JPH0347709Y2 - - Google Patents

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JPH0347709Y2
JPH0347709Y2 JP5395888U JP5395888U JPH0347709Y2 JP H0347709 Y2 JPH0347709 Y2 JP H0347709Y2 JP 5395888 U JP5395888 U JP 5395888U JP 5395888 U JP5395888 U JP 5395888U JP H0347709 Y2 JPH0347709 Y2 JP H0347709Y2
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rolling
machined
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flat
teeth
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は転造平ダイスに係り、特に、複数の凸
条の一部が連結された凹凸を円柱形状の被加工部
材に転造加工する転造平ダイスの改良に関するも
のである。
従来技術 互いに平行な多数の加工歯が形成された加工面
を有して、円柱形状を成す被加工部材を挟んで相
対向して配設され、前記加工面をその被加工部材
の外周面に押圧しつつその被加工部材を相対的に
転動させることにより、前記加工面に対応した凹
凸を前記外周面に転造加工する転造平ダイスが従
来から多用されている。例えば、自動車部品や電
器部品等に使用されるセレーシヨンやスプライン
軸は、このような転造平ダイスによつて転造加工
されるのが普通である。
一方、かかるセレーシヨンやスプライン軸にお
いては、それ等に嵌合される相手部品との間で軸
心まわりの位相合わせを行う必要があるものがあ
り、その位相合わせのために複数の凸条のうちの
一部を連結したものがある。すなわち、周方向に
おいて隣接する2本乃至は数本の凸条を完全に若
しくは部分的に連結して、相手部品との嵌合位相
を規定するのである。そして、このように複数の
凸条のうちの一部が連結されたセレーシヨンやス
プライン等を転造するために、前記多数の加工歯
のうち上記凸条の連結部に対応する一部が切り欠
かれた転造平ダイスが提供されている。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このように加工歯の一部が切り
欠かれて欠落していると、その部分では被加工部
材に対する転造圧力が零になる一方、被加工部材
の反対側の位置すなわち軸対称位置には他方の転
造平ダイスにより所定の転造圧力が加えられるた
め、被加工部材は転造圧力が零の欠落部側へ逃げ
たり曲げられたりして、上記軸対称位置における
転造深さが浅くなるという問題があつた。このた
め、転造加工精度が充分に得られなかつたり、被
加工部材の変形を転造加工後に矯正したりする必
要があつた。
なお、前記凸条の連結部は軸心まわりにおいて
1〜3箇所程度に設けられるのが一般的である
が、軸心まわりにおける位相合わせを目的とする
ところから何れも軸対称位置に設けられることは
なく、上記問題が惹起されるのである。
本考案は以上の事情を背景として為されたもの
で、その目的とするところは、被加工部材の逃げ
や変形を防止するとともに転造加工精度を向上さ
せることにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するために、本考案は、互い
に平行な多数の加工歯が形成されるとともにその
多数の加工歯のうちの一部が切り欠かれた加工面
を有して、円柱形状を成す被加工部材を挟んで相
対向して配設され、前記加工面をその被加工部材
の外周面に押圧しつつその被加工部材を相対的に
転動させることにより、前記加工面に対応して複
数の凸条のうちの一部が連結された凹凸を前記外
周面に転造加工する転造平ダイスにおいて、前記
加工面のうちの少なくとも仕上げ部では、前記加
工歯が切り欠かれる部分に、前記被加工部材の外
周面に接触するようにその加工歯の基部が残され
ていることを特徴とする。
作用および考案の効果 このような転造平ダイスにおいては、凸条の連
結部に対応する部分に加工歯の基部が残されて、
転造加工時に被加工部材の外周面に接触させられ
るようになつているため、凸条の連結部と反対側
の軸対称位置に加えられる転造圧力はその基部に
よつて受けられ、被加工部材の逃げや変形が抑え
られるとともに、その軸対称位置における転造不
良が防止される。
なお、上記基部は、被加工部材に完全な凹凸を
