JP2018003451A - 組立家屋用耐震基礎 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐震性のある基礎が構築でき、しかも地震等に応じて移動や修理が必要になった場合にも迅速に対応することができるため、大きな満足感を与えることができる組立家屋用耐震基礎を提供しようとする。【解決手段】組立家屋に用いるコンクリート基礎上に耐震ゴム層を介してH形鋼を搭載されており、該H形鋼の水平のフランジ部にはスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎に埋設したアンカーボルトの上端は該スライド孔に挿通した上で、ナットを用いて固定され、前記H形鋼の両側のコ字状部にはそれぞれウレタン樹脂を充填されており、さらに前記ウレタン樹脂の充填部の外側はモルタルで被覆されており、なおかつ前記H形鋼には、適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環が取り付けられていることを特徴とする組立家屋用耐震基礎。【選択図】図10

Description

この発明は、工場で各部材のパネルを製造し、各部材のパネルを輸送車両を用いて現地へ運搬して、現地で簡単に組み立てることができるようにした組立家屋に用いられる組立家屋用耐震基礎に関するものである。
従来、組立家屋としてはあらかじめ部材を工場で生産・加工し、建築現場で加工を行わず組み立てるだけの作業を行うようにしたプレハブ工法を用いたものがよく知られている。
そのようなプレハブ工法を用いた組立家屋の例を以下に示す。
1)実開昭60−137001号公報(特許文献1参照)には、パネルの辺部に切欠きを設け、それに合致する切欠きのある連結具により組み立てる組立て小屋が示されている。
2)特開昭60−141937号公報(特許文献2参照)には、組立家屋において、
(イ)規格化された形状及び大きさに形成されている木製の壁パネルを所要枚数組合わせて構築される屋根部と、
(ロ)規格化された形状及び大きさに形成されている木製の壁パネルを、柱を介することなく所要枚数組合わせて構築される壁部とを具備し、
(ハ)屋根パネルの裏面であって壁パネルの上端部と接する箇所に取着部が設けられており、壁部の上に屋根部を載せ、この取着部と壁パネルとを固着して組み立てる
ことを特徴とする組立家屋が示されている。
3)特開昭48−100919号公報(特許文献3参照)には、柱と耐力壁とを一体としてなるL型、T型、Z型、十字型等のブロック部材の一種または数種を建物の角隅部および要所に配し、これを梁または壁パネルでつないだラーメン構造としたことを特徴とするプレハブ建物が示されている。
また、工場で各部材のパネルを製造してあらかじめ最終的な構造に組み立ておき、これをそのまま輸送車両で運搬して、現地においては設置だけの作業を行うようにしたプレハブ工法も用いられている。
しかしながら、コンテナハウスのようなある程度大型の建築物をあらかじめ最終的な構造に組み立ておき、これをそのまま輸送車両で運搬する場合、日本の道路事情によって建築物を搭載した大型車両が一般道路を通行できないという問題が往々にして発生しやすく、国内事情によって普及が阻害されている。
そこで、前述のようなあらかじめ部材を工場で生産・加工し、建築現場で加工を行わず組み立てるだけの作業を行うようにしたプレハブ工法を用いた組立家屋を採用する必要が出てくるのであるが、従来のプレハブ工法を用いた組立家屋においては以下のような問題点が認められる。
a.ドアや窓等の開口部のレイアウトに自由度がなく、複数戸を並べて建築する場合に画一的にドアや窓等が配置された組立家屋が並ぶことになってしまい、居住者には非常に大きな不評を買ってしまうことになる。
b.フロアのレイアウトに自由度がなく、複数戸を並べて建築する場合に画一的な間取りの組立家屋が並ぶことになってしまい、居住者には非常に大きな不評を買ってしまうことになる。
c.壁部材の配置を変更することによってある程度のレイアウトの変更は可能であるが、ドアや窓等の開口部の配置が変らないので、前述のような画一性の問題は解消されない。
そこで本発明者は特願2012−91265号(特開2013−221242号公報参照)において、フロアのレイアウトはもちろん、ドアや窓等の開口部のレイアウトにおいてもその配置を変更したり、表面・裏面もしくは上下を反転させることができるので、フロアのレイアウトのみならずドアや窓等の開口部のレイアウトにおいても飛躍的にバリエーションを増やすことができ、複数戸を並べて建築する場合にも画一的な間取りの組立家屋が並ぶことがなく、居住者において大きな満足感を与えることができる組立家屋を提供した。
実開昭60−137001号公報 特開昭60−141937号公報 特開昭48−100919号公報 特開2013−221242号公報(特願2012−91265号)
しかしながら、フロアのレイアウトはもちろん、ドアや窓等の開口部のレイアウトの柔軟性については上記発明で解決したが、組立家屋として望まれている構築後に発生する地震等に応じて移動や修理が必要になった場合の対応策についてはいまだ十分なものはなかった。
そこでこの発明は、耐震性のある基礎が構築でき、しかも地震等に応じて移動や修理が必要になった場合にも迅速に対応することができるため、大きな満足感を与えることができる組立家屋用耐震基礎を提供しようとするものである。
