JP2003290799A - 建設汚泥の処理方法およびその装置 - Google Patents

建設汚泥の処理方法およびその装置

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JP2003290799A JP2002095468A JP2002095468A JP2003290799A JP 2003290799 A JP2003290799 A JP 2003290799A JP 2002095468 A JP2002095468 A JP 2002095468A JP 2002095468 A JP2002095468 A JP 2002095468A JP 2003290799 A JP2003290799 A JP 2003290799A
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Shisho Hayashi
志翔 林
Kazuhiro Nagino
一博 梛野
Hiroshi Shamoto
博 社本
Hiroyuki Nanami
裕幸 名波
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Nippon High Strength Concrete Co Ltd
Taiheiyo Cement Corp
Nippon Hume Corp
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Nippon High Strength Concrete Co Ltd
Taiheiyo Cement Corp
Nippon Hume Corp
Toyo Asano Foundation Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ圧送により脱水装置に投入し難い比較
的低含水比の建設汚泥を、できるだけ安価に処理または
有効利用できる処理方法および該処理方法に使用する装
置を提供する。 【解決手段】 既製杭の中掘り工法等の杭工事から発生
する低含水比でコーン指数が200kN/m2 未満の泥
土状汚泥を、真空脱水機構とプレス機構を備えた真空加
圧脱水装置にそのまま投入する。真空加圧脱水装置でコ
ーン指数が200kN/m2 以上になるように真空加圧
脱水を行う。杭工事において、ベントナイト泥水やセメ
ント系硬化材等の掘削液を使用しない場合、含水比が低
減されコーン指数が200kN/m2 以上に真空加圧脱
水された土砂は一般土としての性状を有し、一般土とし
て当該現場または他の現場において有効利用するか、ま
たは一般土として廃棄することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ポンプ圧送では
脱水装置に投入し難い比較的低含水比の建設汚泥の処理
方法および該処理方法に使用される真空加圧脱水装置に
関するものであり、主として杭工事、例えば既成杭の中
掘り工法等による杭工事の際に排出される一般土に近い
建設汚泥の処理に用いられる。
【0002】
【従来の技術】掘削工事から生じる泥状の掘削物や泥水
のうち、廃棄物処理法に規定する産業廃棄物として取り
扱われるものは一般に建設汚泥と呼ばれている。
【0003】建設汚泥とされる判断基準の一つは、標準
仕様のダンプトラックに山積みできず、その上を人が歩
けないような流動性を呈する状態であることであり、コ
ーン指数では概ね200kN/m2 未満または一軸圧縮
強さが概ね50kN/m2 以下であるとされている。
【0004】なお、ここで言うコーン指数は一般に処理
土の品質判定に用いられているものであり、地盤工学会
基準の「締固めた土のコーン指数試験」(JGS T
716)に準拠するものである。
【0005】また、建設汚泥は、セメント等が混入して
おり、放置すれば固結する自硬性汚泥と、セメント等の
硬化性材料が混入していない非自硬性汚泥に分類され
る。
【0006】さらに、非自硬性汚泥うち、含水比が高
く、機械式脱水により脱水が容易なものは泥水状汚泥と
分類され、例えば泥水シールド工法、連続地中壁工法、
現場打ち杭工事等におけるアースドリル工法等の掘削工
事において発生する。また、含水比が比較的低く、従
来、機械式脱水が困難であるとされているものは泥土状
