JP4536995B2 - ブラケット結合構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラケット結合構造に関し、更に詳しくは、例えばサンバイザ等の車内に装備する補器をパネルに固定する際に有用なブラケットの締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブラケット結合構造の従来例としては、図17〜図19に示す特開平7−288160号公報に開示されたものがある。図17に示すように、ブラケット100は、四角形状を有し、その側面100aの挿入方向Aの後側の適所に基板突起部101が、挿入方向Aの先端側の適所にはフック部102がそれぞれ突設されている。基板突起101の一箇所には係止爪部103が設けられており、この係止爪部103はフック部102側に向かって突設されている。又、ブラケット100の側面100aには挿入方向Aに沿って回転規制突起部104が設けられ、この回転規制突起部104の両側は基板突起部101の一端とフック部102の一端に連結されている。
【0003】
一方、図18に示すように、パネル105には取付開口106が形成され、この取付開口106の外周縁にはフック部102が挿入されるフック挿入孔107が形成されていると共に位置決め孔108が形成されている。
【0004】
次に、上記したブラケット100の組み付け手順を説明する。ブラケット100のフック部102をパネル105の取付開口106のフック挿入孔107に位置合わせしてブラケット100をパネル105の取付開口106に挿入し、ブラケット100の基板突起部101がパネル105の取付開口106の周縁部に突き当たる位置まで挿入する。そして、ブラケット100を回転操作し、ブラケット100の係止爪部103がパネル105の位置決め孔108に入り込む位置まで回転し、これで取り付けが完了する。この回転完了位置以上にブラケット100を回転しようとすると、ブラケット100の回転規制突起部104がフック挿入孔107の端面107aに当接し、回転過剰を規制する。
【0005】
図19に示すように、回転完了位置では、ブラケット100の基板突起部101とフック部102とがパネル105の取付開口106の周縁部を挟持する状態で、ブラケット100がパネル105に固定される。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−288160号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のブラケットの結合構造では、ブラケット100の係止爪部103がパネル105の位置決め孔108の範囲内では、回転が自由であるため、ブラケット100が回転方向にガタ付き易いという問題がある。又、回転完了位置でブラケット100がガタ付き易いと、取付後にブラケット100が容易に逆回転し、取付完了位置を保持できないという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、ブラケットが取付後に逆回転せず、回転完了位置を保持できるブラケット結合構造を提供することを目的とする。又、本発明は、ブラケットが取付後に逆回転せずに回転完了位置を保持すると共に、ブラケットを取付対象板体の取付開口にセンタリングした状態で取り付けできるブラケット結合構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ブラケットの基板の少なくとも2箇所で、且つ、回転中心に対してそれぞれ外向きに断面L字形のフック部を設け、このフック部が取付対象板体の取付開口に挿入された状態で前記ブラケットが組み付け回転方向に回転され、この回転により前記フック部が前記取付開口の周縁部に係合することで前記ブラケットを取付対象板体に固定するブラケット結合構造であって、前記ブラケットの回転中心より前記取付開口の端面までの距離が回転開始位置から回転完了位置に向かって徐々に短くなるよう設定し、前記取付対象板体の前記取付開口の周縁部が当接する前記基板と前記各フック部の面とのいずれか一方の面に、外周側から内周側に向かって徐々に高くなる傾斜面を有する調芯用リブを設け、前記ブラケットの回転中心より前記取付開口の端面までの距離が回転完了位置で最短距離になるよう前記取付開口が形成され、複数箇所に設置される前記調芯用リブを各箇所で左右一対設け、この左右一対の調芯用リブが前記ブラケットの回転完了位置では、回転完了位置より少し回転した位置と少し手前の位置に位置するよう配置されたことを特徴とする。
【0018】
このブラケット結合構造では、ブラケットの組み付け回転に際して、ブラケットが回転開始位置から回転完了位置に回転されると、徐々に取付開口の周縁部が調芯用リブに食い込み、回転完了位置では複数箇所の調芯リブに取付開口の周縁部が食い込んだ状態で保持され、ブラケットの取付後に逆回転方向の外力が作用すると、取付開口の周縁部の食い込みにより大きな回転抵抗がブラケットに作用して逆回転が阻止される。又、ブラケットが回転開始位置から回転完了位置に移行する回転過程で、ブラケットが回転中心より半径方向にシフトすると、シフト側の調芯用リブと反シフト側の調芯用リブとに対する取付開口の周縁部の食い込みに差が生じ、この差によりブラケットが回転中心に押し戻される。
