JP6637150B1 - ケーブルグランド - Google Patents

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Abstract

【課題】壁体の厚みが薄い場合であっても、突起部が壁体から突出されないようにすることが可能なケーブルグランドを提供する。【解決手段】ケーブルグランドは、グランド本体とスリーブとキャップとロックナットとを備える。ケーブルグランドは、グランド本体の取付部に回止め溝が形成されているとともに、グランド本体の取付部に嵌め込まれ、ロックナットと壁体との間に配置されるワッシャを備える。ワッシャの円環板状のワッシャ本体には、グランド本体を壁体に取り付けた状態で、取付部の回止め溝に嵌り込む舌片と、壁体の取付孔の周縁に形成された切欠きに嵌り込む突起部とが形成されている。突起部は、ワッシャ本体から壁体側に突出するように半抜き加工されて形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ケーブルを保持するケーブルグランドに関する。
電気機器にケーブルを接続する際、電気機器の筐体等に取り付けたケーブルグランドを介してケーブルを保持する技術が公知である(例えば、特許文献1参照)。
ケーブルグランドとしては、例えば、ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって鍔部及びその鍔部を挟んだ両側に雄ねじが形成された筒状のグランド本体、このグランド本体に嵌め込まれるスリーブ、グランド本体の一方側(スリーブが嵌め込まれる側)の雄ねじにねじ込まれるキャップ(袋ナット)、及びグランド本体を壁体に固定するロックナットなどを備えたものがある。
このようなケーブルグランドでは、グランド本体の他方側の雄ねじを、電気機器の筐体の壁体(以下、電気機器の壁体ともいう)に形成された取付孔に壁体の表側から差し込んだ状態で、その他方側の雄ねじにロックナットを壁体の裏側(筐体の内側)からねじ込むことによってグランド本体を壁体に取り付ける。その後に、スリーブの挿通孔にケーブルを挿通した状態で当該スリーブをグランド本体に嵌め込み、グランド本体の一方側の雄ねじにキャップをねじ込んでスリーブを締め付ける。このようにしてキャップにてスリーブを締め付けることにより、スリーブが縮径方向に変形し、スリーブの挿通孔の内周面とケーブルの外周面とが密着する。これによって、電気機器の筐体内に水、油、塵、埃などが侵入するのを防止することができるとともに、ケーブル自体をしっかりと保持・固定することができる。
なお、上記ケーブルグランドにおいて、グランド本体の鍔部は例えば略六角形状に形成されており、スパナ等の工具を掛けることができる。
ところで、上記構造のケーブルグランドにあっては、壁体に取り付けたグランド本体にキャップをねじ込む際に、例えば、キャップの締め付け力が大きい場合、グランド本体が回転してしまい、グランド本体及びロックナットが緩むことがある。また、キャップをグランド本体に締め付けた後に、キャップを緩める際にグランド本体及びロックナットが緩むことがある。そして、グランド本体やロックナットが緩んだままの状態で作業を終了すると、グランド本体の鍔部と取付側の壁体との間に配置するパッキンの面圧(鍔部がパッキンを押圧する面圧)を確保することができなくなり、ケーブルグランドの気密・水密性が低下して漏水等が生じるおそれがある。
そこで、従来では、壁体に対してグランド本体が回り止めされたケーブルグランドが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2のケーブルグランドは、壁体とロックナットとの間に配置されるワッシャを備え、そのワッシャには第1舌片及び第2舌片が設けられている。また、グランド本体の取付部には回止め溝が形成され、壁体の取付孔の周縁には切欠きが形成されている。そして、ワッシャの第1舌片がグランド本体の回止め溝に嵌り込むとともに、ワッシャの第2舌片が壁体の切欠きに嵌り込むことにより、壁体に対するグランド本体の回転が規制される。
ここで、第2舌片(突起部)は、曲げ加工されて形成されており、ワッシャの内縁部から壁体側に向けて延びるように形成されている。壁体の厚みが第2舌片の長さに比べて大きいことから、壁体の切欠き内に第2舌片が配置され、第2舌片が壁体から突出されていない。
特開2007−37364号公報 特許第6239696号公報
しかしながら、上記した従来のケーブルグランドでは、壁体の厚みが薄い場合に、第2舌片が壁体から突出してグランド本体の鍔部と干渉するおそれがある。そこで、第2舌片を短くすることが考えられるが、第2舌片が曲げ加工で形成されているので、第2舌片を短くするにも限界がある。すなわち、加工限界により、最小曲げ高さ(長さ)よりも小さい第2舌片を2次加工なしでは形成することができない。また、第2舌片は壁体切欠き形状との接触により、グランド本体をスパナなどで固定することなく、キャップの締め付けあるいは緩めを行ったとき、第2舌片形成部に過大な曲げモーメントが作用し、ワッシャの破壊的損傷招く恐れがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、壁体の厚みが薄い場合であっても、突起部が壁体から突出されないようにすることが可能なケーブルグランドを提供することである。
