JP4469408B1 - ネジの緩止め機構付き締結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】大幅な軽量化を図りながら、十分な強度を有し、それにもかかわらず従来品よりも大きい緩止め効果を発揮するネジ緩止め機構付き締結具の提供。
【解決手段】下ナット4上にテーパー状凸部10をもち、上ナット5の内下部にテーパー状凸部へ冠合可能なテーパー状凹部15をもつもので、上記テーパー状凸部10を下ナット4上部の傾斜上面9上に突設して、その中心線Y3 が締結ボルト2の中心線Y1 に対して傾くようにし、かつ該下ナット4の下側の座面6に、底面図で見て四隅部11を残して切り欠く凹溝部12を形成して、被締結部材1へ接触する面積を小面積にする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、雄ネジ部と雌ネジ部とを螺合させて締付け固定する締結具において、振動や衝撃を受けても締結状態が緩まない機構を備えたものの改良に係る。特に宇宙ロケット・航空機・新幹線等の乗物や、機械・電気・建築その他締結後に振動・衝撃等が加わってもネジ部の緩みを無くしたい場所での使用に好適な締結具に関するものである。
上記の宇宙ロケット、航空機、新幹線、その他において、締結具のネジ部の緩みは重大な事故につながることになる。そのために、締結後に振動や衝撃を受けてもネジ部が緩まない締結具の必要性が高まり、これまでも種々な構造のものが提案され、また一部には大量生産されているものもある。
本願発明に比較的に近いものの例として、次のようなものがある。
イ)1つめの類型としては、締結ボルトに螺合する2以上のナット間に、互いに係合可能なテーパー状凸部と凹部を形成して、上側のナットの締め付けによる係合で一方のナットの雌ネジ部をボルトの雄ネジ部に圧接させて緩止めとするものである。
特公平03−526号公報 特開平10−286649号公報 特開平11−6516号公報 特開2002−89533号公報 特開2002−195236号公報 特開2005−48807号公報 特開2008−38947号公報 特開2008−51269号公報
5ロ)2つめの類型としては、傾斜面を形成して軸線を変形させるものである。
実公昭37−29322号公報 特開昭53−110765号公報 特公昭63−53402号公報 特開平5−39807号公報 実開平6−18719号公報 特開平10−68409号公報 特開2003−148438号公報 特開2004−156637号公報 特開2006−10054号公報 特開2008−298264号公報
ハ)3つめの類型としては、その他の構造を用いるものである。
特許第2776792号公報 特開2001−59514号公報 特開2003−156022号公報 実公昭32−006125号公報
ところが、上記従来のものには、次のような問題点があった。
a)上記特許文献1のものは、緩み止めナットとして一般的な2個のナットを用いるダブルナット式である。テーパー状凹・凸部に加えて、一方のナットに偏心構造を有しているが、被締結部材に対して下ナットの座面全体が接触するために、両者間の接触面積が広い。これでは摩擦力も大きくなり、被締結部材の振動等による摩擦トルクの作用で、下ナットが緩む方向への力を受けて回ってしまい、それに伴い下ナットと上ナットの共周りが生じる可能性もある。また重さはナット2個分であるため、例えば航空機での使用が不適当となる等で、使用用途・使用箇所が限られることがある。
b)上記特許文献2のものは、下ナットのテーパー上凸部の周部の複数箇所に縦溝を形成して縮径を容易にしようとするものであるが、若干量の縮径しか生じず完全なネジ緩止め機能は持たないし、上記引用文献1のものと同様に、座面が広めで摩擦力も大きいため、被締結部材の振動等により下ナットが緩んで、下ナットと上ナットの共周りが生じる可能性もある。また重さもナット2個分となって、使用用途・使用箇所が限られることがある。
c)上記特許文献3のものは、テーパー状凹・凸部に加えて、一方のナットを偏心構造にもしているが、これも上記引用文献1のものと同様に、下ナットの座面が広めで摩擦力も大きいため被締結部材の振動等により下ナットが緩んで、下ナットと上ナットの共周りが生じる可能性もある。また重さもナット2個分であるから、使用用途・使用箇所が限られることがある。
