JPH09151568A - 建築構造用部材 - Google Patents

建築構造用部材

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JPH09151568A
JPH09151568A JP31320695A JP31320695A JPH09151568A JP H09151568 A JPH09151568 A JP H09151568A JP 31320695 A JP31320695 A JP 31320695A JP 31320695 A JP31320695 A JP 31320695A JP H09151568 A JPH09151568 A JP H09151568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate member
building structure
steel framed
steel
ceiling
Prior art date
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Pending
Application number
JP31320695A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kusano
賢次 草野
Akio Nakano
章生 仲野
Minoru Kimijima
穣 君島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP31320695A priority Critical patent/JPH09151568A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄骨梁と木質材を複合した複合梁材を用いる
木質系建築構造物の、天井裏等の結露被害の発生を防止
する建築構造用部材を提供すること。 【解決手段】 鉄骨梁2の水平片2bの表側に木質の板
材3を固着した建築構造用部材1において、前記板材3
は、鉄骨梁2との対向面に複数の長手方向に交差する溝
3aを有して、鉄骨梁2と板材3との間に空間を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築構造用部材に関
し、特に木質系建築構造物の横架材に用いる鉄骨梁と木
質材を複合した建築構造用部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木質系建築構造物については、梁
や柱、筋かいに木質材を用い、これらを軸組して組み立
てている。また、この従来の建築構造物において、その
構造の強度、安定性及び耐久性を大きく左右する梁材に
鉄骨を用い、この鉄骨梁を木質材とを組み合わて建築物
を構成することが検討されている。そして、この横架材
は、鉄骨梁と木質材を複合した複合梁材を用い、木質材
と柱等の部材とを緊結して組み合わせることとしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の住宅
構造は、快適性向上と省エネルギー化の実現のため断熱
化と気密化とが向上し、その結果、冬場などにおいて住
宅内にて発生する湿気が室内や外壁内にて滞留すること
が大きな問題となっている。そして、この湿気は、天井
材等を通過して天井裏または小屋裏にも多く滞留する。
【0004】上記の複合梁材を用いる木質系建築構造物
において、鉄骨梁の部分は従来の木質の梁に比べ熱伝導
率が高く、外気の温度が低く変化した場合には直ちに冷
却されるものとなる。そして、この鉄骨梁にて天井裏等
の湿気を含んだ空気が冷却されて鉄骨梁表面に結露が発
生し、この結露水が鉄骨梁表面から流れて天井面や壁内
に滴下することがあった。さらにこの結露水は、特に天
井裏の北側に位置する部分に蓄積されてカビなどが繁殖
したり、木質の柱等を腐蝕させる原因となる。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、鉄骨梁と木質材を複合し
た複合梁材を用いる木質系建築構造物の、天井裏等の結
露被害の発生を防止する建築構造用部材を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の建築構造用部材は、鉄骨梁の水平片
の表側に木質の板材を固着した建築構造用部材におい
て、前記板材は、鉄骨梁との対向面に複数の長手方向に
交差する溝を有することとしている。これにより、鉄骨
梁と板材との間に空間が形成される。
【0007】また、請求項2記載の建築構造用部材は、
請求項1記載の鉄骨梁は、その垂直片に長手方向の所定
間隔に透孔を設けている。これにより、鉄骨梁に通気孔
が形成される。
【0008】また、請求項3記載の建築構造用部材は、
請求項1又は2記載の鉄骨梁は、その水平片の表側以外
の面を断熱材にて覆って成ることとしている。これによ
り、鉄骨梁の表面が断熱される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1乃至図3に基づいて説明する。この建築構造用部材
1(以下、構造部材1と称す)は、図2の木質系建築構
造において、図中に示す各箇所にて図3に示すように横
架材として使用されるもので、鉄骨梁2と、板材3によ
り構成される。
【0010】鉄骨梁2は、例えばH形鋼で、大略200
mmの高さを有する垂直片2aと、大略100mmの幅
を有する水平片2bとを有する。垂直片2aは、長手方
向の所定間隔に透孔2cが形成されている。水平片2b
は、所定の間隔で後述する板材3を所定のボルトにより
固定するためのボルト貫通用の孔が形成されている。
【0011】板材3は、木質板で、例えば大略100m
mの幅と大略50mmの厚さを有し、長手方向に所定間
隔で複数の長手方向と直交して所定の深さを有する溝3
aと、長手方向に所定間隔で鉄骨梁2に固定するための
ナットの外形より僅かに大きい内径とそのナットの厚さ
と大略同一の深さの段差3bを有する所定のボルト貫通
用の孔と、を有する。この板材3は、前記鉄骨梁2に、
溝3aを有する面を鉄骨梁2の水平片2bの表面に対向
させて所定のボルトにて固定され、複合梁材としての構
造部材1を形成する。
【0012】構造部材1は、以上の部材により構成さ
れ、図2の木質系建築構造において横架材として使用さ
れる。この構造の外壁は、例えば、内装壁は壁紙などが
貼着される石膏下地用ボードが使用され、外装壁はコン
クリートボードが使用され、その中間には断熱材として
のグラスウールなどと屋外から壁内に雨水や風が侵入す
るのを防ぐための防水シートとが使用される。そしてこ
の外壁は、壁内に侵入した湿気を外部に通気するための
通気層Aが形成される。また、この構造の天井は、内装
壁と同様に壁紙などが貼着される石膏下地用ボードや、
木質の天井部材などが使用され、小屋裏を形成する二階
天井には断熱材としてのグラスウールなどが敷設され
