JP2563197Y2 - コントロールワイヤにおけるインナーワイヤの座屈防止構造 - Google Patents
コントロールワイヤにおけるインナーワイヤの座屈防止構造Info
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- JP2563197Y2 JP2563197Y2 JP1992018472U JP1847292U JP2563197Y2 JP 2563197 Y2 JP2563197 Y2 JP 2563197Y2 JP 1992018472 U JP1992018472 U JP 1992018472U JP 1847292 U JP1847292 U JP 1847292U JP 2563197 Y2 JP2563197 Y2 JP 2563197Y2
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- Japan
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- wire
- inner wire
- buckling prevention
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- Mechanical Control Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用空調装置等に
適用されるコントロールワイヤにおけるインナーワイヤ
の座屈防止構造に関するものである。
適用されるコントロールワイヤにおけるインナーワイヤ
の座屈防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動車用空調装置では、
コントロールレバーの回動動作を駆動機構に伝達するた
めにコントロールワイヤを使用している。このコントロ
ールワイヤは、図3に示すように、アウターワイヤ1と
インナーワイヤ2とからなり、前記アウターワイヤ1の
一端部は押え板4によってベース3に固定されている。
前記インナーワイヤ2はアウターワイヤ1内を摺動自在
であり、一端部が前記ベース3に支軸5を中心として回
動自在に設けられたレバー6の一端部に連結され、他端
部が駆動機構(図示せず)に連結されている。
コントロールレバーの回動動作を駆動機構に伝達するた
めにコントロールワイヤを使用している。このコントロ
ールワイヤは、図3に示すように、アウターワイヤ1と
インナーワイヤ2とからなり、前記アウターワイヤ1の
一端部は押え板4によってベース3に固定されている。
前記インナーワイヤ2はアウターワイヤ1内を摺動自在
であり、一端部が前記ベース3に支軸5を中心として回
動自在に設けられたレバー6の一端部に連結され、他端
部が駆動機構(図示せず)に連結されている。
【0003】そして、前記レバー6を、図3中実線で示
す位置と2点鎖線で示す位置の間で回動させることによ
り、インナーワイヤ2を移動させて駆動機構を動作させ
ることができるようになっている。ところで、前記イン
ナーワイヤ2とレバー6とは、インナーワイヤ2の一端
部に一体化したブッシュ7をレバー6の取付穴(図示せ
ず)に上面側から係合することにより連結されている。
このため、駆動機構がロックしたり、あるいは、レバー
6が急激に回動されてアウターワイヤ1の内周面から摩
擦抵抗を受けたりした場合に、前記インナーーワイヤ1
が大きく上方に変形することがある。そこで、前記アウ
ターワイヤから露出するインナーワイヤの上方に、ベー
ス3から座屈防止板8を延設することにより、この座屈
防止板8に変形してきたインナーワイヤ2を当接させて
座屈に至るのを防止している。
す位置と2点鎖線で示す位置の間で回動させることによ
り、インナーワイヤ2を移動させて駆動機構を動作させ
ることができるようになっている。ところで、前記イン
ナーワイヤ2とレバー6とは、インナーワイヤ2の一端
部に一体化したブッシュ7をレバー6の取付穴(図示せ
ず)に上面側から係合することにより連結されている。
このため、駆動機構がロックしたり、あるいは、レバー
6が急激に回動されてアウターワイヤ1の内周面から摩
擦抵抗を受けたりした場合に、前記インナーーワイヤ1
が大きく上方に変形することがある。そこで、前記アウ
ターワイヤから露出するインナーワイヤの上方に、ベー
ス3から座屈防止板8を延設することにより、この座屈
防止板8に変形してきたインナーワイヤ2を当接させて
座屈に至るのを防止している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記座
屈防止構造では、座屈防止板8は樹脂製であるため、こ
の座屈防止板8にインナーワイヤ2が変形して当接すれ
ば、図4の2点鎖線で示すように弾性変形してしまう。
この結果、インナーワイヤ2が座屈防止板8から外れて
しまい、座屈防止の役目を果さないことがある。本考案
は前記問題点に鑑み、インナーワイヤの座屈を確実に防
止できるコントロールワイヤにおけるインナーワイヤの
座屈防止構造を提供することを目的とする。
屈防止構造では、座屈防止板8は樹脂製であるため、こ
の座屈防止板8にインナーワイヤ2が変形して当接すれ
ば、図4の2点鎖線で示すように弾性変形してしまう。
この結果、インナーワイヤ2が座屈防止板8から外れて
しまい、座屈防止の役目を果さないことがある。本考案
は前記問題点に鑑み、インナーワイヤの座屈を確実に防
止できるコントロールワイヤにおけるインナーワイヤの
座屈防止構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は前記目的を達成
するため、アウターワイヤからレバー側に露出するイン
ナーワイヤの上方に、ベースから座屈防止板を延設して
なるコントロールワイヤにおけるインナーワイヤの座屈
防止構造において、前記座屈防止板を、その自由端部が
斜め下方に向かうように形成するとともに、前記座屈防
止板の基部に前記インナーワイヤが座屈する前に当接す
る壁面を形成したものである。
するため、アウターワイヤからレバー側に露出するイン
ナーワイヤの上方に、ベースから座屈防止板を延設して
なるコントロールワイヤにおけるインナーワイヤの座屈
防止構造において、前記座屈防止板を、その自由端部が
斜め下方に向かうように形成するとともに、前記座屈防
止板の基部に前記インナーワイヤが座屈する前に当接す
る壁面を形成したものである。
【0006】
【作用】本考案によれば、レバーの回動動作により、イ
ンナーワイヤが変形すれば、このインナーワイヤは座屈
防止板に当接した後、この座屈防止板の形状に沿ってそ
の基部側に移動し、壁面に当接してそれ以上変形するこ
とはない。
ンナーワイヤが変形すれば、このインナーワイヤは座屈
