JP2006194314A - 圧縮機の締結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外部動力源からの動力に変動があっても、駆動部材と圧縮機の回転軸との締結を強固に維持することができる圧縮機の締結装置を提供する。
【解決手段】 回転軸の一端側に形成されたねじ部と、駆動部材に形成された取付孔に前記回転軸の一端を貫通させ、前記回転軸に形成された支持部に前記駆動部材を突き当てた状態で、前記回転軸の一端から前記ねじ部に螺合し前記駆動部材を前記回転軸に締結するナットと、前記ねじ部と前記ナットとの一方を、その径方向に向けて前記ねじ部とナットとの他方に押圧する押圧手段とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外部動力源から動力が伝達されて圧縮機の回転軸に動力を伝達する駆動部材と前記回転軸とを締結する圧縮機の締結装置に関する。
この種の圧縮機は、外部の動力源から動力を受けて駆動されるため、圧縮機の回転軸と外部動力源との間は動力伝達経路に設けられたプーリとトルクリミッタ或いは電磁クラッチなどの駆動部材を介して接続されている。例えば、車両用空調装置においては外部動力源がエンジンであって、エンジンからの動力が駆動ベルトを介してプーリに伝達され、さらにこのプーリからトルクリミッタや電磁クラッチなどを介して圧縮機の回転軸に伝達される。
このような動力伝達機構においては上記駆動部材に伝達された動力を圧縮機の回転軸に確実に伝達するため、トルクリミッタのハブや電磁クラッチのクラッチアーマチュアと回転軸とをナットやボルトにより締結し、両者の相対的な回転を防止するようにしている(例えば特許文献1)。
特許文献1に開示された駆動部材と回転軸との締結構造を図10に示す。図10はトルクリミッタのハブと圧縮機の回転軸との締結部分における軸方向断面図である。圧縮機100のハウジング(図示省略)には軸受104を介してプーリ102が支持されており、外部動力源であるエンジンから駆動ベルト(図示省略)を介してプーリ102に動力が伝達される。
プーリ102の側面にはアウタリング106がボルト108によって固定され、アウタリング106の内側には弾性変形可能なゴムリング110が加硫接着されている。また、インナーリング112、ボール114及びハブ116によりトルクリミッタ120が構成され、インナーリング112がゴムリング110の内側に固定されている。
圧縮機100の回転軸122の一端部にはねじ部124及びスプライン部126が形成されており、ハブ116に形成された取付孔に回転軸122の一端が挿入され、ハブ116の取付孔がスプライン部126に嵌合している。そして、ハブ116のボス部130を支持部128に突き当てた状態で、ねじ部124にナット132を螺合することにより、ハブ116が回転軸122と締結されている。
このような動力伝達機構では、プーリ102に伝達されたエンジンからの動力が、アウタリング106、ゴムリング110およびトルクリミッタ120を介して回転軸122に伝達される。
特開2001-153152号公報
特許文献1に開示された圧縮機のように外部動力源がエンジンである場合、エンジンの回転角速度変動により、ハブ116にはナット132を緩める方向の力が断続的に作用する。ハブ116はその取付孔を回転軸122のスプライン部126に嵌合させることにより、回転軸122との相対的な回転を防止するようにしているが、スプライン部126へのハブ116の装着を容易にするため、ハブ116の取付孔にはスプライン部126に対してある程度の遊びを持たせている。このため、エンジンの回転角速度変動がハブ116に伝達されると、スプライン部126の遊びの範囲内でハブ116が回転軸122に対してナット132を緩める方向に相対移動しようとする。この結果、徐々にナット132が緩み、最終的にはハブ116が回転軸122から脱落してしまう可能性がある。
特に、近年ではエンジンの高出力化や軽量化に伴い回転角速度変動が増大する傾向にあり、ナット132の締め付けによる軸力で得られるナット132とハブ116との間の摩擦力だけでは、上記回転角速度変動によるナット132の緩みを抑制することがより一層困難な状況にある。
また、外部動力源がエンジンではない場合であっても、動力の伝達および遮断による圧縮機の始動および停止時の回転変動が繰り返されることにより同様の問題が生じる可能性がある。