形成する部分、すなわち仕上げ部において残され
ておれば良いが、転造圧力の変動を防止する上
で、食付き部においても同様な基部を残すように
することが望ましい。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図において、10および12はそれぞれ本
考案の一実施例である転造平ダイスで、円柱形状
を成す被加工部材14の外周面16に、第2図に
示されているストレートスプライン18を転造加
工するためのものである。このストレートスプラ
イン18は、軸心に平行な複数の凸条20および
それ等の溝22から成るもので、周方向において
凹凸形状を成しているとともに、予め定められた
1本の溝22の軸心方向における先端部は堰24
によつて塞がれている。かる堰24の存在によ
り、その溝22の両側に位置する一対の凸条20
の軸心方向における先端部は互いに連結され、ス
トレートスプライン18に嵌合される相手部品と
の間で軸心まわりにおける位相合わせが行われ
る。
上記転造平ダイス10,12は全く同様に構成
されており、その加工面26,28には、第3図
に示されているように前記ストレートスプライン
18に対応して互いに平行な多数の加工歯30が
形成されている。かかる加工面26,28は、上
記加工歯30が次第に高くなる食付き部32と、
加工歯30の高さが仕上げ部34と、加工歯30
の高さが次第に低くなる逃げ部36とから構成さ
れている。また、多数の加工歯30のうち、前記
堰24が設けられた溝22に対応する位置の3本
の加工歯30には、第4図および第5図に明らか
に示されているように、上記堰24に対応する部
分にそれぞれ切欠38が形成されている。この切
欠38は、加工歯30の頂部すなわち転造加工に
際して前記被加工部材14の外周面16に食い込
む部分だけを切り欠くもので、加工歯30の基部
40はそのまま残されている。上記第4図および
第5図は、仕上げ部34における加工歯30を示
したもので、食付き部32における2本の加工歯
30の高さはこれよりも低いが、基部40の高さ
は全く同じである。なお、加工歯30は断面が略
三角形状を成す三角歯である。
そして、かかる転造平ダイス10および12
は、第1図に示されているように軸心まわりの回
転自在に支持された被加工部材14を挟んで相対
向して配設され、前記加工面26,28が被加工
部材14の外周面16に押圧された状態で、それ
ぞれ矢印で示されている左右方向へ対称的に相対
移動させられることにより、その被加工部材14
を相対的に転動させて、この実施例では軸心まわ
りに回転させて、その外周面14に前記ストレー
トスプライン18を転造加工する。すなわち、第
6図に示されているように、加工歯30が被加工
部材14の外周面16に食い込むことにより、前
記溝22が形成されるとともに、その部分の肉が
両側に盛り上げられて凸条20が形成されるので
ある。上記第6図は、仕上げ部34における転造
加工状態を示す断面図である。
一方、一部に切欠38が形成されてその頂部が
切り欠かれ、基部40のみが残された加工歯30
においては、第7図の転造平ダイス10側に示さ
れているように、その基部40が被加工部材14
の外周面16に食い込むことはない。このため、
その部分には転造加工が行われず、前記堰24が
残されるとともに、その両側部の肉の盛上りがな
くなつて凸条20の高さが低くされる。上記第7
図は、前記第6図と同様に仕上げ部34における
断面図である。
ここで、本実施例では上記堰24を残すさめ
に、加工歯30の一部を完全に取り除くのではな
く、被加工部材14に食い込む頂部だけが切り欠
かれて基部40はそのまま残され、被加工部材1
4の外周面16に接触させられるようになつてい
る。このため、反対側の転造平ダイス、すなわち
第7図に示されている状態では転造平ダイス12
による転造圧力はその基部40によつて受けら
れ、被加工部材14の変形や堰24が設けられる
部位と反対側の軸対称位置42に対する転造不良
が防止される。これにより、転造加工後の矯正作
業が不要となつて製造コストが低減されるととも
に、転造加工精度が向上して高品質のストレート
スプライン18が得られるようになる。なお、加
工歯30は三角歯であるため、基部40の先端の
幅は加工歯30の先端の幅よりも充分に大きく、
転造圧力によつてその基部40が被加工部材14
の外周面16に食い込むことはない。
これに対し、従来は、第8図および第9図に示
されているように、前記堰24を残すために加工
歯50の一部が完全に切り欠かれていたため、転
造加工時に第10図に示されているように反対側
の転造平ダイス52による転造圧力が加えられる
ことにより、被加工部材54は転造平ダイス56