d)上記特許文献4のものは、ダブルナット式ではなく3個のナットを用いるトリプルナット式のものである。各ナットにテーパー状凹・凸部に加えて、これも偏心構造を有するが、ナットが3個分であるためコスト高になるし、軽量化を図り難い。またナット3個分の高さがあるため、作業スペースや使用可能箇所が制限されるし、取付作業もナット3個分を締付ける締結が必要で作業時間が増える。
e)上記特許文献5のものは、テーパー状凹・凸部に加えて、上ナットにその締付け作業時に締付け工具の下端部が下ナットに係わらぬように当接部を有するものであるが、加工が容易でないし、コスト面でも高くなる。また、上記引用文献1のものと同様に、これも下ナットの座面が広めで摩擦力も大きいため、被締結部材の振動等により下ナットが緩んで、下ナットと上ナットの共周りが生じる可能性もある。重さもナット2個分であるから、使用用途・使用箇所が限られることがある。
f)上記特許文献6のものは、テーパー状凹・凸部に加えて、偏心構造を有するものであるが、上記引用文献1のものと同様に、これも下ナットの座面が広めで摩擦力も大きいため被締結部材の振動等により下ナットが緩んで、下ナットと上ナットの共周りが生じる可能性もある。また重さもナット2個分となり、使用用途・使用箇所が限られることがある。
g)上記特許文献7のものは、テーパー凸部にスリットを形成して、締結ボルトの雄ネジ部への圧接を強くしようとしたものであるが、雄ネジ部へ食い込んだまま塑性変形してしまい、ナットを取り外し困難となる可能性があるし、やはり上記特許文献1のものと同様に、下ボルトの座面が広めであるから摩擦力も大きく、被締結部材の振動等により下ナットが緩んでしまう可能性もある。
h)上記特許文献8のものは、実用化され現在も市販されている。テーパー状凹・凸部をもつダブルナットの一体型で、ボルトへ螺合させて締付けることで分離し、凸部側が凹部側へ係合していくものである。しかしこれは、人が手作業で締付ける場合は締付けトルクが一定とは限らず、一旦締付けて締結すると上・下に分離しているから、締結のやり直しや繰り返し使用には向かない。またその製造も容易ではなく、コスト高になるという課題が残る。これに近いものとして、実用新案登録第3018706号公報に記載のものがある。
i)上記特許文献9のものは、座金とナットとの間に傾斜面を形成したものであり、ナットの締付けにより、ボルトに対してその中心線が傾く方向への力を作用させ、ボルトからの応力(反力)にてナットの雌ネジ部とボルトの雄ネジ部間を圧接状態にし、緩止めしようとするものである。しかし、ナット下部の座金の座面が広めであるから、被締結部材との摩擦力が大きく、被締結部材の振動等による摩擦トルクで下ナットが緩む方向へ力が作用し、緩止めの力は小さいものと考えられる。
j)上記特許文献10のものは、上・下のナット間に傾斜面を形成したもので、一方のナットの厚みを薄くすることで軽量化を図れているが、締付け作業時にトルクレンチやスパナが他方のナットにも掛かって、共締め状態になる可能性がある。また下ナットの広めの座面で摩擦力が大きく、ナットを緩む方向へ力を作用して緩める可能性がある。
k)上記特許文献11のものは、上ナットの下面を傾斜面に形成したものであるが、やはり締結部材と接する下ナットの座面が広めで摩擦力が大きいため、締結部材の振動がナットの緩みを誘発する可能性があるし、2個分のナットの重さで、使用用途や場所が制約されることがある。
l)上記特許文献12のものは、上ナットの下面の一部に突起を設けることで、下ナット上面に対して上ナットを傾斜させようとするものであり、また上記特許文献13,同14,同15のものは、上ナットの下面を傾斜面にしたものである。これらも上記特許8と同様に、ナットの締付けによりボルトの中心線が傾く方向へ力を作用させ、ボルトの応力を反力として受けて、ナットの雌ネジ部とボルトの雄ネジ部間を圧接状態にし、緩止めをしようとするものである。
しかしこれらも、締結部材と接する下ナットの座面が広めで摩擦力が大きいため、締結部材の振動がナットの緩みを誘発する可能性があるし、また2個分のナットの重さで、使用用途や場所が制約されることがある。
