JP2613717B2 - 建物の階上張出し部の断熱構造 - Google Patents

建物の階上張出し部の断熱構造

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JP2613717B2
JP2613717B2 JP4120134A JP12013492A JP2613717B2 JP 2613717 B2 JP2613717 B2 JP 2613717B2 JP 4120134 A JP4120134 A JP 4120134A JP 12013492 A JP12013492 A JP 12013492A JP 2613717 B2 JP2613717 B2 JP 2613717B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の階上張出し部の
断熱構造に関し、特に、寒冷地仕様住宅に適した建物の
階上張出し部の断熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に寒冷地仕様住宅では、室内の暖房
温度を保持するため、壁部、天井部及び床部等に断熱材
入されている。
【0003】図3は、従来の建築用パネルを用いて組み
立てた寒地仕様住宅を断面で示す。
【0004】100はカーポートであり、カーポート1
00の頭上には居室120が築かれている。
【0005】この居室120の壁部における断熱は、断
熱材131が密閉収納された壁パネル130を用いるこ
とにより行われている。
【0006】一方、床部110では、床パネル111の
下側周縁部を短寸の壁パネル133で囲むと共に、この
壁パネル133で囲まれた床部110の下部側に野縁1
35を取り付け、この野縁135の下面に天井材112
を取付けるようにしている。
【0007】そして、この天井材112の取付け作業時
に、天井材112上に断熱材134を載置して、床部1
10における断熱を図るようになっている。
【0008】尚、図示しないが、天井部においてもこの
床部110と同様の断熱構造がとられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の建築用
パネルを用いた構造では、例えば床部110を構成する
床パネル111には通常の下面側開放のものを用い、こ
の床パネル111の下側に取付ける天井材112上に断
熱材134を載せることによって、外部側のカーポート
100と居室120との断熱を図ることとしていたた
め、断熱材134の挿入作業を現場で行わなければなら
ず、しかもこの断熱材134は周囲に引っ掛かったりし
て挿入しにくいものであるため、現場における施工作業
が煩雑になり、作業に手間がかかり、更に施工ミスによ
る断熱性能の低下が生ずるおそれがあるという問題があ
った。
【0010】また、壁部においては、壁パネル130内
に断熱材131を密閉した状態で収納しているので、室
内と室外との温度差によって壁パネル130内に結露が
生じ、壁パネル130の木部が腐るおそれがある。
【0011】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、予め断熱材を収納し、しかも
通気性を持たせることにより、現場作業の省力化と結露
の発生を防止することができる建物の階上張出し部の断
熱構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の建物の階上張出し部の断熱構造は、階下の
外壁面よりも外方に張り出し、階上の床部下方に建物外
部空間が形成された建物の階上張出し部の断熱構造であ
って、 枠組みした芯材の両面を面材にて覆い、内部に断
熱材を収納し、前記断熱材よりも室外側に位置する一方
の前記面材に通気孔を形成した床パネル及び壁パネルに
て階上張出し部の床部及び外壁部が形成され、 前記壁パ
ネルの室外側の面材に胴縁が所定間隔で取付けられ、前
記胴縁上に前記壁パネルの室外側の面材との間に通気空
間を残して外装材が取付けられ、 前記床部の下面外周に
は、枠組みした芯材の両面を面材にて覆った短寸の壁パ
ネルが取り付けられ、この短寸の壁パネル下端間に前記
床パネルの室外側の面材との間に通気空間を残して天井
材が取り付けられたことを特徴とする。
【0013】
【作用】前記構成の建物の階上張出し部の断熱構造にお
いては、予め断熱材がパネル内に収納されているので、
壁パネル又は床パネルを作業現場で取付ければ必然的に
断熱材も取付けられることになる。
【0014】したがって、作業現場における断熱材自体
の取付け作業が不必要になり、現場作業の省力化を図る
ことができる。
【0015】さらに、断熱材よりも室外側に位置する一
方の面材に通気孔を設け、その面材を外装材又は天井材
との間に通気空間を確保しているので、パネル内部の湿
気がこの通気孔から逃げると共に、乾燥した空気が通気
孔を介してパネル内部に流入するので、室内と室外とに
温度差があってもパネル内部に結露が発生することはな
い。従って、建物の張出し部における断熱及び結露防止
を確実に行うことができる。 また、壁パネルと床パネル
によって断熱区画が形成されるため、床パネル下面に取
付ける短寸の壁パネルには断熱材を設ける必要がなく、
簡単かつ安価に形成できる。 さらに、短寸の壁パネルに
よって床パネル下面と天井材との間に十分な空気層を形
成して、この空気層を断熱層、通気層として確保し、断
熱、通気をより確実に行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例に係る建築用パ
ネルを示す図である。
【0018】1は建築用パネルとしての床パネルであ
り、その長さ及び幅が例えば1820mm及び910m
mに設定されて、工場で製造される。
【0019】床パネル1は、長方形に組み付けられ縦芯
材11と横芯材12とを枠状に組合わせてパネル剛性用
の芯材10としており、この芯材10の外側に位置する
面、即ち下面には面材20が張り付けられている。
【0020】この面材20は、芯材10と同一形状で厚
