JPH06272894A - 家 屋 - Google Patents

家 屋

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JPH06272894A
JPH06272894A JP9231993A JP9231993A JPH06272894A JP H06272894 A JPH06272894 A JP H06272894A JP 9231993 A JP9231993 A JP 9231993A JP 9231993 A JP9231993 A JP 9231993A JP H06272894 A JPH06272894 A JP H06272894A
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space
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roof
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Mitsuhiko Ogino
光彦 荻野
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Central Heating Systems (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小屋裏空間、床下空間、壁内空間を連通化
し、高断熱・高気密で換気可能とし、かつ、太陽熱を利
用して床下暖房を行うことにより快適で省エネルギーな
家屋を提供することにある。 【構成】 小屋裏空間1、居住空間2、床下空間3から
なり、かつ、小屋裏空間1と床下空間3を内壁、外壁間
の壁内空間7にて連通化し、熱交換型換気扇27により
換気可能とした高断熱・高気密の家屋において、太陽熱
を利用して暖房、換気をする家屋Aである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小屋裏空間、床下空間、
壁内空間を連通化し、高断熱・高気密で換気可能とし、
かつ、太陽熱を利用して床下暖房を行うことにより快適
で省エネルギーな家屋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の家屋では、高断熱・高気密で換気
可能として家屋の内外部の熱の出入りを最小とし、冷暖
房を効率よく行うと共に、耐久性を向上することが行わ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな家屋では居住空間内の空気と外部とで換気が行わ
れ、温度、湿度を調整し、新鮮な空気で室内環境を快適
に保っているが、太陽熱を併用したトータル的でかつ効
果的な暖房が提案されて無く、省エネルギー化が不十分
であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、高断熱・高気密で換気可能とし、さら
に屋根の太陽熱集熱面から得た熱を床下空間の暖房に利
用することで快適で省エネルギーな家屋を提案するもの
である。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る家屋につい
て詳細に説明する。図1は上記家屋Aの代表的一実施例
を示す説明図であり、大別して小屋裏空間1、居住空間
2、床下空間3からなり、それぞれ天井4、床5によっ
て区切られた家屋Aの内部空間である。断熱層6は図2
に屋根部分を示すように気密シートBと共に用いられ、
少なくとも家屋Aの内部と外部の熱の出入を遮断するも
のであり、副次的に防音性、気密性、防火性を有するも
のである。気密シートBは断熱層6の家屋内側、また
は、断熱層6間に形成するものである。また、壁面には
窓Cが設置されているものであり、これはプラスチック
サッシの複層ガラスが好ましく断熱性能を有するもので
ある。
【0006】さらに説明すると、断熱層6は屋根断熱層
6aと外壁断熱層6bとからなり、それぞれボード状、
マット状、シート状のもの、あるいは屋根材、外壁材と
一体になっているもの等である。前者の例としては、ポ
リスチレンボード、ポリウレタンボード、ポリイソシア
ヌレートフォームボード、シージングボード、シージン
