JPH0686283U - Acインレットフィルタコネクタ - Google Patents

Acインレットフィルタコネクタ

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JPH0686283U
JPH0686283U JP031233U JP3123393U JPH0686283U JP H0686283 U JPH0686283 U JP H0686283U JP 031233 U JP031233 U JP 031233U JP 3123393 U JP3123393 U JP 3123393U JP H0686283 U JPH0686283 U JP H0686283U
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博之 植村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な組立作業が不要な構造で、量産性が良
く、小型化を図ることが可能なACインレットフィルタ
コネクタを得る。 【構成】 一対の入力端子部品1とアース端子部品2と
コモンモードチョークコイル3とを備えており、アース
端子部品2は係合用穴部が形成されたコイル装着部2c
を有し、コモンモードチョークコイル3は係止用突起2
2を形成してなるコアケース内に環状磁気コアを収納し
さらにゴム製カバーを被せたコア部品25に一対の巻線
9を巻回したものであり、係止用突起22を係合用穴部
に嵌合させてコモンモードチョークコイル3をコイル装
着部2cに位置決め固定して絶縁樹脂により一体成形
し、樹脂成形体4の前面凹部5内に入力端子部品1及び
アース端子部品2の前側部分を突出させた構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ノイズ除去用のフィルタ素子、とくにコモンモードチョークコイル を内蔵したACインレットフィルタコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィルタ素子を有するACインレットフィルタコネクタとしては、実開 昭60−76880号に示す構造が知られている。この場合、コネクタ本体に別 部品のシールドケースを連結し、該シールドケース内にフィルタ素子としてのイ ンダクタを収容している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、実開昭60−76880号の如き構造であると、シールドケース内 へのフィルタ素子の配置、シールドケースとフィルタ素子との間の絶縁等に手間 がかかり、組立作業性が悪く、小型化にも不向きであった。
【0004】 一方、実開昭64−33223号には一対の入力端子をコアで包み込んで樹脂 で成形するインレット型フィルタが提案されている。但し、この場合、使用でき るコアは巻線を有しない長円環状のフェライトビーズコア等であり、巻線を有す るインダクタの場合は適用できない嫌いがある。
【0005】 本考案は、上記の点に鑑み、複雑な組立作業が不要な構造で、量産性が良く、 小型化を図ることが可能なACインレットフィルタコネクタを提供することを目 的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のACインレットフィルタコネクタは、一 対の入力端子部品とアース端子部品とコモンモードチョークコイルとを備えると ともに、 前記入力端子部品は連結絶縁部材で相互に絶縁一体化された前側入力端子部と 後側入力端子部とを有し、 前記アース端子部品は前側アース端子部とコイル装着部と後側アース端子部と を有し、該コイル装着部に係合用穴部が形成されており、 前記コモンモードチョークコイルは環状磁気コアを係止用突起を形成してなる コアケース内に収納しさらにゴム製カバーを被せたコア部品に一対の巻線を巻回 して構成され、 前記係止用突起を前記係合用穴部に嵌合させて前記コモンモードチョークコイ ルを前記コイル装着部に位置決め固定して絶縁樹脂により一体成形し、樹脂成形 体の前面凹部内に前記前側入力端子部及び前側アース端子部を突出させた構成と している。
【0007】
【作用】