m)上記特許文献16のものは、1個のナットを用いるシングルナット式で、現在市販されているものの1つである。ナットの側方からスリットを有し、かつ座面を傾斜面としたものである。これは、該ナットをボルトへ締付け時に、座面を被締結部材へ密着させるのに強力な締付け力が必要となるし、またその締付け時にオーバートルクとなって、後のナット取り外しが困難となる可能性もある。さらに、上記の各場合と同様にナット座面が広めで摩擦力が大きいため、被締結部材の振動によりナットが緩む可能性がある上に、スリットを設けたことで緩みが生じた際の緩止め効果を阻害されるおそれもある。
n)上記特許文献17のものは、ダブルナット式の一体型であり、座面を傾斜面としたもので、ダブルナットと同等の締付け力を発揮する、とされている。しかしナットをこの上・下に分断させる構造は、繰り返しの使用には適さないから、使用用途に制限を受けるし、取外しが難しくなっている。また加工の難易度が高く、コストアップにつながることにもなる。
o)上記特許文献18のものは、シングルナット式で、ナットの上又は下面に傾斜面を形成するのではなく、ナットの雌ネジ孔が傾斜するように形成したもので、ナットの上または下面に傾斜面をもつものと同様の作用が生じるようにしたものである。しかしこのナットは、雌ネジ孔の形成が難しく、製造の手間とコスト高になるという問題点がある。
p)上記特許文献19のものは、上記各場合と異なる構造である。通常のナットの上から、円盤状で特殊な形状をもつ板状のナット緩止め具を螺合させ、ナット上面に対する撓みと、内周縁の粗面部がボルトの雄ネジ部に食い込むことで、緩みを止めるものである。しかしこの緩止め具は、複雑な形状を有しているため製造が容易ではなく、コスト高になっているし、繰り返しの使用については考慮されておらず、メンテナンス性や補修コスト面で課題がある。
q)上記特許文献20のものも、上記各場合と別の構造であり、ボルトの雄ネジ部にその外形より僅かに小さいコイルバネを、ネジの谷部に嵌まり込むように螺合させて締結するものである。しかしこれは、ボルト及びナットがJISで規定されたような通常のものではなく、ネジの谷部を径方向に深い特殊なネジにする必要があり、コスト高になる。
r)上記特許文献21のものは、シングルナット式で、ナットに設けたスカート状座金部の底面を浅く凹状とすると共に、座金部のやや上側外周に凹溝を形成することで、該座金部に底面が平坦となる方向へ弾性変形を可能として、該ナットをボルトへ螺合させて締付け時に、雌ネジ部と雄ネジ部間に大きな内部応力を加えて緩止めとしている。しかしこれは、該ナットを螺合して締付け時に、相当大きな締結トルクが必要となるし、座面と被締結部材との接触面積が広めで摩擦力も大きいから、被締結部材からの振動を受けて緩み易く、一旦緩み出すとそれを抑えることが難しい
s)上記特許文献22のものは、上・下のナットがテーパー状凹部とテーパー状凸部を有し、かつ下ナット下部の傾斜面を有するものである。これは、下ナットの側部に縦溝を形成しておき、両ナットを締付けた場合に、下ナット下部の傾斜面の一端が被締結部材に接して、縦溝のために下ナット全体にスプリング作用を生じるようにして、ボルトとナット間のネジ部が強く噛み合うように考えたものである。しかし、スプリング作用には限度があるし、締付け方によってスプリング作用に差が生じるから、常に強行なネジ緩止め力が生じるとは限らない、等の問題点があった。
従来のものには、上記のような問題点・課題が残っているため、シンプルな構成で軽量化され、十分な強度を有しながら、しかも緩止め力が一層強力な締結具の出現が望まれていた。本発明は、上記従来のネジ緩止め機構付き締結具がもつ問題点の解決を課題としたものである。即ち、本発明の目的は、比較的シンプルな構造で、従来のものと比べて軽量化が図られると共に、十分な強度を有し、しかもより一層強力な緩止め効果をもつネジ緩止め機構付き締結具を提供することにある。
本発明に係るネジ緩止め機構付き締結具は、
被締結部材1に通挿した締結ボルト2の雄ネジ部3に、下ナット4を螺装すると共に、上ナット5を螺装して締結固定するダブルナット式のものであって、
上記下ナット4は、上下方向へ雌ネジ部7を有し、平面図で見てほぼ四角形状をした下半部8の上面を、その座面6に対して少し傾斜角αをもつ傾斜上面9に形成し、
該傾斜上面9の側辺部を残した上部に、上部寄りほど小径で側面図で見て台形状のテーパー状凸部10を、傾斜上面9と直交する線を中心線Y3 として形成し、
