JP2890389B2 - 充填材及びその製造方法 - Google Patents

充填材及びその製造方法

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築あるいは土木分野
で利用される充填材及びその製造方法に係り、特に、埋
立、埋め戻し等に用いる充填材及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近では、空港建設工事、橋梁工事、人
工島建設工事等において大規模な埋立造成が盛んに行わ
れている。
【0003】これらの埋立に用いる材料としては、周辺
海域の海底土砂、浚渫土砂等をはじめ、廃棄物等が用い
られるが、海底土砂の不足、浚渫による海洋汚染の問
題、廃棄物使用による有害物質の流出の問題、さらには
大規模かつ急速施工の要請などにより、近年は陸上土砂
による施工が増加している。
【0004】しかし、このような陸上土砂の掘削には新
たな環境問題を生じるおそれがあるため、埋立用土砂の
量はどうしても不足しがちである。
【0005】また、埋め戻し工事、道路工事等において
も同様の状況が生じている。
【0006】一方、地中連続壁工法、泥水シールド工法
などから発生する廃棄泥水や軟弱残土等の建設残土は、
廃棄場所が不足しているだけではなく、廃棄に至るまで
に脱水、固化等の中間処理が必要であるため、これをリ
サイクル利用する技術が望まれている。
【0007】このような状況に鑑み、建設残土を埋め戻
し等の充填材として利用する技術も検討されており、例
えば、特開平4-49315号公報には、建設残土にセメント
系安定剤を混入することにより、建設残土を埋立材等に
転用する技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建設残
土にセメント系材料を混入させる場合には、高い強度を
得ることができる反面、セメント使用によって製造コス
トが高くついてしまうという問題や建設残土の含水比が
高い場合には予め脱水等の処理が必要になって製造に時
間がかかるという問題があり、廃棄泥水や軟弱残土をリ
サイクル利用するには限度があった。
【0009】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、廃棄泥水、軟弱残土等の建設残土を利用して
迅速かつ大量に製造可能でかつ所定の強度を維持しつつ
製造コストを低減することができる建築土木用の充填材
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の充填材は請求項1に記載したように、所定
量の水分を含んだ土砂に水硬性セメントおよび石炭灰を
添加して硬化させたものである。
【0011】また、本発明の充填材は、請求項1の石炭
灰および水硬性セメントの添加量を土砂の含水比に応じ
て定めたものである。
【0012】また、本発明の充填材の製造方法は請求項
3に記載したように、所定量の水分を含んだ土砂に水硬
性セメントおよび石炭灰を添加して混合物をつくり、次
いで、前記混合物を所定の大きさに成形して成形物をつ
くり、次いで、前記成形物を硬化させて充填材とする工
程を含むものである。
【0013】また、本発明の充填材の製造方法は、請求
項3の水硬性セメントおよび石炭灰の添加量を土砂の含
水比に応じて定めたものである。
【0014】また、本発明の充填材の製造方法は、請求
項3の成形工程において、混合物を加圧する工程を含む
ものである。
【0015】また、本発明の充填材の製造方法は請求項
6に記載したように、所定量の土砂に少なくとも水硬性
セメントを添加して混合物をつくり、次いで、前記混合
物をブリケットマシンで所定の大きさに成形して成形物
をつくり、次いで、前記成形物を硬化させて充填材とす
る工程を含むものである。
【0016】
【作用】本発明の充填材及びその製造方法においては、
まず、廃棄泥水、軟弱残土等の水分を含んだ土砂に水硬
性セメントおよび石炭灰を添加し、これを混合する。
【0017】ここで、石炭灰が持つ吸水性のため、土砂
に含まれている水分は石炭灰に吸収され、その結果、水
分を含んだ土砂は、脱水等の処理を必要とせずに、成形
に適したコンシステンシーに調製される。
【0018】セメントおよび石炭灰の各添加量は、土
砂、セメントおよび石炭灰の混合物が成形時に所望のコ
ンシステンシーとなるようにかつ硬化時に所望の強度に
なるように、土砂の含水比に応じて適宜定めるのがよ
い。
【0019】次いで、土砂、水硬性セメントおよび石炭
灰の混合物を所定の大きさに成形する。
【0020】次いで、成型物を所定の環境で硬化させて
充填材とする。できあがった充填材は、埋め戻し、埋
立、道路の路盤等の材料として利用される。
【0021】また、本発明の充填材の製造方法において
は、まず、所定量の土砂に少なくとも水硬性セメントを
添加して混合物をつくる。次いで、混合物をブリケット
マシンで所定の大きさに成形して成形物をつくる。次い
