JPH0914241A - Tナット - Google Patents

Tナット

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JPH0914241A
JPH0914241A JP18330095A JP18330095A JPH0914241A JP H0914241 A JPH0914241 A JP H0914241A JP 18330095 A JP18330095 A JP 18330095A JP 18330095 A JP18330095 A JP 18330095A JP H0914241 A JPH0914241 A JP H0914241A
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flange portion
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Sosaburo Nakato
荘三郎 中戸
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OCHIAI CO Ltd
Ochiai Co Ltd
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OCHIAI CO Ltd
Ochiai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工が簡単でコスト軽減を図るとともに、固
着対象物に対して確実に固定可能なTナットを提供す
る。 【構成】 中空の筒状をなす軸部1と、この軸部1の一
端側に設けたフランジ部2とが、金属材料により一体的
に形成されたTナットであって、前記軸部1の内周面の
フランジ側に雌ねじ11を設け、前記フランジ部2にプ
レス加工によって軸部側に凸状となる複数の略三角錐状
の突起部3を設け、前記突起部3の三角錐の一つの面を
フランジ部2の半径を含む面に沿って配置しこれを回転
防止面4とし、この回転防止面4に孔部5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種部材を固定させる際
に使用されるTナットに関し、特に、中空の筒状をなす
軸部と、この軸部の一端側に設けたフランジ部とが、金
属材料により一体的に形成されたTナットにおける前記
フランジ部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されているTナットとしては、
例えば図3に示すように、中空の筒状をなす軸部1と、
この軸部1の一端側に設けたフランジ部2と、フランジ
部2の周囲に対向するように形成された一対の突起部3
0を備えたものが提案されている(特開平5−1261
26号公報参照)。軸部1の内周面には、そのフランジ
部2側において雌ねじ11が設けられ、ボルト等のねじ
部材が螺合可能に構成されている。また、前記突起部3
0は、フランジ部2外周縁の一部を外側から内側に向っ
て押潰することにより形成される。
【0003】上記構造のTナットは、図4に示すよう
に、木材又は軟質の金属材料からなる固着対象物40に
対して、先ず、固着対象物40に孔41を形成し、この
孔41内にTナットの軸部1を挿入貫通させる一方、フ
ランジ部2裏面を固着対象物40側へ圧接し、フランジ
部2の突起部30が固着対象物40に食い込むことによ
り、両者が固定される。その後、固着対象物40から突
出している軸部1にカシメ加工を行うことにより固着対
象物40とTナットとを一体化し(図4の状態)、ねじ
部材をTナットの軸部1に螺着させることにより他の部
材と固着対象物との固定を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構造
のTナットによると、軸部1及びフランジ部2を金属材
料をプレス加工することによる一体形成で構成した後、
フランジ部2外周縁の一部を外側から内側に向って押潰
するプレス加工により突起部30を設けるので、プレス
加工が2回必要となり、加工が繁雑となるとともに加工
コストがかかるという問題があった。
【0005】また、図5に示すように、Tナットを製造
する際のプレス加工と同時にフランジ部2に円錐状の複
数の突起部31を形成することも従来より行なわれてい
たが、この場合、突起部31の形状に起因してTナット
を固定対象物に対して確実に固定することが困難であっ
た。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、加工が簡単でコスト軽減を図るとともに、固着対象
