JP3056668U - 建築物の蓄熱・蓄冷構造 - Google Patents

建築物の蓄熱・蓄冷構造

Info

Publication number
JP3056668U
JP3056668U JP1998006101U JP610198U JP3056668U JP 3056668 U JP3056668 U JP 3056668U JP 1998006101 U JP1998006101 U JP 1998006101U JP 610198 U JP610198 U JP 610198U JP 3056668 U JP3056668 U JP 3056668U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foundation
heat insulating
ventilation layer
cloth
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1998006101U
Other languages
English (en)
Inventor
井 正 夫 石
林 只 志 大
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP1998006101U priority Critical patent/JP3056668U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3056668U publication Critical patent/JP3056668U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 床下空間における結露の発生が少なく、構造
部内の通気性にも優れた通気性を有する建築物の構造を
提供する。 【解決手段】 外周布基礎1の内側に、布部内側断熱板
5が面方向に張り巡らされているとともに、ベタ基礎部
分30の上面に、ベタ基礎上面断熱板60が張り巡らさ
れている基礎断熱構造を有し、外壁材4aおよび屋根材
4bの室内側に、断熱材8により区分された外側通気層
6と内側通気層7とを備え、両通気層を流通する空気
は、壁体部分を含む建築物内では実質的に流通せず、内
側通気層7を流通する空気は、断熱材8によって建築物
の屋根材4bと断熱区画された小屋裏空間で常時連通す
るとともに、内側で断熱された外周布基礎1に囲まれた
基礎部分に打設されたベタ基礎30と、外周布基礎1の
内部に外周布基礎とは不連続にベタ基礎上に立設された
基礎体29とを有する床下空間で、ベタ基礎30と接触
しながら常時流通する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建築物の通気断熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅の気密化、断熱化及び冷暖房化が進むにつれて、住宅の壁内におけ る結露の発生が大きな問題となっている。そこで、この結露の発生を防止する手 段として、壁内に通気層を設けた技術が知られている。
【0003】 雑誌「建築技術」No. 401,1985年1月号,株式会社建築技術発行、第 115〜127ページには、住宅等の建築物の内部結露を防ぐための技術が述べ られている。そして、この文献の第123〜127ページに、通気構法と空気循 環構法とが紹介されている。通気構法にあっては、壁の外装材側に空間を設け、 この空間を上下に通気させ、水蒸気を屋外に放出させようとしている。具体的に は、壁の室内側を断熱層とし、室外側を通気層とすることが提案されており、断 熱材の通気側の面には失熱防止のための防風層を設けることが必要とされている 。
【0004】 この通気構法では次のような問題点が指摘されている。通気構法における空気 移動のエネルギー源には、風力と太陽熱とがある。2階建住宅においては通気抵 抗が相当大きくなるため、風力換気はあまり期待できず、もっぱら温度差換気、 それも日射側の換気しか期待できない。従って、非日射側では思ったような効果 が生じ難い。また、外気を直接壁から導入する場合、壁の取入口付近の温度が低 下するため、この部分に結露が発生する虞がある。また、日中には屋根裏内に多 くの蒸気が存在することがわかっている。従って、屋根裏に面する非日射側の壁 の木材は、乾燥することがない。
【0005】 そこで、上述の通気構法の有する問題点を解決するために、空気循環構法が提 案されている。空気循環構法は、冬には、壁面、屋根面で、太陽熱を吸収し、そ の熱で住宅の躯体内の空気を循環させて、その結果屋根裏にある暖かい空気を北 壁、床下面等の冷えた部位に回すことによって、熱を室内に供給し、温度を高め ようとするシステムである。また、夏には、壁面及び屋根面に吸収された日射熱 を通気によって排熱するシステムになる。この空気循環構法は、住宅内の結露を 防止すると共に、自然のエネルギーによる冷暖房効果を得ることができる。