汚泥と分類され、泥土圧シールド工法、アースドリル工
法等において発生する。
【0007】このような建設汚泥は、産業廃棄物となる
ものであるが、含水比の高い泥水状汚泥については、ポ
ンプ圧送が可能であり、フィルタープレス等の各種の脱
水方法やさらに脱水したものにセメント系硬化材を加え
て盛土や地盤改良材を混合して有効利用する方法等が種
々開発されている。
【0008】例えば、特開平4−49315号公報に
は、建設残土の有効利用法として、建設汚泥にセメント
系安定材を混入して加圧した後、5〜100mm程度の
大きさに造粒し、それを盛土、人工地盤、管渠の埋戻し
材、サンドドレーン工法のドレーン材またはマット材な
どに有効利用する方法が開示されている。
【0009】また、特許3122913号公報、特許3
122914号公報には、その改良工法として、造粒時
の破砕粉を前工程に戻して処理することや、造粒した改
良土の表面にアルカリ性イオンの溶出を防ぐ表面処理を
施すことが開示されている。
【0010】その他、例えば特開2001−14028
2号公報、特開2000−344556号公報、200
0−288589号公報記載の発明等を挙げることがで
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように含水比の
高い泥水状汚泥については、種々の処理方法が開発され
ているものの、いずれにしろそれなりの設備と費用を要
することになる。
【0012】一方、含水比が比較的低くセメント系硬化
材やベントナイトなどを含まない泥土状発生土について
は、含水比が小さくコーン指数が200kN/m2 以上
であれば一般発生土として処理でき、またそのまま有効
利用が可能であるものが、僅かでも含水比が高いと産業
廃棄物として費用をかけて処理しなければならなくな
る。
【0013】しかも、含水比の関係で泥水状汚泥のよう
にポンプ圧送がし難いので、ポンプ圧送投入による一般
の脱水処理装置が使用できず、かえって取扱いが困難な
面があり、一般発生土より僅かに含水比が高いだけでも
産業廃棄物として埋立処分するか、高い廃棄処理費用を
かけて処理せざるを得ないのが現状である。
【0014】本願発明は、このような課題の解決を図っ
たものであり、ポンプ圧送により脱水装置に投入し難い
比較的低含水比の建設汚泥について、建設汚泥をできる
だけ安価に処理または有効利用できる処理方法および該
処理方法に使用する装置を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る建
設汚泥の処理方法は、コーン指数が200kN/m2
満の建設汚泥を、真空脱水機構とプレス機構とを備えた
真空加圧脱水装置の型内に投入し、前記プレス機構によ
り加圧しながら前記真空脱水機構により脱水すること
で、前記建設汚泥のコーン指数を一般土として処理可能
な200kN/m 2 以上に改良することを特徴とするも
のである。
【0016】コーン指数が200kN/m2 未満の建設
汚泥は、建設汚泥の定義で言えば、標準仕様のダンプト
ラックに山積みできず、その上を人が歩けないような流
動性を呈する状態であるが、ポンプ圧送し難く、また通
常の機械脱水が困難な含水比のものであり、脱水方法と
しては、従来、せいぜい天日乾燥が行われることがある
程度である。
【0017】これに対し、従来、セメントモルタル製
品、セラミック材料用の成形装置として、例えば特開平
7−178714号公報や特開2000−190314
号公報等に記載された真空加圧脱水装置がある。
【0018】これらは、基本構成として、モルタル類が
投入される型と、真空吸引手段、排水手段等を備えたも
のであり、型内に投入されるモルタル類を加圧しつつ脱
水し、所定形状の成形品を得ることができる。
【0019】本願発明者等は、このような真空加圧脱水
機構を備えた成形装置を用い、モルタル類の代わりに建
設汚泥を投入し、真空加圧脱水処理を施すことで、容易
に低含水比の建設汚泥の脱水を行うことができ、かつ建
設汚泥のコーン指数を一般土として処理可能な200k
N/m2 以上に改良できることを見い出し、本発明を完
成させたものである。
【0020】なお、建設汚泥の脱水効率を向上させるた
めに、脱水後の汚泥の一般土としての処理を阻害するこ
とのない混合材料や添加材料を真空加圧脱水処理の前に
建設汚泥に添加してもよい。
