JPH03526B2 - - Google Patents

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JPH03526B2
JPH03526B2 JP60085800A JP8580085A JPH03526B2 JP H03526 B2 JPH03526 B2 JP H03526B2 JP 60085800 A JP60085800 A JP 60085800A JP 8580085 A JP8580085 A JP 8580085A JP H03526 B2 JPH03526 B2 JP H03526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protrusion
nut
tapered surface
recess
screw hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60085800A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61244912A (ja
Inventor
Katsuhiko Wakabayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAADO ROTSUKU KOGYO KK
Original Assignee
HAADO ROTSUKU KOGYO KK
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Publication date
Application filed by HAADO ROTSUKU KOGYO KK filed Critical HAADO ROTSUKU KOGYO KK
Priority to JP8580085A priority Critical patent/JPS61244912A/ja
Publication of JPS61244912A publication Critical patent/JPS61244912A/ja
Publication of JPH03526B2 publication Critical patent/JPH03526B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ボルトに螺合して被締結部材を締付
け固定するナツトのゆるみ止め装置の改良に関す
る。
従来の技術 一対のナツトから成り、一方のナツトにはねじ
穴を囲繞し外周面が円錐台形状のテーパ面に形成
されている突出部が設けられ、他方のナツトには
内周面が円錐台形状のテーパ面に形成されかつ前
記突出部に嵌合する凹部が設けられ、前記突出部
又は凹部のいずれか一方がねじ穴の軸線に対して
偏心しているナツトのゆるみ止め装置は知られて
いる(実公昭50−36123号公報参照)。
上記のナツトゆるみ止め装置は、ナツト締付け
時にねじ穴に対し偏心して嵌合する突出部と凹部
の円錐台形状のテーパ面による楔作用でねじ嵌合
部に軸線に対して直角方向の押圧力すなわち剪断
力が働き、すぐれたゆるみ止め効果を発揮するも
のである。
第3図は、上記したナツトのゆるみ止め装置の
使用状態を示しており、ボルト21のねじ部22
に螺合する一対のナツト11,12から成つてい
る。一方のナツト11は、ねじ穴15を囲繞し外
周面が円錐台形状のテーパ面14に形成されてい
る突出部13を有し、該突出部13の中心線Aが
ねじ穴15の軸線Oに対して僅かな距離eだけ偏
心している。他方のナツト12は、ナツト11の
突出部13が嵌合する凹部16を有し、該凹部1
6の内周面も突出部13と同様に円錐台形状のテ
ーパ面17に形成されている。テーパ面17はね
じ穴18の軸線と同心状に設けられている。そし
て、突出部13のテーパ面14と凹部16のテー
パ面17が完全に合致して嵌合するように、テー
パ面14及び17の傾斜角度は等しくなつてい
る。
発明が解決しようとする問題点 ところで、上記ナツト11,12が例えば溶融
亜鉛めつきを施したものでは、めつき膜が厚く不
均一になるので、ねじ穴15,18の寸法が螺合
するボルト21のねじ部22より全体に大きくし
てあり、ナツト11,12をねじ部22に螺合し
たとき、ねじ穴15,18とねじ部22との間に
大きな有間23が生じ、このため、突出部13を
備えたナツト11で被締結部材20を締付け固定
したのち、凹部16を突出部13に嵌合してナツ
ト12を締付けると、第3図に示すように、ナツ
ト12がねじ部22の軸線Oに対して傾き、凹部
16のテーパ面17は突出部13の上端縁13a
にしか接触しなくなる。その結果、両テーパ面1
4,17の楔効果による剪断力Pは、突出部13
の上端縁13aに集中し、その応力集中によつて
突出部13の先端開口に近いねじ山15a及びこ
れに螺合しているボルト21のねじ山22aが変
形するという欠点があつた。このように突出部1
3のねじ山15a及びこれに螺合するねじ山22
aが部分的に変形すると、良好なゆるみ止め効果
が得られないだけではなく、ナツト11及びボル
ト21が再使用できなくなる不都合があつた。
なお、ナツト11と12を反対にして凹部16
を備えたナツト12で被締結部材20を締付け、
突出部13を備えたナツト11をゆるみ止め手段
として使用した場合も同様の問題が生じる。ま
た、上述した問題は、ナツト11,12が溶融亜
鉛めつきを施したものに限らず、ナツトのねじ穴
とボルトのねじ部との公差による寸法差が大きい
場合にも生じる。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記従来の欠点を解決すべくなされ
