JP2602657B2 - 自動二輪車 - Google Patents
自動二輪車Info
- Publication number
- JP2602657B2 JP2602657B2 JP62168815A JP16881587A JP2602657B2 JP 2602657 B2 JP2602657 B2 JP 2602657B2 JP 62168815 A JP62168815 A JP 62168815A JP 16881587 A JP16881587 A JP 16881587A JP 2602657 B2 JP2602657 B2 JP 2602657B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- exhaust pipe
- exhaust
- vehicle body
- carburetor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Exhaust Silencers (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は気筒背面に排気管が接続されたエンジンを備
えた自動二輪車に関するものである。
えた自動二輪車に関するものである。
自動二輪車、特に高出力が要求される自動二輪車にお
いては、排気管の湾曲を少なくして排気抵抗を低減する
ことが望まれており、これに応えるものとして特開昭58
−89423号公報に開示されたものがある。これは、エン
ジンの前方から吸気し後方へ排気するようにしたもので
あり、排気管を気筒の背面から後方へ延ばすことによっ
て、排気管を気筒の前面に接続する構造に比較して排気
管の曲がりを小さく抑えたものである。
いては、排気管の湾曲を少なくして排気抵抗を低減する
ことが望まれており、これに応えるものとして特開昭58
−89423号公報に開示されたものがある。これは、エン
ジンの前方から吸気し後方へ排気するようにしたもので
あり、排気管を気筒の背面から後方へ延ばすことによっ
て、排気管を気筒の前面に接続する構造に比較して排気
管の曲がりを小さく抑えたものである。
ところで、排気管長さはエンジン性能を高めるうえで
重要な要素である。一方、きわめて限られた空間にエン
ジンを搭載する関係上、エンジンから車体後端までの距
離にも制約があり、従来、排気管の最適な長さが前記距
離よりも長い場合には排気管に湾曲部を設けることによ
って所望の長さを確保している。
重要な要素である。一方、きわめて限られた空間にエン
ジンを搭載する関係上、エンジンから車体後端までの距
離にも制約があり、従来、排気管の最適な長さが前記距
離よりも長い場合には排気管に湾曲部を設けることによ
って所望の長さを確保している。
しかし、このように排気管に湾曲部を設けることによ
って排気管の長さを確保する構造では、湾曲部によって
排気抵抗が大きくなり、排出効率が低下するという不具
合があった。これを解決するために、車体を後方へ延ば
すことも考えられるが、このようにすると自動二輪車が
大型化する不都合が生じる。
って排気管の長さを確保する構造では、湾曲部によって
排気抵抗が大きくなり、排出効率が低下するという不具
合があった。これを解決するために、車体を後方へ延ば
すことも考えられるが、このようにすると自動二輪車が
大型化する不都合が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、排気
の排出効率を向上させることができる自動二輪車を提供
するものである。本発明に係る自動二輪車は、気筒背面
に排気管が接続された2サイクルエンジンを備え、リヤ
アームの基端が左右一対のシートピラーに枢着された自
動二輪車において、前記エンジンの気筒を、その軸線の
延長線が前輪の上端を指向しかつ車体の前後方向に分割
されたクランクケースの前部に接続した気化器が気筒の
下方に位置付けられるように前傾させると共に、この気
筒の背面に車体の後方へ向けて後上がりに略直線状に延
びる排気管を接続してなり、この排気管を、シリンダヘ
ッド側からクランク側へと指向する気筒の軸線方向と排
気の方向との間に挟まれる部分の角度が鋭角をなす方向
であって気筒からの排気方向と略一致する方向に延設
し、断面形状が車体の前後方向に長い長方形状になりか
つ上下両面が前下がりに傾斜するように形成されて前記
