JPH03117749A - 変速装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、変速装置に関し、更に詳しくは、入力軸及び
出力軸間に選択的に確立可能な複数変速段の歯車列が設
けられて成る主変速機構と、該主変速機構の最低変速段
よりも低速とするための極低速用歯車列を有する副変速
機構と、を備える型式の変速装置に関する。

［従来の技術］ 車両変速装置は一般に４〜５段の前進変速段及び１段の
後進変速段を備えているが１例えば全幅駆動車、特にオ
フロード車等にあっては、緊急時脱出等の目的のため前
進用最低変速段（第−速）よりもさらに低速の極低速変
速段が要請されている。

このような極低速変速段を得るためには、従来から極低
速用の副変速機構が１通常の変速段を有する主変速機構
とは別に、ミッションケース内に設けられている。例え
ば特開昭５８−８５７２５号公報にはかかる副変速機構
を備える変速装置が記載されている。この公報に記載さ
れている変速機構の構造を第３図に示す。この変速装置
では、極低速歯車列から成る副変速機構２０は２入力軸
及び出力軸上の延長部に、主変速機構を構成する他の歯
車列と同軸に配されている。

［発明が解決しようとする課題］ 副変速機構の歯車列では、入力軸の回転数を大きく落と
して出力軸に伝達するため、歯車比を大きくとる必要が
ある。しかし２入力軸と出力軸との軸間距離についての
制杓のため、この歯車比だけを大きくすることが難しく
、緊急脱出等に必要なだけの大きな減速比をとることは
一般に困難である。

さらに、前記公報の場合２人、出力軸を延長してその上
に副変速機構を配しているため変速装置全体の軸方向長
さが大きくなり、特に、車体前部にエンジンを横向きに
配置した車両にあっては。

変速機構と前輪サスペンション機構とのクリアランスが
十分にとれない不都合が生ずる。また、極低速段の副変
速機構を付加するために軸方向の全長を大きくすること
は、副変速機構をＨしない変速装置との間での入出力軸
等の部材の互換性の面からも好ましいとは言えない。

従って１本発明は上述の問題点に鑑み、軸方向寸法の増
加を要しないで済む副変速機構付き変速装置を提供する
ことを目的とする。

また１本発明は、入出力軸間の軸間寸法を大きくするこ
となく、極低速変速段において十分大きな減速比を有す
る副変速機構付き変速装置を提供し、もって副変速機構
を有しない変速装置との間で部品の互換性のある変速装
置を提供することを目的とする。

さらに１本発明は、副変速機構を付加するにあたって、
できるだけ部品点数を少なく、従って重量の増加を低く
押さえることができる変速装置を提供することを目的と
する。

［課題を解決するための手段］ 本発明の前記課題は、入力軸及び出力軸間に選択的に確
立可能な複数変速段の歯車列を備え、該歯車列が回転一
体的に入力軸に支持される第一歯車と係脱手段を介して
選択的に回転可能に入力軸に軸支される第二歯車又は該
第二歯車と一体に回転する歯車とを少くとも含む、主変
速機構と。

主変速機構の最低変速段よりも低速とするための極低速
歯車列を有する副変速機構と。

を備える。変速装置において。

前記副変速機構が、副軸と、該副軸上に支持される第二
及び第四歯車と、極低速Ｉ！１１ｆＰ、列が選択された
とき前記第三歯車と第四歯車とを回転一体的に結合する
切替手段と、を備え。

前記第三歯車は前記第一歯車に回転力を伝達され、前記
第二歯車は前記第四歯車に回転力を伝達されることを特
徴とする変速機構によって達成される。

［作用］ 極低速歯車列が選択されると２切替手段は第三歯車と第
四歯車とを回転一体的に結合しており。

主変速機構の変速段歯車列に含まれ入力軸と一体的に回
転する第一歯車が、副軸に支持される第三歯車を駆動し
、切替手段を介して第三歯車と一体に回転する第四歯車
をも駆動することとなる。第四歯車と噛合する第二歯車
は、このとき係脱手段を介して入力軸とは分離されてい
るので、入力軸とは独立に入力軸上で回転し、該第二歯
車は、主変速機構の歯車列を構成する第二歯車又は第二
歯車と一体に回転する歯車と噛合している主変速機構の
歯車列を構成する波動歯車を回転させ、この波動歯車と
一体的に回転する出力軸を回転させる。これにより入力
軸の回転は所定の極低速変速比で出力軸に伝達される。

副変速機構として付加する歯車は二つだけであるが、こ
の二つの歯車を主変速機構の二つの歯車と夫々噛合させ
、且つこの一方は主変速機構の歯車列の駆動歯車として
その波動歯車を駆動しているので、結局三段の変速が可
能となる。