【0021】脱水後の建設汚泥の一般土としての処理を
阻害することのない混合材料としては、砂、高炉スラ
グ、石炭灰、土壌の汚染に係る環境基準をクリアした各
種焼却灰、溶融スラグ、もみがら等、添加材料として
は、高分子系の凝集剤等が挙げられる。
【0022】請求項2は、請求項1に係る建設汚泥の処
理方法において、前記建設汚泥が、セメント系硬化材、
ベントナイトなど、前記脱水後の建設汚泥の一般土とし
ての処理を阻害する混合材料や添加材料を含有していな
いものである場合を限定したものである。
【0023】一般土として処理できない理由が、掘削工
事の際に掘削液に添加される混合材料等でなく、単に含
水比等の問題である場合には、本願発明により真空加圧
脱水処理を施した建設汚泥は一般発生土と変わらないも
のとなるため、一般土としてそのまま廃棄するか盛土そ
の他、建設工事用の土砂として有効利用することができ
る。
【0024】本願の請求項3に係る建設汚泥の処理方法
は、コーン指数が200kN/m2未満の建設汚泥を、
真空脱水機構とプレス機構とを備えた真空加圧脱水装置
の型内に投入し、前記真空脱水機構により脱水しながら
前記プレス機構により加圧することで、前記型によって
規定される所定形状に成形することを特徴とするもので
ある。
【0025】請求項1に係る発明が泥土の性状を一般土
の性状に改良することで、そのまま一般土として処理で
きるようにするのに対し、請求項3は真空加圧脱水によ
り建設汚泥からブロックや平板、擬木等の所定形状の成
形品を作り、成形品としての形で有効利用を図ったもの
である。
【0026】請求項4は、請求項3に係る建設汚泥の処
理方法において、前記建設汚泥が、セメント系硬化材や
ベントナイトなどの混合材料または添加材料を含有する
ものである場合を限定したものである。
【0027】建設汚泥がセメント系硬化材を含有してい
る従来の技術の項で説明した自硬性汚泥の場合、あるい
は自硬性汚泥に近い性状のものである場合、特に硬化性
材料を添加しなくても強度を有する成形品として成形可
能であったり、低い加圧力で成形することができる。
【0028】混合材料、添加材料としては、上記の他、
水ガラス、消石灰、石灰系固化材等が挙げられる。
【0029】請求項5は、請求項3または4に係る建設
汚泥の処理方法において、前記建設汚泥を前記真空加圧
脱水装置により加圧脱水する前に、硬化性材料を添加、
混合する場合を限定したものである。
【0030】従来の多くは、脱水処理装置により脱水し
たケーキ状のものなどに硬化性材料を添加、混合してい
るが、本願発明では、加圧脱水する前に添加混合する。
これにより脱水と成形が同時にでき、工程が簡略化でき
る。
【0031】また、建設汚泥が自硬性汚泥であるか非自
硬性汚泥であるかによらず、普通セメント、高炉セメン
ト等のセメント系硬化材、水ガラス系、石灰系、その他
の硬化性材料を添加することで、広い範囲で成形品の強
度や性状を調整することができる。
【0032】請求項6は、請求項1〜5に係る建設汚泥
の処理方法において、前記建設汚泥の脱水前の含水比が
40〜100%である場合を限定したものである。
【0033】含水比は、(土に含まれる水分の質量)/
(乾燥土の質量)の百分率として求めることができる。
一般的には、含水比が40%未満の場合では、コーン指
数についてももともと200kN/m2 以上である場合
も多く、含水比が100%以下の場合はポンプ圧送が困
難な場合が多く、前記建設汚泥の脱水前の含水比が40
〜100%というのは、含水比の面から見た本願発明に
適する範囲となる。
【0034】ただし、含水比が100%以上でもポンプ
圧送が困難な場合に本願発明の適用が考えられ、真空加
圧脱水によりコーン指数が200kN/m2 以上となれ
ば、有害物質を含まない等、他の条件をクリアすること
で一般発生土としての処理が可能となる。あるいは、真
空加圧脱水処理を経て硬化させることで所定形状の成形
品を得ることができる。
【0035】また、含水比が40%未満でも、コーン指
数が200kN/m2 未満の場合、そのままでは一般土
としての処理ができないため、本願発明を適用すること
で一般土として処理したり、有効利用を図ることができ
る。
【0036】本願の請求項7に係る建設汚泥の真空加圧
脱水装置は、建設汚泥が投入される型と、前記型内の建