本発明は上記の事情に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、外部動力源からの動力に変動があっても、駆動部材と圧縮機の回転軸との締結を強固に維持することができる圧縮機の締結装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明による圧縮機の締結装置は、回転軸の一端側に形成されたねじ部と、駆動部材に形成された取付孔に前記回転軸の一端を貫通させ、前記回転軸に形成された支持部に前記駆動部材を突き当てた状態で、前記回転軸の一端から前記ねじ部に螺合し前記駆動部材を前記回転軸に締結するナットと、前記ねじ部と前記ナットとの一方を、その径方向に向けて前記ねじ部とナットとの他方に押圧する押圧手段とを具備したことを特徴とする(請求項1)。
このような締結装置では、駆動部材を回転軸の一端に装着し、ねじ部にナットを螺合して駆動部材を回転軸に締結した後、押圧手段によってねじ部とナットとの一方を、その径方向に向けてねじ部とナットとの他方に押圧することにより、ナットの締め付けによる軸力とは別の力によってナットの緩みが防止される。
上記の構成において、より具体的には、前記回転軸は、前記一端からその軸線方向に形成された回転軸孔と、前記回転軸孔を通り前記一端からその軸線方向に形成されて前記ねじ部をその周方向で分割するスリットとを備え、前記押圧手段は、前記回転軸孔に螺合しその螺合部分の少なくとも一部が前記回転軸孔の径より大きい径を有する止めねじであって、前記回転軸孔に螺合する前記止めねじにより、前記スリットで分割された前記ねじ部を径方向に拡げることによって、前記ねじ部を前記ナットに押圧するものである(請求項2)。
また、請求項1の構成において、前記ナットは、前記駆動部材側の面とは反対側の面に、前記回転軸の軸線方向に突出して形成された円筒状の凸部を有し、前記押圧手段は、その軸線に直交する断面が円形で前記凸部の径より大きい径を有する凹部が前記ナット側の面に形成された押圧ナットであり、前記凸部は前記凹部内に進入可能であると共に、前記回転軸の軸心から前記凹部の内周壁までの径方向の距離と、前記回転軸の軸心から前記凸部の外周壁までの径方向の距離とは、その一方が他方より長い部分と、その一方が他方より短い部分とが存在するように、前記凹部と前記凸部とが互いに偏芯して設けられる(請求項3)。
より具体的には、前記凹部は、前記回転軸の軸心と同一の軸心を有し、前記凸部は、その軸線方向で径が徐々に異なる円筒状をなし、前記回転軸の軸心から前記凸部の外周壁までの径方向の距離が、前記凸部の端部からその軸線方向の所定範囲においては前記回転軸の軸心から前記凹部開口縁部までの径方向の距離より常に小であると共に、前記所定範囲以外の部分では前記回転軸の軸心から前記凹部までの径方向の距離より長い部分と短い部分とがそれぞれ存在するように、前記凹部に対して偏芯して設けられる(請求項4)。
または、前記凹部と前記凸部とは、それぞれ前記回転軸に対して偏芯して設けられる(請求項5)。
このような締結装置では、ナットの凸部と押圧ナットの凹部とが互いに偏芯して設けられることにより、回転軸のねじ部に螺合して両者が相対回転する際、凸部の外周壁と凹部の内周壁とが互いに離間する状態と、当接する状態とをとりうる。従って、凸部の外周壁と凹部の内周壁とを離間させた状態でナットをねじ部に螺合して駆動部材を回転軸に締結した後、押圧ナットをナットに対して相対回転することにより、凸部の外周壁と凹部の内周壁とを当接させ、さらに押圧ナットを締めて凹部の内周壁により凸部の外周壁を径方向に押圧する(請求項3)。
即ち、ねじ部にナットを螺合して駆動部材を回転軸に締結した後、押圧ナットをねじ部に螺合し、凸部が凹部内にある程度まで進入すると、凹部の内周壁が凸部の外周壁に当接し、さらに押圧ナットを締めることにより凹部の内周壁によって凸部の外周壁を径方向に押圧する(請求項4)。
或いは、凹部と凸部の回転軸の軸心からの偏芯方向をほぼ一致させることにより凹部内に凸部を挿入した状態で、ナットと押圧ナットとをねじ部に螺合し、ナットにより駆動部材と回転軸とを締結した後、さらに押圧ナットをナットに対して相対回転させて凹部の内周壁を凸部の外周壁に当接させ、押圧ナットを締め付けることにより、凹部の内周壁によって凸部の外周壁を径方向に押圧する(請求項5)。
さらに請求項1の構成において、前記押圧手段は、前記ナットの、前記駆動部材側の面とは反対側の面に、前記ねじ部に沿って突出する凸部であって、前記凸部を前記ねじ部にかしめることにより前記ナットを前記回転軸に押圧する(請求項6)。
