JP2609984B2 - 車両荷台のアオリ・パネル支持用中柱の取付装置 - Google Patents

車両荷台のアオリ・パネル支持用中柱の取付装置

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JP2609984B2
JP2609984B2 JP5082147A JP8214793A JP2609984B2 JP 2609984 B2 JP2609984 B2 JP 2609984B2 JP 5082147 A JP5082147 A JP 5082147A JP 8214793 A JP8214793 A JP 8214793A JP 2609984 B2 JP2609984 B2 JP 2609984B2
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次男 深沢
裕樹 小笠原
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラック等車両の荷
台のアオリ・パネル支持用中柱の取付装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、トラック等車両の荷台がいわゆる
長尺である場合には、荷台の左右両側縁部にそれぞれ複
数のアオリ・パネルが前後に直列状に配置され、前後に
隣り合うアオリ・パネル同志の間にアオリ・パネル支持
用中柱が配置されていた。また各アオリ・パネルは、荷
台の側壁部に鋼製の丁番を介して略180°揺動自在に
取り付けられて、開閉するようになされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、アオリ・パネル支持用中柱の下端部に固定用ブロッ
クが下方突出状に設けられ、この固定用ブロックが荷台
側壁部の外面に直接取り付けられており、従って、この
中柱固定用ブロックが荷台側壁部の外面より外方に大き
く突出しているため、車両が狭い道路を走行するさい、
中柱固定用ブロックに歩行者や自転車が引っ掛かるおそ
れがあって、危険であり、またこのような中柱固定用ブ
ロックが外方に張り出す分だけ、荷台の製作時その内法
寸法を縮小しなければならず、荷物積載空間が狭められ
るという問題があった。
【0004】また、従来の鋼製丁番は、その取付作業に
手間がかゝるだけでなく、不慣れな作業者では、取付精
度を出すのが難しいという問題があった。しかも従来の
鋼製丁番は、個々の重量が重いため、トラック等車両の
荷台の重量が全体として増大するし、またアオリ・パネ
ルの外面に多数の丁番が現れて見えるため、外観が非常
に悪く、美観上好ましくないうえに、鋼製の丁番は長期
の使用により錆が発生するという問題があった。
【0005】ところで、この発明者らは、近年、従来の
鋼製丁番を用いることなく、アオリ・パネル、荷台側壁
部、および両者を連結する連結部材を押出形材製とし
て、ヒンジ部の回転機構を簡素化し、アオリ・パネルを
略180°揺動自在に取り付けることができ、取付工数
の削減、および軽量化と美観の向上を果たし得るアオリ
・パネルの取付装置を多数提案した。
【0006】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、トラック等車両について、アオリ・パネル支
持用中柱の取付基部が荷台側壁部の外面より外方にほと
んど張り出すことがなく、従って非常に安全性が高く、
しかも荷台製作時、荷台の内法寸法を広くとることがで
きて、荷物積載空間を広げることができ、車両による輸
送効率をアップし得るうえに、アオリ・パネル取付部の
ヒンジ部の回転機構が簡素化されていて、取付工数の大
幅削減が可能であり、かつ取付精度を確実に出すことが
できる、車両荷台のアオリ・パネル支持用中柱の取付装
置を提供しようとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、荷台の側縁部に複数のアオリ・パネ
ルが前後に直列状に配置され、前後に隣り合うアオリ・
パネル同志の間にアオリ・パネル支持用中柱が配置され
