JP2849924B2 - 場所打ちコンクリート杭の余盛コンクリートの破砕方法 - Google Patents

場所打ちコンクリート杭の余盛コンクリートの破砕方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は場所打ちコンクリート杭を施工するにあた
り、生コンクリートを打設したさい、杭頭部のいわゆる
未硬化余盛コンクリートに膨張性物質を混合して、硬化
せしめ、クラックを発生させて、硬化した余盛コンクリ
ートを破砕する方法に関する。
〔従来の技術〕 場所打ちコンクリート杭は、建設予定の地面に掘削し
た穴の中へ鉄筋篭を挿入したのち、穴底まで配設した輸
送パイプを通して生コンクリートを底部から打設し、硬
化させることによって施工される。
しかし、施工後の杭頭部の生コンクリートには、穴内
の泥水、土砂が混入集中するため、所定の強度が発現し
ない。そこで、生コンクリートを設計杭高より数十cm〜
1m程度高くなるように多量に打設し(つまり余盛す
る)、硬化した余盛コンクリートを破砕除去する方法が
一般に行なわれている。
硬化した余盛コンクリートは、従来ブレーカー等を用
い機械的方法で破砕していたが、近時静的破砕剤を利用
する方法も採用されている。
たとえば、余盛コンクリート中の鉄筋篭の適当な箇所
に、静的破砕剤を封入した透水性チューブを固定し、打
設された生コンクリートの混練水を吸収させ、水和反応
させ、生じる膨張力によって硬化した余盛コンクリート
に部分的にクラックを発生させて小割除去する方法、ま
た杭本体と余盛部との破砕予定面付近および余盛部の適
当な箇所に、静的破砕剤のスラリーを封入したシース管
を配設し、打設し、硬化させて、余盛コンクリートに部
分的にクラックを発生させて、分割し、さらに小割し除
去する方法が知られている。
そのため、従来の方法では破砕効率をよくするため
に、前記チューブやシース管をいかに配設固定するかと
いう点に重点をおいて開発がなされて来た(特公昭63−
27488、特開昭62−59686、特開昭61−146912、特開昭61
−122322、特開昭60−26719)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来法では、生コンクリート打設前、破砕予定の余盛
部の鉄筋篭の鉄筋に、透水性チューブやシース管を人手
によって逐一取り付けた。その作業が意外に複雑かつ面
倒であったため、透水性チューブやシース管を破損する
ことが多く、その度に付け替え作業を余儀なくされた。
また、予め透水性チューブ等を鉄筋篭にセットして穴中
に挿入したとき、応々にして穴長が大き過ぎたため、鉄
筋篭が予定より深く入り過ぎ、杭として残すべきコンク
リートにもクラックを発生させて、思わぬ作業を強いら
れることもあった。さらには未硬化余盛コンクリート中
に混入した泥水や土砂は偏在して含まれているので、硬
化余盛コンクリートの性状は一様でなく、ある部分は脆
弱であったり、ある部分は多孔であったりしたために必
ずしも設計通りのクラックが発生しなかったり、あるい
はせいぜいマイクロクラックが発生する程度であること
もしばしばであっ。
このような場合、硬化した余盛コンクリートの除去作
業は単純でなく、従前の機械的除去方法も合わせて行な
う必要があったために作業が難渋した。この問題は静的
破砕剤による余盛コンクリートの除去方法開発当初から
懸案事項として今日に至るも未解決のままであった。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明者らは、作業が単純で、静的破砕剤の損
失もなく、かつ小割作業が容易にできるように無数のク
ラックを、除去予定の余盛コンクリート全体に発生させ
る方法について研究した結果、打設された余盛コンクリ
ートが未だ硬化しないうちに、市販の静的破砕剤、焼成
ドロマイト、焼成マグネシア、硬焼生石灰から選ばれた
少なくとも一つの膨張性物質を混合するという意外に簡
単な方法が所期の目的を達成できることを発見し、これ
に基づいて本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、場所打ちコンクリート杭を施工
するにあたり、生コンクリート打設後の余盛コンクリー
ト中、少なくとも鉄筋篭内部の未硬化余盛コンクリート
に市販の静的破砕剤、焼成ドロマイト、焼成マグネシ
ア、硬焼生石灰から選ばれた少なくとも一つの膨張性物
質を投入し、強制的に混合し、硬化させることによって
余盛コンクリート全体にクラックを発生させ、破砕させ
て杭本体から除去する方法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられる膨張性物質は生コンクリートと混
合したさい、生コンクリート中のセメントの水和硬化開
始より多少遅れて水和膨張する粉粒状物質である。特に
混合後12時間程度経過後に水和膨張する該物質が望まし
い。具体的には市販の静的破砕剤、焼成ドロマイト、焼
成マグネシア、硬焼生石灰が挙げられる。
打設後の未硬化余盛コンクリートへの膨張性物質の投
