JP2596931B2 - 4輪駆動車の動力伝達装置 - Google Patents

4輪駆動車の動力伝達装置

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JP2596931B2
JP2596931B2 JP62105878A JP10587887A JP2596931B2 JP 2596931 B2 JP2596931 B2 JP 2596931B2 JP 62105878 A JP62105878 A JP 62105878A JP 10587887 A JP10587887 A JP 10587887A JP 2596931 B2 JP2596931 B2 JP 2596931B2
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    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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    • Y10T74/19023Plural power paths to and/or from gearing
    • Y10T74/19074Single drive plural driven
    • Y10T74/19079Parallel
    • Y10T74/19102Belt or chain

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は4輪駆動車の動力伝達装置に関するものであ
る。
(従来技術) 4輪駆動車の動力伝達装置においては、ギヤ機構で構
成され高速段と低速段に切り換え設定される副変速装置
と、センターデファレンシャル装置、及びこれらの切換
操作を行なう切換機構とを備えている関係上、その構造
が複雑となりしかもその軸方向長さが長くなる傾向にあ
るが、このことは車載上不利であり、これを改善するた
めに、例えば特開昭61−223366号公報に開示される如
く、副変速装置とセンターデファレンシャル装置をとも
にプラネタリ式ギヤ機構で構成し、これにより構造の簡
略化及び軸長の短縮化を図ったものが知られている。
ところが、この公知例のものは副変速装置を構成する
プラネタリ式ギヤ機構の一部とセンターデファレンシャ
ル装置を構成するプラネタリ式ギヤ機構の一部を相互に
兼用させるようにしているところから、これらの切換機
構として三つの切換機構が必要であり、このため、この
切換機構の構造が比較的複雑となりしかもこれらの軸長
も長くなるなど、副変速装置及びセンターデファレンシ
ャル装置としての構造の簡略化及び軸長の短縮化が十分
に図れておらず、この点において改善の余地を有してい
る。
また、このように共にプラネタリ式の副変速装置とセ
ンターデファレンシャル装置とを併設した場合には、ト
ルクの伝達経路の簡素化と、最も使用頻度の高い通常走
行モード、即ち、副変速装置を高速段に設定した走行状
態でのギヤの耐久性の向上とガタツキあるいはノイズの
低減との両立を図ることも要求される。
(発明の目的) そこで、本発明は上記従来技術の項で指摘した問題点
を解決しようとするもので、副変速装置とセンターデフ
ァレンシャル装置を備えた4輪駆動車の動力伝達装置に
おいて、装置の構造の簡略化及びコンパクト化を図ると
ともに、併せてトルクの伝達経路の簡素化と、通常走行
状態での耐久性の向上とガタツキあるいはノイズの低減
との両立を図ることを目的としてなされたものである。
(目的を達成するための手段) 本発明は上記の目的を達成するための手段として、入
力部材が主変速機の出力軸に連結されるとともに同軸状
配置の第1切換機構により高速段と低速段とに択一的に
切換設定される副変速装置と、入力部材が上記副変速装
置の出力部材に連結される一方、その第1の出力部材と
第2の出力部材とがそれぞれ前輪駆動軸と後輪駆動軸の
いずれか一方に連結され且つ同軸状配置の第2切換機構