設汚泥を加圧するプレス機構と、前記型内を負圧にして
脱水を行う真空脱水機構とを備えることを特徴とするも
のである。
【0037】真空加圧脱水装置の基本的な構成は、特開
平7−178714号公報や特開2000−19031
4号公報等に記載された従来のセメントモルタル製品、
セラミック材料用の成形装置としての真空加圧脱水装置
と同様のものが利用でき、型内に建設汚泥を投入できる
ような構成にすればよい。
【0038】その他、必要に応じ、建設汚泥を型内に投
入する際の投入を容易にする計量器付きのホッパーや、
建設汚泥にセメント等の硬化性材料を添加、混合する場
合には、計量器付きのセメントタンク、ミキサーなどを
適宜組み合わせたものとすることもできる。
【0039】請求項8は、請求項7に係る建設汚泥の真
空加圧脱水装置において、少なくとも前記型、プレス機
構および真空脱水機構が、トラック等の移動可能な台車
上に組み込まれていることを特徴とするものである。
【0040】本願発明が処理対象とする建設汚泥は、主
として既成杭の中掘り工法等の杭施工において排出され
る建設汚泥であり、建設汚泥の中でも低含水比のもので
ある。請求項8に係る発明は、そのような杭工事に適し
た装置として、請求項7に係る真空加圧脱水装置を台車
上に組み込み、杭工事現場等で施工工程に合わせて移動
しながらその場で建設汚泥を処理できるようにしたもの
である。
【0041】これにより、ポンプ圧送し難い汚泥を処理
プラントまで輸送する必要がなく、また工事現場内での
きめ細かな対応が可能となる。さらに、工事現場内での
移動だけでなく、トラック等、長距離の移動が可能な台
車の場合、処理しながら輸送もできるので別途輸送手段
を用意する必要がなく、輸送コストが大幅に削減でき
る。
【0042】
【発明の実施の形態】図1は本願発明の建設汚泥の処理
方法の一実施形態(請求項2に対応)におけるフローチ
ャートを示したもので、既製杭の中掘り工法等の杭工事
から発生するコーン指数が200kN/m2 未満の泥土
状汚泥であって、杭施工においてセメント系硬化材やベ
ントナイト等を使用しない場合である。なお、この場合
の含水比は通常40〜100%である。
【0043】発生した泥土状汚泥はそのまま例えば図4
に示すような真空加圧脱水装置の型に投入され、コーン
指数が200kN/m2 以上になるように真空脱水機構
とプレス機構を備えた真空加圧脱水装置で加圧脱水を行
う。
【0044】真空度は特に限定されない。また、加圧力
も特に限定されないが、例えば1MPa〜10MPa程
度である。
【0045】脱水後の含水比は、投入された泥土状汚泥
の投入前の含水比と重量、真空加圧脱水の際に排出され
る水の量等から算出することもできるが、コーン指数に
ついては真空加圧脱水される試料について予備試験を行
う等して、あらかじめ真空加圧脱水装置の設定をしてお
くことが望ましい。
【0046】杭工事において、ベントナイト泥水やセメ
ント系硬化材等の掘削液を使用しない場合、コーン指数
が200kN/m2 以上に真空加圧脱水された土砂は一
般土としての性状を有し、一般土として当該現場または
他の現場において有効利用するか、または一般土として
廃棄することができる。
【0047】図2は本願発明の建設汚泥の処理方法の他
の実施形態(請求項3〜5に対応)におけるフローチャ
ートを示したもので、杭工事から発生するコーン指数が
200kN/m2 未満の泥土状汚泥(含水比が40〜1
00%)であって、主として杭施工においてセメント系
硬化材あるいはベントナイト泥水等の脱水後の汚泥の一
般土としての処理を阻害する混合材料や添加材料を使用
する場合を想定しているが、これらを使用しない場合で
あってもよい。そして、加圧成形品を得ることを目的と
したものである。
【0048】なお、上記混合材料、添加材料としては、
セメント系硬化材、ベントナイト泥水の他、水ガラス、
消石灰、石灰系固化材等が例として挙げられる。
【0049】発生した泥土状汚泥はそのまま、または必
要に応じて真空加圧脱水する前にあらかじめセメント等
の硬化性材料を所要量添加・混合して、上記真空加圧脱
水装置の型に投入する。硬化性材料の添加量は特に限定
されない。硬化性材料としては普通セメント、高炉セメ
ント等のセメント系硬化材、水ガラス系、石灰系の硬化
性材料等が挙げられる。
【0050】本実施形態の場合、あらかじめ泥土状汚泥
