JP2603136Y2 - Acインレットフィルタコネクタ - Google Patents
AcインレットフィルタコネクタInfo
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- JP2603136Y2 JP2603136Y2 JP1993031233U JP3123393U JP2603136Y2 JP 2603136 Y2 JP2603136 Y2 JP 2603136Y2 JP 1993031233 U JP1993031233 U JP 1993031233U JP 3123393 U JP3123393 U JP 3123393U JP 2603136 Y2 JP2603136 Y2 JP 2603136Y2
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- Japan
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- input terminal
- terminal portion
- ground terminal
- common mode
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ノイズ除去用のフィル
タ素子、とくにコモンモードチョークコイルを内蔵した
ACインレットフィルタコネクタに関する。
タ素子、とくにコモンモードチョークコイルを内蔵した
ACインレットフィルタコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルタ素子を有するACインレ
ットフィルタコネクタとしては、実開昭60−7688
0号に示す構造が知られている。この場合、コネクタ本
体に別部品のシールドケースを連結し、該シールドケー
ス内にフィルタ素子としてのインダクタを収容してい
る。
ットフィルタコネクタとしては、実開昭60−7688
0号に示す構造が知られている。この場合、コネクタ本
体に別部品のシールドケースを連結し、該シールドケー
ス内にフィルタ素子としてのインダクタを収容してい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、実開昭60
−76880号の如き構造であると、シールドケース内
へのフィルタ素子の配置、シールドケースとフィルタ素
子との間の絶縁等に手間がかかり、組立作業性が悪く、
小型化にも不向きであった。
−76880号の如き構造であると、シールドケース内
へのフィルタ素子の配置、シールドケースとフィルタ素
子との間の絶縁等に手間がかかり、組立作業性が悪く、
小型化にも不向きであった。
【0004】一方、実開昭64−33223号には一対
の入力端子をコアで包み込んで樹脂で成形するインレッ
ト型フィルタが提案されている。但し、この場合、使用
できるコアは巻線を有しない長円環状のフェライトビー
ズコア等であり、巻線を有するインダクタの場合は適用
できない嫌いがある。
の入力端子をコアで包み込んで樹脂で成形するインレッ
ト型フィルタが提案されている。但し、この場合、使用
できるコアは巻線を有しない長円環状のフェライトビー
ズコア等であり、巻線を有するインダクタの場合は適用
できない嫌いがある。
【0005】本考案は、上記の点に鑑み、複雑な組立作
業が不要な構造で、量産性が良く、小型化を図ることが
可能なACインレットフィルタコネクタを提供すること
を目的とする。
業が不要な構造で、量産性が良く、小型化を図ることが
可能なACインレットフィルタコネクタを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のACインレットフィルタコネクタは、一対
の入力端子部品とアース端子部品とコモンモードチョー
クコイルとを備えるとともに、前記入力端子部品は連結
絶縁部材で相互に絶縁一体化された前側入力端子部と後
側入力端子部とを有し、前記アース端子部品は前側アー
ス端子部とコイル装着部と後側アース端子部とを有し、
該コイル装着部に係合用穴部が形成されており、前記コ
モンモードチョークコイルは環状磁気コアを係止用突起
を形成してなるコアケース内に収納しさらにゴム製カバ
ーを被せたコア部品に一対の巻線を巻回して構成され、
かつ前記一対の巻線相互間及び各巻線と前記アース端子
部品間を絶縁するセパレータが前記コア部品の内周に嵌
入され、前記係止用突起を前記係合用穴部に嵌合させて
前記コモンモードチョークコイルを前記コイル装着部に
位置決め固定して絶縁樹脂により一体成形した樹脂成形
体を構成し、該樹脂成形体の前面凹部内に前記前側入力
端子部及び前側アース端子部を突出させた構成としてい
る。
に、本考案のACインレットフィルタコネクタは、一対
の入力端子部品とアース端子部品とコモンモードチョー
クコイルとを備えるとともに、前記入力端子部品は連結
絶縁部材で相互に絶縁一体化された前側入力端子部と後
側入力端子部とを有し、前記アース端子部品は前側アー
ス端子部とコイル装着部と後側アース端子部とを有し、
該コイル装着部に係合用穴部が形成されており、前記コ
モンモードチョークコイルは環状磁気コアを係止用突起
を形成してなるコアケース内に収納しさらにゴム製カバ
ーを被せたコア部品に一対の巻線を巻回して構成され、
かつ前記一対の巻線相互間及び各巻線と前記アース端子
部品間を絶縁するセパレータが前記コア部品の内周に嵌
入され、前記係止用突起を前記係合用穴部に嵌合させて
前記コモンモードチョークコイルを前記コイル装着部に
位置決め固定して絶縁樹脂により一体成形した樹脂成形
体を構成し、該樹脂成形体の前面凹部内に前記前側入力
端子部及び前側アース端子部を突出させた構成としてい
る。
【0007】
【作用】本考案のACインレットフィルタコネクタにお
いては、コモンモードチョークコイルがアース端子部品