かつ該下半部8の座面6を、各辺縁から切り欠いて十字状の凹溝部12を形成することで、底面図でみた四隅部11を残してそこを被締結部材1への当接部分とし、
他方、上記上ナット5は、外形は六角ナット状であり、その上半部内に上下方向へ雌ネジ部14を有すると共に、下半部内に下側面13から上方へ向かって、上記下ナット4のテーパー状凸部10に対応して上方から係合可能なテーパー状凹部15を形成し、
該上ナット5を下ナット4へ上方から係合させ、締結ボルト2へ螺装した締結状態時に、上ナット5の下側面13が下ナット4の傾斜上面9の側辺部へ圧接するようにしたものである。
上記構成において、下ナット4や上ナット5という表現は、被締結部材1の下方から締結ボルト2を通挿して、上部に突出した該ボルト2の雄ネジ部3に、2つのナット4,5を螺装する場合の位置関係を意味している。上・下位置関係が逆の場合でも、締結ボルト2へ先に螺合して締付けるものを下ナット4、後から螺合してロックするものを上ナット5と表示する。そのため、下ナット4の下半部8とは、下ナット4の内で被締結部材1側の部分を意味する。
上記下ナット4を側面図で見て、その下半部8の上面は該下ナット4の座面6に対して少し傾斜角αのある傾斜上面9に形成しておき、その傾斜角αは通常1.5〜3.5度位が望ましい。
該傾斜上面9上のテーパー状凸部10は上部寄りほど小径で側面図で見て台形状、即ち円錐台形をしており、上記傾斜上面9に直交する線を中心線Y3 として形成してある。該中心線Y3 は、下ナット4の中心線Y2 や締結ボルト2の中心線Y1 に対して傾むくことになる。この傾く角度は、上記傾斜上面9の傾斜角αと同じになり、1.5〜3.5度位になる。
下ナット4の下半部8の座面6は、底面図で見て四隅部を残して、各辺縁から切り欠いてあり、雌ネジ孔を挟んで十字状となる凹溝部12に形成してある。ここで凹溝部12の断面は浅い四角形状でも、アーチ形状であってもよい。
上記上ナット5のテーパー状凹部15は、下ナット4のテーパー状凸部10に対応してそこへ上方から係合可能に、上部寄りほど小径となるテーパー状の凹部即ち中空の円錐台形をしている。
本発明に係るネジ緩止め機構付き締結具によれば、比較的シンプルな構造でありながら、従来のものに比べて十分な強度を有すると共に、より軽量化を図ることができ、しかもより一層強力な緩止め効果を発揮できる。
その理由について説明する。
その理由の第1は、下ナット4上部に突設したテーパー状凸部10が、下ナット4の中心線Y2 や締結ボルト2の中心線Y1 を中心線として形成されず、座面6に対して傾斜角αをもつ傾斜上面9の上部に、該傾斜上面9と直交する線を中心線Y3 として形成されている。即ち、テーパー状凸部10の中心線Y3 は、下ナット4の中心線Y2 や締結ボルト2の中心線Y1 に対して傾いている。
そのため、被締結部材1に通挿した締結ボルト2に下ナット4を螺装後、上から上ナット5を螺合させていくと、該上ナット5は当初はボルト2の中心線Y1 に沿って螺合される(例えば図1参照)。しかし上ナット5のテーパー状凹部15が下ナット4のテーパー状凸部10に上方から係合し始めると、中心線Y3 が傾いたテーパー状凸部10に沿った係合になり、ボルト2の中心線Y1 に沿った螺合ではなくなる。
続いて上ナット5のボルト2への螺合を進め、テーパー状凹部15がテーパー状凸部10への係合が進むにつれて、上記の如くテーパー状凸部10の中心線Y3 がボルト2の中心線Y1 に対して傾斜している影響を受けて、上ナット5は言わばボルト2を「く」の字状に曲げる方向へ力を及ぼしながら螺合していく。上ナット5の下側面13の一部が下ナット4の傾斜上面9の一部にまで当接した後、さらに上ナット5を螺合させていくと、上ナット5の下側面13はその全体が下ナット4の傾斜上面9に当接することになる(例えば図2,図6参照)。
この状態では、上ナット5の雌ネジ部14に対して、曲がらないでおこうとするボルト2の応力により、反傾斜側(例えば図6の左側)で、ボルト2からの強力な反作用の力が加わる。そのため、該上ナット5の雌ネジ部14は、反傾斜側でボルト2の雄ネジ部3と食い込み合って、強い圧接状態になると共に、圧接面積も広くなっている(後記実施例での説明及び例えば図6参照)。
上記の食い込み圧接状態や圧接面積は、上ナット5の雌ネジ部14の反傾斜側で、上端縁寄りほど大きくなるから(例えば図6参照)、上ナット5の雌ネジ部14はボルト2の雄ネジ部からの強い応力を受けることになり、上ナット5に強力な緩止めの力が働いている。
