JP3983462B2 - 建物の通気構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の躯体の天井裏や外壁内部において外部と連通させた通気層を設けてなる建物の通気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物の躯体の天井裏や外壁内部においては、外部と連通させた通気層を設けることが一般に行われている。すなわち、建物の天井裏や外壁内部等における空間や間隙においては、内外の温湿度差による結露が生じるため、上記天井裏等は外部と連通させた通気層を設けていなければ、上記した結露水分によって屋根裏部材や外壁部材が腐食していまい、建物の長期利用は不可能であった。
しかも、屋根は一般的に外壁に比べ日射の入射角度が大きいため、外壁に比べ、屋根裏等の空間はより高温・多湿となりやすい。
【0003】
そのため、従来は、図10に示す通気構造を有する建物が一般的なものとして利用されている。すなわち、図10は建物の軒先部を示すもので、外壁パネル102によって屋根101が支持され、この屋根101と外壁パネル102と天井部103とで天井裏空間106が形成され、また屋根101と外壁パネル102と軒裏天井材104によって軒裏空間105が形成されている。
そして、上記軒裏天井材104には適宜な通口を開口し、該通口に網体等を装着して外部と軒裏空間105を連通する通気口107を形成することにより、軒裏空間105への通気層Xを設けていた。そしてまた、軒裏空間105と天井裏空間106との間においては、屋根101と天井部103との間に外部と軒裏空間105と天井裏空間106とを連通する通気口108を形成することにより、天井裏空間106への通気層Yを設けていた。軒裏空間104を有さない建物にあっては、上記通気口108を直接外部と連通させて通気層Yを独立させて設けるようにしていた。
【0004】
また従来例として、図11は他の建物の軒先部を示すもので、外壁パネル102によって屋根101が支持され、この屋根101と外壁パネル102と天井部103とで天井裏空間106が形成され、また屋根101と外壁パネル102と軒裏天井材104によって軒裏空間105が形成されている。
そして、上記軒裏天井材104には適宜な通口を開口し、該通口に網体等を装着して外部と軒裏空間105を連通する通気口107を形成することにより、軒裏空間105への通気層Xを設けていた。そしてまた、軒裏空間105と天井裏空間106との間においては、その間の外壁パネル102に適宜な通口を開口し、該通口に網体等を装着して外部と軒裏空間105と天井裏空間106とを連通する通気口109を形成することにより、天井裏空間106への通気層Yを設けていた。
以上のような通気層Xと通気層Yとによって、建物の天井裏や軒裏空間への十分な通気を行うようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の建物の通気構造は以上のように、軒裏天井材104に適宜な通口を開口して外部と軒裏空間105を連通する通気口107を形成することにより、軒裏空間105への通気層Xを設け、また、軒裏空間105と天井裏空間106との間には天井裏空間106に連通する通気口108、109等を形成することにより、天井裏空間106への通気層Yを設けるようにしていた。
したがって、外壁パネル102や軒裏天井材104への開口部の形成作業に多大の手間を要し、また軒裏空間105のように狭い空間内における外壁パネル102への開口作業を余儀なくされて、上記通気層X,Yの設置には手間のかかる効率の悪い作業を強いられていた。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、建物の躯体の天井裏や外壁内部において外部と連通させた通気層を簡易な構造によって提供するものとし、また、屋根に防水シートを用いて防水構造とする場合には、防水構造と通気構造を兼用して、効率良く天井裏等の通気をなしうるようにした建物の通気構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するための手段として、本発明のうち請求項1に記載の発明は、建物の躯体を屋根と躯体壁と該躯体壁の外表面に配置された外壁とを有して構成し、