ているトラック等の車両において、各アオリ・パネルの
下端部に下方突出状に設けられた第1ヒンジ構成部と連
結部材の上側縁部に設けられた第3ヒンジ構成部とが互
いに係り合わせられるとともに、荷台の側壁部に外方張
出し状に設けられた第2ヒンジ構成部と連結部材の下側
縁部に設けられた第4ヒンジ構成部とが互いに係り合わ
せられ、各アオリ・パネルが荷台の側壁部に連結部材を
介して略180°揺動自在に取り付けられ、中柱の下端
部に、荷台上面より下方にのびる取付基部が設けられ、
荷台側壁部の中柱を取り付けるべき部分において第2ヒ
ンジ構成部に、中柱取付基部一部嵌込み用切欠き部が設
けられ、中柱の取付基部がこの第2ヒンジ構成部の切欠
き部に嵌め込まれた状態で荷台側壁部に固定されてい
る、車両荷台のアオリ・パネル支持用中柱の取付装置を
要旨としている。
【0008】
【作用】上記において、トラック等車両の荷台側縁部の
前後に隣り合うアオリ・パネル同志の間に配置された中
柱の取付基部が、荷台側壁部の第2ヒンジ構成部に設け
られた切欠き部に嵌め込まれた状態で、荷台側壁部に固
定される。従って、中柱の取付基部は荷台側壁部の外面
より外方にほとんど張り出すことがなく、例えばトラッ
ク等車両が、幅の狭い道路を走行した場合にも、歩行者
や自転車が、荷台側壁部の左右両側において中柱の取付
基部に引っ掛かるおそれがなく、安全性が非常に高い。
また荷台側壁部の外面に中柱の取付基部の張出部分が無
いので、中柱取付部の美観を向上し得る。
【0009】またこのように、荷台側壁部の外面に中柱
の取付基部の張出部分がほとんど無いので、荷台製作
時、荷台の内法寸法を広くとることができて、荷物積載
空間を広げることができ、トラック等車両による輸送効
率の増大を果たし得る。
【0010】また荷台側壁部に対する中柱の取付基部の
固定作業は、簡単であるとともに、各アオリ・パネルの
取付けは、アオリ・パネル側の第1ヒンジ構成部と連結
部材側の第3ヒンジ構成部とを互いに係り合わせ、かつ
荷台側壁部側の第2ヒンジ構成部と連結部材側の第4ヒ
ンジ構成部とを互いに係り合わせるように、荷台側壁部
のヒンジ構成部に対してアオリ・パネルと連結部材を、
単に組み付けるだけで良いので、アオリ・パネルの取付
工数を大幅に削減することができ、取付け作業に手間が
かゝらず、しかも素人でも取付作業が可能であり、かつ
取付精度を確実に出すことができる。
【0011】荷台側壁部の各アオリ・パネルを開く場合
には、まず第1段階として、アオリ・パネルのみが連結
部材に対して略90°回転する。ついで、第2段階とし
て、アオリ・パネルが連結部材と一緒にさらに荷台側壁
部に対して略90°回転し、結果として、アオリ・パネ
ルが連結部材を介して荷台側壁部に対して略180°開
かれるものである。
【0012】なお、アオリ・パネルの開閉時のヒンジ部
の抵抗力等に起因して、例えば第1段階として、連結部
材がアオリ・パネルと一緒に荷台側壁部に対して略90
°回転し、ついで第2段階として、略90°回転後の連
結部材に対してアオリ・パネルのみがさらに略90°回
転して、結果として、アオリ・パネルが荷台側壁部に対
して連結部材を介して略180°開かれることもある。
【0013】このように、アオリ・パネル取付部のヒン
ジ部の回転機構が簡素化されていて、トラック等車両の
荷台側壁部にアオリ・パネルを、従来の鋼製丁番を用い
ることなく、略180°回転(開閉)可能に取り付ける
ことができる。
【0014】なお、従来の鋼製丁番を用いないために、
荷台側壁部の外面に丁番による凹凸がなく、かつ中柱の
取付基部が荷台側壁部の外面より外方にほとんど突出し
ないので、荷台側壁部の美観を向上し得る。またアオリ
・パネル、荷台枠部材および連結部材は、通常アルミニ
ウム押出形材製であり、かついずれも厚みが薄いため、
軽量化を果たし得るものである。
【0015】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0016】この明細書において、「内」とはトラック
等車両の荷台の内方向を、「外」とは同外方向をいうも
