JP3618561B2 - 瓦棟構造及び小屋裏換気システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低層住宅における小屋裏換気のための瓦棟構造及び小屋裏換気システムに関するものである。特に瓦屋根の住宅内換気において各部屋内の空気を自然換気、あるいはダクトで小屋裏へ集め、棟より排気するための瓦棟構造及び小屋裏換気システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に住宅の高気密化に伴って、機械換気が用いられているが、ランニングコストや停電時・故障時の問題から住宅の自然換気が注目を浴びてきた。住宅における屋根部よりの換気システムには、煙突方式が用いられていた。煙突方式は給気経路に給気口又はサッシガラリ等の建物隙間を利用し、ダクトを換気経路として煙突へ連結することにより屋内の汚染空気を排出する換気システムである。又、波瓦においては棟換気方式が取られておらず、図4に示すように複雑な構造が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前記従来型の煙突からの排出方式では施工、清掃の手間が増大する上に、建物外観に大きな影響を与えるため、コストアップにつながり、施工性や雨仕舞の点でも問題であった。さらに瓦棟、特に波瓦等では、図4に示すような冠瓦が用いられていたため、棟よりの換気が難しい状況であった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に着目したもので、屋根野地板間に隙間を設け、野地板上部には冠瓦を支える棟木、棟捨水切、面戸鉄板およびそれらの工夫された取付部品を使用することにより、屋内より棟への十分な排気量を確保し、外観のすぐれた操作性の良い瓦棟構造及び小屋裏換気システムを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る瓦棟構造は、小屋裏に集められた屋内空気を、棟の野地板隙間から屋外へ開放するための瓦棟構造であって、棟瓦は縦断面半円形状の冠瓦で、野地板に取付けられた棟木により支えられ、棟部野地板間に隙間を設け、該野地板間隙間両側の野地板表面と該棟木に接して設けた、野地板表面から連続して垂直方向に側面を有し、該側面中央寄り上部に換気口を有する棟捨水切、該棟捨水切及び瓦に接し、棟捨水切の換気口の前面に下側面が配置されるように設けた、該下側面上部の垂直面に換気口を有する面戸鉄板から構成され、それぞれの換気口上部に棟方向に連続する防水突起を設けたことを要旨とする。
【0006】
本発明にかかる瓦棟構造の該面戸鉄板の換気口は横長形状で、高さが10mm〜20mmであることを要旨とする。
【0007】
本発明に係る小屋裏換気システムは、小屋裏に集められた屋内空気を、棟の野地板隙間から屋外へ開放するための小屋裏換気システムであって、棟瓦は縦断面半円形状の冠瓦で、野地板に取付けられた棟木により支えられ、該棟木には防水シートを載置し、棟部野地板間に隙間を形成し、該野地板間隙間両側の野地板表面と該棟木に接して設けた、野地板表面から連続して垂直方向に側面を有し、該側面中央寄り上部に換気口を有する棟捨水切、該棟捨水切及び瓦に接し、棟捨水切の換気口の前面に下側面が配置されるように設けた、該下側面上部の垂直面に換気口を有する面戸鉄板、棟木、冠瓦を設置して、それぞれの換気口上部に棟方向に連続する防水突起を設け、小屋裏空気を鳥や雨水被害を受けることなく、野地板間隙間より上記面戸鉄板の換気口、棟捨水切の換気口を通って屋外に排気することを要旨とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係る瓦棟構造は従来家屋の棟形状を変更すること無く、十分な換気量を確保し、しかも雨仕舞がほぼ完全に可能であり、防鳥性能も考慮することが必要である。瓦棟自体は、主に冠瓦を使用して従来の外観を変更しないようにするため、冠瓦を支える棟木の左右面で野地板までの間に防水・防鳥と、換気口を配置することが必要となる。上記のような観点から、野地板表面から連続して垂直方向に側面を有する棟捨水切を設け、該側面中央寄り上部には横長形状の換気口(3a)、(3a)上部には防水突起(3b)を設けている。さらに棟捨水切脇には横長形状の換気口(4a)を有し、換気口下部には屋根瓦の凹凸に合わせた波状下端を有した下側面(4c)を有する面戸鉄板(4)を、上記棟捨水切の換気口(3a)の前面に面戸鉄板下側面が配置されるように設置し、暴風時に換気口(3a)から侵入する可能性のある雨水を防止する工夫がなされている。又、この面戸鉄板の換気口は、10mm〜20mmの高さの開口とすることで、換気流の圧力損失抵抗を2.0*10−5程度に押さえるようにしている。この工夫により、十分な換気量を確保することができた。
【0009】
なお野地板間の隙間(8)は、家屋の強度等より考慮して30mm〜50mm前後が適当と思われる。いずれの部材も軽量で防水・耐水性があり、棟使用に耐えうる素材であればどのような素材であっても良い。
【0010】
【実施例】
〔実施例1〕 以下に、本発明の第1の実施例の瓦棟構造について図1〜図3に基づいて説明する。本実施例では瓦として波瓦を使用している。
図1は、請求項1に対応する本発明の実施例1による瓦棟構造構成部材の説明斜視図である。(a)は棟木、(b)は棟金具、(c)は棟捨水切、(d)は面戸鉄板を示す図である。図2は本発明の瓦棟構造を示す断面説明図である。図3は瓦棟構造の分解説明図である。