すなわちこの発明の組立家屋用耐震基礎は、組立家屋に用いるコンクリート基礎上に耐震ゴム層を介してH形鋼を搭載されており、該H形鋼の水平のフランジ部にはスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎に埋設したアンカーボルトの上端は該スライド孔に挿通した上で、ナットを用いて固定され、
前記H形鋼の両側のコ字状部にはそれぞれウレタン樹脂を充填されており、
さらに前記ウレタン樹脂の充填部の外側はモルタルで被覆されており、
なおかつ前記H形鋼には、適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環が取り付けられていることを特徴とするものである。
またこの発明の組立家屋用耐震基礎は、組立家屋に用いるコンクリート基礎上に耐震ゴム層を介して角材を搭載されており、該角材にはスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎に埋設したアンカーボルトの上端は該スライド孔に挿通した上で、ナットを用いて固定され、
さらに前記角材の外側はモルタルで被覆されており、
なおかつ前記角材には、適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環が取り付けられていることをも特徴とするものである。
この発明の組立家屋用耐震基礎において、前記コンクリート基礎上に耐震ゴム層を介して搭載されたH形鋼ないし角材からなる基礎は、その上面に取り付けられた耐震ゴム層を介して組立家屋が搭載されていることをも特徴とするものである。
この発明の組立家屋用耐震基礎において、前記コンクリート基礎上に耐震ゴム層を介して搭載されたH形鋼ないし角材からなる基礎は、ほぼ矩形の輪郭を備え、かつ長さ方向の両側から一定の距離において、その幅方向に差渡すように仕切り材が取り付けられていることをも特徴とするものである。
この発明の組立家屋用耐震基礎において、前記コンクリート基礎上に設置された耐震ゴム層は、少なくともH形鋼ないし角材のアンカーボルトの取付位置の周囲に配置されていることをも特徴とするものである。
この発明のプレハブ工法を用いた組立家屋における組立家屋用耐震基礎においては以下のような作用効果を奏することが認められる。
a.コンクリート基礎の上に耐震ゴム層を介してH形鋼ないし角材を搭載し、かつ基礎に埋設したアンカーボルトをH形鋼の水平のフランジ部もしくは角材に挿通してナットで固定するとともに、前記H形鋼もしくは角材には適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環を取り付けたので、基礎上に搭載した組立家屋が地震等に応じて移動が必要になった場合にも、組立家屋を本発明の基礎ごとクレーンで持ち上げて迅速に移動させることができるようになった。
また、地震等でコンクリート基礎にクラック等が入った場合でも、組立家屋を本発明の基礎ごとクレーンで持ち上げ、その間にコンクリート基礎のクラックにポリマーセメントやシーリング材を注入して硬化させた後に、組立家屋を本発明の基礎とともにコンクリート基礎上に再度固定すれば簡単に補修することができる。
b.コンクリート基礎の上に耐震ゴム層を介してH形鋼もしくは角材を搭載し、かつ基礎に埋設したアンカーボルトをH形鋼の水平のフランジ部もしくは角材に設けたスライド孔に挿通してナットで固定するようにしたので、基礎上に搭載した組立家屋が地震等に応じて揺れた場合にも、組立家屋は本発明の基礎上でスライド孔を介してアンカーボルトを起点に横移動することができ、耐震機能をより向上させることができるようになった。
この発明の組立家屋用耐震基礎の実施の形態を説明するためのものであり、コンクリート基礎上に耐震ゴム層を介してH形鋼を搭載しようとする状態の概略断面図である。 その概略斜視図である。 コンクリート基礎上に耐震ゴム層を取り付けた状態の概略断面図である。 さらにその上にH形鋼を搭載し、H形鋼のフランジ部から突出したアンカーボルトにナットを取り付けた状態の概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼の側面のコ字状空間にウレタン樹脂を充填した状態を示す概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼のウレタン樹脂を充填した面にモルタルを塗布し、H形鋼の上面に耐震ゴム層を取り付けた状態を示す概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼の側面からクレーンのフックを係合する係合環を突出するよう取り付け、かつ組立家屋用耐震基礎を構成するH形鋼上の耐震ゴム層の上に組立家屋を搭載した状態を示す概略断面図である。 H形鋼の側面からクレーンのフックを係合する係合環を突出するよう取り付けた状態を示す概略平面図である。 組立家屋の移動や修理に際し、前記係合環にクレーンのフックを取り付けた状態を示す概略断面図である。 組立家屋の移動や修理に際し、前記係合環にクレーンのフックを取り付けて組立家屋を本発明の組立家屋用耐震基礎を構成するH型鋼ごと持ち上げた状態を示す概略断面図である。 その全体像を示す概略断面図である。 前記H形鋼に代えて角材を使用した場合の概略断面図である。
以下図面に基づいて、この発明の組立家屋用耐震基礎の実施の形態を詳細に説明する。
図1ないし図11は、この発明の組立家屋用耐震基礎の1実施例を示すものである。
