JP2619301B2 - 缶シーリング材用共重合体ラテックス - Google Patents

缶シーリング材用共重合体ラテックス

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JP2619301B2
JP2619301B2 JP2184270A JP18427090A JP2619301B2 JP 2619301 B2 JP2619301 B2 JP 2619301B2 JP 2184270 A JP2184270 A JP 2184270A JP 18427090 A JP18427090 A JP 18427090A JP 2619301 B2 JP2619301 B2 JP 2619301B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、缶シーリング材用共重合体ラテックスに関
し、さらに詳細には密封性、巻き締め性、耐熱水スクイ
ズアウト性およびフレーバーに優れた缶シーリング材の
製造に使用される共重合体ラテックスに関する。
〔従来の技術〕
従来、缶詰の製造に際しては、缶胴に内容物を充填し
たのち、缶端(キャン・エンド)を被蓋し、次いで缶胴
フランジと缶端周縁部との間で二重巻き締めを行って密
封を行っている。この際、缶胴と缶蓋との二重巻き締め
部分における密封を完全にするために、缶端の周縁に設
けられた溝内に、シーリング材をライニングにより施
し、これを巻き締める方法が用いられている。
このシーリング材は、通常、ゴムを主成分として調製
されるが、このゴム成分としては、コールドラバーと呼
ばれる固形ゴムが一般に用いられている。しかしなが
ら、固形ゴムは、製造工程中において使用される重合
停止剤などを含むため、これらの不純物を除去しなけれ
ばならず、また缶シーリング材は、水性である共重合体
ラテックスまたは溶液の状態で使用されるため、該固形
ゴムを水に分散させるか、あるいは溶媒に溶解もしくは
分散させる必要があり、このためシーリング材製造の生
産性に劣るものである。また、固形ゴムでは、素練
り、加工時に分子が切断され、その機械的、化学的特性
が劣化し、その結果、缶シーリング材の密封性が悪化す
るという欠点がある。
一方、ゴム成分として、ブタジエン−アクリロニトリ
ルゴム、クロロプレンゴム、塩化ゴムなどを使用したシ
ーリング材も知られているが、これらのシーリング材
は、巻き締め後の密封性が充分でなく、缶内容物の腐
敗、漏れなどが発生するという問題がある。
また、近年、密閉缶製造の生産性向上のため、缶の巻
き締め工程における巻き締め機の走行速度をさらに上げ
る傾向にあるが、このような高速度巻き締めシステムを
採用した場合、従来の缶シーリング材では、密封性がさ
らに低下するという問題が起きている。
さらに、シーリング材は、缶内容物と直接接触するの
で、フレーバーに悪影響を及ぼすことがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたも
ので、密封性および耐熱水スクイズアウト性(巻き締め
部からのシーリング材のはみ出し)に優れ、缶内容物に
悪影響を及ぼさず、また巻き締め性に優れ、高速度で巻
き締めても優れた密封性を発揮するシーリング材の製造
に使用する共重合体ラテックスを提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、(a)共役ジエン系単量体、(b)芳香族
ビニル化合物および(c)必要に応じて用いられるその
他の共重合可能な単量体を主成分とする単量体成分を重
合転化率50〜90重量%で乳化重合して得られる共重合体
ラテックスであって、該ラテックスを構成する共重合体
の、トルエン不溶分が10〜70重量%、かつムーニー粘度
(ML1+4、100℃)が60〜150であることを特徴とする缶
シーリング材用共重合体ラテックスを提供するものであ
る。
本発明の共重合体ラテックスの製造に使用される
(a)共役ジエン系単量体の具体例としては、1,3−ブ
タジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブタジエン
などを挙げることができ、なかでも特に1,3−ブタジエ
ンが好ましい。これらの(a)共役ジエン系単量体は、
単独でもあるいは2種以上を混合して使用することもで
きる。
また、単量体成分として用いられる(b)芳香族ビニ