のとする。
【0017】まず図6において、トラック等の車両(10)
の荷台(2) の左右両側縁部に、それぞれ2枚のアルミニ
ウム中空押出型材製のアオリ・パネル(1) が前後に直列
状に配置され、前後に隣り合うアオリ・パネル(1)(1)同
志の間にアルミニウム押出形材製のアオリ・パネル支持
用中柱(7) が配置されている。
【0018】なお、荷台(2) の左右側枠部材(3)(3)に対
する前後両アオリ・パネル(1)(1)の取付構造、およびア
オリ・パネル支持用中柱(7) の取付構造はそれぞれ左右
対称につくられていて、ほゞ同じ構成を有しているの
で、以下に、荷台(2) の左側縁部におけるアオリ(1) と
中柱(7) の取付構造についてのみ説明する。
【0019】各アオリ・パネル(1) は荷台(2) の側壁部
(4) に、さらに詳しくはアルミニウム押出形材製の荷台
枠部材(3) の側壁部(4) に、アルミニウム押出形材製の
連結部材(20)を介して略180°揺動自在に取り付けら
れ、ヒンジ部(5) が、アオリ・パネル(1) の下側縁部、
連結部材(20)および荷台側壁部(4) に、一体に設けられ
ている。
【0020】なお、各アオリ・パネル(1) は、複数のア
ルミニウム中空押出型材製パネルが連結せられてなる場
合と、1枚のアルミニウム中空押出型材製パネルのみに
よって構成される場合とがある。
【0021】図1〜図3に詳しく示すように、各アオリ
・パネル(1) の下端部に下方突出状に設けられた第1ヒ
ンジ構成部(11)と連結部材(20)の上側縁部に設けられた
第3ヒンジ構成部(21)とが互いに係り合わせられるとと
もに、荷側壁部(4) に外方張出し状に設けられた第2ヒ
ンジ構成部(12)と連結部材(20)の下側縁部に設けられた
第4ヒンジ構成部(22)とが互いに係り合わせられ、各ア
オリ・パネル(1) が荷側壁部(4) に連結部材(20)を介し
て揺動自在に取り付けられている。このアオリ・パネル
(1) 取付部のヒンジ部(5) の詳細については、後述す
る。
【0022】図1、図3および図4に詳しく示すよう
に、前後に隣り合うアオリ・パネル(1)(1)同志の間に配
置された中柱(7) は前後両側壁部(7a)(7a)を備え、開口
部を外側に向けた水平断面略コ形を有している。一方、
前後両アオリ・パネル(1)(1)の中柱(7) 側の側縁部に、
開口部を前方または後方に向けた水平断面略コ形の側枠
部材(27)(27)が取り付けられ、これらの側枠部材(27)(2
7)の外側縁部に、それぞれ中柱(7) 側にのびる水平断面
略L字形の張出壁部(28)(28)が設けられ、各アオリ・パ
ネル(1) の起立状態では、これらの張出壁部(28)(28)が
中柱(7) の前後両側壁部(7a)(7a)の先端に対向せしめら
れている。
【0023】また、上記中柱(7) の下端部の外面には取
付基部(8) が、荷台(2) 上面より下方にのびるように設
けられている。この中柱(7) の取付基部(8) は、ブロッ
ク状であり、その上半部(8a)が中柱(7) の下端部外面に
溶接により固定され、該取付基部(8) の荷台(2) 上面と
同レベルの裏面に段部(9) が設けられていて(図2参
照)、この段部(9) が荷台(2) の側縁部の上面にのせら
れている。またこの段部(9) より下側の取付基部(8) の
下半部(8b)はその厚みが若干薄いものとなされ、荷台
(2) 上面より下方にかつ荷台側壁部(4) の外面に沿って
のびている。
【0024】これに対して、荷台側壁部(4) の中柱(7)
を取り付けるべき部分において第2ヒンジ構成部(12)
に、中柱取付基部一部嵌込み用切欠き部(18)が設けられ
(図1参照)、中柱(7) の取付基部(8) がこの第2ヒン
ジ構成部(12)の切欠き部(18)に嵌め込まれた状態で荷台
側壁部(4) に固定されている。
【0025】ここで、中柱(7) の取付基部(8) の固定手
段は、図1、図2および図5に詳しく示されている。す
なわち、同図において、荷台(2) の荷台枠部材(3) の下