副軸をミッションケースに対して回転可能に軸支する場
合は、第三及び第四歯車の内一方を副軸と一体に回転さ
せ、他方を副軸上に軸受支持することができ、副軸をミ
ッションケースに固定的に支持する場合は双方の歯車を
副軸上に回転可能に軸支する必要がある。

［実施例］ 図面を参照して本発明の一実施例の変速装置について説
明する。第１図はこの実施例の変速装置の縦断面展開図
である。

第１図において、クラッチ４１より回転力を伝達される
入力軸■１はクラッチハウジング５０とミッションケー
ス５１とに軸受は支持されている。出力軸１３は入力軸
１１と平行に配され、同様にクラッチハウジング５０及
びミッションケース５１に軸受は支持されている。入力
軸１１と出力軸１３との間には選択的に確立可能な複数
の変速段を構成する。第−速歯車列Ｇｌ、第二速歯車列
Ｇ２．第三速歯車列Ｇ３．第四速爾車列Ｇ４．第五速歯
車列Ｇ５及び後進歯車列Ｇｒが配されている。第−速及
び第二速歯車列の各駆動歯車Ｇｌａ、Ｇ２ａは入力軸に
回転一体的に支持され、第三速〜第五速の各駆動歯車Ｇ
　３ａ＝　Ｇ　５ａは入力軸に軸受を介して回転可能に
支持されている。これに対して第−速及び第二速歯車列
の波動歯車Ｇｌｂ、Ｇ２ｂは出力軸に夫々軸受を介して
回転可能に支持され、第三速〜第五速歯車列の被動歯車
Ｇ３ｂ−Ｇ５ｂは出力軸１３に回転一体的に支持されて
いる。

第−速調車列の被動歯車Ｇｌｂと第二速歯車列の被動歯
車Ｇ２ｂとの間には、隣接する双方の歯車のいずれかを
出力軸と結合させる同期装置（係脱手段）５２が配され
、第三速歯車列及び第四速歯車列の夫々の駆動歯車Ｇ　
３ａ、　Ｇ　４ａ間にはこれらを入力軸と選択的に結合
する同期装置５３が同様に配され、更に第五速歯車列の
駆動歯車０５ａにもこれと入力軸とを選択的に結合する
同期装置５４が隣接して配されている。

極低速変速段を構成する副変速機構の副軸１２は、入力
軸１１及び出力軸１３とは軸方向から見てその夫々の中
心が三角形の頂点となるように配される。副軸１２には
この実施例の場合入力軸Ｉｆ及び出力軸１３と同様にク
ラッチハウジング５０及びミッションケース５１に軸受
を介して支持されている。

入力軸１１に固定的に支持されている第−速調車列Ｇ１
の駆動歯車（第一歯車）Ｇｌａと噛合する第二歯車２２
は副軸１２と一体的に形成されており、入力軸に回転可
能に支持され、第三速歯車列Ｇ３の駆動歯車Ｇ３ａと一
体的に形成されている第二歯車２４と噛合する第四歯車
２３は、副軸１２に軸受を介して回転Ｉ′Ｉ■能に支持
されている。第二歯車と一体の第三速歯車列の駆動歯車
Ｇ３ａは第三速歯巾列の波動歯車Ｇ３ｂと噛合して主変
速機構における第三速歯車列を構成している。第四歯車
に隣接して副軸上には切替手段（同期装置）　３１が配
されており、切替手段３１は極低速変速段が選択される
と副軸１３と第四歯車とを回転一体的に結合する。

第−速調車列の駆動歯車（第一歯車）Ｇｌａ、第二歯車
２４．第二歯車２２．第四歯車２３．第三速南車列の双
方の歯車Ｇ３ａ、Ｇ３ｂ及び同期装置３１が集合して極
低速歯車列２０を構成する。

このように構成した実施例の変速装置において１例えば
、主変速機構の第−速調車列が選択されると、同期装置
５２が第−速調車列Ｇ１の波動歯車Ｇｌｂと出力軸１３
とを回転一体的に結合する。これによりクラッチ４１の
回転で駆動される入力軸１１の回転は第−速調車列Ｇ１
を経由して出力軸１３に伝達され、出力軸と一体的に回
転する出力側の歯車２８．これと噛合するリングギア２
９．及びディファレンシャル４２を経由して駆動軸４３
に伝達される。このとき第一歯車ＧＬａと噛合している
第二歯車２２も回転し、副軸も同時に回転することとな
るが、この回転は第四歯車には伝達されない。