図1に示す組立家屋用耐震基礎11は、組立家屋に用いる布基礎やベタ基礎、独立基礎等を構成する、鉄筋12aを内蔵させたコンクリート基礎12上に、耐震ゴム層14を介してH形鋼13が搭載してある。該耐震ゴム層14の厚さや、H形鋼13の縦横のサイズ等は用途に応じて適宜決定することができる。
また前記H形鋼13の水平のフランジ部13aには、幅方向に延びる長孔13bからなるスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎12に埋設したアンカーボルト15は、その上端を該長孔13bに挿通した上で、ナット16を用いて固定される。なお、上記においては長孔13として記述したが、アンカーボルト15が移動可能であれば、十字の孔であったり、より広い円形のスライド孔とすることができる。もちろん、アンカーボルト15がスライドしやすいように座金を介在させることが望ましい。
図ではネット16をダブルナットとしてその抜けを防止するようにしている。
前記H形鋼13はその両側のコ字状部13cにはそれぞれ硬質ウレタン等のウレタン樹脂17が充填されており、さらに前記ウレタン樹脂17の充填部分の外側はモルタル18で被覆することによって化粧されている。このようにすれば、H形鋼13の腐食を防止したり、組立家屋用耐震基礎11部分の外観を良くすることができる。
そして、前記H形鋼13には、適宜間隔でクレーンのフック21を係合する係合環22が取り付けられている。
以下、この発明の組立家屋用耐震基礎11の組み付け工程について詳細に説明する。
先ず、図1および図2に示すようにアンカーボルト15を埋設した状態のコンクリート基礎12を打設して構築する。次いで図3に示すように予め挿通孔を設けた耐震ゴムを準備してアンカーボルト15に挿通し、前記コンクリート基礎12上に取り付けて耐震ゴム層14を形成した上、H形鋼13をその上に搭載する。その際、図4および図5に示すように、前記アンカーボルト15は、前記H形鋼13の水平のフランジ部13aに設けた長孔13bに挿通され、その上端からナット16を取り付けて固定される。図ではネット16をダブルナットとしてその抜けを防止するようにしている。
図6および図7はH形鋼13の両側のコ字状部13cにそれぞれウレタン樹脂17を充填した状態を、図8および図9はさらに前記ウレタン樹脂17の充填部分の外側をモルタル18で被覆した状態を示している。図において19はH形鋼13の上面に適宜間隔で取り付けた耐震ゴム層である。
図10および図11は前記H形鋼13の側面に、適宜間隔でクレーンのフック21を係合する係合環22を取り付けた状態を示すものである。もちろんこの係合環22は組立家屋そのものを持ち上げる必要上、大きな耐荷重を有していることが条件となる。
なお図11に示すように、この発明の組立家屋用耐震基礎11において、前記コンクリート基礎12上に耐震ゴム層14を介して搭載されたH形鋼13からなる基礎は、ほぼ矩形の輪郭を備え、かつ長さ方向の両側から一定の距離において、その幅方向に差渡すように仕切り材23が取り付けられている。
このように構築したこの発明の組立家屋用耐震基礎11における、組立家屋の移動や修理に際しての取扱い方法を図12ないし図14に基いて説明する。
まず、図12に示すように、前記係合環22にクレーンのフック21を取り付ける。もちろんその際、前記ウレタン樹脂17の充填部分やモルタル18ははぎ取っておくことが望ましい。
その後図13および図14に示すように、前記係合環22にフック21を取り付けたクレーンで、組立家屋51を本発明の組立家屋用耐震基礎11を構成するH形鋼13ごと持ち上げる。そしてこの状態で移動や修理を行うのである。
移動や修理が終了した後には、本発明の組立家屋用耐震基礎11を再度コンクリート基礎12上に搭載し、アンカーボルト15へナット(16)を取り付け、前記ウレタン樹脂(17)の充填やモルタル(18)の被覆を行えば作業が完了する。
図15は本発明の組立家屋用耐震基礎の異なる実施例を示すものであり、前記H形鋼13に代えて角材33を使用した場合を示すものである。
図15に示す組立家屋用耐震基礎31にあっては、組立家屋に用いる布基礎やベタ基礎、独立基礎等を構成する、鉄筋32aを内蔵させたコンクリート基礎32上に、耐震ゴム層34を介して角材33が搭載してある。
また前記角材33には、幅方向に延びる長孔33bからなるスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎32に埋設したアンカーボルト35は、その上端を該長孔33bに挿通した上で、ナット36を用いて固定される。図ではネット36をダブルナットとしてその抜けを防止するようにしている。
そして、前記角材33には、適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環41が取り付けられている。
この実施例における組立家屋用耐震基礎31の組み付けの手順や、組立家屋の移動や修理に際しての取扱い方法は、前記図1ないし図14と同様であるため省略する。
ちなみに、アンカーボルト15,35を締め付けるナット16,36は、組立家屋用耐震基礎11,31の耐震機能を阻害しないように締めすぎないようにすることが望ましい。なお、前記H形鋼13に代えて角材33を使用した場合には、角材33が乾燥による経年変化によって収縮することが考えられるので、あまりナット16,36の締付の程度に神経質になる必要はない。