請求項1乃至6の圧縮機の締結装置によれば、ねじ部にナットを螺合して駆動部材と回転軸とを締結した後、押圧手段により、ねじ部とナットとの一方をその径方向に向け他方に押圧することにより、ナットの締め付けによる軸力とは別の力によりナットの緩みが防止され、エンジンなどの外部動力源に回転角速度変動が生じても、駆動部材と圧縮機の回転軸との締結を強固に維持することができる。
本発明の第1実施形態について図1乃至3に基づき以下に説明する。図1は前述した図10に示す圧縮機の駆動機構と同様の駆動機構において、駆動部材としてのトルクリミッタのハブ16と圧縮機の回転軸12との締結部分を示す軸方向断面図である。回転軸12の一端にはねじ部18およびスプライン部14が形成されており、ハブ16に形成された取付孔に回転軸12の一端が挿入され、ハブ16の取付孔がスプライン部14に嵌合している。そして、ハブ16のボス部20を支持部22に突き当てて位置決めした状態で、ねじ部18にナット24を螺合することにより、ハブ16が回転軸12と締結されている。
図2は本発明が適用された第1実施形態の締結部分を示す正面図であって、図2に示すように回転軸12のねじ部18には、その中心部分に軸線方向に回転軸孔26が形成されている。また、この回転軸孔26を通り回転軸12の一端から軸線方向にスリット30が十字状に形成され、ねじ部18がその周方向に4分割されている。
このようなねじ部18にナット24を螺合してハブ16を回転軸12に締結した後、回転軸孔26に止めねじ28を螺合する。止めねじ28は頭の部分に六角孔32が形成されており、この六角孔32に六角レンチなどを挿入し、止めねじ28を回転軸孔26内に締め込むことができるようになっている。
図3は回転軸孔26周辺を拡大した軸方向断面図であり、止めねじ28が回転軸孔26内に締め込まれた状態を示す。止めねじ28はその頭の側、即ち図3の左寄りになるほど径が拡大しており、軸線方向における螺合部分の途中から回転軸孔26の径より大きい径を有するようになっている。従って、回転軸孔26内に止めねじ28を締め込むことにより、スリット30で分割されたねじ部18は径方向外側に向けて押し拡げられることになる。この結果、ねじ部18が径方向に向けナット24に押圧される。
このようにして、ねじ部18をナット24に押圧することにより、ナットの締め付けによる軸力とは別の力によってナット24の緩みが防止され、エンジンなどの外部動力源に回転角速度変動が生じても、ハブ16と回転軸12との締結を強固に維持することができる。
なお、上記第1実施形態において、止めねじ28は全体が回転軸孔26内に入り込むものであったが、頭部が回転軸孔の外方に突出するようなものでも良い。また、スリット30も十字状に形成してねじ部18をその周方向に4分割するようにしたが、これに限るものではなく、スリット30の数や周方向の分割数をこれと異なるものとしても良い。
次に、本発明の第2実施形態について、図4および図5に基づき以下に説明する。図4は、前記第1実施形態を表す図1と同様に、駆動部材としてのトルクリミッタのハブ46と圧縮機の回転軸42との締結部分を示す軸方向断面図である。回転軸42の一端にはねじ部48およびスプライン部44が形成されており、ハブ46に形成された取付孔に回転軸42の一端が挿入され、ハブ46の取付孔がスプライン部44に嵌合している。そして、ハブ46のボス部50を支持部52に突き当てて位置決めした状態で、ねじ部48にナット54を螺合することにより、ハブ46が回転軸42と締結されている。
ナット54にはハブ46側とは反対側の面に軸線方向に突出する円筒状の凸部56が形成されており、この凸部56は回転軸42の軸心に対して偏芯していると共に、図4の左方に行くほど径が小さくなっている。
ナット54によりハブ46を回転軸42に締結した後、押圧ナット58がねじ部48に螺合される。この押圧ナット58には、その軸線に直交する断面が円形の凹部60が形成されている。凹部60は回転軸42と軸心が一致しており、軸心方向にその内部に行くほど径が小さくなるように内周壁が傾斜して形成されている。
凸部54は前述の通り図4の左方に行くほど径が小さくなっていることにより、図4左側の端部から軸線方向に所定範囲までの間は、回転軸48の軸心から凸部54の外周面までの径方向の距離が、回転軸48の軸心から凹部60の開口縁部までの距離よりも常に小となっている。また、上記所定範囲より図4における右寄りの範囲では、回転軸48の軸心から凸部54の外周面までの径方向の距離が、回転軸48の軸心から凹部60の内周壁までの距離より大となる部分と小となる部分とがそれぞれ存在している。
