JP2006292042A - 動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 小径の軸に対しても高トルクを伝達できて且つ低動力損失の圧縮機に取り付け可能な動力伝達装置を提供する。
【解決手段】 動力伝達装置(10)は、駆動源からの回転駆動力が伝達される回転可能な回転部(1)と、回転部(1)と被駆動装置の回転軸(5)の一方の端部とに機械的に連絡していて、それらの間における過大トルクの伝達を遮断する動力遮断部材(3)と、一方で回転軸(5)の前記端部に締結し、他方で動力遮断部材(3)に螺子締結して、動力遮断部材(3)からの動力を回転軸(5)に伝達するキャップ(4)とを具備する。回転部(1)と動力遮断部材(3)とキャップ(4)と回転軸(5)は一体的に回転する。キャップ(4)は、回転軸(5)の軸線に対して半径方向に突き出ていて軸力を支持するフランジ部(4h)を具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】 動力伝達装置(10)は、駆動源からの回転駆動力が伝達される回転可能な回転部(1)と、回転部(1)と被駆動装置の回転軸(5)の一方の端部とに機械的に連絡していて、それらの間における過大トルクの伝達を遮断する動力遮断部材(3)と、一方で回転軸(5)の前記端部に締結し、他方で動力遮断部材(3)に螺子締結して、動力遮断部材(3)からの動力を回転軸(5)に伝達するキャップ(4)とを具備する。回転部(1)と動力遮断部材(3)とキャップ(4)と回転軸(5)は一体的に回転する。キャップ(4)は、回転軸(5)の軸線に対して半径方向に突き出ていて軸力を支持するフランジ部(4h)を具備する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、動力伝達装置に係り、より特別には、エンジン等の外部動力源から、ベルト等を介して運転される車両カーエアコン用圧縮機に組み込まれて使用されるのに好適である。
車両用カーエアコンの冷媒圧縮機は、エンジン等の外部動力源から、ベルト、プーリ等を介して駆動されるが、エンジンと圧縮機の接続を切り離すために、電磁クラッチがそれらの間に挿入されても良い。しかし、電磁クラッチを挿入しなければコストダウンになるため、電磁クラッチが省略されることも少なくない。この場合、エンジン等の外部動力源から、ベルト等を介して運転されるカーエアコン用の圧縮機の動力伝達装置において、圧縮機が焼き付いた際にベルト切れ等の不具合を回避するためのトルクリミッタ(動力遮断部材)が設置される。
トルクリミッタには、動力伝達経路の一部を螺子接合とし、圧縮機が焼き付いた際の過大なトルクにより、前記螺子接合部に発生する過大な軸力を利用するものがある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このトルクリミッタ方式は、切断に摩擦を利用しているため、当接面である摩擦面の腐食、油脂付着等により摩擦係数が変化して、トルクリミッタの作動トルクが経時的に変化してしまうという問題がある。
また、前記特許文献1のような従来の動力伝達装置において、前記の摩擦面をシールするタイプの別のトルクリミッタがあり、上記の特許文献1の開示する形態の欠点を回避するものもある。このタイプの動力遮断装置は、動力伝達部位の一部分を螺子接合させた構造であり、この螺子接合を利用したトルクリミッタ方式は、圧縮機が焼き付いた際に発生する過大なトルクにより、螺子接合部分に発生する過大な軸力を利用して、動力伝達経路の一部を破断することで、動力伝達経路を断つ方式である。
また、前記特許文献1のような従来の動力伝達装置において、前記の摩擦面をシールするタイプの別のトルクリミッタがあり、上記の特許文献1の開示する形態の欠点を回避するものもある。このタイプの動力遮断装置は、動力伝達部位の一部分を螺子接合させた構造であり、この螺子接合を利用したトルクリミッタ方式は、圧縮機が焼き付いた際に発生する過大なトルクにより、螺子接合部分に発生する過大な軸力を利用して、動力伝達経路の一部を破断することで、動力伝達経路を断つ方式である。
昨今、圧縮機と動力伝達装置の動力損失低減の要求が高い。圧縮機の軸の摺動損失である軸封装置や軸受の損失を低減するため、軸径の小径化という技術がある。上記のようなトルクリミッタを備える従来の動力伝達装置において、出力側の回転軸の径を減少させることは別の問題を生じる。圧縮機に動力を伝達する従来の動力伝達装置においてハブと圧縮機の回転軸との締結構造において回転軸を小径化すると、トルクリミッタ機構が作動しないという問題がある。