入混合方法は、本発明において特に限定するものではな
い。膨張性物質は、該余盛コンクリート全体に分散する
ように混合してもよいが、少なくとも、鉄筋篭(鉄筋篭
の主筋は、第1図に示すように杭外周より中心方向10〜
20%程度内側に、外周に沿って杭高方向に組まれている
のが一般的である。)の内側に存在する該余盛コンクリ
ートと混合し、十分に分散させるようにしても目的は達
成でき、この方がむしろ作業時間や作業の単純化からい
っても実際的である。
膨張性物質の投入方法は、たとえば未硬化余盛コンク
リートを攪拌しながら粉粒状のまま、あるいは、スラリ
ー状にして投入してもよく、またパイプを通して該余盛
コンクリート中に圧入するようにしてもよく、場に応じ
て適宜選んで行えばよい。混合方法は未硬化余盛コンク
リートが少ない場合には人手でも行なえるが、通常は電
動式攪拌機(例、協力ハンドミキサー)で強制的に攪拌
混合するのが好ましい。
膨張性物質の混合量は打設時に混入してくる泥水や土
砂の性状、量とも関連して一概に決められないが、混合
予定の余盛コンクリート1m3に対し、5〜30kg混合する
のが望ましい。5kg以下の場合、発生するクラックの巾
が大きくならない場合があり、また、30kg以上の場合に
は破砕効果はそれなりに増大傾向にあるが、効果の割に
は経済的に不利である。
次に杭本体との破砕予定面について述べる。
従来法もそうであったが、本発明においても設計杭
高、つまり杭本体の上面の位置(第1図、B)より100m
m前後上方を破砕予定面(第1図、A)とし、該面より
上部の未硬化余盛コンクリートに膨張性物質を混合する
のが好ましい。その理由は杭本体と余盛部とが連続成形
されていること、および化学的反応に基づく膨張破砕で
あるため、杭本体へ膨張作用およびクラックが伝播しな
いようにさせる必要から、上記のような位置に破砕予定
面を設けるのが望ましいのである。
なお、従来法で使用されていた亀裂防止筋やコンクリ
ート付着防止筒を、本発明において利用することはさし
つかえない。
〔実施例〕
生コンクリートを打設して、直径1000mmの現場打ちコ
ンクリート杭3本を設計杭高より600mm余盛りして施工
した。
設計杭高の上100mmの位置を破砕予定面とした。第1
図に示すように、破砕予定面より上部で鉄筋篭の内側の
未硬化余盛コンクリート1m3に対し、膨張性物質として
市販の石灰一けい酸塩系静的破砕剤(日本セメント会社
製、商品名「カームマイト、バルクタイプS」)を6k
g、11kgおよび16kgをそれぞれの杭の未硬化余盛コンク
リートに混合した。各杭の混合は、強力ハンドミキサー
で該余盛コンクリートを攪拌しながら、前記静的破砕剤
を4回に分けて投入し、十分に攪拌混合した。
72時間経過後に硬化した余盛コンクリートを観察した
ところ、3本ともその外周および上面に1〜3mmのクラ
ックが多数発生していたのが認められた。その破砕予定
面までの余盛コンクリートはハンドブレーカーで容易に
小割りができ、除去作業は短時間で終了した。いずれの
場合も杭本体へのクラックの影響はなかった。
〔発明の効果〕
本発明は場所打ちコンクリート杭を施工するにあた
り、破砕予定の未硬化余盛コンクリートに市販の静的破
砕剤、焼成ドロマイト、焼成マグネシア、硬焼生石灰か
ら選ばれた少なくとも一つの膨張性物質を混合し、その
膨張作用によって、硬化後の余盛コンクリート全体にク
ラックを発生させて破砕する、いわゆる余盛コンクリー
トの除去を容易にする方法であり、従来法に比して静的
破砕剤等の膨張性物質の損失もなく、破砕予定面がずれ
ることもなく、作業性もよい。しかも、土砂等の多少に
かかわらず、混合が十分にされるので、それらが偏在す
ることもない。したがって、硬化した余盛コンクリート
全体に、比較的巾の大きいクラックを多数発生するた
め、小割作業に伴う騒音も少なく、かつ簡単に行なえる
利点を具備している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の適用例であり、破砕予定の余盛コンク
リートに膨張性物質を混合したところを示す杭頭部の縦
断面図である。 1……杭本体 2……破砕予定の余盛コンクリート 3……膨張性物質が混合された余盛コンクリート 4,4′……鉄筋篭主筋 A……破砕予定面 B……設計杭高

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】場所打ちコンクリート杭の施工をするにあ
    たり、生コンクリート打設後の未硬化余盛コンクリート
    に市販の静的破砕剤、焼成ドロマイト、焼成マグネシ
    ア、硬焼生石灰から選ばれた少なくとも一つの膨張性物
    質を混合して硬化せしめることを特徴とする場所打ちコ
    ンクリート杭の余盛コンクリートの破砕方法
JP1171223A 1989-07-04 1989-07-04 場所打ちコンクリート杭の余盛コンクリートの破砕方法 Expired - Fee Related JP2849924B2 (ja)

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