で、成形物を硬化させて充填材とする。
【0022】
【実施例】以下、本発明の充填材及びその製造方法の実
施例について、添付図面を参照して説明する。
【0023】図1は、本実施例の充填材の組成を示した
略図である。本実施例の充填材は、図1でわかるよう
に、水1、土砂2、水硬性セメントとしてのセメント3
および所定量の石炭灰4を混合して硬化させてある。
【0024】石炭灰4は石炭を燃焼させた燃えがらであ
り、例えば表1に示す組成のものを用いるのがよい。
【0025】
【表1】 表1の石炭灰は、27.8%の未燃カーボンを含んでお
り、ブレーン法で評価した比表面積は9570cm2/g と
いう高い数値を示している。そのため、表1の石炭灰は
高い吸水性を持つ。
【0026】なお、図1には示していないが、必要に応
じて、バインダーあるいは砂等の骨材を混入してもよ
い。
【0027】図2は、本実施例の充填材を製造する手順
を示したフローチャートである。
【0028】本実施例の充填材を製造する際には、図2
のフローチャートでもわかるようにまず、所定量の水分
を含んだ土砂にセメントおよび所定量の石炭灰を添加す
る(ステップ11)。また、必要に応じてバインダー、
砂等を添加する。バインダーには例えば澱粉系の材料が
よい。
【0029】ここで、セメントおよび石炭灰の各添加
量、言い換えれば合計添加量及び配合比は、土砂、セメ
ントおよび石炭灰の混合物が成形時に所望のコンシステ
ンシーとなるようにかつ硬化時に所望の強度になるよう
に、土砂の含水比に応じて適宜定めるのがよい。
【0030】図3は、石炭灰およびセメントの各添加量
および土砂の含水比がそれらの混合物のコンシステンシ
ーにいかなる影響を及ぼすかをフォールコーン貫入量を
指標として調べた室内実験結果を示したものであり、図
3(a)は、合計添加量に対するコンシステンシーを様々
な配合比について調べたものであり、土砂の含水比は一
定(60%)にしてある。
【0031】また、図3(b)は、土の含水比に対するコ
ンシステンシーを様々な配合比について調べたものであ
り、石炭灰およびセメントの添加量を一定(300kg/m
3)にしてある。
【0032】フォールコーン試験とは、コンシステンシ
ー評価に用いられる試験であり、質量60gのコーンを
試料面に接触させた状態で自由落下させた場合のコーン
の貫入量を測る試験である。
【0033】これらの図を見ると、貫入量は、添加量の
増加に伴って減少し、含水比の増加に伴って増加するこ
とがわかる。また、貫入量の低減には石炭灰がセメント
よりも効果的であることがわかる。
【0034】フォールコーン貫入量は、成形の容易さを
考慮して例えば3乃至5mmに設定するのがよい。
【0035】図4は、石炭灰およびセメントの各添加量
および土砂の含水比がそれらの混合物の硬化後の圧縮強
度にいかなる影響を及ぼすかを一軸圧縮強度を指標とし
て調べた室内実験結果を示したものであり、図4(a)
は、合計添加量に対する圧縮強度を様々な配合比につい
て調べたものであり、土砂の含水比は一定(60%)に
してある。
【0036】また、図4(b) は、土の含水比に対する圧
縮強度を様々な配合比について調べたものであり、石炭
灰およびセメントの添加量を一定(300kg/m3) にし
てある。
【0037】なお、測定にあたっては、混合物を型に詰
め、20゜Cで密閉養生した。
【0038】これらの図を見ると、固化強度は、添加量
の増加に伴って増加し、含水比の増加に伴って減少する
ことがわかる。また、固化強度の増大にはセメントが石
炭灰よりも効果的であることがわかる。
【0039】圧縮強度は、成形硬化後の充填材の圧壊強
度(破壊時の総荷重)が例えば150kgf以上になるよ
うに設定するのがよい。
【0040】再び図2を参照して、上述のようにセメン
トおよび石炭灰を添加した土砂をミキサーで混合する
(ステップ12)。ミキサーは例えばホバート型ミキサ
ーを用いるのがよい。
【0041】次いで、上述の混合物を例えば二軸ローラ
ー式の高圧ブリケットマシンを用いて所定寸法に成形す
る(ステップ13)。ここで、成形物は、例えば大きさ
が数cm程度になるように団子状に形成するのがよい。
【0042】ブリケットマシンは、製鉄用機械として知
られているものであり、混合物を例えば200乃至30
0kgf/cm2で加圧するように作動させるのがよい。
【0043】次いで、成形物を振動ふるいにかけて所定
寸法の成形物だけを取り出す(ステップ14)。
【0044】次いで、所定寸法の成型物を搬出して硬化
させ、これを充填材とする(ステップ15)。
【0045】次に、上述の手順で充填材を製造した結果
について説明する。
【0046】なお、使用した材料としては、土砂は、地
中連続壁工事(泥水循環式)で採取され含水比が液性限
界を上回っている軟弱残土を、石炭灰は、表1に示した
組成の石炭灰を、セメントには高炉セメントB種を、バ
インダーには澱粉系材料をそれぞれ使用した。
【0047】表2に軟弱土、石炭灰、セメント、水、バ
