JPH0752927Y2 - 土間床基礎構造 - Google Patents

土間床基礎構造

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JPH0752927Y2
JPH0752927Y2 JP1990052088U JP5208890U JPH0752927Y2 JP H0752927 Y2 JPH0752927 Y2 JP H0752927Y2 JP 1990052088 U JP1990052088 U JP 1990052088U JP 5208890 U JP5208890 U JP 5208890U JP H0752927 Y2 JPH0752927 Y2 JP H0752927Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、建築物の床構造に関し、特に土間床基礎構造
に関する。
考案の技術的背景 特に防寒対策が要求される寒冷地の建築物にあっては、
「土間床」と称される床構造を有する建築物が用いられ
ている。従来の土間床構造は、第5図に示すように、コ
ンクリートを打設することにより建築物の基礎となる布
基礎2をこの建築物の周縁に形成し、この布基礎2によ
って囲まれた基礎部分に盛土3を施こし、割り栗石4等
でその表面を突き固めている。さらに、この盛土3上に
防湿層5を介して断熱材層6を設け、この上に直接コン
クリート層7を形成し、このコンクリート層7上に床下
地材8を設けている。このような土間床構造によれば、
コンクリート層7が蓄熱作用を果たし、温度的に安定し
た室内環境が得やすく、また室内の暖気は床下から逃げ
難く、しかも、室外の冷気は床下から侵入し難くなって
おり、断熱性、気密性の高い住宅が造りやすい。
一方、このような建築物の側壁1では、一般的に「外貼
り断熱工法」と呼ばれている工法がとられていることが
ある。これは外装材9の内側に単層ないし複層の断熱材
層10を設け、さらに内装材層13を設け、断熱材層10と内
装材層13との間に通気層(空気層)14を形成している。
このように寒冷地などにおいては、上述した土間床構造
と外貼り断熱工法により、冬場は快適な居住空間を得る
ことができるが、逆に夏場においては、土間床の蓄熱作
用により室内が暑いという問題があった。また、床下の
通気もできず、もちろん床下空間と壁内通気層とを連絡
した建築物全体の通気も不可能であった。
考案の目的 本考案は、このような不都合を解消するためになされた
ものであり、通気性に優れ、しかも断熱性に富んだ土間
床基礎構造を提供することにより一年を通じて快適な居
住空間を実現することを目的とする。
考案の概要 かかる目的を達成するために、本考案は、建築物の周縁
に沿って外周布基礎が打設され、この外周布基礎の内周
であって前記建築物の床材と地面との間に少なくとも盛
土等からなる基礎層とコンクリート層とが介装された土
間床基礎構造において、前記建築物の少なくとも外周布
基礎の内周の全周または少なくとも一部に沿って、前記
床材とコンクリート層との間に通気溝が設けられている
と共に、該通気溝が壁内通気層に連通していることを特
徴としている。
このような土間床基礎構造にあっては、基本的には土間
床基礎構造であるから、断熱性及び蓄熱性に優れ、冬場
などにおいては室内の暖房性及び快適性が高められる。
一方、夏場などにおいては、外気を通気溝から壁内通気
層および棟下換気口を通して外部に排出することができ
ることから、比較的涼しい外気を壁内へ導入することも
でき、また室内の熱を放散させやすい。これにより、冬
場は断熱性、気密性も高く蓄熱効果も期待できる住宅が
でき、夏場は通気性が良好となり、涼感が高められ、一
年を通じて快適な居住空間を実現することができる。
考案の具体的説明 以下、本考案を図面に示す実施例に基づき詳細に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例に係る土間床基礎構造を適用
した建築物全体の断面図、第2図は同実施例の土間床基
礎構造を示す要部断面図、第3図は本考案の他の実施例
に係る土間床基礎構造を適用した建築物全体の断面図、
第4図は同実施例の土間床基礎構造を示す要部断面図で
ある。
本実施例の土間床基礎構造は、第1図に示すように、建
築物15の周縁に沿って外周布基礎2が形成され、この外
周布基礎2と連続するようにコンクリート層16が形成し
