JPH08903B2 - 静的破砕剤 - Google Patents
静的破砕剤Info
- Publication number
- JPH08903B2 JPH08903B2 JP5337710A JP33771093A JPH08903B2 JP H08903 B2 JPH08903 B2 JP H08903B2 JP 5337710 A JP5337710 A JP 5337710A JP 33771093 A JP33771093 A JP 33771093A JP H08903 B2 JPH08903 B2 JP H08903B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crushing agent
- static crushing
- concrete
- pile
- static
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は場所打杭の杭頭処理工法
に用いられる静的破砕剤に関する。
に用いられる静的破砕剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビルや橋などを建造する場合の
基礎杭として、現場において地中に杭孔を掘削し、この
杭孔内に生コンクリートを打設して杭を形成する、いわ
ゆる場所打杭が採用されている。この場所打杭の場合、
杭頭余盛部分の不良コンクリートを破砕除去する必要性
がある。しかし、従来から行われていたブレーカ等を使
用して破砕する方法では、近隣に与える騒音や振動等が
環境を悪化する原因となり問題となる。
基礎杭として、現場において地中に杭孔を掘削し、この
杭孔内に生コンクリートを打設して杭を形成する、いわ
ゆる場所打杭が採用されている。この場所打杭の場合、
杭頭余盛部分の不良コンクリートを破砕除去する必要性
がある。しかし、従来から行われていたブレーカ等を使
用して破砕する方法では、近隣に与える騒音や振動等が
環境を悪化する原因となり問題となる。
【0003】そこで、このような問題を解決する工法と
して、本件出願人は静的破砕剤を用いた杭頭処理工法を
既に提案してある(特願昭57−201048号)。こ
の杭頭処理工法は、例えば、掘削した杭孔内に空のスパ
イラルシース管を取付けた鉄筋篭を沈設し、コンクリー
ト打設前にスパイラルシース管内に水で混練した静的破
砕剤を充填し、コンクリートの養生と共に静的破砕剤の
水和膨張を図り、コンクリート杭の切断計画線上に亀裂
を発生させて余盛部分の不良コンクリートを除去するも
のであった。
して、本件出願人は静的破砕剤を用いた杭頭処理工法を
既に提案してある(特願昭57−201048号)。こ
の杭頭処理工法は、例えば、掘削した杭孔内に空のスパ
イラルシース管を取付けた鉄筋篭を沈設し、コンクリー
ト打設前にスパイラルシース管内に水で混練した静的破
砕剤を充填し、コンクリートの養生と共に静的破砕剤の
水和膨張を図り、コンクリート杭の切断計画線上に亀裂
を発生させて余盛部分の不良コンクリートを除去するも
のであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の場所打杭の杭頭処理工法にあっては、静的破砕剤に
水を添加し、予め混練してスラリー状態にしてからシー
ス管に充填する使用方法であったため、破砕効果は優れ
ているものの、静的破砕剤の混練水の計量、混練作業お
よび混練してから膨張圧発現時間の調整等、作業面での
煩雑さを伴うといった問題があった。
来の場所打杭の杭頭処理工法にあっては、静的破砕剤に
水を添加し、予め混練してスラリー状態にしてからシー
ス管に充填する使用方法であったため、破砕効果は優れ
ているものの、静的破砕剤の混練水の計量、混練作業お
よび混練してから膨張圧発現時間の調整等、作業面での
煩雑さを伴うといった問題があった。
【0005】また、静的破砕剤を用いて場所打杭の杭頭
を処理した場合、数mm程度の亀裂しか発生させること
ができず、杭頭余盛部分の除去処理のためには不十分で
あって、後処理に長時間掛かるという問題点があった。
そこで、上記問題点を解決するための本発明における技
術的課題は、場所打ち作業における静的破砕剤充填作業
