JP4613783B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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本発明は、動力伝達装置に係り、より特別には、エンジン等の外部動力源から、ベルト等を介して運転される車両カーエアコン用圧縮機に組み込まれて使用されるのに好適である。
車両用カーエアコンの冷媒圧縮機は、エンジン等の外部動力源から、ベルト、プーリ等を介して駆動されるが、エンジンと圧縮機の接続を切り離すために、電磁クラッチがそれらの間に挿入されても良い。しかし、電磁クラッチを挿入しなければ、コストダウンになるため電磁クラッチが省略されることも少なくない。この場合、エンジン等の外部動力源から、ベルト等を介して運転されるカーエアコン用の圧縮機の動力伝達装置において、圧縮機が焼き付いた際にベルト切れ等の不具合を回避するためのトルクリミッタが設置される。
トルクリミッタには、動力伝達経路の一部を螺子接合とし、圧縮機が焼き付いた際の過大なトルクにより、前記螺子接合部に発生する過大な軸力を利用するものがある(例えば、特許文献1参照)。このように、圧縮機に動力を伝達する従来の動力伝達装置で、圧縮機が焼き付きを起こした際に動力伝達のためのベルト切れ等の不具合を回避するために動力遮断装置(トルクリミッタ)が設置されている。動力伝達部位の一部分を螺子嵌合させた構造の動力遮断装置(トルクリミッタ)が従来提案されており、この螺子嵌合を利用したトルクリミッタ方式は、圧縮機が焼き付いた際に発生する過大なトルクにより、螺子嵌合部分に発生する過大な軸力を利用して、動力伝達経路の一部を破断することで、動力伝達経路を断つ方式である。つまり、このトルクリミッタ方式は圧縮機の焼き付き現象で発生する過大なトルクを利用し、螺子締結により発生する過大な軸力によって動力遮断部材を引っ張り力により分断する構造である。しかし、動力遮断部材が破断した際に、破断部の形状によっては、動力遮断部材の螺子部分が再締め付けされる場合が発生する可能性がある。この場合、動力遮断部材と、動力遮断部材を収納しているインナーハブの座面とで形成されたギャップ空間が無くなり、前記インナーハブの座面が前記動力遮断部材の螺子部分と圧縮機の軸端面との間で挟みこまれてしまい、動力が遮断できないという不具合があった。
上記の問題を有する従来の動力伝達装置50について、図8から10を参照して説明する。図8は、螺子締結を利用した動力伝達装置の従来の実施例の部分側断面図を示し、図9及び10は、図8の動力伝達装置50のトルクリミッタ(動力遮断部材)が作動して破断した後の2つの状態を示す部分側断面図である。図8に示す動力伝達装置50の構成は、エンジン等の動力源の回転が、ベルト等によりプーリに伝達され、更にプーリの組みつけられた動力伝達装置50に伝達されるものである。この動力伝達装置50の構成は、基本的には図1等に示す本発明の動力伝達装置と同様であり後述するので、ここでは詳しく説明しない。動力伝達装置50においては、動力は先ず、ハブに伝達され、その後動力遮断部材、動力遮断部材と螺子締結される圧縮機等の回転軸の順で伝達される。
図8の従来例の動力伝達装置50において、動力遮断部材3の螺子部303を回転軸4の螺子部402に螺子結合させ、被駆動装置又は回転軸の方向(図8において右方向)に移動させて組み立てる。これにより、ハブ2のインナーハブ204は、動力遮断部材3と回転軸4の間に挟まれて圧縮される。この様に、動力遮断部材3と回転軸4との螺子結合による軸圧縮力により、動力遮断部材3とインナーハブ204との当接面、及びインナーハブ204と回転軸4との当接面において摩擦力が形成される。この摩擦力により、動力遮断部材3とハブ2は回転軸4と共に一体で回転する。
図9、図10は、従来の実施例で動力遮断部材50が作動し、動力遮断部材3が破断した後の構成を説明する図である。図9において、動力遮断部材3が破断部301において破断すると、破断面308,309が形成され、動力遮断部材は、フランジ部302と螺子部材306に分割される。前記破断面308,309は平らな面形状とは限らない。従って、図9において、フランジ側破断面308が螺子部材側の破断面309を回すことで、前記動力遮断部材の螺子部材306は、圧縮機(被駆動装置)側に進んでしまう。この現象により、図8、9では形成されていたギャップB9が無くなり、動力遮断部材の螺子部材306の端面307がハブの反当接面204eに干渉し、更に軸力によってハブ座204cを、螺子部材306の端面307と回転軸側の軸当接面403との間で挟み込み、動力が伝達されてしまう。つまり、動力遮断部材3が作動して破断しても、動力が遮断出来ずに、動力が回転軸4更には圧縮機等、被駆動装置に再伝達されてしまうという問題があった。