により位置決め固定されるため、樹脂成形時の衝撃でコ
モンモードチョークコイルが移動して不良品となること
を防止することができる。また、コモンモードチョーク
コイルは、フェライト等の環状磁気コアをコアケース内
に収納しさらに弾力のあるゴム製カバーを被せたコア部
品に巻線を巻回して構成されており、樹脂成形時の樹脂
収縮によって発生する磁気コアに加わる圧力を緩和で
き、磁気コアの特性の低下、特性のばらつきの発生を防
止することができる。また、セパレータを前記コア部品
の内周に嵌入したことで、巻線相互間の絶縁及び各巻線
とアース端子部品間の絶縁を図ることができる。さら
に、コネクタに一体化したケース内にフィルタ素子を収
容する従来一般的な構造に比べ、製造、組立作業が簡単
になり、絶縁樹脂によって一体成形する際の樹脂成形品
の外形寸法を必要最小限として小型化を図ることができ
る。
いては、コモンモードチョークコイルがアース端子部品
により位置決め固定されるため、樹脂成形時の衝撃でコ
モンモードチョークコイルが移動して不良品となること
を防止することができる。また、コモンモードチョーク
コイルは、フェライト等の環状磁気コアをコアケース内
に収納しさらに弾力のあるゴム製カバーを被せたコア部
品に巻線を巻回して構成されており、樹脂成形時の樹脂
収縮によって発生する磁気コアに加わる圧力を緩和で
き、磁気コアの特性の低下、特性のばらつきの発生を防
止することができる。また、セパレータを前記コア部品
の内周に嵌入したことで、巻線相互間の絶縁及び各巻線
とアース端子部品間の絶縁を図ることができる。さら
に、コネクタに一体化したケース内にフィルタ素子を収
容する従来一般的な構造に比べ、製造、組立作業が簡単
になり、絶縁樹脂によって一体成形する際の樹脂成形品
の外形寸法を必要最小限として小型化を図ることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係るACインレットフィルタ
コネクタの実施例を図面に従って説明する。
コネクタの実施例を図面に従って説明する。
【0009】図1乃至図10で本考案の第1実施例を説
明する。図1及び図2のように、ACインレットフィル
タコネクタは、一対の入力端子部品1とアース端子部品
2とフィルタ素子としてのコモンモードチョークコイル
3とを備えている。ここで、一対の入力端子部品1は、
前側AC電源入力端子部1aと後側入力端子部1bとを
絶縁樹脂製の連結絶縁部材1cで互に電気的に絶縁して
機械的に一体化した構造である。この入力端子部品1
は、例えば、連結絶縁部材1cを前側AC電源入力端子
部1aと後側入力端子部1bと共に絶縁樹脂で一体成形
することで容易に得られる。前記アース端子部品2は前
側アース端子部2aと後側アース端子部2bを有し、両
者間の樹脂成形体4内に埋設される部分はコイル装着部
2cとなっている。
明する。図1及び図2のように、ACインレットフィル
タコネクタは、一対の入力端子部品1とアース端子部品
2とフィルタ素子としてのコモンモードチョークコイル
3とを備えている。ここで、一対の入力端子部品1は、
前側AC電源入力端子部1aと後側入力端子部1bとを
絶縁樹脂製の連結絶縁部材1cで互に電気的に絶縁して
機械的に一体化した構造である。この入力端子部品1
は、例えば、連結絶縁部材1cを前側AC電源入力端子
部1aと後側入力端子部1bと共に絶縁樹脂で一体成形
することで容易に得られる。前記アース端子部品2は前
側アース端子部2aと後側アース端子部2bを有し、両
者間の樹脂成形体4内に埋設される部分はコイル装着部
2cとなっている。
【0010】前記一対の入力端子部品1とアース端子部
品2とコモンモードチョークコイル3は絶縁樹脂である
熱可塑性樹脂により一体成形される。すなわち、熱可塑
性樹脂による成形体4は前面にプラグと嵌合する前面凹
部5及び取付用つば部6を有し、前記凹部5内には、前
記一対の入力端子部品1が有する前側AC電源入力端子
部1a及びア−ス端子部品2が有する前側アース端子部
2aが突出するごとく固定される。取付用つば部6には
取付穴6aが形成されている。また、入力端子部品1の
後側入力端子部1b及びアース端子部品2の後端に形成
された後側アース端子部2bは成形体4の背面側に引き
出されている。なお、後側入力端子部1b及び後側アー
ス端子部2bはラグ端子形状となっている。
品2とコモンモードチョークコイル3は絶縁樹脂である
熱可塑性樹脂により一体成形される。すなわち、熱可塑
性樹脂による成形体4は前面にプラグと嵌合する前面凹
部5及び取付用つば部6を有し、前記凹部5内には、前
記一対の入力端子部品1が有する前側AC電源入力端子
部1a及びア−ス端子部品2が有する前側アース端子部
2aが突出するごとく固定される。取付用つば部6には
取付穴6aが形成されている。また、入力端子部品1の
後側入力端子部1b及びアース端子部品2の後端に形成
された後側アース端子部2bは成形体4の背面側に引き
出されている。なお、後側入力端子部1b及び後側アー
ス端子部2bはラグ端子形状となっている。
【0011】前記アース端子部品2の前側アース端子部
2aと後側アース端子部2b間の前記成形体4内に埋設
される部分であるコイル装着部2cには、コモンモード
チョークコイル3を取り付けるための係合用穴部7が形
成されている。そして、該係合用穴部7の両側には、展
開状態のアース端子部品2を示す図10のように、位置
決め用切欠き7aが形成されている。
2aと後側アース端子部2b間の前記成形体4内に埋設
される部分であるコイル装着部2cには、コモンモード
チョークコイル3を取り付けるための係合用穴部7が形
成されている。そして、該係合用穴部7の両側には、展
開状態のアース端子部品2を示す図10のように、位置
決め用切欠き7aが形成されている。
【0012】前記入力端子部品1の前側AC電源入力端