左右一対のシートピラーの上部どうしを連結するクロス
メンバの上方を通したものである。
の排出効率を向上させることができる自動二輪車を提供
するものである。本発明に係る自動二輪車は、気筒背面
に排気管が接続された2サイクルエンジンを備え、リヤ
アームの基端が左右一対のシートピラーに枢着された自
動二輪車において、前記エンジンの気筒を、その軸線の
延長線が前輪の上端を指向しかつ車体の前後方向に分割
されたクランクケースの前部に接続した気化器が気筒の
下方に位置付けられるように前傾させると共に、この気
筒の背面に車体の後方へ向けて後上がりに略直線状に延
びる排気管を接続してなり、この排気管を、シリンダヘ
ッド側からクランク側へと指向する気筒の軸線方向と排
気の方向との間に挟まれる部分の角度が鋭角をなす方向
であって気筒からの排気方向と略一致する方向に延設
し、断面形状が車体の前後方向に長い長方形状になりか
つ上下両面が前下がりに傾斜するように形成されて前記
左右一対のシートピラーの上部どうしを連結するクロス
メンバの上方を通したものである。
本発明においては、気筒の前傾によって気筒から車体
後端までの距離が長くなると共に、気化器が気筒の下方
に位置することによってエンジンから車体後端までの距
離が長くなるのが抑えられる。
後端までの距離が長くなると共に、気化器が気筒の下方
に位置することによってエンジンから車体後端までの距
離が長くなるのが抑えられる。
以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明する。
第1図は本発明に係る自動二輪車を示す側面図、第2図
は同じく自動二輪車の要部を示す平面図、第3図は第1
図のIII−III線断面図、第4図はカウリングを示す正面
図で、第1図において符号1で示すものは自動二輪車の
フレームを示す。このフレーム1はヘッドパイプ2と、
このヘッドパイプ2に連結され燃料タンク3および水冷
式のエンジン4を支持する左右のアルミ合金製の主フレ
ーム5と、この主フレーム5の後方に連結されシート6
を支持するシートレール7と、このシートレール7の後
部を支持するバックステー8などから構成されている。
前記主フレーム5はタンクレール5a、シートピラー5b、
ダウンチューブ5cからなり、バックステー8は左右のシ
ートピラー5b間をシート6下面から下方へ離れた位置に
おいて連結するクロスメンバ9の中央部に上方へ突設さ
れている。またヘッドパイプ2には、前輪11を懸架する
フロントフォーク12およびこのフロントフォーク12を操
作するハンドル13が回動自在に支持されている。14はラ
ジエータで、フロントフォーク12とエンジン4との間に
配設され、ダウンチューブ5cの上部前側にブラケットを
介して支持されている。
第1図は本発明に係る自動二輪車を示す側面図、第2図
は同じく自動二輪車の要部を示す平面図、第3図は第1
図のIII−III線断面図、第4図はカウリングを示す正面
図で、第1図において符号1で示すものは自動二輪車の
フレームを示す。このフレーム1はヘッドパイプ2と、
このヘッドパイプ2に連結され燃料タンク3および水冷
式のエンジン4を支持する左右のアルミ合金製の主フレ
ーム5と、この主フレーム5の後方に連結されシート6
を支持するシートレール7と、このシートレール7の後
部を支持するバックステー8などから構成されている。
前記主フレーム5はタンクレール5a、シートピラー5b、
ダウンチューブ5cからなり、バックステー8は左右のシ
ートピラー5b間をシート6下面から下方へ離れた位置に
おいて連結するクロスメンバ9の中央部に上方へ突設さ
れている。またヘッドパイプ2には、前輪11を懸架する
フロントフォーク12およびこのフロントフォーク12を操
作するハンドル13が回動自在に支持されている。14はラ
ジエータで、フロントフォーク12とエンジン4との間に
配設され、ダウンチューブ5cの上部前側にブラケットを
介して支持されている。
前記エンジン4は本実施例においてはクランク室掃気
式の2サイクル並列二気筒エンジンで、左右の主フレー
ム5間に支持され前後方向に分割されたクランクケース
4aと、このクランクケース4aから延出された二つの気筒
4bを有している。そして気筒4bをその大部分が前記ラジ
エータ14の下方に臨むように前傾させることによって、
エンジン4の高さが低く抑えられ、エンジン4と燃料タ