グインシュレーションボード、木片セメント板、木毛セ
メント板、グラスウールマット等、もしくはこれらの複
合板等であり、これらの表面に金属製屋根材、瓦等を配
することによって屋根を、また金属系パネル、タイル、
窯業系パネル、ALC板、モルタル等を配することによ
り外壁を形成するものである。また後者の例としては、
表面材と断熱芯材および必要に応じて裏面材とを一体に
形成したパネル、ALC外装パネル、木片セメントパネ
ル、木毛セメントパネル等で、これらを主柱、間柱等の
躯体上に配することによって屋根断熱層6a、外壁断熱
層6bを形成するものである。また、断熱層6を合成樹
脂発泡体原料(液体)を現場で発泡、硬化させて形成す
ることもでき、さらに、断熱層6を形成した後に断熱層
6間の隙間をこれら現場発泡硬化型の樹脂で充填するこ
ともできる。
【0007】壁内空間7は、外壁断熱層6bと内壁8間
に設けたものであり、小屋裏空間1と床下空間3とを連
通化し、空気が流れる空間であり、木材を乾燥させ家屋
Aの耐久性を保持させるものである。また、冬期におい
ては床下蓄熱部15と床下空間暖房部16によって加温
された空気の流通により、内壁8面から居住空間2を暖
房するのに役立つものである。
【0008】屋根集熱面9は南面等の日射を受ける屋根
面に設置し、太陽熱を利用して暖房の熱源、または温水
器10の熱源を得るためのものである。さらに詳説する
と、屋根集熱面9は図2に示すように屋根断熱層6aの
上に屋根材11、集熱層12から構成されたものであ
り、集熱層12は屋根材11と垂木13の間の空間を利
用したものである。また、屋根上に別途ソーラーシステ
ムを設置し、例えばソーラーシステムの集熱媒体と空気
を熱交換して暖められた空気を家屋A内の熱源とするこ
ともできる。
【0009】屋根材11は太陽熱を良く吸収できる金属
板等を用いて、気密施工を行い、集熱層12の空気が外
部に漏れないようにするものである。また、屋根材11
の上にさらにガラス面を設けて屋根材11が外気に触れ
ないようにすることによって、効果的に太陽熱を吸収す
ることができる。集熱層12は屋根材11のすぐ下に設
け、屋根材11が吸収した太陽熱によって吸気口14か
ら取り入れた空気を温め、吸気パイプ28から床下蓄熱
部15へ、または温水器10の熱源として送られるもの
である。温水器10は上水道10aと連動して一般的な
熱交換によって温水を提供するものである。
【0010】床下蓄熱部15は屋根集熱面9で吸収した
熱を蓄熱、放熱して、床下空間3内を加温すると共に、
地面からの湿気の浸入を遮断するものである。この床下
蓄熱部15は図3に抽出して示すように土間断熱層1
7、コンクリート層18、蓄熱用パイプ19から構成さ
れたものである。さらに説明を加えると、土間断熱層1
7は、ポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、
フェノールフォーム等の硬質プラスチックフォームから
なり、独立気泡発泡組織で密度が30〜100kg/m
3 程度の圧縮強度のあるもの、あるいはALC板、木片
セメント板、木毛セメント板等の少なくとも一種からな
り、厚さが10〜100mm程度のものである。
【0011】この土間断熱層17は蓄熱用パイプ19内
に集熱層12で温められた空気が吸気パイプ28から送
られて土間暖房を行う際に、この熱が地面に放出される
のを阻止するためのものである。なお、図示するように
土間3aと土間断熱層17間、あるいは土間断熱層17
とコンクリート層18の中間(図示せず)には防湿シー
ト20を敷設し、土間3aからの湿気の浸入を防止する
ものである。
【0012】コンクリート層18は、蓄熱材、蓄熱用パ
イプ19からの熱の分散、放熱材として機能するもので
ある。また、砕石、砂利等を用いて層内に空気層が生じ
るようにコンクリート層18を形成することもできる。
蓄熱用パイプ19は、例えば図4に示すように配管する
ものである。
【0013】この蓄熱用パイプ19は、銅管、プラスチ
ック管等からなり、集熱層12で温められた空気が吸気
パイプ28から送られてコンクリート層18に蓄熱し、
そこから放熱することによって土間暖房を行うものであ
る。なお、蓄熱用パイプ19は土間断熱層17上に配設
し、これをコンクリート層18にて埋設したり、図3に