子部1aは、図9の拡大図に示すようにコモンモードチ
ョークコイル3の巻線9の一方の引き出し線9aを挿入
するための線配置溝8aを有する内部端子部8を有し、
同様に後側入力端子部1bは巻線9の他方の引き出し線
9bを挿入するための線配置溝10aを有する内部端子
部10を先端に有している。前記内部端子部8,10の
肉厚は引き出し線9a,9bのはんだ付けを考慮し薄肉
に形成してもよい。
子部1aは、図9の拡大図に示すようにコモンモードチ
ョークコイル3の巻線9の一方の引き出し線9aを挿入
するための線配置溝8aを有する内部端子部8を有し、
同様に後側入力端子部1bは巻線9の他方の引き出し線
9bを挿入するための線配置溝10aを有する内部端子
部10を先端に有している。前記内部端子部8,10の
肉厚は引き出し線9a,9bのはんだ付けを考慮し薄肉
に形成してもよい。
【0013】図6乃至図8に示すように、フェライト等
の環状磁気コア(トロイダルコア)20を収納するコア
ケース21は絶縁樹脂製で環状凹部を形成してなるコア
ケース本体21aとこれと同材質の穴あき円板状の蓋体
21bとからなっており、コアケース本体21aの外周
面には一対の係止用突起22が一体に形成されている。
また、コアケース本体21aの外周面には巻線範囲を規
定するリブ23が形成されている。弾力を有するゴム製
カバー24は、外周部と両端面部とを持つ(内周部は有
しない)断面コ字状の絶縁性カバーである。そして、環
状磁気コア20をコアケース21aに収納し蓋体21b
を嵌めて一体化し、さらにゴム製カバー24を被せた図
7のコア部品25のリブ23間の巻線領域に図8のよう
に一対の巻線9を巻回することでコモンモードチョーク
コイル3が構成される。なお、前記コアケース21の内
周面はゴム製カバー24で覆われない部分であり、該内
周面を2等分する位置に係合溝26が形成されており、
該一対の係合溝26を利用して断面T字状絶縁樹脂製セ
パレータ27が嵌入されている。そして、前記熱可塑性
樹脂による一体成形前においてコモンモードチョークコ
イル3の係止用突起22は図8の如くコイル装着部2c
の係合用穴部7に嵌合される。すなわち、突起22が係
合用穴部7の両側の位置決め用切欠き7aに嵌まること
で、コモンモードチョークコイル3はアース端子部品2
に対して動かないように位置決めさ固定される。なお、
突起22の係合用穴部7への嵌合の際、ゴム製カバー2
4は局部的に破れて突起22が露出し、図8の如く、突
起22の抜け防止爪22aが係合用穴部7の両側に引っ
掛かりアース端子部品2からコモンモードチョークコイ
ル3が脱落しないように保持する。
の環状磁気コア(トロイダルコア)20を収納するコア
ケース21は絶縁樹脂製で環状凹部を形成してなるコア
ケース本体21aとこれと同材質の穴あき円板状の蓋体
21bとからなっており、コアケース本体21aの外周
面には一対の係止用突起22が一体に形成されている。
また、コアケース本体21aの外周面には巻線範囲を規
定するリブ23が形成されている。弾力を有するゴム製
カバー24は、外周部と両端面部とを持つ(内周部は有
しない)断面コ字状の絶縁性カバーである。そして、環
状磁気コア20をコアケース21aに収納し蓋体21b
を嵌めて一体化し、さらにゴム製カバー24を被せた図
7のコア部品25のリブ23間の巻線領域に図8のよう
に一対の巻線9を巻回することでコモンモードチョーク
コイル3が構成される。なお、前記コアケース21の内
周面はゴム製カバー24で覆われない部分であり、該内
周面を2等分する位置に係合溝26が形成されており、
該一対の係合溝26を利用して断面T字状絶縁樹脂製セ
パレータ27が嵌入されている。そして、前記熱可塑性
樹脂による一体成形前においてコモンモードチョークコ
イル3の係止用突起22は図8の如くコイル装着部2c
の係合用穴部7に嵌合される。すなわち、突起22が係
合用穴部7の両側の位置決め用切欠き7aに嵌まること
で、コモンモードチョークコイル3はアース端子部品2
に対して動かないように位置決めさ固定される。なお、
突起22の係合用穴部7への嵌合の際、ゴム製カバー2
4は局部的に破れて突起22が露出し、図8の如く、突
起22の抜け防止爪22aが係合用穴部7の両側に引っ
掛かりアース端子部品2からコモンモードチョークコイ
ル3が脱落しないように保持する。
【0014】前記コモンモードチョークコイル3の巻線
9の一方の引き出し線9aは、図9のように、前側AC
電源入力端子部1aに形成された内部端子部8の線配置
溝8aに挿置され、図9の矢印Pの向きに内部端子部8
をかしめることで内部端子部8で機械的に挟持される。
同様に、巻線9の他方の引き出し線9bは、後側入力端
子部1bの内部端子部10の線配置溝10aに挿置さ
れ、内部端子部10を矢印Pの如くかしめることで内部
端子部10で機械的に挟持される。このように、引き出
し線9a,9bを入力端子部品1側にて機械的に保持し
た状態で、引き出し線9a,9bを内部端子部8,10
にはんだ付けする。
9の一方の引き出し線9aは、図9のように、前側AC
電源入力端子部1aに形成された内部端子部8の線配置
溝8aに挿置され、図9の矢印Pの向きに内部端子部8
をかしめることで内部端子部8で機械的に挟持される。
同様に、巻線9の他方の引き出し線9bは、後側入力端
子部1bの内部端子部10の線配置溝10aに挿置さ
れ、内部端子部10を矢印Pの如くかしめることで内部
端子部10で機械的に挟持される。このように、引き出
し線9a,9bを入力端子部品1側にて機械的に保持し
た状態で、引き出し線9a,9bを内部端子部8,10
にはんだ付けする。
【0015】アース端子部品2へのコモンモードチョー
クコイル3の位置決め固定、引き出し線9a,9bの入
力端子部品1側の内部端子部8,10へのはんだ付けが
終わったのち、一対の入力端子部品1及びアース端子部
