JP2610592B2 - 静的破砕剤入り容器 - Google Patents

静的破砕剤入り容器

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JP2610592B2
JP2610592B2 JP14360395A JP14360395A JP2610592B2 JP 2610592 B2 JP2610592 B2 JP 2610592B2 JP 14360395 A JP14360395 A JP 14360395A JP 14360395 A JP14360395 A JP 14360395A JP 2610592 B2 JP2610592 B2 JP 2610592B2
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crushing agent
static crushing
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concrete
static
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荘太 山田
雅男 佐藤
秀貴 近藤
一郎 松井
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は場所打杭の杭頭処理に用
いられる静的破砕剤入り容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビルや橋などを建造する場合の
基礎杭として、現場において地中に杭孔を掘削し、この
杭孔内に生コンクリートを打設して杭を形成する、いわ
ゆる場所打杭が採用されている。この場所打杭の場合、
杭頭余盛部分の不良コンクリートを破砕除去する必要性
がある。しかし、従来から行われていたブレーカ等を使
用して破砕する方法では、近隣に与える騒音や振動等が
環境を悪化する原因となり問題となる。
【0003】そこで、このような問題を解決する工法と
して、本件出願人は静的破砕剤を用いた杭頭処理工法を
既に提案してある(特願昭57−201048号)。こ
の杭頭処理工法は、例えば、掘削した杭孔内に空のスパ
イラルシース管を取付けた鉄筋篭を沈設し、コンクリー
ト打設前にスパイラルシース管内に水で混練した静的破
砕剤を充填し、コンクリートの養生と共に静的破砕剤の
水和膨張を図り、コンクリート杭の切断計画線上に亀裂
を発生させて余盛部分の不良コンクリートを除去するも
のであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の場所打杭の杭頭処理工法にあっては、静的破砕剤に
水を添加し、予め混練してスラリー状態にしてからシー
ス管に充填する使用方法であったため、破砕効果は優れ
ているものの、静的破砕剤の混練水の計量、混練作業お
よび混練してから膨張圧発現時間の調整等、作業面での
煩雑さを伴うといった問題点があった。また、静的破砕
剤を用いて場所打杭の杭頭を処理した場合、数mm程度
の亀裂しか発生させることができず、杭頭余盛部分の除
去処理のためには不十分であって、後処理に長時間が掛
かるという問題点があった。
【0005】そこで、上記問題点を解決するための本発
明における技術的課題は、場所打ち作業における静的破
砕剤充填作業の煩雑さを回避させるとともに後処理を容
易にさせる静的破砕剤入り容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための具体的手段として、静的破砕剤入り容器
は、粒径1〜2mmが15〜20重量%、粒径2〜4m
mが55〜60重量%、粒径4〜5mmが35〜20重
量%の粒度分布を有する顆粒に造粒されている静的破砕
剤を充填し、両端を開口させた筒状の不浸透性容器であ
ることを特徴とする。
【0007】〔具体的構成〕本発明において使用される
静的破砕剤は、カルシウム・アルミノ・フェライト
〔(CaO)4 ・Al2 3 ・Fe2 3 〕と遊離酸化
カルシウム(CaO)および酸化マグネシウム(Mg
O)を基本成分とし、これに遅延剤としてホウ酸塩等を
添加したものである。そして、遅延剤の種類および添加
