JPH0727283Y2 - 高床式建築物の床構造 - Google Patents

高床式建築物の床構造

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JPH0727283Y2
JPH0727283Y2 JP5103990U JP5103990U JPH0727283Y2 JP H0727283 Y2 JPH0727283 Y2 JP H0727283Y2 JP 5103990 U JP5103990 U JP 5103990U JP 5103990 U JP5103990 U JP 5103990U JP H0727283 Y2 JPH0727283 Y2 JP H0727283Y2
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building
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JP5103990U
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良夫 松村
正夫 石川
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Kaneka Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、高床式建築物の床構造に関する。
考案の技術的背景 一般に、高床式の建築物は、豪雪地方では積雪によって
建築物の入口が使えなくなるのを防止するため等の目的
で用いられる。一般には、高床式の建築物の地下には、
車庫あるいは物置等のスペースを形成するようになって
いる。
この高床式の建築物を構築するには、第4図に示すよう
に、まず、地下0.4〜0.5mから地上略2m程度の高さまで
コンクリートを打設することにより建築物の基礎となる
布基礎2をこの建築物の周縁に形成する。そして、この
布基礎2の頂部に土台5を設置し、この土台5に根太22
を組み立て、根太22下部に断熱材23,24と天井仕上材26
とを組み付けて、下部空間4を有する床天井部3を形成
している。なお、図中「GL」は地面、「6」は外装材で
ある。
一方、このような建築物の側壁8では、一般的に「外貼
り断熱工法」と呼ばれている断熱施工法がとられている
ことがある。これは外装材9の内側に単層ないし複層の
断熱材10を設け、さらにその内側に内装材12を設け、断
熱材10と内装材12との間に通気層(空気層)14を形成し
ている。
ところが、このような高床式の建築物にあっては、前記
通気層14を形成しても、従来の床天井部3の構造上の理
由から通気層に外気を導入することが困難であり、北陸
等の豪雪地で夏の涼感を高められないという不都合や、
木材が乾燥しにくい等の不都合があった。
考案の目的 本考案は、このような不都合を解消するためになされた
ものであり、断熱性にも十分でありながら、通気性に優
れた高床式建築物の床構造を提供することにより、一年
を通じて快適な居住空間を実現できる高床式建築物を提
供することを目的とする。
考案の概要 かかる目的を達成するために、本考案は、建築物の外周
部周縁に沿ってあるいは中央部に打設された布基礎の頂
部に土台を設置するとともに、該土台を橋結する根太及
び該根太の下側に配置された断熱材からなる床天井部を
形成してなる高床式建築物の床構造において、該布基礎
内周の全体又は一部と、該床天井部の断熱材と、根太と
の間に通気溝を形成し、該通気溝が、土台の下方であっ
て外周部布基礎の上端部の切り欠き部に設けられた開閉
自在ダンパを有する換気口を介して、外気及び前記建築
物の壁内に設けられた断熱材と内装材との間に形成され
た通気層と連通自在にされていることを特徴としてい
る。
また、前記換気口には、断熱性、機密性の高い開閉ダン
パを設けてある。
このような高床式建築物の床構造にあっては、床天井部
の少なくとも外周縁部分の一部に通気溝を形成し、該通
気溝を介して外気と前記建築物内に形成された通気層と
を連通したので、外気を家屋の床部分に取込み易く、夏
場などにおいては、布基礎あるいは床天井部の熱を通気
溝から屋外に排出することができ、屋内に熱がこもるこ
とはない。
考案の具体的説明 以下、本考案を図面に示す実施例に基づき詳細に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例に係る高床式建築物の床構造
を適用した建築物全体の断面図、第2図は同実施例の高
床式建築物の床構造を示す要部断面図、第3図は本考案
の他の実施例に係る高床式建築物の床構造の要部断面図
であり、第4図に示す部材と同一部材には同一符号を付
し、その説明は省略する。
本実施例の高床式建築物の床構造は、第1図に示すよう
に、建築物20の周縁に沿って、建築物の布基礎2となる
コンクリートを打設し、この布基礎2の地面より比較的
高い頂部に床天井部3を形成している。
本実施例に係る床天井部3は、その外周縁部分全周に通
気溝21が形成されるように、この床天井部3を構成する
断熱材23,24および天井仕上材26を下部空間4側に傾斜
あるいは突出させ、根太22との間に隙間を形成してい
る。該通気溝21は、前記建築物内に形成された通気層14
と連通するようになっている。
根太22下部に配置される断熱材23,24および天井仕上材2
6は、受け木25を介して断熱受け木27.28または根太22に
取付られる。
上述の断熱材23,24としては、合成樹脂発泡断熱板が好
ましく、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル
等の合成樹脂を発泡させて得られた独立微細気泡構造の
発泡板が好ましい。なかでも高度の剛性と断熱性および
透湿抵抗の高いポリスチレンの押出し発泡板を用いるの
が効果的である。しかしながら、断熱材23,24として
は、上記した合成樹脂押出し発泡板に限らず、グラスウ
ール、ロックウール等を板状に形成させた繊維系のもの
も使用できる。また、この断熱材23,24は、二層のみに
限定されるものではなく単層あるいは複数層張設しても
良い。
また、前記通気溝21は、土台5の下方と布基礎2の頂部
