JP2523961Y2 - モール用クリップ - Google Patents

モール用クリップ

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JP2523961Y2
JP2523961Y2 JP3362691U JP3362691U JP2523961Y2 JP 2523961 Y2 JP2523961 Y2 JP 2523961Y2 JP 3362691 U JP3362691 U JP 3362691U JP 3362691 U JP3362691 U JP 3362691U JP 2523961 Y2 JP2523961 Y2 JP 2523961Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
molding
panel
clip
grommet
retainer
Prior art date
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JP3362691U
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English (en)
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JPH0571417U (ja
Inventor
茂雄 大井
雄二 山田
宣房 戸室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Togo Seisakusho Corp
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
Kanto Auto Works Ltd
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Publication date
Application filed by Togo Seisakusho Corp, Kanto Auto Works Ltd filed Critical Togo Seisakusho Corp
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Publication of JPH0571417U publication Critical patent/JPH0571417U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はモール用クリップに係
り、パネルの縁部に装着されるモールを固定するための
クリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、自動車のエンジンフ
ードパネルはアウタパネルP1とインナパネルP2とを
ヘミングによって接合した構成のものが一般的である
(あるいは相互にフランジを張出させてこれらをスポッ
ト溶接したものもある)。このため、接合縁48の部分
を覆い隠す必要から、ここには通常、装飾用のモールM
が取付けられている。その取付けは従来、図4に示すよ
うなクリップ40によって行われてきた。このクリップ
40は、合成樹脂製のクリップ本体41とタッピングス
クリュー42とから構成され、このうちクリップ本体4
1は平板状に形成された頭部43と、一対の脚部44と
を有した一体構造となっているとともに、頭部43の中
央には両脚部44の間へ抜ける貫通孔45が設けられて
いる。モールMの装着にあたっては、まずフードパネル
Pに貫通された取付け孔46へクリップ本体41の脚部
44を差込んでクリップ本体41をパネル側へ仮付け状
態としておく。次に、モールMをフードパネルPの前縁
に沿わせ、モールM側に予め貫通されている各差込み孔
47とクリップ本体41の貫通孔45とを整合させなが
らタッピングスクリュー42をねじ込む。そして、ねじ
込んで行くにつれ両脚部44は強制的に押し広げられる
ため、それぞれフードパネルPの取付け孔46の開口縁
に抜け止め状態で係着する。通常、モールMにはクリッ
プ40の取付け箇所が複数箇所、設定されており、各箇
所についてねじ締め作業を繰り返し行うことによって、
モールMの装着作業が完了する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のクリッ
プ40はクリップ本体41の脚部44を差込む形式であ
ることから、フードパネルPの内部に差込み空間を確保
しなければならず、このため、クリップ40の取付け位
置は接合縁48からある程度距離を置かざるを得ない。
したがって、図4に表れるように、モールMの取付け状
況を見ると、モールMはクリップ40によって固定され
ている位置からまず前方へ水平に張出した後、フードパ
ネルPの前縁部を覆うようにして折り返され、その先端
