JP3085834U - 建物の躯体構造 - Google Patents
建物の躯体構造Info
- Publication number
- JP3085834U JP3085834U JP2001007227U JP2001007227U JP3085834U JP 3085834 U JP3085834 U JP 3085834U JP 2001007227 U JP2001007227 U JP 2001007227U JP 2001007227 U JP2001007227 U JP 2001007227U JP 3085834 U JP3085834 U JP 3085834U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cedar
- wall
- humidity
- indoor
- hollow portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた断熱特性と快適な室内環境を実現し
て、湿度を自動調整し、また壁内の結露やカビを有効に
防止する。火災のときに室内環境が悪くなるのをも防止
する。 【解決手段】 外壁1と室内プレート2との間に湿度調
整スギ隔壁3を設けて、屋外側中空部4と室内側中空部
5を設けている。湿度調整スギ隔壁3は、湿度で間隔が
自動調整される換気隙間7を設けてスギ材3Aを張設し
て構築されている。屋外側中空部4には断熱材8を配設
し、湿度調整スギ隔壁3の屋外側には防水シート6を張
設している。
て、湿度を自動調整し、また壁内の結露やカビを有効に
防止する。火災のときに室内環境が悪くなるのをも防止
する。 【解決手段】 外壁1と室内プレート2との間に湿度調
整スギ隔壁3を設けて、屋外側中空部4と室内側中空部
5を設けている。湿度調整スギ隔壁3は、湿度で間隔が
自動調整される換気隙間7を設けてスギ材3Aを張設し
て構築されている。屋外側中空部4には断熱材8を配設
し、湿度調整スギ隔壁3の屋外側には防水シート6を張
設している。
Description
【0001】
この考案は、建物の躯体を構成する壁、床、屋根等の躯体構造に関する。
【0002】
従来の建物の壁構造は、外壁と内壁との間に断熱材を配設した構造となってい る。この壁構造は、充分な断熱特性を実現することが難しい。とくに、外壁と内 壁との間の中空部に、夏の暑い空気や冬の冷たい空気が侵入すると、効果的な断 熱特性を実現するのが極めて難しくなる。外壁と内壁の間の中空部を完全な密閉 構造として、壁の断熱特性を向上できる。ただ、中空部を完全な密閉構造とする のは現実には極めて難しい。たとえば、軸組構造の木造建物においては、中空部 に柱や梁があるので、柱の間にできる中空部を、壁の上下で完全に閉鎖するのは 極めて難しい。さらに、中空部を完全な閉鎖構造にすると、ここの空気が換気さ れなくなって、カビが発生して不衛生になったり、結露して腐食しやすくなる弊 害も発生する。
【0003】 さらに、従来の建物は、断熱材による弊害も皆無にできない。それは、内壁の 外側に、ガラス繊維等の断熱材を配設しているからである。ここに配設されるガ ラス繊維は、極めて微細な繊維屑となって、内壁の隙間を通過して室内に侵入す る。ガラス繊維は、極めて優れた断熱特性を有することに加えて、極めて定コス トがあることから、建物用の断熱材として多用される。ただ、ガラス繊維は可撓 性のない微細な無機繊維を集合したものであるから、微細な繊維屑の発生を皆無 にはできない。このため、内壁を通過して室内に侵入するのを皆無にできない。 さらに困ったことに、近年の建物は気密性が極めて優れているために、室内に侵 入した微細なガラス繊維は、室内の空気中に停滞して外部に排出されず、室内環 境を悪化させる。
【0004】 さらに、建物全体の熱エネルギーを有効利用する建物として、内壁と外壁との 間の中間部の空気が循環するシステムハウスも開発されている。この建物は、壁 に設けている中空部を空気を通過させるダクトに併用する。中空部のダクトは、 室内空気を上下に循環させて、室内の上下の温度差を少なくすることができる。 しかしながら、この構造の建物は、ダクトに使用される中空部にガラス繊維を配 設しているので、ガラス繊維が空気中に飛散する弊害がより顕著になる。この弊 害を避けるために、中空部の断熱材を除くことはできない。壁の断熱特性が著し く低下するからである。