ンク3およびシート6との間にラジエータ背面から後方
へ延びる通風路15が形成されている。なお、前記気筒4b
は、その軸線の延長線が前輪の上端を指向するように前
傾させている。16は前記クランクケース4aの前側にジョ
イント31で接続された気化器であり、前記気筒4bはこの
気化器16が気筒4bの下方に位置付けられるように前傾さ
れている。17は排気管を示し、この排気管17は気筒4bの
背面に接続されており、シリンダヘッド側からクランク
側へと指向する気筒の軸線方向と排気の方向との間に挟
まれる部分の角度が鋭角をなすように車体の後方へ延設
されている。排気管17は車体の前後方向の中心線に対し
て左右対称に形成され、かつ前記通通路15内を略直線状
に後方へ延びるようにバックステー8の両側に左右対称
に配設されている。換言すれば、排気管17はその軸線が
気筒4bからの排気方向と略一致する方向に延びており、
第1図に示すように、前記クロスメンバ9の上方を通っ
て車体後部へ延設されている。このクロスメンバ9は、
断面形状が前後方向に長い長方形状になりかつ上下両面
が前下がりに傾斜するように形成されている。また排気
管17のバックステー8の両側に対応する部位には、断面
積が他の部分に比較して大きいチャンバー部17aが設け
られている。18はシートピラー5bに摺動自在に枢着され
たアルミ合金製のリヤアーム、19はこのリヤアーム18に
支持された後輪、20はリヤアーム18と前記クロスメンバ
9間に介装されたクッションユニットである。
式の2サイクル並列二気筒エンジンで、左右の主フレー
ム5間に支持され前後方向に分割されたクランクケース
4aと、このクランクケース4aから延出された二つの気筒
4bを有している。そして気筒4bをその大部分が前記ラジ
エータ14の下方に臨むように前傾させることによって、
エンジン4の高さが低く抑えられ、エンジン4と燃料タ
ンク3およびシート6との間にラジエータ背面から後方
へ延びる通風路15が形成されている。なお、前記気筒4b
は、その軸線の延長線が前輪の上端を指向するように前
傾させている。16は前記クランクケース4aの前側にジョ
イント31で接続された気化器であり、前記気筒4bはこの
気化器16が気筒4bの下方に位置付けられるように前傾さ
れている。17は排気管を示し、この排気管17は気筒4bの
背面に接続されており、シリンダヘッド側からクランク
側へと指向する気筒の軸線方向と排気の方向との間に挟
まれる部分の角度が鋭角をなすように車体の後方へ延設
されている。排気管17は車体の前後方向の中心線に対し
て左右対称に形成され、かつ前記通通路15内を略直線状
に後方へ延びるようにバックステー8の両側に左右対称
に配設されている。換言すれば、排気管17はその軸線が
気筒4bからの排気方向と略一致する方向に延びており、
第1図に示すように、前記クロスメンバ9の上方を通っ
て車体後部へ延設されている。このクロスメンバ9は、
断面形状が前後方向に長い長方形状になりかつ上下両面
が前下がりに傾斜するように形成されている。また排気
管17のバックステー8の両側に対応する部位には、断面
積が他の部分に比較して大きいチャンバー部17aが設け
られている。18はシートピラー5bに摺動自在に枢着され
たアルミ合金製のリヤアーム、19はこのリヤアーム18に
支持された後輪、20はリヤアーム18と前記クロスメンバ
9間に介装されたクッションユニットである。
21は空気抵抗を減少させると同時に運転者を風圧から
保護する合成樹脂製のカウリングである。このカウリン
グ21は、ハンドル13のまわりおよびラジエータ14の側方
を覆う上部カウリング21aと、エンジン4の前方および
両側方ならびに下方を覆う下部カウリング21bとに分割
して形成され、図示しないブラケット等を介してフレー
ム1に支持されている。上部カウリング21aのラジエー
タ14の前方に対応する部位には走行風を取入れる中央部
空気取入口22が開口されている。下部カウリング21bの
下部は前輪11の外周面に沿って前方へ突設されている。
そしてこの隅部には、下部カウリング21b内を通気性を
確保した状態で前後に画成する仕切板23によって吸気室
24が形成されており、前記気化器16はこの吸気室24内に
臨むように配設されている。すなわち、気化器16は下部
カウリング21bの隅の部分を有効に利用して収容されて