にセメント類が含まれていること(自硬性汚泥の場
合)、あるいは上記のようにセメント類を添加すること
で硬化物が得られるが、真空加圧脱水装置のプレス機構
により所定の圧力を加えることで、型形状に応じた加圧
成形品を得ることができる。
【0051】この場合、加圧成形品は即時脱型品であ
り、材料の建設汚泥は型に充填できればよいので、建設
汚泥中の水分だけでよく、新たな水分を加える必要はな
い。加圧成形品の形態としては、パネル、ブロック等が
ある。これらは植栽や歩道などに利用することができ
る。また、特に形態を限定せずに加圧成形されたものを
破砕または解砕して、必要に応じ二次加工を施すこと
で、路盤材や骨材等として利用することもできる。
【0052】図3は本願発明の建設汚泥の真空加圧脱水
装置の一実施形態(請求項7に対応)における装置の概
要を示したものである。
【0053】建設汚泥とセメントの混合物Sは、型1を
構成する下型1aと側型1bによって形成される凹部に
投入され、その上にフィルター2として濾布等が取り付
けられる。
【0054】真空吸引孔3を有する上型1cに連結して
いる油圧シリンダー4を用いて下型1aと上型1cの間
で加圧しながら、同時に真空ポンプ5による真空吸引で
脱水し、水分Wは上型1cの真空吸引孔3から排出さ
れ、水タンク6に集められる。
【0055】真空加圧脱水終了後も真空吸引を続け、脱
水物は上型1cに吸着したまま、横方向に移動させ、真
空吸引の停止により吸着を解除し脱型する。それと同時
に、次に脱水する建設汚泥とセメントの混合物Sを下型
1c上に投入する。
【0056】図4は本願発明の建設汚泥の真空加圧脱水
装置の他の実施形態(請求項8に対応)における装置の
概要を示したものである。
【0057】この例は、杭工事現場内等を移動可能な車
輪11付きの台車10内に、真空加圧脱水装置の本体を
収納したもので、台車10の上部に1次汚泥受入ホッパ
ー12が設置され、振動ふるい13を経由して計量器付
きの2次汚泥受入ホッパー14からミキサー16に建設
汚泥が投入される。
【0058】また、ミキサー16には計量器付きセメン
トタンク15から、必要量のセメントが添加され、建設
汚泥と攪拌、混合され、真空加圧脱水装置の型1内に混
合物Sが送られる。
【0059】真空加圧脱水装置の基本構造は図3のもの
とほぼ同様であり、下型1aと側型1b、上型1cを有
し、濾布等のフィルターを通じて水分を真空脱水しなが
らプレスを行う構造となっている。
【0060】真空加圧脱水された成形品は型1から外さ
れ、上記の通りパネル、ブロック等の形で、あるいはさ
らに加工するなどして有効利用される。
【0061】
【発明の効果】本願の請求項1、2に係る発明では、従
来、処理が難しかったコーン指数が200kN/m2
満のポンプ圧送により脱水装置に投入し難い比較的低含
水比の建設汚泥について、特定の真空加圧脱水処理方法
を使用することで、建設汚泥の脱水を簡便かつ安価に行
うことができる。
【0062】建設汚泥がセメント系硬化材、ベントナイ
トなどの脱水後の建設汚泥の一般土としての処理を阻害
する混合材料や添加材料を含有していない場合は、コー
ン指数を200kN/m2 以上に改良することで一般土
として経済的な処理が可能となる。
【0063】本願の請求項3〜6に係る発明では、建設
汚泥が自硬性汚泥の場合、あるいは自硬性汚泥でない場
合も含め、適宜硬化性材料を添加しつつ特定の真空加圧
脱水処理を行うことで、得られる硬化物をパネル、ブロ
ック等の成形品として、あるいはさらに加工を施すなど
して骨材等の種々の用途に有効利用することができる。
【0064】本願の請求項7、8に係る建設汚泥の真空
加圧脱水装置は、現場に設置可能な簡易な装置で、これ
まで処理に困っていた低含水比の泥土状汚泥をそのまま
容易に脱水、さらには成形品とすることができるもので
あり、この装置を用いることで請求項1〜6に係る建設
汚泥の処理方法を効率よく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の建設汚泥の処理方法の一実施形態
におけるフローチャートである。
【図2】 本願発明の建設汚泥の処理方法の他の実施形
態におけるフローチャートである。
【図3】 本願発明の建設汚泥の真空加圧脱水装置の一
実施形態における装置の概要を示す断面図である。