の切換操作によって該第1の出力部材と第2の出力部材
との間における駆動状態を切換えるセンターデファレン
シャル装置とを備えた4輪駆動車の動力伝達装置におい
て、上記副変速装置を、出力部材をキャリアとし上記入
力部材をサンギヤとするプラネタリ式ギヤ機構で構成
し、また上記センターデファレンシャル装置を上記入力
部材をリングギヤとし上記第1及び第2の出力部材をそ
れぞれサンギヤとキャリアとするプラネタリ式ギヤ機構
で構成するとともに、上記副変速装置のキャリアと上記
センターデファレンシャル装置のリングギヤとを一体形
成して上記副変速装置とセンターデファレンシャル装置
とを該副変速装置の出力側に上記センターデファレンシ
ャル装置を位置させた状態で同軸状に近接して配置し、
さらに、上記第1切換機構を、上記主変速機からの出力
を上記副変速装置の上記キャリアを介し直接上記センタ
ーデファレンシャル装置の上記リングギヤに接続する第
1切換位置と、上記主変速機からの出力を上記副変速装
置のキャリアとの接続を断って該副変速装置の上記サン
ギヤに接続する第2切換装置とを選択可能に構成すると
ともに、上記第1切換機構を上記副変速装置の入力側
に、上記第2切換機構を上記センターデファレンシャル
装置の出力側にそれぞれ配置したことを特徴としてい
る。
(作 用) 本発明では上記の手段により、副変速装置はその入力
側に配置した第1切換機構により、またセンターデファ
レンシャル装置はその出力側に配置した第2切換機構に
より、それぞれ切換操作されるため、例えば上掲の公知
例の如く副変速装置とセンターデファレンシャル装置の
作動切換用に3個の切換装置が必要である場合に比し
て、切換機構の数が少ない分だけその構造が簡単となり
且つその軸長も縮少されることになる。
さらに、上記第1切換機構は、その第1切換位置にお
いては主変速機からの出力を上記副変速装置のキャリア
を介して直接上記センターデファレンシャル装置の入力
部材であるリングギヤに接続し、またその第2切換位置
においては上記主変速機からの出力を上記キャリアとの
接続を断って該副変速装置の上記サンギヤに接続する。
このため、特に、上記第1切換位置での走行、即ち、高
速段での走行においては、トルクがギヤを介さずにキャ
リアからセンターデファレンシャル装置に伝達されるの
で、ギヤを介さない分だけ該ギヤの耐久性の向上が図ら
れるとともに、トルク伝達時のガタツキ及びノイズの発
生も可及的に抑制されることとなる。
また、共にプラネタリ式の副変速装置とセンターデフ
ァレンシャル装置とが、該副変速装置の出力側にセンタ
ーデファレンシャル装置を位置せしめた状態で同軸状に
近接配置されるとともに、上記第1切換機構が第1切換
位置と第2切換位置のいずれに設定されている場合にお
いても上記副変速装置からの出力はキャリアを介して上
記センターデファレンシャル装置の入力部材であるリン
グギヤ側に伝達されるようになっていることから、該副
変速装置側からセンターデファレンシャル装置側へのト
ルク伝達がスムーズとなるものである。
(実施例) 以下、第1図ないし第6図を参照して本発明の好適な
実施例を説明する。
第1図には本発明の実施例に係る4輪駆動車用動力伝
達装置Zが示されており、同図において符号1は主変速
機50の出力軸51に連結された入力軸、2は該入力軸1と
同軸状に配置された前輪駆動軸、3は該前輪駆動軸2に
対して平行方向に向けてしかも相互に離間して配置され
た後輪駆動軸であり、この入力軸1と前輪駆動軸2上に
後述する副変速装置4とセンターデファレンシャル装置
5とこれらの切換えを行なう第1切換機構6と第2切換
機構7とがそれぞれ配置されている。
副変速装置4は、主変速機50の出力軸51を介して入力
軸1に伝達された回転を選択的に高・低二段階に切換え
て後述するセンターデファレンシャル装置5側に伝達す
るためのものであって、プラネタリ式ギヤ機構で構成さ
れており、ケーシング28側に固定された第1リングギヤ
26と第1中間軸8上に相対回転可能に取付けられた第1
サンギヤ24と、該第1中間軸8に固定された第1キャリ