の煩雑さを回避させるとともに後処理を容易にさせる静
的破砕剤を提供することにある。
を処理した場合、数mm程度の亀裂しか発生させること
ができず、杭頭余盛部分の除去処理のためには不十分で
あって、後処理に長時間掛かるという問題点があった。
そこで、上記問題点を解決するための本発明における技
術的課題は、場所打ち作業における静的破砕剤充填作業
の煩雑さを回避させるとともに後処理を容易にさせる静
的破砕剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための具体的手段として、静的破砕剤は、粒径1
〜2mmが15〜20重量%、粒径2〜4mmが55〜
60重量%、粒径4〜5mmが35〜20重量%の粒度
分散を有する顆粒に造粒されていることを特徴とする。
決するための具体的手段として、静的破砕剤は、粒径1
〜2mmが15〜20重量%、粒径2〜4mmが55〜
60重量%、粒径4〜5mmが35〜20重量%の粒度
分散を有する顆粒に造粒されていることを特徴とする。
【0007】
【0008】〔具体的構成〕本発明において使用される
静的破砕剤は、カルシウム・アルミノ・フェライト
〔(CaO)4 ・Al2 O3 ・Fe2 O3 〕と遊離酸化
カルシウム(CaO)および酸化マグネシウム(Mg
O)を基本成分とし、これに遅延剤としてホウ酸塩等を
添加したものである。そして、遅延剤の種類および添加
量を適宜変えることによって、水和膨張圧の発現時間を
調整することができる。
静的破砕剤は、カルシウム・アルミノ・フェライト
〔(CaO)4 ・Al2 O3 ・Fe2 O3 〕と遊離酸化
カルシウム(CaO)および酸化マグネシウム(Mg
O)を基本成分とし、これに遅延剤としてホウ酸塩等を
添加したものである。そして、遅延剤の種類および添加
量を適宜変えることによって、水和膨張圧の発現時間を
調整することができる。
【0009】静的破砕剤を顆粒状に成形するのは、各粒
子間に空隙を保つことによって、安定液が各粒子を十分
に包み込むことができるようにするためである。これに
より、静的破砕剤を充填した容器を安定液の中に単に漬
けただけでも、各顆粒が十分に水和し、膨張圧を発現す
る。また、静的破砕剤を顆粒状に成形する手段として
は、ブリケッティングマシンにより破砕剤の乾粉を高い
圧力で連続的に強固なアーモンド状のブリケットに造粒
する方法や、コンパクティングマシンにより破砕剤の乾
粉をスムースロールで板状に圧縮成形した後、破砕して
造粒する方法、その他の乾式圧縮成形方法が挙げられ
る。
子間に空隙を保つことによって、安定液が各粒子を十分
に包み込むことができるようにするためである。これに
より、静的破砕剤を充填した容器を安定液の中に単に漬
けただけでも、各顆粒が十分に水和し、膨張圧を発現す
る。また、静的破砕剤を顆粒状に成形する手段として
は、ブリケッティングマシンにより破砕剤の乾粉を高い
圧力で連続的に強固なアーモンド状のブリケットに造粒
する方法や、コンパクティングマシンにより破砕剤の乾
粉をスムースロールで板状に圧縮成形した後、破砕して
造粒する方法、その他の乾式圧縮成形方法が挙げられ
る。
【0010】静的破砕剤の顆粒の大きさは、下記表−1
の粒度分布にする。
の粒度分布にする。
【0011】
【表1】 容器内に充填された顆粒状の静的破砕剤が吸水する方法
は、容器自体を不浸透性の材料で形成し、その両端開口
部を顆粒が抜け落ちない程度のメッシュで形成されたネ
ット被覆し、該ネットを通して吸水するものである。
は、容器自体を不浸透性の材料で形成し、その両端開口
部を顆粒が抜け落ちない程度のメッシュで形成されたネ
ット被覆し、該ネットを通して吸水するものである。
【0012】静的破砕剤が吸水する安定液は、杭孔掘削
時に杭孔周壁の崩壊を防止する為に杭孔内に注入される
もので、例えば、ベントナイト溶液又はベントナイト溶
液にCMCや分散剤を添加したものなどが用いられる。
静的破砕剤が杭孔内の安定液を吸水する手段としては、
安定液が杭孔内に十分に満たされている場合には、鉄筋
篭を杭孔内へ挿入した時に容器を安定液内に沈漬して吸
水させるか、若しくは安定液が十分に満たされていない
場合には、コンクリートの打設時に安定液の水位上昇を