【図4】 本願発明の建設汚泥の真空加圧脱水装置の他
の一実施形態における装置の概要を示す断面図である。
【符号の説明】
S…建設汚泥とセメントの混合物、W…水分、1…型、
1a…下型、1b…側型、1c…上型、2…フィルタ
ー、3…真空吸引孔、4…油圧シリンダー、5…真空ポ
ンプ、6…水タンク、10…台車、11…車輪、12…
1次汚泥受入ホッパー、13…振動ふるい、14…2次
汚泥受入ホッパー、15…セメントタンク、16…ミキ
サー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597058664 株式会社トーヨーアサノ 静岡県沼津市原315番地の2 (72)発明者 林 志翔 千葉県佐倉市大作2−4−2 太平洋セメ ント株式会社中央研究所内 (72)発明者 梛野 一博 北海道札幌市中央区南二条西3丁目8番地 日本高圧コンクリート株式会社内 (72)発明者 社本 博 東京都港区新橋5丁目33番11号 日本ヒュ ーム株式会社内 (72)発明者 名波 裕幸 静岡県沼津市原315番地の2 株式会社ト ーヨーアサノ内 Fターム(参考) 4D059 AA09 BE02 BE14 BE15 BG00 BK08 BK30 CB21 CC04 DA04 DA52 DA66 EB20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーン指数が200kN/m2 未満の建
    設汚泥を、真空脱水機構とプレス機構とを備えた真空加
    圧脱水装置の型内に投入し、前記プレス機構により加圧
    しながら前記真空脱水機構により脱水することで、前記
    建設汚泥のコーン指数を一般土として処理可能な200
    kN/m2 以上に改良することを特徴とする建設汚泥の
    処理方法。
  2. 【請求項2】 前記建設汚泥が、セメント系硬化材、ベ
    ントナイトなど、前記脱水後の建設汚泥の一般土として
    の処理を阻害する混合材料や添加材料を含有していない
    ものである請求項1記載の建設汚泥の処理方法。
  3. 【請求項3】 コーン指数が200kN/m2 未満の建
    設汚泥を、真空脱水機構とプレス機構とを備えた真空加
    圧脱水装置の型内に投入し、前記プレス機構により加圧
    しながら前記真空脱水機構により脱水することで、前記
    型によって規定される所定形状に成形することを特徴と
    する建設汚泥の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記建設汚泥が、セメント系硬化材やベ
    ントナイトなどの混合材料または添加材料を含有するも
    のである請求項3記載の建設汚泥の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記汚泥を前記真空加圧脱水装置により
    加圧脱水する前に、硬化性材料を添加、混合する請求項
    3または4記載の建設汚泥の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記建設汚泥の脱水前の含水比が40〜
    100%である請求項1〜5の何れかに記載の建設汚泥
    の処理方法。
  7. 【請求項7】 建設汚泥が投入される型と、前記型内の
    建設汚泥を加圧するプレス機構と、前記型内を負圧にし
    て脱水を行う真空脱水機構とを備えることを特徴とする
    建設汚泥の真空加圧脱水装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記型、プレス機構および真
    空脱水機構が、移動可能な台車上に組み込まれている請
    求項7記載の建設汚泥の真空加圧脱水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016047506A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社奥村組 移動式泥水処理設備
CN115352347A (zh) * 2022-08-29 2022-11-18 江苏航宇建设工程有限公司 一种用于水利水电工程的物料转运装置

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