【0005】
この考案者はこの欠点を解消することを目的として、中空部にスギ材を小さく 破砕した木材チップを充填する壁構造を開発した。この壁構造はガラス繊維に代 わって、断熱材に木材チップを使用するので、微細なガラス繊維が室内に飛散す る欠点を解消できる。ただ、木材チップを断熱材に使用する壁構造は、ガラス繊 維に比較して施工に手間がかかり、施工コストが極めて高くなる欠点がある。ま た、ガラス繊維に匹敵する断熱特性を実現することが難しい欠点もある。
【0006】 ガラス繊維に代わって、合成樹脂を発泡成形している断熱材も使用される。こ の断熱材は微細な繊維が飛散することがない。また、板状に成形できるので、木 材チップよりも能率よく施工できる特長がある。ただ、合成樹脂発泡体の断熱材 は、ガラス繊維や木材チップに比較すると、火災のときに有害ガスを発生しやす い欠点がある。このため、火災のときに室内をより安全な環境とするのが難しく なる欠点がある。
【0007】 この考案はさらにこの欠点を解決することを目的に開発されたもので、この考 案は極めて優れた断熱特性を実現できると共に、室内環境を理想的な住心地のよ い快適な環境にでき、しかも安価な断熱材を使用して能率よく施工できる建物の 躯体構造を提供することにある。 また、この考案の他の大切な目的は、室内を快適な湿度に自動調整することも 可能である建物の躯体構造を提供することにある。 さらにまた、壁等の内部に発生する結露やカビを極減して、内部をも快適な環 境にできる建物の躯体構造を提供することにある。 さらにこの考案の他の大切な目的は、火災のときに室内環境が悪くなるのを防 止できる建物の躯体構造を提供することにある。
【0008】
この考案の建物の躯体構造は、屋外側に位置する外壁1と、建物の室内側に位 置する室内プレート2との間に、スギ材3Aを換気隙間7ができるように並べて 固定している湿度調整スギ隔壁3を設けて、外壁1と湿度調整スギ隔壁3との間 に屋外側中空部4を設け、湿度調整スギ隔壁3と室内プレート2との間に、建物 の室内に連結される室内側中空部5を壁構造として設けている。
【0009】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施 例は、この考案の技術思想を具体化するための建物の躯体構造を例示するもので あって、この考案は躯体構造を下記のものに特定しない。
【0010】 さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示され る部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するた めの手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示され る部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0011】 図1の水平断面図と、図2の一部を除去した斜視図に示す壁構造は、建物の屋 外側に位置する外壁1と、建物の室内側に位置する室内プレート2との間に湿度 調整スギ隔壁3を配設して、湿度調整スギ隔壁3の両面に屋外側中空部4と室内 側中空部5とを設けている。屋外側中空部4は、外壁1と湿度調整スギ隔壁3と の間に設けられ、室内側中空部5は湿度調整スギ隔壁3と室内プレート2との間 に設けている。
【0012】 図の壁構造は、柱14の室中側に室内プレート2を固定して、屋外側に湿度調 整スギ隔壁3を固定して、室内プレート2と湿度調整スギ隔壁3の間に室内側中 空部5を設けている。この壁構造は、柱14の両面に室内プレート2と湿度調整 スギ隔壁3を固定しているので、柱14の太さが室内側中空部5の幅となる。た だ、柱の間には、筋かい15や室内プレート2を固定するための下地材等が設け られるので、筋かい等で室内側中空部5の実質的な幅は狭くなる。室内側中空部 5は、室内の空気を循環させる。したがって、室内側中空部5に設けられる筋か い等は、室内側中空部5の空気の循環を阻止しないように柱14の間に固定され る。図の壁構造は、筋かい15の幅を室内側中空部5の幅よりも狭くして、室内 側中空部5の空気を上下に循環できるようにしている。