示すように、コンクリート層18を便宜上補強ベースコ
ンクリート層18aと土間コンクリート層18bに区分
し、補強ベースコンクリート層18a上に配設し、土間
コンクリート層18bで埋設することも可能である。特
に後者の場合、補強ベースコンクリート層18aはコン
クリートの打込だけでなく、PC板を用いることも可能
である。
【0014】また、北面等で窓Cからの日射が得られず
比較的室温が低くなり上記床下蓄熱部15だけでの暖房
では快適な室温が得られないような場所には、図5に示
すように熱媒体用パイプ21を配管して床下空間暖房部
16を構成することもできる。これは上記床下蓄熱部1
5の蓄熱用パイプ19を熱媒体用パイプ21に置き換え
た構成となるものである。熱媒体用パイプ21は、銅
管、プラスチック管等からなり、内部に温水、不凍液、
あるいはこれらの混合物、熱媒体ガス等の熱媒体を通す
ことにより、補助的に土間暖房を行うものである。ここ
でのコンクリート層18の働きは、蓄熱材、熱媒体用パ
イプ21からの熱の分散、放熱材として機能すると共に
熱媒体用パイプ21を埋設することにより、熱媒体用パ
イプ21内に万一水が貯留し、これが凍った際に熱媒体
用パイプ21が破裂するのを防止するのにも役立つもの
である。
【0015】熱媒体用パイプ21は、例えば図6、図7
に示すように配管するものであり、暖房熱源21aから
補強ベースコンクリート層18a上の出入口までは、断
熱材22で被覆することが好ましいものである。
【0016】この熱媒体用パイプ21の暖房熱源21a
は例えば温水ボイラー、電気ヒーター、ガスヒーター、
石油ヒーター、ソーラーヒーター等からなり、上記した
熱媒体を熱媒体用パイプ21に循環させると共に、供
給、回収するものである。なお、暖房熱源21aは家屋
Aの外部に設置したり、家屋A内部の床下空間3、小屋
裏空間1、居住空間2、壁内空間7等に設置するもので
ある。
【0017】さらに説明を加えると、床下蓄熱部15と
床下空間暖房部16によって加温された床下空間3の空
気は、床5面から居住空間2を暖房すると共に、加温さ
れたことによる上昇力によって壁内空間7を小屋裏空間
1に向かって上昇する。この際、内壁8を介して居住空
間2を暖房すると共に、通気口24から居住空間2に空
気を取り入れ、居住空間2を暖房する。このため居住空
間2では床5、内壁8からの熱と通気口から直接空気を
取り入れることによって暖房されることになり、ほぼ均
一に暖房されることになる。しかも家屋A内の居住空間
2全体に暖房が施されるため、各部室が一様な温度とな
り、ヒートショックも防止でき、快適な居住空間2とな
る。
【0018】また、パネルヒーター23は窓Cの下等に
設置し、補助的に室内を暖房するものである。これは、
床下空間暖房部16からの暖房だけでは充分な室温が得
られない箇所、例えば北面で窓Cから日射があまり得ら
れない箇所や、2階、3階の特に北面等に設置するもの
である。パネルヒーター23には温水ボイラー、電気ヒ
ーター、ガスヒーター、石油ヒーター、ソーラーヒータ
ー等を熱源として、熱媒体を循環させるもの等である。
【0019】通気口24は、居住空間2の内壁8、床
5、天井4等の任意位置に1箇所以上形成し、居住空間
2と床下空間3、小屋裏空間1、壁内空間7を連通化
し、床下空間暖房部16によって加温された空気の一部
を直接居住空間2へ取り入れるためのものである。特に
通気口24を図1のように窓Cの下部に設けた場合は居
住空間2に床下空間暖房部16で加温された空気を直接
取り入れると共に、壁内空間7を上昇する空気が窓Cに
よって上昇を止められ、停滞するのを防止し、内壁8の
温度ムラを阻止し、室内を効果的に暖房をすることがで
きる。また、窓Cで室内の空気が冷やされ冷気が停滞す
るコールドドラフトを防ぐものである。なお、通気口2
4にはルーバー、開閉機構、ファン等を内蔵することも
可能である。
【0020】排気口25は、例えば居住空間2の天井4
に1箇所以上、また、小屋裏空間1に配設すると共に排
気パイプ26によって熱交換型換気扇27と結ばれたも
のである。この排気口25は居住空間2で発生した汚れ
た空気を排出するためのものであり、通気口24と共に
居住空間2を空気の循環の1経路とすることにより換気
を行うものである。もちろん排気口25にもルーバー、
