JP3054292B2 - 駆動軸及びその製造方法 - Google Patents
駆動軸及びその製造方法Info
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- JP3054292B2 JP3054292B2 JP5162827A JP16282793A JP3054292B2 JP 3054292 B2 JP3054292 B2 JP 3054292B2 JP 5162827 A JP5162827 A JP 5162827A JP 16282793 A JP16282793 A JP 16282793A JP 3054292 B2 JP3054292 B2 JP 3054292B2
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Description
内面に自己潤滑性樹脂のコーティングを設けた雌形スプ
ラインシャフトと雄形スプラインシャフトとを有する駆
動軸及びその製造方法に関するものである。
ンシャフト10の軸線方向に延びる凹凸内面の凹部の底面
20は、図1の(a)に示すように、平坦であり、この凹
凸内面に厚めに自己潤滑性樹脂コーティング30を設け、
ブローチ加工により、図1の(b)に示すように最終形
状に仕上げしていた(図1の(a) では一点鎖線で最終仕
上げの輪郭を示す)。従って、図1の(c)に示すよう
に雌形スプラインシャフト10の環状凹凸内面は、最終的
に必要とする厚さの自己潤滑性樹脂コーティング30が形
成されていた。
り図1の(a)に示したように、厚めのコーティング、
特に凹状底面の角部が一層厚めに自己潤滑性樹脂コーテ
ィングされてしまうため、図1の(b)に示した最終形
状にする場合、ブローチを挽く場合に大きな抵抗に打ち
勝つために、大きなパワーを必要とし、また精度を出し
にくかった。
シャフトの自己潤滑性樹脂コーティングの仕上げをより
少ないパワーで迅速に行うとともに高精度に仕上げるこ
とができる駆動軸及びその製造方法を得るにある。
め、本発明駆動軸は、前記雌形スプラインシャフトの軸
線方向に延びるスプライン内面の少なくとも凹部の中央
に軸線方向に延びる僅かな窪みを有し、この窪み付きス
プライン内面に自己潤滑性樹脂コーティングを設けたこ
とを特徴とする。
形スプラインシャフトの軸線方向に延びるスプライン内
面の少なくとも凹部の中央に軸線方向に延びる僅かな窪
みを形成し、この窪み付きスプライン内面に自己潤滑性
樹脂でコーティングし、前記コーティング内面をブロー
チ加工により仕上げることを特徴とする。
ーチ最終加工の際に、スプライン内面の少なくとも凹部
の中央に軸線方向に延びる僅かな窪みに、特に厚くコー
ティングされる凹状底面の角部の自己潤滑性材料が流動
して逃げ、ブローチを挽く場合の抵抗が少なくなる。
に雄形スプラインシャフトを嵌合した駆動軸は、スプラ
イン内面の少なくとも凹部の中央に軸線方向に延びる僅
かな窪みは、グリース溜まりとしても機能し、従来より
もグリース溜まりの容積が増大するとともに、グリース
の均一分布を促進する。
明する。
スプラインシャフト1の部分横断面を示す。この雌形ス
プラインシャフト1には、少なくとも軸線方向に延びる
凹部2の底面3のほぼ中央に少なくとも1個の窪み4を
設ける。
1の内面全体に自己潤滑性樹脂コーティング5を最終形
状(図2の(a) では一点鎖線で示す)よりも厚めに塗布
する。このとき、凹部2の角部には、図2の(a)に示
すように、コーティングが他の部分よりも特に厚めに塗
布する。
1の内面における凹部2の底面3の窪み4の部分では、
自己潤滑性樹脂コーティング5も、窪み4に対応して若
干窪むことになる。
ティング5をブローチによって図2の(b)に示すよう
に最終形状に仕上げ加工する。図2の(c)は、この仕
上がった雌形スプラインシャフト1の端面図である。
1の内面における凹部の底面に窪み4を設けたため、自
己潤滑性樹脂コーティング5をブローチを挽いて最終形
状に仕上げるとき、自己潤滑性樹脂コーティング5が受
ける圧縮応力による材料の流動がこの窪み4に逃げる。
従って、ブローチ加工における抵抗が少なくなり、少な
いパワーでも円滑に加工することができる。
スプラインシャフト1に雄形スプラインシャフト6を嵌
合させた本発明による駆動軸の部分断面図である。
1の凹部の角部及び窪み4の部分を除いて雄形スプライ
ンシャフト6の側面及び頂面が掛合し、雌形スプライン
シャフト1と雄形スプラインシャフト6との間に回転駆
動力を確実に伝達する。
スプラインシャフト10の凸部と雄形スプラインシャフト
60の凹部との間のクリアランス7、雌形スプラインシャ
フト10の凹部の角部と雄形スプラインシャフト60の凸部
との間のクリアランス8だけがグリース溜まりとなって
いたが、本発明によれば、図3の(a)に示すように窪
み4で形成される窪み部分と雄形スプラインシャフト6
の凸部の頂面との間のクリアランス9もグリース溜まり
として機能する。
びる窪み4の幅lは、凹部2の底面3の幅をLとした場
合に、l=1/4〜1/2L程度とすると好適である。
トの軸線方向に延びるスプライン内面の少なくとも凹部
