JP2500997B2 - ねじ体の結合方法 - Google Patents

ねじ体の結合方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品の組み立てあるい
は連結等に使用するねじ体の結合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、二部材等を連結する際には、図5
(a),(d) に示すように、一方部材30に設けためねじ31
に、他方部材32の通孔33を通したボルト34を螺合させて
締め込むか、図5(a),(c) に示すように、二部材30, 32
の通孔34, 33にボルト35を挿し通し、他側においてナッ
ト36により、該二部材30, 32を緊締することでその連結
が行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、振動等の外力
等が二部材30, 32またはボルト・ナット34, 36に掛かる
と、このボルト34またはナット36が自然に緩んで遂には
外れたり抜け落ちてしまうことがあった。
【0004】そのため、図5(a) および(b) に示すよう
に、ボルト34の首下やナット36の座面に歯付き座金37や
ばね座金等を添えて締め込んだり、図5(c) に示すよう
に、ボルト34とナット36との二部材30, 32の締結後、ボ
ルト34にあけたピン孔38にスナップピン39や割りピン等
を通したり、また、図5(d) に示すように、ボルト34に
よる二部材30, 32の締結後、ボルト端部や胴部と部材32
のめねじ部とへ接着剤40を塗布したりして、前記した欠
点である緩みや抜け等を防止していた。
【0005】しかしながら、図5(a) および(b) に示す
ように、緩みや抜け止め用に座金37を用いた場合は、こ
の座金37とボルト34またはナット36との取り付けが面倒
で、一旦少しでも緩むとその締結が不良となって、取り
付けに際して座金37が落ち紛失するおそれがある。
【0006】また、図5(c) に示すような、ピン止めの
場合は、ピン39を取り外さない限りボルト34とナット36
との分離はないが、ねじの緩みは防止することができな
いので、二部材30, 32の緊締が十分に行なわれない欠点
がある。
【0007】更に、図5(d) に示すように接着剤40によ
る固定は、二部材30, 32からの発熱により接着剤40が溶
けだして緊締力を低下させたり、溶けた接着剤40が他の
部材に付着して悪影響を与えたりする。等のようにそれ
ぞれ問題点を有するものであった。
【0008】本発明は、前記した問題点を解決するため
になされたもので、おねじ体においてめねじ体と螺合す
る先端側に凹部を付設し、この凹部における外周部の一
箇所または、複数箇所にねじ部のねじ角度やピッチを変
形させる易変形部を設けることにより、締結後のねじ体
の緩みや抜けを防止することができるねじ体の結合方法
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、おねじ部を有するおねじ体の先
端側に凹部を穿設し、この凹部における外周部の一箇所
または複数箇所に、前記ねじ部のあらかじめ定められた
ねじ角度やねじピッチを変化させる易変形部を設けたね
じ体と、内部に前記おねじ部が螺合するめねじ部を設け
て、その螺合終端部に該おねじ部とめねじ部との螺動が
規制される移動規制部材を設けためねじ体とからなり、
取付部材の締結にあって前記ねじ体とめねじ体との螺合
に際して、おねじ部の凹部先端部とめねじ体の移動規制
部材との圧接により、凹部の易変形部を該凹部の内方に
つぼまらせて、この易変形部におけるおねじ部のねじ角
度やピッチに変化を生じさせて、おねじ部とめねじ部と
の螺合を不規則にさせ、ねじ体とめねじ体との螺合を緊
密にさせたねじ体の結合方法にある。
【0010】また、易変形部は、めねじ体への螺合前に
加工された割れである。
【0011】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。
【0012】この発明は、ねじ体がめねじ体または取付
部材とに対して、簡便に結合できるもので、凹部に形成
された易変形部の変形加工は、凹部への工具掛けにより
行なうか、あるいは、ねじ体の螺合により行なわれる。
【0013】例えば、ねじ体のおねじ部とめねじ体とを
螺合して取付部材を緊締すると、ねじ体の先端における
凹部の易変形部が、他部材による加圧か、めねじ体側に
設けた移動規制部材へ圧接される。