図り、容器を安定液中に没して静的破砕剤の吸水を行
う。
時に杭孔周壁の崩壊を防止する為に杭孔内に注入される
もので、例えば、ベントナイト溶液又はベントナイト溶
液にCMCや分散剤を添加したものなどが用いられる。
静的破砕剤が杭孔内の安定液を吸水する手段としては、
安定液が杭孔内に十分に満たされている場合には、鉄筋
篭を杭孔内へ挿入した時に容器を安定液内に沈漬して吸
水させるか、若しくは安定液が十分に満たされていない
場合には、コンクリートの打設時に安定液の水位上昇を
図り、容器を安定液中に没して静的破砕剤の吸水を行
う。
【0013】尚、静的破砕剤の最適水和条件は、安定液
に沈漬している時間等を調整することによって行うこと
ができる。 〔本発明の静的破砕剤を用いた杭頭処理工法〕次に、本
発明による静的破砕剤を用いた杭頭処理工法の施行方法
を図1に基づいて説明する。
に沈漬している時間等を調整することによって行うこと
ができる。 〔本発明の静的破砕剤を用いた杭頭処理工法〕次に、本
発明による静的破砕剤を用いた杭頭処理工法の施行方法
を図1に基づいて説明する。
【0014】まず、安定液の存在下で杭孔を掘削する。
そして、主筋縁切材を鉄筋篭主筋に取付ける(工程10
1)。次に、顆粒状の静的破砕材を容器に充填し、この
容器を鉄筋篭に取付け(工程102)、静的破砕材入り
容器を取付けた鉄筋篭を安定液で満たされたた杭孔内に
挿入して沈漬する。容器が安定液に沈漬すると、安定液
が容器の両端のネットから容器内に侵入し、侵入した安
定液が顆粒状の静的破砕材を十分に包み込み、静的破砕
材の外周から内部に吸水されていく(工程103)。そ
の後、コンクリートを安定液と置換しながら破砕計画線
上方まで打設する(工程104)。打設完了後、コンク
リートの強度が発現するまで養生する。また、それと同
時に静的破砕材の水和膨張を図る(工程105)。そし
て、コンクリートの養生終了後、静的破砕剤の膨張圧発
現を待って破砕計画線上に亀裂を発生させ、余盛コンク
リート部分を除去して杭頭の処理を終了する(工程10
6)。
そして、主筋縁切材を鉄筋篭主筋に取付ける(工程10
1)。次に、顆粒状の静的破砕材を容器に充填し、この
容器を鉄筋篭に取付け(工程102)、静的破砕材入り
容器を取付けた鉄筋篭を安定液で満たされたた杭孔内に
挿入して沈漬する。容器が安定液に沈漬すると、安定液
が容器の両端のネットから容器内に侵入し、侵入した安
定液が顆粒状の静的破砕材を十分に包み込み、静的破砕
材の外周から内部に吸水されていく(工程103)。そ
の後、コンクリートを安定液と置換しながら破砕計画線
上方まで打設する(工程104)。打設完了後、コンク
リートの強度が発現するまで養生する。また、それと同
時に静的破砕材の水和膨張を図る(工程105)。そし
て、コンクリートの養生終了後、静的破砕剤の膨張圧発
現を待って破砕計画線上に亀裂を発生させ、余盛コンク
リート部分を除去して杭頭の処理を終了する(工程10
6)。
【0015】尚、上記本発明の処理工法を、図2に示す
従来工法と比較した場合、静的破砕剤の水の計量、破砕
剤との水の混練作業および、鉄筋篭へ予め取付けた容器
にスラリを充填する作業(工程107)を、本発明の場
合では省略することができることになる。
従来工法と比較した場合、静的破砕剤の水の計量、破砕
剤との水の混練作業および、鉄筋篭へ予め取付けた容器
にスラリを充填する作業(工程107)を、本発明の場
合では省略することができることになる。
【0016】
【作用】上記構成により、本発明による静的破砕剤は、
粒径1〜2mmが15〜20重量%、粒径2〜4mmが
55〜60重量%、粒径4〜5mmが35〜20重量%
の粒度分布にされた顆粒に造粒されていることによっ
て、場所打杭の杭頭処理に用いると、粘性の高いベント
ナイト溶液又はベントナイト溶液にCMCや分散剤を添
加した安定液の中に沈漬された時に、粘性の高い安定液
が各顆粒を十分に包み込むことができ、顆粒表面から安
定液中の水分を浸透させ、コンクリート強度の発現に従
い、適度な時間経過を経て、水和膨張圧が適正に発現す
るようになり、破砕計画線に沿って数cm程度の亀裂を
発生させ、余盛りコンクリートを除去可能にする。
