JP2007092921A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 螺子締結を利用した動力伝達装置において、トルクリミッタが作動しても動力が遮断出来ないという不具合を回避できる。
【解決手段】 動力伝達装置(10)は、駆動源からの回転駆動力が伝達される回転可能な回転部(1)と被駆動装置の回転軸(4)との間の過大トルクの伝達を遮断するために、回転軸に螺子接合して一体に回転可能な動力遮断部材(3)を具備する。回転部と動力遮断部材との間でそれらを接続するハブ(2)は、動力遮断部材と回転軸(4)との間に挟まれるように設置されて、ワッシャ(6)が、ハブと回転軸との間に挟まれるように設置される。ワッシャはハブとは別体であり、動力遮断部材は、その端面(308)とワッシャとの間にハブを挟むことがないように構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、動力伝達装置に係り、より特別には、エンジン等の外部動力源から、ベルト等を介して運転される車両カーエアコン用圧縮機に組み込まれて使用されるのに好適である。
車両用カーエアコンの冷媒圧縮機は、エンジン等の外部動力源から、ベルト、プーリ等を介して駆動されるが、エンジンと圧縮機の接続を切り離すために、電磁クラッチがそれらの間に挿入されても良い。しかし、電磁クラッチを挿入しなければ、コストダウンになるため電磁クラッチが省略されることも少なくない。この場合、エンジン等の外部動力源から、ベルト等を介して運転されるカーエアコン用の圧縮機の動力伝達装置において、圧縮機が焼き付いた際にベルト切れ等の不具合を回避するためのトルクリミッタが設置される。
トルクリミッタには、動力伝達経路の一部を螺子接合とし、圧縮機が焼き付いた際の過大なトルクにより、前記螺子接合部に発生する過大な軸力を利用するものがある(例えば、特許文献1参照)。このように、圧縮機に動力を伝達する従来の動力伝達装置で、圧縮機が焼き付きを起こした際に動力伝達のためのベルト切れ等の不具合を回避するために動力遮断装置(トルクリミッタ)が設置されている。動力伝達部位の一部分を螺子嵌合させた構造の動力遮断装置(トルクリミッタ)が従来提案されており、この螺子嵌合を利用したトルクリミッタ方式は、圧縮機が焼き付いた際に発生する過大なトルクにより、螺子嵌合部分に発生する過大な軸力を利用して、動力伝達経路の一部を破断することで、動力伝達経路を断つ方式である。このトルクリミッタ方式は圧縮機の焼き付き現象で発生する過大なトルクを利用し、螺子締結により発生する過大な軸力によって動力遮断部材を引っ張り力により分断する構造である。しかし、動力遮断部材が破断した際に、破断部の形状によっては、動力遮断部材の螺子部分が再締め付けされる場合が発生する可能性がある。この場合、動力遮断部材と、動力遮断部材を収納しているインナーハブの座面とで設置されたギャップ空間が無くなり、前記インナーハブの座面が前記動力遮断部材の螺子部分と圧縮機の軸端面との間で挟みこまれてしまい、動力が遮断できないという不具合があった。
上記の問題を有する従来の動力伝達装置50について、図10から12を参照して説明する。図10は、螺子締結を利用した動力伝達装置の従来の実施例の部分側断面図を示し、図11及び12は、図10の動力伝達装置50のトルクリミッタ(動力遮断部材)が作動して破断した後の2つの状態を示す部分側断面図である。図10に示す動力伝達装置50の構成は、エンジン等の動力源の回転が、ベルト等によりプーリに伝達され、更にプーリの組みつけられた動力伝達装置50に伝達されるものである。この動力伝達装置50の構成は、基本的には図1等に示す本発明の動力伝達装置と同様であり後述するので、ここでは詳しく説明しない。動力伝達装置50においては、動力は先ず、ハブに伝達され、その後動力遮断部材、動力遮断部材と螺子締結される圧縮機等の回転軸の順で伝達される。
