JP2556707Y2 - モール用リテーナ - Google Patents

モール用リテーナ

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JP2556707Y2
JP2556707Y2 JP1992052810U JP5281092U JP2556707Y2 JP 2556707 Y2 JP2556707 Y2 JP 2556707Y2 JP 1992052810 U JP1992052810 U JP 1992052810U JP 5281092 U JP5281092 U JP 5281092U JP 2556707 Y2 JP2556707 Y2 JP 2556707Y2
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JP
Japan
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molding
retainer
flange
tightening
tightening screw
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茂雄 大井
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Togo Seisakusho Corp
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車のモールを装着
するためのリテーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のモールM(例えばド
リップモール等)を装着する作業では図7に示すよう
に、ボディパネルPへの固定のためのクリップCと、モ
ールMを装着するためのリテーナ20とが使用されてき
た。
【0003】クリップCは合成樹脂材により構成され、
基板1には一対の脚部3が備えられている。基板3には
さらに、ねじの挿通孔5が開口し、両脚部3の間に貫通
している。一方、リテーナ20は金属製の板材を折り曲
げて形成され、中央部にはクリップC側の挿通孔5と整
合可能な挿通孔21が形成されている。また、この挿通
孔21に連通するようにして縦向きにスリット22が切
り込まれており、さらにリテーナ20にはスリット22
が切り込まれる側の縁部が相互に反対向きに折曲げられ
モールMの両フランジ縁f1,f2に弾性的に係合する
フランジ係合片23が形成されている。
【0004】実際の組み付け作業では、まずクリップC
の両脚部をボディパネルPの取り付け孔25へ差し込
む。次に、リテーナ20をクリップC側のねじ挿通孔5
と整合させた状態で当てがい、タッピングねじ24をね
じ込むと、タッピングねじ24が両脚部3の間に割って
入る。これによって両脚部3が押し広げられ、リテーナ
20およびクリップCのボディパネルPへの抜け止めが
なされる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
リテーナ20を用いてモールMを固定しても、内部で両
係合片23が撓み変形しうる状態にあるため、モールM
のがた付きが懸念される。その一方で、モールMの嵌め
込み作業では係合片23を撓ませながら行うため、がた
つき防止対策として係合片23の剛性を高めたのでは、
挿入操作力が過大となり、またモールMの差し込み方向
が僅かにずれただけでも差し込みが不能になる等、作業
性を低下させる。
【0006】こうした点を解決できるような係合片23
の形状も考えられないではないが、形状の複雑化が予想
され、リテーナ20の加工を著しく困難なものとする。
【0007】本考案は上記した問題点に鑑みて開発工夫
されたものであり、その目的とするところは、モールの
嵌め込み作業が容易で、かつ装着後のモールのがた付き
防止を可能にするモール用リテーナを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の構成は、両側縁にフランジ縁がそれぞれ内
向きに折曲げ形成されたモールを装着可能でかつ締め付
けねじによる締め込み操作によってボディパネルへの固
定を行うリテーナにおいて、ボディパネル側との対向面
には締め付けねじが挿通される挿通孔が開口されるとと
もに、この面は挿通孔部分を通る線を折曲げ縁として所
定角度をなしかつ締め付けねじの締め込み操作によって
平面状に変形可能に折曲げられ、さらに前記対向面には
前記折曲げ縁を境にして相互に反対側へ折曲げられ、か
つ締め付けねじの締め込み前ではモールの内側へ遊嵌可
能で、締め付けねじの締め込み操作による対向面の変形
動作に伴って前記モールの両フランジ縁に係合するフラ
ンジ係合片が形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】リテーナはその対向面をボディパネル側へ向き
合わされた状態で、締め付けねじによって締め付け固定
される。このとき、締め付け操作がなされる前はフラン
ジ係合片がモールの内側へ遊嵌可能な状態にあるが、締
め付け操作に伴って対向面が平面状態に強制変形されて
ゆくと、これに伴ってフランジ係合片の先端間の距離が
拡大し、両フランジ片が対応するモール側のフランジ縁
にそれぞれ係合する。
【0010】
【考案の効果】本考案の効果は次のようである。締め付
けねじの締め込み操作に伴って両フランジ係合片の先端
間の距離を変化できるようにしたため、モールへの嵌め
込み操作が容易となる。つまり、従来のように、フラン
ジ係合片の弾性を利用して嵌め込むものでないため、従
来に比較してフランジ係合片の剛性を高める設定とする
ことができる。したがって、モールに対する係着力を高
めてモールMのがた付きを緩和することができる。ま
た、このような効果を単にリテーナを折曲げるだけの構
成によってもたらすため、リテーナの製作も容易であ
る。
【0011】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。本例の取り付け対象となるモ
ールMは自動車のドリップモールであり、両端縁には長
さ方向に沿って第1,第2のフランジ縁f1,f2が折
曲げ形成されている。また、このモールMをボディパネ
ルP側に装着するための樹脂製のクリップCは、従来と
同様の構成であり、基板1にはボディパネルPの取り付
