JPH0519606Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0519606Y2 JPH0519606Y2 JP12949087U JP12949087U JPH0519606Y2 JP H0519606 Y2 JPH0519606 Y2 JP H0519606Y2 JP 12949087 U JP12949087 U JP 12949087U JP 12949087 U JP12949087 U JP 12949087U JP H0519606 Y2 JPH0519606 Y2 JP H0519606Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw
- inclined wall
- female
- threaded hole
- tightening device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 9
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Connection Of Plates (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は締めつけたねじの緩みを未然に防止
することを目的としたビスの締めつけ装置に関す
るものである。
することを目的としたビスの締めつけ装置に関す
るものである。
(従来の技術)
従来ビス或いはボルトの締めつけによつて得ら
れる引つ張り力によつてめねじ孔を絞り、めねじ
孔でビス等を強く抱持することによつて緩み止め
効果を得るようにいたビス等の締めつけ装置とし
ては、実開昭61−49619号のものが知られている。
れる引つ張り力によつてめねじ孔を絞り、めねじ
孔でビス等を強く抱持することによつて緩み止め
効果を得るようにいたビス等の締めつけ装置とし
ては、実開昭61−49619号のものが知られている。
この装置は第6図に示すように、めねじ孔21
の外側に傾斜壁22を形成したものであつた。
の外側に傾斜壁22を形成したものであつた。
(考案により解決しようとする問題点)
上記従来の技術においては、傾斜壁の変形を容
易にする為の配慮がなされていなかつたので、め
ねじ孔21の内壁が上下に亘り均等に内側へ締め
つけられることができず、めねじ孔21の端部2
1a部分のみが大きく変形し、該部のみがビス等
を強く抱持するに過ぎない、という問題点があつ
た。
易にする為の配慮がなされていなかつたので、め
ねじ孔21の内壁が上下に亘り均等に内側へ締め
つけられることができず、めねじ孔21の端部2
1a部分のみが大きく変形し、該部のみがビス等
を強く抱持するに過ぎない、という問題点があつ
た。
(問題点を解決する為の手段)
この考案のビスの締めつけ装置は、ビス螺合用
のめねじ孔を有するビスの締めつけ装置におい
て、前記めねじ孔の外側にビスの先端に向けて凸
とした傾斜壁を環状に設け、該傾斜壁に傾斜壁変
形用の切欠部を、めねじを切断しない位置で設け
ることにより、上記従来の問題点を解決したもの
である。
のめねじ孔を有するビスの締めつけ装置におい
て、前記めねじ孔の外側にビスの先端に向けて凸
とした傾斜壁を環状に設け、該傾斜壁に傾斜壁変
形用の切欠部を、めねじを切断しない位置で設け
ることにより、上記従来の問題点を解決したもの
である。
この考案において、ビスはボルトを含むもので
あり、またこの考案の装置は板金に直接ビスを締
めつけるものの他、ナツトに適用することもでき
る。
あり、またこの考案の装置は板金に直接ビスを締
めつけるものの他、ナツトに適用することもでき
る。
(考案の作用)
この考案において、傾斜壁に形成した切欠部
は、ボルト締めつけ時における傾斜壁の撓み変形
を容易にし、めねじ孔の上下に亘り均等にビス側
へ変形させる作用を奏する。したがつて、めねじ
孔の上下に亘り均等にビスを抱持することとな
り、上記従来の問題点は解決される。
は、ボルト締めつけ時における傾斜壁の撓み変形
を容易にし、めねじ孔の上下に亘り均等にビス側
へ変形させる作用を奏する。したがつて、めねじ
孔の上下に亘り均等にビスを抱持することとな
り、上記従来の問題点は解決される。
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
(実施例 1)
第1図ないし第3図の実施例は、ビスを直接板
金に締めつけるようにしたものであつて、板金1
にめねじ孔2が設けてあり、該めねじ孔2の外側
には断面円弧状の傾斜壁3が環状に形成しある。
該傾斜壁3の表裏両面には撓み溝4が複数本、放
射状に形成してあり、該撓み溝4の先端とめねじ
5との間には無溝部6を設けて、めねじ5が撓み
溝4によつて切断されないようにしてある。