【0020】
また、一対の調芯用リブの内の回転先行側の調芯リブは、ブラケットが回転完了位置に達する手前で最も大きな回転抵抗を受け、ブラケットの回転完了位置ではそれより弱い回転抵抗を受けることになる。又、ブラケットの回転完了位置の手前で最も大きな回転抵抗が作用することになる。
【0021】
請求項の発明は、請求項記載のブラケット結合構造であって、前記調芯用リブは、前記基板の面に設けられたことを特徴とする。
【0022】
このブラケット結合構造では、請求項の発明と同様な作用が得られる。
【0023】
請求項の発明は、請求項又は請求項記載のブラケット結合構造であって、複数箇所の前記調芯用リブは、回転円周上の等間隔位置に設けられたことを特徴とする。
【0024】
このブラケット結合構造では、請求項又は請求項の発明の作用に加え、ブラケットの組み付け回転操作時には、複数の調芯用リブにより回転方向に偏りなく調芯力が作用することになる。
【0025】
請求項の発明は、ブラケットの基板の少なくとも2箇所で、且つ、回転中心に対してそれぞれ外向きに断面L字形のフック部を設け、このフック部が取付対象板体の取付開口に挿入された状態で前記ブラケットが組み付け回転方向に回転され、この回転により前記フック部が前記取付開口の周縁部に係合させることで前記ブラケットを取付対象板体に固定するブラケット結合構造であって、前記ブラケットの回転中心より前記取付開口の端面までの距離が回転開始位置から回転完了位置に向かって徐々に短くなるよう設定し、前記取付対象板体の前記取付開口の周縁部が当接する前記基板と前記フック部の面とのいずれか一方の面に、組み付け回転方向の回転時に回転抵抗が小さく、且つ、取り外し回転方向の回転時に回転抵抗が大きい逆回転防止突起を設け、前記逆回転防止突起は、組み付け回転方向の後端面が急な傾斜面で、且つ、組み付け回転方向の先端面が緩い傾斜面であり、前記逆回転防止突起は、パネル側ブラケットの回転円周方向に沿って延びる三角錐形状であり、前記取付対象板体の前記取付開口の周縁部が当接する前記基板と前記各フック部の面とのいずれか一方の面に、外周側から内周側に向かって徐々に高くなる方向に傾斜する調芯用リブを設け、前記ブラケットの回転中心より前記取付開口の端面までの距離が回転完了位置で最短距離になるよう前記取付開口が形成され、複数箇所に設置される前記調芯用リブを各箇所で左右一対設け、この左右一対の調芯用リブが前記ブラケットの回転完了位置では、回転完了位置より少し回転した位置と少し手前の位置に位置するよう配置されたことを特徴とするブラケット結合構造。
【0026】
このブラケット結合構造では、請求項1の発明と同様の作用が得られる。
【0027】
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれか一項に記載のブラケット結合構造であって、前記ブラケットがコネクタ部を備えていることを特徴とするブラケット結合構造。
【0028】
このブラケット結合構造では、請求項1乃至請求項の発明の作用と同様な作用が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0030】
図1〜図8は本発明の一実施形態を示し、図1は車体取付用ブラケット1の分解斜視図、図2はカバー13が組み付け前の状態であるパネル側ブラケット2の斜視図、図3はカバー13が組み付け前の状態であるパネル側ブラケット2の正面図、図4はカバー13が組み付け前の状態であるパネル側ブラケット2で、且つ、上下逆転させた側面図、図5はカバー13が組み付け前の状態であるパネル側ブラケット2の平面図、図6はパネル側ブラケット2をトリム(取付対象板体)4に取り付ける過程を示す平面図、図7はバイザ側ブラケット3をパネルに取り付けた状態を示す断面図、図8(a)は厚さの薄いトリム4にパネル側ブラケット2を取り付けた状態を示す側面図、図8(b)は厚さの厚いトリム4をパネル側ブラケット2を取り付けた状態を示す側面図、図9は逆回転防止突起16付近の要部斜視図、図10は逆回転防止突起16の作用を説明する概略側面図、図11はパネル側ブラケット2の回転途中であり、調芯用リブ17a,17bの調芯作用を説明する正面図、図12はパネル側ブラケット2の回転完了位置であり、調芯用リブ17a,17bでセンタリングされた状態を示す正面図、図13(a)は回転開始位置にあるパネル側ブラケット2の概念図、図13(b)は回転開始位置の調芯用リブ17a,17bと取付開口30の周縁部との位置関係を示す要部断面図、図14(a)は回転完了直前位置にあるパネル側ブラケット2の概念図、図14(b)は回転完了直前位置の調芯用リブ17a,17bと取付開口30の周縁部との位置関係を示す要部断面図、図15(a)は回転完了位置にあるパネル側ブラケット2の概念図、図15(b)は回転完了位置の調芯用リブ17a,17bと取付開口30の周縁部との位置関係を示す要部断面図、図16は調芯用リブ17a,17bに対する取付開口30の周縁部の食い込み状態を説明する図である。