の中央に軸線方向に延びる僅かな窪みを設けたため、自
己潤滑性樹脂コーティングもこの窪み部分に呼応して窪
み、このコーティングのブローチ最終加工の際に、特に
厚くコーティングした凹状底面の角部の自己潤滑性材料
が流動してこの窪み内に逃げ、ブローチを挽く場合の抵
抗が少なり、滑らかかつ少ないパワーのブローチ加工が
可能となる。従って、仕上げに要する時間及びコストを
低減することができるとともに、精度を上げることがで
きる。
に延びるスプライン内面の少なくとも凹部の中央に軸線
方向に延びる僅かな窪みに対応する自己潤滑性樹脂コー
ティングの窪み部分が、嵌合する雄形スプラインシャフ
トの凸条の頂面との間にクリアランスを生じてグリース
溜まりとして機能し、従来よりもグリース溜まりの容積
が増大するとともに、グリースの均一分布を促進し、従
って駆動軸の寿命が向上するという効果も得られる。
スプライン大径部における接触面積が少なくなるため、
スプラインの摺動抵抗が少なくなり、軸線方向の摺動が
円滑になる。
的説明図であり、(a)は機械加工後に、内面に自己潤
滑性樹脂コーティングを施した状態の部分断面図、
(b)はコーティングに対してブローチ加工を施して最
終形状に仕上げた状態の部分断面図、(c)は完成した
雌形スプラインシャフトの端面図である。
インシャフトの線図的説明図であり、(a)は機械加工
後に、内面に自己潤滑性樹脂コーティングを施した状態
の部分断面図、(b)はコーティングに対してブローチ
加工を施して最終形状に仕上げた状態の部分断面図、
(c)は完成した雌形スプラインシャフトの端面図であ
る。
ラインシャフトに雄形スプラインシャフトを嵌合して構
成した駆動軸の部分断面図、(b)は従来の駆動軸の部
分断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】軸線方向に延びる凹凸内面に自己潤滑性樹
脂のコーティングを設けた雌形スプラインシャフトと雄
形スプラインシャフトとを有する駆動軸において、前記
雌形スプラインシャフトの軸線方向に延びるスプライン
内面の少なくとも凹部の中央に軸線方向に延びる僅かな
窪みを有し、この窪み付きスプライン内面に自己潤滑性
樹脂のコーティングを設けたことを特徴とする駆動軸。 - 【請求項2】軸線方向に延びる凹凸内面に自己潤滑性樹
脂のコーティングを設けた雌形スプラインシャフトと雄
形スプラインシャフトとを有する駆動軸の製造方法にお
いて、前記雌形スプラインシャフトの軸線方向に延びる
スプライン内面の少なくとも凹部の中央に軸線方向に延
びる僅かな窪みを形成し、この窪み付きスプライン内面
に自己潤滑性樹脂でコーティングし、前記コーティング
内面をブローチ加工等により仕上げることを特徴とする
駆動軸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5162827A JP3054292B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 駆動軸及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5162827A JP3054292B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 駆動軸及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0719254A JPH0719254A (ja) | 1995-01-20 |
JP3054292B2 true JP3054292B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=15761994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5162827A Expired - Fee Related JP3054292B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 駆動軸及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3054292B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4923340B2 (ja) * | 2001-07-03 | 2012-04-25 | 株式会社ジェイテクト | 回転シャフト |
KR100559680B1 (ko) * | 2003-08-21 | 2006-03-10 | 기아자동차주식회사 | 자동차의 스티어링 인터미드 샤프트의 제조방법 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5162827A patent/JP3054292B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0719254A (ja) | 1995-01-20 |
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