JP3651305B2 - プレートの回転防止構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はプレートの回転防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車のフロアパネルには、シートベルトの端末を固定するアンカプレートが取付けられている(類似技術として、実開平2−126962号公報参照)。フロアパネルに取付けられるアンカプレートとしては2種類ある。それは、車体側から引き出されるシートベルトの下端を固定するアンカプレートと、そのシートベルトに通されたタングと係合するバックル側のシートベルトの下端を固定するアンカプレートである。いずれのアンカプレートも、ボルト等の回転締結手段により、フロアパネルの上面に取付けられている。
【0003】
このようなアンカプレートをボルトで取付ける場合、ボルトの締付力でアンカプレートが回転するため、その回転を防止するために、アンカプレートの近接位置にフロアパネルから上向きに凸設したビード部が形成されている。すなわち、アンカプレートの取付時に、アンカプレートが回転しようとしても、その側端がビード部の斜面に当接するため、アンカプレートの回転が防止され、アンカプレートを、ほぼ決められた向きで取付けることができる。
【0004】
この種のビード部は、トンネル部分等を有するフロアパネルをプレス成形する際に同時に形成される。そして、このビード部の断面形状としては、成形上の都合により、側面が所定角度の斜面になっている。また、その斜面は、下端がフロアパネルの一般面から湾曲状に立ち上げられた徐変部になっており、その徐変部から略直線部を経て、頂部において再度丸く形成されている。尚、プレス成形では、急激な角度変化をもたらすことは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、ビード部の斜面における下端が徐変部になっており且つ頂部も丸く形成されているため、ボルトによる締め付け時にアンカプレートが回転しようとすると、アンカプレートの側端は、ビード部の斜面における下端の徐変部に当たる。徐変部では、平坦なフロアパネルの一般面から、所定角度の略直線部にかけて、角度が徐々に変化するため、アンカプレートの側端は、斜面の徐変部を登り始め、アンカプレートは斜め状態となって、ついにはビード部の上に乗り上げてしまう。従って、作業者は、一方の手でボルトを締めながら、他方の手でアンカプレートを押さえ込む必要があり、アンカプレートを取付ける作業が大変に面倒である。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、プレートの取付作業性を向上させることができるプレートの回転防止構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、 パネルの上面に、プレートを回転締結手段により取付けると共に、プレートの近接位置にパネルから上向きに凸設したビード部を形成し、プレートの側端をビード部の斜面に当接させて、プレートの回転を防止するプレートの回転防止構造において、前記プレートの側端はパネルの上面に接した位置にあり、且つ前記ビード部のプレート側の斜面はパネルの一般面よりも低い位置から立ち上げ形成されており、該斜面のプレートの側端に対応する部分が略直線部になっていると共に、前記プレートの側端が前記ビード部の斜面の略直線部に当接することを特徴とする
【0008】
請求項2の発明は、前記パネル、プレス成形によってその全体が決められるもので、ビード部並びに一般面よりも低く形成された溝部は、前記プレス成形と同時に形成される。
【0009】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、回転締結手段による締付けにより、プレートが大きく回転しようとしても、プレートの側端が、ビード部の斜面における略直線部に当接するため、プレートの側端は斜面を登り始めることはなく、略直線部との当接点において回転が防止される。従って、プレートを取付ける際に、プレートを手で押さえ込む必要がなく、プレートの取付作業性が向上する。
【0010】
しかも、請求項1記載の発明によれば、ビード部のプレート側の斜面が、パネルの一般面よりも低い位置から立ち上げ形成され、斜面のプレートの側端に対応する部分が略直線部になっているため、プレートの側端がパネルの上面に接した位置にある場合に、プレートの側端は斜面の略直線部に当接する。従って、プレートの回転が防止され、プレートの取付作業性が向上する。
【0011】
また、請求項2記載の発明によれば、ビード部並びに溝部もパネルのプレス成形と同時に形成できるため、安価に提供できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図4は、この発明の実施形態を示す図である。1は自動車のリヤ側のフロアパネルで、そのフロアパネル1のトンネル部2を挟んだ左右両側には、それぞれ左右一対のアンカプレート3が取付けられている。それぞれのアンカプレート3の取付構造は略同じため、以下、トンネル部2よりも右側領域の左側に取付けられたアンカプレート3を代表して説明する。
【0014】
このアンカプレート3は、前端4を若干上向きに傾斜させた形状で、その前端4にシートベルト5の端末が固定されている。アンカプレート3は、左右両端に直線状の側端3aを有しており、中央には図示せぬ取付孔が形成されている。アンカプレート3は、その取付孔に通された「回転締結手段」としてのボルト6を、フロアパネル1の取付孔7に挿入し、その裏側に設けられた溶接ナット8に螺合させることにより、フロアパネル1に対して取付けられる。アンカプレート3をフロアパネル1に取付けた状態で、その側端3aはフロアパネル1に接した状態となる。