【0031】
本実施形態は、例えば、自動車の運転席や助手席のフロントウインド上端に設けられるサンバイザ(補器)を、取付対象板体であるパネルに対して固定する車体取付用ブラケット1に、本発明のブラケット結合構造を適用したものである。
【0032】
図1に示すように、車体取付用ブラケット1は、パネルの内装材であるトリム(取付対象板体)4に固定されるパネル側ブラケット(ブラケット)2と、このパネル側ブラケット2に合体し、且つ、サンバイザ(図示せず)を支持するバイザ側ブラケット3とを備えている。
【0033】
図2〜図5に詳しく示すように、パネル側ブラケット2は、薄い平板状の基板5と、この基板5の上面に突設されたパネル側コネクタ部6と、基板5の中央を貫通するように形成された位置決め嵌合部7と、基板5の底面側の180度対向位置で、且つ、組み付け回転中心Oの中心に対してそれぞれ外向きに断面L字形のフック部8とを備えている。
【0034】
パネル側コネクタ部6は、基板5と一体成形され、上面及び両側面にフラットケーブル10の電線収容溝11aを有する雌コネクタハウジング11と、雌コネクタハウジング11にヒンジ12を介して連結され、雌コネクタハウジング11の電線収容溝11aを覆うことによってフラットケーブル10を保持するカバー13と、雌コネクタハウジング11にインサート成形により設けられた2本のブスバー回路体14とから構成されている。
【0035】
雌コネクタハウジング11は、その下面側に相手コネクタ挿入口(図示せず)を有し、この相手コネクタ挿入口より下記するバイザ側コネクタ部21が挿入される、各ブスバー回路体14には、電線収容溝11aの上面に突出し、フラットケーブル10の導体を圧接接続する圧接刃部(図示せず)と、雌コネクタハウジング11内に配置され、下記するバイザ側コネクタ部21の雌端子(図示せず)に接続される雄端子(図示せず)とが形成されている。
【0036】
一対のフック部8は、基板5の底面との幅寸法D1が通常のトリム4の厚み程度の寸法に設定されている。各フック部8の組み付け回転方向Mの先端には、三角形状の弾性ひろい羽根部15が一体的にそれぞれ設けられており、この一対の弾性ひろい羽根部15は、組み付け回転方向Mの上流に向かうに従って基板5から離れる方向にそれぞれ傾斜している。
【0037】
又、各フック部8の内面で、且つ、トリム4の取付開口30の周縁部が当接する位置には、パネル側ブラケット2の回転円周方向に沿って延びる三角錐形状の逆回転防止突起16が設けられている。この逆回転防止突起16は、図9及び図10に詳しく示すように、組み付け回転方向Mの先端側が緩い傾斜面16a(図9に示す)で、且つ、組み付け回転方向Mの後端面が急な傾斜面、この実施形態では垂直面16b(図9に示す)であり、組み付け回転方向Mの回転時に回転抵抗が小さく、取り外し回転方向Nの回転時に回転抵抗が大きくなるよう形成されている。逆回転防止突起16は、180度対向位置にある2つの各フック部8にそれぞれ設けられているため、回転円周上の等間隔(回転中心角では180度間隔)に設けられている。
【0038】
又、各フック部8に対向する基板5の下面で、且つ、トリム4の取付開口30の周縁部が当接する位置には、外周側から内周側に向かって徐々に高くなる傾斜面を有する左右一対の調芯用リブ17a、17bがそれぞれ設けられている。この左右一対の調芯用リブ17a,17bは、パネル側ブラケット2の回転完了位置では回転完了位置より少し回転した位置と少し手前の位置に位置するよう配置されている。この理由については、下記で詳述する。左右一対の調芯用リブ17a,17bは、180度対向位置にある2つの各フック部8のほぼ対向位置にそれぞれ設けられているため、回転円周上の等間隔(回転中心角では180度間隔)に設けられている。
【0039】
図1に戻り、バイザ側ブラケット3は、略楕円形状を有し、薄い平板状の取付基板20と、この取付基板20の上面に突設された一対のバイザ側コネクタ部21と、取付基板20の上面に突設され、コ字形状を有する案内バー部22と、取付基板20の上面で、且つ、各バイザ側コネクタ部21の更に外側位置に形成された一対のフック収容凹部23と、取付基板20の2箇所に設けられたネジ固定部24とを備えている。
【0040】
バイザ側コネクタ部21は、取付基板20に固定された雄コネクタハウジング25と、この雄コネクタハウジング25内に収容された雌端子(図示せず)とから構成されている。雄コネクタハウジング25は、その上面に相手端子挿入口25aを有し、この相手端子挿入口25aより雄端子(図示せず)が挿入される。雌端子(図示せず)にはサンバイザ側からの電線(図示せず)の端部が接続されている。各フック収容凹部23は、フック部8及び弾性ひろい羽根部15を収容できる広さを有するが、その深さはフック部8を収容できる程度の深さに設定されている。各ネジ固定部24は、内部にネジ挿通孔24aが形成され、このネジ挿通孔24aに挿入されたネジ(図示せず)がトリム4の取付開口30を通ってパネル(図示せず)のネジ孔(図示せず)に螺入される。