この発明は以上のように構成されており、耐震性のある基礎が構築できることは勿論、地震等に応じて移動や修理が必要になった場合にも迅速に対応することができるため、大きな満足感を与えることができる組立家屋用耐震基礎が提供できる。
またこの発明は以上のように構成されており、災害時における応急仮設住宅として居住者に十分な満足感を与えることが可能なグレードの高い組立家屋を提供することができる。
また、避暑地や別荘地における住居としても、多様なバリエーションの中から希望するドアや窓等のレイアウトやフロアのレイアウトを選ぶことができるため、コスト以上に満足感の高い組立家屋を供給することができる。
また、個々の組立家屋を連結することにより、部屋数を増加させたり、集合住宅の建設にも利用することができる。
11 組立家屋用耐震基礎
12 コンクリート基礎
12a 鉄筋
13 H形鋼
13a フランジ部
13b 長孔
13c コ字状部
14 耐震ゴム層
15 アンカーボルト
16 ナット
17 ウレタン樹脂
18 モルタル
19 耐震ゴム層
21 フック
22 係合環
23 仕切り材
31 組立家屋用耐震基礎
32 コンクリート基礎
32a 鉄筋
33 角材
33b 長孔
34 耐震ゴム層
35 アンカーボルト
36 ナット
41 係合環
51 組立家屋
この発明の組立家屋用耐震基礎の実施の形態を説明するためのものであり、コンクリート基礎上に耐震ゴム層を介してH形鋼を搭載しようとする状態の概略断面図である。 その概略斜視図である。 コンクリート基礎上に耐震ゴム層を取り付けた状態の概略断面図である。 さらにその上にH形鋼を搭載し、H形鋼のフランジ部から突出したアンカーボルトにナットを取り付けた状態の概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼の側面のコ字状空間にウレタン樹脂を充填した状態を示す概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼のウレタン樹脂を充填した面にモルタルを塗布し、H形鋼の上面に耐震ゴム層を取り付けた状態を示す概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼の側面からクレーンのフックを係合する係合環を突出するよう取り付け、かつ組立家屋用耐震基礎を構成するH形鋼上の耐震ゴム層の上に組立家屋を搭載した状態を示す概略断面図である。 H形鋼の側面からクレーンのフックを係合する係合環を突出するよう取り付けた状態を示す概略平面図である。 組立家屋の移動や修理に際し、前記係合環にクレーンのフックを取り付けた状態を示す概略断面図である。 組立家屋の移動や修理に際し、前記係合環にクレーンのフックを取り付けて組立家屋を本発明の組立家屋用耐震基礎を構成するH形鋼ごと持ち上げた状態を示す概略断面図である。 その全体像を示す概略断面図である。 前記H形鋼に代えて角材を使用した場合の概略断面図である。 角材の側面からクレーンのフックを係合する係合環を突出するよう取り付けた状態を示す概略平面図である。
図15は本発明の組立家屋用耐震基礎の異なる実施例を示すものであり、前記H形鋼13に代えて角材33を使用した場合を示すものである。
図15に示す組立家屋用耐震基礎31にあっては、組立家屋に用いる布基礎やベタ基礎、独立基礎等を構成する、鉄筋32aを内蔵させたコンクリート基礎32上に、耐震ゴム層34を介して角材33が搭載してある。
また前記角材33には、幅方向に延びる長孔33bからなるスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎32に埋設したアンカーボルト35は、その上端を該長孔33bに挿通した上で、ナット36を用いて固定される。図ではネット36をダブルナットとしてその抜けを防止するようにしている。
そして、前記角材33には、適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環41が取り付けられている。図において42は、前記角材33の外側を被覆したモルタルである。
なお図16に示すように、この実施例の組立家屋用耐震基礎31において、前記コンクリート基礎32上に耐震ゴム層34を介して搭載された角材33からなる基礎は、ほぼ矩形の輪郭を備え、かつ長さ方向の両側から一定の距離において、その幅方向に差渡すように仕切り材42が取り付けられている。
この実施例における組立家屋用耐震基礎31の組み付けの手順や、組立家屋の移動や修理に際しての取扱い方法は、前記図1ないし図14と同様であるため省略する。
11 組立家屋用耐震基礎
12 コンクリート基礎
12a 鉄筋
13 H形鋼
13a フランジ部
13b 長孔
13c コ字状部
14 耐震ゴム層
15 アンカーボルト
16 ナット
17 ウレタン樹脂
18 モルタル
19 耐震ゴム層
21 フック
22 係合環
23 仕切り材
31 組立家屋用耐震基礎
32 コンクリート基礎
32a 鉄筋
33 角材
33b 長孔
34 耐震ゴム層
35 アンカーボルト
36 ナット
37 モルタル
41 係合環
42 仕切り材
51 組立家屋