上記躯体壁に対し基板と連係板と支持板とからなる断面略コ字状をした支持金具を取付けるものであって、この支持金具は上記外壁の上面部を渡架するようにその基板を上記躯体壁に固定すると共に、その支持板を上記外壁の外表面に配置してなり、
上記支持金具の支持板と外壁との間に壁外通気層を設けると共に、屋根と天井部との間の天井裏に上部通気層を設け、この上部通気層と上記壁外通気層とを上記支持金具の連係板を介して連通させてなることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は請求項1に記載の発明において、上記外壁と支持金具との間に開口部を設け、該開口部を介して上記支持金具と外壁との間に壁外通気層が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は請求項1に記載の発明において、上記躯体壁と外壁との間に壁内通気層を設け、この壁内通気層と上記壁外通気層とを上記支持金具の連係板を介して連通させてなることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は請求項3に記載の発明において、上記上部通気層と壁内通気層と壁外通気層とが相互に連通してなることを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は建物の躯体を屋根と躯体壁と該躯体壁の外表面に配置された外壁とを有して構成し、
上記躯体壁に対し基板と連係板と支持板とからなる断面略コ字状をした支持金具を取付けるものであって、この支持金具は上記外壁の上面部を渡架するようにその基板を上記躯体壁に固定すると共に、その支持板を上記外壁の外表面に配置してなり、
上記屋根には防水シートを設けてその端部を該屋根の外縁部から下方に垂下させ、この垂下部を上記躯体に取付けた支持金具の支持板に張着し、上記屋根の外縁部に垂直部材と水平部材とを有する略L字状の外縁金具を取付けると共に、上記垂直部材を上記支持金具の支持板に、その間に上記防水シートの垂下部を介在して固定してなり、
上記外縁金具及び支持金具と外壁との間に壁外通気層を設けると共に、屋根と天井部との間の天井裏に上部通気層を設け、この上部通気層と上記壁外通気層とを上記支持金具の連係板を介して連通させてなることを特徴とする。
【0012】
また、請求項6に記載の発明は請求項5に記載の発明において、上記外壁と支持金具及び外縁金具との間に開口部を設け、該開口部を介して上記支持金具及び外縁金具と外壁との間に壁外通気層が設けられていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は請求項5に記載の発明において、上記躯体壁と外壁との間に壁内通気層を設け、この壁内通気層と上記壁外通気層とを上記支持金具の連係板を介して連通させてなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の建物の通気構造に関し、その実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の建物の通気構造の上面図であり、図2は図1の縦断面図であり、図3は第1の通気構造を説明するための説明図であり、図4は図3の分解説明図であり、図5は第2の通気構造を説明するための説明図であり、図6は図5の分解説明図であり、図7は第1の通気金具の詳細図であり、図8は第2の通気金具の詳細図である。
【0014】
本発明の建物の通気構造は、主として躯体の天井裏や外壁内部において各々に通気層を設けるように構成されることを特徴としている。そして、本発明の通気構造は、基本的には屋根等の防水構造とは独立して設けるものであり、また一方、防水構造と連係して設けることにより、より一層効率の良い通気施工をなしうるようにしている。したがって、以下の実施例においては、通気構造を防水構造と連設した例に基づいて説明する。
【0015】