本考案のACインレットフィルタコネクタにおいては、コモンモードチョーク コイルがアース端子部品により位置決め固定されるため、樹脂成形時の衝撃でコ モンモードチョークコイルが移動して不良品となることを防止することができる 。また、コモンモードチョークコイルは、フェライト等の環状磁気コアをコアケ ース内に収納しさらに弾力のあるゴム製カバーを被せたコア部品に巻線を巻回し て構成されており、樹脂成形時の樹脂収縮によって発生する磁気コアに加わる圧 力を緩和でき、磁気コアの特性の低下、特性のばらつきの発生を防止することが できる。さらに、コネクタに一体化したケース内にフィルタ素子を収容する従来 一般的な構造に比べ、製造、組立作業が簡単になり、絶縁樹脂によって一体成形 する際の樹脂成形品の外形寸法を必要最小限として小型化を図ることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案に係るACインレットフィルタコネクタの実施例を図面に従って 説明する。
【0009】 図1乃至図10で本考案の第1実施例を説明する。図1及び図2のように、A Cインレットフィルタコネクタは、一対の入力端子部品1とアース端子部品2と フィルタ素子としてのコモンモードチョークコイル3とを備えている。ここで、 一対の入力端子部品1は、前側AC電源入力端子部1aと後側入力端子部1bと を絶縁樹脂製の連結絶縁部材1cで互に電気的に絶縁して機械的に一体化した構 造である。この入力端子部品1は、例えば、連結絶縁部材1cを前側AC電源入 力端子部1aと後側入力端子部1bと共に絶縁樹脂で一体成形することで容易に 得られる。前記アース端子部品2は前側アース端子部2aと後側アース端子部2 bを有し、両者間の樹脂成形体4内に埋設される部分はコイル装着部2cとなっ ている。
【0010】 前記一対の入力端子部品1とアース端子部品2とコモンモードチョークコイル 3は絶縁樹脂である熱可塑性樹脂により一体成形される。すなわち、熱可塑性樹 脂による成形体4は前面にプラグと嵌合する前面凹部5及び取付用つば部6を有 し、前記凹部5内には、前記一対の入力端子部品1が有する前側AC電源入力端 子部1a及びア−ス端子部品2が有する前側アース端子部2aが突出するごとく 固定される。取付用つば部6には取付穴6aが形成されている。また、入力端子 部品1の後側入力端子部1b及びアース端子部品2の後端に形成された後側アー ス端子部2bは成形体4の背面側に引き出されている。なお、後側入力端子部1 b及び後側アース端子部2bはラグ端子形状となっている。
【0011】 前記アース端子部品2の前側アース端子部2aと後側アース端子部2b間の前 記成形体4内に埋設される部分であるコイル装着部2cには、コモンモードチョ ークコイル3を取り付けるための係合用穴部7が形成されている。そして、該係 合用穴部7の両側には、展開状態のアース端子部品2を示す図10のように、位 置決め用切欠き7aが形成されている。
【0012】 前記入力端子部品1の前側AC電源入力端子部1aは、図9の拡大図に示すよ うにコモンモードチョークコイル3の巻線9の一方の引き出し線9aを挿入する ための線配置溝8aを有する内部端子部8を有し、同様に後側入力端子部1bは 巻線9の他方の引き出し線9bを挿入するための線配置溝10aを有する内部端 子部10を先端に有している。前記内部端子部8,10の肉厚は引き出し線9a ,9bのはんだ付けを考慮し薄肉に形成してもよい。
【0013】 図6乃至図8に示すように、フェライト等の環状磁気コア(トロイダルコア) 20を収納するコアケース21は絶縁樹脂製で環状凹部を形成してなるコアケー ス本体21aとこれと同材質の穴あき円板状の蓋体21bとからなっており、コ アケース本体21aの外周面には一対の係止用突起22が一体に形成されている 。また、コアケース本体21aの外周面には巻線範囲を規定するリブ23が形成 されている。弾力を有するゴム製カバー24は、外周部と両端面部とを持つ(内 周部は有しない)断面コ字状の絶縁性カバーである。そして、環状磁気コア20 をコアケース21aに収納し蓋体21bを嵌めて一体化し、さらにゴム製カバー 24を被せた図7のコア部品25のリブ23間の巻線領域に図8のように一対の 巻線9を巻回することでコモンモードチョークコイル3が構成される。なお、前 記コアケース21の内周面はゴム製カバー24で覆われない部分であり、該内周 面を2等分する位置に係合溝26が形成されており、該一対の係合溝26を利用 して断面T字状絶縁樹脂製セパレータ27が嵌入されている。そして、前記熱可 塑性樹脂による一体成形前においてコモンモードチョークコイル3の係止用突起 22は図8の如くコイル装着部2cの係合用穴部7に嵌合される。すなわち、突 起22が係合用穴部7の両側の位置決め用切欠き7aに嵌まることで、コモンモ ードチョークコイル3はアース端子部品2に対して動かないように位置決めさ固 定される。なお、突起22の係合用穴部7への嵌合の際、ゴム製カバー24は局 部的に破れて突起22が露出し、図8の如く、突起22の抜け防止爪22aが係 合用穴部7の両側に引っ掛かりアース端子部品2からコモンモードチョークコイ ル3が脱落しないように保持する。