【0006】 図8は従来の空気循環構法の第1の例を示す部分垂直断面図であって、同図に おいて、壁内の通気層80は、床下空間82及び小屋裏空間84と連通しており 、さらに1階86と2階88の間の通気層90とも連通している。壁の外装材9 2及び屋根材94には、多くのポケット部材96が設けられており、このポケッ ト部材96は上方では開口して下方で閉じている。したがって、ポケット部材9 6内で暖められた空気は開口部を通過して上昇するが、ポケット部材96内で冷 えた空気はポケット部材96内にとどまるようにされている。この従来例は、冬 の寒冷地では外装材92及び屋根材94に照射する太陽熱を部屋の暖房に有効に 利用できる。しかし、夏には、太陽熱によって暖められたポケット部材96内の 暖気が通気層80に入り、内装材106の温度が上昇して室内に熱が放出される ことになるので、この空気循環構法は夏の温暖地には適さない。
【0007】 そこで、このような欠点を改善した空気循環構法の第2の例として、図9、図 10に示すように、壁を構成する外装材92と内装材106との間に内外二重の 通気層98,100が形成された壁構造が提案されている。すなわち、室外側の 通気層98と室内側の通気層100とは、板状の断熱材102によって仕切られ た壁構造になっている。
【0008】 このように住宅等の建築物の壁内部を断熱材 102によって仕切り、二重の 通気層98,100を形成することにより、日射や温度等の外気条件の影響をい ったん室外側の通気層98のみに伝達した後に、各通気層98,100内の空気 を循環させ、小屋裏空間84もしくは床下空間82で混合させるようにしている ので、壁表面もしくは壁内の湿気を有効に取り除き、各室12内を均一に夏は涼 しく冬は暖かくすることが理論的には可能である。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような二重の通気層98,100を有する空気循環構法で も、外側通気層98と内側通気層100とが床下空間82および小屋裏空間84 で互いに連通しているので、夏の日中に外側通気層98と屋根材94の内側で暖 められた暖気の一部が図9に示す如く小屋裏空間84を通って内側通気層100 に流れたり、冬の夜間に外側通気層98と屋根材94内側で冷却された寒気が図 10に示す如く床下空間82及び小屋裏空間84を通って内側通気層100に流 れる。したがって、各部屋104の内装材106が夏の日中には暖められ、冬夜 間は冷やされることになり、断熱保温性能の面で十分でなかった。
【0010】 また、こうした建築物においては、居住空間から相当の熱エネルギーが生じて おり、この居住空間から発生する内部熱エネルギーは、有効に利用されることな く、排出されていた。この居住空間から発生する内部熱エネルギーを有効に蓄え 、必要な時に取り出すことができれば、建築物の熱効率は向上する。
【0011】 しかしながら、従来の空気循環方法では、太陽熱等の外部熱エネルギーを有効 利用しようとすることが主眼点に置かれていたため、外部エネルギーを取り入れ る際に居住空間で発生した内部熱エネルギーが建築物外に放出されており、内部 熱エネルギーの有効利用は図られていない。
【0012】 本考案者は、こうした内部熱エネルギーを有効に利用するためには、この内部 エネルギーを有効に蓄熱するための新たな手段が必要であると共に、過剰に蓄熱 された熱エネルギーを放出させるための新たな手段が必要であるとの知見を得て 本考案に到達した。
【0013】 また、このような建築物にあっては、床下空間内の温度が外気温度と略等しく なり、床下を通過してきた湿気により土台付近で結露が生じ易く、土台の耐久性 を低下させる虞があった。
【0014】 さらに、建築物の壁内結露を防止するために、すなわち、床下空間の通気性と 保温性を向上させるために、床下の換気口を開閉することができる建築物も知ら れているが、あくまで床下のみの換気を図るのみであるため、床下空間における 結露を有効に防止することができなかった。
【0015】 また従来の建築物の構造では室内側の通気層100を独立して温度制御するこ とができる訳ではなく、特に通気性等の点で問題であった。 一方、従来より外周布基礎の屋外側に外側基礎断熱材を配置した断熱建築物が 実施されているが、この場合、住宅の木材などからなる、梁、床、柱、外装材な どの建築部材を食い荒らす白アリは、地中1mの深さに巣を作り、水分と食料で ある木材を求めて、発泡樹脂断熱材の露出部分から発泡樹脂断熱材中に蟻道を形 成して、基礎上を上方に移動して、基礎上に設けられた建屋の建築部材を食い荒 らしてしまうおそれがある。そのため、発泡樹脂断熱材自体が蟻道のために、断 熱性が低下するとともに、外観なども悪くなり、建築物の強度、耐久性を劣化さ せ、その結果、建築物の寿命を低下させてしまうことにもなる。
【0016】 本考案の目的は、上述した実情に鑑み、空気循環構法および通気構造の利点を 生かしつつ、その断熱保温性能を向上させると共に、内部熱エネルギーを有効に 利用するための建築物の構造を提供することにあり、内側通気層を、外側通気層 を貫通した部分を設ける事等により、建物内の室内の環境をよりよく制御するこ とによって、好ましい室内温熱環境を形成することにある。