ル化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチレン、
スチレンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられ、特にス
チレンが好ましい。
さらに、単量体成分として用いられる(c)その他の
共重合可能な単量体としては、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリルなどのシアン化ビニル単量体、メチルア
クリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、
n−ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、
イソブチルメタアクリレート、アミルアクリレート、ア
ミルメタクリレート、イソアミルアクリレート、イソア
ミルメタクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘキシル
メタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オク
チルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソノニルア
クリレート、イソノニルメタクリレート、ラウリルアク
リレート、ラウリルメタクリレートなどのアクリル酸ア
ルキルエステル類またはメタクリル酸アルキルエステル
類;イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸
などのエチレン系不飽和カルボン酸単量体;アクリルア
ミド、メタクリルアミドなどのアミド系単量体、グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどのグ
リシジル単量体、β−ヒドロキシエチルアクリレート、
β−ヒドロキシエチルメタクリレート、β−ヒドロキシ
プロピルアクリレート、β−ヒドロキシプロピルメタク
リレートなどのアクリル酸ヒドロキシアルキルエステル
単量体あるいはメタクリル酸ヒドロキシアルキルエステ
ル単量体などを挙げることができ、なかでもエチレン系
不飽和カルボン酸単量体、特にフマル酸が好ましい。
なお、単量体成分における(a)〜(c)成分の組成
比は、これらの単量体成分を乳化重合して得られる共重
合体ラテックスを構成する共重合体のトルエン不溶分、
ムーニー粘度、さらにはガラス転移温度などを考慮して
適宜設定されるが、通常、(a)成分30〜80重量%、
(b)成分20〜70重量%、(c)成分0〜40重量%、好
ましくは(a)成分40〜70重量%、(b)成分30〜60重
量%、(c)成分0〜30重量%(ただし、(a)+
(b)+(c)=100重量%)である。
(a)成分が30重量%未満では密封性が劣り、一方80
重量%を超えると耐スクイズ性が劣る。
また、(b)成分が20重量%未満では耐スクイズ性が
劣り、一方70重量%を超えると密封性が劣る。
さらに、(c)成分が40重量%を超えると、密封性が
劣る。
本発明における乳化重合は、通常の乳化重合条件下で
行うことができる。例えば、単量体成分重量の90〜300
重量%に相当する水中で、乳化剤、分子量調節剤、重合
開始剤のほか、必要に応じて添加される各種電解質、pH
調整剤などの存在下に単量体成分を乳化重合すればよ
く、その乳化重合温度は、通常、5〜80℃、好ましくは
35〜70℃である。この乳化重合時の温度によって、一般
に共役ジエン系(共)重合体ラテックスには、コールド
ラバー(重合温度約10℃以下)と、ホットラバー(重合
温度35〜70℃)と呼ばれるものとの2種類があり、本発
明においてはこれらのいずれの方法によるラテックスを
用いることができるが、コールドラバーには比較的多量
の重合抑制剤が含有され、これがシーリング材を構成す
る組成物中に混入して、缶詰内容物のフレーバーに悪影
響を与える場合があることから、35〜70℃の温度で乳化
重合を行うことにより得られるホットラバーが好まし
い。
乳化重合に用いられる乳化剤としては、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、
ジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、コハク酸
ジアルキルエステルスルホン酸ナトリウム、ロジン酸カ
リウム、不均化ロジン酸カリウムなどのアニオン系乳化
