JPH0719254A - 駆動軸及びその製造方法 - Google Patents

駆動軸及びその製造方法

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JPH0719254A
JPH0719254A JP16282793A JP16282793A JPH0719254A JP H0719254 A JPH0719254 A JP H0719254A JP 16282793 A JP16282793 A JP 16282793A JP 16282793 A JP16282793 A JP 16282793A JP H0719254 A JPH0719254 A JP H0719254A
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JP
Japan
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spline shaft
self
shaft
drive shaft
recess
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JP16282793A
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Toshihiko Yaegashi
俊彦 八重樫
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Matsui Mfg Co Ltd
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Matsui Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動軸の雌形スプラインシャフトの内面の少
なくとも凹部に窪みを設けて自己潤滑樹脂コーティング
を塗布することにより、コーティングの最終仕上ホット
ブローチ加工を抵抗少なく、円滑かつ小パワ−で行える
ようにする。 【構成】 駆動軸の雌形スプラインシャフト1の軸線方
向に延びるスプライン内面の少なくとも凹部2の底面3
の中央に軸線方向に延びる僅かな窪み4を設け、この窪
み付きスプライン内面に自己潤滑樹脂コーティング5を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸線方向に延びる凹凸
内面に自己潤滑性樹脂のコーティングを設けた雌形スプ
ラインシャフトと雄形スプラインシャフトとを有する駆
動軸及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような駆動軸の雌形スプライ
ンシャフト10の軸線方向に延びる凹凸内面の凹部の底面
20は、図1の(a)に示すように、平坦であり、この凹
凸内面に厚めに自己潤滑性樹脂コーティング30を設け、
ブローチ加工により、図1の(b)に示すように最終形
状に仕上げしていた(図1の(a) では一点鎖線で最終仕
上げの輪郭を示す)。従って、図1の(c)に示すよう
に雌形スプラインシャフト10の環状凹凸内面は、最終的
に必要とする厚さの自己潤滑性樹脂コーティング30が形
成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ブローチによ
り図1の(a)に示したように、厚めのコーティング、
特に凹状底面の角部が一層厚めに自己潤滑性樹脂コーテ
ィングされてしまうため、図1の(b)に示した最終形
状にする場合、ブローチを挽く場合に大きな抵抗に打ち
勝つために、大きなパワーを必要とし、また精度を出し
にくかった。
【0004】従って、本発明の目的は、雌形スプライン
シャフトの自己潤滑性樹脂コーティングの仕上げをより
少ないパワーで迅速に行うとともに高精度に仕上げるこ
とができる駆動軸及びその製造方法を得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明駆動軸は、前記雌形スプラインシャフトの軸
線方向に延びるスプライン内面の少なくとも凹部の中央
に軸線方向に延びる僅かな窪みを有し、この窪み付きス
プライン内面に自己潤滑性樹脂コーティングを設けたこ
とを特徴とする。
【0006】更に、本発明駆動軸の製造方法は、前記雌
形スプラインシャフトの軸線方向に延びるスプライン内
面の少なくとも凹部の中央に軸線方向に延びる僅かな窪
みを形成し、この窪み付きスプライン内面に自己潤滑性
樹脂でコーティングし、前記コーティング内面をブロー
チ加工により仕上げることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明による駆動軸の製造方法によれば、ブロ
ーチ最終加工の際に、スプライン内面の少なくとも凹部
の中央に軸線方向に延びる僅かな窪みに、特に厚くコー
ティングされる凹状底面の角部の自己潤滑性材料が流動
して逃げ、ブローチを挽く場合の抵抗が少なくなる。
【0008】更に、このような雌形スプラインシャフト
に雄形スプラインシャフトを嵌合した駆動軸は、スプラ
イン内面の少なくとも凹部の中央に軸線方向に延びる僅
かな窪みは、グリース溜まりとしても機能し、従来より
もグリース溜まりの容積が増大するとともに、グリース
の均一分布を促進する。
【0009】
【実施例】次に、図面につき本発明の好適な実施例を説
明する。
【0010】図2の(a)は本発明による駆動軸の雌形
スプラインシャフト1の部分横断面を示す。この雌形ス
プラインシャフト1には、少なくとも軸線方向に延びる
凹部2の底面3のほぼ中央に少なくとも1個の窪み4を
設ける。
【0011】このような形状の雌形スプラインシャフト
1の内面全体に自己潤滑性樹脂コーティング5を最終形
状(図2の(a) では一点鎖線で示す)よりも厚めに塗布
する。このとき、凹部2の角部には、図2の(a)に示
すように、コーティングが他の部分よりも特に厚めに塗
布する。
【0012】本発明によれば、雌形スプラインシャフト
1の内面における凹部2の底面3の窪み4の部分では、
自己潤滑性樹脂コーティング5も、窪み4に対応して若
干窪むことになる。
【0013】図2の(a)のように自己潤滑性樹脂コー
ティング5をブローチによって図2の(b)に示すよう
に最終形状に仕上げ加工する。図2の(c)は、この仕