図10の従来例の動力伝達装置50において、ハブ204は、一体構造の環状部2043、ハブ座面2045が構成されており、ワッシャ6に当接している。ワッシャ6は、圧縮機の軸座面403に当接されている。この様に、回転軸4と螺子締結する動力遮断部材3と回転軸4の軸座面(段差部)403との間に、ワッシャ6と共にハブ2が挟まれて圧縮されているため、動力遮断部材3とハブ2は回転軸4と共に一体で回転する。
図11、図12は、従来の実施例で動力遮断部材50が作動し、動力遮断部材3が破断した後の構成を説明する図である。図11において、動力遮断部材3が破断すると、破断面306が形成され、フランジ部303とリミッタ部材307に分割される。前記破断部の面は平らな面形状とは限らない。従って、図12において、フランジ側破断面3aが螺子部材側の破断面3bを回すことで、前記リミッタ螺子部材307は、圧縮機側に進んでしまう。この現象により、図11では形成されていたギャップ9が無くなり、リミッタ螺子部材307がハブ座面2045に干渉し、更に軸力によってハブ座面2045を圧縮機の軸側座面間で挟み込み、動力が伝達されてしまう。つまり、動力遮断部材3が作動して破断しても、動力が遮断出来ずに、動力が回転軸4更には圧縮機に再伝達されてしまうという問題があった。
特開2003−206950号公報
本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、この螺子締結を利用したトルクリミッタ方式において、トルクリミッタが作動しても動力が遮断出来ないという不具合を回避できる動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の形態では、動力伝達装置(10)は、上述した目的を達成するために、駆動源からの回転駆動力が伝達される回転可能な回転部(1)と被駆動装置の回転軸(4)との間の過大トルクの伝達を遮断する動力遮断部材(3)を具備する。動力遮断部材(3)は、回転軸(4)に螺子接合する。前記回転部(1)と前記動力遮断部材(3)との間でそれらを接続する、ハブ(2)は、前記動力遮断部材(3)と前記回転軸(4)との間に挟まれるように設置され、更にワッシャ(6)が、前記ハブ(2)と前記回転軸(4)との間に挟まれるように設置される。前記ワッシャ(6)は前記ハブ(2)とは別体であり、前記動力遮断部材(3)の回転軸側の端面(308)と前記ワッシャ(6)との間に、前記ハブ(2)を挟むことがないように、動力伝達装置(10)は構成される。
この様に構成することにより、この螺子締結を利用したトルクリミッタ方式において、ハブとワッシャを完全に別体構造とすることで、動力遮断を円滑に行い、動力遮断部材が破断しても動力が遮断出来ないという不具合を回避できる。
本発明の請求項2に記載の形態では、上記請求項1に記載の形態において、回転軸(6)には、段差状の軸座面(403)が、前記動力遮断部材(3)に対面するように形成される。
本形態によれば、前記軸座面(403)によりワッシャを支持する。
本発明の請求項3に記載の形態では、上記請求項1又は2のいずれかに記載の形態において、前記動力遮断部材(3)の回転軸側の端面の最下の外径(α)は、前記ハブ(2)の前記動力遮断部材の螺子部(307)を囲む、インナーハブ(204)の内径(β)より小さいことを特徴とする。
本形態によれば、破断した動力遮断部材の一部分がインナーハブを挟み込むことがなく、従って動力伝達の遮断を確実にする。
本発明の請求項4に記載の形態では、上記請求項1から3に記載の形態のいずれか一項において、前記動力遮断部材(3)の回転軸側の端面の最大の外径(α)は、前記ワッシャの内径(γ)より大きいことを特徴とする。
本形態によれば、動力遮断部材と回転軸との間には、必ずワッシャが挟まれるので、動力伝達が円滑に行なわれる。
本発明の請求項5に記載の形態では、上記請求項1から4に記載の形態のいずれか一項において、前記回転軸(4)は、前記動力遮断部材(3)に螺子締結するための螺子部(402)と、前記螺子部(402)に連続するように設けられていて且つねじ切られていない、直線部(404)とを具備する。該動力伝達装置(10)が組み付けられた状態において、前記直線部(404)は、前記ハブ(2)が前記ワッシャ(6)に接触することがないように形成されることを特徴とする。