【0014】このとき、該易変形部のおねじ部は、この
加圧あるいは移動規制部材との圧接により、その凹部の
易変形部を該凹部の内方につぼまらせて、該ねじ部のね
じ山において、ねじ角度やピッチに変化を生じさせるの
で、ねじ体のおねじ部とめねじ体のめねじ部との螺合状
態が変わり、両ねじ部とに形成されていた隙間がなくな
って密着するため、大きな摩擦抵抗を生ずる。
【0015】したがって、この状態においては、ねじ体
またはめねじ体を正転または逆転しても螺動しないた
め、両者の緩みあるいは抜けが起こらない。
【0016】
【実施例】次に、本発明に関するねじ体の結合方法の実
施の一例を図面に基づいて説明する。
【0017】図1および図2においてAは、ねじ体で、
物品の組み立てあるいは連結等に利用されるものであっ
て、おねじ体1と、工具掛け部2と、凹部3と、易変形
部4とにより基本的に構成される。
【0018】そして、前記したおねじ体1は、図1(a)
〜(c) に示すような、外周に所定ピッチのおねじ部5が
形成されている頭有りや頭無し,異形頭等のボルト,ビ
ス(特殊の形態のものも含む)等が用いられるもので、
金属,非鉄金属や合成樹脂等により形成される。
【0019】前記した工具掛け部2は、おねじ体1を正
転または逆転させて、図2に示すような、めねじ体6に
対して螺動できるようにするもので、おねじ体1の外端
部に設けてあり、その構成は、例えば、図1(a) に示す
ような六角頭や、図1(b) に示すような六角穴や、図1
(c) に示すようなマイナスまたはプラス状の溝等に形成
されるもので、アイボルトのように環状なものであって
もよく、弛締用の工具やハンドル等が掛かる形状のもの
であれば、図示されるものに限定されず任意のものが採
用し得るものであり、手で締められるものであっても構
わない。
【0020】なお、この工具掛け部2は、おねじ体1の
端部へ設けない場合もあるもので、図1(d) に示すよう
に、基材20へおねじ体1の一端部を溶接等により取り付
けることもある。
【0021】前記した凹部3は、おねじ体1の工具掛け
部2の他端側において、めねじ体6と螺合する先端側に
付設してあって、穴状(その深さは任意である。)やく
ぼみ状等に形成されたものである。
【0022】そして、図3において(a) または(g) に示
すように、八角状または三角状(六角等他の多角形でも
可)か、(b) に示すように楕円状か、(c) に示すように
マイナス溝状か、(d) に示すようにプラス溝状か、(e)
に示すようにおねじ体1の心径と偏心させた真円状か、
(f) に示すようにおねじ体1径と同心の真円状か等に形
成されるものであって、この形状は任意のものが選定し
得る。
【0023】このうち、図3(a) 〜(d) および(g) に示
すように形成された凹部3は、前記した工具掛け部2へ
工具を掛けて、おねじ体1を回すことができない箇所に
おいての締結作業の場合には、この工具掛け部2の他側
において、この凹部3へ工具を掛けおねじ体1を回すこ
とができる便利さを有するものであり、また、この凹部
3へ工具等を押し込んでおねじ体1を手前側へ引き寄せ
ることもできる。
【0024】更に、この凹部3へ工具を掛けておねじ体
1を固定しておき、おねじ体1に螺合するナット等のめ
ねじ体6へスパナ等の工具を掛けて回すことで、おねじ
体1の共回りの防止になる。
【0025】前記した易変形部4は、凹部3における外
周部の一箇所、または、複数箇所に設けて、おねじ部5
のねじ角度やピッチを変形させるもので、図3において
各図に示されるように、凹部3とおねじ体1とによる薄
肉部が用いられるものであって、図3(f) に示す場合
は、凹部3の内周縁とおねじ体1との薄肉部分全周が該
当する。
【0026】なお、この凹部3に設けた易変形部4は、
図3(g) に示すように、あらかじめローラ掛けや切断等
により、一箇所または複数箇所において溝やスリット等
の割り4aを形成しておくこともあり、埋め込みアンカー
等に用いるとその固着に効果がある。
【0027】そして、ねじ体Aの緩み、あるいは、抜け
止めさせる場合は、図2(b) に示すような、取付部材9
のめねじ体6が螺設され、そのねじ部12が貫通していな
い場合は、ねじ体Aを取付部材8の通孔10へ挿し通し、
取付部材9のめねじ体6へ螺合して取付部材8,9を緊
締すると、めねじ体6側に設けた移動規制部材13へねじ
体Aの先端における易変形部4が圧接して、該易変形部
4におけるねじ部5のねじ角度やピッチに変化が生じ