【0013】 図の壁構造は、表面にクロスを張った石膏ボードや天然板を室内プレート2と しているが、室内プレート2には土壁も使用できる。石膏ボードや天然板は、図 1の断面図に示すように、柱の室内側に固定されるが、土壁の室内プレート2は 図3の水平断面図に示すように、柱14の間に設けられる土壁は、柱に固定され る湿度調整スギ隔壁3との間に室内側中空部5を設けている。室内側中空部5に はここの空気を上下に換気できるように、室内側中空部5よりも幅の狭い筋かい を固定している。筋かいに上下に貫通して空気孔を設けて、室内側中空部5の空 気を上下に換気できる構造とすることもできる。
【0014】 湿度調整スギ隔壁3は、空気中の湿度で伸縮するスギ材3Aを、換気隙間7が できるように並べて固定している。スギ材3Aは、厚さを30mm、幅を135 mmとする。ただし、スギ材3Aは、厚さを20〜50mm、幅を50〜200 mmとすることもできる。スギ材3Aを厚くすると、壁の断熱性と防音性が向上 する。ただ、スギ材3Aを厚くすると施工コストが高くなるので、施工コストと 断熱特性の両方を考慮して、最適値とする。スギ材は、低コストで優れた断熱特 性を有する特長がある。また、湿度の変化で速やかに伸縮する特長もある。
【0015】 板状のスギ材3Aは、水平方向に延長して水平に柱14に固定される。スギ材 3Aは、空気中の湿度で伸縮して、空気中の湿度が低くなると収縮し、空気中の 湿度が高くなると膨張する。したがって、スギ材3Aの間に設けている換気隙間 7は、湿度が低くなると広くなって空気を通過しやすくし、湿度が高くなると換 気隙間7を狭くして空気を通過し難くする。湿度調整スギ隔壁3のスギ材3Aの 間に設けている換気隙間7は、湿度で自動的にその間隔が制御される。湿度が高 いときに換気隙間7が狭くなるので、屋外側中空部4と室内側中空部5との空気 の流通は遮断され、あるいは少なくなる。湿度が低くなると、換気隙間7が広く なって、屋外側中空部4と室内側中空部5との空気は流通しやすくなる。すなわ ち、室内側中空部5と屋外側中空部4との間で空気が流通するようになる。
【0016】 図4は湿度調整スギ隔壁3を上下に切断した断面図である。この湿度調整スギ 隔壁3は、スギ材3Aの片方の側面に連結凸条9を設けて、他方の側面には連結 凸条9を案内する連結溝10を設けている。この湿度調整スギ隔壁3は、スギ材 3Aの連結凸条9を隣のスギ材3Aの連結溝10に案内して隣接するスギ材3A を連結している。さらに、この湿度調整スギ隔壁3は、スギ材3Aの収縮で換気 隙間7を調整するために、連結凸条9を先端に向かって幅を次第に狭くして、連 結溝10を開口部に向かって幅が広くなるようにしている。このスギ材3Aは、 膨張して互いに接近すると換気隙間7が狭くなる。反対にスギ材3Aが収縮して 互いに離れると換気隙間7が広くなる。ただ、スギ材3Aは、図5の断面図に示 すように横断面が長方形となるように加工して、柱に固定して換気隙間7を設け ることもできる。
【0017】 換気隙間7は、湿度が高いとき、たとえば湿度が80%になると閉鎖されるよ うに柱に固定される。したがって、スギ材3Aは柱に固定するときの湿度で、換 気隙間7を調整する。湿度が80%以上のときは、隣のスギ材3Aとの間に隙間 ができないように、柱に固定する。湿度が低いときは、湿度によって換気隙間7 の幅を調整して柱に固定する。スギ材3Aの換気隙間7を調整して固定するとき はスペーサーを使用する。スペーサーは、スギ材3Aの間に挟まれてシックネス ゲージとして使用される。スギ材3Aを固定した後、スペーサーは除去される。
【0018】 湿度調整スギ隔壁3は、その外壁1側の表面に防水シート6を張設している。 防水シート6は、湿度調整スギ隔壁3と外壁1との間の屋外側中空部4に配設さ れて、湿度調整スギ隔壁3に水が通過するのを阻止する。したがって、防水シー ト6は水の通過を制限して空気を通過させるプラスチックシートである。防水シ ート6は好ましくは水の通過を阻止して、空気のみを通過させるものが最適であ る。
【0019】 湿度調整スギ隔壁3から離して外壁1が固定されて、湿度調整スギ隔壁3と外 壁1との間に屋外側中空部4を設けている。図の壁構造は、湿度調整スギ隔壁3 に胴縁11を固定し、この胴縁11に外壁1を固定している。胴縁11は、断熱 材8を屋外側中空部4に固定している。この胴縁11は、断熱材8の境界に配設 されて、屋外側中空部4の定位置に断熱材8を固定している。胴縁11は断熱材 8を固定する保持凸条12を両側に突出して設けており、この保持凸条12で断 熱材8を固定している。図の胴縁11は断熱材8を外壁1側に配設しているが、 図において胴縁11の左右を反対にして、断熱材8を湿度調整スギ隔壁3側に固 定することもできる。