本形態によれば、動力遮断部材が回転軸方向へ進行することが、直線部により阻止されるので、動力が遮断出来ないという不具合を回避できる。
本発明の請求項6に記載の形態では、上記請求項5に記載の形態において、該動力伝達装置(10)が組み付けられた状態において、回転軸(4)の螺子部(402)と直線部(404)との間の境界は、ワッシャ(6)のハブ(2)に対面する接触面(61)より、動力遮断部材(3)側に位置することを特徴とする。
本形態によれば、前記請求項5の形態をより具体化する構成を開示する。
本発明の請求項7に記載の形態では、上記請求項1から6に記載の形態のいずれか一項において、被駆動装置としての車両用カーエアコンの圧縮機に連結されることを特徴とする。
本形態によれば、本発明の用途をより具体化する形態を開示する。
上記の本発明の説明において、カッコ()内の記号又は数字は、以下に示す実施の形態との対応を示すために添付した。
本発明の請求項8に記載の形態では、動力伝達装置(10)は、被駆動装置の回転軸(4)と螺子接合して一体に回転可能な動力遮断部材(3)と、駆動源からの回転駆動力が伝達され、前記動力遮断部材(3)に接続された回転部(1、2)とを備える。前記回転軸(4)は、前記回転部(1、2)が直接または間接的に当接する段差状の軸座面(403)を有する。前記動力遮断部材(3)は、前記回転部(1、2)から前記回転軸(4)へ過大なトルクの伝達がなされようとしたとき、螺子接合された部分が前記軸座面(403)の方向に移動することで、前記回転部(1、2)から前記回転軸(4)への過大なトルクの伝達を遮断する。更に、前記動力遮断部材(3)と前記軸座面(403)との間に前記回転部(1、2)が入り込んでいないことを特徴とする。
この様に構成することにより、螺子締結を利用したトルクリミッタ方式において、動力遮断部材が作動してその一部分が移動しても、前記動力遮断部材(3)と前記軸座面(403)との間に前記回転部(1、2)を挟み込むことがないので、動力遮断を円滑に行い、動力遮断部材が作動しても動力が遮断出来ないという不具合を回避できる。
本発明の請求項9に記載の形態では、上記請求項8に記載の形態において、前記軸座面(403)は、動力遮断部材(3)が螺子接合する螺子部よりも被駆動装置側に設けられていることを特徴とする。
本形態によれば、動力遮断部材が作動してその一部分が移動しても、軸座面に達することはないので、動力遮断部材が作動しても動力が遮断出来ないという不具合を確実に回避できる。
本発明の請求項10に記載の形態では、上記請求項8又は9に記載の形態において、前記回転部(1、2)は、ワッシャ(6)を介して前記軸座面(403)に当接していることを特徴とする。
本形態によれば、ワッシャにより動力伝達が円滑に行なわれる。
前記請求項1から10のいずれか一項に記載の形態に従がう請求項11の形態において、フランジ部材(1000)が、前記回転軸(4)の先端部側に設置されて、前記動力遮断部材(3)が作動した場合に、それの部分及び前記回転部(1,2)が脱落することを阻止することを特徴とする。
本形態によれば、回転軸の先端部側にフランジ部材を設置することで、動力遮断部材が作動しても、動力遮断部材の部分及び回転部の脱落を回避できる。
以下、図面に基づいて本発明に係わる動力伝達装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る動力伝達装置の第1の実施の形態の図解的側断面図を示しており、図2は図1の動力遮断部材周辺の部分拡大側断面図である。図3は図2のハブのインナーハブと動力遮断部材との嵌合部分の正面図である。図4及び5は第1の実施の形態において、動力遮断部材が作動して破断した2つの状態の部分拡大側断面図である。図6は第1の実施の形態において、本発明が必要とする条件の説明図である。図1から6の要素部分の符号は、図10から12の従来例の同様な要素部分の符号に対応している。