る。
【0013】上記の建築構造において、室内にて発生し
た湿気は、内装壁の僅かな隙間や木質の天井部材などを
通過して外壁内部Bや、天井裏Cあるいは小屋裏Dに移
行する。そして、この湿気の外壁内部Bに移行したもの
は、防水シートを通過して通気層Aにて通気されて屋外
に排出され、天井裏Cに移行したものは、構造部材1の
鉄骨梁2に形成された透孔2cや板材3に形成された溝
3aにより通気されて屋外に排出される。また、小屋裏
Dに移行したものは、例えば二階軒下の有孔ボードEの
孔を通気した外気の、構造部材1の鉄骨梁2に形成され
た透孔2cや板材3に形成された溝3aにより通気され
て小屋裏換気口Fに通気する経路にて通気されて屋外に
排出される。
【0014】上記の通気層Aによる通気は、主に建物各
部の上下間の温度差や、屋外の風などによるものであ
る。従って、この通気をさせる風の無いときあるいは温
度差が十分得られないときなどにおいてはこの通気が十
分行われず、従って、湿気を含んだ空気が天井裏Cや小
屋裏Dに滞留することとなる。そして、この状態にて気
温が低下した場合、この湿気を含んで滞留した空気は、
鉄骨梁2にて冷却され結露し水滴を生ずることとなる。
しかし、本実施形態によれば、この水滴は鉄骨梁2と板
材3の溝3aとの空間にて保持され、さらにこの溝3a
の表面から板材3の内部に浸透して多量に保持されるこ
ととなる。そして、通気の条件が整い通気が十分に行わ
れるときに、乾燥して放出されることとなる。また、こ
の溝3aによる空間は、特に密閉された小屋裏において
は通気口としても有効であり、空気の滞留を防ぐ効果も
奏する。また、鉄骨梁2の垂直片2aの透孔2cによ
り、前記の通気はさらに多いものとなり、天井裏Cや小
屋裏Dの空気の滞留をより少なくすることができ、結露
の発生をさらに防止できるものとなる。
【0015】次に、本発明の第2の実施形態を図4に基
づいて説明する。このものの構造部材1は、第1の実施
形態の鉄骨梁2を、その水平片2bの表側以外の面を断
熱材2dにて覆って成るものである。この断熱材2d
は、例えばポリスチレンなどの合成樹脂材料に発泡剤を
加えて発泡させ、適宜型枠などを用いて成形して鉄骨梁
2の垂直片2aなどの面を覆って固着される。そして、
鉄骨梁2の垂直片2aに透孔2cが設けられている場合
は、この透孔2cと一体に開口部2eが成形される。こ
の断熱材2dにより、鉄骨梁2の水平片2bの表側以外
の面は、周囲の空気と断熱材2d内部の気泡構造により
断熱されることとなる。
【0016】上記のように構成される構造部材1は、鉄
骨梁2の表面が断熱材2dにより断熱されて設置される
ものとなるので、特に急激な温度の低下においても湿気
を含んで滞留した空気が鉄骨梁2にて冷却されて結露し
て水滴を生じにくいものとなる。また、僅かに発生した
水滴も、断熱材2dの表面の気泡により保持されて滴下
することもないという効果も奏する。
【0017】なお、上記の実施形態の説明においては、
鉄骨梁2はH形鋼として説明したが、これに限定される
ものではなく、例えばI形鋼などどの様な形状の鉄骨構
造材でも良く、また、建築構造も木質系建築構造として
説明したが、これに限定されるものでもなくパネル壁構
造、鉄骨構造などでも良い。また、鉄骨梁2の透孔2c
については、これを有するもののみに限定されるもので
もなく、板材3の溝3aも両側に有するものに限定され
るものでもない。また、第2の実施形態における断熱材
2dは、ポリスチレンの発泡樹脂成形体に限定するもの
でなく、発泡ウレタン樹脂などでも良く、さらに、グラ
スウールや、ロックウールなどを貼着しても良い。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の建築構造用部材は、鉄骨
梁と板材との間に空間が形成されるので、湿気を含んだ
空気が鉄骨梁にて冷却されて発生した水滴が保持され、
さらに板材内部に浸透して多量に保持される。
【0019】また、請求項2記載の建築構造用部材は、
請求項1記載の効果に加え、横架材に通気孔が形成され
るので、天井裏や小屋裏からの通気の量はより大きいも
のとなる。
【0020】また、請求項3記載の建築構造用部材は、
請求項1又は2記載の効果に加え、鉄骨梁の表面が断熱
されるので、鉄骨梁は結露しにくいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】その使用状態を示す、木質系建築構造の説明図
である。
【図3】その使用状態の細部を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す側面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 建築構造用部材 2 鉄骨梁 2c 透孔 3 板材 3a 溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨梁の水平片の表側に木質の板材を固
    着した建築構造用部材において、 前記板材は、鉄骨梁との対向面に複数の長手方向に交差
    する溝を有することを特徴とする建築構造用部材。
  2. 【請求項2】 前記鉄骨梁は、その垂直片に長手方向の
    所定間隔に透孔を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の建築構造用部材。
  3. 【請求項3】 前記鉄骨梁は、その水平片の表側以外の
    面を断熱材にて覆って成ることを特徴とする請求項1又
    は2記載の建築構造用部材。
JP31320695A 1995-11-30 1995-11-30 建築構造用部材 Pending JPH09151568A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002242325A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Sumitomo Forestry Co Ltd 小屋組みの断熱構造
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JP2013133641A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Toyota Home Kk 建物の断熱構造及びその断熱構造を備えた建物
CN107419850A (zh) * 2017-07-12 2017-12-01 北京林业大学 一种钢木复合梁构件及制作方法
JP2018003451A (ja) * 2016-07-01 2018-01-11 株式会社アーク 組立家屋用耐震基礎
CN113463837A (zh) * 2020-03-31 2021-10-01 中国地质大学(北京) 组合矩形梁及其的制作方法

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