開閉機構、ファン等を内蔵することも可能である。
【0021】熱交換型換気扇27は小屋裏空間1、床下
空間3等の家屋A内の任意位置に配設し、居住空間2か
ら外部へ放出する空気と、外部から家屋A内に取り入れ
る空気との間で熱交換を行うものであり、吸気パイプ2
8と排気パイプ26から送られた空気の熱交換を行うも
のである。なお、熱交換型換気扇27を介した外部から
の空気は引き続き吸気パイプ28によって放出パイプ2
9に送られるものである。
【0022】吸気パイプ28は屋根集熱面9からの吸気
と外気の直接吸気の2つの働きをするものである。屋根
集熱面9からの吸気は日射が得られる晴の日の日中に、
外気の直接吸気は曇りの日、夜間に行い、また、夏期等
には屋根集熱面9からの吸気は温水器10へ送り、終日
外気の直接吸気を行うものである。これらの切り換えは
切り換え機構31で行われるものである。この吸気パイ
プ28は床下蓄熱部15にて必要に応じて複数本に分
配、配管された蓄熱用パイプ19へ連結し、屋根集熱面
9からの熱をコンクリート層18に蓄熱し、放出パイプ
29へと連結するものである。また、夏期等は外気の直
接吸気から蓄冷を行うものである。
【0023】さらに詳しく説明すると、屋根集熱面9か
らの吸気は日射が得られる晴の日の日中には集熱層12
に熱が蓄えられていることをセンサー32が感知する
と、熱源として床下蓄熱部15へ送られるものである。
また、夏期等の暖房が必要ないときは温水器10へ送ら
れるものである。外気の直接吸気は曇りの日及び夜間に
外気を取り入れ、また、夏期等の暖房が必要ないときは
終日機能するものである。
【0024】この放出パイプ29は床下空間3において
空気を家屋A内に放出するものである。これは床下空間
3の空気は床下蓄熱部15、または、床下空間暖房部1
6によって加温され、壁内空間7を上昇するが、この上
昇力を助長すると共に、通気口24を介して居住空間2
に新鮮な空気を供給する働きを持つものである。なお、
熱交換型換気扇27自身には吸、排気用のファンを内蔵
しているが、補助的に排気パイプ26、吸気パイプ2
8、放出パイプ29にファンを配することもできる。
【0025】また床下空間3に配した放出パイプ29は
図8、図9(a)、(b)に示すような分散ダクト30
を取り付け、外部の新鮮な空気の放出を広範囲で行うこ
とが好ましいものである。すなわち、図8は金属、プラ
スチックからなるパイプ状のものをアンテナ状、あるい
は図示しないが渦巻状等に形成し、四角形状、円形状、
長円形状等のスリット30aを有するものである。また
図9(a)、(b)は連通組織からなる空隙を有する素
材、例えばグラスファイバー、プラスチックファイバ
ー、鉱物繊維、金属繊維等の繊維質材料、連通気泡組織
のポリウレタンフォーム、ポリウレアフォーム等の合成
樹脂発泡体、多孔質セラミック等を断面リング状、四角
形状、三角形状、多角形状等のパイプ状に形成したもの
からなり、これを例えば図10(a)、(b)に示すよ
うに配したものである。この場合、連通組織の空隙がス
リット30aの役目を果たすため、均一的な吸引、放出
を行うことができるものとなる。
【0026】ここで空気の流れについて図11、図12
を用いて簡単に説明する。まず図11は暖房を必要とす
る冬期等を示すものである。晴の日の日中は、図のα部
に示すように吸気口14から取り入れられ屋根集熱面9
で集熱された外部からの空気は、吸気パイプ28によっ
て熱交換型換気扇27を通って蓄熱用パイプ19に送ら
れ、床下蓄熱部15に蓄熱した後、床下空間3に放出パ
イプ29から放出される。晴以外で充分な日射が得られ
ない日中と夜間は、図のβ部に示すように直接屋根面か
ら外部からの空気を取り入れ、吸気パイプ28によって
熱交換型換気扇27を通って蓄熱用パイプ19に送ら
れ、床下空間3に放出される。床下空間3では屋根集熱
面9からの熱、床下蓄熱部15からの放熱、及び床下空
間暖房部16による加温と、熱交換型換気扇27からの
空気の供給、排気口25の排気によって壁内空間7を上
昇し、小屋裏空間1、および通気口24を通って居住空
間2に移動する。居住空間2に移動した空気は拡散し、
最終的には排気口25を通り熱交換型換気扇27を介し
て外部へ放出される。なお、熱交換型換気扇27では外
部から取り入れる空気と、外部へ放出する空気とで熱交