【0014】 前記コモンモードチョークコイル3の巻線9の一方の引き出し線9aは、図9 のように、前側AC電源入力端子部1aに形成された内部端子部8の線配置溝8 aに挿置され、図9の矢印Pの向きに内部端子部8をかしめることで内部端子部 8で機械的に挟持される。同様に、巻線9の他方の引き出し線9bは、後側入力 端子部1bの内部端子部10の線配置溝10aに挿置され、内部端子部10を矢 印Pの如くかしめることで内部端子部10で機械的に挟持される。このように、 引き出し線9a,9bを入力端子部品1側にて機械的に保持した状態で、引き出 し線9a,9bを内部端子部8,10にはんだ付けする。
【0015】 アース端子部品2へのコモンモードチョークコイル3の位置決め固定、引き出 し線9a,9bの入力端子部品1側の内部端子部8,10へのはんだ付けが終わ ったのち、一対の入力端子部品1及びアース端子部品2の相互位置関係を適正に 保持しつつ前記熱可塑性樹脂による一体成形が実施され、熱可塑性樹脂による成 形体4が構成され、成形体内部のコモンモードチョークコイル3の巻線9で入力 端子部品1の前側AC電源入力端子部1aと後側入力端子部1bとが接続された 図5の電気結線を有するACインレットフィルタコネクタが得られる。
【0016】 なお、図10に示すように、1枚の金属板で展開状態のアース端子部品2を打 ち抜き形成し、前側アース端子部2aを構成する一対の端子片側部分30a,3 0bを点線Qにて折り曲げ、2枚重ね状態として所望の厚みを有する前側端子部 2aを構成することができる。同様に、入力端子部品1についても前側電源入力 端子部1aを構成する一対の端子片側部分を折り曲げ、2枚重ね状態として所望 の厚みを有する前側電源入力端子部1aを構成することができる。このように各 端子部品を作製すれば、各端子部品の製造を容易とし、製造原価低減を図ること かできる。
【0017】 また、図10に示すように、アース端子部品2の枠状部12の肩部12aに丸 みを持たせることで、枠状部12の肩部品12aが樹脂成形用金型に当たって当 該金型を傷つけて金型寿命を短くする不都合を防止できる。
【0018】 この第1実施例に示したACインレットフィルタコネクタを電子機器に使用す れば、AC電源(商用電源)側と当該電子機器との間の電源ラインにコモンモー ドチョークコイル3を挿入でき、ノイズが電源ラインを通じて外部(商用電源側) に流出したり、内部(電子機器側)に流入する不都合を除去できる。
【0019】 この第1実施例の構成によれば、以下の効果を得ることができる。 一対の入力端子部品1、アース端子部品2及びコモンモードチョークコイル 3を絶縁樹脂で一体成形し、当該絶縁樹脂でプラグと嵌合する前面凹部5及び取 付用つば部6を有する成形体4を構成したので、コネクタに別部品のケースを連 結し、このケース内にフィルタ素子を収容する従来一般的な構造に比べ、製造、 組立作業が簡単になり、絶縁樹脂によって一体成形する際の樹脂成形品の外形寸 法を必要最小限として小型化を図ることができる。 コモンモードチョークコイル3の係止用突起22をアース端子部品2の係合 用穴部7に圧入することでコモンモードチョークコイル3をアース端子部品2に 対して確実に位置決め固定でき、樹脂成形時の衝撃でコモンモードチョークコイ ル3が移動して不良品となることを防止することができる。 コモンモードチョークコイル3は、フェライト等の環状磁気コア20をコア ケース21内に収納しさらに弾力のあるゴム製カバー24を被せたコア部品25 に巻線9を巻回して構成されており、樹脂成形時の樹脂収縮によって発生する磁 気コア20に加わる圧力を緩和でき、磁気コア20の特性(透磁率)の低下、特 性のばらつきの発生を防止することができる。 コモンモードチョークコイル3の巻線9の引き出し線9a,9bを入力端子 部品側の内部端子部8,10の線配置溝8a,10aに挿置し、内部端子部8, 10をかしめて引き出し線9a,9bを機械的に保持状態とし、この状態ではん だ付け作業を行うことができる。このため、引き出し線9a,9bの内部端子部 8,10への接続が確実で、組立時の作業性を改善できる。 コモンモードチョークコイル3のコア部品25に断面T字状絶縁樹脂製セパ レータ27を嵌合させて設けており、コモンモードチョークコイル3の一対の巻 線9相互間の絶縁を当該セパレータ27の挿入部27aで行うことができ、各巻 線9とアース端子部品2間の絶縁をセパレータ27の頭部27bで行うことがで きる。