物に対して確実に固定可能なTナットを提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明は、中空の筒状をなす軸部と、この軸部
の一端側に設けたフランジ部とが、金属材料により一体
的に形成されたTナットであって、次の構成を含む。前
記軸部の内周面のフランジ側に雌ねじを設ける。前記フ
ランジ部にプレス加工によって軸部側に凸状となる複数
の略三角錐状の突起部を設ける。前記突起部の三角錐の
一つの面をフランジ部の半径を含む面に沿って配置し、
これを回転防止面とする。そして、この回転防止面に孔
部を設けている。
【0008】請求項2の発明は、請求項1のTナットに
おいて、回転防止面はフランジ部の面に対して垂直であ
ることを特徴としている。
【0009】請求項3の発明は、請求項1のTナットに
おいて、突起部は軸部の中心に対して点対称となるよう
に対をなして複数個設けられ、対をなす突起部の前記回
転防止面の底辺同士が同一延長線上に位置することを特
徴としている。
【0010】請求項4は、請求項3のTナットにおい
て、突起部が2対設けられ、対をなす突起部の前記回転
防止面の底辺同士が含まれる2本の延長線が互に直交す
る一方、回転防止面同士が90度ずれて向き合う方向に
配置することを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1によれば、Tナットの軸部が固着対象
物の孔に打ち込まれたとき、フランジ部に設けられた突
起部が固着対象物の表面に食い込む。その際に、突起部
の形状を略三角錐としたので、固着対象物との固定を強
固にし、更に、回転防止面がフランジ部の半径を含む面
に沿って配置され、この回転防止面に孔部が形成されて
いるので、固着対象物に対してTナットに回転を与えた
場合、固着対象物が前記孔部に食い込み、固定を確実に
する。
【0012】請求項2によれば、回転防止面がフランジ
面に対して垂直であるので、固着対象物に対してTナッ
トに回転を与えた際の固着対象物の前記孔部への食い込
みをより強固なものとする。
【0013】請求項3によれば、対をなす突起部の回転
防止面の底辺同士が同一延長線上に位置するので、固着
対象物に対してTナットに回転を与えた際の固着対象物
の前記孔部への食い込みをより強固なものとする。
【0014】請求項4によれば、突起部が2対設けら
れ、回転防止面が90度ずれて向き合う方向で存在する
ので、Tナットに与えられる回転方向のどちら側に対し
てもTナットと固着対象物との固定を確実にする。
【0015】
【実施例】本発明によるTナットの一実施例について、
図面を参照しながら説明する。図1(a)はTナットの
側面図であり、図1(b)は断面図、図2(a)は平面
図、図2(b)は裏面図である。Tナットは、中空の筒
状をなす軸部1と、この軸部1の一端側に設けたフラン
ジ部2とを有し、金属材料をプレス加工することにより
一体的に形成されている。軸部1の内周面には、そのフ
ランジ側にねじ切り加工により雌ねじ11が設けられ、
反フランジ側には雌ねじがないカシメ部12を設けてい
る。
【0016】本発明の特徴的な構成は、Tナットを製造
する際のプレス加工によって同時に形成される突起部3
をフランジ部2に設けた点にある。この突起部3は、軸
部1側に凸状となるようフランジ部2に4個設けてい
る。各突起部3は、プレス加工の際にフランジ部2裏面
側に三角錐形状の押し型(図示せず)を圧接することに
より形成するので、その上面(突出面)側は多少丸みを
おびた略三角錐状となっている。
【0017】各突起部3は、その三角錐の一つの面を回
転防止面4とし、この回転防止面4がフランジ部2の半
径を含む面に沿って配置され、更に、回転防止面4はフ
ランジ部2の面に対して垂直になっている。各突起部3
の回転防止面2には、三角形状の孔部5が設けられてい
る。この孔部5は、フランジ部2をプレス加工して突起
部3を設ける際に、突起部3の高さをある程度高くする
ことにより結果的に同時に形成されるものである。した
がって、孔部5を形成するための特別な加工処理を施す
ものでない。
【0018】また、突起部3は軸部1の中心に対して対
をなすように配置され、対をなす突起部3の回転防止面
4の底辺同士が同一延長線6,6′上に位置し、この延
長線同士が直交するようになっており、各突起部3の回
転防止面4は90度毎に設けられている。更に、2対の
突起部3の回転防止面4が互に逆側に配置されることに
より、各突起部3の回転防止面4同士が90度ずれて向
き合うように配置されている。
【0019】次に、上記構造のTナットの使用方法につ
いて説明する。固着対象物に予め設けられた孔に軸部1
を挿入貫通させるようにTナットを固着対象物に打ち込