剤、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリルエーテルなどのノニオン系乳化
剤の1種または2種以上を組み合わせて使用することが
できる。特に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、不均化ロジン酸カリウム、精製した不均化ロジン酸
カリウムが好ましい。
乳化剤の使用量は、単量体成分に対して、好ましくは
0.1〜7重量%、さらに好ましくは0.5〜5重量%であ
り、0.1重量%未満では、重合安定性が悪化し、凝固物
が発生し、一方7重量%を超えると最終製品としての缶
シーリング材の密封性が低下して好ましくない。
また、乳化重合には、分子量調節剤を使用することが
好ましく、用いられる分子量調節剤としては、t−ドデ
シルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、オクチ
ルメルカプタンなどのメルカプタン類、ジメチルキサン
トゲンジスルフィド、ジエチレンキサントゲンジスルフ
ィド、ジイソプロピルキサントゲンジスルフィドなどの
キサントゲンジスルフィド類、テトラメチルチウラムジ
スルフィド、テトラエチレンチウラムジスルフィド、テ
トラブチルチウラムジスルフィドなどのチウラムジスル
フィド類、四塩化炭素、臭化エチレンなどのハロゲン化
炭化水素類、α−メチルスチレンダイマー、ペンタフェ
ニルエタンなどの炭化水素類、アクロレイン、メタクロ
レイン、アリルアルコール、2−エチルヘキシルチオグ
リコレート、ターピノーレン、α−テルピネン、γ−テ
ルピネン、ジペンテンなどを挙げることができ、特に好
ましくはメルカプタン類である。これらは、単独である
いは2種以上組み合わせて使用することができる。
分子量調節剤の使用量は、単量体成分に対し、好まし
くは0.01〜3重量%、さらに好ましくは0.01〜2重量%
である。
さらに、乳化重合に使用される重合開始剤としては、
過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウ
ムなどの過硫酸塩、クメンハイドロパーオキサイド、イ
ソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、パラメン
タンハイドロパーオキサイドなどの有機過酸化物、過酸
化水素などの1種または2種以上を組み合わせて使用す
ることができる。重合開始剤の使用量は、単量体成分に
対して、好ましくは0.03〜2重量%、さらに好ましくは
0.05〜1重量%である。
なお、乳化重合を促進させるために、ピロ重亜硫酸ナ
トリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、
硫酸第一鉄、グルコース、ホルムアルデヒドスルホキシ
レート、L−アスコルビン酸などの還元剤、グリシン、
アラニン、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムなどのキ
レート化剤などを併用することができる。
本発明における乳化重合における単量体成分の添加方
法は、一括添加法、連続添加法などを採用することがで
き、乳化重合における重合転化率は、50〜90重量%であ
る。
本発明のシーリング材用共重合体ラテックスは、以上
のような乳化重合によって得られる共重合体ラテックス
を構成する共重合体のトルエン不溶分が10〜70重量%、
好ましくは10〜60重量%であり、70重量%を超えると、
共重合体の密着性が不充分となり、最終製品として得ら
れる缶シーリング材の密封性が劣り好ましくない。
ここで、本発明における共重合体ラテックスを構成す
る共重合体のトルエン不溶分は、次のような方法によっ
て測定した値である。すなわち、乳化重合によって得ら
れる共重合体ラテックスを約pH8に調整したのち、ガラ
ス板上に流延、乾燥して厚さ0.3mmのフィルムを形成
し、その0.3gをトルエン100ml中に入れ、約16時間静置
したのち、手で振とうし、さらに4時間静置して溶解さ
せ、その後、120メッシュの金網でろ過し、得られたろ
液をホールピペットを用いて採取し、ホットプレートを
用いて蒸発、乾燥させてトルエン不溶分の重量を測定
し、この重量から共重合体の重量全体に対する不溶分の
割合を算出した値である。
このトルエン不溶分の調整は、例えば分子量調節剤と
してメルカプタン類を使用する場合、その使用量を全単
量体に対して0.01〜1.5重量%の範囲内において適宜決