この結果、押圧ナット58をねじ部48に螺合させてナット54に接近させていくと、はじめは回転軸48の軸心から凸部54の外周面までの径方向の距離が、回転軸48の軸心から凹部60の開口縁部までの距離よりも小となっているので、凸部56を凹部60内に進入させることができる。
凸部56が上記所定範囲だけ凹部60の内部に進入するまでの間は、凸部56の外周壁が凹部60の内周壁に触れることはないが、さらに押圧ナット58をナット54に近づけると、回転軸48の軸心から凸部54の外周面までの径方向の距離が、回転軸48の軸心から凹部60の内周壁までの距離より大の部分があるため、凸部56の外周壁が凹部60の内周壁に当接する。このような状態における図4のA−A断面を図5に示す。この状態でさらに押圧ナット58を締め込むと、凹部60の内周壁が凸部56の外周壁を径方向に押圧することとなり、ナット54がねじ部48に押圧される。
このようにして、ナット54をねじ部48に押圧することにより、ナットの締め付けによる軸力とは別の力によってナット54の緩みが防止され、エンジンなどの外部動力源に回転角速度変動が生じても、ハブ46と回転軸42との締結を強固に維持することができる。
上記第2実施形態では、ナット54の凸部56のみを回転軸48の軸心に対して偏芯させるようにしたが、凸部56と凹部60の両方を回転軸48の軸心に対して偏芯させたものも適用可能である。このような変形例を、図5に対応させて図6および図7に示す。
なお、この変形例の説明に際し、図4および図5においてそれぞれ対応する部材については便宜上同じ符号を用いて説明する。
この変形例において、ナット54の凸部56と押圧ナット58の凹部60とは共に断面が円形であり、凸部56の径の方が凹部60の径よりわずかに小さく設定されている。また、回転軸48の軸心から凹部60の内周壁までの径方向の距離と、回転軸48の軸心から凸部56の外周壁までの距離とは、一方が他方より長い部分と、一方が他方より短い部分とが存在するように、凹部60と凸部56とが互いに偏芯している。
このように形成された凸部56を凹部60に予め挿入した状態で、ナット54と押圧ナット58とをねじ部48に螺合する。このとき凹部60と凸部56との間には、図6に示すように隙間が生じている。そして、ナット54によりハブ46と回転軸48とを締結した後、引き続き押圧ナット58のみを締めることにより、図7に示すように、凸部56の外周壁が凹部60の内周壁に当接する。この状態で、押圧ナット58をさらに締め込むと、凹部60の内周壁が凸部56の外周壁を径方向に押圧することとなり、ナット54がねじ部48に押圧される。
このようにして、ナット54をねじ部48に押圧することにより、ナットの締め付けによる軸力とは別の力によってナット54の緩みが防止され、エンジンなどの外部動力源に回転角速度変動が生じても、ハブ46と回転軸42との締結を強固に維持することができる。
次に、本発明の第3実施形態について、図8および図9に基づき以下に説明する。図8および図9は、前記第1実施形態を表す図1或いは前記第2実施形態を表す図4と同様に、駆動部材としてのトルクリミッタのハブ66と圧縮機の回転軸62との締結部分を示す軸方向断面図である。回転軸62の一端にはねじ部68およびスプライン部64が形成されており、ハブ66に形成された取付孔に回転軸62の一端が挿入され、ハブ66の取付孔がスプライン部64に嵌合している。そして、ハブ66のボス部70を支持部72に突き当てて位置決めした状態で、ねじ部68にナット74を螺合することにより、図8に示すように、ハブ66が回転軸62と締結されている。
ナット74にはハブ66側とは反対側の面に軸線方向に突出する円筒状で薄肉の凸部76が形成されている。ナット74によりハブ66と回転軸62とを締結した後、図9に示すように凸部76を径方向に変形させ、凸部76をねじ部68にかしめる。
このようにして、凸部76をねじ部68にかしめることにより、ナット74がねじ部68に押圧され、ナットの締め付けによる軸力とは別の力によってナット74の緩みが防止され、エンジンなどの外部動力源に回転角速度変動が生じても、ハブ66と回転軸62との締結を強固に維持することができる。
なお、上記第3実施形態において凸部76は円筒状をなしていたが、ねじ部68の周囲に沿って軸線方向に突設された爪であっても良く、この爪をねじ部68に向けて変形させ、かしめるようにしても良い。
上記各実施形態では、駆動部材としてトルクリミッタを適用した場合の圧縮機の締結構造を例として説明したが、駆動部材としてはこれに限らず、電磁クラッチや単なるプーリを用いた場合でも同様の効果を得ることができる。