【0041】
トリム4は、車体であるパネル(図示せず)の内面側に固定される内装材であり、厚み方向に弾性変形可能な材質で形成されている。トリム4は、図7及び図10に示すように、基板4aと表皮4bとの2重構造を有し、表皮4bが車室内側になるよう配置されている。尚、図8、図11〜図15の図面ではトリム4の2重構造は省略されている。
【0042】
トリム4には取付開口30が形成されており、この取付開口30は長方形状のブラケット取付開口部30aと、このブラケット取付開口部30aの対向する両側の端面より連通し、略円弧形状の一対のネジ用開口部30bとから略十字形状を有している。ブラケット取付開口部30aをこのように長方形状にすることにより、図13〜図16に示すように、パネル側ブラケット2の回転中心Oよりブラケット取付開口部30aの端面までの距離が回転開始位置から回転完了位置に向かって徐々に短くなるよう設定されている。そして、パネル側ブラケット2の回転中心Oよりブラケット取付開口部30aの端面までの距離が回転完了位置で最短距離になるよう取付開口30が形成されている。
【0043】
又、トリム4のブラケット取付開口部30aに対向するパネル(図示せず)の位置には、パネル側コネクタ部6が挿入される開口(図示せず)が形成され、トリム4の一対のネジ用開口部30bに対向するパネル(図示せず)の位置には、一対のネジ孔(図示せず)が形成されている。そして、パネル(図示せず)の上面側のスペースには上記したフラットケーブル10が配索されている。
【0044】
次に、車体取付用ブラケット1の取付手順を説明する。先ず、パネル側ブラケット2をトリム4の上面(車外側)に配置し、パネル側ブラケット2の一対のフック部8をトリム4の取付開口30のブラケット取付開口部30aに挿入する。パネル側ブラケット2は、図6に示すように、ブラケット取付開口部30aの長方形状の対角線位置、つまり、中心からの距離が最も大きく取れる方向に挿入する。
【0045】
次に、図6に示すように、トリム4の取付開口30に挿入したパネル側ブラケット2を組み付け回転方向(図6では時計方向)Mに回転する。すると、一対のフック部8は、ブラケット取付開口部30aの中心からの距離が徐々に小さくなる位置に回転変移するため、一対のフック部8がトリム4の取付開口30の周縁に徐々に入り込む。一対のフック部8が取付開口30の周縁に入り込むと、フック部8がトリム4の下面を摺動しながら回転し、一対のフック部8を結ぶ線がブラケット取付開口部30aの端面に直交する位置まで回転した時点で回転を完了する。回転完了位置では、パネル側ブラケット2の基板5と一対のフック部8とがトリム4の取付開口30の周縁部を挟持する状態となって、パネル側ブラケット2がトリム4に固定される(図12参照)。
【0046】
パネル側ブラケット2をトリム4の上面側に取り付けた後、パネル(図示せず)の開口(図示せず)よりフラットケーブル10を引き出し、この引き出したフラットケーブル10をパネル側コネクタ部6の圧接端子(図示せず)に圧接接続し、雌コネクタハウジング11にカバー13を被せてパネル側コネクタ部6を完成させる。尚、この作業は、パネル側ブラケット2のトリム4への取り付け前に行っても良い。
【0047】
次に、パネル側ブラケット2を取り付けたトリム4をパネル(図示せず)に組み付ける。この組み付けの際に、パネル側ブラケット2のパネル側コネクタ部6は、パネル(図示せず)の開口内に配置する。
【0048】
次に、パネル側ブラケット2の下面よりバイザ側ブラケット3を近接させる。すると、バイザ側ブラケット3の案内バー部22がパネル側ブラケット2の位置決め嵌合部7に挿入され、案内バー部22が位置決め嵌合部7に導かれつつバイザ側ブラケット3がパネル側ブラケット2に徐々に合体される。案内バー部22のガイド機能により、バイザ側ブラケット3はパネル側ブラケット2に対して適正な結合位置に案内され、バイザ側ブラケット3のバイザ側コネクタ部21がパネル側ブラケット2のパネル側コネクタ部6に適正な状態で嵌合される。
【0049】
パネル側コネクタ部6とバイザ側コネクタ部21とが完全に嵌合されると、パネル側ブラケット2とバイザ側コネクタ部21とが図示しない仮ロック手段により仮ロックされる。又、パネル側コネクタ部6とバイザ側コネクタ部21とが完全に嵌合されると、内部の雌端子(図示せず)と雄端子(図示せず)とが電気的に接続され、フラットケーブル10とサンバイザ側の電線(図示せず)とが導通される。更に、パネル側ブラケット2にバイザ側ブラケット3が完全に取り付けされると、図7に示すように、パネル側ブラケット2の一対のフック部8及び弾性ひろい羽根部15はバイザ側ブラケット3の一対のフック収容凹部23に収容される。ここで、フック収容凹部23の深さ寸法がフック部8を収容できる程度しかないため、一対の弾性ひろい羽根部15はトリム4側に押圧され、この押圧力により弾性変形された状態でバイザ側ブラケット3の一対のフック収容凹部23に収容される。
【0050】