【0020】 胴縁11は、湿度調整スギ隔壁3の外側に垂直に固定される。スギ材3Aは水 平に固定されるので、胴縁11はスギ材3Aと直交して固定される。垂直の胴縁 11は、断熱材8との間に換気ダクトを設ける縦溝13を設けている。この縦溝 13は断熱材8を胴縁11に密着させる状態で、屋外側中空部4の空気を煙突の ように効率よく自然対流できる。とくに、夏期の暑いときに、縦溝13の換気ダ クトで効率よく空気を対流させて、胴縁11と屋外側中空部4を涼しくできる特 長がある。図の胴縁11は断熱材8との間と、湿度調整スギ隔壁3との間と外壁 1との間に縦溝13に設けている。胴縁11は釘止して、あるいは接着して湿度 調整スギ隔壁3に固定される。胴縁11の縦溝13は上下の両端を屋外側中空部 4に連通させる。
【0021】 図の外壁1は、胴縁11に固定された下地サイディングとこの下地サイディン グの表面に固定しているタイル等の外壁材である。外壁1に板状のものを使用す る場合、下地サイディング等を使用することなく、胴縁11に直接外壁1を固定 することができる。
【0022】 図6は湿度調整スギ隔壁3を固定している床構造を示す。この図の床構造は、 根太や大引き等の下地材16の上に、コンパネ等の下板を介して湿度調整スギ隔 壁3を水平に固定している。湿度調整スギ隔壁3は前述の壁構造と同じスギ材3 Aを同じように固定している。すなわち、スギ材3Aの間に湿度で自動調整され る換気隙間7ができるように下地材16に固定される。さらに、湿度調整スギ隔 壁3の下面には、壁構造と同じ防水シート6を張設している。防水シート6は、 床下の水分が湿度調整スギ隔壁3を濡らすのを防止する。ただ、床下には雨水が 侵入することが少ないので、防水シート6は必ずしも張設する必要はない。湿度 調整スギ隔壁3の上には、胴縁11を介して床板17を固定している。床板17 と湿度調整スギ隔壁3との間に室内側中空部5を設けて、ここに断熱材8を配設 している。断熱材8は、壁構造と同じ胴縁11でもって、室内側中空部5に固定 される。湿度調整スギ隔壁3は充分な強度を有するので、下板に湿度調整スギ隔 壁を固定する構造は、根太を省略して大引きに下板とスギ材3Aを固定して湿度 調整スギ隔壁3とすることができる。ただ、根太にスギ材3Aを固定して湿度調 整スギ隔壁3を設けることもできる。
【0023】 さらに、図7は湿度調整スギ隔壁3を使用する屋根構造を示す。この図の屋根 構造は、たる木18の上に湿度調整スギ隔壁3を固定している。湿度調整スギ隔 壁3は壁構造と同じスギ材3Aを同じように固定して設けられる。すなわち、ス ギ材3Aの間に換気隙間7を設けて固定される。湿度調整スギ隔壁3の上面に防 水シート6を張設している。防水シート6は、壁構造のものと同じように、水の 通過を制限して空気を通過させるプラスチックシートである。さらにこの防水シ ート6の上に、胴縁11を介して屋根の下地材19を固定して、この下地材19 と湿度調整スギ隔壁3との間に屋外側中空部4を設けている。屋外側中空部4に は断熱材8を固定している。断熱材8は、壁構造と同じ胴縁11で室内側中空部 5に固定される。下地材19の上に瓦やスレート等の屋根材20を固定している 。たる木18の室内側に室内プレート2を固定して、湿度調整スギ隔壁3と室内 プレート2との間に室内側中空部5を設けることができる。
【0024】 壁と床と屋根に、室内側中空部5を設けている建物は、夏期と冬期に理想的な 環境にできる。夏期は図8に示すように、屋根に設けている室内側中空部5の上 部に集まる暖められた空気をファン21で壁と床の室内側中空部5に循環して、 建物の壁面を暖かくできる。室内側中空部は、湿度調整スギ隔壁と防水シートを 介して屋外側中空部に連結されるので、湿度が低いときは、屋外側中空部と室内 側中空部とが換気されて、室内を快適にできる。また、夏期のおいては、屋根の 屋外側中空部4の空気を外部に排気して、建物を涼しくできる。
