JPH0539211Y2 - - Google Patents

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JPH0539211Y2
JPH0539211Y2 JP1988108044U JP10804488U JPH0539211Y2 JP H0539211 Y2 JPH0539211 Y2 JP H0539211Y2 JP 1988108044 U JP1988108044 U JP 1988108044U JP 10804488 U JP10804488 U JP 10804488U JP H0539211 Y2 JPH0539211 Y2 JP H0539211Y2
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bolt
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threads
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ナツトに関するものであり、特にボ
ルトとの螺合が強固に行われるナツトに関する。
[従来の技術およびその課題] 従来、この種のナツトでは、ボルトに締め付け
る場合、ボルトの螺子山の間の谷に塗料や異物が
付着していると、塗料や異物がナツトとボルトの
螺子山の間にはまり込んで、ナツトが動きにくく
なることや場合によつては動かなくなることがあ
つた。それによつて、ナツトの締め付けが十分に
行えず、ボルトとナツトの間に挟んだ部材をしつ
かり固定できないことがあるという課題があつ
た。
本考案は、この様な課題を解決することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するためになされた本考案は、 貫通孔の螺子山とボルトの螺子山とが螺合する
ことによつて、座面が相手部材と当接するナツト
において、 上記座面を全周にわたつて略平面状とし、 更に上記貫通孔内の座面側端部に上記ボルトの
螺子山と螺合する1又は複数の凸部を形成すると
ともに、該凸部を上記貫通孔の連続する螺子山よ
り進行方向側又は外側にて該貫通孔の螺子山と独
立させて設け、かつ該凸部の進行方向側の端部を
上記貫通孔の内周面よりほぼ垂直に立ち上げたこ
とを特徴とするナツトを要旨とする。
ここで、上記凸部を2箇所設ける場合にはそれ
らを対向して設け、この対向する凸部方向に押圧
して貫通孔を楕円もしくは長円形に形成すること
によつて、異物の除去とともにボルトに強固に螺
合させることができる。
また、凸部の数は1個や上記2個以外にも、3
個〜6個のものを、例えば等間隔に配置したもの
を用いることができる。更に、凸部の形状は、螺
子山とほぼ同様な断面を有していることが付着物
を取り除き易いので好ましく、その円周方向の幅
としては、円周長に対して約4%〜8.5%の範囲
であると異物の除去の効果が大きく好ましい。
[作用] 本考案のナツトは、ナツトの連続する螺子山が
形成された貫通孔の座面側端部に、1又は複数の
凸部が形成されている。この凸部は貫通孔の螺子
山と連続することなく独立した凸部を構成してお
り、しかもその凸部は、螺子山の進行方向側又は
外側に配置されている。更に、この凸部の進行方
向側の端部が貫通孔の内周面よりほぼ垂直に立ち
上げられて、ボルトと螺合可能とする構成となつ
ている。
従つて、このナツトをボルトに螺合させると、
凸部が螺子山に先行して、ボルトの螺子山の間の
谷に沿つて摺動することにより、凸部の急峻な端
部によつて、ボルト側に付着した塗料や異物が除
去され、螺子山の間などに巻き込まれることが効
果的に防止される。
その結果、ナツトのボルトへの締め付けが途中
で妨げられることが防止されるので、部材等を強
固に締め付けて固定することができる。
また、凸部は、貫通孔の螺子山とは別体に独立
して設けられているので、つまり、凸分は螺子山
とは分離しているが、貫通孔内の螺子山は連続し
て一体の構造であるので、従来のナツトと同様の
強度を発揮することができる。
また、本考案では、座面が、全周にわたつて略
平面状としてほぼ平坦に形成されているので、相
手部材に締め付けたとき、座面と相手部材との間
で十分な摩擦圧接面を確保することができる。そ
の結果、その大きな摩擦力でナツトの緩みを効果
的に防止できる。
[実施例] 以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。
第1図は本考案の1実施例のナツト2を示して
いる。
図に示すように、本実施例のナツト2の中央に
明けられた貫通孔4には、その上部6以外の内周
面8に、連続して一体に形成された螺子山10が
螺刻されている。そして内周面8の平坦な上部6
には、一対の凸部12,14が対向して形成され
ており、この両凸部12,14は、螺子山10に
先行する様に螺子山10より外側に配置されてい
る。
この凸部12,14の外形は、螺子山10を部