粒径1〜2mmが15〜20重量%、粒径2〜4mmが
55〜60重量%、粒径4〜5mmが35〜20重量%
の粒度分布にされた顆粒に造粒されていることによっ
て、場所打杭の杭頭処理に用いると、粘性の高いベント
ナイト溶液又はベントナイト溶液にCMCや分散剤を添
加した安定液の中に沈漬された時に、粘性の高い安定液
が各顆粒を十分に包み込むことができ、顆粒表面から安
定液中の水分を浸透させ、コンクリート強度の発現に従
い、適度な時間経過を経て、水和膨張圧が適正に発現す
るようになり、破砕計画線に沿って数cm程度の亀裂を
発生させ、余盛りコンクリートを除去可能にする。
【0017】また、静的破砕剤の製造方法においては、
乾粉に形成した破砕剤をブリケッティングマシンにより
高い圧力で連続的に強固なアーモンド状のブリケットに
造粒し、その後粉砕して、所定の粒度分布の顆粒に形成
したことにより、基本成分と遅延剤とが各顆粒において
適度に配合され、吸水性および水和反応性が良く、しか
も水和膨張圧が大きい静的破砕剤を製造させる。
乾粉に形成した破砕剤をブリケッティングマシンにより
高い圧力で連続的に強固なアーモンド状のブリケットに
造粒し、その後粉砕して、所定の粒度分布の顆粒に形成
したことにより、基本成分と遅延剤とが各顆粒において
適度に配合され、吸水性および水和反応性が良く、しか
も水和膨張圧が大きい静的破砕剤を製造させる。
【0018】また、静的破砕剤入り容器は、上記静的破
砕剤を充填して両端を開口させた筒状の不浸透性容器と
したことにより、場所打杭の杭頭処理時に、粘性の高い
ベントナイト溶液又はベントナイト溶液にCMCや分散
剤を添加した安定液の中に沈漬された時に、開口された
両端から粘性の高い安定液を浸透させ、静的破砕剤を十
分に包み込ませることができ、コンクリート打設後に十
分な水和膨張圧を静的破砕剤に発現させて、破砕計画線
に沿って大きな亀裂を発生させることができるようにな
り、取扱いが容易で、作業性の良い場所打杭の杭頭処理
用静的破砕剤入り容器を実現させる。
砕剤を充填して両端を開口させた筒状の不浸透性容器と
したことにより、場所打杭の杭頭処理時に、粘性の高い
ベントナイト溶液又はベントナイト溶液にCMCや分散
剤を添加した安定液の中に沈漬された時に、開口された
両端から粘性の高い安定液を浸透させ、静的破砕剤を十
分に包み込ませることができ、コンクリート打設後に十
分な水和膨張圧を静的破砕剤に発現させて、破砕計画線
に沿って大きな亀裂を発生させることができるようにな
り、取扱いが容易で、作業性の良い場所打杭の杭頭処理
用静的破砕剤入り容器を実現させる。
【0019】
【実施例】静的破砕剤の一種であるCAB(住友セメン
ト社製商品名)を顆粒状に成形し、図3に示すように、
偏平状のスパイラルシース管1(最大径45mm、長さ
50cm)に充填した。そしてスパイラスシース管1の
両端部をネット4で塞ぎ、場所打杭コンクリート杭頭部
(直径1m)の切断計画線2上において、鉄筋篭3に沿
って複数個配設し、結束線で取付けた。次に、この鉄筋
篭3を杭孔内に挿入し、スパイラスシース管1を安定液
の中に沈めた後、コンクリートを打設した。そして、1
0日間経過してから堀り起こしたところ、上記切断計画
線2に沿って、幅1〜2cmの亀裂の発生が認められ
た。
ト社製商品名)を顆粒状に成形し、図3に示すように、
偏平状のスパイラルシース管1(最大径45mm、長さ
50cm)に充填した。そしてスパイラスシース管1の
両端部をネット4で塞ぎ、場所打杭コンクリート杭頭部
(直径1m)の切断計画線2上において、鉄筋篭3に沿
って複数個配設し、結束線で取付けた。次に、この鉄筋
篭3を杭孔内に挿入し、スパイラスシース管1を安定液
の中に沈めた後、コンクリートを打設した。そして、1
0日間経過してから堀り起こしたところ、上記切断計画
線2に沿って、幅1〜2cmの亀裂の発生が認められ
た。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る静的
破砕剤によれば、粒径1〜2mmが15〜20重量%、
粒径2〜4mmが55〜60重量%、粒径4〜5mmが
35〜20重量%の粒度分布にされた顆粒に造粒されて
いることによって、場所打杭の杭頭処理に用いると、掘