本発明によるケーブルグランドは、ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって、鍔部とその鍔部を挟んだ両側にそれぞれ設けられた円筒形状のケーブル保持部及び取付部とを有し、それらケーブル保持部及び取付部の外周面にそれぞれ雄ねじが形成されたグランド本体と、前記ケーブルを通す挿通孔を有し、前記ケーブル保持部に嵌め込まれるスリーブと、前記ケーブル保持部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成されたキャップと、前記取付部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成されたロックナットと、を備え、前記グランド本体の取付部を、ケーブルグランドを取り付ける壁体に形成された取付孔に差し込んだ状態で、その取付部に前記ロックナットをねじ込むことにより前記グランド本体を前記壁体に取り付け、前記グランド本体のケーブル保持部に前記スリーブを嵌め込んだ状態で前記キャップを当該ケーブル保持部にねじ込む構造のケーブルグランドにおいて、前記グランド本体の取付部に回止め溝が形成されているとともに、前記グランド本体の取付部に嵌め込まれ、前記ロックナットと前記壁体との間に配置されるワッシャを備え、前記ワッシャの円環板状のワッシャ本体には、前記グランド本体を前記壁体に取り付けた状態で、前記取付部の回止め溝に嵌り込む舌片と、前記壁体の取付孔の周縁に形成された切欠きに嵌り込む突起部とが形成され、前記突起部は、前記ワッシャ本体の内縁部に配置され、前記ワッシャ本体から前記壁体側に突出するように半抜き加工されて形成され、前記切欠き及び前記突起部は、軸方向から見て半円状に形成されている。
このように構成することによって、半抜き加工では曲げ加工に比べて突起部の突出量を小さくすることができるので、壁体の厚みが薄い場合であっても、突起部が壁体から突出されないようにすることができる。
本発明のケーブルグランドによれば、壁体の厚みが薄い場合であっても、突起部が壁体から突出されないようにすることができる。
本実施形態によるケーブルグランドを示した斜視図である。 図1のケーブルグランドを示した分解斜視図である。 図1のケーブルグランドを示した断面図である。 図2のワッシャの一方面を示した斜視図である。 図2のワッシャの他方面を示した斜視図である。 本実施形態のケーブルグランドにおいて壁体の取付孔にワッシャが嵌め合された状態を示した斜視図である。 本実施形態のケーブルグランドにおいてグランド本体の取付部が壁体の取付孔に挿入された状態を示した斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態のケーブルグランド100は、図2に示すように、グランド本体1、キャップ2、スリーブ3、スリーブコレット4、パッキン5、ロックナット6、及びワッシャ7などを備えている。
グランド本体1は、略円筒形状の部材(例えば樹脂製)であって、軸方向(円筒の軸方向)の中央部に略六角形状の鍔部12が形成されており、この鍔部12を挟んだ両側(X1及びX2方向側)に、それぞれ円筒形状のケーブル保持部11と取付部13とが形成されている。ケーブル保持部11の外周面には雄ねじ111が形成されている。また、取付部13の外周面には雄ねじ131が形成されている。取付部13は、後述する電気機器の筺体160の壁体161(以下、電気機器の壁体161ともいう)に形成された取付孔161aに差し込まれる。
なお、以下の説明では、グランド本体1のケーブル保持部11側(ケーブルグランド100のキャップ2側)を前方側という。
また、グランド本体1には、ケーブル挿通用の挿通孔(貫通孔)1aが軸方向に沿って形成されている。挿通孔1aは段付き孔であって、当該挿通孔1aの軸方向の途中には、後述するスリーブ3が圧入される円すいテーパ面112が形成されており、この円すいテーパ面112の前方側からスリーブ3が嵌め込まれる。
さらに、グランド本体1には、取付部13の外周面に、軸方向に沿って延びる1条の回止め溝132が形成されている。この回止め溝132の深さは、雄ねじ131のねじ山の高さよりも大きい。また、回止め溝132の幅は、後述するワッシャ7の舌片73が嵌り込むことが可能な大きさとなっている。