分的に切断した形状であり、上記螺子山10と同
様にボルト16の螺子山18(第2図)と螺合す
る様に形成されている。またこの凸部12,14
の周方向の幅は、円周長に対して約8%であり、
その両端20,22は内周面8からほぼ垂直に立
ち上げられて、螺子山10の周方向の進行方向
(矢印B方向)に対してほぼ垂直の平面を形成し
ている。
また、凸部12,14が形成された側のナツト
2の軸方向(第1図の上下方向)の端面は、相手
部材(図示せず)と接触して締め付け合う座面2
aであり、この座面2aは、端面の全周に亘つて
平坦なリング状平面とされている。
上記ナツト2を製造する場合には、まず第3図
に示すように、後に凸部12,14となるほぼ四
角柱の原凸部24,26や、後に螺子山10とな
る原螺子部28が冷間圧造にて製造される。次
に、この様にして製造されたナツト2に対して、
周知のタツプ(図示せず)を用いて貫通孔4の内
周面8の原螺子山28に螺子山10を形成する。
この螺子山10の形成時に、同時に原凸部24,
26も螺刻されて凸部12,14が完成する。
そして、この様に製造されたナツト2を用いる
場合には、第2図に示すように、ボルト16にナ
ツト2を座面2a側から螺合させて矢印Bの進行
方向に締め付ける。その場合には凸部12,14
のほぼ垂直に形成された端部20が、螺子山10
に先行してボルト16の螺子山18の側面30や
谷部32近傍を摺動しながら移動する。
従つて、上記ナツト2の構成及びその動作によ
つて以下の効果がある。
ナツト2をボルト16に螺合させると、ボルト
16とナツト2の螺子山10,18がかみ合う前
に凸部12,14がボルト16の螺子山18の表
面を摺動し、その凸部12,14の急峻な端部2
0が、ボルト16の螺子山18に付着した塗料や
異物を除去することができる。従つて、異物等が
ボルト16とナツト2との間隙に入り込むことが
ないので、ナツト2が締めにくかつたり締める途
中で動かなくなることがなく、固定する部材を確
実に締め付けて固定することができる。
また、本実施例では、凸部12,14は貫通孔
4の螺子山18とは別体に独立して設けられお
り、凸部12,14と分離された貫通孔4内の螺
子山18は、連続して一体の構造となつている。
よつて、従来のナツト2と同程度に螺子山18の
強度を発揮することができる。
更に、本実施例では、座面2aが、全周にわた
つて連続する平面として平坦に形成されているの
で、相手部材に締め付けたとき、座面2aと相手
部材との間で十分な摩擦圧接面を確保することが
できる。その結果、その大きな摩擦力でナツト2
の緩みを効果的に防止できる。
更に、ナツト2をボルト16にねじ込む場合に
は、前述の様に座面2a側からねじ込むことにな
るが、本実施例では、凸部12,14が形成され
ている貫通孔4の開口縁部4aが円形のまま残さ
れているので、ねじ込む際には、この円形の開口
縁部4aがねじ込み時のガイドとして働いて、ボ
ルト16とナツト2との傾きを防止する。このた
め、ボルト16へのナツト2のねじ込み作業が容
易になる。
その上、本考案では、凸部12,14は貫通孔
4内に形成されているので、ナツト2を多量に容
器に収納しても、凸12,14部が他のナツト等
に当たつて変形することがなく、よつて、ねじ込
みが困難になることはない。また、美観的にも優
れている。
また、本実施例の凸部12,14の形成は、特
別な製造工程が不用であるという利点がある。即
ち、通常の冷間圧造の際に凸部12,14に対応
した形状の母型を用いて、原凸部24,26を形
成したナツト2を作成し、その後タツプを用いて
螺子山10を形成するときに、同時に凸部12,
14も螺刻して完成することができる。
尚、この実施例においては、凸部12,14の
数を2個と設定したが、それ以外の様々な個数の
凸部12,14を設けてもよい。
更に、凸部12,14の端部20,22は、少
なくとも進行方向の一方の端部20が急峻な平面
になつていればよく、他端の形状については特に
制限はない。またこの凸部12,14の断面の形
状は、ナツト2の貫通孔4の螺子山10の全く同
一である必要はなく、螺子山10より多少小さく
とも、塗料や異物を除去する効果はある。またそ
の場合には、ねじ込みの開始が極めて滑らかであ
るという利点もある。
次に、他の実施例について説明する。
この実施例のナツト40は、第4図に示すよう
に、凸部42,44等は上記実施例と同様である
が、矢印C,D方向に押圧することによつて、貫
通孔46は一対の凸部42,44が形成された方
向にわずかに狭い楕円形をなしている。いこの構
成によつて、ボルト16に螺合したときに、異物
の除去が確実に行われるとともに、上記凸部4
2,44方向にボルト16を強く締め付けるの
で、部材をしつかりと固定することができる。
また、凸部42,44の周方向の幅Wについて
は、様々な寸法を適用できるが、特に円周長に対
して約4%〜8.5%のものが、螺合の際に除去し
た塗料や異物がボルト16とナツト40の螺子山
の間に入りにくく、ナツト40からすぐに分離し