いる。また下部カウリング21bの両側壁の内側には、両
側壁に設けられた側部空気取入口25から走行風を吸気室
24に導入する吸気ダクト26が設けられている。なお、27
はシート6の下方および後方を覆う合成樹脂製の車体カ
バーを示し、28は後輪駆動用チェーンを示す。
保護する合成樹脂製のカウリングである。このカウリン
グ21は、ハンドル13のまわりおよびラジエータ14の側方
を覆う上部カウリング21aと、エンジン4の前方および
両側方ならびに下方を覆う下部カウリング21bとに分割
して形成され、図示しないブラケット等を介してフレー
ム1に支持されている。上部カウリング21aのラジエー
タ14の前方に対応する部位には走行風を取入れる中央部
空気取入口22が開口されている。下部カウリング21bの
下部は前輪11の外周面に沿って前方へ突設されている。
そしてこの隅部には、下部カウリング21b内を通気性を
確保した状態で前後に画成する仕切板23によって吸気室
24が形成されており、前記気化器16はこの吸気室24内に
臨むように配設されている。すなわち、気化器16は下部
カウリング21bの隅の部分を有効に利用して収容されて
いる。また下部カウリング21bの両側壁の内側には、両
側壁に設けられた側部空気取入口25から走行風を吸気室
24に導入する吸気ダクト26が設けられている。なお、27
はシート6の下方および後方を覆う合成樹脂製の車体カ
バーを示し、28は後輪駆動用チェーンを示す。
このように構成された自動二輪車においては、エンジ
ン4は気化器16を介して前方から走行風を導入し、排気
を排気管17から後方へ排出する。ここで、気筒4bを気化
器16が気筒4bの下方に位置付けられるように前傾させて
いるので、気筒4bから車体後端までの距離をエンジン4
から車体後端までの距離に対して相対的に長くすること
ができる。すなわち、気筒4bの前傾によって気筒4bから
車体後端までの距離を長くすることができると共に、気
化器16が気筒4bの下方に位置することによってエンジン
4から車体後端までの距離が長くなるのを抑えることが
できるからである。
ン4は気化器16を介して前方から走行風を導入し、排気
を排気管17から後方へ排出する。ここで、気筒4bを気化
器16が気筒4bの下方に位置付けられるように前傾させて
いるので、気筒4bから車体後端までの距離をエンジン4
から車体後端までの距離に対して相対的に長くすること
ができる。すなわち、気筒4bの前傾によって気筒4bから
車体後端までの距離を長くすることができると共に、気
化器16が気筒4bの下方に位置することによってエンジン
4から車体後端までの距離が長くなるのを抑えることが
できるからである。
したがって、排気管17に湾曲部が設けられるのを抑え
ることができるから、排気抵抗を低減することができ
る。
ることができるから、排気抵抗を低減することができ
る。
また、実施例においては、気化器16を下部カウリング
21bの隅の部分を利用して配設しているので、下部カウ
リング21b内の空間を有効に利用できるだけでなく、前
輪11で巻き上げられた泥水等を吸込むおそれがない。
21bの隅の部分を利用して配設しているので、下部カウ
リング21b内の空間を有効に利用できるだけでなく、前
輪11で巻き上げられた泥水等を吸込むおそれがない。
さらに、クランクケース4aを前後方向に分割された構
造とし、このクランクケース4aの前部に気化器16を接続
したため、上下方向に分割するクランクケースの前部に
気化器を接続して気筒を前傾させる場合に較べ、クラン
クケース前部に気化器接続部を大きく形成することがで
きる。これは、上下分割式のクランクケースに本願発明
のように大きく前傾した気筒を取付ける構成を採ると、
気化器を接続する上側クランクケースの前部上下幅が狭
くなるからである。
造とし、このクランクケース4aの前部に気化器16を接続
したため、上下方向に分割するクランクケースの前部に
気化器を接続して気筒を前傾させる場合に較べ、クラン
クケース前部に気化器接続部を大きく形成することがで
きる。これは、上下分割式のクランクケースに本願発明
のように大きく前傾した気筒を取付ける構成を採ると、
気化器を接続する上側クランクケースの前部上下幅が狭
くなるからである。
さらにまた、シートピラー5bの上部どうしを連結する
クロスメンバ9を、断面形状が車体の前後方向に長い長