【0020】 なお、上記第1実施例のACインレットフィルタコネクタは、電子機器の筐体 に装着するのに適した構造を持つものであるが、電子機器のプリント基板に装着 するのに適した構造のACインレットフィルタコネクタを第2実施例として図1 1乃至図16を用いて説明する。
【0021】 図11及び図16のように、第2実施例に係るACインレットフィルタコネク タは、一対の入力端子部品31とアース端子部品32とフィルタ素子としてのコ モンモードチョークコイル3とを備えている。ここで、一対の入力端子部品31 は、前側AC電源入力端子部31aと後側入力端子部31bとを絶縁樹脂製の連 結絶縁部材31cで互に電気的に絶縁して機械的に一体化した構造である。この 入力端子部品31は、例えば、前側AC電源入力端子部31aと後側入力端子部 31bと連結絶縁部材31cの3者を絶縁樹脂で一体成形することで容易に得ら れる。前記アース端子部品32は前側アース端子部32aと後側アース端子部3 2b,32cを有し、両者間の前記成形体4内に埋設される部分はコイル装着部 32dとなっている。
【0022】 前記一対の入力端子部品31とアース端子部品32とフィルタ素子としてのコ モンモードチョークコイル3は、絶縁樹脂である熱可塑性樹脂により一体成形さ れる。すなわち、熱可塑性樹脂による成形体34は前面にプラグと嵌合する前面 凹部35及び取付用つば部36a及びこれに垂直な取付用つば部36bを有して いる。各取付用つば部36a,36bにはそれぞれ取付穴36c,36dが形成 されている。前記凹部35内には、前記一対の入力端子部品31が有する前側A C電源入力端子部31a及びア−ス端子部品32が有する前側アース端子部32 aが突出するごとく固定される。また、入力端子部品31の後側の後側入力端子 部31bは内部で直角に折れ曲がっていて成形体34の底面側に引き出されてい る。また、アース端子部品32も内部で直角に折れ曲がっていて、後側アース端 子部32b,32cは成形体34の底面側及び上面側に引き出されている。
【0023】 前記アース端子部品32の前側アース端子部32aと後側アース端子部32b ,32c間の前記成形体34内に埋設される部分はコイル装着部32dとなって おり、コモンモードチョークコイル3を取り付けるための係合用穴部37が形成 されている。そして、該係合用穴部37の両側には、展開状態のアース端子部品 32を示す図16のように、位置決め用切欠き37aが形成されている。
【0024】 前記入力端子部品31の前側AC電源入力端子部31aは、コモンモードチョ ークコイル3の巻線9の引き出し線9aを挿入するための線配置溝38aを有す る内部端子部38を有し、同様に後側入力端子部31bは巻線9の引き出し線9 bを挿入するための線配置溝40aを有する内部端子部40を先端に有している 。前記内部端子部38,40の肉厚は引き出し線9a,9bのはんだ付けを考慮 し薄肉に形成してもよい。
【0025】 なお、成形体34の底面側に引き出された後側入力端子部31b及び後側アー ス端子部32bはピン端子形状に形成されており、成形体34の上面に引き出さ れた後側アース端子部32cはラグ端子形状となっている。
【0026】 第1実施例と同様に構成されたコモンモードチョークコイル3の巻線9の一方 の引き出し線9aは、入力端子部品31の前側AC電源入力端子部31aに形成 された内部端子部38の線配置溝38aに挿置され、該内部端子部38をかしめ ることで内部端子部38で機械的に挟持される。同様に、巻線9の他方の引き出 し線9bは、後側入力端子部31bに形成された内部端子部40の線配置溝40 aに挿置され、内部端子部40をかしめることで内部端子部40で機械的に挟持 される。このように、引き出し線9a,9bを入力端子部品31側にて機械的に 保持した状態で、引き出し線9a,9bを内部端子部38,40にはんだ付けす る。
