JP2593608Y2 - タイヤ滑り止め装置における接続部構造 - Google Patents

タイヤ滑り止め装置における接続部構造

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JP2593608Y2
JP2593608Y2 JP1993033808U JP3380893U JP2593608Y2 JP 2593608 Y2 JP2593608 Y2 JP 2593608Y2 JP 1993033808 U JP1993033808 U JP 1993033808U JP 3380893 U JP3380893 U JP 3380893U JP 2593608 Y2 JP2593608 Y2 JP 2593608Y2
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tire
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band
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茂 大沢
三郎 丸山
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Topy Industries Ltd
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Topy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、氷雪路面の走行に使用
される自動車用ケーブル式タイヤ滑り止め装置における
接続部構造の改良に関し、特にタイヤに対する装着性を
格段に向上させるとともに、滑り止め装置の耐久性と、
登坂性、ならびに走行安定性を良好にすることを目的と
する。
【0002】
【従来の技術】従来公知のタイヤ滑り止め装置には種々
のものがあるが、一例をあげれば図7に示した通り、タ
イヤの内側のトレッド面に沿わせるインナーサイドケー
ブル11と、タイヤの外側のトレッド面に沿わせるアウ
ターサイドケーブル12とによる、2本の平行するサイ
ドケーブル間に、一定の間隔毎にコイル状に巻回された
スプリング13、カラー14、等を挿通させたクロスケ
ーブル15を、その両端部にサイド金具16を介してそ
れぞれ直交状態に取り付けられて全体として梯子状に構
成されたケーブル式タイヤ滑り止め装置が最も一般的で
ある。
【0003】またこれらのほかに上記した2本の平行す
るサイドケーブル間に、合成樹脂製のラダーを一定間隔
毎に複数取り付けて構成するラダー型のタイヤ滑り止め
装置なども知られており、これらいずれの構成のものに
あっても、上記サイドケーブル11.12のそれぞれの
両端部に、接続金具17.18が取り付けられ、これら
の接続金具17と18とを相互に接続させることにより
全体として円環状に構成するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のケーブル式タイヤ滑り止め装置にあっては、こ
れを装着する場合に、一般的にはインナー側のサイドケ
ーブル両端を単純に接続させた後、アウター側のサイド
ケーブル両端を接続させ、さらに該アウター側のサイド
ケーブルの間欠的箇所を緊張金具等により軸芯方向に引
き寄せて緊張させることにより、滑り止め装置のタイヤ
全周にわたる緩みを減少させて一体的装着を果たすよう
に取り付けられるために、とくに車両構造自体が車輪と
車体との間のスペースが狭猥となっている最近の車両に
対する滑り止め装置の装着に際して多大の労力と危険を
伴うことが多い。
【0005】そればかりでなく、滑り止め装着をタイヤ
に巻き付けた後、車両の走行中に滑り止め装置の一部が
車体に干渉接触し、また滑り止め装着の耐久性を短縮
し、あるいは氷雪路面での走行性能の低下を招くなどの
種々の問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本考案にあって
は、上記した従来技術における種々の課題を解決し、と
くにタイヤに対する装着性を格段に向上させるととも
に、この種の滑り止め装置における耐久性と、登坂性、
ならびに走行安定性を良好にすることを目的としたもの
である。
【0007】すなわち具体的には平行するインナーサイ
ドバンドとアウターサイドバンドの、少なくとも一方の
端部に取り付けられ、両端を相互に係着して環状に構成
するための接続部であって、該接続部はインナーサイド
バンドもしくはアウターサイドバンドの一端に取り付け
られ、該サイドバンドの軸線に対して交差方向に起立さ
せ、しかもその上端面が外側に膨出する曲面に形成され
ている板状の起立部と、該起立部に回転自在に軸着さ
れ、しかもその中央部に長さ方向に向けた長孔を有する