特開2003−206950号公報
本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、この螺子締結を利用したトルクリミッタ方式において、トルクリミッタが作動しても動力が遮断出来ないという不具合を回避できる動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の形態では、動力伝達装置(10)は、上述した目的を達成するために、駆動源からの回転駆動力が伝達される回転可能な回転部(1,2)と、前記回転部と被駆動装置の回転軸(4)との間の過大トルクの伝達を遮断する、動力遮断部材(3)とを具備する。動力遮断部材は回転軸に螺子結合して一体に回転可能である。回転部は、動力遮断部材と回転軸との間に挟まれるように設置される。動力遮断部材と前記回転部との間に設置される、弾性部材(8)を更に具備することを特徴とする。弾性部材(8)は、動力遮断部材(3)の軸方向と垂直な面及び回転部(2)の軸方向と垂直な面と当接する。
この様に構成することにより、この螺子締結を利用したトルクリミッタ方式において、動力遮断部材と回転部との間に弾性部材(8)が設置されるため、動力遮断部材が作動して分割されると、弾性部材はその弾性力により、分割された動力遮断部材の一部を回転部から離れるように作用して、分割された動力遮断部材の各部分が干渉し合うことを阻止するので、その結果、前記動力破断部の再締結による、動力遮断出来ないという不具合を回避し、圧縮機が焼き付いた際に確実に動力が遮断できる。
本発明の請求項2に記載の形態では、上記請求項1に記載の形態において、動力遮断部材が作動した場合に、動力遮断部材は、回転軸に螺子結合していない第1の部分(302)と回転軸に螺子結合する第2の部分(306)とに分割されるように構成される。更にその際、第1の部分が第2の部分に対して自由に移動可能なように構成されることを特徴とする。
本形態によれば、第1の部分が第2の部分に対して自由に移動可能であるので、動力遮断部材作動時に第1の部分が第2の部分に干渉することを回避でき、従って動力遮断部材が破断しても動力が遮断出来ないという不具合を回避できる。
本発明の請求項3に記載の形態では、上記請求項2に記載の形態において、前記第1の部分は、回転軸の軸方向において自由に移動可能であるように構成されることを特徴とする。
本形態によれば、第1の部分は軸方向に移動して、第2の部分から離れることができるので、第1の部分が第2の部分に干渉することを回避できる。
本発明の請求項4に記載の形態では、上記請求項1から3のいずれか一項に記載の形態において、弾性部材の弾性力は、動力遮断部材に対して、回転軸の軸方向に作用することを特徴とする。
本形態によれば、弾性部材の弾性力が、動力遮断部材に対して軸方向に作用するので、動力遮断部材が作動して分割されると、分割された動力遮断部材の一部を軸方向に押して移動させて、分割された動力遮断部材の各部分が干渉し合うことを回避するので、動力遮断部材が破断しても動力が遮断出来ないという不具合を回避できる。
本発明の請求項5に記載の形態では、上記請求項2から4のいずれか一項に記載の形態において、動力遮断部材が作動した場合に、弾性部材は、前記第1の部分が前記第2の部分から離れるように、第1の部分に作用することを特徴とする。
本形態によれば、弾性部材は、分割された第1の部分を第2の部分から離れるように作用するため、第1の部分と第2の部分が干渉し合うことを回避できるので、動力遮断部材が破断しても動力が遮断出来ないという不具合を回避できる。
本発明の請求項6に記載の形態では、上記請求項1から5のいずれか一項に記載の形態において、ストッパー手段(204a,1000)が、動力遮断部材の脱落を阻止するように設けられる。前記ストッパー手段と動力遮断部材との間には、間隔(204b)が設けられることを特徴とする。
本形態によれば、ストッパー手段により、動力遮断部材の分割された部分(第1の部分)が動力伝達装置から脱落することを防止すると共に、前記間隔が設けられるので、第1の部分と第2の部分が干渉し合うことを回避できる。
本発明の請求項7に記載の形態では、上記請求項1から6のいずれか一項に記載の形態において、前記弾性部材は皿バネ、ゴム又はコイルバネであることを特徴とする。
本形態によれば、弾性部材をより具体化する形態を開示する。
本発明の請求項8に記載の形態では、上記請求項1から7のいずれか一項に記載の形態において、前記回転部は、ハブ(2)を具備する。前記ハブは、動力遮断部材に接続し、更に動力遮断部材と回転軸との間に挟まれるように設置されることを特徴とする。
本形態によれば、回転部がハブを具備する構成により、本発明はより具体化される。