け孔2へ差し込み可能な一対の脚部3が形成されるとと
もに、締め付けねじ4(タッピングねじ)の挿通孔5が
両脚部3の間へ貫通して形成されている。
【0012】リテーナ6は金属製の板材を一体に折曲げ
て形成されており、クリップCは基板1に接する対向面
7を有し、その中央部にはクリップC側の挿通孔5と整
合可能な挿通孔8が開口している。また、対向面7の図
示上縁部から挿通孔8に向けてこれと連通するようにし
てスリット9が切り込まれている。さらに、対向面7は
このスリット9を折曲げ縁として図示手前側へ所定角度
をもって折曲げられている。さらにまた、対向面7の図
示上縁部(スリット9の始端側)はスリット9を境にし
て相互に逆向きにかつ共にほぼ直角に折曲げられてお
り、モールMのフランジ縁f1,f2に係合させるため
のフランジ係合片10,11となっている。
【0013】このうち、一方のフランジ係合片(図2に
おいて右側のもの。以下、第1フランジ係合片10とい
う)は方形状に形成され、モールMの第1フランジ縁f
1に対応する。他方(図2において左側のもの。以下、
第2フランジ係合片11という)はスリット9寄りの端
部から他方の端部に向けて拡幅する三角形状に形成され
ている。このように、第2フランジ係合片11を三角形
状としたのは、図2に示すように、両フランジ係合片1
0,11の奥行き幅(図示W1寸法)を減少させるため
であり、またこのW1寸法はモールMの開口幅(図示W
m寸法)よりも充分に小さく設定されている。但し、図
3に示すように、締め付けねじ4の締め込みによって、
対向面7が平面状に強制的に撓み変形したときには、両
フランジ係合片10,11の奥行き幅が拡大して図示W
2寸法(W2>Wm)となり、対応するフランジ縁f
1,f2に係合する。但し、両フランジ係合片10,1
1の剛性は、モールMへの係合時にモールMを容易にが
た付かせるような撓み変形を生じさせない程度に設定さ
れている。
【0014】次に、上記のように構成された本例の作用
効果を説明する。まず、クリップCとリテーナ6の両挿
通孔5,8を整合させながら、締め付けねじ4を緩くね
じ込み、クリップCとリテーナとを仮付けして一体化さ
せておく。この後に、クリップCの両脚部3をボディパ
ネルPの取り付け孔2へ差し込む(図4状態)。
【0015】次に、モールMの嵌め込みを行うべく、モ
ールMの第1フランジ縁f1を第1フランジ係合片10
に当てがう。このときには、前述したように、両フラン
ジ係合片10,11の奥行き幅(W1寸法)がモールM
の開口幅(Wm寸法)より充分に小さく形成されている
ため、容易にリテーナ6への嵌め込みを行うことができ
る。この後、締め付けねじ4を締め込んでゆくと、対向
面7が締め付けねじ4の頭部によって圧接されるため、
対向面7は徐々に平面状に強制変形される。これに伴っ
て、第2フランジ係合片11がモールMの第2フランジ
縁f2側に変位し、図3に示すように、両フランジ係合
片10,11の奥行き幅がW2寸法に拡大する結果、第
2フランジ係合片11における三角形状の頂部が第2フ
ランジ縁f2と係合する(図5状態)。一方、締め込み
操作によって締め付けねじ4はクリップCの両脚部3へ
割って入り両脚部3を押し広げるため、脚部3の外面が
取り付け孔2の孔壁に食い込む結果、全体が抜け止め状
態で固定される。
【0016】以上のように、本実施例によれば、モール
Mの内側へ隙間を保有した状態で両フランジ係合片1
0,11を嵌め込むことができるため、嵌め込み作業が
容易となる。また、リテーナ6に対するモールMの嵌め
込みが鉛直方向からなされず、仮に斜め方向からなされ
ても、こうしたずれを吸収するためラフな作業を可能に
する。さらに、両フランジ係合片10,11の剛性を従
来よりも高める設定とすることができるため、モールM
のがた付きを規制して確実な装着状況を実現する。
【0017】図6は本考案の第2実施例を示すものであ
り、この例では第2フランジ係合片11においてモール
Mの第2フランジ縁f2の係合に関与する部分の長さ範
囲を増すために、第1実施例のものよりも先端縁の長さ
を増して形成している。これによって、第2フランジ縁
f2に対して第2フランジ係合片11を面当たりの状態
で係合させることができるため、係合状態の一層の安定
化を図ることができる。
【0018】他の構成は第1実施例と同様であり、もっ
て第1実施例と同様の作用効果を発揮することができ
る。
【0019】なお、本考案のリテーナは必ずしもクリッ
プの使用を要せず、ボディパネルに対して直接ねじ締め
するような形式とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のリテーナ、クリップC等を示す分
解斜視図
【図2】締め付けねじの締め込み前におけるリテーナの
状態を示す平面図
【図3】締め込み後の状況を示す平面図
【図4】締め付け前におけるモールMの取り付け状況を
示す縦断面図
【図5】締め付け後におけるモールMの取り付け状況を
示す縦断面図
【図6】第2実施例のリテーナを示す平面図
【図7】従来のリテーナ、クリップC等を示す分解斜視
【図8】従来の問題点を示す断面図
【符号の説明】
4…締め付けねじ 6…リテーナ 7…対向面 10,11…フランジ係合片

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側縁にフランジ縁がそれぞれ内向きに
    折曲げ形成されたモールを装着可能でかつ締め付けねじ
    による締め込み操作によってボディパネルへの固定を行
    うリテーナにおいて、 ボディパネル側との対向面には締め付けねじが挿通され
    る挿通孔が開口されるとともに、この面は挿通孔部分を
    通る線を折曲げ縁として所定角度をなしかつ締め付けね
    じの締め込み操作によって平面状に変形可能に折曲げら
    れ、さらに前記対向面には前記折曲げ縁を境にして相互
    に反対側へ折曲げられ、かつ締め付けねじの締め込み前
    ではモールの内側へ遊嵌可能で、締め付けねじの締め込
    み操作による対向面の変形動作に伴って前記モールの両
    フランジ縁に係合するフランジ係合片が形成されている
    ことを特徴とするモール用リテーナ。
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