さが例えば4mmの合板又はセメント板等で形成されて
いる。そして、面材20には複数の通気孔21が穿設さ
れている。
【0021】この通気孔21は、外部の空気を木枠1
1、12で画成された空間部A内に流入させ、及び空間
部A内の湿気を外部に流出させるためのものであり、面
材20に複数列設されている。
【0022】このような面材20が張り付けられた芯材
10の空間部Aには、細繊維のグラスウールで形成され
た断熱材40が詰め込まれている。
【0023】そして、断熱材40が詰め込まれた芯材1
0の上から、面材20と同一素材で同一形状に形成さ
れ、厚さが例えば12mmの面材50が張り付けられ
て、断熱材40が床パネル1内に完全に収納されてい
る。
【0024】次に、この床パネル1の寒冷地仕様住宅に
おける取付け状態を図2を参照して説明する。
【0025】図において、70はカーポートであり、こ
のカーポート70の頭上に居室80が形成されている。
【0026】居室80の床部81を構成する床パネル1
は複数枚、面材20を下側に向けた状態で、ブロッキン
グ材を介して平面状に接合される。
【0027】このように、床パネル1を床部81に取付
けることにより、床パネル1内部の断熱材40によって
居室80の下面全体が覆われ、その断熱が図られる。
【0028】しかも、床パネル1自体に断熱材40が予
め収納されているので、床パネル1を前記のように作業
現場で取付ければ、必然的に断熱材40が床部81に取
付けられる。したがって、作業現場における断熱材40
自体の取付け作業が不必要になり、現場作業の省力化を
図ることができる。そのため、床パネル1の下部におい
ては、短寸の壁パネル84を周囲に固定し、その間に図
示せぬ吊梁を介し野縁83を取付け、その下面に天井材
82を取付けるだけで良く、断熱材の挿入作業は不要に
なる。
【0029】ところで、居室80の室内温度は高く、逆
に床パネル1下側のカーポート70、即ち室外側の温度
は低いので、室内外の温度差によって、床パネル1の空
間部A内に湿気が生じるおそれがある。特に、下側の面
材20側での結露が生じ易い状態となる。
【0030】しかし、室外側に面した面材20に通気孔
21が穿設されているので、この通気孔21から乾燥し
た空気がパネル1内部に流入し、湿気の発生は著しく小
さく抑えられると共に、湿気が通気孔21から逃げるこ
ととなる。
【0031】したがって、床パネル1内部において湿気
による結露の発生が防止され、結露による木枠11、1
2等の腐蝕は生じない。
【0032】尚、図中85は胴差である。
【0033】90は居室80の壁部を構成する壁パネル
であり、この壁パネル90は断熱材91が面材92、9
3で覆われた構造を呈しており、この壁パネル90の外
側に位置する面材93に通気孔94が形成されると共
に、胴縁(図示せず)を介して通気可能に外装材96が
取付けられるようになっている。従って、壁部の断熱が
図られると同時に結露の発生も防止されるようになって
いる。
【0034】そして、居室80の天井部においては、図
示しないが、階上に更に居室が形成される場合には床パ
ネル1と同一構造の床パネルが面材20を側に向けて
取付けられ、天井部の断熱が図られる。
【0035】なお、本実施例においては、床パネルの一
例としての寸法を示したが、本実施例の寸法に限られ
ず、各種条件に応じた寸法設定が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明おいて
は、壁パネル又は床パネルを作業現場で取付ければ必然
的に断熱材も取付けられるので、作業現場における断熱
材自体取付け作業が不必要になり、現場作業の省力化
を図ることができる。
【0037】さらに、室外側の面材に通気孔を設け、こ
の面材を外装材又は天井材との間に通気空間を確保して
いるため、パネル内部の湿気が気孔から逃げると共
に、乾燥した空気が通気孔を介してパネル内部に流入す
ることとなり、パネル内部における結露の発生を防止す
ることができる 従って、建物の張出し部における断熱
及び結露防止を確実に行うことができるという優れた効
果がある。また、壁パネルと床パネルによって断熱区画
が形成されるため、床パネル下面に取付ける短寸の壁パ
ネルには断熱材を設ける必要がなく、簡単かつ安価に形
成できる。 さらに、短寸の壁パネルによって床パネル下
面と天井材との間に十分な空気層を形成して、この空気
層を断熱層、通気層として確保し、断熱、通気をより確
実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る建築用パネルを一部破
断して示す斜視図である。
【図2】本実施例の建築用パネルによる断熱構造を示す
断面図である。
【図3】従来の断熱構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 床パネル 10 芯材 20 面材 21 通気孔 A 空間部 40 断熱材 50 面材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階下の外壁面よりも外方に張り出し、階
    上の床部下方に建物外部空間が形成された建物の階上張
    出し部の断熱構造であって、 枠組みした芯材の両面を面材にて覆い、内部に断熱材を
    収納し、前記断熱材よりも室外側に位置する一方の前記
    面材に通気孔を形成した床パネル及び壁パネルにて階上
    張出し部の床部及び外壁部が形成され、 前記壁パネルの室外側の面材に胴縁が所定間隔で取付け
    られ、前記胴縁上に前記壁パネルの室外側の面材との間
    に通気空間を残して外装材が取付けられ、 前記床部の下面外周には、枠組みした芯材の両面を面材
    にて覆った短寸の壁パネルが取り付けられ、この短寸の
    壁パネル下端間に前記床パネルの室外側の面材との間に
    通気空間を残して天井材が取り付けられたことを特徴と
    する建物の階上張出し部の断熱構造。
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