側へ曲げられるとともに、軸対称位置58に対す
る転造加工の転造深さが浅くなつてしまうという
問題があつた。
以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明したが、本考案は他の態様で実施すること
もできる。
例えば、前記実施例では溝22の軸心方向にお
ける先端部のみに堰24が設けられて一対の凸条
20が部分的に連結されるようになつているが、
1本の溝22を完全に埋設して一対の凸条20を
完全に連結してしまつたり、3本以上の凸条20
を連結したり、或いは周方向において互いに離間
した複数箇所に堰24を設けたりするなど、種々
の態様で複数の凸条20の一部を連結することが
できる。
また、前記実施例ではストレートスプライン1
8を転造加工する転造平ダイス10,12につい
て説明したが、セレーシヨンや軸心に対して傾斜
するヘリカルスプラインなど、他の凹凸を転造加
工する転造平ダイスにも本考案は同様に適用され
得る。
また、前記実施例では堰24に対応する全ての
加工歯30に切欠38が形成されて基部40が残
されているが、少なくとも仕上げ部34における
堰24に対応する部分に基部40が残されるよう
になつておれば良く、食付き部32では第8図,
第9図の加工歯50のように、加工歯30の一部
を完全に切り欠いてしまつても差支えない。
また、前記実施例では一対の転造平ダイス1
0,12を対称的に相対移動させて被加工部材1
4を軸心まわりに回転させながら転造加工するよ
うになつているが、一方の転造平ダイス10を位
置固定に配置するとともに被加工部材14を転動
可能に配設し、他方の転造平ダイス12によつて
被加工部材14を転造平ダイス10に押圧しなが
ら移動させて、その被加工部材14を転動させつ
つ転造加工することもできる。
その他一々例示はしないが、本考案は当業者の
知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である転造平ダイス
の使用態様の一例を説明する概念図である。第2
図は第1図の転造平ダイスによつて転造加工され
るストレートスプラインを示す斜視図である。第
3図は第1図の転造平ダイスの加工面を示す平面
図である。第4図は第1図の転造平ダイスの加工
歯に形成された切欠を示す斜視図である。第5図
は第4図の切欠を示す横断面図である。第6図は
第1図の転造平ダイスによる転造加工状態を示す
断面図である。第7図は第1図の転造平ダイスの
切欠部分における転造加工状態を示す断面図であ
る。第8図は従来の転造平ダイスの加工歯に形成
された切欠を示す斜視図である。第9図は第8図
の切欠を示す横断面図である。第10図は第8図
に示されている加工歯を備えた転造平ダイスによ
る転造加工状態を示す断面図である。 10,12……転造平ダイス、14……被加工
部材、16……外周面、18……ストレートスプ
ライン(凹凸)、20……凸条、26,28……
加工面、30……加工歯、34……仕上げ部、4
0……基部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 互いに平行な多数の加工歯が形成されるととも
    に該多数の加工歯のうちの一部が切り欠かれた加
    工面を有して、円柱形状を成す被加工部材を挟ん
    で相対向して配設され、前記加工面を該被加工部
    材の外周面に押圧しつつ該被加工部材を相対的に
    転動させることにより、前記加工面に対応して複
    数の凸条のうちの一部が連結された凹凸を前記外
    周面に転造加工する転造平ダイスにおいて、 前記加工面のうちの少なくとも仕上げ部では、
    前記加工歯が切り欠かれる部分に、前記被加工部
    材の外周面に接触するように該加工歯の基部が残
    されていることを特徴とする転造平ダイス。
JP5395888U 1988-04-21 1988-04-21 Expired JPH0347709Y2 (ja)

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JP5395888U JPH0347709Y2 (ja) 1988-04-21 1988-04-21

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WO2006120790A1 (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Honda Motor Co., Ltd. スプライン加工用転造工具及びその製造方法
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