壁部(6) に、水平壁部(36a) と垂下壁部(36b) とよりな
る背面よりみて倒L字形の中柱取付用ブラケット(36)
の、水平壁部(36a) がボルト(37)およびナット(38)によ
り取り付けられている。そして、このブラケット(36)の
垂下壁部(36b) に、中柱取付基部(8) の下半部(8b)を覆
うカバー部材(30)が溶接により固定されている。カバー
部材(30)は、主壁(31)と、前後両側壁部(32)(32)と、前
後両側の翼状補強壁部(33)(33)とで構成され、前後両側
壁部(32)(32)の内側縁部がブラケット(36)の垂下壁部(3
6b) の外面に溶接せられることにより、カバー部材(30)
の内側に、カバー部材主壁(31)および同前後両側壁部(3
2)(32)と、ブラケット(36)の垂下壁部(36b) とで、中空
部が形成せられ、この中空部に中柱取付基部(8) の薄肉
の下半部(8b)が上から差し込まれて、固定されているも
のである。
【0026】またカバー部材(30)には、図1と図5に示
すように、これの前後両側壁部(32)(32)の上端に耳状凸
部(34)(34)がそれぞれ上方張出し状に設けられている
が、これらの耳状凸部(34)(34)は、荷台側壁部(4) の第
2ヒンジ構成部(12)に設けられた切欠き部(18)内におい
て、前後両側の連結部材(20)の端部を止める横断面略逆
U形ストッパ(35)(35)(図1と図3参照)にそれぞれ当
接せしめられて、これらのストッパ(35)(35)の移動を阻
止するためのものである。
【0027】カバー部材(30)の前後両翼状補強壁部(33)
(33)の上縁部は、それぞれボルト(37)およびナット(38)
により、荷台側壁部(4) に取り付けられている。
【0028】つぎに、上記荷台(2) の側壁部(4) に各ア
オリ・パネル(1) を略180°揺動自在に取り付けるヒ
ンジ部(5) について詳しく説明する。
【0029】図1〜図3に詳しく示すように、アオリ・
パネル(1) の下壁(19)の外端部に、先端に点(A) を中心
とする断面略円弧形の端面(13a) を有する折返し係合部
(13)を備えた断面鉤形の第1ヒンジ構成部(11)が下方張
出し状に設けられている。
【0030】これに対し、荷台側壁部(4) の高さの略中
央部に、水平壁部(14)と、これの先端に連なる立上がり
壁部(15)と、立上がり壁部(15)の先端に連なるとともに
先端に点(B) を中心とする断面略円弧形の端面(16a) を
有する折返し係合部(16)とよりなる第2ヒンジ構成部(1
2)が、外方張出し状に設けられている。また荷台側壁部
(4) の水平壁部(14)より上側に、アオリ・パネル(1) の
揺動のさい、連結部材(20)の回動を許容するための凹部
(17)が設けられている。
【0031】また、連結部材(20)の上側縁部に、外向き
に開口した凹部(25)を有しかつ凹部(25)の開口上側縁部
に下向き係合部(23)を有する第3ヒンジ構成部(21)が設
けられている。なお凹部(25)内には、アオリ・パネル
(1) の揺動時に第1ヒンジ構成部(11)の先端部を案内す
る略90°の角度に相当する断面円弧状の案内面(25a)
が形成されている。
【0032】連結部材(20)の下側縁部には、外向きに開
口した凹部(26)を有しかつ凹部(26)の開口下側縁部に上
向き係合部(24)を有する第4ヒンジ構成部(22)が設けら
れている。なお凹部(26)内には、連結部材(20)の回動時
に第2ヒンジ構成部(12)の先端部を案内する略90°の
角度に相当する断面円弧状の案内面(26a) が形成されて
いる。
【0033】そして、アオリ・パネル(1) が外方に開放
する前の状態では、連結部材(20)の第3ヒンジ構成部(2
1)に、アオリ・パネル(1) の第1ヒンジ構成部(11)の折
返し係合部(13)が嵌め入れられて、折返し係合部(13)と
下向き係合部(23)とが相互に係り合わせられ、連結部材
(20)の第4ヒンジ構成部(22)に、荷台側壁部(4) の第2
ヒンジ構成部(12)の折返し係合部(16)が嵌め入れられ