品2の相互位置関係を適正に保持しつつ前記熱可塑性樹
脂による一体成形が実施され、熱可塑性樹脂による成形
体4が構成され、成形体内部のコモンモードチョークコ
イル3の巻線9で入力端子部品1の前側AC電源入力端
子部1aと後側入力端子部1bとが接続された図5の電
気結線を有するACインレットフィルタコネクタが得ら
れる。
クコイル3の位置決め固定、引き出し線9a,9bの入
力端子部品1側の内部端子部8,10へのはんだ付けが
終わったのち、一対の入力端子部品1及びアース端子部
品2の相互位置関係を適正に保持しつつ前記熱可塑性樹
脂による一体成形が実施され、熱可塑性樹脂による成形
体4が構成され、成形体内部のコモンモードチョークコ
イル3の巻線9で入力端子部品1の前側AC電源入力端
子部1aと後側入力端子部1bとが接続された図5の電
気結線を有するACインレットフィルタコネクタが得ら
れる。
【0016】なお、図10に示すように、1枚の金属板
で展開状態のアース端子部品2を打ち抜き形成し、前側
アース端子部2aを構成する一対の端子片側部分30
a,30bを点線Qにて折り曲げ、2枚重ね状態として
所望の厚みを有する前側端子部2aを構成することがで
きる。同様に、入力端子部品1についても前側電源入力
端子部1aを構成する一対の端子片側部分を折り曲げ、
2枚重ね状態として所望の厚みを有する前側電源入力端
子部1aを構成することができる。このように各端子部
品を作製すれば、各端子部品の製造を容易とし、製造原
価低減を図ることかできる。
で展開状態のアース端子部品2を打ち抜き形成し、前側
アース端子部2aを構成する一対の端子片側部分30
a,30bを点線Qにて折り曲げ、2枚重ね状態として
所望の厚みを有する前側端子部2aを構成することがで
きる。同様に、入力端子部品1についても前側電源入力
端子部1aを構成する一対の端子片側部分を折り曲げ、
2枚重ね状態として所望の厚みを有する前側電源入力端
子部1aを構成することができる。このように各端子部
品を作製すれば、各端子部品の製造を容易とし、製造原
価低減を図ることかできる。
【0017】また、図10に示すように、アース端子部
品2の枠状部12の肩部12aに丸みを持たせること
で、枠状部12の肩部品12aが樹脂成形用金型に当た
って当該金型を傷つけて金型寿命を短くする不都合を防
止できる。
品2の枠状部12の肩部12aに丸みを持たせること
で、枠状部12の肩部品12aが樹脂成形用金型に当た
って当該金型を傷つけて金型寿命を短くする不都合を防
止できる。
【0018】この第1実施例に示したACインレットフ
ィルタコネクタを電子機器に使用すれば、AC電源(商
用電源)側と当該電子機器との間の電源ラインにコモン
モードチョークコイル3を挿入でき、ノイズが電源ライ
ンを通じて外部(商用電源側)に流出したり、内部(電子
機器側)に流入する不都合を除去できる。
ィルタコネクタを電子機器に使用すれば、AC電源(商
用電源)側と当該電子機器との間の電源ラインにコモン
モードチョークコイル3を挿入でき、ノイズが電源ライ
ンを通じて外部(商用電源側)に流出したり、内部(電子
機器側)に流入する不都合を除去できる。
【0019】この第1実施例の構成によれば、以下の効
果を得ることができる。 一対の入力端子部品1、ア
ース端子部品2及びコモンモードチョークコイル3を絶
縁樹脂で一体成形し、当該絶縁樹脂でプラグと嵌合する
前面凹部5及び取付用つば部6を有する成形体4を構成
したので、コネクタに別部品のケースを連結し、このケ
ース内にフィルタ素子を収容する従来一般的な構造に比
べ、製造、組立作業が簡単になり、絶縁樹脂によって一
体成形する際の樹脂成形品の外形寸法を必要最小限とし
て小型化を図ることができる。 コモンモードチョー
クコイル3の係止用突起22をアース端子部品2の係合
用穴部7に圧入することでコモンモードチョークコイル
3をアース端子部品2に対して確実に位置決め固定で
き、樹脂成形時の衝撃でコモンモードチョークコイル3
が移動して不良品となることを防止することができる。
コモンモードチョークコイル3は、フェライト等の
環状磁気コア20をコアケース21内に収納しさらに弾
力のあるゴム製カバー24を被せたコア部品25に巻線
9を巻回して構成されており、樹脂成形時の樹脂収縮に
よって発生する磁気コア20に加わる圧力を緩和でき、
磁気コア20の特性(透磁率)の低下、特性のばらつき
の発生を防止することができる。 コモンモードチョ
ークコイル3の巻線9の引き出し線9a,9bを入力端
子部品側の内部端子部8,10の線配置溝8a,10a
に挿置し、内部端子部8,10をかしめて引き出し線9
a,9bを機械的に保持状態とし、この状態ではんだ付
け作業を行うことができる。このため、引き出し線9
a,9bの内部端子部8,10への接続が確実で、組立
時の作業性を改善できる。 コモンモードチョークコ
イル3のコア部品25に断面T字状絶縁樹脂製セパレー
タ27を嵌合させて設けており、コモンモードチョーク
コイル3の一対の巻線9相互間の絶縁を当該セパレータ
27の挿入部27aで行うことができ、各巻線9とアー
ス端子部品2間の絶縁をセパレータ27の頭部27bで
行うことができる。
果を得ることができる。 一対の入力端子部品1、ア
ース端子部品2及びコモンモードチョークコイル3を絶
縁樹脂で一体成形し、当該絶縁樹脂でプラグと嵌合する
前面凹部5及び取付用つば部6を有する成形体4を構成
したので、コネクタに別部品のケースを連結し、このケ
ース内にフィルタ素子を収容する従来一般的な構造に比
べ、製造、組立作業が簡単になり、絶縁樹脂によって一
体成形する際の樹脂成形品の外形寸法を必要最小限とし
て小型化を図ることができる。 コモンモードチョー
クコイル3の係止用突起22をアース端子部品2の係合
用穴部7に圧入することでコモンモードチョークコイル
