JP2595990Y2 - 屋根の壁際部の雨仕舞い構造 - Google Patents

屋根の壁際部の雨仕舞い構造

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JP2595990Y2
JP2595990Y2 JP1993036074U JP3607493U JP2595990Y2 JP 2595990 Y2 JP2595990 Y2 JP 2595990Y2 JP 1993036074 U JP1993036074 U JP 1993036074U JP 3607493 U JP3607493 U JP 3607493U JP 2595990 Y2 JP2595990 Y2 JP 2595990Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋根の壁際部の雨仕舞
い構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、建物の本屋部と下屋部との取り
合い部では、本屋部の壁体と下屋部の屋根との接合部
(屋根の壁際部)が存在するが、この接合部には、雨水
の漏水を防止するため入念な雨仕舞い施工が施される。
図3は、かかる壁際部(流れ壁際)の雨仕舞い構造の従
来例を示している。
【0003】同図において、下屋部の屋根面を構成する
野地板33の上面には、防水シート34を介して屋根瓦
35が瓦葺きされ、この野地板33の接合端部を本屋側
の壁体36に接合することによって屋根の壁際部が構成
されている。この壁際部のコーナー部には、桟木37を
介して野地板33に固定した水切り板38が延設され、
この水切り板38及び屋根瓦35の壁際端部の上に笠木
38が釘止めされている。
【0004】笠木38は雨押え材39によって被覆され
ている。この雨押え材39は、外壁パネル40とほぼ平
行な立上げ板41と笠木38を包む被覆部42とを備
え、立上げ板41を外壁パネル40の下方に設けた胴縁
43に釘止めし、かつ被覆部42の前面を笠木38に釘
止めすることにより、当該屋根の壁際部に沿って延設さ
れている。
【0005】一方、立上げ板41の上端部には受け部4
4が屈曲形成され、この受け部44と外壁パネル40の
下端との間に湿式のシーリング材45を介装すること
で、雨押え材39の上端部の防水処理を図っている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の雨仕舞い構
造では、雨押え材39と外壁パネル40との間で湿式の
シーリング材45を介装することにしているので、この
シーリング材45の深さを確保すべくパネル設置後に胴
縁43を固着する必要があり、現場における施工手間が
多くなっている。また、湿式のシーリング材45を介装
すること自体が多くの施工時間と手間とを必要する。
【0007】本考案は、このような実状に鑑み、雨押え
材と外壁パネルとの間の防水処理を確実かつ簡便に行え
るようにして、現場での施工手間を低減することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本考案が講じた技術的手段は、上面に防水シートを介し
て屋根瓦が瓦葺きされる野地板を前面に外壁パネルを有
する壁体に接合して屋根の壁際部を構成し、外壁パネル
とほぼ平行な立上げ板と屋根瓦の壁際端部を覆う被覆部
とを有する雨押え材を当該屋根の壁際部に沿って延設し
てなる屋根の壁際部の雨仕舞い構造において、前記外壁
パネルの裏面側に介装される取付板の下端に前記外壁パ
ネルの表面側に突出する覆い部を設けてなる水切り材
を、当該外壁パネルの下端に沿って設け、その水切り材
の覆い部内に、収納溝を下面側に備えた弾性を有するシ
ール材を設け、前記雨押え材の立上げ板の上端を前記収
納溝に嵌合された状態で前記シール材に接当させた点に
ある。
【0009】
【作用】本考案では、雨押え材の立上げ板の上端を収納
溝に嵌合された状態で弾性を有するシール材に接当させ
て乾式防水処理しているので、シーリング深さを確保す
るための胴縁を固着する必要がなく、シーリング作業も
不要である。また、シール材は水切り材の覆い部内に設
けられているので、乾式シーリングとしても防水性は確
保される。更に、立上げ板の上端をシール材の下面側に
設けた収納溝に嵌合するだけで同立上げ板をシール材に
連結できるので、立上げ板の上端とシール材との連結を
極めて簡便に行える。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳述
する。図1は本考案の第一実施例であり、建物の本屋部
の壁体と下屋部の屋根との接合部分、すなわち屋根の壁
際部の雨仕舞い構造を示している。同図において、下野
部の屋根面を構成する野地板1は、下面側において垂木
2で支持されているとともに、上面にはアスファルトル
ーフィング等よりなる防水シート3が全面に敷設されて
いて、この防水シート3上に平板状の屋根瓦4が瓦葺き
されている。
【0011】本屋部の壁体5は、壁下地6の立側面に壁
用の防水シート7を介して窯業系の外壁パネル8を貼設
してなり、壁下地6の立側面に前記野地板1の幅方向端
縁を突き合わせ状に接合することにより、当該屋根の壁
際部(流れ壁際)が構成されている。上記壁際部のコー
ナー部には、桟木9を介して野地板1に固定した二次防
水用の水切り板10が延設されていて、桟木9は野地板
1の接合端部に沿って釘11止めされている。水切り板
