JP2600139Y2 - 留め具 - Google Patents

留め具

Info

Publication number
JP2600139Y2
JP2600139Y2 JP1993045461U JP4546193U JP2600139Y2 JP 2600139 Y2 JP2600139 Y2 JP 2600139Y2 JP 1993045461 U JP1993045461 U JP 1993045461U JP 4546193 U JP4546193 U JP 4546193U JP 2600139 Y2 JP2600139 Y2 JP 2600139Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting hole
fastener
pedestal
flange
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993045461U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0714909U (ja
Inventor
明彦 広瀬
一成 井坂
和行 黒川
一彦 乙黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Nifco Inc
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd, Nifco Inc filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP1993045461U priority Critical patent/JP2600139Y2/ja
Publication of JPH0714909U publication Critical patent/JPH0714909U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2600139Y2 publication Critical patent/JP2600139Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は2つの部品を連結する
ための留め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2つの部品を連結するための留め具とし
ては、例えば、図7〜図9に示すようなものが知られて
いる(実公昭54−9170号公報参照)。この留め具
1は、一方の部品であるパネル2に、他方の部品である
ハーネス3を連結するためのものであり、フランジ4の
上面及び下面に頭部5と脚部6を一体成形した構造とな
っている。フランジ4はパネル2に形成された四角形の
取付孔7よりも大なるサイズの円板形状をしている。こ
のフランジ4の上面に形成されているのが頭部5で、こ
の頭部5は台座部8と係合部9とから形成されている。
【0003】台座部8は取付孔7と同じ四角形で且つ取
付孔7の深さと同じ厚さを有しており、フランジ4の中
央部に膨出形成されている。また、台座部8の各角部に
は斜めにカットされた面取部10が設けられている。
【0004】この台座部8の上に形成されているのが係
合部9である。この係合部9は、台座部8の一対の対向
する辺部中央同士を連結した形状を呈しており、辺部中
央に接続される部分は斜め外側方向へ向いた傾斜部11
とされており、台座部8と係合部9の中央同士は支柱部
12にて連結されている。
【0005】脚部6は内部にハーネス3を束ねて保持す
べく概略U字を呈しており、フランジ4の下面に一体形
成されている。
【0006】このような形状の留め具1の取付け方とし
ては、まず係合部9の先端部を取付孔7の各角部7aに
対応させた対角位置にして、該取付孔7内に挿入する。
この時、台座部8の各面取部10は取付孔7の辺部7b
に当接する。次に、留め具1全体を45°回転させ、係
合部9の傾斜部11を取付孔7の辺部7bに係合させる
と共に、台座部8を取付孔7内に係入させる。台座部8
が取付孔7内に係入すると、台座部8が取付孔7内で回
転不能となるため、仮に脚部6内に保持したハーネス3
から留め具1を回転させる方向に力が加わったとして
も、留め具1が回転することはなく、傾斜部11の辺部
7bに対する係合状態は確実に維持される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、傾斜部11が台座部8の辺
部中央に連結されているため、該傾斜部11を取付孔7
の辺部7bに押付けながら、留め具1を45°回転させ
る際の抵抗力が大きく、留め具1を取付けるために大き
な回転操作力を要してた。従って、多数の留め具1を連
続して取付ける作業が大変に困難なものとなる。
【0008】この考案はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、回転操作力が小さくて済む留め
具を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案に係る留め具
は、上記の目的を達成するために、一方の部品に設けら
れた多角形状の取付孔に係合させる頭部と、他方の部品
に取付ける脚部とを、前記取付孔よりも大なるサイズの
フランジを介して一体成形したものであり、前記頭部
が、複数の先端部を取付孔の各角部に対応させた状態で
フランジ表面に膨出形成され、フランジの中心部から各
先端部までの長さが各々取付孔の内接円の半径よりも大
で且つ外接円の半径より小であると共に、取付孔内で相
対回転不能な平面形状を呈している台座部と、複数の先
端部を取付孔の各辺部に向けて突出させた放射状態で前
記台座部の中心部に連結され、且つ前記台座部と同一条
件の長さを有すると共に、先端部に取付孔の辺部と圧接
係合する傾斜部が形成された係合部と、から成る留め具
において、前記係合部の台座部に連結されている部分と
先端部に形成された傾斜部との間の部分が、一方の部品
の取付孔が形成された部分の板厚よりも小さい隙間を介
して、フランジ表面から離間した状態になっている。
【0010】
【作用】この考案の留め具によれば、係合部の先端部側
の部分がフランジ表面から離間した状態になっているた
め、係合部の先端部側の部分が留め具の回転方向におい
て撓み易くなっている。従って、係合部の傾斜部を取付
孔の辺部に押付けながら回転させる際の抵抗力が小さく
なり、留め具を小さな回転操作力で取付けることが可能
となる。
【0011】
【実施例】以下、この考案の好適な一実施例を図1〜図
6に基づいて説明する。この実施例は、一方の部品とし
ての高音用スピーカ13を、他方の部品としてのフロン
トピラー14へ取付けるための留め具15に関するもの
である。
【0012】スピーカ13は一対の取付片16を有し、
この取付片16に各々四角形の取付孔17が形成されて
いる。一方、フロントピラー14には前記取付孔17に
対応する円形の係合孔18が形成されている。フロント
ピラー14の表面はピラーガーニッシュ19にて覆われ
ており、このピラーガーニッシュ19にはスピーカ13
を露呈させるための開口20が形成されている。
【0013】留め具15は、取付孔17及び係合孔18
よりも大径の円板形状をしたフランジ21と、スピーカ
13の取付孔17に係合させる頭部22と、フロントピ
ラー14の係合孔18に係入される脚部23と、から成
っている。そして、頭部22は更に、互いに平面形状が
十字形(プラス形)の放射状態で、取付角度が45°相
違した台座部24と係合部25とより成っている。
【0014】台座部24はフランジ21の表面中央部に
膨出形成され、その高さは取付片16の厚さに略相応し
たものとなっている。また、この台座部24の中心部X
から先端部26までの長さは、取付孔17の外接円C1
の半径よりも若干短い程度となっている。尚、この台座
部24の長さは、取付孔17の内接円C2 の半径よりも
大で且つ外接円C1 の半径より小なる条件を満足するも
のであれば良い。更に、この台座部24は、各先端部2
6をそれぞれ角部17aに対応させた回転位置で、全体
が取付孔17内に係入できるようになっており、前記の
如き十字状の平面形状をしているため、取付孔17内に
係入した際に、取付孔17内では回転不能である。
【0015】また、台座部24の上に形成されているが
係合部25である。この係合部25の中心部Xから先端