【0017】 さらに、本考案は、高断熱化および高気密化を図ることが可能であり、しかも 室内側の通気層を独立して温度制御することが可能で、好ましい室内温熱環境を 形成することが可能であり、特に床下空間における結露の発生が少なく、さらに は構造部内の通気性にも優れた通気性を有する建築物の構造を提供することを目 的としている。
【0018】 また、本考案では、地中に棲息する白蟻が、外周布基礎の屋外側に発泡断熱層 を形成した場合のように発泡断熱層の内部に蟻道を形成することがなく、梁、床 、柱、外装材などの建築部材を食い荒らすことがなく、建築物の断熱性を維持で きるとともに、耐久性が向上した建築物を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述した従来技術の課題および目的を達成するために考案されたも のであって、本考案の建築物の蓄熱・蓄冷構造は、外周布基礎を構成する布部の 内側に、布部内側断熱板が面方向に張り巡らされているとともに、ベタ基礎部分 の上面に、前記布部内側断熱板に当接し少なくとも該ベタ基礎部分の一部を覆う ベタ基礎上面断熱板が張り巡らされている基礎断熱構造を有し、 外壁材および屋根材の室内側に、断熱材により区分された外側通気層と内側通 気層とを備え、 前記2つの通気層を流通する空気は、壁体部分を含む建築物内では実質的に流 通せず、 前記内側通気層を流通する空気は、断熱材によって建築物の屋根材と断熱区画 された小屋裏空間で常時連通するとともに、 内側で断熱された外周布基礎に囲まれた基礎部分に打設されたベタ基礎と、外 周布基礎の内部に外周布基礎とは不連続にベタ基礎上に立設された基礎体とを有 する床下空間で、ベタ基礎と接触しながら常時流通し、 前記内側通気層と外気とを直接連結する連結路が、外側通気層を貫通して設け られていることを特徴とする。
【0020】 また、本考案の建築物の蓄熱・蓄冷構造は、外周布基礎を構成する布部の内側 に、布部内側断熱板が面方向に張り巡らされているとともに、ベタ基礎部分の上 面に、前記布部内側断熱板に当接し少なくとも該ベタ基礎部分の一部を覆うベタ 基礎上面断熱板が張り巡らされている基礎断熱構造を有し、 外壁材および屋根材の室内側に、断熱材により区分された外側通気層と内側通 気層とを備え、 前記2つの通気層を流通する空気は、壁体部分を含む建築物内では実質的に流 通せず、 前記内側通気層を流通する空気は、断熱材によって建築物の屋根材と断熱区画 された小屋裏空間で常時連通するとともに、 内側で断熱された外周布基礎に囲まれた基礎部分に打設されたベタ基礎と、外 周布基礎の内部に外周布基礎とは不連続にベタ基礎上に立設された基礎体とを有 する床下空間で、ベタ基礎と接触しながら常時流通し、 前記床下空間と外気とが、地中に配設された連通パイプを通して連通されるこ とを特徴とする。
【0021】 また、本考案の建築物の蓄熱・蓄冷構造は、外周布基礎を構成する布部の内側 に、布部内側断熱板が面方向に張り巡らされているとともに、ベタ基礎部分の上 面に、前記布部内側断熱板に当接し少なくとも該ベタ基礎部分の一部を覆うベタ 基礎上面断熱板が張り巡らされている基礎断熱構造を有し、 外壁材および屋根材の室内側に、断熱材により区分された外側通気層と内側通 気層とを備え、 前記2つの通気層を流通する空気は、壁体部分を含む建築物内では実質的に流 通せず、 前記内側通気層を流通する空気は、断熱材によって建築物の屋根材と断熱区画 された小屋裏空間で常時連通するとともに、 内側で断熱された外周布基礎に囲まれた基礎部分に打設されたベタ基礎と、外 周布基礎の内部に外周布基礎とは不連続にベタ基礎上に立設された基礎体とを有 する床下空間で、ベタ基礎と接触しながら常時流通し、 前記外側通気層を貫通して、内側通気層と外気に接する熱交換部内とを連通す る連通路を有することを特徴とする。
【0022】 さらに、本考案の建築物の蓄熱・蓄冷構造は、外周布基礎を構成する布部の内 側に、布部内側断熱板が面方向に張り巡らされているとともに、ベタ基礎部分の 上面に、前記布部内側断熱板に当接し少なくとも該ベタ基礎部分の一部を覆うベ タ基礎上面断熱板が張り巡らされている基礎断熱構造を有し、 外壁材および屋根材の室内側に、断熱材により区分された外側通気層と内側通 気層とを備え、 前記2つの通気層を流通する空気は、壁体部分を含む建築物内では実質的に流 通せず、 前記内側通気層を流通する空気は、断熱材によって建築物の屋根材と断熱区画 された小屋裏空間で常時連通するとともに、 内側で断熱された外周布基礎に囲まれた基礎部分に打設されたベタ基礎と、外 周布基礎の内部に外周布基礎とは不連続にベタ基礎上に立設された基礎体とを有 する床下空間で、ベタ基礎と接触しながら常時流通し、 前記外周基礎の布部に開閉可能な断熱性及び気密性を具備するダンパーが取り 付けてあるとともに、上記小屋裏部における内側通気層と外気とを通じさせる連 通路が具備されていることを特徴とする。
【0023】 このように構成することにより、外周布基礎を構成する布部の内側に布部内側 断熱板を張り巡らし、さらに、ベタ基礎部分の上面に、布部内側断熱板に当接し 少なくとも該ベタ基礎部分の一部を覆うように、ベタ基礎上面断熱板が張り巡ら されているので、床下空間の断熱性(蓄熱性)も保持され、床下空間での結露を 有効に防止することが可能になる。