この発明の組立家屋用耐震基礎の実施の形態を説明するためのものであり、コンクリート基礎上に耐震ゴム層を介してH形鋼を搭載しようとする状態の概略断面図である。 その概略斜視図である。 コンクリート基礎上に耐震ゴム層を取り付けた状態の概略断面図である。 さらにその上にH形鋼を搭載し、H形鋼のフランジ部から突出したアンカーボルトにナットを取り付けた状態の概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼の側面のコ字状空間にウレタン樹脂を充填した状態を示す概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼のウレタン樹脂を充填した面にモルタルを塗布し、H形鋼の上面に耐震ゴム層を取り付けた状態を示す概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼の側面からクレーンのフックを係合する係合環を突出するよう取り付け、かつ組立家屋用耐震基礎を構成するH形鋼上の耐震ゴム層の上に組立家屋を搭載した状態を示す概略断面図である。 H形鋼の側面からクレーンのフックを係合する係合環を突出するよう取り付けた状態を示す概略平面図である。 組立家屋の移動や修理に際し、前記係合環にクレーンのフックを取り付けた状態を示す概略断面図である。 組立家屋の移動や修理に際し、前記係合環にクレーンのフックを取り付けて組立家屋を本発明の組立家屋用耐震基礎を構成するH形鋼ごと持ち上げた状態を示す概略断面図である。 その全体像を示す概略断面図である。 前記H形鋼に代えて角材を使用した場合の概略断面図である。
図15は本発明の組立家屋用耐震基礎の異なる実施例を示すものであり、前記H形鋼13に代えて角材33を使用した場合を示すものである。
図15に示す組立家屋用耐震基礎31にあっては、組立家屋に用いる布基礎やベタ基礎、独立基礎等を構成する、鉄筋32aを内蔵させたコンクリート基礎32上に、耐震ゴム層34を介して角材33が搭載してある。
また前記角材33には、幅方向に延びる長孔33bからなるスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎32に埋設したアンカーボルト35は、その上端を該長孔33bに挿通した上で、ナット36を用いて固定される。図ではネット36をダブルナットとしてその抜けを防止するようにしている。
そして、前記角材33には、適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環41が取り付けられている。
この実施例における組立家屋用耐震基礎31の組み付けの手順や、組立家屋の移動や修理に際しての取扱い方法は、前記図1ないし図14と同様であるため省略する。
11 組立家屋用耐震基礎
12 コンクリート基礎
12a 鉄筋
13 H形鋼
13a フランジ部
13b 長孔
13c コ字状部
14 耐震ゴム層
15 アンカーボルト
16 ナット
17 ウレタン樹脂
18 モルタル
19 耐震ゴム層
21 フック
22 係合環
23 仕切り材
31 組立家屋用耐震基礎
32 コンクリート基礎
32a 鉄筋
33 角材
33b 長孔
34 耐震ゴム層
35 アンカーボルト
36 ナット
37 モルタル
41 係合環
51 組立家屋
この発明は、工場で各部材のパネルを製造し、各部材のパネルを輸送車両を用いて現地へ運搬して、現地で簡単に組み立てることができるようにした組立家屋に用いられる組立家屋用耐震基礎に関するものである。
従来、組立家屋としてはあらかじめ部材を工場で生産・加工し、建築現場で加工を行わず組み立てるだけの作業を行うようにしたプレハブ工法を用いたものがよく知られている。
そのようなプレハブ工法を用いた組立家屋の例を以下に示す。
1)実開昭60−137001号公報(特許文献1参照)には、パネルの辺部に切欠きを設け、それに合致する切欠きのある連結具により組み立てる組立て小屋が示されている。
2)特開昭60−141937号公報(特許文献2参照)には、組立家屋において、
(イ)規格化された形状及び大きさに形成されている木製の壁パネルを所要枚数組合わせて構築される屋根部と、
(ロ)規格化された形状及び大きさに形成されている木製の壁パネルを、柱を介することなく所要枚数組合わせて構築される壁部とを具備し、
(ハ)屋根パネルの裏面であって壁パネルの上端部と接する箇所に取着部が設けられており、壁部の上に屋根部を載せ、この取着部と壁パネルとを固着して組み立てる
ことを特徴とする組立家屋が示されている。
3)特開昭48−100919号公報(特許文献3参照)には、柱と耐力壁とを一体としてなるL型、T型、Z型、十字型等のブロック部材の一種または数種を建物の角隅部および要所に配し、これを梁または壁パネルでつないだラーメン構造としたことを特徴とするプレハブ建物が示されている。
また、工場で各部材のパネルを製造してあらかじめ最終的な構造に組み立ておき、これをそのまま輸送車両で運搬して、現地においては設置だけの作業を行うようにしたプレハブ工法も用いられている。
しかしながら、コンテナハウスのようなある程度大型の建築物をあらかじめ最終的な構造に組み立ておき、これをそのまま輸送車両で運搬する場合、日本の道路事情によって建築物を搭載した大型車両が一般道路を通行できないという問題が往々にして発生しやすく、国内事情によって普及が阻害されている。
そこで、前述のようなあらかじめ部材を工場で生産・加工し、建築現場で加工を行わず組み立てるだけの作業を行うようにしたプレハブ工法を用いた組立家屋を採用する必要が出てくるのであるが、従来のプレハブ工法を用いた組立家屋においては以下のような問題点が認められる。