3をアース端子部品2に対して確実に位置決め固定で
き、樹脂成形時の衝撃でコモンモードチョークコイル3
が移動して不良品となることを防止することができる。
コモンモードチョークコイル3は、フェライト等の
環状磁気コア20をコアケース21内に収納しさらに弾
力のあるゴム製カバー24を被せたコア部品25に巻線
9を巻回して構成されており、樹脂成形時の樹脂収縮に
よって発生する磁気コア20に加わる圧力を緩和でき、
磁気コア20の特性(透磁率)の低下、特性のばらつき
の発生を防止することができる。 コモンモードチョ
ークコイル3の巻線9の引き出し線9a,9bを入力端
子部品側の内部端子部8,10の線配置溝8a,10a
に挿置し、内部端子部8,10をかしめて引き出し線9
a,9bを機械的に保持状態とし、この状態ではんだ付
け作業を行うことができる。このため、引き出し線9
a,9bの内部端子部8,10への接続が確実で、組立
時の作業性を改善できる。 コモンモードチョークコ
イル3のコア部品25に断面T字状絶縁樹脂製セパレー
タ27を嵌合させて設けており、コモンモードチョーク
コイル3の一対の巻線9相互間の絶縁を当該セパレータ
27の挿入部27aで行うことができ、各巻線9とアー
ス端子部品2間の絶縁をセパレータ27の頭部27bで
行うことができる。
【0020】なお、上記第1実施例のACインレットフ
ィルタコネクタは、電子機器の筐体に装着するのに適し
た構造を持つものであるが、電子機器のプリント基板に
装着するのに適した構造のACインレットフィルタコネ
クタを第2実施例として図11乃至図16を用いて説明
する。
ィルタコネクタは、電子機器の筐体に装着するのに適し
た構造を持つものであるが、電子機器のプリント基板に
装着するのに適した構造のACインレットフィルタコネ
クタを第2実施例として図11乃至図16を用いて説明
する。
【0021】図11及び図16のように、第2実施例に
係るACインレットフィルタコネクタは、一対の入力端
子部品31とアース端子部品32とフィルタ素子として
のコモンモードチョークコイル3とを備えている。ここ
で、一対の入力端子部品31は、前側AC電源入力端子
部31aと後側入力端子部31bとを絶縁樹脂製の連結
絶縁部材31cで互に電気的に絶縁して機械的に一体化
した構造である。この入力端子部品31は、例えば、前
側AC電源入力端子部31aと後側入力端子部31bと
連結絶縁部材31cの3者を絶縁樹脂で一体成形するこ
とで容易に得られる。前記アース端子部品32は前側ア
ース端子部32aと後側アース端子部32b,32cを
有し、両者間の前記成形体4内に埋設される部分はコイ
ル装着部32dとなっている。
係るACインレットフィルタコネクタは、一対の入力端
子部品31とアース端子部品32とフィルタ素子として
のコモンモードチョークコイル3とを備えている。ここ
で、一対の入力端子部品31は、前側AC電源入力端子
部31aと後側入力端子部31bとを絶縁樹脂製の連結
絶縁部材31cで互に電気的に絶縁して機械的に一体化
した構造である。この入力端子部品31は、例えば、前
側AC電源入力端子部31aと後側入力端子部31bと
連結絶縁部材31cの3者を絶縁樹脂で一体成形するこ
とで容易に得られる。前記アース端子部品32は前側ア
ース端子部32aと後側アース端子部32b,32cを
有し、両者間の前記成形体4内に埋設される部分はコイ
ル装着部32dとなっている。
【0022】前記一対の入力端子部品31とアース端子
部品32とフィルタ素子としてのコモンモードチョーク
コイル3は、絶縁樹脂である熱可塑性樹脂により一体成
形される。すなわち、熱可塑性樹脂による成形体34は
前面にプラグと嵌合する前面凹部35及び取付用つば部
36a及びこれに垂直な取付用つば部36bを有してい
る。各取付用つば部36a,36bにはそれぞれ取付穴
36c,36dが形成されている。前記凹部35内に
は、前記一対の入力端子部品31が有する前側AC電源
入力端子部31a及びア−ス端子部品32が有する前側
アース端子部32aが突出するごとく固定される。ま
た、入力端子部品31の後側の後側入力端子部31bは
内部で直角に折れ曲がっていて成形体34の底面側に引
き出されている。また、アース端子部品32も内部で直
角に折れ曲がっていて、後側アース端子部32b,32
cは成形体34の底面側及び上面側に引き出されてい
る。
部品32とフィルタ素子としてのコモンモードチョーク
コイル3は、絶縁樹脂である熱可塑性樹脂により一体成
形される。すなわち、熱可塑性樹脂による成形体34は
前面にプラグと嵌合する前面凹部35及び取付用つば部
36a及びこれに垂直な取付用つば部36bを有してい
る。各取付用つば部36a,36bにはそれぞれ取付穴
36c,36dが形成されている。前記凹部35内に
は、前記一対の入力端子部品31が有する前側AC電源
入力端子部31a及びア−ス端子部品32が有する前側
アース端子部32aが突出するごとく固定される。ま
た、入力端子部品31の後側の後側入力端子部31bは
内部で直角に折れ曲がっていて成形体34の底面側に引
き出されている。また、アース端子部品32も内部で直
角に折れ曲がっていて、後側アース端子部32b,32
cは成形体34の底面側及び上面側に引き出されてい
る。
【0023】前記アース端子部品32の前側アース端子
部32aと後側アース端子部32b,32c間の前記成
形体34内に埋設される部分はコイル装着部32dとな
っており、コモンモードチョークコイル3を取り付ける
ための係合用穴部37が形成されている。そして、該係
合用穴部37の両側には、展開状態のアース端子部品3
2を示す図16のように、位置決め用切欠き37aが形
成されている。
部32aと後側アース端子部32b,32c間の前記成
形体34内に埋設される部分はコイル装着部32dとな
っており、コモンモードチョークコイル3を取り付ける