図5は従来の締結構造の実施例の部分側断面図である。比較的大きな外径の軸封装置との摺動部5dを持つ圧縮機の回転軸5を締結する動力伝達装置50の場合、動力伝達に十分なワッシャ8の座面8a,8bが設置可能である。回転軸には、動力遮断部材3が螺子部3dで締結されており、前記動力遮断部材3には、機械的に嵌合されたハブ2が結合または係合されている。この構造において、プーリから伝達されるトルクが変換されて生じる軸力に対する十分な面積を有する支持面が、ワッシャ8の座面8a,8b及び回転軸5の座面5aに形成できることが、図5より分かる。従って座面8a,8b及び座面5aに作用する面圧は低く抑えられる。
図5に示す締結構造を小径の回転軸に展開した場合の動力伝達装置60を図6に示す。図7は図6の締結部分の拡大図であるが、回転軸5の座面5aの面積が小さくなり、ワッシャ8の座面8a,8b(特に8b)の軸力支持面積が小さくなってしまい、圧縮機の高負荷運転による高トルク運転時に動力遮断部材3の螺子部3dと回転軸5の螺子部5bに螺子が締まる方向の高トルクが発生し、回転軸5の座面5a及びワッシャ8の座面8a,8bが塑性変形を起し、連続運転出来ないという問題や、圧縮機が焼き付いた際に発生する高トルクによって回転軸5の座面5aやワッシャ8の座面8a,8bが変形してしまい、動力遮断部材3に設置された切欠き部3cで動力が遮断出来ないという問題がある。なお図5から7の従来例の要素部分の符号は、図1及び2の本発明の実施の形態の同様な要素部分の符号に対応する。
また、圧縮機用動力伝達装置において回転軸周りをコンパクト化する別の従来技術がある(例えば、特許文献2参照)が、本発明の提案を開示するものではない。
特開2003−206950号公報
特開2001−173759号公報
本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、高い締結強度を確保可能で且つ小径の回転軸をもつ圧縮機等のための動力伝達装置を提供するものであり、結果として、低動力損失の圧縮機に取り付け可能な動力伝達装置を提供することを目的とする。より特別には、エンジン等の外部動力源からベルト等を介して運転されるカーエアコン用の、電磁クラッチ機構を持たないで且つトルクリミッタが設置されている、常時運転型圧縮機の動力伝達装置で、外部からの動力をプーリを介して圧縮機に伝達し、小径の軸を必要とする圧縮機の回転軸に螺子締結の手段でハブが設置されている動力伝達装置に関して、所望のトルクでトルクリミッタを作動させることができ、小径の回転軸でも高トルクを伝達できる動力伝達装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の形態では、動力伝達装置(10)は上述した目的を達成するために、駆動源からの回転駆動力が伝達される回転可能な回転部(1)と、前記回転部(1)と被駆動装置の回転軸(5)の一方の端部とに機械的に連絡していて、それらの間における過大トルクの伝達を遮断する動力遮断部材(3)と、一方で前記回転軸(5)の前記端部に締結し、他方で前記動力遮断部材(3)に螺子締結して、前記動力遮断部材(3)からの動力を前記回転軸(5)に伝達するキャップ(4)とを具備する。前記回転部(1)と前記動力遮断部材(3)と前記キャップ(4)と前記回転軸(5)は一体的に回転する。前記キャップ(4)は、前記回転軸(5)の軸線に対して半径方向に突き出るフランジ部(4h)を具備する。前記回転部(1)から前記回転軸(5)に伝達されるトルクは、前記キャップ(4)と前記動力遮断部材(3)とが螺子締結(5b,3d)されることにより、前記回転軸(5)の軸線方向の軸力に変換されており、前記フランジ部(4h)は前記軸力を支持するように形成されることを特徴とする。
この様に構成することにより、動力伝達装置において、動力遮断部材(トルクリミッタ)と被駆動装置の回転軸の先端部分に設置されたキャップが締結された構造とすることで、所望のトルクでトルクリミッタを作動させることができ、更に小径の回転軸を具備する装置に使用することが可能になる。従って、トルクリミッタを有する動力伝達装置において、軸荷重による回転軸付近の座面の陥没等の不具合を解消し、高トルクを伝達可能な動力伝達構造を提供する。その結果、低動力損失の圧縮機に取り付け可能な動力伝達装置を提供する。
本発明の請求項2の形態では、上記請求項1の形態において、一方で前記回転部(1)に接続し、他方で前記動力遮断部材(3)に接続して、前記回転部(1)からの動力を前記動力遮断部材(3)に伝達するハブ(2)を更に具備しており、更に前記回転部(1)と前記ハブ(2)と前記動力遮断部材(3)は一体的に回転することを特徴とする。
本形態によれば、本発明の動力遮断装置のより具体的な構成を開示する。
本形態によれば、本発明の動力遮断装置のより具体的な構成を開示する。
本発明の請求項3の形態では、上記請求項1又は2のいずれかの形態において、前記キャップ(4)は前記回転軸(5)に、それを囲むように締結することを特徴とする。