本発明における建物の通気構造は、躯体10を屋根20と躯体壁11と該躯体壁11の外表面に配置された外壁13とを有して構成し、上記外壁13と外部との間に壁外通気層Aを設けると共に、屋根20と天井部12との間の天井裏に上部通気層Bを設け、この上部通気層Bと上記壁外通気層Aとを連通させるように構成してなる。
また、上記躯体壁11と外壁13との間に壁内通気層Cを設け、この壁内通気層Cと上記壁外通気層Aと、壁内通気層Cと上部通気層Bとをそれぞれ連通させるように構成してなる。
【0016】
まず、本発明の通気構造は、平坦な屋根を用いた平屋根構造の建物を例に説明する。すなわち、平坦状に形成した屋根20を躯体壁11等を有する躯体10で支持し、外壁13を躯体壁11の外側に所望の手段により配置してなる。
また、上記躯体壁11に対し基板61,71と連係板62,72と支持板63,73とからなる断面略コ字状をした支持金具60,70を取付けるものであって、この支持金具60,70は上記外壁13の上面部を渡架するようにその基板61,71を上記躯体壁11に固定すると共に、その支持板63,73を上記外壁13の外表面に配置してなる。
また更に、屋根20には防水シート22を張設してなり、この防水シート22の端部に屋根20の外縁部から下方にかけて垂下させた垂下部23を設け、屋根20の外縁部に垂直部材41,51と水平部材42,52とを有する外縁金具40,50を取付けた構造としている。
【0017】
躯体10は、図1,2に示すように略円形状をなしており、主として躯体壁11と、躯体壁11に対して水平状に組み立てられた天井部12と、躯体壁11の外側で平行な状態で配置された外壁13等から構成されている。躯体壁11は、垂直に組み立てられた側柱11aと、該側柱11aと平行に組み立てられた角材11bから構成され、一方の側柱11a(図2中左方)の先端には軒桁14が垂直に交差する状態で掛け渡されている。また、側柱11aの外表面側には、万一浸入した水分の躯体10への浸入を防止し、且つ、ビス65の貫通部による止水性を確保するための水切りシート15が貼着されている。すなわち、外壁13に貼り付ける防水紙のジョイント部の防水性を確保する目的で外壁13に先貼りしている。
また外壁13は、複数の壁材を積層させた外壁体から成り、躯体壁11に所望の手段によって取付けられ、躯体壁11及び屋根20の間に任意の空間が設けられてなる。
【0018】
この略円形の躯体10は、図2において、左方(水上部)から右方(水下部)にかけて漸次高さが低くなるように下り傾斜させて躯体壁11等が組み立てられており、この躯体10に平坦な屋根20が保持される。
すなわち、この屋根20は、躯体10における軒桁14や角材11b等によって勾配を持った状態で保持される。具体的には底辺と垂辺の割合を約50対1の勾配を設けて屋根20上面の水はけを良好なものとしている。図2において、左側の図面と右側の図面とに段差を設けているのは、この勾配を表している。
【0019】
屋根20は、一例として円形状をしていると共に、平坦状をなしており、図2において下から屋根下地材たる野地合板21、防水シート22、接着シート24、パネル状の表面仕上げ材25が順次積層されるように構成されている。防水シート22が積層されているのは、雨、雪等により水が屋内に浸入しないようにするためである。
そしてこの屋根20の一部をなしている積層された一枚の防水シート22には、屋根20の外縁部全体から下方にかけて垂下して垂下部23が設けられている。防水シート22の外形を表面仕上げ材25等より大きくして、屋根20を躯体10に取付ける際、自然に垂下部23が屋根20の外縁全体に渡って垂れ下がるようにしている。
【0020】
このような各シートが積層される屋根20の外縁部の一部に、第1の外縁金具40が取付けられる。第1の外縁金具40は、防錆のためのアルマイト処理を施したアルミ型材から構成され、図1に示すように225度の角度を有する環状を呈している。
図3,7に示すように、この第1の外縁金具40は、垂直部材41と、該垂直部材41対して水平状に直交する水平部材42とを有して構成され、該水平部材42の上面における直交部には囲部43が設けられている。