ための係合用穴部37が形成されている。そして、該係
合用穴部37の両側には、展開状態のアース端子部品3
2を示す図16のように、位置決め用切欠き37aが形
成されている。
【0024】前記入力端子部品31の前側AC電源入力
端子部31aは、コモンモードチョークコイル3の巻線
9の引き出し線9aを挿入するための線配置溝38aを
有する内部端子部38を有し、同様に後側入力端子部3
1bは巻線9の引き出し線9bを挿入するための線配置
溝40aを有する内部端子部40を先端に有している。
前記内部端子部38,40の肉厚は引き出し線9a,9
bのはんだ付けを考慮し薄肉に形成してもよい。
端子部31aは、コモンモードチョークコイル3の巻線
9の引き出し線9aを挿入するための線配置溝38aを
有する内部端子部38を有し、同様に後側入力端子部3
1bは巻線9の引き出し線9bを挿入するための線配置
溝40aを有する内部端子部40を先端に有している。
前記内部端子部38,40の肉厚は引き出し線9a,9
bのはんだ付けを考慮し薄肉に形成してもよい。
【0025】なお、成形体34の底面側に引き出された
後側入力端子部31b及び後側アース端子部32bはピ
ン端子形状に形成されており、成形体34の上面に引き
出された後側アース端子部32cはラグ端子形状となっ
ている。
後側入力端子部31b及び後側アース端子部32bはピ
ン端子形状に形成されており、成形体34の上面に引き
出された後側アース端子部32cはラグ端子形状となっ
ている。
【0026】第1実施例と同様に構成されたコモンモー
ドチョークコイル3の巻線9の一方の引き出し線9a
は、入力端子部品31の前側AC電源入力端子部31a
に形成された内部端子部38の線配置溝38aに挿置さ
れ、該内部端子部38をかしめることで内部端子部38
で機械的に挟持される。同様に、巻線9の他方の引き出
し線9bは、後側入力端子部31bに形成された内部端
子部40の線配置溝40aに挿置され、内部端子部40
をかしめることで内部端子部40で機械的に挟持され
る。このように、引き出し線9a,9bを入力端子部品
31側にて機械的に保持した状態で、引き出し線9a,
9bを内部端子部38,40にはんだ付けする。
ドチョークコイル3の巻線9の一方の引き出し線9a
は、入力端子部品31の前側AC電源入力端子部31a
に形成された内部端子部38の線配置溝38aに挿置さ
れ、該内部端子部38をかしめることで内部端子部38
で機械的に挟持される。同様に、巻線9の他方の引き出
し線9bは、後側入力端子部31bに形成された内部端
子部40の線配置溝40aに挿置され、内部端子部40
をかしめることで内部端子部40で機械的に挟持され
る。このように、引き出し線9a,9bを入力端子部品
31側にて機械的に保持した状態で、引き出し線9a,
9bを内部端子部38,40にはんだ付けする。
【0027】アース端子部品32へのコモンモードチョ
ークコイル3の位置決め固定、引き出し線9a,9bの
入力端子部品31の内部端子部38,40へのはんだ付
けが終わったのち、一対の入力端子部品31及びアース
端子部品32の相互位置関係を適正に保持しつつ前記熱
可塑性樹脂による一体成形が実施され、熱可塑性樹脂に
よる成形体34が構成され、成形体内部のコモンモード
チョークコイル3の巻線9で入力端子部品31の前側A
C電源入力端子部31aと後側入力端子部31bとが接
続された図5と同様の電気結線を有するACインレット
フィルタコネクタが得られる。
ークコイル3の位置決め固定、引き出し線9a,9bの
入力端子部品31の内部端子部38,40へのはんだ付
けが終わったのち、一対の入力端子部品31及びアース
端子部品32の相互位置関係を適正に保持しつつ前記熱
可塑性樹脂による一体成形が実施され、熱可塑性樹脂に
よる成形体34が構成され、成形体内部のコモンモード
チョークコイル3の巻線9で入力端子部品31の前側A
C電源入力端子部31aと後側入力端子部31bとが接
続された図5と同様の電気結線を有するACインレット
フィルタコネクタが得られる。
【0028】なお、図16に示すように、1枚の金属板
で展開状態のアース端子部品32を打ち抜き形成し、前
側アース端子部32aを構成する一対の端子片側部分5
0a,50bを点線Sにて折り曲げ、2枚重ね状態とし
て所望の厚みを有する前側端子部32aを構成するとと
もに、点線Tでコイル装着部32dに対して後側端子部
32b,32cを垂直に折り曲げる構成とすることがで
きる。同様に、入力端子部品31についても前側電源入
力端子部31aを構成する一対の端子片側部分を折り曲
げ、2枚重ね状態として所望の厚みを有する前側入力端
子部31aを構成することができる。このように各端子
部品を作製すれば、各端子部品の製造を容易とし、製造
原価低減を図ることができる。
で展開状態のアース端子部品32を打ち抜き形成し、前
側アース端子部32aを構成する一対の端子片側部分5
0a,50bを点線Sにて折り曲げ、2枚重ね状態とし
て所望の厚みを有する前側端子部32aを構成するとと
もに、点線Tでコイル装着部32dに対して後側端子部
32b,32cを垂直に折り曲げる構成とすることがで
きる。同様に、入力端子部品31についても前側電源入
力端子部31aを構成する一対の端子片側部分を折り曲
げ、2枚重ね状態として所望の厚みを有する前側入力端
子部31aを構成することができる。このように各端子
部品を作製すれば、各端子部品の製造を容易とし、製造
原価低減を図ることができる。
【0029】この第2実施例のACインレットフィルタ
コネクタは、取付用つば部36a又は36bの取付穴3
6c又は36dを利用してプリント基板にビスで固定し
て使用することができ、成形体34の底面側から引き出
された後側入力端子部31b及び後側アース端子部32
bはプリント基板側の導体パターンに直接接続すること
ができる。なお、その他の作用効果は前述の第1実施例