量を適宜変えることによって、水和膨張圧の発現時間を
調整することができる。
【0008】静的破砕剤を顆粒状に成形するのは、各粒
子間に空隙を保つことによって、安定液が各粒子を十分
に包み込むことができるようにするためである。これに
より、静的破砕剤を充填した容器を安定液の中に単に漬
けただけでも、各顆粒が十分に水和し、膨張圧を発現す
る。また、静的破砕剤を顆粒状に成形する手段として
は、ブリケッティングマシンにより破砕剤の乾粉を高い
圧力で連続的に強固なアーモンド状のブリケットに造粒
する方法や、コンパクティングマシンにより破砕剤の乾
粉をスムースロールで板状に圧縮成形した後、破砕して
造粒する方法、その他の乾式圧縮成形方法が挙げられ
る。
【0009】静的破砕剤の顆粒の大きさは、下記表−1
の粒度分布にする。
【0010】
【表1】
【0011】容器内に充填された顆粒状の静的破砕剤が
吸水する方法は、容器自体を不浸透性の材料で形成し、
その両端開口部を顆粒が抜け落ちない程度のメッシュで
形成されたネット被覆し、該ネットを通して吸水するも
のである。静的破砕剤が吸水する安定液は、杭孔掘削時
に杭孔周壁の崩壊を防止する為に杭孔内に注入されるも
ので、例えば、ベントナイト溶液又はベントナイト溶液
にCMCや分散剤を添加したものなどが用いられる。
【0012】静的破砕剤が杭孔内の安定液を吸水する手
段としては、安定液が杭孔内に十分に満たされている場
合には、鉄筋篭を杭孔内へ挿入した時に容器を安定液内
に沈漬して吸水させるか、若しくは安定液が十分に満た
されていない場合には、コンクリートの打設時に安定液
の水位上昇を図り、容器を安定液中に没して静的破砕剤
の吸水を行う。尚、静的破砕剤の最適水和条件は、安定
液に沈漬している時間等を調整することによって行うこ
とができる。
【0013】〔本発明の静的破砕剤を用いた杭頭処理工
法〕次に、本発明による静的破砕剤を用いた杭頭処理工
法の施行方法を図1に基づいて説明する。
【0014】まず、安定液の存在下で杭孔を掘削する。
そして、主筋縁切材を鉄筋篭主筋に取付ける(工程10
1)。次に、顆粒状の静的破砕材を容器に充填し、この
容器を鉄筋篭に取付け(工程102)、静的破砕材入り
容器を取付けた鉄筋篭を安定液で満たされたた杭孔内に
挿入して沈漬する。容器が安定液に沈漬すると、安定液
が容器の両端のネットから容器内に侵入し、侵入した安
定液が顆粒状の静的破砕材を十分に包み込み、静的破砕
材の外周から内部に吸水されていく(工程103)。そ
の後、コンクリートを安定液と置換しながら破砕計画線
上方まで打設する(工程104)。打設完了後、コンク
リートの強度が発現するまで養生する。また、それと同
時に静的破砕材の水和膨張を図る(工程105)。そし
て、コンクリートの養生終了後、静的破砕剤の膨張圧発
現を待って破砕計画線上に亀裂を発生させ、余盛コンク
リート部分を除去して杭頭の処理を終了する(工程10
6)。
【0015】尚、上記本発明の処理工法を、図2に示す
従来工法と比較した場合、静的破砕剤の水の計量、破砕
剤との水の混練作業および、鉄筋篭へ予め取付けた容器
にスラリを充填する作業(工程107)を、本発明の場
合では省略することができることになる。
【0016】
【作用】上記構成により、本発明による静的破砕剤入り
容器は、上記静的破砕剤を充填して両端を開口させた筒
状の不浸透性容器としたことにより、場所打杭の杭頭処
理時に、破砕計画線に沿わせた鉄筋籠の所定位置に取り
付け、粘性の高いベントナイト溶液又はベントナイト溶
液にCMCや分散剤を添加した安定液の中に沈漬された
時に、開口された両端から粘性の高い安定液を浸透さ
せ、安定液により静的破砕剤を十分に包み込ませ、コン
クリート打設後に十分な水和膨張圧を静的破砕剤に発現
させて、破砕計画線に沿って大きな亀裂を発生させて、
取扱いが容易で、作業性の良い場所打杭の杭頭処理用静
的破砕剤入り容器を実現させる。
【0017】また、容器に充填させた静的破砕剤は、粒
径1〜2mmが15〜20重量%、粒径2〜4mmが5
5〜60重量%、粒径4〜5mmが35〜20重量%の
粒度分布にされた顆粒に造粒されていることによって、