具体的には図7に示すように、一枚の湾曲した金属板(図7中の縦方向に位置する板)に、これと垂直に幅の異なる3枚の湾曲した金属板を溶接することによって形成される。なお、図中網目のハッチングを施しているのが溶接部分である。
【0021】
この第1の外縁金具40は、屋根20の外縁部に取付けられる。すなわち、図3,4に示すように、水平部材42が表面仕上げ材25と防水シート22との間に配置された状態で取付けられる。
水平部材42は、その下面が接着シート24により貼着されると共に、その上面に表面仕上げ材25が積層されて配置されている。図中下から野地合板21、防水シート22、接着シート24、水平部材42、表面仕上げ材の重合部26順に積層された状態になっている。そして、第1の外縁金具40の略全周(外周のほとんど)に渡る、垂直部材41と水平部材42とで囲まれた鉤状部分には防水シート22の垂下部23が垂れ下がった状態になっている。
【0022】
このように垂れ下がった垂下部23は、第1の外縁金具40の垂直部材41と断面コ字状の第1の支持金具60とに挟持されて固定される。
第1の支持金具60は、第1の外縁金具40と同様に225度の角度を有する環状を呈しており、断面を説明すると、図3,7等に示すように、垂直状の基板61と該基板61の端部から水平に延びる連係板62と該連係板62の端部から下方に向けて垂直に延びる支持板63とから構成され、この3枚の金属板を溶接することにより断面コ字状をなしている。なお、図7中網目のハッチングを施しているのが溶接部分である。
また、連係板62にはパンチング等によって形成された2列状で各列複数の通気孔64,64が形成されている。
【0023】
この断面コ字状の第1の支持金具60は、外壁13の上端部を囲むように躯体壁11に取付けられる。すなわち、基板61に予め形成された貫通孔にスクリュー状のビス65を貫通させることによって、第1の支持金具60は基板61によって躯体壁11に固定される。
一方で、反対側に位置する支持板63は、第1の外縁金具40の水平部材42と垂直部材41とに囲まれた鉤状部分に垂れ下がった垂下部23を、垂直部材41と共に密着状に挟持する。そして、垂直部材41と支持板63とに予め形成された貫通孔に固定手段たるビス44を、防水シート22を突き抜いて貫通させて、受け部45と共に固定する。このとき支持板63は、躯体10の実質的な外表面として機能している。
【0024】
第1の支持金具60の連係板62には、通気孔64が設けられているので、図3中矢印で示すように、屋内(屋根面)から屋外、外壁13と躯体壁11との間から屋外、とに空気が流れるので、屋根裏通気、壁面通気が確保できる。
すなわち、上記外壁13と外部との間に壁外通気層Aを設けるもので、実施例においては壁外通気層Aは、外壁13と支持金具60の支持板63及び第1の外縁金具40の垂直部材41との間に設けてある。
また、この壁外通気層Aは、外壁13と支持金具60の支持板63の下端部もしくは第1の外縁金具40の垂直部材41の下端部との間に設けた開口Dを介して外部と連通してある。
【0025】
また、屋根20と天井部12との間の天井裏には上部通気層Bを設けてあり、この上部通気層Bと上記した壁外通気層Aとを、支持金具60の連係板62に設けた通気口64を介して連通させてある。すなわち、上部通気層Bは、支持金具60の連係板62に設けた通気口64を介して壁外通気層Aと連通することにより外部と自在に連通することとなり、その結果、天井裏は外部と常に通気状態を維持されている。また、上部通気層Bは、天井裏と支持金具60の連係板62の上面とを軒桁14を通して連通して形成され、そして連係板62の通気口64を介して壁外通気層Aと連通してある。
【0026】
また更に、上記躯体壁11と外壁13との間に壁内通気層Cを設けてあり、この壁内通気層Cと上部通気層Bと壁外通気層Aとを、支持金具60の連係板62に設けた通気口64,64を介してそれぞれ連通させるように構成してなる。
上記した壁外通気層Aと上部通気層Bと壁内通気層Cとには、それぞれ図示を省略してあるが必要により断熱材を充填して、断熱状態を維持しつつ通気を行うようにしてある。