本形態によれば、本発明の動力遮断装置をより具体化する。
本形態によれば、本発明の動力遮断装置をより具体化する。
本発明の請求項4の形態では、上記請求項1から3の形態のいずれか一項において、前記キャップ(4)と前記回転軸(5)は螺子締結することを特徴とする。
本形態によれば、本発明のキャップ(4)と回転軸(5)の締結形態をより具体化する。
本形態によれば、本発明のキャップ(4)と回転軸(5)の締結形態をより具体化する。
本発明の請求項5の形態では、上記請求項1から4の形態のいずれか一項において、前記フランジ部(4h)は前記キャップ(4)において、前記動力遮断部材(3)に対向する側に設置されることを特徴とする。
本形態によれば、本発明のキャップ(4)の構造をより具体化する。
本形態によれば、本発明のキャップ(4)の構造をより具体化する。
本発明の請求項6の形態では、上記請求項1から5の形態のいずれか一項において、被駆動装置としての車両用カーエアコンの圧縮機に連結されることを特徴とする。
本形態によれば、本発明の用途をより具体化する形態を開示する。
本形態によれば、本発明の用途をより具体化する形態を開示する。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施の形態の装置を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明に係る動力伝達装置の第1の実施の形態を図解的に示しており、図1は本発明の第1の実施の形態の動力伝達装置10の概略的な構成を示す側断面図であり、図2は図1の回転軸付近の回転軸とキャップの締結部等の部分拡大図である。図1及び2を参照すると、図5から7の従来例の要素部分と同じ又は同様である図1及び2の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
図1に示す本発明の第1の実施の形態の動力伝達装置10は、車両用カーエアコンに使用されており、エンジン等の外部駆動源の回転力をカーエアコンの圧縮機に伝達するための装置であり、動力遮断部材(トルクリミッタ)3を具備する。動力伝達装置10において、エンジン等の外部動力源からの動力が図示されていないベルト等を介して、(請求項における回転部に相当する)プーリ1に伝達され、プーリの嵌合部1aにハブ2の外周に設置された弾性部材からなる、嵌合部2aが嵌合することによりハブ2のインナーハブ2dに動力伝達される。プーリ1は軸受け6を介して、図示されない圧縮機のケーシング7に回転可能に支持される。更に動力はハブ2から、ハブ2の内側に設置された動力遮断部材3に伝達され、次に動力遮断部材3から、動力遮断部材3と螺子締結するキャップ4に動力伝達され、更にキャップ4と螺子締結する圧縮機の回転軸5に動力伝達する。
図2は、図1の締結部分の拡大図である。本実施の形態における上記の構成において、小径の回転軸5の先端部分(一方の端部)に、図2に示すような金属からなるキャップ4を設置している。ハブ2のインナーハブ2dと動力遮断部材3とは、インナーハブ2dの嵌合部2eと動力遮断部材の嵌合部3aとにおいて六角形、四角形等のインロー嵌合しており、この構成によりハブ2から動力遮断部材3へ動力伝達する。キャップ4の外周部分には第1の螺子部4eが形成されており、動力遮断部材3の螺子部3dと螺子締結する。また、キャップ4の内周側に設置された第2の螺子部4dと回転軸5の外周側の螺子部5bが螺子締結するが、ここで第2の螺子部4dに回転軸5の螺子部5bがねじ込まれると、図2に示すように、回転軸先端部分の端面5cがキャップ4の内側に設置された座面4bに当接するので、それ以上のねじ込みは阻止される。
次に動力伝達装置10に過大なトルクが作用した場合おける、動力伝達装置10の作動について説明する。トルク(動力)はハブ2から動力遮断部材3にインロー嵌合部により伝達され、動力遮断部材3とキャップ4のそれぞれの螺子部3d、4eを介して更に動力伝達され、更にキャップ4と回転軸5のそれぞれ螺子部4d、5bを介して動力伝達されるが、キャップ4と回転軸5間の動力伝達は上記のごとく、回転軸先端部分の端面5aとキャップ4の座面4bの当接により螺子部4e、5bに加えて、端面5aと座面4bとの間の軸力による摩擦力により行われることになる。