換が行われるものである。このとき切り換え機構31は
集熱切り換え弁31aが常時熱交換換気扇27へ開き、
吸気切り換え弁31bは屋根集熱面9からの熱がある一
定値に達したことを感知すると、屋根集熱面9からの吸
気となり、以外は直接外気を吸気するように機能するも
のである。
【0027】図12は暖房を必要としない夏期等を示
し、屋根集熱面9から得た熱は温水器の熱源として利用
するものである。晴の日の日中は、図のα部に示すよう
に吸気口14から取り入れられ屋根集熱面9で集熱され
た外部からの空気は、温水器10の熱源として配管途中
等の任意位置に設置されたファン等によって送られて、
熱交換した後、外部へ放出される。また、図のβ部に示
すように外気の吸気は屋根面から直接、終日行うもので
あり、外部から取り入れた空気は吸気パイプ28によっ
て熱交換型換気扇27を通って蓄熱用パイプ19に送ら
れ、床下蓄熱部15に蓄冷した後、床下空間3に放出パ
イプ29から放出される。床下空間3では床下蓄熱部1
5に蓄えられた冷気が、熱交換型換気扇27からの空気
の供給、排気口25の排気によって壁内空間7を上昇
し、小屋裏空間1、および通気口24を通って居住空間
2に移動、拡散し、最終的には排気口25を通り熱交換
型換気扇27を介して外部へ放出される。このとき、床
下空間暖房部16は停止し、熱交換型換気扇27による
換気を行うことになる。なお、居住空間2より外気温が
低い場合は熱交換型換気扇27にて通常換気を行うもの
である。切り換え機構31は集熱切り換え弁31aが屋
根集熱面9からの熱がある一定値に達したことを感知す
ると、屋根集熱面9からの温水器10へ空気を送り、吸
気切り換え弁31bは終日熱交換換気扇27に外気を直
接吸気するように機能するものである。
【0028】また、センサー32は小屋裏空間1、居住
空間2、床下空間3、壁内空間7に配設するもので、主
に温度を測定し、副次的に湿度、空気の汚染度等を計測
するものである。このセンサー32は、居住空間2の温
度の変化等に応じて熱交換型換気扇27を制御するため
のものである。すなわち、日射量が多い時、あるいは床
下空間暖房部16が加温しすぎた場合、居住空間2にお
ける温度が高くなってしまうが、この場合熱交換型換気
扇27を熱交換換気から通常換気に切り換え、かつ、換
気量を増大させることにより冷たい外気を取り入れ速や
かに設定温度に戻すためのものである。また居住空間2
の空気がタバコ等によって汚染されたり、湿度が外部よ
り高くなった場合は熱交換型換気扇27の換気量を増大
させることにより、これらを解消することができる。
【0029】なお、このセンサー32は排気パイプ2
6、吸気パイプ28、放出パイプ29、もしくは通気口
24、排気口25にファンを装着した場合は連動させる
こともできる。また、温度可変速ファンの場合には個々
に制御を行うこともできる。さらに、センサー32は床
下空間暖房部16と連動し熱量の制御も行い兼用するこ
とも可能である。
【0030】以上説明したのは本発明に係る家屋Aの一
実施例にすぎず、小屋裏空間1から床下空間3を連通化
する壁内空間7に集気ダクト(図示せず)を配設し、フ
ァン(図示せず)によって冬期は小屋裏空間1の空気を
床下空間3に送風したり、また夏期において床下空間3
の空気を小屋裏空間1に送風することによって、冷房の
助長を行うこともできる。
【0031】さらに、居住空間2の中で浴室、台所のよ
うに湿気を多く発生する場所に換気扇(図示せず)を配
設し、外部へ直接水分を放出することも可能である。こ
の場合、熱交換型換気扇27で熱交換を行う際に、外部
へ放出する空気に水分が多く含まれていると熱交換型換
気扇27内で結露が発生し、効率の低下を招くので、こ
れを阻止することを可能とすると共に、台所、浴室で発
生した水分が居住空間2全体に拡がるのを阻止し、居住
性、家屋Aの耐久性の向上を図るのにも役立つものであ
る。なお、これらの換気扇も熱交換型換気扇27を用い
ることが好ましいものである。また、この換気扇は湿気
センサーによって、湿度が高くなった時のみ稼動させる
ことも可能である。
【0032】また、小屋裏空間1、床下空間2等の任意
箇所に除湿装置(図示せず)を設置して、これらの空間
においての結露を防止すると共に、腐朽菌、ダニ、カビ
の発生を抑制するものこともできる。