金に締めつけるようにしたものであつて、板金1
にめねじ孔2が設けてあり、該めねじ孔2の外側
には断面円弧状の傾斜壁3が環状に形成しある。
該傾斜壁3の表裏両面には撓み溝4が複数本、放
射状に形成してあり、該撓み溝4の先端とめねじ
5との間には無溝部6を設けて、めねじ5が撓み
溝4によつて切断されないようにしてある。
この実施例において、ビス7をめねじ5に螺合
させて締めつけると、ビス7の締めつけ力によつ
て板金1のめねじ孔周縁部には第1図矢示8方向
の力が働き、同時に矢示9方向へ絞られる。ここ
で、傾斜壁3には撓み溝4が設けてあるのでめね
じ孔周縁部は無理なく絞られ、めねじ5はビスの
軸に平行な状態を維持し、めねじ5の上下に亘り
均等にビス7を強く抱持する。
させて締めつけると、ビス7の締めつけ力によつ
て板金1のめねじ孔周縁部には第1図矢示8方向
の力が働き、同時に矢示9方向へ絞られる。ここ
で、傾斜壁3には撓み溝4が設けてあるのでめね
じ孔周縁部は無理なく絞られ、めねじ5はビスの
軸に平行な状態を維持し、めねじ5の上下に亘り
均等にビス7を強く抱持する。
めねじ5がビス7を強く抱持すると、めねじ5
とビスのおねじとの間の間隙が可及的に0となり
両者は強く噛み合い、一体化する。また、ねじ山
部分ではビス7による矢示8方向の引つ張り力と
傾斜壁3の矢示10方向の弾性反発力とが均衡し
ており、該部の力は0となる。したがつて、ビス
7はめねじ5の強固に固定され、進動等によつて
緩む虞れはない。
とビスのおねじとの間の間隙が可及的に0となり
両者は強く噛み合い、一体化する。また、ねじ山
部分ではビス7による矢示8方向の引つ張り力と
傾斜壁3の矢示10方向の弾性反発力とが均衡し
ており、該部の力は0となる。したがつて、ビス
7はめねじ5の強固に固定され、進動等によつて
緩む虞れはない。
尚、傾斜壁3の撓みによつてめねじ5がねじ山
の限界までおねじに食い込むと、反力によつて傾
斜壁3には矢示11方向の力が働く。そして撓み
溝4の部分において傾斜壁3は同方向へ逃げるの
で、締めつけ過剰によりねじ山が破壊される虞れ
はない。
の限界までおねじに食い込むと、反力によつて傾
斜壁3には矢示11方向の力が働く。そして撓み
溝4の部分において傾斜壁3は同方向へ逃げるの
で、締めつけ過剰によりねじ山が破壊される虞れ
はない。
通常のビスの締めつけにおいてはビスの引つ張
り力にのみ頼り、おねじとめねじとは片面のみで
圧接しているのみ対して、上記においては両ねじ
間の間隙が可及的に0となつているので、両ねじ
は両面において圧接している。したがつて固着強
度は通常の固着状態の2倍となるので、通常3山
以上必要とされるねじ山は、1.5乃至2山で足り
ることとなる。よつて、比較的薄い板金にビスを
固着させる場合に好適である。
り力にのみ頼り、おねじとめねじとは片面のみで
圧接しているのみ対して、上記においては両ねじ
間の間隙が可及的に0となつているので、両ねじ
は両面において圧接している。したがつて固着強
度は通常の固着状態の2倍となるので、通常3山
以上必要とされるねじ山は、1.5乃至2山で足り
ることとなる。よつて、比較的薄い板金にビスを
固着させる場合に好適である。
上記実施例においては、傾斜壁3をテーパー状
としたが、弧状としても同様である。また切欠部
として撓み溝4を両面に設けたが、片面でも足
り、更に複数の孔を同一円周上に設けてもよい。
としたが、弧状としても同様である。また切欠部
として撓み溝4を両面に設けたが、片面でも足
り、更に複数の孔を同一円周上に設けてもよい。
(実施例 2)
第4図及び第5図の実施例は、ナツトに適用し
たものある。このナツト12は断面弧状であっ
て、傾斜壁3の表裏両面に撓み溝4を複数放射状
に設けて構成してあり、一端部には垂直壁13を
設け平面6角形のスパナ係止部を形成している。
たものある。このナツト12は断面弧状であっ
て、傾斜壁3の表裏両面に撓み溝4を複数放射状
に設けて構成してあり、一端部には垂直壁13を
設け平面6角形のスパナ係止部を形成している。
このナツト12を用いてビス7を締めつける場
合の作用、効果は上記第1図乃至第3図の実施例
と同様である。
合の作用、効果は上記第1図乃至第3図の実施例
と同様である。
(考案の効果)
この考案によれば、めねじ孔の周囲に傾斜壁を
形成し、該傾斜壁に切欠部を設けたので、ビス締
めつけ時に傾斜壁は無理なくビス方向へ変形し、
めねじはビスと平行状態を維持しつつこれを強く
抱持する。また傾斜壁は弾性を有しているので、
ねじの噛み合い部においてビスの引つ張り力と傾
斜壁の反発力とが均衡しており、該部での力が0
となる。したがつてめねじとおねじとは強く噛み
合つて一体化した状態となるので、振動等がかか
つても締めつけが緩む虞れがない。
形成し、該傾斜壁に切欠部を設けたので、ビス締
めつけ時に傾斜壁は無理なくビス方向へ変形し、