【0027】 アース端子部品32へのコモンモードチョークコイル3の位置決め固定、引き 出し線9a,9bの入力端子部品31の内部端子部38,40へのはんだ付けが 終わったのち、一対の入力端子部品31及びアース端子部品32の相互位置関係 を適正に保持しつつ前記熱可塑性樹脂による一体成形が実施され、熱可塑性樹脂 による成形体34が構成され、成形体内部のコモンモードチョークコイル3の巻 線9で入力端子部品31の前側AC電源入力端子部31aと後側入力端子部31 bとが接続された図5と同様の電気結線を有するACインレットフィルタコネク タが得られる。
【0028】 なお、図16に示すように、1枚の金属板で展開状態のアース端子部品32を 打ち抜き形成し、前側アース端子部32aを構成する一対の端子片側部分50a ,50bを点線Sにて折り曲げ、2枚重ね状態として所望の厚みを有する前側端 子部32aを構成するとともに、点線Tでコイル装着部32dに対して後側端子 部32b,32cを垂直に折り曲げる構成とすることができる。同様に、入力端 子部品31についても前側電源入力端子部31aを構成する一対の端子片側部分 を折り曲げ、2枚重ね状態として所望の厚みを有する前側入力端子部31aを構 成することができる。このように各端子部品を作製すれば、各端子部品の製造を 容易とし、製造原価低減を図ることができる。
【0029】 この第2実施例のACインレットフィルタコネクタは、取付用つば部36a又 は36bの取付穴36c又は36dを利用してプリント基板にビスで固定して使 用することができ、成形体34の底面側から引き出された後側入力端子部31b 及び後側アース端子部32bはプリント基板側の導体パターンに直接接続するこ とができる。なお、その他の作用効果は前述の第1実施例と同様である。
【0030】 図17は本考案の第3実施例を示す。この場合、ACインレットフィルタコネ クタの成形体44は取付用つば部の代わりに位置決め用凸部45をその底面に有 している。成形体44以外の内部構造は前述の第2実施例と同様である。この場 合、プリント基板60に形成された穴部61に前記成形体側の位置決め用凸部4 5が嵌合することでプリント基板60への成形体44の位置決めが可能であり、 成形体44のビス止めを省略した場合でも、プラグを成形体44の凹部35に嵌 入した際に後側入力端子部31b及び後側アース端子部32bが接続されたプリ ント基板60側導体パターンに過大な力が加わることを防止できる。
【0031】 なお、図17の第3実施例において、仮想線の如く、ラグ端子形状の後側アー ス端子部32cを成形体44の背面側に引き出してもよい。
【0032】 以上本考案の実施例について説明してきたが、本考案はこれに限定されること なく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には 自明であろう。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のACインレットフィルタコネクタによれば、コ モンモードチョークコイルがアース端子部品により確実に位置決め固定されるた め、樹脂成形時の衝撃でコモンモードチョークコイルが移動して不良品となるこ とを防止することができ、また、コモンモードチョークコイルは、環状磁気コア をコアケース内に収納しさらに弾力のあるゴム製カバーを被せたコア部品に巻線 を巻回して構成されており、樹脂成形時の樹脂収縮によって発生する磁気コアに 加わる圧力を緩和でき、磁気コアの特性の低下、特性のばらつきの発生を防止す ることができる。さらに、コネクタに一体化したケース内にフィルタ素子を収容 する従来一般的な構造に比べ、製造、組立作業を簡略化でき、量産性の改善が可 能であるとともに、絶縁樹脂によって一体成形する際の樹脂成形品の外形寸法を 必要最小限として小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るACインレットフィルタコネクタ
の第1実施例を示す側断面図である。
【図2】同平断面図である。
【図3】同底断面図である。
【図4】第1実施例の外観を示す正面図である。
【図5】第1実施例の回路図である。
【図6】第1実施例で用いるコア部品の分解斜視図であ
る。
【図7】第1実施例で用いるコア部品及び該コア部品に
挿入されるセパレータを示す斜視図である。
【図8】第1実施例においてコモンモードチョークコイ
ルをアース端子部品に装着した状態を示す要部断面図で
ある。
【図9】第1実施例において入力端子部品に形成された
内部端子部を示す部分拡大図である。
【図10】第1実施例で用いる展開状態のアース端子部
品を示す平面図である。
【図11】本考案の第2実施例を示す側断面図である。