と同様である。
コネクタは、取付用つば部36a又は36bの取付穴3
6c又は36dを利用してプリント基板にビスで固定し
て使用することができ、成形体34の底面側から引き出
された後側入力端子部31b及び後側アース端子部32
bはプリント基板側の導体パターンに直接接続すること
ができる。なお、その他の作用効果は前述の第1実施例
と同様である。
【0030】図17は本考案の第3実施例を示す。この
場合、ACインレットフィルタコネクタの成形体44は
取付用つば部の代わりに位置決め用凸部45をその底面
に有している。成形体44以外の内部構造は前述の第2
実施例と同様である。この場合、プリント基板60に形
成された穴部61に前記成形体側の位置決め用凸部45
が嵌合することでプリント基板60への成形体44の位
置決めが可能であり、成形体44のビス止めを省略した
場合でも、プラグを成形体44の凹部35に嵌入した際
に後側入力端子部31b及び後側アース端子部32bが
接続されたプリント基板60側導体パターンに過大な力
が加わることを防止できる。
場合、ACインレットフィルタコネクタの成形体44は
取付用つば部の代わりに位置決め用凸部45をその底面
に有している。成形体44以外の内部構造は前述の第2
実施例と同様である。この場合、プリント基板60に形
成された穴部61に前記成形体側の位置決め用凸部45
が嵌合することでプリント基板60への成形体44の位
置決めが可能であり、成形体44のビス止めを省略した
場合でも、プラグを成形体44の凹部35に嵌入した際
に後側入力端子部31b及び後側アース端子部32bが
接続されたプリント基板60側導体パターンに過大な力
が加わることを防止できる。
【0031】なお、図17の第3実施例において、仮想
線の如く、ラグ端子形状の後側アース端子部32cを成
形体44の背面側に引き出してもよい。
線の如く、ラグ端子形状の後側アース端子部32cを成
形体44の背面側に引き出してもよい。
【0032】以上本考案の実施例について説明してきた
が、本考案はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
が、本考案はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のACイン
レットフィルタコネクタによれば、コモンモードチョー
クコイルがアース端子部品により確実に位置決め固定さ
れるため、樹脂成形時の衝撃でコモンモードチョークコ
イルが移動して不良品となることを防止することがで
き、また、コモンモードチョークコイルは、環状磁気コ
アをコアケース内に収納しさらに弾力のあるゴム製カバ
ーを被せたコア部品に巻線を巻回して構成されており、
樹脂成形時の樹脂収縮によって発生する磁気コアに加わ
る圧力を緩和でき、磁気コアの特性の低下、特性のばら
つきの発生を防止することができる。また、セパレータ
を前記コア部品の内周に嵌入したことで、巻線相互間の
絶縁及び各巻線とアース端子部品間の絶縁を図ることが
できる。さらに、コネクタに一体化したケース内にフィ
ルタ素子を収容する従来一般的な構造に比べ、製造、組
立作業を簡略化でき、量産性の改善が可能であるととも
に、絶縁樹脂によって一体成形する際の樹脂成形品の外
形寸法を必要最小限として小型化を図ることができる。
レットフィルタコネクタによれば、コモンモードチョー
クコイルがアース端子部品により確実に位置決め固定さ
れるため、樹脂成形時の衝撃でコモンモードチョークコ
イルが移動して不良品となることを防止することがで
き、また、コモンモードチョークコイルは、環状磁気コ
アをコアケース内に収納しさらに弾力のあるゴム製カバ
ーを被せたコア部品に巻線を巻回して構成されており、
樹脂成形時の樹脂収縮によって発生する磁気コアに加わ
る圧力を緩和でき、磁気コアの特性の低下、特性のばら
つきの発生を防止することができる。また、セパレータ
を前記コア部品の内周に嵌入したことで、巻線相互間の
絶縁及び各巻線とアース端子部品間の絶縁を図ることが
できる。さらに、コネクタに一体化したケース内にフィ
ルタ素子を収容する従来一般的な構造に比べ、製造、組
立作業を簡略化でき、量産性の改善が可能であるととも
に、絶縁樹脂によって一体成形する際の樹脂成形品の外
形寸法を必要最小限として小型化を図ることができる。
【図1】本考案に係るACインレットフィルタコネクタ
の第1実施例を示す側断面図である。
の第1実施例を示す側断面図である。
【図2】同平断面図である。
【図3】同底断面図である。
【図4】第1実施例の外観を示す正面図である。
【図5】第1実施例の回路図である。
【図6】第1実施例で用いるコア部品の分解斜視図であ
る。
る。
【図7】第1実施例で用いるコア部品及び該コア部品に
挿入されるセパレータを示す斜視図である。
挿入されるセパレータを示す斜視図である。
【図8】第1実施例においてコモンモードチョークコイ
ルをアース端子部品に装着した状態を示す要部断面図で
ある。
ルをアース端子部品に装着した状態を示す要部断面図で
ある。
【図9】第1実施例において入力端子部品に形成された
内部端子部を示す部分拡大図である。
内部端子部を示す部分拡大図である。
【図10】第1実施例で用いる展開状態のアース端子部
品を示す平面図である。
品を示す平面図である。
【図11】本考案の第2実施例を示す側断面図である。
【図12】同平断面図である。
【図13】同底断面図である。
【図14】同背断面図
【図15】第2実施例の外観を示す正面図である。
【図16】第2実施例で用いる展開状態のアース端子部
品を示す平面図である。
品を示す平面図である。
【図17】本考案の第3実施例を示す側断面図である。