【0024】 また、外側通気層と内側通気層は、断熱材によって完全に遮断されて相互対流 がなくなるとともに熱移動も抑制されるので、各部屋の断熱保温性が格段に向上 する。しかも外側通気層が外壁材および屋根材の内側にくまなく行渡り、また、 内側通気層が各部屋周囲をくまなく取りかこむ構成となっているので、壁、屋根 もしくは床下に結露が生じるのを有効に防止できる。また、居住空間で生成した 内部熱エネルギーは、内側通気層を循環して床下空間に導入され、この床下のコ ンクリートで形成された基礎に蓄熱される。そして、本考案では、柱状に形成さ れているために対流空気の流通を妨げられることがない。
【0025】 さらに、内側通気層を外側通気層と独立して温度制御可能なため、たとえば、 内側通気層を、土中の冷温を利用するためのクール・チューブ等と接続したり、 内側通気層の上方部を外気と連通することにより、夏季において、床下冷気を内 側通気層に通して各部屋の均一な自然冷房を図ることができる。また、内側通気 層を太陽熱との熱交換機能を有する熱交換部と連通路を通して連通することによ り、冬季において太陽熱で暖められた空気を内側通気層に導入して各部屋周辺を 均一な自然暖房でコントロールすることが出来る。
【0026】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例に係る通気性を有する建築物の概略断面図、図2は同 実施例に係る床下換気口付近を示す要部断面図、図3は同実施例に係る基礎構造 の平面図、図4は図3に示すIV−IV線に沿う断面図である。
【0027】 図1および図2に示すように、本実施例の建築物2では、基礎29として外周 布基礎1が具備されている。また、外周布基礎1を構成する布部の内面に布部内 側断熱板5が張り巡らされている。そして、この外周布基礎1の屋内側には、基 礎29を構成するベタ基礎部分30が形成されており、このベタ基礎部分30の 上面には、布部内側断熱板5の側面に当接するように、ベタ基礎上面断熱板60 が少なくともベタ基礎部分30の一部を覆うように張り巡らされている。
【0028】 さらに、この布部内側断熱板5の上方に、しかも少なくとも室内側に、内側通 気層7が形成されるように、外壁材4a および屋根材4b の室内側に断熱材8が 面方向に張り巡らされている。
【0029】 なお、図1に示す実施例では、後述する床下換気口12の部分で布部内側断熱 板5もしくは8が一部切り欠かれている状態も示されている。 また、本実施例に係る建築物2では、建築物の外壁材4a および屋根材4b の 室内側に、外側通気層6と内側通気層7とが相互に連通しないように、しかも当 該内側通気層7が小屋裏空間20および床下空間16と常時連通するように、断 熱材8が面方向に張り巡らされて気密構造を形成している。外壁材4a としては 、モルタル壁、サイディング壁、コンクリート壁等が例示されるが、その他の壁 材であっても良い。また、屋根材4b としては、かわら屋根材、スレート屋根材 、金属板平ぶき屋根材等が例示されるが、その他の屋根材であっても良い。
【0030】 断熱材8としては、合成樹脂発泡断熱板が好ましく、ポリスチレン、ポリエチ レン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂を発泡させて得られた独立微細構造の発泡板 が好ましい。なかでも高度の剛性と断熱性および透湿抵抗の高いポリスチレンの 押出し発泡板を用いるのが効果的である。しかしながら、断熱材8としては、上 記した合成樹脂発泡板に限らず、グラスウール、ロックウール等を板状に形成さ せた繊維系のものも使用できる。但し、この様な繊維系断熱材を使用する場合は 原則として断熱材の室内側へ密着させて防湿層を併用しないと結露が発生しやす くなる。
【0031】 このような断熱材8は、建築物2における外壁及び屋根の構造躯体の外側に張 設され、しかも外側通気層6と内側通気層7とが相互に連通しないように張設さ れる。断熱材8は、図1に示すように、構造躯体の外側に一層又は二層張設する ようにしても良いし、壁厚が大きくなる場合などには、図2に示したように、構 造躯体の外側に貼り増し張設しても良い。
【0032】 このような断熱材8の室外側に形成される外側通気層6は、壁および屋根内側 を隈なく行き渡っており、その下端部もしくは上端部の少なくともいずれか一方 が外気に開放している。図1に示す実施例では、外側通気層6の下端部に形成さ れた通孔6a および上端部に形成された棟換気口6b を通して、外側通気層6は 外気に常時開放されている。
【0033】 また、内側通気層7は、各部屋10の周囲を隈なく行き渡っており、断熱材で 外側通気層とは区画された床下空間16および小屋裏空間20を含んで形成され ており、実質的な気密空間を形成している。各部屋10間の内側通気層7a は間 仕切り間に形成される。在来の木造建築物構造にあっては、間仕切り間に必然的 に隙間が形成され、その隙間が床下空間16と連通し、内側通気層7a が自然に 形成される場合もある。なお、ツーバイフォーによる建築物にあっては、間仕切 り間に形成される隙間がそのままでは床下空間と連通しないことから、その部分 の床に孔を開ける等して間仕切り間に積極的に内側通気層7a を形成する必要が ある。