図1に示す本発明の第1の実施の形態の動力伝達装置10は、車両用カーエアコンに使用されており、エンジン等の外部駆動源の回転力をカーエアコンの圧縮機に伝達するための装置であり、動力遮断部材(トルクリミッタ)3を具備する。動力伝達装置10において、外部からの回転動力が図示されていないベルト等を介して、請求項における回転部に相当するプーリ1に伝達され、プーリの凹凸部101に、ハブ2の外周に設置された弾性部材からなる、凹凸部201が嵌合することによりハブ2のインナーハブ204に動力伝達される。プーリ側凹凸部101とハブ側凹凸部201は例えば、お互いに対応する複数の凹凸により嵌合する構成であって良い。動力は更にハブ2から動力遮断部材3に伝達されるが、インナーハブ204と動力遮断部材3とは、図3に示すように、インナーハブの嵌合部2041と動力遮断部材の嵌合部304とにおいてインロー嵌合している。
インナーハブ204と動力遮断部材3とのトルク伝達は、例えば図1の正面図である図3の本実施の形態のごとく、動力遮断部材3のフランジ部303の外周である六角形状の嵌合部304がハブ2の六角形状の嵌合部2041にインロー嵌合することにより動力伝達したり、本実施の形態には示されていないが、四角、二面幅、八角、十角、十二角等の円ではない形状で締結されてトルクを伝達しても良く、あるいは双方に設置された螺子で締結されても良い。ハブ2から動力遮断部材3に伝達された動力は、動力遮断部材3から、動力遮断部材3に螺子接合する圧縮機(図示されない)の回転軸4に伝達されて圧縮機を回転駆動する。
図2において、インナーハブ204と動力遮断部材3とは、動力遮断部材の螺子部302と圧縮機の回転軸4の螺子部402で螺子嵌合されることで発生する軸力で締結されている。この締結の軸方向の荷重は、インナーハブ204とは別体のワッシャ6で支えられ、ワッシャ6と動力遮断部材3との間には、ギャップ9が設定されている。動力遮断部材3の端面308とワッシャ6のハブ側接触面61は、ギャップ9を介して対面しており、端面308と接触面61の間には、ハブ2のインナーハブ204は存在しない。即ち、インナーハブ204の環状部2043は、動力遮断部材3のリミッタ螺子部材307を囲うように外側に配置されており、動力遮断部材3と軸座面403との間にインナーハブ204が入り込んでいない。
図4及び5は、第1の実施の形態である図2の、動力遮断部材(トルクリミッタ)3が作動した後の状態を説明する図である。図4において、動力遮断部材3が作動すると、従来の実施例のごとく前記破断部の面は平らな面形状とは限らないので、フランジ側破断面3aが、螺子部材側の破断面3bに接触して回してしまう場合がある。前記リミッタ螺子部材307は、回されると軸方向(圧縮機側)に進んでしまう。図5において、リミッタ部材307が進むとワッシャ6を挟み込む。ここで、ワッシャ6はハブ2とは別体構造であるため、ワッシャ6に当接したリミッタ螺子部材307は、フランジ部303を外側(図5において左方向)へ押すので、ハブ2のワッシャ6との接触面2044とワッシャ6とが離れてしまうので、完全に動力が遮断される。
図6は、本実施の形態が成り立つための条件を説明した図である。動力遮断部材3のリミッタ螺子部材307に設置される動力遮断部材3の螺子進行側の端面308の最大の外径αと、ハブの環状部2043の最小の内径βと、ワッシャ6の内径γとの関係が、γ<α<βであることが、本発明において必要となる。α<βであることにより、インナーハブ204は、リミッタ螺子部材307とワッシャ6の間に挟み込まれることはなく、γ<αであることにより、ワッシャ6はリミッタ螺子部材307と回転軸4の軸座面403との間に必ず挟み込まれるので、リミッタ螺子部材307と回転軸4が直接当接することはない。この様に、動力遮断部材3が破断した場合、動力遮断部材3とワッシャ6の間にハブ2が挟まれることはない。ハブの環状部2043は、圧縮機との当接面(座面)を備えていても問題ない。
図7は、本発明の第2の実施の形態の動力伝達装置の図2に対応する部分拡大側断面図である。ワッシャ6を環状に形成し、且つワッシャ6がリミッタ螺子部材307の座面を構成するように形成しても、同様の効果が得られる。環状ワッシャ6のハブ側は、ハブに掘り込まれた嵌合部(接触面)2044の内径310とワッシャ6の外径63で隙間嵌合される。