とともに、先端にサイドバンド係着用の係着部を形成し
たクランクアームと、該クランクアームの長孔に遊嵌さ
れ、しかも前記起立部を受け入れる大きさの環状部、お
よび先端を対向側端部の連結チエーンに係合させるフッ
クとを有するリンクフックとからなるタイヤ滑り止め装
置における接続部構造に関する。
【0008】また本考案は、上記した接続の板状の起立
部に、そのサイドバンド取り付け側の立ち上がり側面
に、リンクフックの端部を係合させる係合段部を形成し
たことを特徴とするタイヤ滑り止め装置における接続部
にも関する。
【0009】
【作用】インナーサイドバンド側をタイヤの内側にし
て、滑り止め装置をタイヤの上方から下方に向けて被せ
た後、車輪を45〜90度程度回転させて滑り止め装置
のつなぎ部分を作業しやすい位置に止め、インナーサイ
ドバンドもしくはアウターサイドバンドの一端に取り付
けられたところの、起立部に軸着されているクランクア
ームを、サイドバンドの取り付け方向と反対方向に回動
させてリンクフックを緩め、該リンクフックのフックを
対向側端部の連結チエーンの任意の位置に引っかけた
後、前記クランクアームをサイドバンドの取り付け側に
回動させる。
【0010】このときリンクフックはクランクアームの
長孔を伝い、次第に起立部寄りに移動し、クランクアー
ムが起立部の直上を通過してサイドバンド取り付け側に
傾いたあたりでその環状部が起立部に次第に覆いかぶさ
り、クランクアームがサイドバンド取り付け軸線と略平
行となったあたりで環状部が起立部の側面に位置する。
【0011】この状態において上記クランクアームの先
端に有する係着部をサイドバンドに係着させることによ
り対向側サイドバンドの端部が引き寄せられて両端の接
合がはかられる。 なお滑り止め装置をタイヤから取り
外す場合においては、上記した反対の操作をおこなうこ
とにより容易に取り外すことができる。
【0012】
【実施例】以下において本考案の具体的な内容を図1〜
6の実施例をもとに説明すると、1は起立部、2はクラ
ンクアーム、4はリンクフックをあらわす。 起立部1
は一定厚みの板状をなし、アウターサイドバンド12の
一端に、しかもアウターサイドバンド12の軸線に対し
て交差方向に起立され、しかもその上端面が外側に膨出
する曲面に形成されたカム部1aが形成されているとと
もに、そのサイドバンド12の取り付け側の立ち上がり
側面に、リンクフック4の円環状の端部を係合させる係
合段部1bが形成されている。
【0013】クランクアーム2は、その基部を起立部1
に軸3により回転自在に軸着され、しかもその中央部に
長さ方向に向けた長孔2aを有するとともに、先端を直
角方向に曲げ、しかもその曲げた部分にU字状の溝を形
成して構成した、サイドバンド係着用の係着部2bが形
成されている。
【0014】さらにリンクフック4は、上記したクラン
クアーム2の長孔2aに遊嵌され、しかも前記起立部1
を受け入れる大きさの環状部4b、およびその先端を対
向側サイドバンド端部の連結チエーン6に係合させるフ
ック4aとを有する。
【0015】上記した構成において、タイヤ滑り止め装
置のインナーサイドバンド側をタイヤの内側にして、タ
イヤの上方から下方に向けて被せた後、車輪を45〜9
0度程度回転させて滑り止め装置のつなぎ部分を作業し
やすい位置に止め、インナーサイドバンドもしくはアウ
ターサイドバンドの一端に取り付けられたところの、起
立部1に軸着されているクランクアーム2を、サイドバ
ンド12の取り付け方向と反対方向に回動させてリンク
フック4を緩め、該リンクフック4のフック4aを対向
側端部の連結チエーン6の任意の位置に引っかける(図
3参照)。 その後前記クランクアーム2をサイドバン
ド12の取り付け側に回動させる(図4参照)。
【0016】このときリンクフック4はクランクアーム
2の長孔2aを伝い、次第に起立部1寄りに移動し、ク
ランクアーム2が起立部1の直上を通過してサイドバン
ド12の取り付け側に傾いたあたりでその環状部4bが
起立部1のカム面1aに次第に覆いかぶさり(図5参
照)、さらにクランクアーム2がサイドバンド12の取
り付け軸線と略平行となったあたりで環状部4bが起立
部1の側面に位置する。
【0017】この状態において上記クランクアーム2の
先端に有する係着部2bをサイドバンド12に係着させ
ることにより対向側サイドバンドの端部が引き寄せられ
て両端の接合がはかられる(図6参照)。 なお滑り止
め装置をタイヤから取り外す場合においては、上記した
反対の操作をおこなうことにより容易に取り外すことが
できる。
【0018】
【考案の効果】本考案は上記したように、タイヤ滑り止
め装置の両端接続部の構造が、インナーサイドバンドも
しくはアウターサイドバンドの一端に取り付けられ、該
サイドバンドの軸線に対して交差方向に起立させ、しか
もその上端面が外側に膨出する曲面に形成されている板