【0034】 本実施例では、建築物2の土台下部に、床下換気口12が形成してある。床下 換気口12は、室外側空間と床下空間16とを適宜連通するためのものである。 床下換気口12には、図2に示すように、床下開閉ダンパ24が回動自在に装 着してある。床下開閉ダンパ24は、断熱性及び気密性を具備している。この床 下開閉ダンパ24は断熱性として熱貫流率(k) がk=2.5kcal/m2h ℃以下 、気密性能がJIS A 1516建具の気密性試験方法の気密性等級に記載される2等級 以下が好ましい。これらの性能は寒冷地で使用されている2層ガラス入り塩ビ枠 サッシ(断熱サッシ)、例えばエクセルウインド(鐘淵化学工業株式会社製)と 同程度の性能であり、換気口が閉ざされた状況では、断熱サッシ同様、断熱気密 上の問題が発生することがなくなるからである。この様な性能を有する床下開閉 ダンパ24の材質としては、枠、框等を合成樹脂、例えば、ABS樹脂、塩化ビ ニル樹脂製とし、開閉蓋部分に断熱板を装着したパネルを使用し、開閉部周辺に は気密材を用いることで製作することが出来る。
【0035】 床下開閉ダンパ24を遠隔操作により開閉するために、このダンパ24には開 閉駆動手段としてのワイヤーやモータ等を連結するようにしても良い。 床下換気口12の室外側には、網状体26を張設することが好ましい。網状体 26は、虫や小動物等が床下空間16に入り込まないようにするためのものであ り、網戸等に用いられる網体等が用いられ、取り外し自在とすることが好ましい 。
【0036】 このような本実施例に係る建築物2における床下空間16を構成するための基 礎構造は、次に示す構造を有していることが好ましい。 図3、図4に示すように、本実施例に係る基礎構造は、地盤上に面方向に伸延 するようにコンクリートが打設されて形成されたベタ基礎部分30と、 このベタ基礎部分30の周囲にコンクリート打設によって、一体に形成された 断面L字形状の外周布基礎体31と、 この外周布基礎体31の内側に、外周布基礎とは不連続に所定間隔でベタ基礎 上に立設され、前記ベタ基礎部分30とコンクリート打設によって一体に形成さ れた柱状体32とから成っている。
【0037】 このような基礎構造を構築する場合には、まず根切りを行ない、割栗石33を 施工する。その後、割栗石33には目つぶし砂利をかけて、割栗石33上に防湿 層を形成する。その後、線状補強体としての鉄筋34を配設する。特に柱状体3 2が立設されるベタ基礎30内部には、縦横方向以外に、斜め方向にも伸延する ダイヤ鉄筋を配置して補強するのが強度上好ましい。
【0038】 次に、ベタ基礎部分30を、コンクリート打設により形成する。その際に、柱 状体32が立設される部位のベタ基礎部分30の肉厚は、周囲の部分よりも厚肉 にすることが強度上好ましい。また、ベタ基礎部分30の表面は、ハケ引き仕上 等の手段で粗面化処理することが好ましい。このように、ベタ基礎部分30の表 面を粗面にすることによって、熱交換面積を増大させ、コンクリートから成るベ タ基礎部分30に、蓄熱ないし放熱作用を有効に発揮させることができる。すな わち、本実施例に係る基礎構造上に本考案に係る断熱構造の建築物2を建てた場 合には、床下空間を利用して、冬には太陽熱と地中熱を有効に暖房等に利用でき 、夏には夜間冷気と床下冷気とを有効に冷房等に利用することが可能になる。
【0039】 次に、外周布基礎体31および柱状体32を、コンクリート打設によって、ベ タ基礎部分30と一体に形成する。外周布基礎体31を形成するために用いた型 枠は取り除かれるが、柱状体32を形成するために用いた形枠としての筒体は必 ずしも取り除く必要はない。例えば合成樹脂等から成る筒体を型枠として用いた 場合には、形枠を取り除かなくとも、美感上ないし機能上何ら問題ないからであ る。
【0040】 このようにして構築された基礎構造上に建築物2の土台を形成するには、柱状 体32および外周布基礎体31の頂部に梁36及び土台37を橋絡すれば良い。 その際に、各柱状体32間には、必要に応じて束石38を短距離で立設し、梁3 6を受けるようにすれば良い。束石は、木材ないし石材で構成されるが、その下 端がコンクリート面であるベタ基礎部分30によって支持されるので、梁36に 支持される床板に床鳴り等を生じさせることもない。
【0041】 本考案では、上述したような建築物2において、図1に示すように、外側通気 層6を貫通して、内側通気層7と外気とを連通する連通路40が建築物2の上方 に形成してある。この連通路40内には、送風ファン42や開閉ダンパ等を必要 に応じて装着してあり、内側通気層7内の空気を適宜外気へ排出することができ るようになっている。なお、この連通路40を形成する位置としては、建築物2 の壁体であっても良く、好ましくは、夏場において、小屋裏空間20から連通路 40を介して、内側通気層7の空気を排出することによって、内側通気層7の通 風性を向上させ、床下空間16内の比較的冷たい空気を各部屋周囲に循環させ、 室内の冷房効率を高めるために、小屋裏空間20と外気とを連通させる位置、す なわち、屋根部、ならびにその近傍に設けるのが望ましい。