一方、動力遮断部材3とキャップ4間のトルク伝達においては、動力遮断部材3の座面3fがインナーハブ2dの座面2gに当接することにより軸力に変換される。キャップ4は、その前記動力伝達部材に対向する側に設置される円板状のフランジ部4hを具備しており、フランジ部4hは前記回転軸5の軸線に対して半径方向に突き出ている。座面2gにおいてインナーハブ2dに作用する軸力は図2から分かるように、フランジ部4hの軸方向インナーハブ側の座面4gで受けている。この軸力は、前記従来例の動力伝達装置60において、ワッシャ8を介して座面5aで受けているものである。インナーハブ2dから動力遮断部材3に座面3fを介して伝達される軸力は、螺子部3dを介して、キャップ4の第1の螺子部4eで受けている。更に軸力は、キャップ4の座面4bと回転軸5の端面4bの当接、及びキャップ4の第2の螺子部4dと回転軸5の螺子部5bの締結により回転軸に伝達され、同時にトルクが伝達される。
動力遮断部材3は、断面が減少されていて且つ切り欠きを有する切欠き部3cを具備するので、圧縮機が焼き付いた際に発生する過大なトルクによって螺子部3d、4eが締まり、動力遮断部材3に設置された切欠き部3cが破断することで動力を遮断し、車両のベルトが切れるという不具合を回避する。この際、キャップ4のフランジ部4hの軸力受け面である座面4gとインナーハブ2dとの接触面は、図2に示すように十分な面積を形成できるので、陥没等の塑性変形が生じないように座面4gに作用する面圧を十分低く抑えることができる。また、ハブ2からの軸力が作用するキャップ4のフランジ部4hは十分な厚みを有するように形成可能である。また、座面4b、5c間の軸力が増大するが、この軸力に対するキャップ4と回転軸5の強度を切欠き部3cの破断強度より大きく設定することは容易である。この様な構成により、ハブ2からの軸力が作用する回転軸5の座面5a及びワッシャ8の座面8a,8bが陥没する等塑性変形し、それによりトルクリミッタが作動しないという、前述の従来技術の問題は回避できる。更に、従来例において必要であった、ワッシャ8を削除できる。
図3に本発明の第2の実施の形態の動力伝達装置の回転軸締結部付近の部分拡大断面図を示す。上記第1の実施の形態において、図2に示すキャップ構造であると、螺子部4eの加工のために、図2に示す逃げ部4cが必要であるが、図3に示すように、キャップ4に設置された工具部等を設置した部分(頭部)4aを別部品とし、キャップ4と圧入や溶接等の手段で結合しても良い。本実施の形態における上記部分以外の構成は、第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
図4に本発明の第2の実施の形態の変形形態のキャップの拡大断面図を示す。本実施の形態では、図4に示すキャップ4では、キャップ外周部には動力遮断部材の螺子部3dと結合可能な第1の螺子部4eが設置されるが、キャップ内側の圧縮機の回転軸と結合する手段は、螺子ではなく、スプライン構造4kでもよい。本実施の形態の構成は第1の実施の形態に適用されても良い。
図3及び4を参照すると、図1及び2に開示される第1の実施の形態の要素部分と同じ又は同様である図3及び4の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
図3及び4を参照すると、図1及び2に開示される第1の実施の形態の要素部分と同じ又は同様である図3及び4の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
次に上記実施の形態の効果及び作用について説明する。
本発明の第1の実施の形態の動力伝達装置により以下の効果が期待できる。
・ハブの内側に設置された動力遮断部材(トルクリミッタ)を有する動力伝達装置において、フランジ部を有するキャップを圧縮機の回転軸の先端部分に配置する構造とすることで、所望のトルクでトルクリミッタを作動させることができる。
・従って、トルクリミッタを有する動力伝達装置において、軸荷重による回転軸付近の座面の陥没等の不具合を解消し、動力遮断部材の動力遮断特性に影響を与えないで、高トルクを伝達可能であり、更に小径の回転軸を有する圧縮機に使用可能である。
・結果として、低動力損失の圧縮機に取り付け可能である。
本発明の第1の実施の形態の動力伝達装置により以下の効果が期待できる。
・ハブの内側に設置された動力遮断部材(トルクリミッタ)を有する動力伝達装置において、フランジ部を有するキャップを圧縮機の回転軸の先端部分に配置する構造とすることで、所望のトルクでトルクリミッタを作動させることができる。
・従って、トルクリミッタを有する動力伝達装置において、軸荷重による回転軸付近の座面の陥没等の不具合を解消し、動力遮断部材の動力遮断特性に影響を与えないで、高トルクを伝達可能であり、更に小径の回転軸を有する圧縮機に使用可能である。
・結果として、低動力損失の圧縮機に取り付け可能である。
本発明の第2の実施の形態の動力伝達装置により、上記第1の実施の形態に加えて以下の効果が期待できる。
・キャップの螺子部の加工がより容易になる。
・キャップの螺子部の加工がより容易になる。