ヤ27に取付けられた第1ピニオンギヤ25とを備えてい
る。
また、この副変速装置4の軸方向外方に(入力軸1
側)には、この副変速装置4のトルク伝達経路を切換え
る第1切換機構6が備えられている。この第1切換機構
6は、スリーブギヤ式切換機構で構成されており、上記
入力軸1に形成された第1切換ギヤ21と、上記第1キャ
リヤ27にスプライン係合された第2切換ギヤ22と、上記
第1サンギヤ24に形成された第3切換ギヤ23と、その軸
方向に摺動変位せしめられることによりこれら三つの切
換ギヤ21,22,23に対して選択的に噛合する第1スリーブ
ギヤ29とを備えている。
そして、この第1切換機構6によれば、第1図に示す
如く第1スリーブギヤ29が第1切換ギヤ21と第2切換ギ
ヤ22とに換合した状態においては、入力軸1の回転は減
速されずにそのまま第1キャリヤ27に伝達され、該第1
キャリヤ27から後述のセンターデファレンシャル装置5
側に出力される。即ち、高速変速段(第6図においてHi
と表示する)が構成される(パターンa)。このパター
ンaを構成する第1切換機構6の切換位置が特許請求の
範囲中の「第1切換位置」である。
これに対して、第1スリーブギヤ29が第1図の状態か
ら右方向(副変速装置4側)に移動して第1切換ギヤ21
と第3切換ギヤ23とに噛合し、第2切噛ギヤ22とは非噛
合とされた状態(第5図参照)においては、入力軸1の
回転は、副変速装置4の第1サンギヤ24に伝達されさら
に該第1サンギヤ24から第1ピニオンギヤ25を介して第
1リングギヤ26に伝達される。従って、入力軸1の回転
は減速されて第1キャリヤ27からセンターデファレンシ
ャル装置5側に出力される。即ち、サンギヤ入力−キャ
リヤ出力方式のプラネタリ式ギヤ機構が構成され、これ
により低速変速段(第6図においてLoと表示する)が構
成される(パターンb)。このパターンbを構成する第
1切換機構6の切換位置が特許請求の範囲中の「第2切
換位置」である。また、この場合、第1サンギヤ24が特
許請求の範囲中の「入力部材」に、また第1キャリヤ27
が特許請求の範囲中の「出力部材」にそれぞれ該当す
る。
センターデファレンシャル装置5は、上記前輪駆動軸
2と後輪駆動軸3との間で差動作用を行なうためのもの
であって、上記副変速装置4と同様にプラネタリ式ギヤ
機構で構成されており、前輪駆動軸2に形成された第2
サンギヤ35(特許請求の範囲中の「第1の出力部材」に
該当する)と、上記副変速装置4の第1キャリヤ27に一
体的に形成された第2リングギヤ37(特許請求の範囲中
の「入力部材」に該当する)と、第3中間軸10と一体的
に形成された第2キャリヤ38(特許請求の範囲中の「第
2出力部材」に該当する)に固定された第2ピニオンギ
ヤ36とを有している。
さらに、このセンターデファレンシャル装置5の軸方
向外方には、該センターデファレンシャル装置5のトル
ク伝達経路を切換えることによって前輪駆動軸2と後輪
駆動軸3との間における差動作用を制御すると同時に2
輪駆動(以下、単に2WDという)と4輪駆動(以下、単
に4WDという)の切換とを行なう第2切換機構7が設け
られている。即ち、第2切換機構7は、前輪駆動軸2に
対してスプライン係合された第4切換ギヤ31と、第3中
間軸10にスプライン係合された第5切換ギヤ32と、該第
3中間軸10の外側に相対回動自在に嵌合された第4中間
軸11に一体的に形成された第6切換ギヤ33と、軸方向に
摺動変位することによりこれら三つの切換ギヤ31,32,33
に対して選択的に噛合する第2スリーブギヤ34とを有し
ている。また、第4中間軸11にはフロント側駆動ギヤ41
が形成され、さらにこのフロント側駆動ギヤ41はチェー
ン15を介して上記後輪駆動軸3側に取付けたフロント側
従動ギヤ42に連結されている。
この第2切換機構7の切換パターンは次述のように、
A,B,Cの三つのパターンがある。即ち、パターンAは、
第1図及び第2図に示すように、第2スリーブギヤ34に
より第4切換ギヤ31と第5切換ギヤ32とが結合され、第