本第2の実施の形態の上記以外の構成は基本的に、第1の実施の形態と同様であるのでその説明は省略する。
図8は、本発明の第3の実施の形態の動力伝達装置の図2に対応する部分拡大側断面図である。図8は、圧縮機の回転軸4に、螺子加工を施していない直線(ストレート)部404を備えた構成である。この構造であれば、リミッタの螺子部材が軸方向に進んでも、ワッシャ6を挟み込むことがないので、動力が確実に遮断される。この直線(ストレート)部404は、ワッシャ6の厚さ以上の長さが望ましく、この場合はワッシャ6はハブ2と一体であっても良い。この場合インナーハブ204とワッシャ6が別体であることは任意の付加的な事項である。また、短くてもワッシャ6の内径との隙間嵌合により、ワッシャ6と回転軸4との同軸が得られる。
本第3の実施の形態の上記以外の構成は基本的に、第1の実施の形態と同様であるのでその説明は省略する。
図9は、本発明の第4の実施の形態の動力伝達装置の図2に対応する部分拡大側断面図である。図9は、ハブの鍔部2045を設置し、別部品であるワッシャ6を挿入し、回転自在にカシメ等で一体化した実施例である。この実施例でも、ワッシャ6がリミッタ螺子部材307により挟み込まれても、ハブ2はワッシャ6に対して回転自在であるため、動力が遮断できる。
本第4の実施の形態の上記以外の構成は基本的に、第1の実施の形態と同様であるのでその説明は省略する。
上記の第2から第4の実施の形態の図面に関して、即ち図7から9を参照すると、図1から6に開示される第1の実施の形態の要素部分と同じ又は同様である図7から9の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
上記第2及び第4の実施の形態において、第1の実施の形態と同様に、γ<α<βの関係が成立しており、第3の実施の形態においては、少なくともα<βの関係が成立する。
図13は、本発明の第5の実施の形態の動力伝達装置の図2に対応する部分拡大側断面図であり、図14は、第5の実施の形態において、軸先端部分の部分拡大側断面図であり、動力遮断部材が作動して破断した状態を示す。例えば、図1に示す第1の実施の形態において、座面(ワッシャ)6とインナーハブ204を別体構造にすると、動力遮断部材3が作動して、動力が遮断され、動力遮断部材3の螺子部302とフランジ部303とに分離されると、破断した動力遮断部材3のフランジ部303、更にはハブ2がプーリー(1)から脱落してしまう可能性がある。この問題は第2から第4の実施の形態においても同様である。
この問題を解決すべく、図13に示すように、圧縮機の回転軸4の先端部分にフランジ部材1000を設置することで、動力遮断部材3が作動しても、フランジ部303及びハブ2の脱落を回避できる。着脱可能なフランジ部材1000は本実施の形態においては、回転軸4の先端部に嵌合接続しているので、容易に脱落することはない。フランジ部材1000の回転軸4の先端部への接続は、例えばボルト等の当業者に既知な別の接続方法であって良い。動力遮断部材3の破断時にフランジ部303及びハブ2の脱落を防止するために、フランジ部材1000の最外径(最外寸法)d2と、動力遮断部材3の破断部301の最小径(または動力遮断後の、ハブの最小径)d1との関係は、 d1<d2 の関係にある。この様に、フランジ部材1000と、動力遮断部材3のフランジ部303又は破断部301との寸法関係は、フランジ部材1000にフランジ部303又は破断部301が引っかかるため脱落しないようなものであれば良い。また、フランジ部材1000の前面形状は、円状でも、六角、三角、四角等の種々形状であって良く、その形状は選ばない。
本第5の実施の形態の上記以外の構成は基本的に、第1の実施の形態と同様であるのでその説明は省略する。
次に上記実施の形態の効果及び作用について説明する。
本発明の第1の実施の形態の動力伝達装置により以下の効果が期待できる。