次に極低速変速段が選択されると１入力軸１１と一体に
回転する第一歯車Ｇｌａの回転により駆動される第三歯
車２２及びこれと一体的に形成された副軸１２の回転は
、同期装置３１を介して第四歯車に伝達され、これと噛
合している第二歯車２４．第二歯車２４と一体的に形成
されている第五速歯車列Ｇ３の駆動歯車Ｇ３ａを駆動す
る。第三速歯車列の駆動歯車Ｇ３ａの回転は、これと共
に第三速歯車列を構成する第三速歯車列の波動歯車Ｇ３
ｂに伝達され。

これを回転一体的に支持している出力軸１３に伝達され
、出力歯車２８．リングギア２９．デファレンシャル４
２を経て駆動軸４３を極低速回転させる。

本発明の副変速機構では第一歯車と第三歯屯間、第四歯
車と第二歯車間、及び主変速機構の第三速歯車列の駆動
歯車と波動歯車間の３段階での変速が可能となり、極低
速変速段として必要な大きな減速比が可能となる。この
実施例において。

例えば第一歯車Ｇｌａと第三歯車２２間の減速比を２．
８．第四歯車２３と第二歯車２４間の減速比を１．３．
第三速歯車列の減速比を　１．１と選定すると、全体の
減速比は約４．０となり第−速調車列の減速比２，０の
約２倍の減速比が可能となる。各歯車間の減速比の様々
な選定により減速比５程度も無理な（可能である。

第２図は第１図の実施例の副変速機構の変形例であり、
切替手段が摺動噛合式歯車で構成されている例である。

第２図において極低速段が選択されると、副軸１２にス
プライン結合されている第四歯車２３は２図示されてい
ない操作部を介して破線で示されている位置から図示の
位置に移動し、第二歯車２４と噛合する。

前述の実施例において、第二歯車２４と第三歯車列の駆
動歯車０３ａとは一体的に形成された別の歯車とした例
を示したが、これに限定されるものではなく、双方の歯
車を同じものとすることも可能である。

［発明の効果］ 本発明の構成において、極低速変速段を構成する副変速
機構が、主変速機構を構成する第−歯車及び第二歯車又
は第二歯車と一体に回転する歯車と、副軸と、入力軸と
一体に回転する第一歯車に駆動され副軸上に支持される
第三歯車と、入力軸と係脱手段を介して選択的に回転一
体内に結合されｉワる第二歯車を駆動し、副軸上に支持
される第四歯車と、極低速歯車列が選択されたとき第三
歯車と第四歯車とを回転一体内に結合する切替手段と、
を備えるとしたことにより、副変速機構としては付加す
る軸がただ一つであるにも拘らず。

主変速機構の歯車列と噛合する歯車で副変速機構を構成
したことで二又は三段階の変速が可能となったので、軸
方向及び径方向に極めてコンパクトであり、極低速段と
して十分大きな減速比を有する。副変速機構付き変速装
置を提供することができた。

また上記構成により９部品点数を少なくすることができ
２重量の増加を押さえると共に、副変速機構を有しない
変速装置と部品の互換性のある副変速機構付き変速装置
とすることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る。極低速変速段の副変
速機構を備える変速装置の構造を示す縦断面展開図。 第２図は、第１図の副変速機構の変形例の縦断面図。 第３図は、従来の副変速機構付変速装置の構造を示す縦
断面図。 である。 （符号の説明） ０１〜Ｇ５；主変速機構の 第−速〜第五速の歯車列 Ｇｌａ；第−速調車列の駆動歯車（第一歯車）０２ａ＝
　Ｇ　５ａ　； 第二速〜第五速歯車列の 夫々の駆動歯車 Ｇｌｂ〜Ｇ　５ｂ　。 第−速〜第五速の歯車列の 夫々の波動歯車 １２；副軸 ２０；極低速歯車機構 ２３；第四歯車 １１；入力軸 １３・出力軸 ２２；第三歯車 ２４；第二歯車 ３１；切替手段（同期装置） ５２〜５４；係脱手段（同期装置）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 入力軸及び出力軸に選択的に確立可能な複数変速段の歯
   車列を備え、該歯車列が回転一体的に入力軸に支持され
   る第一歯車と係脱手段を介して選択的に回転可能に入力
   軸に軸支される第二歯車又は該第二歯車と一体に回転す
   る歯車とを少くとも含む、主変速機構と、 主変速機構の最低変速段よりも低速とするための極低速
   歯車列を有する副変速機構と、 を備える、変速装置において、 前記副変速機構が、副軸と、該副軸上に支持される第三
   及び第四歯車と、極低速歯車列が選択されたとき前記第
   三歯車と第四歯車とを回転一体的に結合する切替手段と
   、を備え、前記第三歯車は前記第一歯車に回転力を伝達
   され、前記第二歯車は前記第四歯車に回転力を伝達され
   ることを特徴とする変速機構。