場所打杭の杭頭処理に用いると、粘性の高いベントナイ
ト溶液又はベントナイト溶液にCMCや分散剤を添加し
た安定液の中に沈漬された時に、粘性の高い安定液が各
顆粒を十分に包み込み、顆粒表面から顆粒内部に安定液
中の水分を浸透させ、適度な時間経過を経て、コンクリ
ート強度の発現に従い、水和膨張圧が適正に発現して、
破砕計画線に沿って数cm程度の亀裂を発生させ、余盛
りコンクリートを除去可能にする。
【0018】
【実施例】静的破砕剤の一種であるCAB(住友セメン
ト社製商品名)を顆粒状に成形し、図3に示すように、
偏平状のスパイラルシース管1(最大径45mm、長さ
50cm)に充填した。そしてスパイラルシース管1の
両端部をネット4で塞ぎ、場所打杭コンクリート杭頭部
(直径1m)の切断計画線2上において、鉄筋篭3に沿
って複数個配設し、結束線で取付けた。次に、この鉄筋
篭3を杭孔内に挿入し、スパイラルシース管1を安定液
の中に沈めた後、コンクリートを打設した。そして、1
0日間経過してから堀り起こしたところ、上記切断計画
線2に沿って、幅1〜2cmの亀裂の発生が認められ
た。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る静的
破砕剤入り容器によれば、所定の粒度分布を有する静的
破砕剤を充填して両端を開口させた筒状の不浸透性容器
としたことにより、場所打杭の杭頭処理時に、破砕計画
線に沿わせた鉄筋籠の所定位置に取り付け、粘性の高い
ベントナイト溶液又はベントナイト溶液にCMCや分散
剤を添加した安定液の中に沈漬された時に、開口された
両端から粘性の高い安定液を浸透させて、安定液により
静的破砕剤を十分に包み込ませることができ、コンクリ
ート打設後には十分な水和膨張圧を発現させることがで
きて、破砕計画線に沿って大きな亀裂を発生させること
ができ、取扱いが容易で、作業性の良い場所打杭の杭頭
処理用静的破砕剤入り容器を実現することができる。
【0020】また、容器に充填させた静的破砕剤は、粒
径1〜2mmが15〜20重量%、粒径2〜4mmが5
5〜60重量%、粒径4〜5mmが35〜20重量%の
粒度分布にされた顆粒に造粒されていることによって、
場所打杭の杭頭処理に用いると、掘削時に用いられる粘
性の高いベントナイト溶液又はベントナイト溶液にCM
Cや分散剤を添加した安定液の中に沈漬された時に、粘
性の高い安定液が各顆粒を十分に包み込むことができ、
顆粒表面から顆粒内部に安定液中の水分を浸透させ、吸
水性および水和反応性を良くし、適度な時間経過を経
て、コンクリート強度の発現に従い、水和膨張圧が適正
に発現させることができ、破砕計画線に沿って数cm程
度の亀裂を発生させることができて、余盛りコンクリー
トが容易に除去できるようになる。
【0021】このため、従来、必要とされた静的破砕剤
を容器に充填させる前作業としての混練水の計量や混練
作業等を省略することができ、前作業の簡素化および迅
速化を図ることができるとともに、余盛りコンクリート
の除去作業も容易となり、場所打杭の杭頭処理における
時間短縮および経費削減を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる安定液を利用した杭頭処理工法
の作業工程を示す流れ図。
【図2】従来例の作業工程を示す流れ図。
【図3】スパイラルシース管の鉄筋篭へ取り付けた状態
を示す斜視説明図。
【符号説明】
1 スパイラルシース管 2 切断計画線 3 鉄筋篭

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径1〜2mmが15〜20重量%、粒
    径2〜4mmが55〜60重量%、粒径4〜5mmが3
    5〜20重量%の粒度分布を有する顆粒に造粒されてい
    る静的破砕剤を充填し、両端を開口させた筒状の不浸透
    性容器であることを特徴とする静的破砕剤入り容器。
JP14360395A 1995-06-09 1995-06-09 静的破砕剤入り容器 Expired - Lifetime JP2610592B2 (ja)

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