また外部動力源としてはエンジンを用いる場合にその効果が顕著であるが、エンジン以外の外部動力源であっても、動力源からの動力の伝達と切断を行って圧縮機の始動と停止を繰り返す場合などにおいて、同様の効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態を示す締結装置の軸方向断面図である。 本発明の第1実施形態を示す締結装置の正面図である。 本発明の第1実施形態を示す締結装置の要部拡大図である。 本発明の第2実施形態を示す締結装置の軸方向断面図である。 本発明の第2実施形態を示す、図4におけるA−A断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例において凸部と凹部が非接触の状態を示す、図4におけるA−A線に対応した断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例において凸部と凹部が接触する状態を示す、図4におけるA−A線に対応した断面図である。 本発明の第3実施形態を示す締結装置において、凸部をかしめる前の状態を示す軸方向断面図である。 本発明の第3実施形態を示す締結装置において、凸部をかしめた後の状態を示す軸方向断面図である。 従来の圧縮機の締結装置が適用された動力伝達機構を示す軸方向断面図である。
符号の説明
12,42,62 回転軸
16,46,66 ハブ(駆動部材)
18,48,68 ねじ部
22,52,72 支持部
24,54,74 ナット
28 止めねじ(押圧手段)
58 押圧ナット(押圧手段)
76 凸部(押圧手段)

Claims (6)

  1. 圧縮機の回転軸と、外部動力源から動力が伝達されて回転し前記回転軸に動力を伝達する駆動部材とを締結する圧縮機の締結装置において、
    前記回転軸の一端側に形成されたねじ部と、
    前記駆動部材に形成された取付孔に前記回転軸の一端を貫通させ、前記回転軸に形成された支持部に前記駆動部材を突き当てた状態で、前記回転軸の一端から前記ねじ部に螺合し前記駆動部材を前記回転軸に締結するナットと、
    前記ねじ部と前記ナットとの一方を、その径方向に向けて前記ねじ部とナットとの他方に押圧する押圧手段とを具備したことを特徴とする圧縮機の締結装置。
  2. 前記回転軸は、前記一端からその軸線方向に形成された回転軸孔と、前記回転軸孔を通り前記一端からその軸線方向に形成されて前記ねじ部をその周方向で分割するスリットとを備え、
    前記押圧手段は、前記回転軸孔に螺合しその螺合部分の少なくとも一部が前記回転軸孔の径より大きい径を有する止めねじであって、前記回転軸孔に螺合する前記止めねじにより、前記スリットで分割された前記ねじ部を径方向に拡げることによって、前記ねじ部を前記ナットに押圧することを特徴とする請求項1の圧縮機の締結装置。
  3. 前記ナットは、前記駆動部材側の面とは反対側の面に、前記回転軸の軸線方向に突出して形成された円筒状の凸部を有し、
    前記押圧手段は、その軸線に直交する断面が円形で前記凸部の径より大きい径を有する凹部が前記ナット側の面に形成された押圧ナットであり、
    前記凸部は前記凹部内に進入可能であると共に、前記回転軸の軸心から前記凹部の内周壁までの径方向の距離と、前記回転軸の軸心から前記凸部の外周壁までの径方向の距離とは、その一方が他方より長い部分と、その一方が他方より短い部分とが存在するように、前記凸部と前記凹部とが互いに偏芯して設けられることを特徴とする前記請求項1の圧縮機の締結装置。
  4. 前記凹部は、前記回転軸の軸心と同一の軸心を有し、
    前記凸部は、その軸線方向で径が徐々に異なる円筒状をなし、前記回転軸の軸心から前記凸部の外周壁までの径方向の距離が、前記凸部の端部からその軸線方向の所定範囲においては前記回転軸の軸心から前記凹部開口縁部までの径方向の距離より常に小であると共に、前記所定範囲以外の部分では前記回転軸の軸心から前記凹部までの径方向の距離より長い部分と短い部分とがそれぞれ存在するように、前記凹部に対して偏芯して設けられることを特徴とする請求項3の圧縮機の締結装置。
  5. 前記凹部と前記凸部とは、それぞれ前記回転軸に対して偏芯して設けられることを特徴とする請求項3の圧縮機の締結装置。
  6. 前記押圧手段は、前記ナットの、前記駆動部材側の面とは反対側の面に、前記ねじ部に沿って突出する凸部であって、前記凸部を前記ねじ部にかしめることにより前記ナットを前記回転軸に押圧することを特徴とする請求項1の圧縮機の締結装置。
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