【0011】
図1において(1)は棟木、(2)は棟金具、(3)は棟捨水切、(3a)は換気口、(3b)は防水突起、(4)は面戸鉄板、(4a)は換気口、(4b)は防水突起、(4c)は下側面、(5)は冠瓦、(7)は防水シートである。図3に示すように、まず瓦棟の頂部を構成する冠瓦(5)は他の同質瓦で形成され、棟木(1)上に防水シート(7)を介して載置されている。
野地板表面から連続して垂直方向に側面を有する棟捨水切(3)を設け、該側面中央寄り上部には横長形状の換気口(3a)、(3a)上部には防水突起(3b)を設けている。さらに棟捨水切脇には横長形状の換気口(4a)を有し、換気口下部には瓦の凹凸に合わせた波状下端を有した下側面(4c)を有する面戸鉄板(4)を、上記棟捨水切の換気口(3a)の前面に面戸鉄板下側面が配置されるように設置し、換気口(3a)から侵入する可能性のある雨水を防止する工夫がなされている。又、この面戸鉄板の換気口は、10mm〜20mmの高さの開口とすることで、換気流の圧力損失抵抗を2.0*10−5程度に押さえるようにしている。この工夫により、図2の矢印のように流れる換気経路で十分な換気量を確保することができた。
この開口高は10mmより小さいと換気量を十分確保することができず、又20mmより大きいと換気量は確保できるが、鳥が入り込んだり、雨水の侵入が問題となり好ましくなかった。
【0012】
〔実施例2〕
なお、請求項3に示す小屋裏換気システムは、上記実施例1の構造を用いて行われる自然換気システムであり、システムに使用する部材は、いずれの部材についても軽量で防水・耐久性があり、棟使用に耐えうる素材であればどのような素材であっても良い。
本発明の小屋裏換気システムを使用して、換気実験を行った結果、図2に示すように、各部屋よりの小屋裏へ集められた汚れた空気が、矢印のように、棟捨水切(3)に設けられた換気口(3a)及び面戸鉄板(4)に設けられた換気口(4a)を通って、冠瓦(5)の両下端と屋根葺材との間の隙間(8)から屋外に排出され、必要とされる換気量が確保できた(100〜180m/h)。
【0013】
又、本実施例においても面戸鉄板下端の気密材からなる波型凹凸部(4d)を設け、波瓦と面戸鉄板との間から雨水が侵入することを防止することが可能である。
【0014】
又、防水対策として、図3に示すように、棟木上に防水シートを用い、棟捨水切及び面戸鉄板換気口上部に防水突起(3b)(4b)をそれぞれ設けている。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、上記したように小屋裏に集められた屋内空気を、棟の野地板隙間から屋外へ開放するための瓦棟構造及び小屋裏換気システムであり、空気の流れの圧力損失抵抗を極力抑える工夫及び防水措置を施したため、小屋裏からの換気流が滞ることなく棟の野地板の隙間から換気される。
本願の瓦棟構造を用いれば、棟の外観を全く変更することなく、棟からの小屋裏換気が可能となり、しかも換気量がしっかり確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の瓦棟構造及び小屋裏換気システムの構成部材の説明斜視図
【図2】本発明実施例の瓦棟構造及び小屋裏換気システムを示す断面説明図
【図3】本発明実施例の瓦棟構造及び小屋裏換気システムの分解説明図
【図4】従来の瓦棟構造を示す断面説明図
【符号の説明】
1 棟木
2 棟金具
3 棟捨水切
3a、4a 換気口
3b、4b 防水突起
4 面戸鉄板
4c 下側面
5 冠瓦
7 防水シート
8 隙間

Claims (3)

  1. 小屋裏に集められた屋内空気を、棟の野地板隙間から屋外へ開放するための瓦棟構造であって、
    棟瓦は縦断面半円形状の冠瓦で、野地板に取付けられた棟木により支えられ、
    棟部野地板間に隙間を設け、該野地板間隙間両側の野地板表面と該棟木に接して設けた、野地板表面から連続して垂直方向に側面を有し、該側面中央寄り上部に換気口を有する棟捨水切、該棟捨水切及び瓦に接し、棟捨水切の換気口の前面に下側面が配置されるように設けた、該下側面上部の垂直面に換気口を有する面戸鉄板から構成され、
    それぞれの換気口上部に棟方向に連続する防水突起を設けたことを特徴とする瓦棟構造。
  2. 該面戸鉄板の換気口は横長形状で高さが10mm〜20mmであることを特徴とする請求項1記載の瓦棟構造。
  3. 小屋裏に集められた屋内空気を、棟の野地板隙間から屋外へ開放するための小屋裏換気システムであって、
    棟瓦は縦断面半円形状の冠瓦で、野地板に取付けられた棟木により支えられ、
    該棟木には防水シートを載置し、
    棟部野地板間に隙間を形成し、該野地板間隙間両側の野地板表面と該棟木に接して設けた、野地板表面から連続して垂直方向に側面を有し、該側面中央寄り上部に換気口を有する棟捨水切、該棟捨水切及び瓦に接し、棟捨水切の換気口の前面に下側面が配置されるように設けた、該下側面上部の垂直面に換気口を有する面戸鉄板、棟木、冠瓦を設置して、
    それぞれの換気口上部に棟方向に連続する防水突起を設け、
    小屋裏空気を鳥や雨水被害を受けることなく、野地板間隙間より上記面戸鉄板の換気口、棟捨水切の換気口を通って屋外に排気する小屋裏換気システム。
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