【0042】 以上のように構成された建築物では、夏季において太陽熱や外気によって外壁 材4a もしくは屋根材4b が加熱されると外側通気層6の空気が熱せられて上昇 する。しかし、断熱材8によって内側通気層7と外側通気層6とは隔絶されてい るので、高温空気が内側通気層7内に侵入することがなく、また断熱材8によっ て熱伝達も抑制される。このため、外側通気層6で熱せられた高温空気は内側通 気層7にほとんど影響を及ぼすことなく、換気口6b から外部へ排出される。し たがって各部屋10の冷房費が節約できる。
【0043】 なお、通孔6a からは比較的低い温度の外気が外側通気層6内に導入されるの で、外側通気層6内の空気温度は外壁材4a の温度よりも低くなり、したがって 、断熱材8を外壁材4a の裏側に直接配設する場合に比べると、内側通気層7に 伝達する熱量も低減できる。
【0044】 しかも、本考案では、床下開閉ダンパ24を開くと共に、連通路40によって 内側通気層7を外気と連通させることにより、内側通気層7の通風性を向上させ 、床下空間16内の比較的冷たい空気を各部屋周囲に循環させ、この点でも室内 の冷房効率を高めることが可能になる。
【0045】 次に、上述した建築物2は、冬季においては、床下開閉ダンパ24を閉じると 共に、連通路40を閉じておくことにより、十分な保温性を維持できる。すなわ ち、床下換気口24および連通路40を閉じることにより、各部屋10は、外側 通気層6、断熱材8および内側通気層7等により、2重、3重に囲繞され、断熱 性が十分に保持されるからである。
【0046】 なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものではなく、本考案の範囲内 で種々に改変することができる。 たとえば図5に示すように、床下換気口を設ける代りに、床下空間16と外気 とを、地中に配設された連通パイプ44を通して連通させるようにしても良い。 この連通パイプ44は、クールチューブと称され、土中の冷温もしくは暖温を有 効に利用するものである。この連通パイプ44の一端44a は床下空間16に開 口し、他端44b は外気に開口するようになっている。両端44a ,44b 共に 、下方を向いていることが好ましい。水等が侵入するのを防止するためである。 このような連通パイプ44から成るクールチューブを利用すれば、土中の冷温も しくは暖温を有効に利用しつつ、内側通気層7内の換気を図れるのでさらに都合 が良い。
【0047】 さらに、本考案によれば、図6及び図7に示すように、南側の外壁材4a の外 側に太陽熱を集める熱交換部50を配設し、この熱交換部50の上下両端部を第 1連通路52及び第2連通路54によって内側通気層7と連通するようにしても 良い。この熱交換部50は屋根材4b の上に配設しても良い。本考案は本質的に は内側通気層内にある居住空間で生ずる内部熱エネルギーを利用するものである が、このような実施例によれば、冬季ないし寒冷地において、太陽熱を利用して 自然暖房し、暖房費の大幅削減ないし不要化を図ることが可能になる。すなわち 、熱交換部50で暖められた空気は、第1連通路52を通って内側通気層7に導 入され、内側通気層7内を自然対流しながら各部屋10の内装材を暖めるので、 各部屋の温度が上昇する。なお、天気が悪いときや夜間は内側通気層7の熱が熱 交換部50から逃げないように、第1連通路52、第2連通路54に蓋をしてお くことが好ましい。
【0048】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案によれば、外周布基礎を構成する布部の内側 に布部内側断熱板を張り巡らし、さらに、ベタ基礎部分の上面に、布部内側断熱 板に当接し少なくとも該ベタ基礎部分の一部を覆うように、ベタ基礎上面断熱板 が張り巡らされているので、ベタ基礎部分からの熱放散が少なくなり、床下空間 の断熱性(蓄熱性)も保持され、床下空間での結露を有効に防止することが可能 になる。
【0049】 また、本考案では、内部通気層内にある居住空間で発生した内部熱エネルギー を有効に利用することができる。即ち、建築物の壁および屋根内に相互に連通し ない内外二重の通気層を形成しているので、両通気層の空気の対流を防止できる とともにこれら通気層が断熱作用をなし、加えて両通気層が断熱材で隔絶されて いるので外壁材と内壁材との間の熱伝達を大幅に低減でき、これにより厳しい外 部環境を緩和した、いわゆる二次環境を各部屋の周囲に形成できて、断熱、保温 性および通気性に優れた建築物を実現できる。
【0050】 また、外側通気層と内側通気層はそれぞれ建築物の壁および屋根の裏側にくま なく行渡り、特に内側通気層は小屋裏空間および床下空間にも連通している構成 であるから、上記断熱作用と相埃って壁材、屋根材、もしくは土台等に結露が生 ずるのを有効に防止でき、建築物の耐久性を向上させることができる。