削時に用いられる粘性の高いベントナイト溶液又はベン
トナイト溶液にCMCや分散剤を添加した安定液の中に
沈漬された時に、粘性の高い安定液が各顆粒を十分に包
み込むことができ、顆粒表面から安定液中の水分を浸透
させ、コンクリート強度の発現に従い、適度な時間経過
を経て、水和膨張圧が適正に発現させることができて、
破砕計画線に沿って数cm程度の亀裂を発生させること
ができ、余盛りコンクリートが容易に除去可能となる。
このため、従来、必要とされた静的破砕剤を容器に充填
させる前作業としての混練水の計量や混練作業等を省略
することができ、前作業の簡素化および迅速化を図るこ
とができるとともに、余盛りコンクリートの除去作業も
容易となり、場所打杭の杭頭処理における時間短縮およ
び経費削減を実現させることができる。
破砕剤によれば、粒径1〜2mmが15〜20重量%、
粒径2〜4mmが55〜60重量%、粒径4〜5mmが
35〜20重量%の粒度分布にされた顆粒に造粒されて
いることによって、場所打杭の杭頭処理に用いると、掘
削時に用いられる粘性の高いベントナイト溶液又はベン
トナイト溶液にCMCや分散剤を添加した安定液の中に
沈漬された時に、粘性の高い安定液が各顆粒を十分に包
み込むことができ、顆粒表面から安定液中の水分を浸透
させ、コンクリート強度の発現に従い、適度な時間経過
を経て、水和膨張圧が適正に発現させることができて、
破砕計画線に沿って数cm程度の亀裂を発生させること
ができ、余盛りコンクリートが容易に除去可能となる。
このため、従来、必要とされた静的破砕剤を容器に充填
させる前作業としての混練水の計量や混練作業等を省略
することができ、前作業の簡素化および迅速化を図るこ
とができるとともに、余盛りコンクリートの除去作業も
容易となり、場所打杭の杭頭処理における時間短縮およ
び経費削減を実現させることができる。
【0021】
【0022】
【図1】本発明にかかる安定液を利用した杭頭処理工法
の作業工程を示す流れ図。
の作業工程を示す流れ図。
【図2】従来例の作業工程を示す流れ図。
【図3】スパイラスシース管の鉄筋篭へ取り付けた状態
を示す斜視説明図。
を示す斜視説明図。
1 スパイラルシース管 2 切断計画線 3 鉄筋篭
Claims (1)
- 【請求項1】 粒径1〜2mmが15〜20重量%、粒
径2〜4mmが55〜60重量%、粒径4〜5mmが3
5〜20重量%、の粒度分布を有する顆粒に造粒された
ことを特徴とする静的破砕剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5337710A JPH08903B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 静的破砕剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5337710A JPH08903B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 静的破砕剤 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16496588A Division JPH0718153B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | 掘削時の安定液を利用した場所打杭の杭頭処理工法 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14360395A Division JP2610592B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 静的破砕剤入り容器 |
JP14360295A Division JP2610591B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 静的破砕剤の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0776682A JPH0776682A (ja) | 1995-03-20 |