インダーおよび砂の配合を示す。
【0048】
【表2】 供試体としては、表2に示したようにA、B、Cの3つ
の供試体を用意した。なお、表中、軟弱土の重量は乾燥
重量、水の重量は軟弱土に含まれていた水の重量であ
る。
【0049】
【表3】 表3は、供試体の成形前のフォールコーン貫入量を示し
たものであり、成形容易な数値に調製されていることが
わかる。
【0050】図5は、気中、海水中および水道水中に養
生した各供試体の圧壊強度(破壊時の総荷重)を材令に
対して測定した結果を示したものであり、圧壊強度は、
水浸によって低下せず、長期にわたっても低下しないこ
とがわかった。なお、供試体A、B、Cの圧壊強度はそ
れぞれおよそ、50kgf、150kgf、200kg
fであった。
【0051】図6は、一軸圧縮強度と圧壊強度との相互
関係を別途調べたものである。
【0052】図5および図6から、供試体A、B、Cの
各一軸圧縮強度はそれぞれおよそ、20kgf/cm2、60k
gf/cm2、80kgf/cm2であることがわかる。
【0053】図7は、材令約250日の充填材を用いて
乾湿繰り返し試験を行った結果であり、水中に5時間浸
し、次いで70゜Cで42時間乾燥させる工程を12回
繰り返した場合の含水比の変化および圧壊強度の変化を
調べたものである。
【0054】同図でわかるように、圧壊強度が高い供試
体ほど含水比の変化は小さく、また、圧壊強度が小さい
場合(供試体A)、乾湿繰り返しによってその値が若干
低下したが、圧壊強度が大きい場合(供試体B、C)、
むしろその値が増加した。
【0055】また、図示しなかったが、供試体Aでは、
約12%が試験途中で崩壊したのに対し、供試体B、C
では、それらのすべてが試験終了まで崩壊しなかった。
【0056】すなわち、圧壊強度が150kgf程度を
上回る場合には、乾湿繰り返しによる悪影響をほとんど
受けないことがわかった。
【0057】図8は、水中振とう試験の結果であり、成
形物と水とを4対6の体積比で容器に入れ、これを振幅
10cm、速度100回/分で振とうさせ、次いで、初
期質量に対する振とう後の25mm通過質量の割合(損
壊率)を測定したものである。同図でわかるように、振
とう時間の増加とともに損壊率は増加するが、圧壊強度
が小さい供試体Aでは、初期から損壊が著しいのに対
し、圧壊強度が大きい供試体B、Cでは、時間に比例し
て損壊率が増加するものの、供試体Aに比べて高い抵抗
性を示すことがわかった。すなわち、圧壊強度が150
kgf程度を上回る場合には、耐久性が飛躍的に増大す
ることがわかった。
【0058】以上説明したように、本実施例の充填材
は、土砂に添加するセメントおよび石炭灰の各量を、土
砂、セメントおよび石炭灰の混合物が成形時に所望のコ
ンシステンシーとなるようにかつ硬化時に所望の強度に
なるように、土砂の含水比に応じて適宜定めるようにし
たので、任意の含水比を持つ土砂を用いて迅速かつ安価
に充填材を製造することができる。
【0059】すなわち、土砂に含まれる水分を石炭灰に
吸収させるようにしたので、任意の含水比の土砂、特に
そのままでは成形できないような液性限界を越える土砂
を所定のコンシステンシーに調製することが可能とな
り、従来のように脱水等の処理をしてから成形する必要
はなくなる。そのため、地中連続壁工法、シールド工法
等で生じた泥水や軟弱残土を用いて迅速に充填材をつく
ることができる。
【0060】また、所定の自硬性を持つ石炭灰でセメン
トの一部を置換することによって使用するセメント量を
減らすことができるので、充填材の製造コストを低減す
ることができる。
【0061】また、高圧ブリケットマシンで加圧成形す
るようにしたので、寸法のばらつきが少ない充填材をき
わめて短時間にしたがって大量に製造することができ
る。
【0062】また、成形硬化後の圧壊強度が150kg
f程度を上回るように石炭灰およびセメントの配合を調
製すれば、乾湿繰り返しや水中振とう等に大きな耐久性
を示す充填材を製造することが可能となり、道路材とし
てあるいは通常の埋め戻し土や盛土用の充填材としては
もちろん、特に、埋立や地下水位以下の埋め戻し用の充
填材として、あるいは液状化対策を目的としたグラベル
ドレーン工法で用いる砕石に代わる材料として大いに利
用することができる。
【0063】また、従来であれば、脱水処理等を行った
上で廃棄していた泥水や建設残土を脱水処理を行う必要
なしに有効利用することができるので、環境への影響を
大幅に低減できるとともに、地中連続壁工法等の泥水を
用いる工法のトータルコストを軽減することができる。
【0064】本実施例では、表1に示したような高い吸
水性をもつ石炭灰を用いたが、所定の吸水性を持つ石炭
灰であれば様々な組成の石炭灰を用いることができる。
【0065】また、本実施例では、成形工程において高
圧ブリケットマシンを用いたが、所定の圧力をかけるこ
とができるものであればどのようなものでもよいし、充
填材を大量生産する必要がなければ、図4で説明したよ