【0025】 さらに、図8に示すように、空気の循環路に空気を加熱したり、あるいは冷却 する熱交換器22を設けて、室内側中空部5に循環させる空気を快適な温度に制 御することができる。室内側中空部5の空気は、内装材を透過し、あるいは内装 材の隙間を通過して室内に循環される。また、室内側中空部5と室内を換気量を 制御できる換気ダクト連結して、室内側中空部5と室内とで空気を循環させるこ とができる。
【0026】
この考案の建物の躯体構造は、極めて優れた断熱特性を実現できると共に、室 内環境を理想的な住心地のよい快適な環境にでき、しかも安価な断熱材を使用し て能率よく施工できる特長がある。それは、この考案の躯体構造が、外壁と室内 プレートとの間に湿度調整スギ隔壁を設けて、湿度調整スギ隔壁の両側に屋外側 中空部と室内側中空部とを設けると共に、この湿度調整スギ隔壁の外壁側の表面 に、水の通過を制限して空気を通過させる防水シートを張設し、さらに、空気中 の湿度で伸縮するスギ材を換気隙間ができるように並べて固定して湿度調整スギ 隔壁とし、この湿度調整スギ隔壁を、空気中の湿度が低くなるとスギ材を収縮さ せて換気隙間を広くし、空気中の湿度が高くなるとスギ材を膨張させて換気隙間 を狭くして、室内側中空部と屋外側中空部との換気を湿度で自動的に制御するよ うにしているからである。
【0027】 すなわち、この考案の躯体構造は、室内側中空部と屋外側中空部の2重断熱構 造で壁を断熱して、極めて効果的に断熱すると共に、梅雨の湿度が高いときには 、湿度調整スギ隔壁の換気隙間を狭くあるいは閉塞して、屋外側中空部と室内側 中空部との空気の流通を少なくあるいは遮断し、湿度が低いときは換気隙間を広 くして屋外側中空部と室内側中空部とで空気を循環するので、室内側中空部を常 に乾燥状態に保持して、カビや結露を防止でき、しかも、室内側中空部の湿度を 空気中の湿度で自動的に調整するので、室内を常に快適な湿度にもできる特長も 実現される。
【0028】 さらに、この考案の建物の躯体構造は、スギ材を固定してなる湿度調整スギ隔 壁で室内側中空部と屋外側中空部とを区画しているので、外部からの火災で仮に 外壁が燃焼して、屋外側中空部に設けている断熱材が燃焼して有害ガスが発生し ても、湿度調整スギ隔壁と内装材の2重壁で有害ガスが室内に侵入するのを防止 する。また、屋外側中空部に微細な繊維が飛散するガラス繊維等の断熱材を使用 しても、断熱材から分離して空気中に飛散する微細なガラス繊維が室内に侵入す るのを、防水シートと湿度調整スギ隔壁と内装材の3重壁で確実に阻止する。こ のため、火災が発生したときに、室内環境が悪くなるのを防止しながら、断熱材 であるガラス繊維等が室内に飛散するのも確実に阻止できる特長がある。
【図1】この考案の一実施例にかかる建物の躯体構造で
ある壁構造を示す水平断面図
ある壁構造を示す水平断面図
【図2】図1に示す壁構造の一部を除去した状態を示す
斜視図
斜視図
【図3】この考案の他の実施例にかかる壁構造を示す水
平断面図
平断面図
【図4】図1に示す壁構造の垂直断面図
【図5】この考案の他の実施例にかかる壁構造の垂直断
面図
面図
【図6】この考案の建物に有効な床構造を示す垂直断面
図
図
【図7】この考案の建物に有効な屋根構造を示す垂直断
面図
面図
【図8】この考案の壁構造を有する建物の概略断面図
1…外壁 2…室内プレート 3…湿度調整スギ隔壁 3A…スギ材 4…屋外側中空部 5…室内側中空部 6…防水シート 7…換気隙間 8…断熱材 9…連結凸条 10…連結溝 11…胴縁 12…保持凸条 13…縦溝 14…柱 15…筋かい 16…下地材 17…床板 18…たる木 19…下地材 20…屋根材 21…ファン 22…熱交換器
Claims (5)
- 【請求項1】 建物の壁構造が、屋外側に位置する外壁
(1)と、建物の室内側に位置する室内プレート(2)との間
に、スギ材(3A)を換気隙間(7)ができるように並べて固
定している湿度調整スギ隔壁(3)を設けて、外壁(1)と湿
度調整スギ隔壁(3)との間に屋外側中空部(4)を設け、湿
度調整スギ隔壁(3)と室内プレート(2)との間に、建物の
室内に連結される室内側中空部(5)を壁構造として設け
ている建物の躯体構造。 - 【請求項2】 湿度調整スギ隔壁(3)が、スギ材(3A)を
柱の外側に水平方向に固定したものである請求項1に記
載の建物の躯体構造。 - 【請求項3】 屋外側中空部(4)にガラス繊維の断熱材
