JP3537073B2 - 壁体構造 - Google Patents
壁体構造Info
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- JP3537073B2 JP3537073B2 JP03382397A JP3382397A JP3537073B2 JP 3537073 B2 JP3537073 B2 JP 3537073B2 JP 03382397 A JP03382397 A JP 03382397A JP 3382397 A JP3382397 A JP 3382397A JP 3537073 B2 JP3537073 B2 JP 3537073B2
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- wall
- spacer
- wall structure
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建築物の
壁体構造に関するものである。
壁体構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、木造住宅の多くは、柱が外装材と
内装材とで挟み隠される軸組大壁構法、又は構造材で組
まれた枠組に構造用合板等の面材を釘打ちした床や壁に
よって建築物が構築される枠組壁工法で建築されるよう
になった。そのため、柱が外装材と内装材とで挟まれた
壁体内で使用されるようになり、外気にさらされなくな
った。更に、壁体内には、社会的需要から断熱材が詰め
込まれるようになった。
内装材とで挟み隠される軸組大壁構法、又は構造材で組
まれた枠組に構造用合板等の面材を釘打ちした床や壁に
よって建築物が構築される枠組壁工法で建築されるよう
になった。そのため、柱が外装材と内装材とで挟まれた
壁体内で使用されるようになり、外気にさらされなくな
った。更に、壁体内には、社会的需要から断熱材が詰め
込まれるようになった。
【０００３】しかし、近年のような軸組大壁構法又は枠
組壁工法では、壁体内の通気が不十分で、水蒸気の拡散
も不十分である。断熱材が詰め込まれていると、それら
が更に不十分となる。この状態で気温が下がると、壁体
内で結露が発生する。
組壁工法では、壁体内の通気が不十分で、水蒸気の拡散
も不十分である。断熱材が詰め込まれていると、それら
が更に不十分となる。この状態で気温が下がると、壁体
内で結露が発生する。
【０００４】壁体内の結露は、柱を腐食させたり、内装
材や外装材の表面を変色させたり、カビや白蟻を発生さ
せたりする原因となる。
材や外装材の表面を変色させたり、カビや白蟻を発生さ
せたりする原因となる。
【０００５】そこで、壁体内の結露を防止するために、
壁体内の通気を良くし、水蒸気の拡散を促進させる手段
が様々考えられている。これらの一例として、外装材と
断熱材との間に通気のためのスペーサーを配置する壁体
構造が知られている。
壁体内の通気を良くし、水蒸気の拡散を促進させる手段
が様々考えられている。これらの一例として、外装材と
断熱材との間に通気のためのスペーサーを配置する壁体
構造が知られている。
【０００６】この壁体構造で使用されるスペーサーに
は、合成樹脂や不織布等でできたシートを折ったり曲げ
たりする等して波形に成型したり、このシートの表面や
裏面に錐体状の突起を縦横に多数形成したりして、凸部
および凹部が形成されている。
は、合成樹脂や不織布等でできたシートを折ったり曲げ
たりする等して波形に成型したり、このシートの表面や
裏面に錐体状の突起を縦横に多数形成したりして、凸部
および凹部が形成されている。
【０００７】このスペーサーは、凸部が壁体内で断熱材
を押さえて固定する働きをし、凹部が外装材と断熱材と
の間に空間を作る働きをする。この空間は通気のための
空間であり、通気は、例えば屋内外の温度変化や自然風
等の自然現象により、床下の換気口から壁体内に入った
外気が、前記空間を通って流れ、軒裏や屋根の換気口か
ら屋外へ出ることでなされる。通気は水蒸気の拡散を促
進させ、壁体内の結露の発生を防止する。
を押さえて固定する働きをし、凹部が外装材と断熱材と
の間に空間を作る働きをする。この空間は通気のための
空間であり、通気は、例えば屋内外の温度変化や自然風
等の自然現象により、床下の換気口から壁体内に入った
外気が、前記空間を通って流れ、軒裏や屋根の換気口か
ら屋外へ出ることでなされる。通気は水蒸気の拡散を促
進させ、壁体内の結露の発生を防止する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では、壁体内の通気が不十分であったり、壁体内外の
温度差が大きくて壁体内に入った外気が急に冷やされた
り等して、壁体内の湿度が高くなると、壁体内に結露が
発生する。
術では、壁体内の通気が不十分であったり、壁体内外の
温度差が大きくて壁体内に入った外気が急に冷やされた
り等して、壁体内の湿度が高くなると、壁体内に結露が
発生する。
【０００９】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、本発明の目的は、壁体内の通気を良くす
ることによって水蒸気の拡散が促進されると共に、壁体
内の湿度が調節される壁体構造を提供することである。
たものであり、本発明の目的は、壁体内の通気を良くす
ることによって水蒸気の拡散が促進されると共に、壁体