状の起立部と、該起立部に回転自在に軸着され、しかも
その中央部に長さ方向に向けた長孔を有するとともに、
先端にサイドバンド係着用の係着部を形成したクランク
アームと、該クランクアームの長孔に遊嵌され、しかも
前記起立部を受け入れる大きさの環状部、および先端を
対向側端部のチエーンに係合させるフックとを有するリ
ンクフックとからなるものであるために、とくにタイヤ
に対する装着性を格段に向上させるとともに、タイヤに
対する密着性に優れ、しかもこの種の滑り止め装置にお
ける耐久性と、登坂性、ならびに走行安定性を一層良好
にすることができる。
【0019】また結合部の起立部に、そのサイドバンド
取り付け側の立ち上がり側面に、リンクフックの端部を
係合させる係合段部を形成するようにした場合において
は、起立部に対するリンクフックの係合が一層完全とな
り、クランクアームによるロック機能が著しく向上して
走行上の安全性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるタイヤ滑り止め装置の
接続部をあらわした要部拡大側面図。
【図2】図1の接続部の要部拡大平面図。
【図3】図1のタイヤ滑り止め装置における接続部の接
合状態を、順を追って説明するための要部拡大側面図。
【図4】図1のタイヤ滑り止め装置における接続部の接
合状態を、順を追って説明するための要部拡大側面図。
【図5】図1のタイヤ滑り止め装置における接続部の接
合状態を、順を追って説明するための要部拡大側面図。
【図6】図1のタイヤ滑り止め装置における接続部の接
合状態を、順を追って説明するための要部拡大側面図。
【図7】従来のケーブル式タイヤ滑り止め装置の、一部
を省略した状態の平面図。
【符号の説明】
1 起立部 1a カム部 1b 係合段部 2 クランクアーム 2a 長孔 2b 係着部 3 軸 4 リンクフック 4a フック 4b 環状部 5 スペーサー 6 連結チエーン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−224406(JP,A) 実開 平4−22302(JP,U) 実開 昭61−133407(JP,U) 実開 平2−132504(JP,U) 実開 昭61−33705(JP,U) 実公 平3−21287(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60C 27/00 - 27/22

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行するインナーサイドバンドとアウター
    サイドバンドの、少なくとも一方の端部に取り付けら
    れ、両端を相互に係着して環状に構成するための接続部
    であって、該接続部はインナーサイドバンドもしくはア
    ウターサイドバンドの一端に取り付けられ、該サイドバ
    ンドの軸線に対して交差方向に起立させ、しかもその上
    端面が外側に膨出する曲面に形成されている板状の起立
    部と、該起立部に回転自在に軸着され、しかもその中央
    部に長さ方向に向けた長孔を有するとともに、先端にサ
    イドバンド係着用の係着部を形成したクランクアーム
    と、該クランクアームの長孔に遊嵌され、しかも前記起
    立部を受け入れる大きさの環状部、および先端を対向側
    端部のチエーンに係合させるフックとを有するリンクフ
    ックとからなるタイヤ滑り止め装置における接続部構
    造。
  2. 【請求項2】結合部の起立部には、そのサイドバンド取
    り付け側の立ち上がり側面に、リンクフックの端部を係
    合させる係合段部が形成されていることを特徴とした請
    求項1に記載のタイヤ滑り止め装置における接続部構
    造。
  3. 【請求項3】平行するインナーサイドバンドとアウター
    サイドバンドとの間には複数のクロストレッドが取り付
    けられているところの請求項1および請求項2に記載の
    タイヤ滑り止め装置における接続部構造。
  4. 【請求項4】平行するインナーサイドバンドとアウター
    サイドバンドとの間には複数の合成樹脂製ラダーが取り
    付けられているところの請求項1および2に記載のタイ
    ヤ滑り止め装置における接続部構造。
JP1993033808U 1993-05-28 1993-05-28 タイヤ滑り止め装置における接続部構造 Expired - Lifetime JP2593608Y2 (ja)

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JPH0687006U JPH0687006U (ja) 1994-12-20
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