a.ドアや窓等の開口部のレイアウトに自由度がなく、複数戸を並べて建築する場合に画一的にドアや窓等が配置された組立家屋が並ぶことになってしまい、居住者には非常に大きな不評を買ってしまうことになる。
b.フロアのレイアウトに自由度がなく、複数戸を並べて建築する場合に画一的な間取りの組立家屋が並ぶことになってしまい、居住者には非常に大きな不評を買ってしまうことになる。
c.壁部材の配置を変更することによってある程度のレイアウトの変更は可能であるが、ドアや窓等の開口部の配置が変らないので、前述のような画一性の問題は解消されない。
そこで本発明者は特願2012−91265号(特開2013−221242号公報参照)において、フロアのレイアウトはもちろん、ドアや窓等の開口部のレイアウトにおいてもその配置を変更したり、表面・裏面もしくは上下を反転させることができるので、フロアのレイアウトのみならずドアや窓等の開口部のレイアウトにおいても飛躍的にバリエーションを増やすことができ、複数戸を並べて建築する場合にも画一的な間取りの組立家屋が並ぶことがなく、居住者において大きな満足感を与えることができる組立家屋を提供した。
実開昭60−137001号公報 特開昭60−141937号公報 特開昭48−100919号公報 特開2013−221242号公報(特願2012−91265号)
しかしながら、フロアのレイアウトはもちろん、ドアや窓等の開口部のレイアウトの柔軟性については上記発明で解決したが、組立家屋として望まれている構築後に発生する地震等に応じて移動や修理が必要になった場合の対応策についてはいまだ十分なものはなかった。
そこでこの発明は、耐震性のある基礎が構築でき、しかも地震等に応じて移動や修理が必要になった場合にも迅速に対応することができるため、大きな満足感を与えることができる組立家屋用耐震基礎を提供しようとするものである。
すなわちこの発明の組立家屋用耐震基礎は、組立家屋に用いるコンクリート基礎上に耐震ゴム層を介してH形鋼を搭載されており、該H形鋼の水平のフランジ部には該H形鋼の長さ方向とは直交する方向にスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎に埋設したアンカーボルトの上端は該スライド孔に挿通した上で、ナットを用いて固定され、
前記H形鋼の両側のコ字状部にはそれぞれウレタン樹脂を充填されており、
さらに前記ウレタン樹脂の充填部の外側はモルタルで被覆されており、
なおかつ前記H形鋼には、適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環が取り付けられていることを特徴とするものである。
またこの発明の組立家屋用耐震基礎は、組立家屋に用いるコンクリート基礎上に耐震ゴム層を介して角材を搭載されており、該角材には該角材の長さ方向とは直交する方向にスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎に埋設したアンカーボルトの上端は該スライド孔に挿通した上で、ナットを用いて固定され、
さらに前記角材の外側はモルタルで被覆されており、
なおかつ前記角材には、適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環が取り付けられていることをも特徴とするものである。
この発明の組立家屋用耐震基礎において、前記コンクリート基礎上に耐震ゴム層を介して搭載されたH形鋼ないし角材からなる基礎は、その上面に取り付けられた耐震ゴム層を介して組立家屋が搭載されていることをも特徴とするものである。
この発明の組立家屋用耐震基礎において、前記コンクリート基礎上に耐震ゴム層を介して搭載されたH形鋼ないし角材からなる基礎は、ほぼ矩形の輪郭を備え、かつ長さ方向の両側から一定の距離において、その幅方向に差渡すように仕切り材が取り付けられていることをも特徴とするものである。
この発明の組立家屋用耐震基礎において、前記コンクリート基礎上に設置された耐震ゴム層は、少なくともH形鋼ないし角材のアンカーボルトの取付位置の周囲に配置されていることをも特徴とするものである。
この発明のプレハブ工法を用いた組立家屋における組立家屋用耐震基礎においては以下のような作用効果を奏することが認められる。
a.コンクリート基礎の上に耐震ゴム層を介してH形鋼ないし角材を搭載し、かつ基礎に埋設したアンカーボルトをH形鋼の水平のフランジ部もしくは角材に挿通してナットで固定するとともに、前記H形鋼もしくは角材には適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環を取り付けたので、基礎上に搭載した組立家屋が地震等に応じて移動が必要になった場合にも、組立家屋を本発明の基礎ごとクレーンで持ち上げて迅速に移動させることができるようになった。
また、地震等でコンクリート基礎にクラック等が入った場合でも、組立家屋を本発明の基礎ごとクレーンで持ち上げ、その間にコンクリート基礎のクラックにポリマーセメントやシーリング材を注入して硬化させた後に、組立家屋を本発明の基礎とともにコンクリート基礎上に再度固定すれば簡単に補修することができる。
b.コンクリート基礎の上に耐震ゴム層を介してH形鋼もしくは角材を搭載し、かつ基礎に埋設したアンカーボルトをH形鋼の水平のフランジ部もしくは角材に設けたスライド孔に挿通してナットで固定するようにしたので、基礎上に搭載した組立家屋が地震等に応じて揺れた場合にも、組立家屋は本発明の基礎上でスライド孔を介してアンカーボルトを起点に横移動することができ、耐震機能をより向上させることができるようになった。