方形状になりかつ上下両面が前下がりに傾斜するように
形成し、このクロスメンバ9の上方に排気管17を通した
ため、リヤアーム18とともに揺動する後輪駆動用チェー
ン28とクロスメンバ9との干渉を避けながら、排気管17
の配設スペースをこのクロスメンバ9の上方に可及的広
くとることができる。このため、クロスメンバ9を避け
るために排気管17を上方へ湾曲させなくてよい。
クロスメンバ9を、断面形状が車体の前後方向に長い長
方形状になりかつ上下両面が前下がりに傾斜するように
形成し、このクロスメンバ9の上方に排気管17を通した
ため、リヤアーム18とともに揺動する後輪駆動用チェー
ン28とクロスメンバ9との干渉を避けながら、排気管17
の配設スペースをこのクロスメンバ9の上方に可及的広
くとることができる。このため、クロスメンバ9を避け
るために排気管17を上方へ湾曲させなくてよい。
なお、上記実施例においては並列二気筒エンジンに実
施した例について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば単気筒エンジンなどにも実施す
ることもできる。
施した例について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば単気筒エンジンなどにも実施す
ることもできる。
以上説明したように本発明によれば、気筒をその軸線
の延長線が前輪の上単を指向しかつクランクケース前部
に接続した気化器が下方に位置付けられるように前傾さ
せ、この気筒の背面に、シリンダヘッド側からクランク
側へと指向する気筒の軸線方向と排気の方向との間に挟
まれる部分の角度が鋭角をなす方向であって気筒からの
排気方向と略一致する方向に後上がりに略直線状に延び
る排気管を接続したため、気筒が前傾することによって
気筒背面の排気口から車体後単までの距離、言い換えれ
ば排気管を配設するスペースの前後方向の長さを長くと
ることができるから、気筒の背面に排気管を接続する構
成を採りながらこれを略直線状に形成することができ
る。したがって、排気管の排気抵抗が低減されて排出効
率を向上させることができる。
の延長線が前輪の上単を指向しかつクランクケース前部
に接続した気化器が下方に位置付けられるように前傾さ
せ、この気筒の背面に、シリンダヘッド側からクランク
側へと指向する気筒の軸線方向と排気の方向との間に挟
まれる部分の角度が鋭角をなす方向であって気筒からの
排気方向と略一致する方向に後上がりに略直線状に延び
る排気管を接続したため、気筒が前傾することによって
気筒背面の排気口から車体後単までの距離、言い換えれ
ば排気管を配設するスペースの前後方向の長さを長くと
ることができるから、気筒の背面に排気管を接続する構
成を採りながらこれを略直線状に形成することができ
る。したがって、排気管の排気抵抗が低減されて排出効
率を向上させることができる。
また、気筒と気化器とが車体の前後方向の略同じ位置
に配設されるから、吸排気系統を含めたエンジン全体を
前後方向にコンパクトにまとめることができる。
に配設されるから、吸排気系統を含めたエンジン全体を
前後方向にコンパクトにまとめることができる。
さらに、クランクケースを前後方向に分割された構造
とし、このクランクケースの前部に気化器を接続したた
め、上下方向に分割するクランクケースの前部に気化器
を接続して気筒を前傾させる場合に較べ、クランクケー
ス前部に気化器接続部を大きく形成することができる。
これは、上下分割式のクランクケースに本願発明のよう
に大きく前傾した気筒を取付ける構成を採ると、気化器
を接続する上側クランクケースの前部上下幅が狭くなる
からである。したがって、気筒を上述したように前傾さ
せても気化器の着脱性が損なわれることがない。
とし、このクランクケースの前部に気化器を接続したた
め、上下方向に分割するクランクケースの前部に気化器
を接続して気筒を前傾させる場合に較べ、クランクケー
ス前部に気化器接続部を大きく形成することができる。
これは、上下分割式のクランクケースに本願発明のよう
に大きく前傾した気筒を取付ける構成を採ると、気化器
を接続する上側クランクケースの前部上下幅が狭くなる
からである。したがって、気筒を上述したように前傾さ
せても気化器の着脱性が損なわれることがない。
さらにまた、シートピラーの上部どうしを連結するク
ロスメンバを、断面形状が車体の前後方向に長い長方形