て、折返し係合部(16)と上向き係合部(24)とが相互に係
り合わせられている。
【0034】また、アオリ・パネル(1) の起立状態で
は、図3に示すように、アオリ・パネル(1) の下壁(19)
内側縁部の下向き凸部(29)は荷台(2) 上に支持されてい
る。
【0035】上記各アオリ・パネル(1) を、トラック等
車両(10)の荷台側壁部(4) に取り付けるには、例えばま
ずアオリ・パネル(1) の第1ヒンジ構成部(11)の折返し
係合部(13)を、連結部材(20)の第3ヒンジ構成部(21)の
凹部(25)内に、これの一端部よりスライドさせながら挿
入して、折返し係合部(13)と下向き係合部(23)とを係り
合わせ、つぎに荷台側壁部(4) の第2ヒンジ構成部(12)
の折返し係合部(16)を、連結部材(20)の第4ヒンジ構成
部(22)の凹部(26)内に、これの端部よりスライドさせな
がら挿入して、折返し係合部(16)と上向き係合部(24)と
を係り合わせれば良い。
【0036】上記のようなトアオリ・パネル(1) の取付
けは、アオリ・パネル(1) 、連結部材(20)、および荷台
側壁部(4) のヒンジ構成部同志を互いに嵌め合わせるだ
けであるため、素人でも作業可能であり、ヒンジ部(5)
の回転機構を簡素化することができ、アオリ・パネル
(1) の取付け作業に手間がかゝらず、また取付け精度を
確実に出すことができる。
【0037】また、荷台側壁部(4) に対する中柱(7) 固
定作業も、非常に簡単である。
【0038】すなわち、上記のように、溶接により一体
化されたカバー部材(30)と中柱取付用ブラケット(36)
の、ブラケット(36)側の垂下壁部(36b) を、荷台枠部材
(3) の下壁部(6) にボルト(37)およびナット(38)により
固定するとともに、カバー部材(30)側の前後両翼状補強
壁部(33)(33)の上縁部を、荷台側壁部(4) にボルト(37)
およびナット(38)により固定する。
【0039】そして、中柱(7) の取付基部(8) の下半部
(8b)を、荷台側壁部(4) の第2ヒンジ構成部(12)の切欠
き部(18)に嵌め込んだ状態で、カバー部材(30)とブラケ
ット(36)の垂下壁部(36b) とで形成された中空部内に、
該中柱取付基部(8) の下半部(8b)を上から差し込んだの
ち、中柱取付基部(8) 裏面の段部(9) を、荷台(2) の上
面に載せ、中柱(7) を固定するものである。
【0040】このような荷台側壁部(4) に対する中柱
(7) 固定作業は非常に簡単であるとともに、中柱(7) の
取付基部(8) は、第2ヒンジ構成部(12)の切欠き部(18)
内に収められているので、荷台側壁部(4) の外面より外
方にほとんど張り出すことがなく、従ってトラック等車
両(10)が、例えば幅の狭い道路を走行した場合にも、歩
行者や自転車が、荷台側壁部(4) の左右両側において中
柱(7) の取付基部(8) に引っ掛かるおそれがなく、非常
に安全性が高いものである。
【0041】またこのように、荷台側壁部(4) の外面に
中柱(7) の取付基部(8) の張出部分がほとんど無いの
で、荷台(2) の製作時その内法寸法を広くとることがで
きて、荷物積載空間を広げることができ、トラック等車
両(10)による輸送効率の増大を果たし得る。また荷台側
壁部(4) の外面に中柱(7) の取付基部(8) の張出部分が
無いので、中柱取付部の美観を向上し得るものである。
【0042】上記各アオリ・パネル(1) を外方に開く場
合、荷台側壁部(4) に対してアオリ・パネル(1) を外側
に倒すと、まず第1段階として、アオリ・パネル(1) の
みが連結部材(20)に対して略90°回転する。このと
き、連結部材(20)の第3ヒンジ構成部(21)に対してアオ
リ・パネル(1) が、これの第1ヒンジ構成部(11)の係合
部(13)先端の断面略円弧形の端面(13a) の中心点(A) を
中心として揺動し、第1ヒンジ構成部(11)の先端部が、
第3ヒンジ構成部(21)の凹部(25)の断面円弧状の案内面
(25a) に案内される。
【0043】そして、アオリ・パネル(1) が略90°回