次に、バイザ側ブラケット3の一対のネジ固定部24に下方よりネジ(図示せず)を挿入し、この各ネジをパネル(図示せず)のネジ孔(図示せず)に螺入し、これでサンバイザ(図示せず)の組み付けが完了する。
【0051】
尚、車体取付用ブラケット1を何らかの理由により取り外す場合には、ネジ(図示せず)を外してバイザ側ブラケット3をパネル側ブラケット2より引き抜く。次に、パネル側ブラケット2をトリム4に対して取り外し回転方向(図6では反時計方向)Nに回転してトリム4の取付開口30より取り外す等を行うことによって取り外しできる。
【0052】
上記組み付け作業中で、且つ、トリム4に対しパネル側ブラケット2を回転組み付けするに際して、図8(a)に示すように、パネル側ブラケット2の基板5とフック部8との間の幅寸法D1に対しトリム4の厚みがほぼ同じT1の場合には、パネル側ブラケット2を回転させると、一対のフック部8がトリム4の面を摺動して一対のフック部8がトリム4の取付開口30の周縁部に係合する。
【0053】
又、図8(b)に示すように、パネル側ブラケット2の基板5とフック部8との間の幅寸法D1よりトリムの厚みが厚いT2の場合には、パネル側ブラケット2を回転させると、一対の弾性ひろい羽根部15がトリム4を圧縮方向に押圧して圧縮変形させ、一対の弾性ひろい羽根部15がトリム4を圧縮変形させながら一対のフック部8がトリム4の面を摺動して一対のフック部8がトリム4の取付開口30の周縁部に係合する。従って、トリム4が所定以上の厚みの場合にもパネル側ブラケット2を固定できる。
【0054】
上記組み付け作業中で、且つ、トリム4に対しパネル側ブラケット2を回転組み付けする過程では、図10に示すように、逆回転防止突起16の傾斜面16aにより小さな回転抵抗を受けつつパネル側ブラケット2の回転が許容されて回転完了位置まで回転することができる。そして、図10に示すように、パネル側ブラケット2の取付後に逆回転方向の外力fが作用すると、逆回転防止突起16の垂直面16bにより大きな回転抵抗がパネル側ブラケット2に作用して逆回転が阻止されるため、パネル側ブラケット2が取付後に逆回転せず、回転完了位置を保持できる。
【0055】
上記実施形態では、逆回転防止突起16は、組み付け回転方向Mの後端面が垂直面(急な傾斜面)16bで、且つ、組み付け回転方向Mの先端面が緩い傾斜面16aとして形成されているが、組み付け回転方向Mの回転時に回転抵抗が小さく、且つ、取り外し回転方向Nの回転時に回転抵抗が大きい構成であれば良い。
【0056】
上記実施形態では、逆回転防止突起16は、フック部8の面に設けられているが、基板5の面に設けても良い。但し、上記実施形態のように取付対象板体がトリム4の場合には、パネル側ブラケット2に取り外し回転方向Nの外力fが作用すると、基板4aに較べて食い込み易い材質で表皮4bが形成されている場合が多く、逆回転防止突起16が表皮4bに容易に食い込むため、確実に逆回転を防止できる。
【0057】
ところで、トリム4の厚さが薄い場合は、パネル側ブラケット2が逆回転し易いが、薄いトリム4の場合には表皮4bが不織布(フェルト生地)の場合が多く逆回転防止突起16が係止されやすい。又、トリム4の厚さが厚い場合(高級車)は、表皮4bがニット(織物)の場合が多く逆回転防止突起16が滑りやすい。しかし、トリム4はフック部8と基板5との間で大きな圧縮力を受けるため、十分に係止されることになり、いずれの場合においても確実に逆回転が防止される。
【0058】
又、逆回転防止突起16は、パネル側ブラケット2のラジアル方向への変移に対して若干の移動抵抗となるが、薄いトリム4の場合には、フック部8と基板5との間で小さな圧縮力しか受けないため、下記する調芯作用を妨げることがない。厚いトリム4の場合には、フック部8と基板5との間で大きな圧縮力を受けるが、表皮4bが滑り易いため、下記する調芯作用を妨げない。
【0059】
更に、薄いトリム4が設計値より薄く形成された場合でも、逆回転防止突起16がその高さ分のガタ付きを防止できるという利点もある。
【0060】
上記実施形態では、2箇所の逆回転防止突起16は、回転円周上の等間隔位置(回転中心角では180度間隔)に設けられている。このため、パネル側ブラケット2の組み付け回転操作時には、2箇所の逆回転防止突起16により回転方向に偏りなく小さな回転抵抗が作用されるのみであり、パネル側ブラケット2のスムーズな組み付け回転操作を損うことがない。又、パネル側ブラケット2の取付後に逆回転方向の外力fが作用すると、逆回転防止突起16により回転方向に偏りなく大きな回転抵抗を作用させることができるため、確実に逆回転を阻止できる。尚、上記実施形態では、フック部8及び逆回転防止突起16は、回転方向の180度対向位置の2箇所に設けられたが、等間隔に3箇所以上に設けても良いことはもちろんである。
【0061】