を自由端としてパネルPの上面とほぼ連続する位置にま
で至っている。つまり、モールMの自由端は固定位置
(クリップ40が取付けられている位置)から遠く離れ
ており、モールMの自由端に外力が作用してもこれに対
向する手段が近くに設定されていないことから、モール
全体に作用するモーメントは大きく、これが原因でモー
ルMはがた付き易くなり、また塑性変形を生じて外観を
損ねることもある。
【0004】本考案は上記の事情に鑑みて開発工夫され
たものであり、その目的とするところはモールの固定位
置をフードパネルの先端になるべく近付けて、モールの
装着状態を安定させることができるモール用クリップを
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の構成は、アウタパネルとインナパネルとが
外方へ張り出す接合縁によって接合されるパネルに対
し、このパネルの接合縁を覆うようにして装着されるモ
ールを固定するためのクリップであって、前記モールの
内面側に配されかつ基板上にパネルに対する抜け止め手
段と受け部とが配されてなるグロメットと、このグロメ
ットに組付けられかつ一端側には前記接合縁に引掛け可
能な引掛け片が上向きに形成され他端側には下向きにガ
イド片が形成されてなり、かつ前記グロメット上を前記
引掛け片と前記接合縁とが係脱する方向へ移動可能なリ
テーナと、前記受け部と前記ガイド片との間に介在さ
れ、かつその一部には前記モール、基板を貫いて差込ま
れる締着手段と係合し、前記締着手段の操作により全体
が前記受け部と前記ガイド片との間を進退することで、
前記リテーナ部材を前記係脱方向へ移動させる送り用の
歯部を備えたくさび部材とを有して構成されていること
を特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、リテーナの引掛け片が接
合縁に引掛けられ、グロメットの抜け止め手段によりパ
ネルへの仮止めがなされる。そして、モール側から差込
まれた締着手段の操作により、送り用の歯部との係合を
通じてくさび部材がリテーナのガイド片とグロメットの
受け部との間に次第に押し入ってゆくと、リテーナが強
制的に変位させられ、引掛け爪と接合縁との係合状況が
強化された状態でモールの固定がなされる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。図2に示すように、本例のモ
ール用クリップCはグロメット1、リテーナ2、くさび
部材3およびねじ4(タッピングスクリュー)とから構
成されている。まず、グロメット1から説明すると、グ
ロメット1は合成樹脂材により一体に成形されたもので
あり、基板5の一端側(図2における右端側)にはパネ
ルPに対する抜け止め手段としての係止脚部6が突出し
ている。この係止脚部6は相互に接近する方向への若干
の撓み変形が許容されており、パネルPに明けられた取
付け孔7への差込みが可能となっている。また、基板5
の他端側には後述するくさび部材3に対する受け部8が
全幅に亘って門型形状をなして起立形成されている。さ
らに、基板5における受け部8が設けられている側から
は、基板5の中心線に沿ってガイド溝9が切り込み形成
されている。さらにまた、基板5の裏面には図3に示す
ように、ガイド溝9を含むようにしてこれより幅広の逃
がし凹部18が形成されている。これは、次述するリテ
ーナ2の突片11との干渉を回避するためのものであ
る。
【0008】リテーナ2は金属製の薄板材を折曲げ形成
したものであり、上記受け部8の内側へ遊挿される幅に
設定されている。このリテーナ2の差込み側の先端は幅
狭となって延出され、その先端側は下向きに折り曲げら
れてガイド片10となっており、上記したガイド溝9へ
と遊挿されている。また、このガイド溝9から上方へ抜
け出ないようにするために、ガイド片10の先端は左右
に張り出した一対の突片11となっている。これらによ
って、リテーナ2はガイド溝9による案内を受けながら
グロメット1の長さ方向に沿って変位可能となってい
る。一方、リテーナ2の他端側にはパネルPの接合縁1
2に引掛け可能な引掛け片13が上向きに折り曲げ形成
されている。この引掛け片13は基部側がほぼ鉛直に起
立した後、逆くの字形状に屈曲し、この屈曲部分は接合
縁12に対して弾接する適度のばね性を有したばね部1
4となっている。さらに、リテーナ2にはガイド溝9と
整合するスリット15が長さ方向に沿って適当範囲に亘
って形成されている。このスリット15は後述するよう
に、ねじ4の締め込みがなされた場合における逃がしの
役割を果たすものである。
【0009】くさび部材3は合成樹脂材により全体がほ
ぼ三角形状に形成されており、その斜辺側がガイド片1
0の内側に当接し、底辺側が受け部8に当接するように
してリテーナ2とグロメット1との間に介在される。こ