て除去し易いので好適である。尚、この幅Wにつ
いては上記実施例も同様である。
以上本考案の各実施例について説明したが、本
考案はこのような実施例に何等限定されることな
く、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、
種々なる態様で実施しえることは勿論である。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案のナツトは、ナツ
トの貫通孔内の座面側端部に、螺子山とは独立し
て凸部が形成されているので、ナツトをボルトに
締め付ける際に、ボルトの表面に付着した塗料や
異物を、螺子山同士の螺合に先だつて凸部で容易
に除去できる。それによつて、ナツトが締め付け
にくくなることがないので、ボルトとナツトによ
る固定部材の締め付けをしつかりと行うことがで
きる。
また、本考案では、凸部は貫通孔の螺子山とは
別体に独立して設けられおり、凸部と分離された
貫通孔内の螺子山は、連続して一体の構造となつ
ている。よつて、従来のナツトと同程度に螺子山
の強度を発揮することができる。
更に、本考案では、座面が、全周にわたつて略
平面状に形成されているので、相手部材に締め付
けたとき、座面と相手部材との間で十分な摩擦圧
接面を確保することができる。その結果、その大
きな摩擦力でナツトの緩みを効果的に防止でき
る。
その上、本考案では、凸部が形成されている貫
通孔の座面側端部が円形のまま残されているの
で、ナツトの座面側からボルト等にねじ込む場合
に、この円形部分がねじ込み時のガイドとして働
いて、ボルト等とナツトとの傾きを防止する。こ
のため、ボルト等へのナツトのねじ込み作業が容
易になる。
その上、本考案では、凸部は貫通孔内に形成さ
れているので、ナツトを多量に容器に収納して
も、凸部が他のナツト等に当たつて変形すること
がなく、よつて、ねじ込みが困難になることはな
い。また、美観的にも優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例のナツトの斜視図、
第2図は凸部を拡大して示す説明図、第3図はナ
ツトの製造方法の説明図、第4図は他の実施例の
平面図である。 2,40……ナツト、4,46……貫通孔、1
0,18……螺子山、12,14,42,44…
…凸部、16……ボルト、2a……座面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 貫通孔の螺子山とボルトの螺子山とが螺合する
    ことによつて、座面が相手部材と当接するナツト
    において、 上記座面を全周にわたつて略平面状とし、 更に上記貫通孔内の座面側端部に上記ボルトの
    螺子山と螺合する1又は複数の凸部を形成すると
    ともに、該凸部を上記貫通孔の連続する螺子山よ
    り進行方向側又は外側にて該貫通孔の螺子山と独
    立させて設け、かつ該凸部の進行方向側の端部を
    上記貫通孔の内周面よりほぼ垂直に立ち上げたこ
    とを特徴とするナツト。
JP1988108044U 1988-08-17 1988-08-17 Expired - Lifetime JPH0539211Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988108044U JPH0539211Y2 (ja) 1988-08-17 1988-08-17

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JP1988108044U JPH0539211Y2 (ja) 1988-08-17 1988-08-17

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Publication Number Publication Date
JPH0230515U JPH0230515U (ja) 1990-02-27
JPH0539211Y2 true JPH0539211Y2 (ja) 1993-10-05

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ID=31343008

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JP1988108044U Expired - Lifetime JPH0539211Y2 (ja) 1988-08-17 1988-08-17

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013526665A (ja) * 2010-05-26 2013-06-24 シュヴィハーク・アクチエンゲゼルシャフト まくらぎ上にレールを固定するためのプラスチックねじプラグ

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