この発明の組立家屋用耐震基礎の実施の形態を説明するためのものであり、コンクリート基礎上に耐震ゴム層を介してH形鋼を搭載しようとする状態の概略断面図である。 その概略斜視図である。 コンクリート基礎上に耐震ゴム層を取り付けた状態の概略断面図である。 さらにその上にH形鋼を搭載し、H形鋼のフランジ部から突出したアンカーボルトにナットを取り付けた状態の概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼の側面のコ字状空間にウレタン樹脂を充填した状態を示す概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼のウレタン樹脂を充填した面にモルタルを塗布し、H形鋼の上面に耐震ゴム層を取り付けた状態を示す概略断面図である。 その概略斜視図である。 H形鋼の側面からクレーンのフックを係合する係合環を突出するよう取り付け、かつ組立家屋用耐震基礎を構成するH形鋼上の耐震ゴム層の上に組立家屋を搭載した状態を示す概略断面図である。 H形鋼の側面からクレーンのフックを係合する係合環を突出するよう取り付けた状態を示す概略平面図である。 組立家屋の移動や修理に際し、前記係合環にクレーンのフックを取り付けた状態を示す概略断面図である。 組立家屋の移動や修理に際し、前記係合環にクレーンのフックを取り付けて組立家屋を本発明の組立家屋用耐震基礎を構成するH形鋼ごと持ち上げた状態を示す概略断面図である。 その全体像を示す概略断面図である。 前記H形鋼に代えて角材を使用した場合の概略断面図である。
以下図面に基づいて、この発明の組立家屋用耐震基礎の実施の形態を詳細に説明する。
図1ないし図11は、この発明の組立家屋用耐震基礎の1実施例を示すものである。
図1に示す組立家屋用耐震基礎11は、組立家屋に用いる布基礎やベタ基礎、独立基礎等を構成する、鉄筋12aを内蔵させたコンクリート基礎12上に、耐震ゴム層14を介してH形鋼13が搭載してある。該耐震ゴム層14の厚さや、H形鋼13の縦横のサイズ等は用途に応じて適宜決定することができる。
また前記H形鋼13の水平のフランジ部13aには、該H形鋼の長さ方向とは直交する方向に長孔13bからなるスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎12に埋設したアンカーボルト15は、その上端を該長孔13bに挿通した上で、ナット16を用いて固定される。なお、上記においては長孔13bとして記述したが、アンカーボルト15が移動可能であれば、十字の孔であったり、より広い円形の孔とすることができる。もちろん、アンカーボルト15がスライドしやすいように座金を介在させることが望ましい。
図ではネット16をダブルナットとしてその抜けを防止するようにしている。
前記H形鋼13はその両側のコ字状部13cにはそれぞれ硬質ウレタン等のウレタン樹脂17が充填されており、さらに前記ウレタン樹脂17の充填部分の外側はモルタル18で被覆することによって化粧されている。このようにすれば、H形鋼13の腐食を防止したり、組立家屋用耐震基礎11部分の外観を良くすることができる。
そして、前記H形鋼13には、適宜間隔でクレーンのフック21を係合する係合環22が取り付けられている。
以下、この発明の組立家屋用耐震基礎11の組み付け工程について詳細に説明する。
先ず、図1および図2に示すようにアンカーボルト15を埋設した状態のコンクリート基礎12を打設して構築する。次いで図3に示すように予め挿通孔を設けた耐震ゴムを準備してアンカーボルト15に挿通し、前記コンクリート基礎12上に取り付けて耐震ゴム層14を形成した上、H形鋼13をその上に搭載する。その際、図4および図5に示すように、前記アンカーボルト15は、前記H形鋼13の水平のフランジ部13aに設けた長孔13bに挿通され、その上端からナット16を取り付けて固定される。図ではネット16をダブルナットとしてその抜けを防止するようにしている。
図6および図7はH形鋼13の両側のコ字状部13cにそれぞれウレタン樹脂17を充填した状態を、図8および図9はさらに前記ウレタン樹脂17の充填部分の外側をモルタル18で被覆した状態を示している。図において19はH形鋼13の上面に適宜間隔で取り付けた耐震ゴム層である。
図10および図11は前記H形鋼13の側面に、適宜間隔でクレーンのフック21を係合する係合環22を取り付けた状態を示すものである。もちろんこの係合環22は組立家屋そのものを持ち上げる必要上、大きな耐荷重を有していることが条件となる。
なお図11に示すように、この発明の組立家屋用耐震基礎11において、前記コンクリート基礎12上に耐震ゴム層14を介して搭載されたH形鋼13からなる基礎は、ほぼ矩形の輪郭を備え、かつ長さ方向の両側から一定の距離において、その幅方向に差渡すように仕切り材23が取り付けられている。
このように構築したこの発明の組立家屋用耐震基礎11における、組立家屋の移動や修理に際しての取扱い方法を図12ないし図14に基いて説明する。
まず、図12に示すように、前記係合環22にクレーンのフック21を取り付ける。もちろんその際、前記ウレタン樹脂17の充填部分やモルタル18ははぎ取っておくことが望ましい。
その後図13および図14に示すように、前記係合環22にフック21を取り付けたクレーンで、組立家屋51を本発明の組立家屋用耐震基礎11を構成するH形鋼13ごと持ち上げる。そしてこの状態で移動や修理を行うのである。