また、上記した支持金具60は、実質的に屋根部材を支持するために躯体壁11に取付けられるもので、この屋根部材としては、上記した外縁金具40に限定されず、如何なる形態のものであっても良い。また、当然に防水構造を採用しない建物に本発明の通気構造を用いて良いこと勿論である。
更に、上記した壁外通気層Aと上部通気層Bと壁内通気層Cは、後述する図2、図5に示すように、第2の外縁金具50と支持金具70との部所にも、同様に形成されるものである。
【0027】
次に、第1の外縁金具40の水平部材42の上面に設けられた囲部43は、屋根20の中心に向かって屈曲しており、該囲部43には表面仕上げ材25の端部の一部が差し込まれて保持される。第1の外縁金具40の水平部材42の上面に配置された表面仕上げ材25の外周端部の一部である、図1に示すような225度の角度を有する部分は、差込部27をなしており、該差込部27は図2,3に示すように囲部43に差し込まれている。
【0028】
この差込部27が差し込まれた囲部43には、コーキング材29が充填される。コーキング材29は常温において硬化する強力なガムシールから構成され、このコーキング材29は、囲部43の内部全体に充填され、このようにコーキング材29が充填されることにより、表面仕上げ材の差込部27が隙間を有することなく完全に被覆される。そして、差込部27が被覆されることによって、雨水等が差込部27から浸入することが防止される。
【0029】
一方、屋根20の外縁部における第1の外縁金具40が取付けられた部分と異なる部分、本実施の形態では第1の外縁金具40に連結するように、第2の外縁金具50が取付けられる。第2の外縁金具50は、防錆のためのアルマイト処理を施したアルミ型材から構成され、図1に示すように135度の角度を有する環状を呈している。図5,8等に示すように、この第2の外縁金具50は垂直部材51と該垂直部材51対して水平状に直交した水平部材52とを有し、該水平部材52の端部には垂直部材51と略T字状をなすように、延出部53が一体形成されている。具体的には図8に示すように、一枚の湾曲した金属板(垂直部材51)(図8中の縦方向に位置する板)の一端に、これと垂直に湾曲した金属板(水平部材52)をT字状になるように溶接し、さらに他端に幅細の湾曲した金属板を溶接することによって形成される。なお、図中網目のハッチングを施しているのが溶接部分である。
【0030】
このような形状をした第2の外縁金具50は、屋根20に取付けられる。すなわち、図5,6に示すように、水平部材52が表面仕上げ材25と防水シート22との間に配置された状態で取付けられる。この第2の外縁金具の水平部材52と屋根20との積層関係は、第1の外縁金具40の場合と同様なのでここでは詳しい説明を省略する。防水シート22の垂下部23が、第2の外縁金具50の略全周に渡る、水平部材52と垂直部材51とに囲まれた鉤状部分に垂れ下がった状態になっているのも同様である。
【0031】
このように垂れ下がった垂下部23は、第2の外縁金具50の垂直部材51と断面コ字状の第2の支持金具70とに挟まれて固定される。
第2の支持金具70は、第2の外縁金具と同様に135度の角度を有する環状を呈しており、断面は第1の支持金具60と同様であり、図5,8等に示すように、垂直に延びる基板71と該基板71にの端部から垂直に延びる連係板72と該連係板72の端部から下方に向けて垂直に延びる支持板73とから構成され、この3枚の金属板を溶接することにより断面コ字状をなしている。なお、図8中網目のハッチングを施しているのが溶接部分である。また、連係板72にパンチング等によって形成された2列複数の通気孔74,74が形成されているのも第1の支持金具60と同様である。
【0032】
この断面コ字状の第2の支持金具70は、第1の支持金具60と同様に、外壁13の上端部を囲むように躯体壁11に取付けられる。すなわち、基板71にあらかじめ形成された貫通孔にスクリュー状のビス75を貫通させることによって、第2の支持金具70は躯体壁11に固定される。