・螺子締結を利用したトルクリミッタ方式において、プーリから動力伝達されるインナーハブと、インナーハブと圧縮機の回転軸との間に設置されてインナーハブを支持する座面部分である、ワッシャとを完全に別体構造とすることで、動力遮断を円滑に行い、動力遮断部材が破断しても動力が遮断出来ないという不具合を回避できる。
本発明の第2から第4の実施の形態の動力伝達装置により上記第1の実施の形態の効果と同様の効果が期待できる。但し、上記第3の実施の形態においては、インナーハブとワッシャは別体構造でなくても良い。
本発明の第5の実施の形態の動力伝達装置により、上記第1の実施の形態の効果に加えて以下の効果が期待できる。
・圧縮機の回転軸先端部分にフランジ部材を設置することで、動力遮断部材が作動しても、動力遮断部材の部分及びハブの脱落を回避できる。
上記の実施例では本発明が車両用カーエアコンの圧縮機のための動力伝達装置として使用された例を示したが、本発明はこれ以外の用途に適用されても良く、本発明の適用をカーエアコン用に限定するものではない。
上記において記載した、あるいは添付図面に示した実施の形態において、駆動源の動力は、ベルト及びプーリを介して伝達される構成で説明されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、歯車等の別の機構を介して動力が伝達されても良い。
上記の実施の形態は本発明の例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、請求項に記載される事項によってのみ規定されており、上記以外の実施の形態も実施可能である。
図1は、本発明に係る動力伝達装置の第1の実施の形態の図解的側断面図である。 図2は図1の動力遮断部材周辺の部分拡大側断面図である。 図3は図2のハブのインナーハブと動力遮断部材との嵌合部分の正面図である。 図4は、第1の実施の形態において、動力遮断部材が作動して破断した状態の部分拡大側断面図であり、破断直後の状態を示す。 図5は、第1の実施の形態において、動力遮断部材が作動して破断した状態の部分拡大側断面図であり、リミッタ螺子部がワッシャまで進んだ状態を示す。 図6は、前記第1の実施の形態が成り立つための条件の説明図である。 図7は、本発明に係る動力伝達装置の第2の実施の形態の動力遮断部材周辺の部分拡大側断面図である。 図8は、本発明に係る動力伝達装置の第3の実施の形態の動力遮断部材周辺の部分拡大側断面図である。 図9は、本発明に係る動力伝達装置の第4の実施の形態の動力遮断部材周辺の部分拡大側断面図である。 図10は、従来例の動力伝達装置の動力遮断部材周辺の部分拡大側断面図である。 図11は、図10の従来例において、動力遮断部材が作動して破断した状態の部分拡大側断面図であり、破断直後の状態を示す。 図12は、図10の従来例において、動力遮断部材が作動して破断した状態の部分拡大側断面図であり、リミッタ螺子部がハブ座面まで進んだ状態を示す。 図13は、本発明に係る動力伝達装置の第5の実施の形態の図解的側断面図である。 図14は、第5の実施の形態において、軸先端部分の部分拡大側断面図であり、動力遮断部材が作動して破断した状態を示す。
符号の説明
1 プーリ
101 (プーリ側)凹凸部
2 ハブ
201 (ハブ側)凹凸部
204 インナーハブ
2041 嵌合部
3 動力遮断部材
302 螺子部
303 フランジ部
304 嵌合部
307 リミッタ螺子部材
308 端面
4 回転軸
402 螺子部
403 軸座面
6 ワッシャ
9 ギャップ
10 動力伝達装置

Claims (11)

  1. 駆動源からの回転駆動力が伝達される回転可能な回転部(1)と、
    前記回転部(1)と被駆動装置の回転軸(4)との間の過大トルクの伝達を遮断する動力遮断部材(3)であって、前記回転軸(4)に螺子接合して一体に回転可能な動力遮断部材(3)と、
    一方で前記回転部(1)に接続し、他方で前記動力遮断部材(3)に接続するハブ(2)と、を具備する動力伝達装置(10)において、