上記組み付け作業中で、且つ、トリム4に対しパネル側ブラケット2を回転組み付けするに際して、パネル側ブラケット2が回転開始位置から回転完了位置に回転されると、徐々にブラケット取付開口部30aの周縁部が調芯用リブ17a,17bに食い込み、回転完了位置では2箇所の一対の調芯用リブ17a,17bにブラケット取付開口部30aの周縁部が食い込んだ状態で保持される。従って、パネル側ブラケット2の取付後に逆回転方向の外力が作用すると、ブラケット取付開口部30aの周縁部の食い込みにより大きな回転抵抗がパネル側ブラケット2に作用して逆回転が阻止されるため、パネル側ブラケット2が取付後に逆回転せず、回転完了位置を保持できる。つまり、上記実施形態では、パネル側ブラケット2は逆回転防止突起16と調芯用リブ17a,17bとの双方の機能によって確実に回転完了位置に保持される。
【0062】
又、薄いトリム4が設計値より薄く形成された場合でも、調芯用リブ17a,17bにトリム4の周縁部が食い込むため、ガタ付きを防止できるという利点もある。
【0063】
また、パネル側ブラケット2が回転開始位置から回転完了位置に移行する回転過程で、図11に示すように、パネル側ブラケット2が回転中心Oより半径方向にシフトすると、シフト側の調芯用リブ17a,17b(図11では右側)と反シフト側の調芯用リブ17a,17b(図11では左側)とに対するブラケット取付開口部30aの周縁部の食い込みに差が生じ、この差によりパネル側ブラケット2が回転中心Oに押し戻されるため、パネル側ブラケット2をブラケット取付開口部30aの中心にセンタリングした状態で取り付けできる。
【0064】
上記実施形態では、パネル側ブラケット2の回転中心Oよりブラケット取付開口部30aの端面までの距離が回転完了位置で最短距離になるようブラケット取付開口部30aが形成され、調芯用リブ17a,17bが設置される2箇所には左右一対の調芯用リブ17a,17bが設置され、且つ、この一対の調芯用リブ17a,17bがパネル側ブラケット2の回転完了位置では、回転完了位置より少し回転した位置と少し手前の位置に位置するよう配置されたので、一対の調芯用リブ17a,17bの内の回転先行側の調芯用リブ17aは、図14に示すように、パネル側ブラケット2が回転完了位置に達する手前で最も大きな回転抵抗を受け、図15に示すように、パネル側ブラケット2の回転完了位置ではそれより弱い回転抵抗を受けることになるため、パネル側ブラケット2の回転操作において節度感が得られる。又、パネル側ブラケット2の回転完了位置の手前で最も大きな回転抵抗が作用することになるため、パネル側ブラケット2の逆回転防止に効果がある。
【0065】
パネル側ブラケット2の一対の調芯用リブ17a,17bがトリム4の周縁部より受ける回転抵抗を更に詳しく説明する。図13(a)、(b)に示すように、パネル側ブラケット2の回転開始位置では、一対の調芯用リブ17a,17bにトリム4の周縁部は干渉していない。一対の調芯用リブ17a,17bの内の回転先行位置にある調芯用リブ17aは、図16のポイントP2に、回転後行位置にある調芯用リブ17bは、図16のポイントP1に位置する。
【0066】
パネル側ブラケット2の回転が進むと、図15(a)、(b)に示すように、回転先行位置の調芯用リブ17aにトリム4の周縁部が徐々に食い込む。そして、回転先行位置にある調芯用リブ17aが回転完了位置(図16のポイントP4)に達したときに食い込みが最大となり、パネル側ブラケット2がトリム4より最大抵抗を受ける。なぜなら、回転完了位置において、回転中心Oからブラケット取付開口30aの端面までの距離が最短距離に設定されているからである。この回転先行位置にある調芯用リブ17aが回転完了位置より少し回転すると、図15(a)に示すように、パネル側ブラケット2自体が回転完了位置となると共に、回転先行位置にある調芯用リブ17aが回転完了位置を少し過ぎた回転位置(図16のポイントP5)に達し、トリム4の周縁部の食い込みが少なくなる。一方、回転後行位置にある調芯用リブ17bが回転完了位置の少し手前位置(図16のポイントP3)に達し、トリム4の周縁部の食い込みがある状態となり、以上より節度感が得られることになる。
【0067】
尚、パネル側ブラケット2の組み付け回転操作にあって、節度感を必要としない場合には、複数箇所に単一の調芯用リブをそれぞれ設ければ良い。
【0068】
上記実施形態では、調芯用リブ17a,17bは、基板5の面に設けられているが、フック部8の面に設けても良い。
【0069】
上記実施形態では、調芯用リブ17a,17bは、回転円周上の等間隔位置(回転中心角では180度間隔)に設けられたので、パネル側ブラケット2の組み付け回転操作時には、2箇所の一対の調芯用リブ17a,17bにより回転方向に偏りなく調芯力が作用することになるため、精度の高い調芯ができる。尚、上記実施形態では、フック部8及び調芯用リブ17a,17bは、回転方向の180度対向位置の2箇所に設けられたが、等間隔に3箇所以上に設けても良いことはもちろんである。
【0070】
また、上記実施形態には、更に下記する利点がある。
【0071】