10は、薄い板金をその幅方向中途で屈曲形成してなる
長尺物で、屋根瓦4の壁際端部の裏面側に介装される水
切り部12と、壁下地6の立側面に沿う立板部13と、
桟木9を上から包む包被部14とを一体に備えている。
【0012】水切り板10の上には、木製の笠木15が
固定されている。この笠木15は、水切り板10の包被
部14と屋根瓦4の壁際端部の双方の上に位置するよう
に配置され、その上から釘16を打ち込むことによって
固定されている。上記笠木15は、雨押え材17によっ
て上から被覆されている。この雨押え材17は、板金を
その幅方向中途で屈曲形成してなり、外壁パネル8とほ
ぼ平行な立上げ板18と笠木15を包む被覆部19とを
一体に備えている。雨押え材17は、その被覆部19の
前端面を笠木15の側面に釘20で止め、かつ立上げ板
18を壁下地6に防水釘21で止め付けることによって
当該壁際部に固定されている。
【0013】外壁パネル8の下端には、上記雨押え材1
7の上端部を簡易にシールするための水切り材22が設
けられている。この水切り材22は、板金をその幅方向
中途で屈曲形成してなる長尺物で、外壁パネル8の裏面
側に介装される取付板23と、この取付板23の下端か
ら外壁パネル8の表面側に突出する覆い部24とを備え
ている。
【0014】覆い部24は、下方傾斜状の庇板25と、
この庇板25前端に垂下状に設けた前板26とからな
り、庇板25の下面側には、ゴム等の弾性を有する樹脂
若しくは発砲樹脂よりなるシール材27が固着されてい
る。このシール材27はその下面に収納溝28を備えて
おり、前記雨押え材17の立上げ板18の上端がこの収
納溝28内に嵌合された状態でシール材27に接当され
ていて、これにより、当該雨押え材17上端部の水密性
が確保される。
【0015】なお、実際に雨押え材17を施工する場合
は、図1で仮想線で示すように、先ず立上げ板18の上
端をシール材27の収納溝28に嵌合させてから笠木1
5を被覆部19で覆い、その後、雨押え材17の釘2
0,21止めを行うようにすればよい。図2は、本考案
の第二実施例を示している。
【0016】本実施例が第一実施例と異なるところは、
笠木15を固定することなく雨押え材17を固定できる
ようにした点にあり、その他は第一実施例と同様であ
る。この実施例における水切り板10には、その包被部
14の前端コーナー部を二重に折り返すことにより屋根
瓦4側へ突出する掛止部29が形成されている。一方、
本実施例に係る雨押え材17は、被覆部19が平板状と
され、しかもその被覆部19の前端部を下方へ折り曲げ
て形成した引掛部30を備えていて、この引掛部30を
前記掛止部29に上から引っ掛けることによって水切り
板10に固定されている。
【0017】従って、本実施例では笠木15を固定する
作業が省略できるので、その分だけ第一実施例に比べて
施工手間をより低減できる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
シーリング深さを確保するための胴縁の固着及びシーリ
ング作業が不要となり、しかも乾式シーリングとしたに
も拘らず防水性は十分確保されので、雨押え材と外壁パ
ネルとの間の防水処理を確実かつ簡便に行え、現場での
施工手間を大幅に低減することができる。また、本考案
によれば、立上げ板の上端をシール材の下面側に設けた
収納溝に嵌合するだけで同立上げ板をシール材に連結で
きるので、立上げ板の上端とシール材との連結を極めて
簡便に行え、この点でも、雨押え材と外壁パネルとの間
の防水処理に際する現場での施工手間を低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例に係る屋根の壁際部の雨仕舞い構造
の断面図である。
【図2】第二実施例に係る屋根の壁際部の雨仕舞い構造
の断面図である。
【図3】従来の屋根の壁際部の雨仕舞い構造の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 野地板 3 防水シート 4 屋根瓦 5 壁体 8 外壁パネル 17 雨押え材 18 立上げ板 19 被覆部 23 取付板 24 覆い部 27 シール材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に防水シート(3)を介して屋根瓦
    (4)が瓦葺きされる野地板(1)を前面に外壁パネル
    (8)を有する壁体(5)に接合して屋根の壁際部を構
    成し、外壁パネル(8)とほぼ平行な立上げ板(18)
    と屋根瓦(4)の壁際端部を覆う被覆部(19)とを有
    する雨押え材(17)を当該屋根の壁際部に沿って延設
    してなる屋根の壁際部の雨仕舞い構造において、 前記外壁パネル(8)の裏面側に介装される取付板(2
    3)の下端に前記外壁パネル(8)の表面側に突出する
    覆い部(24)を設けてなる水切り材(22)を、当該
    外壁パネル(8)の下端に沿って設け、その水切り材
    (22)の覆い部(24)内に、収納溝(28)を下面
    側に備えた弾性を有するシール材(27)を設け、前記
    雨押え材(17)の立上げ板(18)の上端を前記収納
    溝(28)に嵌合された状態で前記シール材(27)に
    接当させたことを特徴とする屋根の壁際部の雨仕舞い構
    造。
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