本発明の請求項9に記載の形態では、上記請求項1から8に記載の形態のいずれか一項において、被駆動装置としての車両用カーエアコンの圧縮機に連結されることを特徴とする。
本形態によれば、本発明の用途をより具体化する形態を開示する。
上記の本発明の説明において、カッコ()内の記号又は数字は、以下に示す実施の形態との対応を示すために添付される。
以下、図面に基づいて本発明に係わる動力伝達装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る動力伝達装置の第1の実施の形態の図解的側断面図を示しており、図2は図1の動力遮断部材周辺の部分拡大側断面図である。図3及び4は第1の実施の形態において、動力遮断部材が作動して破断した2つの状態の部分拡大側断面図である。図1から4の要素部分の符号は、図8から10の従来例の同様な要素部分の符号に対応している。
図1に示す本発明の第1の実施の形態の動力伝達装置10は、車両用カーエアコンに使用されており、エンジン等の外部駆動源の回転力をカーエアコンの圧縮機に伝達するための装置であり、動力遮断部材(トルクリミッタ)3を具備する。動力伝達装置10において、外部からの回転動力が図示されていないベルト等を介してプーリ1に伝達され、プーリの凹凸部101に、ハブ2の外周に設置された弾性部材からなる、凹凸部201が嵌合することによりハブ2のインナーハブ204に動力伝達される。プーリ側凹凸部101とハブ側凹凸部201は例えば、お互いに対応する複数の凹凸により嵌合する構成であって良い。動力は更にハブ2から動力遮断部材3に伝達されるが、本実施の形態においては、インナーハブ204と動力遮断部材3とは、インナーハブの嵌合部と動力遮断部材の嵌合部とにおいてインロー嵌合している。ここでプーリ1とハブ2は請求項における回転部に相当する。
インナーハブ204と動力遮断部材3とのトルク伝達は、図示されていないが例えば、動力遮断部材3のフランジ部302の外周である六角形状の嵌合部とハブ2の六角形状の嵌合部とのインロー嵌合又は回り止めのカシメ構造で動力伝達したり、本実施の形態には示されていないが、四角、二面幅、八角、十角、十二角等の円ではない形状で締結されたり、あるいは双方に設置された螺子で締結されてトルクを伝達しても良い。ハブ2から動力遮断部材3に伝達された動力は、動力遮断部材3から、動力遮断部材3に螺子結合する圧縮機(図示されない)の回転軸4に伝達されて圧縮機を回転駆動する。
図2において、インナーハブ204と動力遮断部材3とは、動力遮断部材の螺子部303と圧縮機の回転軸4の螺子部402で螺子結合されることで発生する軸力で締結されている。この締結の軸方向の荷重は、インナーハブ204のハブ座204cで支えられており、ハブ2のハブ当接面204dと回転軸4の軸当接面403が接している。動力遮断部材3の圧縮機(又は回転軸)側の端面307とインナーハブ204のハブ座204cのハブ反当接面204eとは、その間にギャップB9が設定されて、ギャップB9を介して対面している。動力遮断部材3のフランジ部302の背面305(動力遮断部材3のフランジ部302とインナーハブ204との間)には、皿バネ8が設置されており、ハブ204には、フランジ部302の軸方向の抜け防止のためのカシメ部204a(請求項におけるストッパー手段)が設定され、フランジ部302とカシメ部204aと間にギャップA(間隔)204bが設定されている。
図3及び4は、第1の実施の形態である図2の、動力遮断部材(トルクリミッタ)3が作動した後の状態を説明する図である。図2において、動力遮断部材3が作動して破断部301において破断すると、動力遮断部材3は、フランジ部302と螺子部材306(請求項における第1の部分と第2の部分)に分離する。従来の実施例のごとく破断部301の面は平らな面形状とは限らないので、フランジ側の破断面308が、螺子部材側の破断面309に接触してお互いに干渉する場合がある。この際、分割された螺子部材306は、回されて軸方向(圧縮機側)に進もうとする。しかし、フランジ部302とカシメ部204aと間にギャップA204bが設定されているため、このギャップA204b分だけは、フランジ部302は容易に移動可能であるので、動力遮断部材3のフランジ部302の背面305に設置された皿バネ8の反発力により、カシメ部204aに当接するまで、フランジ部302が回転軸4の先端部方向(図2において左方向)に押されて移動する(螺子部材306は回転軸4と螺子結合しているため回されない)(図4参照)。