JPH08903B2 true JPH08903B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=18311240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5337710A Expired - Lifetime JPH08903B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 静的破砕剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08903B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61122322A (ja) * | 1984-11-16 | 1986-06-10 | Onoda Cement Co Ltd | 場所打コンクリ−ト杭頭の破壊方法 |
JPS61238880A (ja) * | 1985-04-16 | 1986-10-24 | Onoda Cement Co Ltd | 膨張性破砕剤 |
JPS62233380A (ja) * | 1986-04-02 | 1987-10-13 | 旭化成株式会社 | 静的破砕剤 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5337710A patent/JPH08903B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0776682A (ja) | 1995-03-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5991214A (ja) | 場所打杭の杭頭処理工法 | |
JP4811732B2 (ja) | 石綿廃棄物のセメント固型化方法 | |
JP2007131804A (ja) | 地盤埋戻し材 | |
JP2610592B2 (ja) | 静的破砕剤入り容器 | |
JPH08903B2 (ja) | 静的破砕剤 | |
JP2610591B2 (ja) | 静的破砕剤の製造方法 | |
JP3375320B2 (ja) | アーチコンクリートの打設方法とアーチコンクリート打設用セントル | |
JP2867281B2 (ja) | 連続地中壁の連壁頭部処理工法 | |
JP2595391B2 (ja) | 場所打ちコンクリート杭の杭頭処理工法 | |
JP2005120636A (ja) | 土堰堤の改築工法 | |
JP2882770B2 (ja) | 軟弱地盤の改良工法 | |
JPH0718153B2 (ja) | 掘削時の安定液を利用した場所打杭の杭頭処理工法 | |
US3192720A (en) | Anticorrosive back-fill method | |
JP2849924B2 (ja) | 場所打ちコンクリート杭の余盛コンクリートの破砕方法 | |
JPH0849242A (ja) | 地下構造体およびその施工方法 | |
JPH05272133A (ja) | 場所打ちコンクリート杭の杭頭処理工法 | |
JP3589095B2 (ja) | コンクリートの打ち継ぎ方法 | |
JPH05132942A (ja) | 埋戻用材および埋戻工法 | |
JP2003002725A (ja) | 現地発生岩材を用いる建設材料 | |
JP2774449B2 (ja) | 軟弱地盤の改良工法 | |
JPH0216213A (ja) | 場所打杭の杭頭処理工法 | |
JP2713864B2 (ja) | 軟弱地盤の改良工法 | |
JPH0312175B2 (ja) | ||
JP3577276B2 (ja) | 裏込めグラウト材の製造方法 | |
JP2766444B2 (ja) | 場所打ちコンクリート杭の杭頭処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080110 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110 Year of fee payment: 13 |