なお、下ナット4についても、テーパー状凸部10が傾斜側(図6で右側)で上ナット5のテーパー状凹部15内側面に圧接し合っているから、該下ナット4の雌ネジ部とボルト2の雄ネジ部3との間でも圧接状態になり、圧接面積も大きくなっているから、下ナット4の緩止め力として貢献している。それに加えて本発明では、係合させての締結状態時に、上記上ナット5の下側面13が下ナッ4の傾斜上面9に側辺部へ圧接することで、上ナット5と下ナット4間が密着状態となり、言わば一体化するから、より一層の緩止め効果が生じている。
その理由の2は、下ナット4の下側の座面6に、底面図で見て四隅部11を残して各辺縁から切り欠いて、雌ネジ孔を挟んで十字状となる如くに凹溝部12を形成したことである。これにより、下ナット4の座面6が被締結部材1に接する面積を、上記四隅部11だけの小面積としたことである(例えば図3,図10参照)。
これは言わば逆転の発想に基づくものである。即ち、従来は被締結部材1との摩擦面積を大きくすることで、摩擦力を大きくしてナットの緩みを防止すべく、フランジ付きナットや皿バネナットとし、或いは平ワッシャを介装させていた。
しかし、被締結部材1側に生じる振動や衝撃による摩擦トルクは、ボルト2に螺合して締結してある下ナット4を、締結状態をさらに強めようとする方向の力として作用せず、締結状態を緩めようとする方向への力として作用する。その力は、被締結部材1と下ナット4の座面6間の摩擦力が大きい程、摩擦トルクも大きくなってネジが緩み易くなる。
これに対して本発明では、上記の如く下ナット4の座面6に凹溝部12を形成して、下ナット4の座面6が被締結部材1へ接する面積を上記四隅部11の部分だけにしており、摩擦面積は四角形の座面全体と比べて数分の1の小面積となっている。
そのため、下ナット4と被締結部材1間における摩擦力は小さくなっており、被締結部材1の振動・衝撃等により下ナット4が受ける緩む方向への力、摩擦トルクも小さいくなっており、その結果、下ナット4の緩止め力として作用することになる。
加えて、本発明に係るネジ緩止め機構付き締結具は、上記の緩止め効果の他に、下ナット4の下側面に凹溝部12を形成したことにより、後記実施例で説明する如く、従来のものと比較して軽量化を図ることができているし、また下ナット4が平面図で見て四角形状であるため、製造工程で雌ネジ孔や傾斜面の加工の際に治具に固定し易く、加工ラインへ流せる形状であると共に、精度や加工効率の向上を図ることも容易となる等の効果も有する。
以上のように、本発明に係るネジ緩止め機構付き締結具は、より軽量化を図りながら、大きな緩止め効果を発揮できるものである。この点は、後記実施例の項中で具体的に、また緩止め効果大として世界的に高い評価を得ているA社製品の「 H-1型 M12 P1.75 SS400」(例えば図7・図8参照)と対比して説明してある。
本発明に係るネジ緩止め機構付き締結具で、締結ボルトに上ナットを螺合中の状態を示す概略側面図である。 図1で示したものにおいて、上ナットを螺合してそのテーパー状凹部が下ナットのテーパー状凸部へほぼ完全に係合した状態を示す概略側面図である。 図1で示したもので用いた下ナットの下方からの斜視図である。 図1で示したもので用いた下ナットの一部縦断側面図である。 図1で示したもので用いた上ナットの一部縦断側面図である。 図2で示した状態において、上・下各ナットと締結ボルト間の圧接面積比を示すための一部縦断側面図である。 従来例としてのA社製の締結具で、締結ボルトに上ナットを螺合中の状態を示す概略側面図である。 図7で示したものにおいて、上ナットを螺合してそのテーパー状凹部が下ナットのテーパー状凸部へほぼ完全に係合した状態を示す概略側面図である。 図8で示した状態において、上記A社製の上・下各ナットと締結ボルト間の圧接面積をイメージ化した一部縦断側面図である。 本発明に係るネジ緩止め機構付き締結具で、下ナットの座面による摩擦トルクが小さいことを説明する計算式の図である。 本発明に係るネジ緩止め機構付き締結具の強度試験データを示す図である。 図11による強度試験データによる保証荷重値を、JIS規定の保証荷重値と対比して表示したものである。 本発明に係るネジ緩止め機構付き締結具の緩止め効果を上記A社製のものと比較すべく、ユンカー式ねじゆるみ試験を行った結果を示す図である。 本発明に係るネジ緩止め機構付き締結具の緩止め効果を、NAS式振動試験で確認した結果を示す図である。