て、それにより、めねじ体6のめねじ部12と、おねじ体
1とおねじ部5とにその噛み合いが不均一となって、あ
る部分にはそのクリアランスが大きくなるが、ある部分
は、クリアランスが全く無くなって、そのねじ部5,12
の山と谷とが圧密されて大きな摩擦力が発生する。
【0028】そのため、おねじ体1とめねじ体6との螺
合が強固となり、締結後の緩みが全く生ぜず、したがっ
て、振動等の発生によるおねじ体1またはめねじ体6の
脱落がない。
【0029】なお、前記した移動規制部材13は、図2
(b) に示すように、ねじ部12の螺設の際に形成された下
穴を用いたり、図4に示すように、取付部材9にあけら
れたタップの不完全ねじ部を用いたりするもので、この
場合は、植え込みボルト1の取り付けに際して有効であ
る。
【0030】更に、この移動規制部材13は、図2(a) に
示すような、めねじ体6である袋ナットの空洞内壁を利
用することができるもので、該袋ナット6において移動
規制部材である非ねじ部13へおねじ体1におけるねじ部
5の易変形部4が当接して、螺動により該部分4が非ね
じ部13へ圧接されると、前記したように、ねじ部5のね
じ角度やピッチに変化を生じさせるものである。
【0031】
【発明の効果】前述のように構成される本発明のねじ体
およびねじ体の結合方法は、おねじ体の端部に設けた凹
部の易変形部を、他部材によって圧接により、容易にこ
の部分が凹部の内方へ向かうつぼまる変形を生じて、お
ねじ体と螺合するめねじ体のねじ部とに、おねじ体のね
じ部のねじ角度やピッチに、通常の正常状態から変化を
起こすので、おねじ体とめねじ体との螺合が強固となっ
て、締結後の緩みやこれによる抜け落ちを全く生じさせ
ない。
【0032】また、おねじ体における工具掛け部の他側
に、工具が係止し得る凹部を設けてあるので、工具掛け
部によってねじ体の螺動が行なえないときは、この凹部
によってねじ体を螺動させることができるので、締結に
あって、その使い勝手により両側に亘って弛締作動が行
なえる。等の格別の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関するねじ体およびねじ体の結合方法
に採用されるボルトの各例を一部破断して示す正面図で
ある。
【図2】図1におけるねじ体の結合状態の各例を示す断
面図である。
【図3】図1における凹部および易変形部の各例を示す
底面図である。
【図4】図1におけるねじ体の結合状態の他の例を示す
断面図である。
【図5】従来のねじの結合状態の各例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 おねじ体 3 凹部 A ねじ体 4 易変形部 4a 割れ 5 ねじ部 8,9 取付部材 13 移動規制部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 おねじ部を有するおねじ体の先端側に凹
    部を穿設し、この凹部における外周部の一箇所または複
    数箇所に、前記ねじ部のあらかじめ定められたねじ角度
    やねじピッチを変化させる易変形部を設けたねじ体と、
    内部に前記おねじ部が螺合するめねじ部を設けて、その
    螺合終端部に該おねじ部とめねじ部との螺動が規制され
    る移動規制部材を設けためねじ体とからなり、 取付部材の締結にあって前記ねじ体とめねじ体との螺合
    に際して、おねじ部の凹部先端部とめねじ体の移動規制
    部材との圧接により、凹部の易変形部を該凹部の内方に
    つぼまらせて、この易変形部におけるおねじ部のねじ角
    度やピッチに変化を生じさせて、おねじ部とめねじ部と
    の螺合を不規則にさせ、ねじ体とめねじ体との螺合を緊
    密にさせたことを特徴とするねじ体の結合方法。
  2. 【請求項2】 易変形部は、めねじ体への螺合前に加工
    された割れであることを特徴とする請求項1記載のねじ
    体の結合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017516954A (ja) * 2014-05-01 2017-06-22 リサーチ エンジニアリング アンド マニュファクチュアリング インコーポレーテッド 組立て時における嵌合ねじのクロススレッディングを回避するためのおねじ付きのボルトとめねじ付きのナットを有するファスナシステム

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