てある。コンクリート層16を堅固に保持するため、当該
コンクリート層16の下面には割栗石層17を設けている。
本実施例に係るコンクリート層16は、外周布基礎2を連
続しているが、さらに、この布基礎2の内周の全周また
は少なくとも一部に沿って、通気溝18を形成するように
コンクリート打設してある。第1図に示すように、コン
クリート層16は、基礎層22上に形成してある。また、コ
ンクリート層16の中央部分には複数の中布基礎20が形成
してあり、基礎構造を堅固なものとし、さらに、中布基
礎20の下面にも割栗石層17を設けている。
また、本実施例のコンクリート層16の下面には、断熱材
からなる断熱層26を積層させている。これは、冬場にお
ける地面の冷気が土間床に伝わるのを防止するためであ
る。しかしながら、土間床あるいは通気溝下部部分の断
熱材は必ずしも必要ではない。ただし、外周布基礎2の
外側に施工される断熱材10は必須である。この断熱層26
の下面には防湿層25を設けることが好ましい。さらに、
本実施例のコンクリート層16により形成された通気溝18
は、外周布基礎2に開設した床下換気口27により外気と
連通可能になっている。この床下換気口27は外周布基礎
2に複数設けることが好ましいが、さらにこの床下換気
口27を開閉する床下開閉ダンパ50(第2図には、図示せ
ず)を設けることが好ましい。この床下開閉ダンパ50
は、板状の断熱材等で構成することが好ましく、断熱性
として熱貫流率がk=2.5kcal/m2h℃以下、気密性能がJ
IS A 1516建具の気密性試験方法の気密性等級に記載さ
れる8等級以下、好ましくは2等級以下である。これら
の性能は寒冷地で使用されている2層ガラス入り塩ビ枠
サッシ(断熱サッシ)、例えばエクセルウィンド(鐘淵
化学工業(株)製)と同程度の性能であり、換気口が閉
ざされた状況では、断熱サッシ同様、断熱気密上の問題
が危惧されることがなくなるからである。このような性
能を有する床下開閉ダンパとしては、枠、框をABS樹脂
製とし、本体部分に断熱材をサンドイッチしたパネルを
使用し、開閉部には気密材を用いることで製作すること
ができる。また、床下開閉ダンパ50を遠隔操作により開
閉するために、ダンパに開閉駆動手段としてのワイヤ
ー、あるいはモータ等を連結するようにしても良い。さ
らに、床下換気口27の室外側には、網状体を張設するこ
とが好ましい。この網状体は、虫や小動物が通気溝18に
侵入するのを防止するためのものであり、網戸等に用い
られる網体等を用いることができ取り外し自在とするこ
とが好ましい。
本実施例における基礎層22は、第2図に詳示するよう
に、まず盛土23を施こし、割り栗石24等でその表面を突
き固め、さらに、この盛土23上に防湿層25を形成し、こ
の上に前述した断熱層26を介してコンクリート層16を形
成したものである。防湿層25を構成する防湿材として
は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等からなるシートな
どを用いることができる。なお「28」は、床材19の下面
に設けた根太である。
また、本実施例に係る建築物の側壁1では、外装材9の
内側に複層ないし単一層の断熱材層10を設け、内装材層
13を設けている。そして、建築物内の通気性の向上と結
露の防止等を図るため、断熱材層10と内装材層13との間
に壁内通気層14を形成している。この壁内通気層14は通
気溝18内に連通している。
さらに、第1図に示す本実施例の土間床基礎構造を適用
した建築物15にあっては、前述した側壁1の断熱材10に
よって室内38を包囲しており、また断熱材10と内装材層
13との間に形成した通気層14を屋根裏空間41および棟下
空間39まで連通させている。そして、棟下の断熱材10の
一部に棟下空間39と屋根裏空間41とを適宜連通するため
の棟下換気口40を開設し、屋根外装材42の頂部に開設し
た棟換気口43に連通させるようにしている。また、この
棟下喚起口40には棟下開閉ダンパ44を回動自在に装着し
ている。この棟下開閉ダンパ44は、前述した床下開閉ダ
ンパ50と同様な断熱性、気密性を有するパネルで構成す
ることが好ましい。
なお、通気溝18を形成するコンクリート層16の底面に
は、第2図に示すように、多少の傾斜面を形成して、コ
ンクリート層16及び割栗石層17を貫通して地面まで到達
する排水孔31を形成することが好ましく、この場合、排