下ナット4上部に突設したテーパー状凸部10の中心線Y3 を、下ナット4の中心線Y2 やボルト2の中心線Y1 に対して傾かせており、かつ下ナット4の座面6に、底面図で見て四隅部11を残して切り欠く凹溝部12を形成し、被締結部材1へ接触する面積を四隅部11だけの小面積とすることにより、緩止め効果をきわめて大きくする。
イ.図1ないし図6は、本発明に係るネジ緩止め機構付き締結具の実施例を示すものであって、1は被締結部材、2は締結ボルト、4は下ナット、5は上ナットを各々示し、被締結部材1に形成した丸孔にここでは下方から締結ボルト2が通挿され、被締結部材1を間にしてまず下ナット4をボルト2に螺装し、その上から上ナット5を螺装して、締結固定するものである。
上記被締結部材1は、ここでは締結される2枚の板材であり、またここで用いた締結ボルト2は、SCM435製でJIS規格のM12のボルトである。
上記下ナット4は、ここではS55C製のものを用いており、平面図で見て角隅部を切り欠いた正方形状の下半部8と、その上部に側面図で見て台形状のテーパー状凸部10を有し、ここでは該下半部8の正方形状の一辺の寸法が17.0mmで、JIS規格のM12の雌ネジ部7を有している。
上記下半部8の上面は、側面図で見て座面6に対してここでは傾斜角αが2.5度の傾斜上面9に形成してあり、その上部に傾斜上面9に直交する線を中心線Y3 とするテーパー状凸部10を突設してある。したがって、テーパー状凸部10の中心線Y3 は、下ナット4の中心線Y2 に対してここでは約2.5度傾いたものになっている。
また該下ナット4の下反部は、ここでは厚い側で3.5mmとし、テーパー状凸部10はテーパー周面が中心線Y3 に対する傾斜を12度とした円錐台形状であり、その下部外径が15.6mm、上部外径が14mmで、高さを3.8mmに形成してある。
他方、上ナット5は、ここではS55C製で、高さ約10mm、外形は通常の六角ナットと同じである。その内上部に上記締結ボルト2へ螺合可能に上下方向への雌ネジ部14を形成してある。その内下部には、上記テーパー状凸部10へ上方から係合可能に、上ナット5の中心線の周りに側面図で見て台形状、換言すれば上方ほど小径の中空円錐台形のテーパー状凹部15を形成してある。該テーパー状凹部15はテーパー状内周面が、上ナット5の中心線Y4 に対して12度の傾きをもつもので、ここでは下部の内径が15.7mm、上部内径が14mm、高さ4mmとしてある。
ロ.本発明の作用・効果は上記したが、以下に実施例に基づいてより詳しく説明する。 a)本実施例を使用する場合に、被締結部材1に通挿した締結ボルト2に下ナット4を螺装後、上から上ナット5を螺合させていくと、該上ナット5は当初はボルト2の中心線Y1 に沿って螺合されるが(図1参照)、その後上ナット5のテーパー状凹部15が、中心線Y3 の傾いた下ナット4のテーパー状凸部10に上方から係合していく。
上ナット5の螺合を続けて、テーパー状凹部15のテーパー状凸部10への係合が進むと、上ナット5は締結ボルト2を、言わば「く」の字状に曲げる方向へ力を及ぼしながら螺合していく。これにより、上ナット5の雌ネジ部14は、「く」の字状に曲げられまいとする応力によりボルト2から強力な反力を受けて、反傾斜側(図2,図6の左側)で、ボルト2からの強い力を受けながらの螺合になる。
その後、上ナット5の下側面13の一部が下ナット4の傾斜上面9の一部に当接し、遂には上ナット5の下側面13の全体が下ナット4の傾斜上面9に当接することになる(例えば図2,図6参照)。
この状態での上ナット5の雌ネジ部14は、反傾斜側で上記のようにボルト2からの反力を受けて、その雄ネジ部3との間で強く食い込み合い、きわめて強力な圧接状態になって、圧接面積も増大している。しかもこの食い込み圧接状態や圧接面積は、上ナット5の雌ネジ部14の反傾斜側の上端縁で特に大きい。
その際同時に下ナット4と締結ボルト2間でも、下ナット4の傾斜側の雌ネジ部7がボルト2の雄ネジ部3と圧接状態になり、ここでも圧接面積も増大している。