【0051】 さらに、床下空間にある基礎構造を例えば柱状にしているため、床下空間を流 通する空気の流れが均一になり、ベタ基礎全体を蓄熱体として有効に利用するこ とができる。また、ベタ基礎の温度格差がなくなるのでベタ基礎上での結露を有 効に防止できる。
【0052】 また、いわゆるクールチューブを用いた本考案によれば、土台の冷熱ないし温 熱を有効に利用しつつ、内側通気層内の換気も行なえるので、さらに都合が良い 。
【0053】 さらに、太陽熱との熱交換をなす熱交換部を内側通気層に適宜連通できるよう にした本考案によれば、太陽熱で内側通気層を暖めることができ、上述した保温 性と相埃って効果的自然暖房を図ることができる。
【0054】 また、本考案では、外周布基礎を構成する布部の内側に布部内側断熱板を張り 巡らした構造であるので、外周布基礎の屋外側には、コンクリートが露出してい る構成であるので、地中に棲息する白蟻が、外周布基礎の屋外側に発泡断熱層を 形成した場合のように発泡断熱層の内部に蟻道を形成して土台などの木材部分に 到達して、梁、床、柱、外装材などの建築部材を食い荒らすことがなく、建築物 の断熱性を維持できるとともに、建築物の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る通気性を有する
建築物の概略断面である。
【図2】図2は同実施例に係る床下換気口付近を示す要
部断面図である。
【図3】図3は同実施例に係る基礎構造の平面図であ
る。
【図4】図4は、図3に示すIV−IV線に沿う断面図
である。
【図5】図5は本考案の他の実施例に係る建築物の概略
断面図である。
【図6】図6は本考案のさらにその他の実施例に係る建
築物の概略断面図である。
【図7】図7は同実施例の要部断面図である。
【図8】図8は空気循環構法に係る従来の建築物の壁の
断面図である。
【図9】図9は、二層式空気循環構法に係る従来の建築
物の概略断面図である。
【図10】図10は、二層式空気循環構法に係る従来の
建築物の概略断面図である。
【符号の説明】 1・・・・外周布基礎 2,2a ・・・・建築物 4a ・・・・外壁材 4b ・・・・屋根材 5・・・・布部内側断熱板 6・・・・外側通気層 7・・・・内側通気層 8・・・・断熱材 12・・・・床下換気口 24・・・・床下開閉ダンパ 29・・・・基礎 30・・・・ベタ基礎部分 40・・・・連通路 44・・・・連通パイプ 50・・・・熱交換部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周布基礎を構成する布部の内側に、布
    部内側断熱板が面方向に張り巡らされているとともに、
    ベタ基礎部分の上面に、前記布部内側断熱板に当接し少
    なくとも該ベタ基礎部分の一部を覆うベタ基礎上面断熱
    板が張り巡らされている基礎断熱構造を有し、 外壁材および屋根材の室内側に、断熱材により区分され
    た外側通気層と内側通気層とを備え、 前記2つの通気層を流通する空気は、壁体部分を含む建
    築物内では実質的に流通せず、 前記内側通気層を流通する空気は、断熱材によって建築
    物の屋根材と断熱区画された小屋裏空間で常時連通する
    とともに、 内側で断熱された外周布基礎に囲まれた基礎部分に打設
    されたベタ基礎と、外周布基礎の内部に外周布基礎とは
    不連続にベタ基礎上に立設された基礎体とを有する床下
    空間で、ベタ基礎と接触しながら常時流通し、 前記内側通気層と外気とを直接連結する連結路が、外側
    通気層を貫通して設けられていることを特徴とする建築
    物の蓄熱・蓄冷構造。
  2. 【請求項2】 外周布基礎を構成する布部の内側に、布
    部内側断熱板が面方向に張り巡らされているとともに、
    ベタ基礎部分の上面に、前記布部内側断熱板に当接し少
    なくとも該ベタ基礎部分の一部を覆うベタ基礎上面断熱
    板が張り巡らされている基礎断熱構造を有し、 外壁材および屋根材の室内側に、断熱材により区分され
    た外側通気層と内側通気層とを備え、 前記2つの通気層を流通する空気は、壁体部分を含む建
    築物内では実質的に流通せず、 前記内側通気層を流通する空気は、断熱材によって建築
    物の屋根材と断熱区画された小屋裏空間で常時連通する
    とともに、 内側で断熱された外周布基礎に囲まれた基礎部分に打設
    されたベタ基礎と、外周布基礎の内部に外周布基礎とは
    不連続にベタ基礎上に立設された基礎体とを有する床下
    空間で、ベタ基礎と接触しながら常時流通し、 前記床下空間と外気とが、地中に配設された連通パイプ
    を通して連通されることを特徴とする建築物の蓄熱・蓄
    冷構造。
  3. 【請求項3】 外周布基礎を構成する布部の内側に、布
    部内側断熱板が面方向に張り巡らされているとともに、
    ベタ基礎部分の上面に、前記布部内側断熱板に当接し少
    なくとも該ベタ基礎部分の一部を覆うベタ基礎上面断熱
    板が張り巡らされている基礎断熱構造を有し、 外壁材および屋根材の室内側に、断熱材により区分され