本発明の第2の実施の形態の変形形態の動力伝達装置により、上記第1の実施の形態と同様の効果が期待できる、キャップと圧縮機の回転軸の締結構造を提供する。
上記の実施例では本発明が車両用カーエアコンの圧縮機のための動力伝達装置として使用された例を示したが、本発明はこれ以外の用途に適用されても良く、本発明の適用をカーエアコン用に限定するものではない。
上記において記載した、あるいは添付図面に示した実施の形態において、駆動源の動力は、ベルト及びプーリを介して伝達される構成で説明されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、歯車等の別の機構を介して動力が伝達されても良い。
上記において記載した、あるいは添付図面に示した実施の形態において、駆動源の動力は、ベルト及びプーリを介して伝達される構成で説明されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、歯車等の別の機構を介して動力が伝達されても良い。
上記の実施の形態は本発明の例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、請求項に記載される事項によってのみ規定されており、上記以外の実施の形態も実施可能である。
1 プーリ
1a 嵌合部
2 ハブ
2a 嵌合部
2d インナーハブ
2e 嵌合部
2g 座面
3 動力遮断部材
3a 嵌合部
3c 切欠き部
3d 螺子部
3f 座面
4 キャップ
4b 座面
4d 第2の螺子部
4e 第1の螺子部
4g 座面
4h フランジ部
5 回転軸
5a 端面
5b 螺子部
6 軸受
7 ケーシング
10 動力伝達装置
1a 嵌合部
2 ハブ
2a 嵌合部
2d インナーハブ
2e 嵌合部
2g 座面
3 動力遮断部材
3a 嵌合部
3c 切欠き部
3d 螺子部
3f 座面
4 キャップ
4b 座面
4d 第2の螺子部
4e 第1の螺子部
4g 座面
4h フランジ部
5 回転軸
5a 端面
5b 螺子部
6 軸受
7 ケーシング
10 動力伝達装置
Claims (6)
- 駆動源からの回転駆動力が伝達される回転可能な回転部(1)と、
前記回転部(1)と被駆動装置の回転軸(5)の一方の端部とに機械的に連絡していて、それらの間における過大トルクの伝達を遮断する動力遮断部材(3)と、
一方で前記回転軸(5)の前記一方の端部に締結し、他方で前記動力遮断部材(3)に螺子締結して、前記動力遮断部材(3)からの動力を前記回転軸(5)に伝達するキャップ(4)と、
を具備する動力伝達装置(10)において、
前記回転部(1)と前記動力遮断部材(3)と前記キャップ(4)と前記回転軸(5)は一体的に回転しており、
前記キャップ(4)は、前記回転軸(5)の軸線に対して半径方向に突き出るフランジ部(4h)を具備しており、
前記回転部(1)から前記回転軸(5)に伝達されるトルクは、前記キャップ(4)と前記動力遮断部材(3)とが螺子締結(5b,3d)されることにより、前記回転軸(5)の軸線方向の軸力に変換されており、前記フランジ部(4h)は前記軸力を支持するように形成されることを特徴とする動力伝達装置。 - 一方で前記回転部(1)に接続し、他方で前記動力遮断部材(3)に接続して、前記回転部(1)からの動力を前記動力遮断部材(3)に伝達するハブ(2)を更に具備しており、更に
前記回転部(1)と前記ハブ(2)と前記動力遮断部材(3)は一体的に回転することを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。 - 前記キャップ(4)は前記回転軸(5)に、それを囲むように締結することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の動力伝達装置。
- 前記キャップ(4)と前記回転軸(5)は螺子締結することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
- 前記フランジ部(4h)は前記キャップ(4)において、前記動力遮断部材(3)に対向する側に設置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
- 被駆動装置としての車両用カーエアコンの圧縮機に連結されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
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JP2005112188A JP2006292042A (ja) | 2005-04-08 | 2005-04-08 | 動力伝達装置 |
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