スリーブ3は、筒体(例えばゴム製)であって、ケーブル150(図3参照)を通す挿通孔3aが軸方向に沿って形成されている。スリーブ3の軸方向の長さは、スリーブ3がグランド本体1のケーブル保持部11に嵌まり込んだ状態で、グランド本体1の端部(前方側の端部)から所定量突出する長さとなっている。
スリーブコレット4は、スリーブ3に装着され、スリーブ3が圧入される際の変形を規正するように構成されている。このスリーブコレット4は、円筒状に形成された円筒状部4aと、円筒状部4aの一方端部(X1方向側の端部)に形成された内フランジ部4bとを有する。スリーブコレット4には、ケーブル150が挿通される開口部4cが設けられている。
円筒状部4aは、スリーブ3の外周面を覆うように形成され、スリーブ3とケーブル保持部11の内周面との間に介在されるように構成されている。円筒状部4aの他方側(X2方向側)には、縮径しやすくするための複数のスリット41が形成されている。スリット41は、軸方向に延びるように形成され、周方向に間隔を隔てて配置されている。内フランジ部4bは、スリーブ3の一方端面(X1方向側の端面)を覆うように形成され、スリーブ3とキャップ2の頂壁部2aとの間に介在されるように構成されている。
キャップ2は、外周面が略六角形状の周壁部2bと、その周壁部2bの前方側を覆う前壁部2aとを有する袋ナット状の部材(例えば樹脂製)である。周壁部2bの内周面には、グランド本体1のケーブル保持部11の雄ねじ111に噛み合う雌ねじ22が形成されている。前壁部2aの中央には、ケーブル150を通すための円形孔21が形成されている。
パッキン5は、円形孔5aを有する円環状の部材(例えばゴム製)であって、グランド本体1の鍔部12と電気機器の壁体161との間に挟み込まれる(図1及び図3参照)。パッキン5の内径は、取付孔161aの直径とほぼ一致するように形成され、パッキン5の外径は、鍔部12の外径とほぼ一致するように形成されている。
ロックナット6は、グランド本体1を電気機器の壁体161に固定するためのナット(例えば樹脂製)であって、グランド本体1の取付部13の雄ねじ131に噛み合う雌ねじ61が形成されている。
ワッシャ7は、円形孔7aを有する円環状の部材(例えば板金製)であって、壁体161に対するグランド本体1の回り止めを行うことにより、グランド本体1(及びロックナット6)の緩みを防止するように構成されている。ワッシャ7は、図4及び図5に示すように、ワッシャ本体71と、突起部72と、舌片73とを含んでいる。
ワッシャ本体71は、円形孔7aを有する円環板状に形成されている。このワッシャ本体71は、壁体161とロックナット6との間に挟み込まれるように形成されており、壁体161が接触される一方面7b(図4参照)と、ロックナット6が接触される他方面7c(図5参照)とを有する。ワッシャ本体71には、周方向に180度の間隔を隔てて突起部72及び舌片73が設けられている。ワッシャ本体71の内径は、取付孔161aの直径とほぼ一致するように形成され、ワッシャ本体71の外径は、ロックナット6の外径よりも若干大きくなるように形成されている。
突起部72は、後述する取付孔161aの切欠き161b(図6参照)に嵌合され、回転方向(周方向)において切欠き161bと係合するように構成されている。この突起部72は、ワッシャ本体71の一方面7bから壁体161側(X1方向側)に突出するように半抜き加工(ハーフパンチ加工)されて形成されている。このため、ワッシャ本体71の他方面7cには、突起部72と対応する凹部72aが形成されている。突起部72は、軸方向から見て半円状に形成され、ワッシャ本体71の内縁部に配置されている。突起部72の一方面7bからの突出量は、ワッシャ本体71の厚みよりも小さく、たとえばワッシャ本体71の厚みの半分に設定されている。また、図3に示すように、突起部72の突出量が壁体161の厚みよりも小さく、突起部72が切欠き161b内に収容されている。つまり、突起部72が壁体161から外部側(X1方向側)に突出されておらず、突起部72がパッキン5及び鍔部12と干渉しないようになっている。
舌片73は、取付部13の回止め溝132(図7参照)に嵌合され、回転方向において回止め溝132と係合するように構成されている。この舌片73は、曲げ加工されて形成されており、図5に示すように、根元側部分731及び先端側部分732を有する。根元側部分731は、ワッシャ本体71の内縁部から径方向内側に延びるように形成されている。先端側部分732は、根元側部分731の径方向における内側端部からロックナット6側(壁体161側とは反対側)に延びるように形成されている。先端側部分732は、回止め溝132に沿って軸方向に延びるように形成されている。先端側部分732の軸方向の長さは、ワッシャ本体71の厚みよりも大きく、壁体161の厚みよりも大きい。また、先端側部分732は、図3に示すように、筐体160の内部側(X2方向側)に延びていることから、鍔部12と干渉しない。なお、先端側部分732は、ロックナット6の雌ねじ部61よりも径方向内側に配置されており、ロックナット6とも干渉しないようになっている。