6切換ギヤ33がフリーとされた状態である。このパター
ンAにおいては、センターデファレンシャル装置5の第
2サンギヤ35と第2ピニオンギヤ36が一体化されるため
第2リングギヤ37の回転はそのまま前輪駆動軸2側のみ
に伝達され、これにより2WD状態が実現される。
パターンBは、第3図に示すように、第2スリーブギ
ヤ34により第5切換ギヤ32と第6切換ギヤ33が結合さ
れ、第4切換ギヤ31がフリーとされた状態である。この
パターンBにおいては、第4中間軸11と第3中間軸10が
結合されるため、4WD状態が実現される。また、これと
同時に、センターデファレンシャル装置5はフリー状態
となっており、前輪駆動軸2と後輪駆動軸3間において
差動作用が行なわれる(第6図においてFREEと表示す
る)。
パターンCは、第4図に示すように、第2スリーブギ
ヤ34によって第4切換ギヤ31と第5切換ギヤ32と第6切
換ギヤ33の三者が一体的に結合された状態である。この
パターンCにおいては、第4中間軸と第3中間軸10とが
結合されるため4WD状態が実現されると同時に、前輪駆
動軸2と第3中間軸10とが結合されるところからセンタ
ーデファレンシャル装置5がロック状態となり、前輪駆
動軸2と後輪駆動軸3との間における差動作用は行なわ
れない(第6図においてLOCKと表示する)。
このように構成された動力伝達装置Zにおいては、上
記第1切換機構6と第2切換機構7の切換パターンの選
択により、第6図に示す如き4つの作動パターンが得ら
れるようになっている。
先ず、第1の作動パターンは、副変速装置4が第1切
換機構6によりパターンaとされ、センターデファレン
シャル装置5が第2切換機構7によりパターンAとされ
た状態であり、高速変速段での2WDが実現される(第2
の状態)。
第2の作動パターンは、副変速装置4が第1切換機構
6によりパターンaとされ、センターディファレンシャ
ル装置5が第2切換機構7によりパターンBとされた状
態であり、高速変速段での4WDでしかも前・後輪間にお
いて差動作用のある走行状態が実現される(第3図の状
態)。
第3の作動パターンは、副変速装置4が第1切換機構
6によりパターンaとされ、センターディファレンシャ
ル装置5が第2切換機構7によりパターンCとされた状
態であり、高速変速段での4WDでしかも前・後輪間に差
動作用のない走行状態が得られる(第4図の状態)。
第4の作動パターンは、副変速装置4が第1切換機構
6によりパターンbとされ、センターディファレンシャ
ル装置5が第2切換機構7によりパターンCとされた状
態であり、低速変速段での4WDでしかも前・後輪間に差
動作用のない走行状態が実現される(第5図の状態)。
このように副変速装置4とセンターデファレンシャル
装置5をともにプラネタリ式ギヤ機構で構成し且つこれ
を同軸上に近接配置するとともに、副変速装置4切換用
の第1切換機構6を副変速装置4の反センターデファレ
ンシャル装置5側位置に、またセンターディファレンシ
ャル装置5切換用の第2切換機構7をセンターデファレ
ンシャル装置5の反副変速装置4側位置にそれぞれ配置
してなるこの実施例の動力伝達装置によれば、副変速装
置4及びセンターディファレンシャル装置5切換用の係
合部が第1切換機構6と第2切換機構7の二つだけでよ
いため、例えば上掲公知例の如く副変速装置とセンター
ディファレンシャル装置切換用の係合部が三つ必要であ
る場合に比べて切換機構部分の構造が簡単であり、しか
もその軸長を短くしてそのコンパクト化を促進し得ると
いう利点が得られる。
さらに、上記第1切換機構6がパターンaに設定され
る高速段での走行時には、上述のように副変速装置4の
出力部材である第1キャリア27が、センターデファレン
シャル装置5の入力部材である第2リングギヤ37に直接
接続され、この間にギヤを介することなくトルク伝達が
行われる。このため、この高速段での走行時にはギヤを
介することなくトルク伝達が行われる分だけ該ギヤの耐
久性が向上するとともに、該ギヤの回転に伴うガタツキ