めねじはビスと平行状態を維持しつつこれを強く
抱持する。また傾斜壁は弾性を有しているので、
ねじの噛み合い部においてビスの引つ張り力と傾
斜壁の反発力とが均衡しており、該部での力が0
となる。したがつてめねじとおねじとは強く噛み
合つて一体化した状態となるので、振動等がかか
つても締めつけが緩む虞れがない。
また、切欠部はめねじを切断しない位置に形成
したので、めねじは上下に亘り連続状態を保つて
いる。したがつて切欠部の存在によりめねじ強度
が低下することもない。
したので、めねじは上下に亘り連続状態を保つて
いる。したがつて切欠部の存在によりめねじ強度
が低下することもない。
一方、緩めるときには大きな初期力を与えてお
ねじとめねじとの一体化を解除すれば、傾斜壁の
弾性復元力が働くので、小さな力で容易に緩める
ことができる。
ねじとめねじとの一体化を解除すれば、傾斜壁の
弾性復元力が働くので、小さな力で容易に緩める
ことができる。
第1図はこの考案の第1の実施例の断面図、第
2図は同じく板金の断面図、第3図は同じく底面
図、第4図は同じく第2の実施例の断面図、第5
図は同じくナツトの斜視図、第6図は従来例の断
面図である。 1……板金、2……めねじ孔、3……傾斜壁、
4……撓み溝、5……めねじ、6……無溝部、7
……ビス、12……ナツト。
2図は同じく板金の断面図、第3図は同じく底面
図、第4図は同じく第2の実施例の断面図、第5
図は同じくナツトの斜視図、第6図は従来例の断
面図である。 1……板金、2……めねじ孔、3……傾斜壁、
4……撓み溝、5……めねじ、6……無溝部、7
……ビス、12……ナツト。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 ビス螺合用のめねじ孔を有するビスの締めつ
け装置において、前記めねじ孔の外側にビスの
先端に向けて凸とした傾斜壁を環状に設け、該
傾斜壁に傾斜壁変形用の切欠部を、めねじを切
断しない位置で設けたビスの締めつけ装置。 2 傾斜壁は、テーパー壁又は弧状壁とした実用
新案登録請求の範囲第1項記載のビスの締めつ
け装置。 3 切欠部は溝又は孔とした実用新案登録請求の
範囲第1項記載のビスの締めつけ装置。 4 溝は、傾斜壁の表裏両面に設けた実用新案登
録請求の範囲第3項記載のビスの締めつけ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12949087U JPH0519606Y2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12949087U JPH0519606Y2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6435215U JPS6435215U (ja) | 1989-03-03 |
JPH0519606Y2 true JPH0519606Y2 (ja) | 1993-05-24 |
Family
ID=31383812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12949087U Expired - Lifetime JPH0519606Y2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0519606Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2842061B2 (ja) * | 1992-07-15 | 1998-12-24 | 株式会社ダイフク | 締結部を有する枠組棚 |
JP2000192928A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-11 | Nozawa Corp | セメント成形板用ナット |
US8419556B2 (en) | 2008-08-27 | 2013-04-16 | Honda Motor Co., Ltd. | Nut, female thread machining device and female thread machining method |
JP6597480B2 (ja) * | 2016-05-24 | 2019-10-30 | 株式会社豊田自動織機 | バスバー組付構造及び電池モジュール |
-
1987
- 1987-08-26 JP JP12949087U patent/JPH0519606Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6435215U (ja) | 1989-03-03 |
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