そして、ケーブルグランド100を取り付ける電気機器の壁体161には、図2及び図3に示すように、円形の取付孔161aが形成されている。取付孔161aの直径は、グランド本体1の取付部13の雄ねじ131の外径よりも所定量だけ大きい(例えば、取付孔161aの直径とワッシャ7の円形孔7aの直径とは略等しい)。さらに、取付孔161aの周縁の1箇所(取付孔161aの最下部となる位置)には切欠き161bが形成されている。切欠き161bは、軸方向から見て半円状に形成され、ワッシャ7の突起部72が嵌り込むことが可能な形状寸法となっている。
上記したように、ケーブルグランド100では、壁体161の切欠き161bとワッシャ7の突起部72とが係合されるとともに、ワッシャ7の舌片73とグランド本体1の回止め溝132とが係合されている。このため、壁体161に対してワッシャ7が回り止めされ、ワッシャ7に対してグランド本体1が回り止めされている。したがって、ケーブルグランド100では、グランド本体1が壁体161に対して回り止めされているので、グランド本体1及びロックナット6の緩みを防止することが可能である。
次に、以上の構造のケーブルグランド100の取付手順について説明する。
(S1)まず、スリーブ3及びキャップ2をグランド本体1から分解しておく。また、スリーブ3にスリーブコレット4を装着する。
(S2)グランド本体1の取付部13にパッキン5を嵌め込み、その取付部13を電気機器の壁体161の取付孔161aに当該壁体161の表側(電子機器の筐体160の表側)から差し込む。この差し込み時において取付部13の回止め溝132を真上に向けた状態としておく。また、グランド本体1の鍔部12と壁体161との間にパッキン5を挟んだ状態としておく。
(S3)壁体161の取付孔161aに差し込んだグランド本体1の取付部13(壁体161の裏側に突出している部分)に、ワッシャ7を、一方面7bを前方側(壁体161側)に向けた状態で壁体161の裏側から嵌め込む。このとき、ワッシャ7の舌片73を取付部13の回止め溝132に嵌め込むとともに、突起部72を取付孔161aの切欠き161bに嵌め込む。
この状態で、壁体161の裏側(電子機器の筐体160の内側)からロックナット6を取付部13の雄ねじ131(壁体161の裏側に突出している部分の雄ねじ131)にねじ込むことによって、グランド本体1を壁体161に取り付ける(固定する)。この取付状態では、壁体161とロックナット6との間にワッシャ7が挟み込まれ、そのワッシャ7の舌片73と突起部72とがそれぞれがグランド本体1の回止め溝132と壁体161の切欠き161bとに嵌り込んだ状態となる。これにより、グランド本体1の壁体161に対する回転が規制される。
(S4)以上のグランド本体1の取付が完了した後、スリーブ3及びキャップ2にケーブル150を通した状態で、スリーブ3をグランド本体1のケーブル保持部11に嵌め込み、次いでキャップ2の雌ねじ22をグランド本体1の雄ねじ111に合わせてキャップ2をグランド本体1にねじ込んでゆく。このキャップ2のねじ込み過程において、テーパ部112とケーブル150との間にスリーブ3が押し込まれ、スリーブ3が弾性変形して圧入される。その際に、スリーブコレット4がテーパ部112に沿って縮径するように弾性変形されることによってスリーブ3の変形が規正される。そして、キャップ2のねじ込み(締め付け)が完了した状態で、スリーブ3の挿通孔3aの内周面とケーブル150の外周面とが密着する。これによって、電気機器の筐体160内に塵や埃などが侵入するのを防止することができるとともに、ケーブル150をしっかりと保持・固定することができる。
−効果−
本実施形態では、上記のように、グランド本体1の取付部13に嵌め込まれ、電気機器の壁体161とロックナット6との間に配置されるワッシャ7を備え、そのワッシャ7に舌片73と突起部72とを設けている。そして、グランド本体1を壁体161に取り付けた状態で、ワッシャ7の舌片73がグランド本体1の回止め溝132に嵌り込むとともに、ワッシャ7の突起部72が壁体161の切欠き161bに嵌り込む構造としているので、グランド本体1が回転しようとしても、舌片73が回止め溝132に係止し、突起部72が切欠き161bに係止することにより、グランド本体1の回転が規制される。これによって、グランド本体1の鍔部12をスパナ等の工具にて固定しない状態で、グランド本体1にキャップ2をねじ込む場合であっても、グランド本体1及びロックナット6が緩むことを防止することができる。また、キャップ2を緩める作業を、グランド本体1の鍔部12を固定しない状態で行う場合にも、グランド本体1及びロックナット6が緩むことを防止することができる。したがって、本実施形態のケーブルグランド100では、グランド本体1及びロックナット6が緩むことによって発生する不具合、例えば、パッキン5の面圧(グランド本体1の鍔部12がパッキン5を押圧する面圧)が減少することにより生じる漏水等のおそれがなくなるので、ケーブルグランド100の気密・液密性を確保することができる。しかも、本実施形態のケーブルグランド100にあっては、グランド本体1及びロックナット6の緩みを防止するワッシャ7を壁体161の裏側(電子機器の筐体160の内側)に配置しているので、ワッシャ7が外側から見えることがなく、外観の見栄えが悪くなることもない。