あるいはノイズの発生が可及的に低減され、耐久性と静
粛性の両立が可能となるものである。そして、通常の走
行時には副変速装置4を高速段に設定するのが通例であ
りその使用頻度は低速段に比して高いところから、上記
効果は極めて有用である。
また、副変速装置4とセンターデファレンシャル装置
5とが、該副変速装置4の出力側にセンターデファレン
シャル装置5を位置せしめた状態で同軸状に近接配置さ
れるとともに、該副変速装置4からの出力が高速段と低
速段の双方において上記第1キャリア27を介して該副変
速装置4の出力側にある上記センターデファレンシャル
装置5側に入力されることからトルクの伝達経路が極め
て簡素化され、そのトルク伝達がスムーズとなり伝達効
率の向上も図れるものである。
さらに、この実施例のものにおいては、副変速装置4
が、サンギヤ入力−キャリヤ出力とされたプラネタリ式
ギヤ機構で構成されているため、その減速比を2以上と
ることができる(この実施例においては減速比を2.5に
設定している)。従って、車輪がぬかるみに入り混んだ
時のようなより大きな駆動力を必要とする緊急時に好適
である。因みに、上掲公知例のものは、副変速装置がリ
ングギヤ入力−キャリヤ出力のプラネタリ式ギヤ機構で
構成されているため、減速比は最大でも2までしかとれ
ない。従って、高トルクが必要な緊急時用副変速装置と
しては不適である。
また、この実施例では副変速装置4の第1キャリヤ27
とセンターデファレンシャル装置5の第2リングギヤ37
とを一体的に連結しているため、例えばこの両者間をギ
ヤ係合するような場合に比してギヤ噛合部分が少なくな
る分だけギヤの噛合いノイズ及び噛合いトルクが低減す
るという利点が得られる。
(発明の効果) 本発明は、入力部材が主変速機の出力軸に連結される
とともに同軸状配置の第1切換機構により高速段と低速
段とに択一的に切換設定される副変速装置と、入力部材
が上記副変速装置の出力部材に連結される一方、その第
1の出力部材と第2の出力部材とがそれぞれ前輪駆動軸
と後輪駆動軸のいずれか一方に連結され且つ同軸状配置
の第2切換機構の切換操作によって該第1の出力部材と
第2の出力部材との間における駆動状態を切換えるセン
ターデファレンシャル装置とを備えた4輪駆動車の動力
伝達装置において、上記副変速装置を、出力部材をキャ
リアとし上記入力部材をサンギヤとするペラネタリ式ギ
ヤ機構で構成し、また上記センターデファレンシャル装
置を上記入力部材をリングギヤと上記第1及び第2の出
力部材をそれぞれサンギヤとキャリアとするプラネタリ
式ギヤ機構で構成するとともに、上記副変速装置のキャ
リアと上記センターデファレンシャル装置のリングギヤ
とを一体形成して上記副変速装置とセンターデファレン
シャル装置とを該副変速装置の出力側に上記センターデ
ファレンシャル装置を位置させた状態で同軸状に近接し
て配置し、さらに、上記第1切換機構を、上記主変速機
からの出力を上記副変速装置の上記キャリアを介して直
接上記センターデファレンシャル装置の上記リングギヤ
に接続する第1切換位置と、上記主変速機からの出力を
上記副変速装置のキャリアとの接続を断って該副変速装
置の上記サンギヤに接続する第2切換位置とを選択可能
に構成するとともに、上記第1切換機構を上記副変速装
置の入力側に、上記第2切換機構を上記センターデファ
レンシャル装置の出力側にそれぞれ配置したことを特徴
としている。
従って、本発明の4輪駆動車の動力伝達装置によれ
ば、副変速装置とセンターデファレンシャル装置がそれ
ぞれの構成上軸長の短いプラネタリ式ギヤ機構で構成さ
れ且つ同軸上に近接して配置されており、しかもこれら
の各プラネタリ式ギヤ機構の切換機構がそれぞれ1個づ
つその側方に配置されているため、該副変速装置とセン
ターデファレンシャル装置の切換機構を3個備えた公知
例の動力伝達装置の場合に比して装置の構造が簡単とな
りしかもその軸長が可及的に少ならしめられ、それだけ
装置の構造の簡略化並びにコンパクト化という点におい
て多大の効果が得られる。
さらに、上記第1切換機構は、その第1切換位置にお