む。そのとき、フランジ部2に設けられた突起部3が固
着対象物の表面に食い込むが、突起部3の形状を略三角
錐としたので、固着対象物に食い込み易く、両者の固定
を強固にし、更に、回転防止面4がフランジ部2の半径
を含む面に沿って配置され、この回転防止面4に孔部5
が形成されているので、固着対象物に対してTナットに
回転を与えた場合、固着対象物が前記孔部5に食い込
み、固着対象物とTナットとの固定を確実にし、Tナッ
トが固着対象物に対して回転することを禁止する。その
後、従来例で説明したように、固着対象物から突出して
いる軸部1にカシメ加工を行うことにより固着対象物と
Tナットとを一体化し、ねじ部材をTナットの軸部1に
螺着させることにより他の部材と固着対象物との固定を
行なう。したがって上記構造によれば、ねじ部材をTナ
ットの軸部1に螺着させる際のTナットの回転が原因と
なって軸部1が固着対象物の孔から外れたり、軸部1が
ずれたりすることを防止できる。
【0020】そして、固着対象物に対してTナットに回
転を与えた際、回転防止面4がフランジ面2に対して垂
直であるので、固着対象物の前記孔部5への食い込みを
一層助長し、両者の固定をより強固なものとすることが
できる。
【0021】また、対をなす突起部3の回転防止面4の
底辺同士が同一延長線上に位置するので、固着対象物に
対してTナットに回転を与えた際の固着対象物の前記孔
部5への食い込みをより強固なものとすることができ
る。更に、90度ずれて回転防止面4が向き合うように
存在するので、Tナットに与えられる回転方向のどちら
側に対してもTナットと固着対象物との固定を確実にす
ることができる。
【0022】また、上記構造のTナットによれば、Tナ
ットを製造する際のプレス加工によって同時に形成され
る突起部3をフランジ部2に設けているので、突起部形
成に際して特別なプレス加工処理を行なうことなく1回
のプレス加工とねじ切り加工で全て形成でき、加工コス
トの軽減を図ることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、Tナットを製造する際
のプレス加工によって突起部を形成するので、加工が簡
単でコスト軽減を図るとともに、突起部を略三角錐状に
し、フランジ部の半径を含む面に沿って配置された回転
防止面を設け、この回転防止面に孔部を設けているの
で、固着対象物に対してTナットを確実に固定可能とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のTナットを示すもので、
(a)は側面図、(b)は断面図である。
【図2】本発明の一実施例のTナットを示すもので、
(a)は平面図、(b)は裏面図である。
【図3】従来のTナットを示すもので、(a)は斜視
図、(b)は断面図である。
【図4】固着対象物にTナットを固定しカシメ加工を行
なった場合の断面説明図である。
【図5】従来のTナットを示す斜視図である。
【符号の説明】
1…軸部、 2…フランジ部、 3…突起部、 4…回
転防止面、 5…孔部、 6,6′…延長線、 11…
雌ねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の筒状をなす軸部と、この軸部の一端
    側に設けたフランジ部とが、金属材料により一体的に形
    成されたTナットであって、 前記軸部の内周面のフランジ側に雌ねじを設け、 前記フランジ部にプレス加工によって軸部側に凸状とな
    る複数の略三角錐状の突起部を設け、 前記突起部の三角錐の一つの面をフランジ部の半径を含
    む面に沿って配置して回転防止面とし、 この回転防止面に孔部を設けたことを特徴とするTナッ
    ト。
  2. 【請求項2】回転防止面はフランジ部の面に対して垂直
    である請求項1のTナット。
  3. 【請求項3】突起部は軸部の中心に対して点対称となる
    ように対をなして複数個設けられ、対をなす突起部の前
    記回転防止面の底辺同士が同一延長線上に位置する請求
    項1のTナット。
  4. 【請求項4】突起部が2対設けられ、対をなす突起部の
    前記回転防止面の底辺同士が含まれる2本の延長線が互
    に直交する一方、回転防止面同士が90度ずれて向き合
    う方向に配置する請求項3のTナット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030045994A (ko) * 2001-12-03 2003-06-12 현대자동차주식회사 자동차의 서브 프레임 장착용 너트 구조
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