上記圧接状態にある下ナット4・上ナット5とボルト2との間の圧接面積をイメージで表したものが図6である。これは、Autodesk社製の「AutoCAD2008」を用いて実寸で作図し、かつ圧接状態にある部分の面積を計算・図示させたものである。同じ条件下で、緩止め力に関して世界的に評価の高い上記A社製のものについても、計算・図示させたのが図9である(同一符号を付してある)。
いずれの図においても、部分的に拡大して○で囲んで斜線にて示した部分のS1 ,S2
が、下ナット4及び上ナット5と締結ボルト2との間で、ネジ部の圧接面積をイメージ化したものである。その圧接面積の合計S1 +S2 は、図9で示したA社製のものが3.3mm2 であるのに対し、本実施例のものでは3.9mm2 である。
この結果から、実施例の方がA社製のものに比べて約1.2倍の広さの圧接面積を有しており、したがって実施例の方が強く圧接状態にあり、大きな緩止め力が作用していることが判る。
b)上記圧接面積の増大による効果に加えて、本実施例においては、下ナット4の座面6が被締結部材1へ接する部分を、四隅部11だけの小面積としたことも、別の緩止め力として作用している。これは上記の如く、言わば逆転の発想に基づくものであり、従来のようにナットやボルト頭部の圧接面積を広くして、摩擦力を大きくすることでナットの緩みを防止しようとするものでは無い。
本発明の実施例では、下ナット4の座面6が被締結部材1へ接触する面積を上記四隅部11だけの小面積としている。本実施例での下ナット4は、平面図で見て17mm×17mmの正方形状の座面6を有し、その各角部を除いたことで座面全体の面積は284.7mm2 となっている。雌ネジ孔が95mm2 であるから、それを除いた座面6が被締結部材1と接する面積は、189.7mm2 である。
本実施例では、上記のように座面6の四隅部11だけで被締結部材1と接し、その四隅部11の各面積は7.7mm2 であるから、座面6が被締結部材1と接する部分の実際の面積は、全体で7.7mm2 ×4で31.6mm2 となる。これにより、被締結部材1に座面が接する場合の面積比は、凹溝部12を形成しないものと比較すると、189.7mm2 対31.6mm2 となり、本実施例では1/6の圧接面積になっている。
次にこれを、M12の標準六角ナット(JISでは二面幅が18mm)と対比すると、六角ナットでは座面面積が137mm2 であるから、これを本実施例と対比すると、137mm2 対31.6mm2 で、約1/4の圧接面積となる。したがって、本実施例では圧接力・摩擦力も小さくなっているから、被締結部材1の振動・衝撃を原因とする緩み力が下ナット4へ伝わり難くなり、緩みの発生を低減させている。
さらに、上記下ナット4の座面6による摩擦トルクの差について検証したものが、図10で示した「摩擦トルクについての図説」である(これは、文章と図面による説明であるため、明細書中に記載し難いので図面として示した)。これによる検証の結果、本実施例の下ナット4の座面の摩擦トルクTw3 が、六角ナットの場合の摩擦トルクTw1 に比べて1/6になっていた。その結果、被締結部材1の振動・衝撃が摩擦トルクとして作用する力は小さく、下ナット4を緩ませる方向への力はきわめて小さく押さえられることが判る。
c)また、本実施例の軽量化の度合いを知るために重さを測定したところでは、締結ボルト2を除いた上ナット5と下ナット4との合計重量が17.8gであった。同等の強度区分である10Tに属する上記A社製のものが26.3gであったから、本実施例の下ナット4は、上記のような形状としたことにより、約33パーセントの軽量化が図れていることが判った。
ハ)そして、本実施例について強度試験、及びネジの緩止め効果を確認する試験を行った結果を示す。
a)まず、図11は本実施例の強度試験(保証荷重試験)の結果を示している。これは、平成21年7月17日に大阪府立産業技術総合研究所に依頼して行ったもので、荷重を負荷し、最大荷重を測定する。その試験結果で132.8kNの最大荷重まで耐えることができた。
この結果、本実施例と同等の強度区分である10Tに属するS55C製のM12の六角ナット(メートル並目ネジ)の場合に、図12で示した如く、JIS B1052 附属書付表2において保証荷重が82.38kNとされていることからすれば、本実施例がきわめて優れた強度を有することを確認できた。
b)次に、本実施例についてネジ緩止め効果を上記A社製のものと比較するために、ユンカー(Junker)式ねじゆるみ試験(振動試験)を行った。