(8)を配設している請求項1に記載の建物の躯体構造。 - 【請求項4】 内装材が石膏ボードである請求項1に記
載の建物の躯体構造。 - 【請求項5】 内装材が土壁である請求項1に記載の建
物の躯体構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001007227U JP3085834U (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | 建物の躯体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001007227U JP3085834U (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | 建物の躯体構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3085834U true JP3085834U (ja) | 2002-05-24 |
Family
ID=43237260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001007227U Expired - Lifetime JP3085834U (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | 建物の躯体構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3085834U (ja) |
-
2001
- 2001-11-05 JP JP2001007227U patent/JP3085834U/ja not_active Expired - Lifetime
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5761864A (en) | Thermally insulated building and a building panel therefor | |
| US4523519A (en) | Heating and cooling system using ground air | |
| JP2003328465A (ja) | 建 物 | |
| JP3906061B2 (ja) | 建物の躯体構造 | |
| JP3085834U (ja) | 建物の躯体構造 | |
| JP2000054519A (ja) | 建築物の蓄熱・蓄冷構造 | |
| JP7214285B1 (ja) | 木造建築物においてヒートブリッジを防止する外張り断熱透湿耐震構造 | |
| JP3089747U (ja) | 建 物 | |
| JP4000145B2 (ja) | 外断熱工法を用いた屋根構造 | |
| JP2004244964A (ja) | 建物 | |
| JP3972131B2 (ja) | 住宅の通気工法 | |
| JP2875166B2 (ja) | 断熱構造建物及び建築用パネル | |
| JP2023135573A (ja) | 木造建物の外張り断熱通気耐震構造 | |
| JP3065505B2 (ja) | 家屋の断熱通気構造 | |
| JPH06322853A (ja) | 木造家屋の断熱構造 | |
| JP2003321881A (ja) | 建 物 | |
| JP2017161208A (ja) | 空調システム、空調方法、及びプログラム | |
| JP3089846U (ja) | 胴 縁 | |
| JP3368486B2 (ja) | 建築構造及びそれを備えた建物 | |
| JPS6250618B2 (ja) | ||
| JP2570736Y2 (ja) | 下屋構造 | |
| JPH09328828A (ja) | 断熱気密パネルおよびそれを用いた断熱気密壁の施工方法 | |
| JP4105518B2 (ja) | 建物 | |
| JP3080581U (ja) | 自然通気層を有する建築物 | |
| JP5180432B2 (ja) | 通気外壁 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227 Year of fee payment: 6 |