一方で、反対側に位置する支持板73は、第1の支持金具60と同様に、第2の外縁金具50の水平部材52と垂直部材51とに囲まれた鉤状部分に垂れ下がった垂下部23を、垂直部材51の略全側面と共に密着状に挟持する。そして、垂直部材51と支持板73とにあらかじめ形成された貫通孔に固定手段たるビス54を、防水シート22を突き抜いて貫通させて、受け部55と共に固定する。このとき支持板73は、躯体10の実質的な外表面として機能している。
【0033】
第2の支持金具の連係板72にも、第1の支持金具の連係板62と同様に通気孔74が設けられており、図5中矢印で示すように、屋根裏通気、壁面通気が確保できる。
すなわち、上記外壁13と外部との間に壁外通気層Aを設けるもので、実施例においては壁外通気層Aは、外壁13と支持金具70の支持板73及び第2の外縁金具50の垂直部材51との間に設けてある。
また、この壁外通気層Aは、外壁13と支持金具70の支持板73の下端部もしくは第2の外縁金具50の垂直部材51の下端部との間に設けた開口Eを介して外部と連通してある。
【0034】
また、屋根20と天井部12との間の天井裏には上部通気層Bを設けてあり、この上部通気層Bと上記した壁外通気層Aとを、支持金具70の連係板72に設けた通気口74を介して連通させてある。すなわち、上部通気層Bは、支持金具70の連係板72に設けた通気口74を介して壁外通気層Aと連通することにより外部と自在に連通することとなり、その結果、天井裏は外部と常に通気状態を維持されている。また、上部通気層Bは、天井裏と支持金具70の連係板72の上面とを軒桁14を通して連通して形成され、そして連係板72の通気口74を介して壁外通気層Aと連通してある。
【0035】
また、上部通気層Bは、前述した第1の支持金具60側に設けた上部通気層Bと実質的に一体的に形成され、両側の開口D,Eを介してそれぞれ外部と連通している。すなわち、第1の支持金具60側の開口Dからの通気は、第1の壁外通気層Aから連係板62の通気口64を介して壁外通気層Aと連通し、次に、第2の連係板72の通気口74を介して壁外通気層Aと連通して、開口Eより外部に排出される。また、風向きにより、上記と逆の通気がなされることも当然にある。
また更に、上記躯体壁11と外壁13との間に壁内通気層Cを設けてあり、この壁内通気層Cと上部通気層Bと壁外通気層Aとを、支持金具70の連係板72に設けた通気口74を介してそれぞれ連通させるように構成してなる。
上記した壁外通気層Aと上部通気層Bと壁内通気層Cとには、それぞれ必要により断熱材を充填して、断熱状態を維持しつつ通気を行うようにしてある。
【0036】
第2の外縁金具の水平部材52の端部に一体形成された延出部53は、第2の外縁金具50が屋根20に取付けられた状態において、屋外側に延出し、該延出部53には、表面仕上げ材25の端部の一部が重合されて、固定手段によって固定さる。
上記表面仕上げ材25の外周端部うち、差込部27をなしている部分と異なる部分、すなわち第2の外縁金具50の水平部材52の上面に配置された表面仕上げ材25の外周端部は、延伸部28をなしている。図1における135度の角度を有する端部のことを指す。この延伸部28は図2,5に示すように第2の外縁金具の延出部53に重合されている。
【0037】
このように屋外側に延出している、延出部53と延伸部28は、この屋外側で固定手段によって固定される。すなわち、第2の外縁金具の延出部53にあらかじめ設けられた貫通孔に固定手段たるビス30を、表面仕上げ材の延伸部28を突き抜いて貫通させて、受け部31と共に固定する。つまり、第2の外縁金具の水平部材52と表面仕上げ材25の端部を延出させて屋外側でビス固定することにより、防水シート22を突き破ることなく屋根の固定ができ、さらに屋外側での固定なので屋内への水漏れの危険性がない。
なお、図2,5において受け部31を表面仕上げ材の延伸部28の端部の端面に合わせて固定しているが、これは延伸部28のめくり上がりを防止するためである。
【0038】