【図12】同平断面図である。
【図13】同底断面図である。
【図14】同背断面図
【図15】第2実施例の外観を示す正面図である。
【図16】第2実施例で用いる展開状態のアース端子部
品を示す平面図である。
【図17】本考案の第3実施例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1,31 入力端子部品 1a,31a 前側電源入力端子部 1b,31b 後側入力端子部 1c,31c 連結絶縁部材 2,32 アース端子部品 2a,32a 前側アース端子部 2b,32b,32c 後側アース端子部 2c,32d コイル装着部 3 コモンモードチョークコイル 4,34,44 成形体 5,35 前面凹部 7,37 係合用穴部 8,10,38,40 内部端子部 8a,10a,38a,40a 線配置溝 9 巻線 9a,9b 引き出し線 20 環状コア 21 コアケース 22 係止用突起 24 ゴム製カバー 25 コア部品 27 セパレータ 45 位置決め用凸部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の入力端子部品とアース端子部品と
    コモンモードチョークコイルとを備えたACインレット
    フィルタコネクタにおいて、 前記入力端子部品は連結絶縁部材で相互に絶縁一体化さ
    れた前側入力端子部と後側入力端子部とを有し、 前記アース端子部品は前側アース端子部とコイル装着部
    と後側アース端子部とを有し、該コイル装着部に係合用
    穴部が形成されており、 前記コモンモードチョークコイルは環状磁気コアを係止
    用突起を形成してなるコアケース内に収納しさらにゴム
    製カバーを被せたコア部品に一対の巻線を巻回して構成
    され、 前記係止用突起を前記係合用穴部に嵌合させて前記コモ
    ンモードチョークコイルを前記コイル装着部に位置決め
    固定して絶縁樹脂により一体成形し、樹脂成形体の前面
    凹部内に前記前側入力端子部及び前側アース端子部を突
    出させた構成を備えることを特徴とするACインレット
    フィルタコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記一対の巻線相互間及び各巻線と前記
    アース端子部品間を絶縁するセパレータが前記コア部品
    の内周に嵌入されている請求項1記載のACインレット
    フィルタコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記前側入力端子部及び前側アース端子
    部がそれぞれ1枚の金属板を2枚重ねとなるように折り
    曲げて形成したものである請求項1又は2記載のACイ
    ンレットフィルタコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記前側入力端子部と後側入力端子部は
    前記巻線の引き出し線を挿入する線配置溝を有する内部
    端子部を有している請求項1,2又は3記載のACイン
    レットフィルタコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記後側入力端子部及び後側アース端子
    部が前記樹脂成形体の底面から引き出されている請求項
    1,2,3又は4記載のACインレットフィルタコネク
    タ。
  6. 【請求項6】 前記樹脂成形体の底面に位置決め用凸部
    が形成されている請求項5記載のACインレットフィル
    タコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006237135A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Tdk Corp フィルタ内蔵型コネクタ
JP2020156123A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 矢崎総業株式会社 サージ低減装置及びワイヤハーネス
JP2020156124A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 矢崎総業株式会社 サージ低減装置及びワイヤハーネス

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