1,31 入力端子部品 1a,31a 前側電源入力端子部 1b,31b 後側入力端子部 1c,31c 連結絶縁部材 2,32 アース端子部品 2a,32a 前側アース端子部 2b,32b,32c 後側アース端子部 2c,32d コイル装着部 3 コモンモードチョークコイル 4,34,44 成形体 5,35 前面凹部 7,37 係合用穴部 8,10,38,40 内部端子部 8a,10a,38a,40a 線配置溝 9 巻線 9a,9b 引き出し線 20 環状コア 21 コアケース 22 係止用突起 24 ゴム製カバー 25 コア部品 27 セパレータ 45 位置決め用凸部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−169119(JP,U) 実開 昭63−139782(JP,U) 実開 平3−94822(JP,U) 実開 平4−53315(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/66 - 13/719
Claims (6)
- 【請求項1】 一対の入力端子部品とアース端子部品と
コモンモードチョークコイルとを備えたACインレット
フィルタコネクタにおいて、 前記入力端子部品は連結絶縁部材で相互に絶縁一体化さ
れた前側入力端子部と後側入力端子部とを有し、 前記アース端子部品は前側アース端子部とコイル装着部
と後側アース端子部とを有し、該コイル装着部に係合用
穴部が形成されており、 前記コモンモードチョークコイルは環状磁気コアを係止
用突起を形成してなるコアケース内に収納しさらにゴム
製カバーを被せたコア部品に一対の巻線を巻回して構成
され、かつ前記一対の巻線相互間及び各巻線と前記アー
ス端子部品間を絶縁するセパレータが前記コア部品の内
周に嵌入され、 前記係止用突起を前記係合用穴部に嵌合させて前記コモ
ンモードチョークコイルを前記コイル装着部に位置決め
固定して絶縁樹脂により一体成形した樹脂成形体を構成
し、該樹脂成形体の前面凹部内に前記前側入力端子部及
び前側アース端子部を突出させた構成を備えることを特
徴とするACインレットフィルタコネクタ。 - 【請求項2】 前記係止用突起は抜け防止爪(22a)
を有し、該抜け防止爪が前記係合用穴部の両側に引っ掛
かって前記アース端子部品から前記コモンモードチョー
クコイルが脱落しないように保持する請求項1記載のA
Cインレットフィルタコネクタ。 - 【請求項3】 前記前側入力端子部及び前側アース端子
部がそれぞれ1枚の金属板を2枚重ねとなるように折り
曲げて形成したものである請求項1又は2記載のACイ
ンレットフィルタコネクタ。 - 【請求項4】 前記前側入力端子部と後側入力端子部は
前記巻線の引き出し線を挿入する線配置溝を有する内部
端子部を有している請求項1,2又は3記載のACイン
レットフィルタコネクタ。 - 【請求項5】 前記後側入力端子部及び後側アース端子
部が前記樹脂成形体の底面から引き出されている請求項
1,2,3又は4記載のACインレットフィルタコネク
タ。 - 【請求項6】 前記樹脂成形体の底面に位置決め用凸部
が形成されている請求項5記載のACインレットフィル
タコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993031233U JP2603136Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | Acインレットフィルタコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993031233U JP2603136Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | Acインレットフィルタコネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0686283U JPH0686283U (ja) | 1994-12-13 |
JP2603136Y2 true JP2603136Y2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=12325698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993031233U Expired - Fee Related JP2603136Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | Acインレットフィルタコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603136Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006237135A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Tdk Corp | フィルタ内蔵型コネクタ |
JP7240212B2 (ja) * | 2019-03-18 | 2023-03-15 | 矢崎総業株式会社 | サージ低減装置及びワイヤハーネス |
JP7240211B2 (ja) * | 2019-03-18 | 2023-03-15 | 矢崎総業株式会社 | サージ低減装置及びワイヤハーネス |
-
1993
- 1993-05-20 JP JP1993031233U patent/JP2603136Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0686283U (ja) | 1994-12-13 |
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---|---|---|---|
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