定することにより、前記トルエン不溶分を持った共重合
体を製造することができる。なお、フレーバーの良好な
共重合体ラテックスを製造するには、メルカプタン類の
使用量は、全単量体に対し、0.01〜1重量%の範囲で使
用することが好ましい また、共重合体のトルエン不溶分は、重合開始剤の使
用量、重合温度、重合転化率、単量体成分の組成などの
条件の選択によっても調整可能であり、これらの条件の
選択と上記分子量調節剤の種類および量の選択とを組み
合わせて、所定のトルエン不溶分を持った共重合体を製
造することもできる。
また、得られる共重合体ラテックスを構成する共重合
体のムーニー粘度(ML1+4、100℃)は、60〜150、好ま
しくは65〜130であり、60未満では最終製品として得ら
れる缶シーリング材の抗張力が小さく、ちぎれが発生し
て、これが巻き締め部外にスクイズ・アウトして、缶内
容物中にこれが混入したり、あるいはクリープにより長
期保存後の密封性が低下し、一方150を超えると密封性
が劣り好ましくない。
なお、共重合体のムーニー粘度の調整は、単量体組
成、分子量調節剤の種類および量、重合温度重合転化率
などによって行われる。
なお、本発明の共重合体ラテックスを構成する共重合
体のガラス転移温度は、好ましくは−20℃以下、さらに
好ましくは−30〜−80℃であり、−20℃を超えると最終
製品として得られる缶シーリング材の密封性が劣るもの
となる。
ここで、共重合体のガラス転移温度の測定は、例えば
理学電気(株)製の示差走査熱量分析計(DSC)を用
い、製品の約5gをガラス板に薄く引き伸ばし、25℃で
7日間乾燥させ、共重合体フィルムを得、次いで得ら
れた乾燥フィルムのガラス転移温度を測定したものであ
る(条件;昇温速度=20℃/分、チッ素雰囲気下、サン
プル量=20mg)。また、共重合体のガラス転移温度の調
整は、例えば単量体組成を変化させることによって行わ
れる。
本発明の缶シーリング材用共重合体ラテックスには、
一般の缶シーリング材の製造に使用されている重質炭酸
カルシウム、軽質炭酸カルシウム、クレー、酸化チタ
ン、酸化亜鉛などの無機顔料、ロジンもしくはそのエス
テル類、テルペン樹脂などの粘着付与剤、そのほか増粘
剤、老化防止剤、防腐剤などの添加剤を配合して缶シー
リング材を製造することができる。缶シーリング材用と
しての好ましい配合例を挙げれば、次のとおりである。配合例 重量部 本発明の共重合体ラテックス(固形分換算) 100 無機顔料 50〜200 粘着付与剤 50〜150 その他の添加剤 0.1〜5 なお、本発明の共重合体ラテックスを用いた缶シーリ
ング材は、通常、固形分濃度が35〜70重量%程度に調製
される。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明す
る。なお、実施例中、部および%は、重量基準である。
また、実施例中の缶シーリング材の密封性、巻き締め性
およびフレーバーの評価は、次の方法によって行った。
密封性 缶シーリング材を、内径52.3mmのブリキ製の缶蓋に、
蓋1枚あたり乾燥皮膜容量が33mm3になるように塗工
し、80℃で20分間乾燥し、次いでサイドシーム(缶胴側
面の継ぎ目)をハンダ付けした内容積250mlの缶に、90
℃の水を注入し、シーリング材を塗布した缶蓋を90℃に
熱水で10秒浸漬したのち直ちに取り出し、巻き締め機を
用いて巻き締めを行い、50個のサンプルを作製し、巻き
締め後の巻き締め部からのシーリング材のスクイズアウ
ト性を目視で判定した。
密封性は、得られた缶のサイドシームの巻き締め部に
重量500gの鉄のブロックを高さ20mmより落下させ、変形
を与えたのち、45℃の恒温槽で2週間静置したのち、室
温において1週間静置し、このサイクルを4サイクル行
い、打検法(缶を叩いた時の音から、内容物の漏れを検
査する方法)により、漏れ缶数を調べる過酷促進試験に
より評価した。サンプル50個に対する漏れ不良のあった
缶数の割合を、漏れ缶の発生率として評価した。
巻き締め性および耐熱水スクイズアウト性 前記密封試験と同様にして巻き締めを行い、巻き締め
部を目視で観察し、次の2段階で評価した。
良好;缶シーリング材が巻き締め部からはみ出しておら
ず、また所定の巻き締め寸法が得られている。
不良;缶シーリング材が巻き締め部からはみ出している
か、または缶シーリング材のモジュラスが高すぎるた
め、巻き締めたときに、缶シーリング材が延伸せず、一
定の巻き締め寸法が得られない。