本発明の建物の通気構造は、以上の様に構成されており、例えば雨が降った場合、図1に示すように屋根20は、図中下方から上方にかけて勾配を持っているので、雨水が図中上方に流れる。そして、図中上方には第2の外縁金具50が取付けられているので、その延出部53から雨水等が円滑に排水される。なお、第1の外縁金具40には囲部43が設けられているが、豪雨により雨水が囲部43に溜まったとしても、上述のとおりコーキング材29により雨水の浸入が防止される。
【0039】
本発明の建物の通気構造における実施の形態として、円形建築物に設けられる屋根について説明したが、本発明の建物の通気構造は、図9に示すように建物80に取付けられた平坦な屋根、例えば玄関の屋根にも好適に利用される。図9は、本発明の建物の通気構造における他の実施の形態にかかる上面図である。
建物80は、図面には現れていないが、木造の建築物でも、ユニット建物でも何れの建物でも良い。屋根20には、上述した実施の形態と同様に、勾配がつけられており、雨水が図中下方から上方にかけて流れるようになっている。
【0040】
第1の,第2の外縁金具40,50は、上述の実施の形態と同様に、屋根20の外縁部に取付けられているが、本形態では、第1の,第2の外縁金具40,50は、屋根20の外縁部のうち、建物80とも接合部分81を除いた部分に取付けられている。
具体的には、第1の外縁金具40は、略直線状に形成され、接合部分81の端部から、建物80に対して垂直に2本取付けられている。第2の外縁金具50は、135度の角度を有する環状を呈し、一方の第1の外縁金具40と他方の外縁金具40との端部を結合するように、取付けられる。こうすることにより、第2の外縁金具50から円滑に雨水等が排水される。
上記した建物80においても、上記したと同様の壁外通気層Aと上部通気層Bと壁内通気層Cが形成される。その構成は上述の実施の形態と同様なのでここではその説明を省略する。
【0041】
なお、本発明の建物の通気構造は、上述した形態に限られないのはいうまでもなく、矩形状の屋根に好適に利用される。もちろん、この矩形状の屋根を更に建物に取付けたものにも適用される。また、防水シート22の垂下部23が固定される躯体10の実質的な外表面として、実施の形態では第1の,第2の支持金具の支持板63,73を挙げたが、外壁13もこの外表面となりうる。すなわち、第1の,第2の外縁金具の垂直部材41,51と垂下部23とを、直接外壁13にビス固定した形態でも良い。
【0042】
【発明の効果】
本発明の建物の通気構造は、躯体壁に対し基板と連係板と支持板とからなる断面略コ字状をした支持金具を取付けるものであって、この支持金具は上記外壁の上面部を渡架するようにその基板を上記躯体壁に固定すると共に、その支持板を上記外壁の外表面に配置してなり、上記支持金具の支持板と外壁との間に壁外通気層を設けると共に、屋根と天井部との間の天井裏に上部通気層を設け、この上部通気層と上記壁外通気層とを上記支持金具の連係板を介して連通させてなることから、屋根部材の支持金具を利用することによって、天井裏の通気を行う上部通気層を極めて簡易に形成することができ、また、この上部通気層は外壁部に設けた壁外通気層を介して外部と自在に連通してあることから、天井裏の換気を簡易な構造によって適確に行うことができる効果がある。
【0043】
しかも、上部通気層とともに躯体壁には壁内通気層を設けてあり、これらと壁外通気層とを相互に連通自在としてあることから、天井裏の換気とともに壁内部の換気を、相互に連通する各通気層によって適確に行うことができる効果がある。
【0044】
しかも、請求項4の発明にあっては、屋根には防水シートを設けてその端部を該屋根の外縁部から下方に垂下させ、この垂下部を上記躯体に取付けた支持金具の支持板に張着し、上記屋根の外縁部に垂直部材と水平部材とを有する略L字状の外縁金具を取付け、上記垂直部材を上記支持金具の支持板に、その間に上記防水シートの垂下部を介在して固定し、上記外縁金具及び支持金具と外壁との間に壁外通気層を設けると共に、屋根と天井部との間の天井裏に上部通気層を設け、この上部通気層と上記壁外通気層とを上記支持金具の連係板を介して連通させてなることから、屋根面の防水性の向上を図りつつ、外壁に比べより高温・多湿となりやすい屋根裏の空間が、上記上部通気層と壁外通気層とによって、十分なる換気を適確に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建物の通気構造の上面図。