また、本実施形態では、半抜き加工で突起部72をワッシャ7に形成することによって、曲げ加工の場合に比べて突起部72の突出量を小さくすることができるので、壁体161の厚みが薄い場合であっても、突起部72が壁体161から突出されないようにすることができる。したがって、壁体161の厚みが薄い場合であっても、ワッシャ7によってグランド本体1の壁体161に対する回り止めを行うことができる。
また、本実施形態では、突起部72の突出量を小さくすることによって、キャップ2の締緩時に突起部72に作用するモーメントを小さくすることができるので、突起部72の変形を抑制することができる。
また、本実施形態では、突起部72及び切欠き161bを半円状にすることによって、突起部72及び切欠き161bの接触面積を大きくすることができるので、キャップ2の締緩時に突起部72に入力される荷重を分散することができる。突起部72への荷重は曲げモーメントからせん断荷重に変換することができ、ワッシャ7の破壊的損傷を回避することができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、突起部72及び切欠き161bが半円状に形成される例を示したが、これに限らず、突起部及び切欠きが半円状以外の形状に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、1組の突起部72及び切欠き161bが設けられる例を示したが、これに限らず、複数組の突起部及び切欠きが設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、1組の舌片73及び回止め溝132が設けられる例を示したが、これに限らず、複数組の舌片及び回止め溝が設けられていてもよい。
本発明は、電気機器等にケーブルを保持する際に使用されるケーブルグランドに利用可能である。
1 グランド本体
2 キャップ
3 スリーブ
3a 挿通孔
6 ロックナット
7 ワッシャ
11 ケーブル保持部
12 鍔部
13 取付部
22 雌ねじ
61 雌ねじ
71 ワッシャ本体
72 突起部
73 舌片
100 ケーブルグランド
111 雄ねじ
131 雄ねじ
132 回止め溝
150 ケーブル
161 壁体
161a 取付孔
161b 切欠き

Claims (1)

  1. ケーブルの挿通が可能な筒状の部材であって、鍔部とその鍔部を挟んだ両側にそれぞれ設けられた円筒形状のケーブル保持部及び取付部とを有し、それらケーブル保持部及び取付部の外周面にそれぞれ雄ねじが形成されたグランド本体と、
    前記ケーブルを通す挿通孔を有し、前記ケーブル保持部に嵌め込まれるスリーブと、
    前記ケーブル保持部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成されたキャップと、
    前記取付部の雄ねじに噛み合う雌ねじが形成されたロックナットと、を備え、
    前記グランド本体の取付部を、ケーブルグランドを取り付ける壁体に形成された取付孔に差し込んだ状態で、その取付部に前記ロックナットをねじ込むことにより前記グランド本体を前記壁体に取り付け、前記グランド本体のケーブル保持部に前記スリーブを嵌め込んだ状態で前記キャップを当該ケーブル保持部にねじ込む構造のケーブルグランドにおいて、
    前記グランド本体の取付部に回止め溝が形成されているとともに、
    前記グランド本体の取付部に嵌め込まれ、前記ロックナットと前記壁体との間に配置されるワッシャを備え、
    前記ワッシャの円環板状のワッシャ本体には、前記グランド本体を前記壁体に取り付けた状態で、前記取付部の回止め溝に嵌り込む舌片と、前記壁体の取付孔の周縁に形成された切欠きに嵌り込む突起部とが形成され、
    前記突起部は、前記ワッシャ本体の内縁部に配置され、前記ワッシャ本体から前記壁体側に突出するように半抜き加工されて形成され
    前記切欠き及び前記突起部は、軸方向から見て半円状に形成されていることを特徴とするケーブルグランド。
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CN114256803A (zh) * 2021-11-01 2022-03-29 深圳市丰联达科技有限公司 一种pg接头及该pg接头的安装方法
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