水孔31には蓋32を設けておくことが好ましい。
次に作用を説明する。
このように構成した本実施例に係る土間床基礎構造にあ
っては、基本的には土間床基礎構造、すなわち、地面上
に盛土23・割栗石層24・防湿層25からなる基礎層22を有
しているから、床下開閉ダンパを閉塞しておけば、断熱
性に優れ、冬場などにおいては室内の暖気が床材から放
散され難く、逆に室外の冷気が床材から侵入し難い。こ
れにより、冬場などにおける室内の暖房性が高められ、
土間床であることから蓄熱容量も大きくなり、室内温度
変化が少なくなり、快適性が向上する。
一方、夏場などにおいては、床下開閉ダンパを開放すれ
ば、土間床あるいは壁内の熱を通気溝18から壁内通気層
14を通して棟下換気口40を介して外気に排出することが
できることから、室内に熱が伝わり難く、また室内の熱
を放散させやすい。これにより、一年を通じて快適な居
住空間を実現することができる。
なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものでは
なく、本考案の範囲内で種々に改変することが可能であ
る。例えば、第3図及び第4図に示すように、建築物15
の床材19とコンクリート層16との間に、通気溝18と連通
する床下通気層29を形成しても良い。この床下通気層29
は、第4図に示すように、床材の下面に設けた根太28の
下に、さらに大引30を架設し、この大引30の厚さ程度の
空間により構成している。このように構成すれば、前述
した第1実施例に比べ、夏場における土間床の熱の放散
作用がより優れたものとなる。
また、通気溝18は、少なくとも外周布基礎の内周の一部
に沿って形成すれば良く、第5図(A),(B)に示す
ように、建築物の外周布基礎2の全周に沿って形成して
も良く、また第5図(C)〜(E)に示すように、外周
布基礎2の内周側一部にのみ形成しても良い。また、同
図(B),(D),(E)に示すように、床下中央部分
に中央通気溝18aを、さらに形成するようにしても良
い。
考案の効果 以上説明してきたように、本考案によれば、基本的には
建築物の床材と地面との間に基礎層及びコンクリート層
を介装した土間床基礎構造であるから断熱性に優れ、冬
場における室内の暖房性及び快適性が高められる。
一方、夏場においては、土間床あるいは壁内の熱を布基
礎の内周に沿って形成した通気溝及び壁内通気層及び棟
下換気口を通して外気に排出することができることか
ら、室内の温度上昇を防止することができ、柱、間柱等
の木材も通気により乾燥され、耐久性も向上する。この
ように、本考案の土間床基礎構造を適用した建築物によ
れば、一年を通じて快適な居住空間を実現することがで
き、耐久性も高められる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る土間床基礎構造を適用
した建築物全体の断面図、第2図は同実施例の土間床基
礎構造を示す要部断面図、第3図は本考案の他の実施例
に係る土間床基礎構造を適用した建築物全体の断面図、
第4図は同実施例の土間床基礎構造を示す要部断面図、
第5図は通気溝の形成例を示す基礎部概略図、第6図は
第5図に示すVI−VI線に沿う断面図、第7図は従来の土
間床基礎構造を示す要部縦断面図である。 2…外周布基礎、15…建築物 16…コンクリート層、18…通気溝 18a…中央通気溝、19…床材 21…地面、22…基礎層 26…断熱層、29…通気層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の周縁に沿って外周布基礎が打設さ
    れ、この外周布基礎の内周であって前記建築物の床材と
    地面との間に少なくとも盛土等からなる基礎層とコンク
    リート層とが介装された土間床基礎構造において、前記
    建築物の少なくとも外周布基礎の内周の全周または少な
    くとも一部に沿って、前記床材とコンクリート層との間
    に通気溝が設けられていると共に、該通気溝が壁内通気
    層に連通していることを特徴とする土間床基礎構造。
  2. 【請求項2】前記外周布基礎には、前記通気溝内に連通
    する床下換気口が設けられ、この床下換気口には断熱性
    及び気密性に優れた床下開閉ダンパが装着してある請求
    項第1項に記載の土間床基礎構造。
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