上記実施形態では、パネル(図示せず)に取り付けられたバイザ側ブラケット3が、パネル側ブラケット2の弾性ひろい羽根部15をトリム側に押圧して弾性変形させたので、バイザ側ブラケット3の各フック収容凹部23を、一対のフック部8のみを収容できる程度の高さでフック部8及び弾性ひろい羽根部15を収容できる。このため、バイザ側ブラケット3を大型化させることなくパネル側ブラケット2を固定できる。又、バイザ側ブラケット3の取付状態では、弾性ひろい羽根部15がバイザ側ブラケット3を弾性復帰による反力で常時押圧するため、バイザ側ブラケット3をパネル(図示せず)に締結するネジ(図示せず)の緩み防止効果があり、仮にネジが緩んだ場合にはガタ付き防止効果や異音防止効果がある。更に、パネル側ブラケット2のトリム4への取り付け作業中は、一対の弾性ひろい羽根部15が弾性変形前であることにより、組み付け力がアップすることがない。
【0072】
上記実施形態では、フック部8及び弾性ひろい羽根部15は、回転円周上の180度間隔位置に設けられたので、パネル側ブラケット2の組み付け回転操作時に、トリム4より回転方向に偏りなく回転抵抗を受けることになる。このため、パネル側ブラケット2の組み付け回転操作がスムーズになる。特に、厚みがあるトリム4の取り付けに際しては、大きな回転抵抗を受けるため有効である。尚、上記実施形態では、フック部8及び弾性ひろい羽根部15は、回転方向の180度対向位置の2箇所に設けられたが、等間隔に3箇所以上に設けても良いことはもちろんである。
【0073】
尚、上記実施形態によれば、本発明のブラケット結合構造を車体取付用ブラケット1であって、且つ、サンバイザを取り付けする場合に適用したが、サンバイザ以外の補器の取り付けに適用できると共に、車体取付用ブラケット1以外に適用できることももちろんである。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、ブラケットの組み付け回転に際して、ブラケットが回転開始位置から回転完了位置に回転されると、徐々に取付開口の周縁部が調芯用リブに食い込み、回転完了位置では複数箇所の調芯リブに取付開口の周縁部が食い込んだ状態で保持され、ブラケットの取付後に逆回転方向の外力が作用すると、取付開口の周縁部の食い込みにより大きな回転抵抗がブラケットに作用して逆回転が阻止される。従って、ブラケットが取付後に逆回転せず、回転完了位置を保持できる。又、ブラケットが回転開始位置から回転完了位置に移行する回転過程で、ブラケットが回転中心より半径方向にシフトすると、シフト側の調芯用リブと反シフト側の調芯用リブとに対する取付開口の周縁部の食い込みに差が生じ、この差によりブラケットが回転中心に押し戻されるため、ブラケットを取付開口の中心にセンタリングした状態で取り付けできる。
【0079】
加えて、一対の調芯用リブの回転先行側の調芯リブは、ブラケットが回転完了位置に達する手前で最も大きな回転抵抗を受け、ブラケットの回転完了位置ではそれより弱い回転抵抗を受けることになるため、ブラケットの回転操作において節度感が得られる。又、ブラケットの回転完了位置の手前で最も大きな回転抵抗が作用することになるため、ブラケットの逆回転防止に効果がある。
【0080】
請求項の発明によれば、請求項の発明と同様の効果が得られる。
【0081】
請求項の発明によれば、請求項又は請求項の発明の効果に加え、ブラケットの組み付け回転操作時には、複数の調芯用リブにより回転方向に偏りなく調芯力が作用することになるため、精度の高い調芯ができる。
【0082】
請求項の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
【0083】
請求項の発明によれば、請求項1乃至請求項の発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、車体取付用ブラケットの分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、カバーが組み付け前の状態であるパネル側ブラケットの斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、カバーが組み付け前の状態であるパネル側ブラケットの正面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、カバーが組み付け前の状態であるパネル側ブラケットで、且つ、上下逆転した側面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、カバーが組み付け前の状態であるパネル側ブラケットの平面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示し、パネル側ブラケットをトリムに取り付ける過程を示す平面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示し、バイザ側ブラケットをパネルに取り付けた状態を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示し、(a)は厚さの薄いトリムにパネル側ブラケットを取り付けた状態を示す側面図、(b)は厚さの厚いトリムをパネル側ブラケットを取り付けた状態を示す側面図である。