防止板に当接した後、この座屈防止板の形状に沿ってそ
の基部側に移動し、壁面に当接してそれ以上変形するこ
とはない。
【0007】
【実施例】次に、本考案に係るコントロールワイヤにお
けるインナーワイヤの座屈防止構造の一実施例について
図1および図2を参照して説明する。この座屈防止構造
は、従来例とは座屈防止板10のみの形状が異なり、他
は同一であるので、対応する部分に対応する符号を付し
てその説明を省略する。
けるインナーワイヤの座屈防止構造の一実施例について
図1および図2を参照して説明する。この座屈防止構造
は、従来例とは座屈防止板10のみの形状が異なり、他
は同一であるので、対応する部分に対応する符号を付し
てその説明を省略する。
【0008】すなわち、前記座屈防止板10は、先端が
下方斜めに延設されている。しかも、この座屈防止板1
0は、インナーワイヤ2が変形して圧接することにより
弾性変形しても、2点鎖線で示すように水平面に対して
先端側が下方斜めに向かう状態を維持するように形成さ
れている。また、座屈防止板10の基部には、鉛直方向
に延びる壁面11が形成されている。
下方斜めに延設されている。しかも、この座屈防止板1
0は、インナーワイヤ2が変形して圧接することにより
弾性変形しても、2点鎖線で示すように水平面に対して
先端側が下方斜めに向かう状態を維持するように形成さ
れている。また、座屈防止板10の基部には、鉛直方向
に延びる壁面11が形成されている。
【0009】したがって、駆動機構のロック時、あるい
は、レバー6の急激な回動動作時に、インナーワイヤ2
が上方に変形しても、このインナーワイヤ2は座屈防止
板10の下面に沿って、その基部側に移動するので、座
屈防止板10から外れてしまうことがない。しかも、前
記インナーワイヤ2は垂直壁面11に当接して、それ以
上の変形を阻止されるので、座屈には至らない。
は、レバー6の急激な回動動作時に、インナーワイヤ2
が上方に変形しても、このインナーワイヤ2は座屈防止
板10の下面に沿って、その基部側に移動するので、座
屈防止板10から外れてしまうことがない。しかも、前
記インナーワイヤ2は垂直壁面11に当接して、それ以
上の変形を阻止されるので、座屈には至らない。
【0010】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
に係るコントロールワイヤの座屈防止構造によれば、イ
ンナーワイヤの座屈を防止するための座屈防止板を自由
端が下方斜めに延在するようにしたので、前記インナー
ワイヤは座屈防止板に沿って変形し、その基部に形成さ
れる垂直壁面によって変形を阻止され、座屈に至ること
はない。
に係るコントロールワイヤの座屈防止構造によれば、イ
ンナーワイヤの座屈を防止するための座屈防止板を自由
端が下方斜めに延在するようにしたので、前記インナー
ワイヤは座屈防止板に沿って変形し、その基部に形成さ
れる垂直壁面によって変形を阻止され、座屈に至ること
はない。
【図1】 本実施例に係るコントロールワイヤの座屈防
止構造を示す斜視図である。
止構造を示す斜視図である。
【図2】 図1の座屈防止板近傍を示す正面図である。
【図3】 従来例に係るコントロールワイヤの座屈防止
構造を示す平面図である。
構造を示す平面図である。
【図4】 図3の座屈防止板近傍を示す正面図である。
1…アウターワイヤ、2…インナーワイヤ、3…ベー
ス、6…レバー、10…座屈防止板、11…壁面。
ス、6…レバー、10…座屈防止板、11…壁面。
Claims (1)
- 【請求項1】 アウターワイヤからレバー側に露出する
インナーワイヤの上方に、ベースから座屈防止板を延設
してなるコントロールワイヤにおけるインナーワイヤの
座屈防止構造において、前記座屈防止板を、その自由端
部が斜め下方に向かうように形成するとともに、前記座
屈防止板の基部に前記インナーワイヤが座屈する前に当
接する壁面を形成したことを特徴とするコントロールワ
イヤにおけるインナーワイヤの座屈防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992018472U JP2563197Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | コントロールワイヤにおけるインナーワイヤの座屈防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992018472U JP2563197Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | コントロールワイヤにおけるインナーワイヤの座屈防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579033U JPH0579033U (ja) | 1993-10-26 |
JP2563197Y2 true JP2563197Y2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=11972588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992018472U Expired - Fee Related JP2563197Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | コントロールワイヤにおけるインナーワイヤの座屈防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563197Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5817469A (ja) * | 1981-07-24 | 1983-02-01 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 熱定着ロ−ラクリ−ニング装置 |
JPS62254220A (ja) * | 1986-04-28 | 1987-11-06 | Yuhshin Co Ltd | 操作線の座屈防止装置 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP1992018472U patent/JP2563197Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0579033U (ja) | 1993-10-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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