    前記ハブ(2)は、前記動力遮断部材(3)と前記回転軸(4)との間に挟まれるように設置されており、更に
    前記ハブ(2)と前記回転軸(4)との間に挟まれるように設置される、ワッシャ(6)が更に具備されており、前記ワッシャ(6)は前記ハブ(2)とは別体であり、前記動力遮断部材(3)の回転軸側の端面(308)と前記ワッシャ(6)との間に、前記ハブ(2)を挟むことがないように構成されることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記回転軸(4)には、段差状の軸座面(403)が、前記動力遮断部材(3)に対面するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記動力遮断部材(3)の回転軸側の端面(308)の最大の外径(α)は、前記ハブ(2)の前記動力遮断部材の螺子部(307)を囲むインナーハブ(204)の内径(β)より小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記動力遮断部材(3)の回転軸側の端面の最大の外径(α)は、前記ワッシャ(6)の内径(γ)より大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  5. 前記回転軸(4)は、前記動力遮断部材(3)に螺子締結するための螺子部(402)と、前記螺子部(402)に連続するように設けられていて且つねじ切られていない、直線部(404)とを具備しており、
    該動力伝達装置(10)が組み付けられた状態において、前記直線部(404)は、前記ハブ(2)が前記ワッシャ(6)に接触することがないように形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  6. 該動力伝達装置(10)が組み付けられた状態において、前記回転軸(4)の前記螺子部(402)と前記直線部(404)との間の境界は、前記ワッシャ(6)の前記ハブ(2)に対面する接触面(61)より、前記動力遮断部材(3)側に位置することを特徴とする請求項5に記載の動力伝達装置。
  7. 被駆動装置としての車両用カーエアコンの圧縮機に連結されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  8. 被駆動装置の回転軸(4)と螺子接合して一体に回転可能な動力遮断部材(3)と、
    駆動源からの回転駆動力が伝達され、前記動力遮断部材(3)に接続された回転部(1、2)とを備え、
    前記回転軸(4)は、前記回転部(1、2)が直接または間接的に当接する段差状の軸座面(403)を有し、
    前記動力遮断部材(3)は、前記回転部(1、2)から前記回転軸(4)へ過大なトルクの伝達がなされようとしたとき、螺子接合された部分が前記軸座面(403)の方向に移動することで、前記回転部(1、2)から前記回転軸(4)への過大なトルクの伝達を遮断するものであり、
    前記動力遮断部材(3)と前記軸座面(403)との間に前記回転部(1、2)が入り込んでいないことを特徴とする動力伝達装置。
  9. 前記軸座面(403)は、動力遮断部材(3)が螺子接合する螺子部よりも被駆動装置側に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の動力伝達装置。
  10. 前記回転部(1、2)は、ワッシャ(6)を介して前記軸座面(403)に当接していることを特徴とする請求項8または9に記載の動力伝達装置。
  11. フランジ部材(1000)が更に具備されており、前記フランジ部材は、前記回転軸(4)の前記被駆動装置に対向する側の先端部側に設置されて、前記動力遮断部材(3)が作動した場合に、前記動力遮断部材の部分及び前記回転部(1,2)が脱落することを阻止することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
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