【図9】本発明の一実施形態を示し、逆回転防止突起付近の要部斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態を示し、逆回転防止突起の作用を説明する概略側面図である。
【図11】本発明の一実施形態を示し、パネル側ブラケットの回転途中であり、調芯用リブの調芯作用を説明する正面図である。
【図12】本発明の一実施形態を示し、パネル側ブラケットの回転完了位置であり、調芯用リブでセンタリングされた状態を示す正面図である。
【図13】本発明の一実施形態を示し、(a)は回転開始位置にあるパネル側ブラケットの概念図、(b)は回転開始位置の調芯用リブと取付開口の周縁部との位置関係を示す要部断面図である。
【図14】本発明の一実施形態を示し、(a)は回転完了直前位置にあるパネル側ブラケットの概念図、(b)は回転完了直前位置の調芯用リブと取付開口の周縁部との位置関係を示す要部断面図である。
【図15】本発明の一実施形態を示し、(a)は回転完了位置にあるパネル側ブラケットの概念図、(b)は回転完了位置の調芯用リブと取付開口の周縁部との位置関係を示す要部断面図である。
【図16】本発明の一実施形態を示し、調芯リブに対する取付開口の周縁部の食い込み状態を説明する図である。
【図17】従来のブラケットの斜視図である。
【図18】従来例のパネルの底面図である。
【図19】従来例のブラケット結合を示す正面図である。
【符号の説明】
2 ブラケット(パネル側ブラケット)
4 トリム(取付対象板体)
5 基板
8 フック部
16 逆回転防止突起
16a 緩い傾斜面
16b 垂直面(急な傾斜面)
M 組み付け回転方向

Claims (5)

  1. ブラケットの基板の少なくとも2箇所で、且つ、回転中心に対してそれぞれ外向きに断面L字形のフック部を設け、このフック部が取付対象板体の取付開口に挿入された状態で前記ブラケットが組み付け回転方向に回転され、この回転により前記フック部が前記取付開口の周縁部に係合することで前記ブラケットを取付対象板体に固定するブラケット結合構造であって、
    前記ブラケットの回転中心より前記取付開口の端面までの距離が回転開始位置から回転完了位置に向かって徐々に短くなるよう設定し、
    前記取付対象板体の前記取付開口の周縁部が当接する前記基板と前記各フック部の面とのいずれか一方の面に、外周側から内周側に向かって徐々に高くなる傾斜面を有する調芯用リブを設け、前記ブラケットの回転中心より前記取付開口の端面までの距離が回転完了位置で最短距離になるよう前記取付開口が形成され、複数箇所に設置される前記調芯用リブを各箇所で左右一対設け、この左右一対の調芯用リブが前記ブラケットの回転完了位置では、回転完了位置より少し回転した位置と少し手前の位置に位置するよう配置されたことを特徴とするブラケット結合構造。
  2. 請求項1記載のブラケット結合構造であって、
    前記調芯用リブは、前記基板の面に設けられたことを特徴とするブラケット結合構造。
  3. 請求項1又は請求項2記載のブラケット結合構造であって、
    複数箇所の前記調芯用リブは、回転円周上の等間隔位置に設けられたことを特徴とするブラケット結合構造。
  4. ブラケットの基板の少なくとも2箇所で、且つ、回転中心に対してそれぞれ外向きに断面L字形のフック部を設け、このフック部が取付対象板体の取付開口に挿入された状態で前記ブラケットが組み付け回転方向に回転され、この回転により前記フック部が前記取付開口の周縁部に係合することで前記ブラケットを取付対象板体に固定するブラケット結合構造であって、
    前記ブラケットの回転中心より前記取付開口の端面までの距離が回転開始位置から回転完了位置に向かって徐々に短くなるよう設定し、
    前記取付対象板体の前記取付開口の周縁部が当接する前記基板と前記フック部の面とのいずれか一方の面に、組み付け回転方向の回転時に回転抵抗が小さく、且つ、取り外し回転方向の回転時に回転抵抗が大きい逆回転防止突起を設け、前記逆回転防止突起は、組み付け回転方向の後端面が急な傾斜面で、且つ、組み付け回転方向の先端面が緩い傾斜面であり、前記逆回転防止突起は、パネル側ブラケットの回転円周方向に沿って延びる三角錐形状であり、
    前記取付対象板体の前記取付開口の周縁部が当接する前記基板と前記各フック部の面とのいずれか一方の面に、外周側から内周側に向かって徐々に高くなる傾斜面を有する調芯用リブを設け、前記ブラケットの回転中心より前記取付開口の端面までの距離が回転完了位置で最短距離になるよう前記取付開口が形成され、複数箇所に設置される前記調芯用リブを各箇所で左右一対設け、この左右一対の調芯用リブが前記ブラケットの回転完了位置では、回転完了位置より少し回転した位置と少し手前の位置に位置するよう配置されたことを特徴とするブラケット結合構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のブラケット結合構造であって、
    前記ブラケットがコネクタ部を備えていることを特徴とするブラケット結合構造。
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