内の湿度が調節される壁体構造を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の壁体構造は、軸組大壁構法又は枠組壁工法
で建築される住宅等の建築物の壁体構造であって、外装
材の屋内側に、シリカゲル含侵不織布からなり、且つ、
下方から上方へ通気が可能となる凹凸部を有するスペー
サーが配置され、このスペーサーの更に屋内側に断熱材
が配置され、この断熱材の屋内側に内装材が固定されて
いる壁体構造である。
に、本発明の壁体構造は、軸組大壁構法又は枠組壁工法
で建築される住宅等の建築物の壁体構造であって、外装
材の屋内側に、シリカゲル含侵不織布からなり、且つ、
下方から上方へ通気が可能となる凹凸部を有するスペー
サーが配置され、このスペーサーの更に屋内側に断熱材
が配置され、この断熱材の屋内側に内装材が固定されて
いる壁体構造である。
【００１１】また、本発明の壁体構造は、前記スペーサ
ーの凹凸部が鉛直方向に長くした蛇腹状となって、配置
されていてもよい。
ーの凹凸部が鉛直方向に長くした蛇腹状となって、配置
されていてもよい。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図１において、壁体構造は、上述し
た従来の技術と同様、柱１の屋外側に外装材２が設けら
れ、この外装材２の屋内側で柱１と柱１との間に通気の
ためのスペーサー３が配置され、このスペーサー３の屋
内側に断熱材４が配置され、この断熱材４及び柱１の屋
内側に内装材５が設けられている構造である。
に従って説明する。図１において、壁体構造は、上述し
た従来の技術と同様、柱１の屋外側に外装材２が設けら
れ、この外装材２の屋内側で柱１と柱１との間に通気の
ためのスペーサー３が配置され、このスペーサー３の屋
内側に断熱材４が配置され、この断熱材４及び柱１の屋
内側に内装材５が設けられている構造である。
【００１３】スペーサー３は、上述した従来の技術と同
様、様々な形状のものが考えられるが、これらの一例を
図２に示す。なお、図２に示したスペーサー３は、図１
に示したスペーサー３と同じものであり、その形状はこ
れに限定されるものではない。このスペーサー３は、シ
リカゲル含侵不織布を凸部７と凹部８とを有する蛇腹状
に成型したものである。この成型は、シリカゲル含侵不
織布を折ることによってなされる。
様、様々な形状のものが考えられるが、これらの一例を
図２に示す。なお、図２に示したスペーサー３は、図１
に示したスペーサー３と同じものであり、その形状はこ
れに限定されるものではない。このスペーサー３は、シ
リカゲル含侵不織布を凸部７と凹部８とを有する蛇腹状
に成型したものである。この成型は、シリカゲル含侵不
織布を折ることによってなされる。
【００１４】このようなスペーサー３が図１，３に示す
ように外装材２と断熱材４との間で凸部７および凹部８
を直方向に長くして使用されると、スペーサー３は、上
述した従来の技術と同様、凸部７が壁体内で断熱材４を
押さえて固定する働きをし、凹部８が外装材２と断熱材
４との間に通気のための空間６を作る働きをする。
ように外装材２と断熱材４との間で凸部７および凹部８
を直方向に長くして使用されると、スペーサー３は、上
述した従来の技術と同様、凸部７が壁体内で断熱材４を
押さえて固定する働きをし、凹部８が外装材２と断熱材
４との間に通気のための空間６を作る働きをする。
【００１５】そして、通気は、図４に示すように、上述
した従来の技術と同様にして、土台９に形成された通気
溝１０から壁体内に入った外気が、前記空間および胴差
し１１や軒桁１２や小屋梁１３に形成された通気溝１０
を通って小屋裏１４に流れ、屋根の換気口から屋外へ出
ることでなされる。通気は水蒸気の拡散を促進させ、壁
体内の結露の発生を防止する。
した従来の技術と同様にして、土台９に形成された通気
溝１０から壁体内に入った外気が、前記空間および胴差
し１１や軒桁１２や小屋梁１３に形成された通気溝１０
を通って小屋裏１４に流れ、屋根の換気口から屋外へ出
ることでなされる。通気は水蒸気の拡散を促進させ、壁
体内の結露の発生を防止する。
【００１６】更に、本発明の壁体構造では、スペーサー
３にシリカゲルが含まれているので、壁体内の湿度が高
くなって結露が発生しそうになっても、シリカゲルが空
気中の水分を吸湿し、結露の発生が防止される。この
後、壁体内の通気が良くなって壁体内の湿度が低くなる
と、シリカゲルに吸湿された水分が放出され、シリカゲ
ルが再生される。このようにして、壁体内の湿度が調整
される。
３にシリカゲルが含まれているので、壁体内の湿度が高
くなって結露が発生しそうになっても、シリカゲルが空
気中の水分を吸湿し、結露の発生が防止される。この
後、壁体内の通気が良くなって壁体内の湿度が低くなる
と、シリカゲルに吸湿された水分が放出され、シリカゲ
ルが再生される。このようにして、壁体内の湿度が調整
される。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明の
壁体構造によれば、外装材と断熱材との間に凹凸部を有
するスペーサーが配置されているので、凸部が壁体内で
断熱材を押さえて固定し、凹部が通気のための空間を作
ることができ、且つ、スペーサーがシリカゲル含侵不織
布からなるので、壁体内の空気を調湿することができ、
結露の発生を防止することができる。