転した状態では、アオリ・パネル(1) の断面鉤形の第1
ヒンジ構成部(11)のほゞ全体が、連結部材(20)の第3ヒ
ンジ構成部(21)の凹部(25)内に収められて、折返し係合
部(13)と下向き係合部(23)とが係り合わせられる。
【0044】ついで第2段階として、アオリ・パネル
(1) が連結部材(20)と一緒にさらに荷台側壁部(4) に対
して略90°回転する。このとき、連結部材(20)の第4
ヒンジ構成部(22)が、荷台側壁部(4) の第2ヒンジ構成
部(12)の係合部(16)の中心点(B) を中心とする断面略円
弧形の端面(16a) に沿って揺動、第2ヒンジ構成部(12)
の先端部が、第4ヒンジ構成部(22)の凹部(26)の断面円
弧状の案内面(26a) に案内される。
【0045】そして、アオリ・パネル(1) が連結部材(2
0)と一緒にさらに荷台側壁部(4) に対してアオリ・パネ
ル(1) が略90°回転した状態では、荷台側壁部(4) の
第2ヒンジ構成部(12)の立上がり壁部(15)の上部と折返
し係合部(16)とが、連結部材(20)の第4ヒンジ構成部(2
2)の凹部(26)内に収められて、折返し係合部(16)と上向
き係合部(24)とが係り合わせられ、結果として、アオリ
・パネル(1) は外方に略180°完全に開いた状態とな
る。
【0046】このように、アオリ・パネル取付部のヒン
ジ部(5) の回転機構が簡素化されていて、アオリ・パネ
ル(1) の略180°の開閉(回転)が可能であり、従来
の丁番の取付けが全く不要である。そして、従来の鋼製
丁番を用いないために、荷台側壁部の外面に丁番による
凹凸がなく、荷台側壁部(4) の美観を向上し得る。
【0047】また、この実施例では、荷台側壁部(4) に
おいて第2ヒンジ構成部(12)の水平壁部(14)の上側部分
に、水抜き孔(40)が所定間隔おきに貫通状にあけられ、
かつ水平壁部(14)の上面が若干内方下向きに傾斜せしめ
られていて、荷台側壁部(4)と第2ヒンジ構成部(12)と
で形成される凹状部内に侵入した雨水が、水抜き孔(40)
を通過して、外部に排出されるようになされている。
【0048】なお、上記連結部材(20)は、各アオリ・パ
ネル(1) の連結部に全長にわたって設けられるのが好ま
しいが、複数の連結部材(20)を所定間隔おきに設ける場
合もあり、この点は限定されない。
【0049】また、アオリ・パネル(1) 、荷台枠部材
(3) および連結部材(20)は、通常アルミニウム押出型材
製であるが、これに限らず、これらはその他の金属、あ
るいは硬質の合成樹脂等によりつくられていても、勿論
良い。
【0050】
【発明の効果】この発明は、上述のように、荷台の側縁
部に複数のアオリ・パネルが前後に直列状に配置され、
前後に隣り合うアオリ・パネル同志の間にアオリ・パネ
ル支持用中柱が配置されているトラック等の車両におい
て、各アオリ・パネルの下端部に下方突出状に設けられ
た第1ヒンジ構成部と連結部材の上側縁部に設けられた
第3ヒンジ構成部とが互いに係り合わせられるととも
に、荷台の側壁部に外方張出し状に設けられた第2ヒン
ジ構成部と連結部材の下側縁部に設けられた第4ヒンジ
構成部とが互いに係り合わせられ、各アオリ・パネルが
荷台の側壁部に連結部材を介して略180°揺動自在に
取り付けられ、中柱の下端部に、荷台上面より下方にの
びる取付基部が設けられ、荷台側壁部の中柱を取り付け
るべき部分において第2ヒンジ構成部に、中柱取付基部
一部嵌込み用切欠き部が設けられ、中柱の取付基部がこ
の第2ヒンジ構成部の切欠き部に嵌め込まれた状態で荷
台側壁部に固定されているもので、この発明によれば、
アオリ・パネル支持用中柱の取付基部が、荷台側壁部の
第2ヒンジ構成部の切欠き部に嵌め込まれているので、
中柱の取付基部が荷台側壁部の外面より外方にほとんど
張り出すことがなく、トラック等車両が、例えば幅の狭
い道路を走行した場合にも、歩行者や自転車が、アオリ
・パネル支持用中柱の取付基部に引っ掛かるおそれがな
く、非常に安全性が高いものである。