これは、平成21年7月22日に「ケイエスティ株式会社(大阪市中央区徳井町2丁目4番14号 宇野ビルディング内)」に依頼して、株式会社島津試験機サービス製の「ユンカー(Junker)式ゆるみ試験機(実用新案登録第3144692号参照)」を用いて行ったもので、加振振幅を±0.5mm、振動周波数を3.3Hz、初期締付軸力を15kN、測定時間を3分間の条件で行う試験である。
図13はその結果を示したものであり、上側の線で示したものが本実施例での緩止め力を示し、下側の線で示したものが上記A社製のものの緩止め力を示している。この試験結果からも明らかなように、本実施例の方が上記A社製のものよりもネジの緩止め効果が大きいことを確認できた。
c)さらに本実施例におけるネジ緩止め効果を確認するため、別の振動試験(NAS式)をも行った。
これは、平成21年7月31日に、滋賀県工業技術総合センター(滋賀県栗東市上砥山232所在)に依頼して行ったもので、振動試験機VS−200A−140(IMV株式会社製)、トルクレンチ(株式会社中村製作所製)を用い、本実施例と同じものを摺動面に潤滑油(KURE CRC 5−56)を塗布した状態で、40Nmの締付けトルクで加振台に装着して、ボルト軸と直角方向に振動周波数29.7Hz(1782rpm)、振動複振幅11mmpp、振動時間17分間(総振動数3万回)の振動を加える条件で行う試験である。
その結果を図14で示したが、同試験成績書の試験結果の欄に記載のように、「供試品に脱落・回転などの明らかな弛みは発生しなかった(ボルト及びナットに印したマーキングにズレは生じなかった)」との評価を得られた。
以上の如く、本実施例はネジの緩止め効果が大きいとして世界的に高い評価を得ている上記A社製のものと比較しても、大幅な軽量化を図りながら、十分な強度を有し、しかもより一層大きい緩止め効果を有するものである。
なお、上記実施例で示した材質や寸法・角度等の数値は、一例であってこれに限るものではないことは勿論である。
本発明は、振動や衝撃を受けても締結部のネジが緩まないことが必要な場所、特に宇宙ロケット・航空機・新幹線等の乗物や、機械・電気・建築その他の場所で、ボルトにナットを締結後に振動・衝撃等が加わってもネジ部が緩まないようにしたい場合に好適なネジ緩止め機構付き締結具である。
1−被締結部材
2−締結ボルト
3−雄ネジ部
4−下ナット
5−上ナット
6−座面
7−雌ネジ部
8−下半部
9−傾斜上面
10−テーパー状凸部
11−四隅部
12−凹溝部
13−下側面
14−雌ネジ部
15−テーパー状凹部
α−傾斜角
Y1 −締結ボルトの中心線
Y2 −下ナットの中心線
Y3 −テーパー状凸部の中心線
Y4 −上ナットの中心線
S1 −圧接面積をイメージ化した部分
S2 −圧接面積をイメージ化した部分

Claims (2)

  1. 被締結部材1に通挿した締結ボルト2の雄ネジ部3に、下ナット4を螺装すると共に、上ナット5を螺装して締結固定するダブルナット式のものであって、
    上記下ナット4は、上下方向へ雌ネジ部7を有し、平面図で見てほぼ四角形状をした下半部8の上面を、その座面6に対して少し傾斜角αをもつ傾斜上面9に形成し、
    該傾斜上面9の側辺部を残した上部に、上部寄りほど小径で側面図で見て台形状のテーパー状凸部10を、傾斜上面9と直交する線を中心線Y3 として形成し、
    かつ該下半部8の座面6を、各辺縁から切り欠いて十字状の凹溝部12を形成することで、底面図でみた四隅部11を残してそこを被締結部材1への当接部分とし、
    他方、上記上ナット5は、外形は六角ナット状であり、その上半部内に上下方向へ雌ネジ部14を有すると共に、下半部内に下側面13から上方へ向かって、上記下ナット4のテーパー状凸部10に対応して上方から係合可能なテーパー状凹部15を形成し、
    該上ナット5を下ナット4へ上方から係合させ、締結ボルト2へ螺装した締結状態時に、上ナット5の下側面13が下ナット4の傾斜上面9の側辺部へ圧接するようにした、ネジ緩止め機構付き締結具。
  2. 下ナット4の傾斜上面9が座面6に対する傾斜角αを、ほぼ1.5乃至3.5度にする、請求項1に記載のネジ緩止め機構付き締結具。
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