たものであり、前記突出部のテーパ面の傾斜角度
に対して、前記凹部のテーパ面の傾斜角度を一定
の比率で小さくするという簡単な技術的手段によ
つて、ボルトのねじ部との有間が大きい場合にお
いても、すぐれたゆるみ止め効果が得られる改良
されたナツトのゆるみ止め装置を提供するもので
ある。すなわち、本願発明においては、前記突出
部のテーパ面の傾斜角度αに対して、前記凹部の
テーパ面の傾斜角度βが0.7α〜0.8αの比率で小さ
く形成されていることを特徴とする。この傾斜角
度αとβの比率は、ねじ嵌合部に生じる前記有間
の最大値と最小値を考慮して適用可能範囲を設定
したものである。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。本発明装置は、第1図及び第2図に示すよう
に、ねじ穴5を囲繞し外周面が円錐台形状のテー
パ面4に形成されている突出部3を有するナツト
1と、該突出部3に嵌合し内周面が円錐台形状の
テーパ面7に形成されている凹部6を有するナツ
ト2とから成り、突出部3のテーパ面4の中心線
Aがねじ穴5の軸線Oに対して僅かな距離eだけ
偏心している点は従来装置と同じであるが、突出
部3のテーパ面4の傾斜角度αが約10度であるの
に対し、凹部6のテーパ面7の傾斜角度βが約7
度に設計されていて、傾斜角度αに対して傾斜角
度βが約70%の比率で小さくなつている。この傾
斜角度αと傾斜角度βの比率は、ナツト1及び2
のねじ穴5及び8とこれに嵌合するボルト21の
ねじ部22との間に生じる有間の最大値を考慮し
て定めたものである。なお、前記有間の最小値を
基準に設計すれば、傾斜角度αが10度の場合、傾
斜角度βは約9度でも適用可能である。突出部3
を備えたナツト1で被締結部材20を締付け固定
したのち、凹部6を突出部3に嵌合してナツト2
を締付けた場合、第1図に示すように、ナツト2
がボルト21の軸線Oに対して傾いても、その傾
き角度は通常3度以内であるから、凹部6のテー
パ面7は突出部3のテーパ面4に広い範囲に亘つ
て面接触する。したがつて、両テーパ面4,7の
係合による楔効果でボルト21の軸線Oに対して
直角方向に作用する剪断力Pは突出部3の内側に
位置するねじ山15a〜15cとこれに螺合する
ボルト21のねじ山22a〜22bに均一に分布
され、すぐれたゆるみ止め効果を発揮する。そし
て、ねじ山15a及び22aが局部的に変形する
こともない。
なお、上記のゆるみ止め効果は、ナツト1,2
を反対にして、凹部6を備えたナツト2で被締結
部材20を締付け固定したのち、突出部3を備え
たナツト1をゆるみ止め手段として使用した場合
も同じである。また、突出部3のテーパ面4はそ
のねじ穴5と同心状に形成し、凹部6のテーパ面
7の中心線Bをそのねじ穴8の軸線Oに対して偏
心させるようにしてもよい。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、ゆるみ
止め手段に用いる一方のナツトがボルトねじ部の
軸線に対して傾いて螺合しても、前記突出部のテ
ーパ面と前記凹部のテーパ面は広い範囲に亘つて
接触するので、特に前記ナツトとボルトとのねじ
嵌合部に大きな有間が存する場合でも十分なゆる
み止め効果が得られ、しかも、ナツトのねじ山及
びこれに螺合するボルトのねじ山が局部的に変形
することがない。したがつて一度ゆるめたのち再
使用しても良好なゆるみ止め効果が得られ、実際
上の効果はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るナツトのゆるみ止め装置
の縦断正面図、第2図は同ナツトの分離状態にお
ける一部切欠き正面図、第3図は従来装置の縦断
正面図である。 1,2……ナツト、3……突出部、4,7……
テーパ面、6……凹部、5,8……ねじ穴、α,
β……傾斜角度。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一対のナツトから成り、一方のナツトにはね
    じ穴を囲繞し外周面が円錐台形状のテーパ面に形
    成されている突出部が設けられ、他方のナツトに
    は内周面が円錐台形状のテーパ面に形成され、か
    つ前記突出部に嵌合する凹部が設けられ、前記突
    出部又は凹部のいずれか一方がねじ穴の軸線に対
    して偏心している装置において、 前記突出部3のテーパ面4の傾斜角度αに対し
    て、前記凹部6のテーパ面7の傾斜角度βが0.7α
    〜0.9αの比率で小さく形成されていることを特徴
    とするナツトのゆるみ止め装置。
JP8580085A 1985-04-22 1985-04-22 ナツトのゆるみ止め装置 Granted JPS61244912A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8580085A JPS61244912A (ja) 1985-04-22 1985-04-22 ナツトのゆるみ止め装置

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JP8580085A JPS61244912A (ja) 1985-04-22 1985-04-22 ナツトのゆるみ止め装置

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JPS61244912A JPS61244912A (ja) 1986-10-31
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ID=13868953

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