壁体構造によれば、外装材と断熱材との間に凹凸部を有
するスペーサーが配置されているので、凸部が壁体内で
断熱材を押さえて固定し、凹部が通気のための空間を作
ることができ、且つ、スペーサーがシリカゲル含侵不織
布からなるので、壁体内の空気を調湿することができ、
結露の発生を防止することができる。
【００１８】請求項２の発明の壁体構造によれば、スペ
ーサーの成型がシリカゲル含侵不織布を折ることによっ
てなされるので、その成型作業が簡単である。
ーサーの成型がシリカゲル含侵不織布を折ることによっ
てなされるので、その成型作業が簡単である。
【図１】本発明の実施の形態を示す壁体構造の水平方向
の断面図である。
の断面図である。
【図２】同壁体構造のスペーサーを示し、（ａ）は平面
図、（ｂ）は正面図である。
図、（ｂ）は正面図である。
【図３】同壁体構造の一部断面斜視図である。
【図４】同壁体構造の通気の状態を示す説明図である。
２ 外装材
３ スペーサー
４ 断熱材
５ 内装材
７ 凸部
８ 凹部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ
Ｅ０４Ｂ 2/56 Ｅ０４Ｂ 2/56 ６４４Ｋ
(56)参考文献 特開 平４−221144（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−255980（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−252929（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−7629（ＪＰ，Ａ)
実開 昭57−96308（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭60−68211（ＪＰ，Ｕ)
実開 平５−95628（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
E04B 1/70
E04B 1/64
E04B 2/56
Claims (2)
- 【請求項１】 軸組大壁構法又は枠組壁工法で建築され
る住宅等の建築物の壁体構造であって、 外装材の屋内側に、シリカゲル含侵不織布からなり、且
つ、下方から上方へ通気が可能となる凹凸部を有するス
ペーサーが配置され、 このスペーサーの更に屋内側に断熱材が配置され、 この断熱材の屋内側に内装材が設けられていることを特
徴とする壁体構造。 - 【請求項２】 前記スペーサーの凹凸部が鉛直方向に長
くした蛇腹状となって、配置されていることを特徴とす
る請求項１に記載の壁体構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03382397A JP3537073B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 壁体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03382397A JP3537073B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 壁体構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10227080A JPH10227080A (ja) | 1998-08-25 |
| JP3537073B2 true JP3537073B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=12397216
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03382397A Expired - Fee Related JP3537073B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 壁体構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3537073B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3162676B2 (ja) * | 1998-11-30 | 2001-05-08 | 住友林業株式会社 | 壁仕上用下地構造 |
| JP4709440B2 (ja) * | 2001-08-20 | 2011-06-22 | 高山産業株式会社 | 通気路形成用のスペーサーおよびそのスペーサーを用いた壁体の通気路形成方法 |
| JP5172637B2 (ja) * | 2008-12-16 | 2013-03-27 | エス・バイ・エル株式会社 | 壁体内換気装置及びそれに用いる壁パネル |
-
1997
- 1997-02-18 JP JP03382397A patent/JP3537073B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10227080A (ja) | 1998-08-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040311 |
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