うに型に入れて養生するやり方でもよい。
【0066】また、本実施例では、水分を含んだ土砂に
セメントおよび石炭灰を添加して混合し、この混合物を
高圧ブリケットマシンで成形して充填材を製造したが、
コンシステンシーが成形に適した土砂を用いる場合に
は、石炭灰を省略して混合物をつくり、これを高圧ブリ
ケットマシンで成形して充填材を製造してもよい。
【0067】このような場合においても、寸法のばらつ
きが少ない充填材をきわめて短時間に、したがって大量
に製造することができる。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の充填材は、
所定量の水分を含んだ土砂に水硬性セメントおよび石炭
灰を添加して硬化させたので、廃棄泥水、軟弱残土等を
利用して迅速かつ大量に充填材を製造可能でかつ所定の
強度を維持しつつ製造コストを低減することができる。
【0069】また、本発明の充填材の製造方法は、所定
量の水分を含んだ土砂に水硬性セメントおよび石炭灰を
添加して混合物をつくり、次いで、前記混合物を所定の
大きさに成形して成形物をつくり、次いで、前記成形物
を硬化させて充填材とするようにしたので、廃棄泥水、
軟弱残土等を利用して迅速かつ大量に充填材を製造可能
でかつ所定の強度を維持しつつ製造コストを低減するこ
とができる。
【0070】また、所定量の土砂に少なくとも水硬性セ
メントを添加して混合物をつくり、次いで、前記混合物
をブリケットマシンで所定の大きさに成形して成形物を
つくり、次いで、前記成形物を硬化させて充填材とする
ようにしたので、廃棄泥水、軟弱残土等を利用して迅速
かつ大量に充填材を製造可能でかつ所定の強度を維持し
つつ製造コストを低減することができる。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る充填材の組成を示した略図。
【図2】本実施例に係る充填材の製造方法の手順を示す
フローチャート。
【図3】図3(a)は、セメントおよび石炭灰の合計添加
量に対するコンシステンシーを様々な配合比について測
定したグラフ、図3(b)は、土の含水比に対するコンシ
ステンシーを様々な配合比について測定したグラフ。
【図4】図4(a) は、石炭灰およびセメントの合計添加
量に対する圧縮強度を様々な配合比について測定したグ
ラフ、図4(b) は、土の含水比に対する圧縮強度を様々
な配合比について測定したグラフ。
【図5】気中、海水中および水道水中に養生した供試体
の圧壊強度(破壊時の総荷重)を材令に対して測定した
結果を示したグラフ。
【図6】一軸圧縮強度と圧壊強度との相互関係を測定し
たグラフ。
【図7】乾湿繰り返し試験の結果を示したグラフ。
【図8】水中振とう試験の結果を示したグラフ。
【符号の説明】
1 水 2 土砂 3 セメント粒子 4 石炭灰
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C04B 28/02 14:04 18:10) (56)参考文献 特開 平4−49315(JP,A) 特開 昭61−212399(JP,A) 実開 平4−53025(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 28/02 C04B 14/04 C04B 18/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量の水分を含んだ土砂に水硬性セメ
    ント及び石炭灰を添加して硬化させたことを特徴とする
    充填材。
  2. 【請求項2】 前記石炭灰および前記水硬性セメントの
    添加量を前記土砂の含水比に応じて定めた請求項1記載
    の充填材。
  3. 【請求項3】 所定量の水分を含んだ土砂に水硬性セメ
    ントおよび石炭灰を添加して混合物をつくり、次いで、
    前記混合物を所定の大きさに成形して成形物をつくり、
    次いで、前記成形物を硬化させて充填材とすることを特
    徴とする充填材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記水硬性セメントおよび前記石炭灰の
    添加量を前記土砂の含水比に応じて定めた請求項3記載
    の充填材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記成形工程は、前記混合物を成形する
    際に前記混合物を加圧する工程を含む請求項3記載の充
    填材の製造方法。
  6. 【請求項6】 所定量の土砂に少なくとも水硬性セメン
    トを添加して混合物をつくり、次いで、前記混合物をブ
    リケットマシンで所定の大きさに成形して成形物をつく
    り、次いで、前記成形物を硬化させて充填材とすること
    を特徴とする充填材の製造方法。
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