のくさび部材3の底辺寄りにはこれとほぼ平行にギヤ溝
16が開口しており、その一方の縁にのみねじ4と係合
可能な送り用の歯部17が刻設されている。これによ
り、ねじ4の螺動操作にしたがってくさび部材3を、グ
ロメット1、リテーナ2のそれぞれの長手方向に関する
軸線と直交する方向へ送ることができる。
【0010】次に、モールMの組付け手順を説明する
と、まずリテーナ2のガイド片10をグロメット1のガ
イド溝9の開放側から差込み、さらにくさび部材3をガ
イド片10と受け部8との間に差込んでおく。こうして
グロメット1,リテーナ2およびくさび部材3とを予め
一体化させておいた状態で、係止脚部6をパネルP側の
取付け孔7へ押込んで全体をパネルPに対して抜け止め
状態とするとともに、引掛け片13を接合縁12に引掛
けておく。次に、モールM側からくさび部材3のギヤ溝
16へとねじ4を差込んでねじ締め操作を行う。この場
合、ねじ4のねじ山が送り用の歯部17に食い込み、ね
じ4の回転に伴って歯部17との係合位置がずれてゆく
ことで、順次くさび部材3が前進方向(押し込み方向)
へ送られる。これにより、くさび部材3の斜辺側がリテ
ーナ2のガイド片10を押してリテーナ2がガイド溝9
に沿って前進するため、接合縁12に対して引掛け片1
3が強く引っ掛かる。上記した作業をモールMに設定さ
れた各クリップCの取付け位置について繰り返すことに
よって、モールM全体が強固に保持される。
【0011】以上のように、本実施例においてはモール
Mは係止脚部6に加えて引掛け片13によって固定され
るようにしたため、つまりモールMの自由端に近い場所
にも新たに固定位置が設定されるため、モールMの自由
端に作用する外力にも有効に抗することができ、これに
よってがた付きが緩和され、さらにはモールMの変形も
規制されて外観保持が達成される。また、本実施例では
パネルPの取付け孔7の穿孔位置がばら付いた場合であ
っても、リテーナ2の変位量が調節可能であるため、引
掛け片13を接合縁12に対して確実に係合させること
ができる。
【0012】なお、本実施例においてはパネルPに対す
る抜け止め手段として係止脚部6を図示し説明したが、
その他例えば撓み変形可能な錨形状をしたもの等、種々
の変更例が可能である。
【0013】
【考案の効果】本考案の効果は次のようである。パネル
の接合縁に引掛け片を引掛けるようにして、モールの自
由端に近い位置にも固定位置を設定するようにしたた
め、モールのがた付きが有効に緩和される。また、その
結果としてモールの変形によって外観が損なわれるよう
な事態も未然に回避するとができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モールの取付け状態を示す断面図
【図2】クリップの分解斜視図
【図3】クリップを組付けた状態の底面図
【図4】従来のモールの取付け状態を示す断面図
【符号の説明】
1…グロメット 2…リテーナ 3…くさび部材 4…ねじ(締着手段) 5…基板 6…係止脚部(抜け止め手段) 8…受け部 9…ガイド溝 12…接合縁 13…引掛け片 16…ギヤ溝 C…クリップ M…モール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 戸室 宣房 神奈川県横須賀市田浦港町無番地 関東 自動車工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−120047(JP,U) 実開 昭62−118756(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタパネルとインナパネルとが外方へ
    張り出す接合縁によって接合されるパネルに対し、この
    パネルの接合縁を覆うようにして装着されるモールを固
    定するためのクリップであって、 前記モールの内面側に配されかつ基板上にパネルに対す
    る抜け止め手段と受け部とが配されてなるグロメット
    と、 このグロメットに組付けられかつ一端側には前記接合縁
    に引掛け可能な引掛け片が上向きに形成され他端側には
    下向きにガイド片が形成されてなり、かつ前記グロメッ
    ト上を前記引掛け片と前記接合縁とが係脱する方向へ移
    動可能なリテーナと、 前記受け部と前記ガイド片との間に介在され、かつその
    一部には前記モール、基板を貫いて差込まれる締着手段
    と係合し、前記締着手段の操作により全体が前記受け部
    と前記ガイド片との間を進退することで、前記リテーナ
    部材を前記係脱方向へ移動させる送り用の歯部を備えた
    くさび部材とを有して構成されていることを特徴とする
    モール用クリップ。
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