いては主変速機からの出力をキャリアを介して直接上記
センターデファレンシャル装置の入力部材に接続し、ま
たその第2切換位置においては上記主変速機からの出力
を上記キャリアとの接続を断って上記サンギヤに接続す
るため、特に、上記第1切換位置での走行、即ち、高速
段での走行においては、トルクがギヤを介さずにキャリ
アからセンターデファレンシャル装置に伝達されるの
で、ギヤを介さない分だけ該ギヤの耐久性の向上が量ら
れるとともに、トルク伝達時のガタツキ及びノイズの発
生も可及的に抑制され、耐久性と静粛性の両立が図れる
という効果もある。
また、共にプラネタリ式の副変速装置とセンターデフ
ァレンシャル装置とが、該副変速装置の出力側にセンタ
ーデファレンシャル装置を位置せしめた状態で同軸状に
近接配置されるとともに、上記第1切換機構が第1切換
位置と第2切換位置のいずれに設定されている場合にお
いても上記副変速装置からの出力はキャリアを介いて上
記センターデファレンシャル装置の入力部材であるリン
グギヤ側に伝達されるようになっていることから、該副
変速装置側からセンターデファレンシャル装置側へのト
ルク伝達がスムーズとなり、それだけ伝達経路の構成の
簡素化が図れるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る4輪駆動車の動力伝達装
置の縦断面図、第2図は第1の動力伝達装置のスケルト
ン図、第3図ないし第5図は第2図の状態変化図、第6
図は第1図に示した動力伝達装置の切換パターン図であ
る。 1……入力軸 2……前輪駆動軸 3……後輪駆動軸 4……副変速装置 5……センターデファレンシャル装置 6……第1切換機構 7……第2切換機構 21……第1切換ギヤ 22……第2切換ギヤ 23……第3切換ギヤ 31……第4切換ギヤ 32……第5切換ギヤ 33……第6切換ギヤ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力部材が主変速機の出力軸に連結される
    とともに同軸状配置の第1切換機構により高速段と低速
    段とに択一的に切換設定される副変速装置と、 入力部材が上記副変速装置の出力部材に連結される一
    方、 その第1の出力部材と第2の出力部材とがそれぞれ前輪
    駆動軸と後輪駆動軸のいずれか一方に連結され且つ同軸
    状配置の第2切換機構の切換操作によって該第1の出力
    部材と第2の出力部材との間における駆動状態を切換え
    るセンターデファレンシャル装置とを備えた4輪駆動車
    の動力伝達装置であって、 上記副変速装置を、出力部材をキャリアとし上記入力部
    材をサンギヤとするプラネタリ式ギヤ機構で構成し、ま
    た上記センターデファレンシャル装置を上記入力部材を
    リングギヤとし上記第1及び第2の出力部材をそれぞれ
    サンギヤとキャリアとするプラネタリ式ギヤ機構で構成
    するとともに、 上記副変速装置のキャリアと上記センターデファレンシ
    ャル装置のリングギヤとを一体形成して上記副変速装置
    とセンターデファレンシャル装置とを該副変速装置の出
    力側に上記センターデファレンシャル装置を位置させた
    状態で同軸状に近接して配置し、 さらに、上記第1切換機構を、上記主変速機構からの出
    力を上記副変速装置の上記キャリアを介して直接上記セ
    ンターデファレンシャル装置の上記リングギヤに接続す
    る第1切換装置と、上記主変速機からの出力を上記副変
    速装置のキャリアとの接続を断って該副変速装置の上記
    サンギヤに接続する第2切換位置とを選択可能に構成す
    るとともに、 上記第1切換機構を上記副変速装置の入力側に、上記第
    2切換機構を上記センターデファレンシャル装置の出力
    側にそれぞれ配置したことを特徴とする4輪駆動車の動
    力伝達装置。
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