動力遮断部材(トルクリミッタ)3が作動すると、フランジ部302は拘束される力を失うため、フランジ部302は、皿バネ8により前方(回転軸先端部方向)に押し出されてインナーハブ204のカシメ部204aまで移動する。この状態により、フランジ部302は、分割された動力遮断部材3の螺子部材306の破断面309から遠ざかることで、動力遮断部材の螺子部材306と再度結合することなく、確実に動力が遮断される。本実施の形態においては、螺子部材306に関して、ハブ2を挟み込む方向の動きが規制され、ハブ座204cを挟み込まずにギャップB9が確保され、ハブ座204cは、回転が拘束されることなく空転が可能となる。インナーハブ204のハブ座204cが、動力遮断部材3の螺子部材306と回転軸4の段差状の軸当接面403とに挟まれることがないので、動力遮断部材3と回転軸4の螺子結合による軸力が、インナーハブ204に作用することはなく、従って動力は完全に遮断される。
図5は、本発明の第2の実施の形態の動力伝達装置の図2に対応する部分拡大側断面図である。上記第1の実施の形態においては、フランジ部302の背面には、皿バネが設置されたが、本発明はこれに限定されず、皿バネ以外の弾性部材、例えばゴム等の弾性部材8を設置してもよい。また、図示していないが、コイルバネ等の自由な状態となると、伸びる機構の材料や部品でも同様の効果が得られる。
本第2の実施の形態の上記以外の構成は基本的に、第1の実施の形態と同様であるのでその説明は省略する。
図6は、本発明の第3の実施の形態の動力伝達装置の図2に対応する部分拡大側断面図である。本実施の形態においては、前記第1の実施の形態のカシメ部204aによるカシメ構造ではなく、リベット1000によってフランジ部302の軸方向の抜けを防止したストッパ構造(手段)である。この構成によっても、同様の効果が得られる。
本第3の実施の形態の上記以外の構成は基本的に、第1の実施の形態と同様であるのでその説明は省略する。
図7は、本発明の第4の実施の形態の動力伝達装置の図2に対応する部分拡大側断面図である。本実施の形態においては、前記第1及び第2の実施の形態のカシメ構造及びリベット構造ではなく、ボルト1000によってフランジ部302の軸方向の抜けを防止したストッパ構造である。この構成によっても、同様の効果が得られる。
本第4の実施の形態の上記以外の構成は基本的に、第1の実施の形態と同様であるのでその説明は省略する。
上記の第2から第4の実施の形態の図面に関して、即ち図5から7を参照すると、図1から4に開示される第1の実施の形態の要素部分と同じ又は同様である図5から7の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
次に上記実施の形態の効果及び作用について説明する。
本発明の第1の実施の形態の動力伝達装置により以下の効果が期待できる。
・螺子締結を利用したトルクリミッタ方式において、プーリから動力伝達されるインナーハブと、インナーハブに回転方向に対して結合され、且つ軸方向においては、カシメのストッパ手段でギャップ分だけは移動可能に設置された動力遮断部材を具備する構造で、前記動力遮断部材のフランジ部の背面に、皿バネの弾性部材を設置した構成とすることで、トルクリミッタが作動した際にフランジ部が螺子部材からバネ等の反発力で離れる構成とし、その結果、前記動力破断部の再締結による、動力遮断出来ないという不具合を回避し、圧縮機が焼き付いた際に確実に動力が遮断できる。
本発明の第2から第4の実施の形態の動力伝達装置により上記第1の実施の形態の効果と同様の効果が期待できる。
上記の実施例では本発明が車両用カーエアコンの圧縮機のための動力伝達装置として使用された例を示したが、本発明はこれ以外の用途に適用されても良く、本発明の適用をカーエアコン用に限定するものではない。
上記において記載した、あるいは添付図面に示した実施の形態において、駆動源の動力は、ベルト及びプーリを介して伝達される構成で説明されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、歯車等の別の機構を介して動力が伝達されても良い。
上記において記載した、あるいは添付図面に示した実施の形態において、例えば第1及び第2の実施の形態においてはそれぞれ、皿バネ8とカシメ部204a及び弾性部材8とカシメ部204aが組み合わされた構成であったが、弾性部材8と第3の実施の形態のリベット1000が組み合わされた構成であっても良く、即ち、皿バネ等の弾性部材とカシメ部等のストッパ手段の種々の組み合わせが採用されても良い。
上記の実施の形態は本発明の例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、請求項に記載される事項によってのみ規定されており、上記以外の実施の形態も実施可能である。