    た外側通気層と内側通気層とを備え、 前記2つの通気層を流通する空気は、壁体部分を含む建
    築物内では実質的に流通せず、 前記内側通気層を流通する空気は、断熱材によって建築
    物の屋根材と断熱区画された小屋裏空間で常時連通する
    とともに、 内側で断熱された外周布基礎に囲まれた基礎部分に打設
    されたベタ基礎と、外周布基礎の内部に外周布基礎とは
    不連続にベタ基礎上に立設された基礎体とを有する床下
    空間で、ベタ基礎と接触しながら常時流通し、 前記外側通気層を貫通して、内側通気層と外気に接する
    熱交換部内とを連通する連通路を有することを特徴とす
    る建築物の蓄熱・蓄冷構造。
  4. 【請求項4】 外周布基礎を構成する布部の内側に、布
    部内側断熱板が面方向に張り巡らされているとともに、
    ベタ基礎部分の上面に、前記布部内側断熱板に当接し少
    なくとも該ベタ基礎部分の一部を覆うベタ基礎上面断熱
    板が張り巡らされている基礎断熱構造を有し、 外壁材および屋根材の室内側に、断熱材により区分され
    た外側通気層と内側通気層とを備え、 前記2つの通気層を流通する空気は、壁体部分を含む建
    築物内では実質的に流通せず、 前記内側通気層を流通する空気は、断熱材によって建築
    物の屋根材と断熱区画された小屋裏空間で常時連通する
    とともに、 内側で断熱された外周布基礎に囲まれた基礎部分に打設
    されたベタ基礎と、外周布基礎の内部に外周布基礎とは
    不連続にベタ基礎上に立設された基礎体とを有する床下
    空間で、ベタ基礎と接触しながら常時流通し、 前記外周基礎の布部に開閉可能な断熱性及び気密性を具
    備するダンパーが取り付けてあるとともに、上記小屋裏
    部における内側通気層と外気とを通じさせる連通路が具
    備されていることを特徴とする建築物の蓄熱・蓄冷構
    造。
JP1998006101U 1998-08-11 1998-08-11 建築物の蓄熱・蓄冷構造 Expired - Lifetime JP3056668U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998006101U JP3056668U (ja) 1998-08-11 1998-08-11 建築物の蓄熱・蓄冷構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998006101U JP3056668U (ja) 1998-08-11 1998-08-11 建築物の蓄熱・蓄冷構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3056668U true JP3056668U (ja) 1999-02-26

Family

ID=43190626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1998006101U Expired - Lifetime JP3056668U (ja) 1998-08-11 1998-08-11 建築物の蓄熱・蓄冷構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3056668U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3039924B1 (ja) 建築物の外断熱構造および外断熱工法
JP3819156B2 (ja) 建築物の蓄熱・蓄冷構造および建築物の蓄熱・蓄冷構造の構築方法
JP3056668U (ja) 建築物の蓄熱・蓄冷構造
JPH085237Y2 (ja) 建築物の棟換気装置
JPH071367Y2 (ja) 建築物の気密蓄断熱構造
JPH06272894A (ja) 家 屋
JP3056667U (ja) 通気性を有する建築物の構造
JPH0717682Y2 (ja) 建築物の断熱構造
JP3972131B2 (ja) 住宅の通気工法
JPH0733860Y2 (ja) 除湿装置
JPH0744538U (ja) 蓄冷熱部材を有する建築物
JP4118976B2 (ja) 木造建造物
JPH1181509A (ja) 建造物の断熱壁構造
JPH0538168Y2 (ja)
JPH0538167Y2 (ja)
JPS63201440A (ja) 家屋
JPH06299712A (ja) 家 屋
JP3790008B2 (ja) 建築物の蓄熱基礎構造
JP2000054518A (ja) 通気性を有する建築物の構造
JPH0721685Y2 (ja) 蓄冷熱ブロックを有する建築物
KR101326034B1 (ko) 단열재 및 환기 시스템을 구비하는 목조주택
JPH0717683Y2 (ja) 建築物の断熱構造
JPH0715928Y2 (ja) 建築物の断熱構造
JPH0727283Y2 (ja) 高床式建築物の床構造
JPS63263335A (ja) 家屋

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term