【0051】そしてこのように、荷台側壁部の外面に中
柱の取付基部の張出部分がほとんど無いので、荷台製作
時その内法寸法を広くとることができて、荷物積載空間
を広げることができ、トラック等車両による輸送効率の
増大を果たし得る。
【0052】またこの発明によれば、中柱の取付基部の
固定が簡単であるとともに、アオリ・パネル取付部のヒ
ンジ部の回転機構が簡素化されており、トラック等車両
の荷台側壁部にアオリ・パネルを、従来の鋼製丁番を用
いることなく、略180°回転(開閉)可能に取り付け
ることができる。
【0053】そして、従来の鋼製丁番を用いないため
に、荷台側壁部の外面に丁番による凹凸がなく、かつ中
柱の取付基部が荷台側壁部の外面より外方にほとんど突
出しないので、外観が非常にきれいであり、荷台側壁部
の美観を向上し得る。
【0054】また各アオリ・パネルの取付けは、荷台側
壁部のヒンジ構成部に対してアオリ・パネルと連結部材
を、単に組み付けるだけで良いので、アオリ・パネルの
取付工数を大幅に削減することができ、取付け作業に手
間がかゝらず、しかも素人でも取付作業が可能であり、
かつ取付精度を確実に出すことができる。
【0055】また、アオリ・パネル、荷台枠部材および
連結部材は、通常アルミニウム押出形材製であり、かつ
いずれも厚みが薄いため、軽量化を果たし得るという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるアオリ・パネル支持用中柱の取
付装置を備えたトラック等車両の荷台の部分切欠き要部
側面図である。
【図2】同車両荷台の部分切欠き要部断面図である。
【図3】同車両荷台の部分拡大断面図である。
【図4】同車両荷台の部分平面図である。
【図5】中柱取付基部カバーと中柱固定用ブラケットの
拡大斜視図である。
【図6】この発明によるアオリ・パネル支持用中柱の取
付装置を備えたトラック等車両の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 アオリ・パネル 2 荷台 3 荷台枠部材 4 側壁部 5 ヒンジ部 7 アオリ・パネル支持用中柱 8 取付基部 10 トラック等の車両 11 第1ヒンジ構成部 12 第2ヒンジ構成部 18 中柱取付基部一部嵌込み用切欠き部 20 連結部材 21 第3ヒンジ構成部 22 第4ヒンジ構成部 30 中柱取付基部のカバー 36 中柱固定用ブラケット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台(2) の側縁部に複数のアオリ・パネ
    ル(1) が前後に直列状に配置され、前後に隣り合うアオ
    リ・パネル(1)(1)同志の間にアオリ・パネル支持用中柱
    (7) が配置されているトラック等の車両(10)において、
    各アオリ・パネル(1) の下端部に下方突出状に設けられ
    た第1ヒンジ構成部(11)と連結部材(20)の上側縁部に設
    けられた第3ヒンジ構成部(21)とが互いに係り合わせら
    れるとともに、荷台(2) の側壁部(4) に外方張出し状に
    設けられた第2ヒンジ構成部(12)と連結部材(20)の下側
    縁部に設けられた第4ヒンジ構成部(22)とが互いに係り
    合わせられ、各アオリ・パネル(1) が荷台(2) の側壁部
    (4) に連結部材(20)を介して略180°揺動自在に取り
    付けられ、中柱(7) の下端部に、荷台(2) 上面より下方
    にのびる取付基部(8) が設けられ、荷台側壁部(4) の中
    柱(7) を取り付けるべき部分において第2ヒンジ構成部
    (12)に、中柱取付基部一部嵌込み用切欠き部(18)が設け
    られ、中柱(7) の取付基部(8) がこの第2ヒンジ構成部
    (12)の切欠き部(18)に嵌め込まれた状態で荷台側壁部
    (4) に固定されている、車両荷台のアオリ・パネル支持
    用中柱の取付装置。
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