部27までの長さも、台座部24と同様に、取付孔17
の外接円C1 の半径よりも若干短い程度となっている。
尚、この係合部25の長さも台座部24と同一条件、す
なわち、取付孔17の内接円C1 の半径よりも大で且つ
外接円C2 の半径より小なる条件を満足するものであれ
ば良い。この係合部25は前記の通り、台座部24と取
付角度が45°相違しているため、台座部24の先端部
26を取付孔17の角部17aに対応させると、この係
合部25の先端部27は取付孔17の辺部17bに対応
する。この係合部25は台座部24の上面に一体的に連
結されており、この係合部25の下面は台座部24の上
面よりも若干下方に位置している。そして、この係合部
25の先端部27は、上下左右を面取りしたヤジリ形状
となっており、そのうち、下側の面取りした傾斜部28
が取付孔17の辺部17bと圧接係合する部分となって
いる。更に、この係合部25は台座部24とだけ連結状
態となっており、その台座部24に連結されている部分
から、先端部27に形成された傾斜部28との間の部分
が、スピーカ13の取付片16の板厚よりも小さい隙間
Sを介して、フランジ21の表面から離間した状態にな
っている。
【0016】一方、フランジ21の下面に一体形成され
ているのが脚部23で、この脚部23のフランジ21側
部分には、係合孔18の縁部と係合するくびれ部29が
形成してある。
【0017】次に、この留め具15の取付け方を説明す
る。まず係合部25の先端部27を、スピーカ13の取
付片16に形成された取付孔17の各角部17aに対応
させた状態にして、該係合部25をそのまま取付孔17
内に挿入する(図3参照)。この時、台座部24の各先
端部26の上面は取付孔17の辺部17bに下側から当
接する。次に、留め具15全体を45°回転させる。こ
の時、係合部25は先端部27の傾斜部28を取付孔1
7の辺部17bに押付けながら回転することになるが、
係合部25の先端部27側がフランジ21の表面から離
間した状態となっており、係合部25の先端部27側が
回転方向において撓み易くなっているため、留め具15
を回転させる際の抵抗力が非常に小さく、回転作業が大
変容易となる。このようにして留め具15を45°回転
させると、係合部25の傾斜部27が取付孔17の辺部
17bに係合し且つ台座部24が取付孔17内に係入し
た状態となる(図4参照)。台座部24が取付孔17内
に入り込むと、台座部24の取付孔17内での回転が規
制されるため、傾斜部28の辺部17bに対する係合状
態が確実に維持される。
【0018】次に、作業者は、このようにして取付片1
6に留め具15を取付けた状態のスピーカ13全体を持
って、留め具15の脚部23をフロントピラー14の係
合孔18内に挿入し、脚部23のくびれ部29を係合孔
18の縁部に嵌合させて、スピーカ13をフロントピラ
ー14に取付けた状態とする。これにより、スピーカ1
3の取付けは完了し、最後にピラーガーニッシュ19を
取付け、該ピラーガーニッシュ19の開口20よりスピ
ーカ13を露出させれば良い。以上のように、この実施
例の留め具15を用いれば、留め具15を取付けるため
の回転操作力が大変小さくて済み、作業性が大変向上す
る。
【0019】尚、以上の実施例では、台座部24として
十字形(プラス形)のものを例にしたが、前記の長さ及
び形状的条件を満足するものであれば、マイナス形のも
のでも良く、また従来例と同様に取付孔17に相応する
四角形でも良く、更にその角部に従来の同様の面取り部
を形成しても良い。また、係合部25は、複数の先端部
27を取付孔17の各辺部17bに向けて突出させた放
射状態であれば良い。更に、取付孔17の形状も多角形
であれば良く、三角形や、五角形以上でも良い。加え
て、フランジ21の他面側に形成される「脚部」は、本
実施例のように他方の部品の係合孔18内に挿入される
ような形状のものに限らず、従来例のように、他方の部
品を保持するような形状であっても良い。
【0020】
【考案の効果】この考案に係る留め具は、以上説明して
如き内容のものであって、係合部の先端部側の部分がフ
ランジ表面から離間した状態になっているため、係合部
の先端部側の部分が留め具の回転方向において撓み易く
なっている。従って、係合部の傾斜部を取付孔の辺部に
押付けながら回転させる際の抵抗力が小さくなり、留め
具を取付けるための回転操作力が小さくて済み、多数の
留め具を連続して取付ける際の作業性が格段と向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す車室内斜視図であ
る。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図3】留め具の回転前の状態を示す平面図である。
【図4】留め具の回転後の状態を示す平面図である。
【図5】留め具の側面図である。
【図6】留め具の他の方向から見た側面図である。
【図7】従来の留め具を示す断面図である。
【図8】従来の留め具の回転前の状態を示す平面図であ
る。
【図9】従来の留め具の回転後の状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
13 スピーカ(一方の部品) 14 フロントピラー(他方の部品) 16 留め具 17 取付孔 21 フランジ 22 頭部 23 脚部 24 台座部 25 係合部 26 台座部の先端部 27 係合部の先端部 28 傾斜部 X 中心部 S 隙間 C1 外接円 C2 内接円
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 乙黒 一彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地日産 自動車株式会社内 審査官 山下 喜代治 (56)参考文献 特開 昭52−37660(JP,A) 特開 昭55−99435(JP,A) 特開 平2−245509(JP,A) 実開 昭57−80710(JP,U) 実公 昭54−9170(JP,Y2) 実公 昭48−286(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 19/00 F16B 21/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の部品に設けられた多角形状の取付
    孔に係合させる頭部と、他方の部品に取付ける脚部と
    を、前記取付孔よりも大なるサイズのフランジを介して
    一体成形したものであり、 前記頭部が、複数の先端部を取付孔の各角部に対応させ
    た状態でフランジ表面に膨出形成され、フランジの中心
    部から各先端部までの長さが各々取付孔の内接円の半径
    よりも大で且つ外接円の半径より小であると共に、取付
    孔内で相対回転不能な平面形状を呈している台座部と、複数の 先端部を取付孔の各辺部に向けて突出させた放射
    状態で前記台座部の中心部に連結され、且つ前記台座部
    と同一条件の長さを有すると共に、先端部に取付孔の辺
    部と圧接係合する傾斜部が形成された係合部と、から成
    る留め具において、 前記係合部の台座部に連結されている部分と先端部に形
    成された傾斜部との間の部分が、一方の部品の取付孔が
    形成された部分の板厚よりも小さい隙間を介して、フラ
    ンジ表面から離間した状態になっていることを特徴とす
    る留め具。
JP1993045461U 1993-08-20 1993-08-20 留め具 Expired - Fee Related JP2600139Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993045461U JP2600139Y2 (ja) 1993-08-20 1993-08-20 留め具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993045461U JP2600139Y2 (ja) 1993-08-20 1993-08-20 留め具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0714909U JPH0714909U (ja) 1995-03-14
JP2600139Y2 true JP2600139Y2 (ja) 1999-10-04