移動や修理が終了した後には、本発明の組立家屋用耐震基礎11を再度コンクリート基礎12上に搭載し、アンカーボルト15へナット(16)を取り付け、前記ウレタン樹脂(17)の充填やモルタル(18)の被覆を行えば作業が完了する。
図15は本発明の組立家屋用耐震基礎の異なる実施例を示すものであり、前記H形鋼13に代えて角材33を使用した場合を示すものである。
図15に示す組立家屋用耐震基礎31にあっては、組立家屋に用いる布基礎やベタ基礎、独立基礎等を構成する、鉄筋32aを内蔵させたコンクリート基礎32上に、耐震ゴム層34を介して角材33が搭載してある。
また前記角材33には、該角材の長さ方向とは直交する方向に長孔33bからなるスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎32に埋設したアンカーボルト35は、その上端を該長孔33bに挿通した上で、ナット36を用いて固定される。図ではネット36をダブルナットとしてその抜けを防止するようにしている。
そして、前記角材33には、適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環41が取り付けられている。
この実施例における組立家屋用耐震基礎31の組み付けの手順や、組立家屋の移動や修理に際しての取扱い方法は、前記図1ないし図14と同様であるため省略する。
ちなみに、アンカーボルト15,35を締め付けるナット16,36は、組立家屋用耐震基礎11,31の耐震機能を阻害しないように締めすぎないようにすることが望ましい。なお、前記H形鋼13に代えて角材33を使用した場合には、角材33が乾燥による経年変化によって収縮することが考えられるので、あまりナット16,36の締付の程度に神経質になる必要はない。
この発明は以上のように構成されており、耐震性のある基礎が構築できることは勿論、地震等に応じて移動や修理が必要になった場合にも迅速に対応することができるため、大きな満足感を与えることができる組立家屋用耐震基礎が提供できる。
またこの発明は以上のように構成されており、災害時における応急仮設住宅として居住者に十分な満足感を与えることが可能なグレードの高い組立家屋を提供することができる。
また、避暑地や別荘地における住居としても、多様なバリエーションの中から希望するドアや窓等のレイアウトやフロアのレイアウトを選ぶことができるため、コスト以上に満足感の高い組立家屋を供給することができる。
また、個々の組立家屋を連結することにより、部屋数を増加させたり、集合住宅の建設にも利用することができる。
11 組立家屋用耐震基礎
12 コンクリート基礎
12a 鉄筋
13 H形鋼
13a フランジ部
13b 長孔
13c コ字状部
14 耐震ゴム層
15 アンカーボルト
16 ナット
17 ウレタン樹脂
18 モルタル
19 耐震ゴム層
21 フック
22 係合環
23 仕切り材
31 組立家屋用耐震基礎
32 コンクリート基礎
32a 鉄筋
33 角材
33b 長孔
34 耐震ゴム層
35 アンカーボルト
36 ナット
37 モルタル
41 係合環
51 組立家屋

Claims (5)

  1. 組立家屋に用いるコンクリート基礎上に耐震ゴム層を介してH形鋼を搭載されており、該H形鋼の水平のフランジ部にはスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎に埋設したアンカーボルトの上端は該スライド孔に挿通した上で、ナットを用いて固定され、
    前記H形鋼の両側のコ字状部にはそれぞれウレタン樹脂を充填されており、
    さらに前記ウレタン樹脂の充填部の外側はモルタルで被覆されており、
    なおかつ前記H形鋼には、適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環が取り付けられていることを特徴とする組立家屋用耐震基礎。
  2. 組立家屋に用いるコンクリート基礎上に耐震ゴム層を介して角材を搭載されており、該角材にはスライド孔が形成されていて、前記コンクリート基礎に埋設したアンカーボルトの上端は該スライド孔に挿通した上で、ナットを用いて固定され、
    さらに前記角材の外側はモルタルで被覆されており、
    なおかつ前記角材には、適宜間隔でクレーンのフックを係合する係合環が取り付けられていることを特徴とする組立家屋用耐震基礎。
  3. 前記コンクリート基礎上に耐震ゴム層を介して搭載されたH形鋼ないし角材からなる基礎は、その上面に取り付けられた耐震ゴム層を介して組立家屋が搭載されていることを特徴とする請求項1または2に記載の組立家屋用耐震基礎。
  4. 前記コンクリート基礎上に耐震ゴム層を介して搭載されたH形鋼ないし角材からなる基礎は、ほぼ矩形の輪郭を備え、かつ長さ方向の両側から一定の距離において、その幅方向に差渡すように仕切り材が取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の組立家屋用耐震基礎。
  5. 前記コンクリート基礎上に設置された耐震ゴム層は、少なくともH形鋼ないし角材のアンカーボルトの取付位置の周囲に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の組立家屋用耐震基礎。
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