状になりかつ上下両面が前下がりに傾斜するように形成
し、このクロスメンバの上方に排気管を通したため、ク
ロスメンバと後輪駆動用チェーンとの干渉を避けながら
排気管の配設スペースをこのクロスメンバの上方に可及
的広くとることができる。このため、クロスメンバを避
けるために排気管を上方へ湾曲させなくてよい。
ロスメンバを、断面形状が車体の前後方向に長い長方形
状になりかつ上下両面が前下がりに傾斜するように形成
し、このクロスメンバの上方に排気管を通したため、ク
ロスメンバと後輪駆動用チェーンとの干渉を避けながら
排気管の配設スペースをこのクロスメンバの上方に可及
的広くとることができる。このため、クロスメンバを避
けるために排気管を上方へ湾曲させなくてよい。
第1図は本発明に係る自動二輪車を示す側面図、第2図
は同じく自動二輪車の要部を示す平面図、第3図は第1
図のIII−III線断面図、第4図はカウリングを示す正面
図である。 4……エンジン、4b……気筒、16……気化器、17……排
気管。
は同じく自動二輪車の要部を示す平面図、第3図は第1
図のIII−III線断面図、第4図はカウリングを示す正面
図である。 4……エンジン、4b……気筒、16……気化器、17……排
気管。
Claims (1)
- 【請求項1】気筒背面に排気管が接続された2サイクル
エンジンを備え、リヤアームの基端が左右一対のシート
ピラーに枢着された自動二輪車において、前記エンジン
の気筒を、その軸線の延長線が前輪の上端を指向しかつ
車体の前後方向に分割されたクランクケースの前部に接
続した気化器が気筒の下方に位置付けられるように前傾
させると共に、この気筒の背面に車体の後方へ向けて後
上がりに略直線状に延びる排気管を接続してなり、この
排気管を、シリンダヘッド側からクランク側へと指向す
る気筒の軸線方向と排気の方向との間に挟まれる部分の
角度が鋭角をなす方向であって、気筒からの排気方向と
略一致する方向に延設し、断面形状が車体の前後方向に
長い長方形状になりかつ上下両面が前下がりに傾斜する
ように形成されて前記左右一対のシートピラーの上部ど
うしを連結するクロスメンバの上方を通したことを特徴
とする自動二輪車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62168815A JP2602657B2 (ja) | 1987-07-08 | 1987-07-08 | 自動二輪車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62168815A JP2602657B2 (ja) | 1987-07-08 | 1987-07-08 | 自動二輪車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6412984A JPS6412984A (en) | 1989-01-17 |
JP2602657B2 true JP2602657B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=15875011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62168815A Expired - Fee Related JP2602657B2 (ja) | 1987-07-08 | 1987-07-08 | 自動二輪車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602657B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56149273A (en) * | 1980-04-21 | 1981-11-19 | Yamaha Motor Co Ltd | Exhaust pipe device for autobicycle |
-
1987
- 1987-07-08 JP JP62168815A patent/JP2602657B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6412984A (en) | 1989-01-17 |
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