上がった雌形スプラインシャフト1の端面図である。
【0014】本発明によれば、雌形スプラインシャフト
1の内面における凹部の底面に窪み4を設けたため、自
己潤滑性樹脂コーティング5をブローチを挽いて最終形
状に仕上げるとき、自己潤滑性樹脂コーティング5が受
ける圧縮応力による材料の流動がこの窪み4に逃げる。
従って、ブローチ加工における抵抗が少なくなり、少な
いパワーでも円滑に加工することができる。
【0015】図3の(a)は、このように形成した雌形
スプラインシャフト1に雄形スプラインシャフト6を嵌
合させた本発明による駆動軸の部分断面図である。
【0016】本発明によれば、雌形スプラインシャフト
1の凹部の角部及び窪み4の部分を除いて雄形スプライ
ンシャフト6の側面及び頂面が掛合し、雌形スプライン
シャフト1と雄形スプラインシャフト6との間に回転駆
動力を確実に伝達する。
【0017】従来は、図3の(b)に示すように、雌形
スプラインシャフト10の凸部と雄形スプラインシャフト
60の凹部との間のクリアランス7、雌形スプラインシャ
フト10の凹部の角部と雄形スプラインシャフト60の凸部
との間のクリアランス8だけがグリース溜まりとなって
いたが、本発明によれば、図3の(a)に示すように窪
み4で形成される窪み部分と雄形スプラインシャフト6
の凸部の頂面との間のクリアランス9もグリース溜まり
として機能する。
【0018】雌形スプラインシャフト1の軸線方向に延
びる窪み4の幅lは、凹部2の底面3の幅をLとした場
合に、l=1/4〜1/2L程度とすると好適である。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、雌形スプラインシャフ
トの軸線方向に延びるスプライン内面の少なくとも凹部
の中央に軸線方向に延びる僅かな窪みを設けたため、自
己潤滑性樹脂コーティングもこの窪み部分に呼応して窪
み、このコーティングのブローチ最終加工の際に、特に
厚くコーティングした凹状底面の角部の自己潤滑性材料
が流動してこの窪み内に逃げ、ブローチを挽く場合の抵
抗が少なり、滑らかかつ少ないパワーのブローチ加工が
可能となる。従って、仕上げに要する時間及びコストを
低減することができるとともに、精度を上げることがで
きる。
【0020】更に、雌形スプラインシャフトの軸線方向
に延びるスプライン内面の少なくとも凹部の中央に軸線
方向に延びる僅かな窪みに対応する自己潤滑性樹脂コー
ティングの窪み部分が、嵌合する雄形スプラインシャフ
トの凸条の頂面との間にクリアランスを生じてグリース
溜まりとして機能し、従来よりもグリース溜まりの容積
が増大するとともに、グリースの均一分布を促進し、従
って駆動軸の寿命が向上するという効果も得られる。
【0021】更に回転駆動掛合にとって意味を持たない
スプライン大径部における接触面積が少なくなるため、
スプラインの摺動抵抗が少なくなり、軸線方向の摺動が
円滑になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の駆動軸の雌形スプラインシャフトの線図
的説明図であり、(a)は機械加工後に、内面に自己潤
滑性樹脂コーティングを施した状態の部分断面図、
(b)はコーティングに対してブローチ加工を施して最
終形状に仕上げた状態の部分断面図、(c)は完成した
雌形スプラインシャフトの端面図である。
【図2】本発明方法により形成した駆動軸の雌形スプラ
インシャフトの線図的説明図であり、(a)は機械加工
後に、内面に自己潤滑性樹脂コーティングを施した状態
の部分断面図、(b)はコーティングに対してブローチ
加工を施して最終形状に仕上げた状態の部分断面図、
(c)は完成した雌形スプラインシャフトの端面図であ
る。
【図3】(a)は、本発明方法により形成した雌形スプ
ラインシャフトに雄形スプラインシャフトを嵌合して構
成した駆動軸の部分断面図、(b)は従来の駆動軸の部
分断面図である。
【符号の説明】
1,10 雌形スプラインシャフト 2 凹部 3,20 底面 4 窪み 5,30 自己潤滑性樹脂コーティング 6,60 雄形スプラインシャフト 7,8,9 クリアランス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線方向に延びる凹凸内面に自己潤滑性樹
    脂のコーティングを設けた雌形スプラインシャフトと雄
    形スプラインシャフトとを有する駆動軸において、前記
    雌形スプラインシャフトの軸線方向に延びるスプライン
    内面の少なくとも凹部の中央に軸線方向に延びる僅かな
    窪みを有し、この窪み付きスプライン内面に自己潤滑性
    樹脂のコーティングを設けたことを特徴とする駆動軸。
  2. 【請求項2】軸線方向に延びる凹凸内面に自己潤滑性樹
    脂のコーティングを設けた雌形スプラインシャフトと雄
    形スプラインシャフトとを有する駆動軸の製造方法にお
    いて、前記雌形スプラインシャフトの軸線方向に延びる
    スプライン内面の少なくとも凹部の中央に軸線方向に延
    びる僅かな窪みを形成し、この窪み付きスプライン内面
    に自己潤滑性樹脂でコーティングし、前記コーティング
    内面をブローチ加工等により仕上げることを特徴とする
    駆動軸の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013938A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Koyo Seiko Co Ltd 回転シャフト
KR100559680B1 (ko) * 2003-08-21 2006-03-10 기아자동차주식회사 자동차의 스티어링 인터미드 샤프트의 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013938A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Koyo Seiko Co Ltd 回転シャフト
KR100559680B1 (ko) * 2003-08-21 2006-03-10 기아자동차주식회사 자동차의 스티어링 인터미드 샤프트의 제조방법

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