Family

ID=12720008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993045461U Expired - Fee Related JP2600139Y2 (ja) 1993-08-20 1993-08-20 留め具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2600139Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4536995B2 (ja) * 2002-09-24 2010-09-01 矢崎総業株式会社 ブラケット結合構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0714909U (ja) 1995-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0614085Y2 (ja) パネル状部品の固定用クリップ
JPS6388309A (ja) 板の留め具
JP3371363B2 (ja) クリップ
JP2600139Y2 (ja) 留め具
JPS6126679U (ja) 自動車のピラ−構造
JP2569001Y2 (ja) 軸抜け防止具
JP2589830Y2 (ja) スペーサ
JPH0139980Y2 (ja)
JP2000280860A (ja) プレートの回転防止構造
JPH0635803Y2 (ja) 自動車用内装材の取付構造
JPH0633210Y2 (ja) 車両部品用留め具の取付け構造
JPH0510529Y2 (ja)
JPS6030838U (ja) 自動車用小物部品の取付構造
JP2593832Y2 (ja) 保持具
JP3366215B2 (ja) 端子固定部におけるナットの圧入構造
JPH0721029Y2 (ja) 車載用スピーカの取付構造
JPH0222488Y2 (ja)
JPH03564Y2 (ja)
JP3256354B2 (ja) フラットケーブルの固定具
JP2554317Y2 (ja) 部品取付用クリップ
JP2563197Y2 (ja) コントロールワイヤにおけるインナーワイヤの座屈防止構造
JPH04296209A (ja) ウェザーストリップ取付用クリップ
JPS6314090Y2 (ja)
JP2556707Y2 (ja) モール用リテーナ
JP2787334B2 (ja) バッフル板の固定方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees