JP2505518Y2 - 二重ナット - Google Patents

二重ナット

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JP2505518Y2
JP2505518Y2 JP3277092U JP3277092U JP2505518Y2 JP 2505518 Y2 JP2505518 Y2 JP 2505518Y2 JP 3277092 U JP3277092 U JP 3277092U JP 3277092 U JP3277092 U JP 3277092U JP 2505518 Y2 JP2505518 Y2 JP 2505518Y2
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JP
Japan
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nut
bolt
split
peripheral surface
double
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JP3277092U
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JPH0583434U (ja
Inventor
鉄治 杉山
Original Assignee
曙工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、長尺のボルトに締結す
るためのナット、特に内ナットと外ナットとから成る二
重ナットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ナットは締結後の塗装によって回
転不可能となることを防止するために図9に示すように
割りナットから成る内ナット11に外ナット10を螺合
させるものが提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の二重ナ
ットは、その内ナットが螺合時に内周面の雌ネジ部長手
方向がボルト側面に対して平行になるように形成されて
いるため、外ナットを螺合しても、内ナットのボルトに
対する締付力は、雌ネジ部上端から下端まで均一である
ため、空回りし易く、ボルト上の一か所にロックするに
は、非常に大きな締付力が必要である。而も、外ナット
は緩み易く、内ナットに螺合する手間も掛かる。
【0004】また、図6に示すように両端がワーク4に
固定されている等、ナットを挿入する隙間がないボルト
には取付けることができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、長尺のボルト
に容易に締結することができると共に、緩みが生じない
二重ナットを提供するものである。即ち、その構成と
は、内周面にボルト螺合用の雌ネジが螺刻されると共
に、外周が多角面に形成され、且つ座付き底面がその中
心に向けて上り勾配のテーパー状に形成された二つ割り
の内ナットと、内周面が前記内ナットの外周形状に対応
し、且つ片面の中心に向けて緩勾配に形成され、前記内
ナットに外嵌可能な外ナットとから成ることにある。
【0006】また、両端が塞がれたボルトにも容易に締
結することができる二重ナットを提供するものである。
即ち、その構成とは、前記外ナットの外周にボルトの側
面へ導入するための溝を開口可能としたことにある。
【0007】
【作用】内ナットの座付き底面がその中心に向けて上り
勾配のテーパー状に形成されている。即ち、その座付き
底面がワーク等の平面に密着するようにボルト基端部に
取付けると、内ナットの内周面及び外周それぞれの長手
方向面がボルト先端に向けて、やや下り勾配のテーパー
形状となる。一方、外ナットは内周面が前記内ナットの
外周形状に対応し、且つ片面の中心に向けて緩勾配に形
成され、前記内ナットに外嵌可能である。即ち、外ナッ
トは内ナットに螺合する必要がないと共に、内ナット外
周のテーパー形状に対して逆テーパー形状となるため、
内ナットに強固に締結される。一方、外ナットを締結す
ると、内ナット内周面は前記テーパー形状のため、その
内周面先端部分に特に締付力が集中し、ボルトを噛んだ
ような状態となり、空回りが防止される。
【0008】また、外ナットの外周にボルトの側面へ導
入するための溝を開口可能とすることで、両端が塞がれ
たボルトでも容易に締結することができる。
【0009】
【実施例】図1〜図8は、本考案に係る二重ナットの説
明図である。以下、これらの図面に基づいて本考案を説
明する。本考案に係る二重ナットは、図1(a)に示す
ように内ナット1及び外ナット2から成る。内ナット1
は、図示のように分割内ナット1a,1aに二つ割り可
能で同図(b)に示すように外周1dは六面体に形成さ
れ、内周面にはボルト螺合用の雌ネジ1cが螺刻されて
いる。また、底には、座付き底面1bが形成され、その
底面は図2(b)に示すように中心に向かって上り勾配
となったテーパー面1fとなっている。2は、外ナット
で内ナットに外嵌するための嵌合孔2cが貫設され、そ
の内周面2aは内ナットの外周形状に対応した六面体に
形成されている。また、外周2bは内周面同様に六面体
に形成されている。更に、内周面は図2(a)に示すよ
うに片面の中心に向けて緩勾配に形成されている。
【0010】図3に本考案に係る二重ナットを長尺のボ
ルトに締結するところを示す。分割内ナット1a,1a
をボルト3の基端部を座付き底面1bがワーク4に密着
するように挾持すると、図3(b)に示すように内周面
及び外周それぞれの長手方向面がボルト先端に向けて、
やや下り勾配のテーパー形状となる。そして、外ナット
を嵌合孔の径が小さい面の方を内ナットに外嵌し、外ナ
ットをスパナ等の工具で締結する。この時、内ナットは
前記テーパー形状であるため、図2(b)の1g,1g
で示す部分に締付力が特に集中し、ボルトを噛んだよう
な状態となり、空回りが防止される。一方、外ナットは
内ナットに螺合する必要がなく、外嵌するだけでよい。
そして、外ナット内周面と内ナット外周とは逆テーパー
形状であるため、外ナットは内ナットに強固に締付けら
れ、緩みが防止される。ここで、内ナットの外周にサン
ダー用の砂等を貼着することによって、外ナットの抜止
め対策に万全を期すことができる。また、図8(b)の
8で示す蓋ナットを挿通し、内ナット上面1eへ貼着若
しくは熔着することによって、ナット内への異物の混入
やネジ部の錆を防止することができる。以上のように、
本実施例の二重ナットを用いれば、内ナット及び外ナッ
トが緩むことがない。而も、迅速且つ容易に締結するこ
とができる。
【0011】図4中の5は、外ナットの一例であり、分
割外ナット5a,5aから成り、各分割外ナットは、内
周5cが内ナット1の外周1dの形状に合致する正六面
体に形成され、外周にはボルトの側面へ導入するための
溝5dがそれぞれ開口されている。また、各合わせ面に
はネジ5eが突設されると共に、ネジ挿通孔5fが貫設
され、これに連通してスライド孔5gが形成されてい
る。更に、各内周は、前記外ナット2と同様にテーパー
面となっている。そして、図5に示すように一方のネジ
の頭部が他方のネジ挿通孔から突出するように両分割外
ナットを接合した後に、それぞれのネジの頭部がスライ
ド孔の終端に達するまで両分割外ナットを互いに反対方
向に回転させることによって両分割外ナットは互いにロ
ックされると共に、溝が閉塞され、外ナットが形成され
る。従って、この外ナットを用いれば、図6に示すよう
に各分割外ナットの溝5dをボルト3の側面へ導入し、
前記要領で外ナットを形成することによって両端が塞が
れたボルトでも容易に締結することができる。
【0012】図7は、外ナットの他の変更実施例を示
す。外ナット6は、分割外ナット6a,6aから成り、
各分割外ナットには図示のようにボルト側面へ導入する
ための溝6eと、溝の形状に合致した突部6dとが形成
され、一方の分割外ナットの突部を他方の溝に嵌合でき
るようになっている。また、各分割外ナットの突部の両
側面にはネジ孔6g,6gが、溝の両端部には嵌合した
時に突部のネジ孔と一致する位置にネジ孔6f,6fが
それぞれ貫設されている。そして、両分割外ナットを嵌
合し、ネジ6hをネジ孔6fからネジ孔6g,6gを介
して反対側のネジ孔6fへねじ込んで両分割外ナットを
ロックするようになっている。尚、図8(b)の溝を形
成した蓋ナット9を用いることもできる。以上のように
本実施例の外ナットを用いても、前記同様に両端が塞が
れたボルトに二重ナットを容易に締結することができ
る。
【0013】図8(a)は、内ナットの変更実施例を示
す。この内ナット1は、分割内ナット同士を接続部材7
で接続したもので、ボルトを挾む時の内ナットの落下と
紛失を防止できるものである。接続部材7は、薄板状の
金属やプラスチック等で形成され、各分割内ナットの座
部端部に貼着若しくは熔着されている。
【0014】尚、上記各実施例において、内ナット外周
及び外ナット内外周の形状は、仕様に応じて六面体以外
の多角面にも形成可能である。更に、分割外ナットの構
造や蓋ナットの形状も上記実施例のものに限定されるこ
となく、同様の効果を奏することができるものであれば
他のものに適宜変更可能である。
【0015】
【考案の効果】本考案の二重ナットを用いれば、内ナッ
ト及び外ナットが緩むことがなく、長尺のボルトでも迅
速且つ容易に締結することができる。而も、外ナットの
変更によって両端が塞がれたボルトにも同様に締結する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の二重ナットの分解説明図である。
【図2】内ナット及び外ナットそれぞれのテーパー面を
示す説明図である。
【図3】内ナット及び外ナットを長尺のボルトに取付け
る状態を示す説明図である。
【図4】外ナットに分割外ナットを用いた変更実施例を
示す説明図である。
【図5】分割外ナットと分割内ナットのそれぞれ接合し
た状態を示す説明図である。
【図6】二重ナットを両端が塞がれたボルトに取付ける
ところを示す説明図である。
【図7】外ナットの変更実施例を示す説明図である。
【図8】内ナットの変更実施例及び蓋ナットを示す説明
図である。
【図9】従来の二重ナットを示す説明図である。
【符号の説明】
1・・内ナット、1a・・分割内ナット、1b・・座付
き底面、1c・・雌ネジ、1d・・外周、1e,2d・
・上面、1f,1g・・内ナット内周面先端部、2e・
・テーパー面、2,5,6・・外ナット、2a・・内
周、2b・・外周面、2c,5b,6b・・嵌合孔、3
・・ボルト、4・・ワーク、5a,6a・・分割外ナッ
ト、5c,6c・・内周、5d,6e・・溝、5e・・
ネジ、5f・・ネジ挿通孔、5g・・スライド孔、6d
・・突部、6f,6g・・ネジ孔、6h・・ネジ、7・
・接続部材、8,9・・蓋ナット、10・・従来の外ナ
ット、11・・従来の内ナット。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面にボルト螺合用の雌ネジが螺刻され
    ると共に、外周が多角面に形成され、且つ座付き底面が
    その中心に向けて上り勾配のテーパー状に形成された二
    つ割りの内ナットと、内周面が前記内ナットの外周形状
    に対応し、且つ片面の中心に向けて緩勾配に形成され、
    前記内ナットに外嵌可能な外ナットとから成ることを特
    徴とする二重ナット。
  2. 【請求項2】前記外ナットの外周にボルトの側面へ導入
    するための溝を開口可能としたことを特徴とする二重ナ
    ット。
JP3277092U 1992-04-17 1992-04-17 二重ナット Expired - Lifetime JP2505518Y2 (ja)

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JP3277092U JP2505518Y2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 二重ナット

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JP3277092U JP2505518Y2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 二重ナット

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JPH0583434U JPH0583434U (ja) 1993-11-12
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Families Citing this family (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3944758B2 (ja) * 1997-10-24 2007-07-18 日本発条株式会社 簡易締結装置
JP4148568B2 (ja) * 1998-04-23 2008-09-10 秀明 隠岐 スライドナット
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JP6842017B2 (ja) * 2016-12-15 2021-03-17 株式会社Mmr技研 ナット、部材固定具及び部材固定構造

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JPH0583434U (ja) 1993-11-12

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