図1は、本発明に係る動力伝達装置の第1の実施の形態の図解的側断面図である。 図2は図1の動力遮断部材周辺の部分拡大側断面図である。 図3は、第1の実施の形態において、動力遮断部材が作動して破断した状態の部分拡大側断面図であり、破断直後の状態を示す。 図4は、第1の実施の形態において、動力遮断部材が作動して破断した状態の部分拡大側断面図であり、フランジ部302がカシメ部204aまで進んだ状態を示す。 図5は、本発明に係る動力伝達装置の第2の実施の形態の図2と同様な部分拡大側断面図である。 図6は、本発明に係る動力伝達装置の第3の実施の形態の図2と同様な部分拡大側断面図である。 図7は、本発明に係る動力伝達装置の第4の実施の形態の図2と同様な部分拡大側断面図である。 図8は、従来例の動力伝達装置の図2と同様な部分拡大側断面図である。 図9は、図8の従来例において、動力遮断部材が作動して破断した状態の部分拡大側断面図であり、破断直後の状態を示す。 図10は、図8の従来例において、動力遮断部材が作動して破断した状態の部分拡大側断面図であり、螺子部材がハブ座まで進んだ状態を示す。
符号の説明
1 プーリ
101 (プーリ側)凹凸部
2 ハブ
201 (ハブ側)凹凸部
204 インナーハブ
204a カシメ部
204b ギャップA
204c ハブ座
204d ハブ当接面
3 動力遮断部材
302 フランジ部
303 螺子部
306 螺子部材
307 端面
4 回転軸
402 螺子部
403 軸当接面
8 皿バネ(弾性部材)
9 ギャップB
10 動力伝達装置

Claims (10)

  1. 駆動源からの回転駆動力が伝達される回転可能な回転部(1,2)と、
    前記回転部と被駆動装置の回転軸(4)との間の過大トルクの伝達を遮断する、動力遮断部材(3)であって、前記回転軸に螺子結合して一体に回転可能な動力遮断部材と、
    を具備する動力伝達装置(10)において、
    前記回転部は、前記動力遮断部材と前記回転軸との間に挟まれるように設置されており、更に
    前記動力遮断部材と前記回転部との間に設置される、弾性部材(8)を更に具備しており、
    前記弾性部材(8)は、前記動力遮断部材(3)の軸方向と垂直な面及び前記回転部(2)の軸方向と垂直な面と当接することを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記動力遮断部材が作動した場合に、前記動力遮断部材は、前記回転軸に螺子結合していない第1の部分(302)と前記回転軸に螺子結合する第2の部分(306)とに分割されるように構成されており、更に
    前記動力遮断部材が作動した際に、前記第1の部分が前記第2の部分に対して自由に移動可能なように構成されることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記第1の部分は、前記回転軸の軸方向において自由に移動可能であるように構成されることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記弾性部材の弾性力は、前記動力遮断部材に対して、前記回転軸の軸方向に作用することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  5. 前記動力遮断部材が作動した場合に、前記弾性部材は、前記第1の部分が前記第2の部分から離れるように、前記第1の部分に作用することを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  6. ストッパー手段(204a,1000)を更に具備しており、前記ストッパー手段は、前記動力遮断部材が作動した場合の前記動力遮断部材の脱落を阻止しており、前記ストッパー手段と前記動力遮断部材との間には、間隔(204b)が設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  7. 前記弾性部材は、皿バネ、ゴム又はコイルバネであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  8. 前記回転部は、ハブ(2)を具備しており、
    前記ハブは前記動力遮断部材に接続しており、
    前記ハブは、前記動力遮断部材と前記回転軸との間に挟まれるように設置されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  9. 被駆動装置としての車両用カーエアコンの圧縮機に連結されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
  10. 前記弾性部材(8)は、前記回転部(1)と前記ハブ(2)との間に設けられた、凹凸部(201)とは別の部品として構成されることを特徴とする請求項8または9に記載の動力伝達装置。
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