【0015】
アンカプレート3の片側の近接位置には、フロアパネル1から上向きに凸設したビード部9が形成されている。このビード部9は、アンカプレート3の側端3aに略相応する長さを有し、側面は所定角度θの斜面10、11になっており、アンカプレート3をフロアパネル1に設置する際の位置決めとして機能するようになっている。また、ビード部9のアンカプレート3側には、ビード部9に沿って溝部12が形成されている。この溝部12の底面は、フロアパネル1の一般面よりも低い位置にあり、この溝部12の底面から、アンカプレート3側の斜面10が立ち上げ形成されている。反対側の斜面11はフロアパネル1の一般面から通常に立ち上げ形成されている。
【0016】
このビード部9と溝部12は、フロアパネル1をプレス成形する際に同時に形成されるものであり、各斜面10、11の下端には、成形の都合により、溝部12の底面又はフロアパネル1の一般面から湾曲状に立ち上げた徐変部10a、11aになっており、その徐変部10a、11aから略直線部10b、11bを経て、頂部9cにおいて再度丸く形成されている。両方の斜面10、11のうち、アンカプレート3側の斜面10の方が、溝部12の底面から立ち上げた分だけ長く形成されており、その略直線部10bも長い。従って、この斜面10におけるフロアパネル1の一般面に対応する高さ位置、すなわちアンカプレート3の側端3aに対応する高さ位置は、略直線部10bになっている。尚、略直線部10bの下端から上方への開始点は、図4に示したように、フロアパネル1の一般面と同一位置またはそれより下方とすることができるので、ビード部9の高さが従来と同じであっても略直線部10bの上下方向の長さは十分取れ、例えばアンカプレート3の板厚以上、取れることになる。逆に、略直線部10bの上下長さをアンカプレート3の当接部分近傍に限って設ければよい場合は、ビード部9の高さはその分低く形成できることになる。これに対し、反対側の斜面11bは、フロアパネル1の一般面から立ち上げ形成されているため、アンカプレート3の側端3aに対応する部分は徐変部11aになっている。また、フロアパネル1の一般面から溝部12の底面に至る部分も成形の都合により徐変部12aとしている。
【0017】
ボルト6によりアンカプレート3を取付ける際に、アンカプレート3が大きく回転しようとしても、アンカプレート3の側端3aが、ビード部9の斜面10における略直線部10bに当接するため、アンカプレート3の側端3aは斜面10を登り始めることはなく、略直線部10bとの当接点において回転が防止される。従って、アンカプレート3を手で押さえ込むことなく、そのままボルト6を工具で回すことにより、アンカプレート3を決められた向きで取付けることができ、アンカプレート3の取付作業性が向上する。
【0018】
図5に示すものは実施形態の変形例で、アンカプレート3が回転してビード部9の側面と当接しうる位置の近傍に溝部12b、12cを形成したものである。また、ボルトの締結回転方向Rによって斜面に先当たりする部分の近傍のみに溝部12bを形成しても良い。尚、同図の点線は実施形態での溝部12の位置を示す。
【0019】
そして、以上説明した実施形態の方が、ビード部13を高く形成する必要がある構成に比べ、回転防止のためのアンカプレート3の加工がほとんど無く、溝部12もフロアパネル1のプレス成形と同時に形成できるために、安価に提供できる。
【0020】
尚、上述した実施形態では、プレートとして、シートベルト用アンカプレートを、パネルとして自動車のフロアパネルを例として挙げたが、これに限らず、ロープやケーブル等を連結するプレートや、部品取付用のブラケットでボルト等の回転締結手段によってパネルに固定されるものに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るアンカプレートの取付状態を示す平面図。
【図2】1つのアンカプレートの取付状態を示す拡大斜視図。
【図3】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図4】実施形態に係るビード部の断面形状を示す線図。
【図5】実施形態の変形例を示す平面図。
【符号の説明】
1 フロアパネル(パネル)
アンカプレート(プレート)
3a 側端
5 シートベルト
6 ボルト(回転締結手段)
ビード部
10、11 斜面
10a、11 徐変部
10b、11 略直線部

Claims (2)

  1. パネルの上面に、プレートを回転締結手段により取付けると共に、プレートの近接位置にパネルから上向きに凸設したビード部を形成し、プレートの側端をビード部の斜面に当接させて、プレートの回転を防止するプレートの回転防止構造において、
    前記プレートの側端はパネルの上面に接した位置にあり、且つ前記ビード部のプレート側の斜面はパネルの一般面よりも低い位置から立ち上げ形成されており、該斜面のプレートの側端に対応する部分が略直線部になっていると共に、前記プレートの側端が前記ビード部の斜面の略直線部に当接することを特徴とするプレートの回転防止構造。
  2. 前記パネルは、プレス成形によってその全体が決められるもので、ビード部並びに一般面よりも低く形成された溝部は、前記プレス成形と同時に形成される請求項記載のプレートの回転防止構造。
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