【0033】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る家屋によ
れば、(1)外壁、屋根に断熱層を形成するため、効率
よく冷、暖房を行うことができると共に、太陽熱を利用
した省エネルギー化を行うことができる。(2)床下蓄
熱部と床下空間暖房部により居住空間は床面、内壁面と
通気口から直接空気を取り入れることによって暖房が行
われ、均質な暖房を行うことができる。(3)高断熱、
高気密として家屋全体の暖房を行うため、ヒートショッ
クがなく健康的な環境となる。(4)壁内空間や床下空
間、小屋裏空間と居住空間を通気口で結んだため、床下
空間の空気を直接居住空間に取り入れ、冬期等は暖房に
利用でき、効率よく暖房することができると共に、夏期
等は冷気によって快適な空間を提供できる。(5)居住
空間の換気も行うことによって、居住性を向上し、家屋
全体を換気することによって耐久性を向上することがで
きる。(6)換気は熱交換型換気扇を介して行うため効
率よく冷、暖房を行うことができる。(7)熱交換型換
気扇を介して取り入れた外部の空気を床下空間に放出す
るため、空気の上昇を助長し、より内壁面からの暖房を
一様にすることができる。(8)夏期においては夜間窓
を開放しなくとも自然冷房を行うことができ、かつ、防
犯上も安全である。(9)夏期においても居住空間の換
気を行うことができる。(10)土間からの湿気の浸入
を遮断することができ、耐久性のよい家屋とすることが
できる。(11)日射量の変化、床下空間暖房部が不安
定な際の加温のしすぎをセンサーによって感知し、熱交
換型換気扇を制御できるため、迅速に設定温度にもどす
ことができる。(12)太陽熱と熱媒体を利用した床下
からの輻射暖房と外気を利用した自然な冷房で、これら
は床下に蓄熱、蓄冷されるので、常時、快適で人にやさ
しい空間を提供することができる。等の特徴、効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る家屋の代表的な一例を示す説明図
である。
【図2】図1における屋根集熱面を示す説明図である。
【図3】図1における床下蓄熱面を示す説明図である。
【図4】床下蓄熱面における蓄熱用パイプの配設例を示
す説明図である。
【図5】図1における床下空間暖房部を示す説明図であ
る。
【図6】床下空間暖房部における熱媒体用パイプの配設
例を示す説明図である。
【図7】床下空間暖房部における熱媒体用パイプの配設
例を示す説明図である。
【図8】床下空間に配設される分散ダクトの例を示す説
明図である。
【図9】床下空間に配設される分散ダクトの例を示す説
明図である。
【図10】床下空間に配設される分散ダクトの配設例を
示す説明図である。
【図11】本発明に係る家屋の冬の空気の流れを示す説
明図である。
【図12】本発明に係る家屋の夏の空気の流れを示す説
明図である。
【符号の説明】
1 小屋裏空間 2 居住空間 3 床下空間 4 天井 5 床 6 断熱層 6a 屋根断熱層 6b 外壁断熱層 7 壁内空間 8 内壁 9 屋根集熱面 10 温水器 10a 上水道 11 屋根材 12 集熱層 13 垂木 14 吸気口 15 床下蓄熱部 16 床下空間暖房部 17 土間断熱層 18 コンクリート層 18a 補強ベースコンクリート層 18b 土間コンクリート層 19 蓄熱用パイプ 20 防湿シート 21 熱媒体用パイプ 21a 暖房熱源 22 断熱材 23 パネルヒーター 24 通気口 25 排気口 26 排気パイプ 27 熱交換型換気扇 28 吸気パイプ 29 放出パイプ 30 分散ダクト 30a スリット 31 切り換え機構 31a 集熱切り換え弁 31b 吸気切り換え弁 32 センサー A 家屋 B 気密シート C 窓

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小屋裏空間、居住空間、床下空間からな
    り、かつ、小屋裏空間と床下空間を内壁、外壁間の壁内
    空間にて連通化し、熱交換型換気扇により換気可能とし
    た高断熱・高気密の家屋において、太陽熱を利用して暖
    房、換気をすることを特徴とする家屋。
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