フレーバー 前記密封性試験と同様にして巻き締めを行い、1週間
経過後、10人が味覚について、良好、不良の判定を行
い、次の3段階で評価した。
良好;不良と判定したもの=0名 やや良好;不良と判定したもの=1〜2名 不良;不良と判定したもの=3名以上 実施例1 共重合体ラテックスの製造 単量体成分として1,3−ブタジエン20部、スチレン20
部、分子量調節剤としてt−ドデシルメルカプタン0.5
部、さらに乳化剤としてロジン酸カリウム3部、電解質
として炭酸カリウム0.2部、重合開始剤として過硫酸カ
リウム0.5部、および水180部を、内容積100のステン
レス製反応器に仕込み、重合温度45〜70℃で撹拌し、乳
化重合した。このときの重合転化率は、90%であった。
次いで、1,3−ブタジエン30部、スチレン30部の混合
単量体成分を、連続的に添加して乳化重合を続け、重合
転化率80%のときに、重合を停止し、残留単量体成分を
スチーミングにより除去し、全固形分が45%になるまで
濃縮し、共重合体ラテックスAを得た。
得られた共重合体ラテックスを構成する共重合体のト
ルエン不溶分は45%、ムーニー粘度は102、ガラス転移
温度は−35℃であった。
缶シーリング剤の調製における配合配合処方 部 共重合体ラテックス(固形分換算) 100 クレー 60 酸化チタン 5 ロジン酸グリセリンエステル 40 ロジン酸セッケン 2 メチルセルロース 1 水 140 (全体の固形分濃度は、60%) 前記缶シーリング材の密封性、巻き締め性およびフレ
ーバーは、第1表に示すように良好であった。
実施例2〜7、比較例1〜3 実施例1において、一部の条件を第1表の実施例2〜
7および比較例1〜3の欄に記載された条件に変えた以
外は、実施例1と同様に重合し、得られた共重合体ラテ
ックスの性状およびこれらの共重合体ラテックスを用い
て製造した缶シーリング材の密封性、巻き締め性および
フレーバーの結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように、実施例1〜7は、本発明
の共重合体ラテックスであり、これらの共重合体ラテッ
クスを用いて製造した缶シーリング材は、密封性、巻き
締め性およびフレーバーがいずれも良好である。
これに対し、比較例1〜3は、本発明の範囲外の比較
用の共重合体ラテックスであり、これらの共重合体ラテ
ックスを用いて製造した缶シーリング材は、いずれも密
封性、巻き締め性、フレーバーのいずれかが悪いことが
分かる。
〔発明の効果〕 本発明の缶シーリング材用共重合体ラテックスを用い
て製造した缶シーリング材は、密封性、巻き締め性、耐
熱水スクイズアウト性およびフレーバーに優れている。
従って、巻き締め機の走行スピードを上げた高速度巻
き締めシステムによっても、密封性が優れた密封缶の生
産が可能となり、生産性を一段と向上させることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 目野 充 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 平春 晃男 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 熊坂 秀男 神奈川県横浜市南区別所3丁目5番地25 ―516 (56)参考文献 特開 昭63−63709(JP,A) 特開 昭54−37158(JP,A) 特開 昭53−75259(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)共役ジエン系単量体、(b)芳香族
    ビニル化合物および(c)必要に応じて用いられるその
    他の共重合可能な単量体を主成分とする単量体成分を重
    合転化率50〜90重量%で乳化重合して得られる共重合体
    ラテックスであって、該ラテックスを構成する共重合体
    の、トルエン不溶分が10〜70重量%、かつムーニー粘度
    (ML1+4、100℃)が60〜150であることを特徴とする缶
    シーリング材用共重合体ラテックス。
  2. 【請求項2】乳化重合に使用される分子量調節剤がメル
    カプタン類であって、その使用量が単量体成分の0.01〜
    1重量%である請求項1記載の缶シーリング材用共重合
    体ラテックス。
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