【図2】本発明の建物の通気構造部分断面図。
【図3】本発明の建物の通気構造にかかる第1の通気構造を説明するための説明図。
【図4】図3の分解説明図。
【図5】本発明の建物の通気構造にかかる第2の通気構造を説明するための説明図。
【図6】図5の分解説明図。
【図7】本発明の建物の通気構造にかかる第1の通気金具の詳細図。
【図8】本発明の建物の通気構造にかかる第2の通気金具の詳細図。
【図9】本発明の建物の通気構造における他の実施の形態にかかる上面図。
【図10】従来の建物の通気構造の部分断面図。
【図11】従来の他の建物の通気構造の部分断面図。
【符号の説明】
A 壁外通気層
B 上部通気層
C 壁内通気層
D,E 開口
10 躯体
11 躯体壁
12 天井部
13 外壁
14 軒桁
15 水切りシート
20 屋根
21 野地合板(屋根下地材)
22 防水シート
23 垂下部
24 接着シート
25 表面仕上げ材
26 重合部
27 差込部
28 延伸部
29 コーキング材
30 ビス
40 第1の外縁金具
41 垂直部材
42 水平部材
43 囲部
44 ビス
50 第2の外縁金具
51 垂直部材
52 水平部材
53 延出部
54 ビス
60 第1の支持金具
61 基板
62 連係板
63 支持板
64 通気孔
70 第2の支持金具
71 基板
72 連係板
73 支持板
74 通気孔
80 建物
Claims (7)
- 建物の躯体を屋根と躯体壁と該躯体壁の外表面に配置された外壁とを有して構成し、
上記躯体壁に対し基板と連係板と支持板とからなる断面略コ字状をした支持金具を取付けるものであって、この支持金具は上記外壁の上面部を渡架するようにその基板を上記躯体壁に固定すると共に、その支持板を上記外壁の外表面に配置してなり、
上記支持金具の支持板と外壁との間に壁外通気層を設けると共に、屋根と天井部との間の天井裏に上部通気層を設け、この上部通気層と上記壁外通気層とを上記支持金具の連係板を介して連通させてなることを特徴とする建物の通気構造。 - 上記外壁と支持金具との間に開口部を設け、該開口部を介して上記支持金具と外壁との間に壁外通気層が設けられていることを特徴とする請求項1記載の建物の通気構造。
- 上記躯体壁と外壁との間に壁内通気層を設け、この壁内通気層と上記壁外通気層とを上記支持金具の連係板を介して連通させてなることを特徴とする請求項1記載の建物の通気構造。
- 上記上部通気層と壁内通気層と壁外通気層とが相互に連通してなることを特徴とする請求項3記載の建物の通気構造。
- 建物の躯体を屋根と躯体壁と該躯体壁の外表面に配置された外壁とを有して構成し、
上記躯体壁に対し基板と連係板と支持板とからなる断面略コ字状をした支持金具を取付けるものであって、この支持金具は上記外壁の上面部を渡架するようにその基板を上記躯体壁に固定すると共に、その支持板を上記外壁の外表面に配置してなり、
上記屋根には防水シートを設けてその端部を該屋根の外縁部から下方に垂下させ、この垂下部を上記躯体に取付けた支持金具の支持板に張着し、上記屋根の外縁部に垂直部材と水平部材とを有する略L字状の外縁金具を取付けると共に、上記垂直部材を上記支持金具の支持板に、その間に上記防水シートの垂下部を介在して固定してなり、
上記外縁金具及び支持金具と外壁との間に壁外通気層を設けると共に、屋根と天井部との間の天井裏に上部通気層を設け、この上部通気層と上記壁外通気層とを上記支持金具の連係板を介して連通させてなることを特徴とする建物の通気構造。 - 上記外壁と支持金具及び外縁金具との間に開口部を設け、該開口部を介して上記支持金具及び外縁金具と外壁との間に壁外通気層が設けられていることを特徴とする請求項5記載の建物の通気構造。
- 上記躯体壁と外壁との間に壁内通気層を設け、この壁内通気層と上記壁外通気層とを上記支持金具の連係板を介して連通させてなることを特徴とする請求項5記載の建物の通気構造。
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