との間に床下換気口30(切り欠き部)を設けることによ
り、この換気口30を介して外気と連通可能になってい
る。この換気口30は、建築物20の周囲から換気を行なう
には布基礎2の周囲に複数個設けることが好ましく、さ
らに、この床下換気口30には、床下開閉ダンパ31が設け
てある。
この床下開閉ダンパ31は、板状の断熱材で構成すること
が好ましく、断熱性として熱貫流率がk=2.5kcal/m2h
℃以下、気密性能がJIS A1516建具の気密性試験方法の
気密性等級に記載される8等級以下、好ましくは2等級
以下である。これらの性能は寒冷地で使用されている2
層ガラス入り塩ビ枠サッシ(断熱サッシ)、例えばエク
セルウィンド(鐘淵化学工業(株)製)と同程度の性能
であり、換気口30が閉ざされた状況では、断熱サッシ同
様、断熱気密上の問題が危惧されることがなくなるから
である。このような性能を有する床下開閉ダンパ31とし
ては、枠、框をABS樹脂とし、本体部分に断熱材をサン
ドイッチしたパネルを使用し、開閉部には気密材を用い
ることで製作することができる。また、床下開閉ダンパ
31を遠隔操作により開閉するために、ダンパ31に開閉駆
動手段としてのワイヤーあるいはモータ等を連結するよ
うにしても良い。さらに、床下換気口30の室外側には、
網状体32を張設することが好ましい。この網状体32は、
虫や小動物が通気溝21内に侵入するのを防止するための
ものであり、網戸等に用いられる網体等を用いることが
でき取り外し自在とすることが好ましい。
本実施例の高床式建築物の床構造を適用した建築物20に
あっては、前述した壁断熱材10およびそれに連続するよ
うに設けられた断熱材7によって屋内を包囲している。
ただし、断熱材7は、地面GLの部分まで必ずしも下げる
必要はなく、第3図に示す様に通気溝21の下端部の位置
に該当する長さまででもよい。
また断熱材10と内装下地材層11との間に形成した通気層
14は屋根裏空間33まで連通している。そして、棟下の断
熱材10の一部に棟下換気口34を開設し、屋根外装材35に
開設した棟換気口36に連通させるようにしている。ま
た、この棟下換気口34には棟下開閉ダンパ37を回動自在
に装着している。この棟下開閉ダンパ37は、前述した床
下開閉ダンパと同様な断熱性、気密性を有するパネルで
構成することが好ましい。
次に作用を説明する。
このように構成した本実施例に係る床構造にあっては、
基本的には高床式であるので、床下開閉ダンパ31を解放
しておけば、夏場などにおいては、床下換気口30から流
入する空気により床天井部3あるいは壁内に蓄積された
熱を通気溝21から通気層14を通って棟下換気口34より外
気に排出することができることから、室内に熱が伝わり
難く、また室内の熱を放散させやすい。また、冬場にお
いて床下開閉ダンパ31を閉鎖しておけば、室内の暖気が
床面から放散され難く、逆に室外の冷気が床面から侵入
し難いことから、冬場などにおける室内の暖房性が低下
することもない。これにより、一年を通じて快適な居住
空間を実現することができる。
なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものでは
なく、本考案の範囲内で種々に改変することが可能であ
る。
たとえば第3図に示すように、外周側の布基礎2の内周
全周に通気溝21を形成することなく、その一部にのみ形
成すると共に、床下中央付近の布基礎2a近傍に通気溝21
aを形成するようにしても良い。
考案の効果 以上説明したきたように、本考案によれば、床天井部の
外周縁部分に通気溝を形成し、該通気溝を介して外気と
前記建築物内に形成された通気層とを連通したので、外
気を家屋の床部分に取込み易く、夏場などにおいては、
布基礎あるいは床天井部の熱を通気溝から屋外に排出す
ることができ、屋内に熱がこもることはなく、冬場など
においては屋内、特に床下に湿気がこもることもない。
これにより、冬場の除湿性および暖房性向上と、夏場の
通気性向上により、一年を通じて快適な居住空間を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る高床式建築物の床構造
を適用した建築物全体の断面図、第2図は同実施例の高
床式建築物の床構造を示す要部断面図、第3図は本考案
の他の実施例に係る高床式建築物の床構造の要部断面
図、第4図は従来の高床式建築物の床構造を示す要部断
面図である。 2,2a…布基礎、3…床天井部、14…通気層、20…建築
物、21,21a…通気溝、30…換気口、31…開閉ダンパ、GL
…地面。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の外周部周縁に沿ってあるいは中央
    部に打設された布基礎の頂部に土台を設置するととも
    に、該土台を橋結する根太及び該根太の下側に配置され
    た断熱材からなる床天井部を形成してなる高床式建築物
    の床構造において、該布基礎内周の全体又は一部と、該
    床天井部の断熱材と、根太との間に通気溝を形成し、該
    通気溝が、土台の下方であって外周部布基礎の上端部の
    切り欠き部に設けられた開閉自在ダンパを有する換気口
    を介して、外気及び前記建築物の壁内に設けられた断熱
    材と内装材との間に形成された通気層と連通自在にされ
    ていることを特徴とする高床式建築物の床構造。
  2. 【請求項2】前記換気口には、断熱性、機密性に優れて
    いる開閉ダンパが装着してあることを特徴とする請求項
    第1項に記載の高床式建築物の床構造。
JP5103990U 1990-05-16 1990-05-16 高床式建築物の床構造 Expired - Lifetime JPH0727283Y2 (ja)

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JP2006241773A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Kaneka Corp 断熱性建物

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