JP2575247Y2 - ケーブル式タイヤ滑り止め装置 - Google Patents

ケーブル式タイヤ滑り止め装置

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JP2575247Y2
JP2575247Y2 JP1992059059U JP5905992U JP2575247Y2 JP 2575247 Y2 JP2575247 Y2 JP 2575247Y2 JP 1992059059 U JP1992059059 U JP 1992059059U JP 5905992 U JP5905992 U JP 5905992U JP 2575247 Y2 JP2575247 Y2 JP 2575247Y2
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JP
Japan
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outer side
side band
cross
tire
slip device
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JP1992059059U
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JPH0613905U (ja
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茂 大沢
謙允 三枝
三郎 丸山
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Topy Industries Ltd
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Topy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、氷雪路面の走行に使用
される自動車用ケーブル式タイヤ滑り止め装置の改良に
関し、特にタイヤに対する装着性を格段に向上させると
ともに、滑り止め装置の耐久性と、登坂性、ならびに走
行安定性を良好にすることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来公知のケーブル式タイヤ滑り止め装
置は、図3に示した通り、タイヤの外側のトレッド面に
沿わせるアウターサイドケーブル1aと、タイヤの内側
のトレッド面に沿わせるインナーサイドケーブル1bと
による、2本の平行するサイドケーブル間に、一定の間
隔毎にコイル状に巻回されたスプリング2、カラー3、
等を挿通させたクロスケーブルを、その両端部にサイド
金具5を介してそれぞれ直交状態に取り付けられて全体
として梯子状に構成され、さらに上記サイドケーブルの
両端部に、相互に連結させて円環状に構成するための連
結具6a、6bが取り付けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のケーブル式タイヤ滑り止め装置にあっては、こ
れを装着する場合、車輪の接地箇所脇から車両の進行方
向に向けて、滑り止め装置を展延した後、車両を移動さ
せて車輪をその滑り止め装置の上に載せ、さらに該車輪
を囲むように滑り止め装置の長さ方向両端を持ち上げ
て、タイヤの上方部において、まず裏側を、次いで表側
を、それぞれ両端部のフックを引っかけて相互に環状に
連結し、最後に環状に構成された表側のサイドバンドの
間欠的箇所を緊張金具等により軸芯方向に引き寄せて装
着を完了するものであるために、とくに車両構造自体が
車輪と車体との間のスペースが狭猥となっている最近の
車両に対する滑り止めの装着に際して多大の労力と危険
を伴うようになっている。
【0004】そればかりでなく、タイヤに巻き付けた
後、そのクロスケーブルを個別にタイヤの凹凸トレッド
に馴染ませる作業は容易ではなく、また上記した従来構
造の滑り止め装置にあっては、氷雪路を走行した場合
に、車輪の軸方向に対する滑り抵抗が極端に少ないため
に車両のサイドスリップを起こしやすく、また無雪路の
走行にあたっても車両に対する振動が激しいばかりでな
く登坂性能にも劣り、しかも安全運転に際してある程度
の熟練を必要とする等の難点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本考案にあって
は、上記した従来技術における種々の課題を解決し、と
くにタイヤに対する装着性を格段に向上させるととも
に、この種の滑り止め装置における、路面の全方向に対
する滑り抵抗を確保して登坂性ならびに走行上の振動を
激減させ、しかも耐久性を向上させるようにしたもので
あって、具体的には平行するインナーサイドバンドとア
ウターサイドバンドとの間に複数のクロストレッドを取
り付けてなり、上記各サイドバンドの端部には、相互に
係着して環状に構成するためのフックを取り付けてなる
タイヤ滑り止め装置において、アウターサイドバンドの
両端部を、中間にチェーンリンクを介在させて相互に連
結させるとともに、アウターサイドバンドの両端末に位
置するクロストレッドのアウター側両端を、アウターサ
イドバンドには取り付けずに係止フックを有する金具を
介して相互に連結させてなることを特徴としたケーブル
式タイヤ滑り止め装置に関する。
【0006】
【作用】インナーサイドバンドの両端部を入り口とし
て、滑り止め装置をタイヤの上方から下方に向けて被せ
た後、車輪を45〜90度程度回転させて滑り止め装置
のつなぎ部分を作業しやすい位置に止め、アウターサイ
ドバンドには取り付けずにアウターサイドバンドの両端
末に位置するところの、係止フックを有する金具を介し
て相互に連結させてなるクロストレッドのアウター側両
端を、タイヤのトレッド面に乗り上げ、さらに中間にチ
ェーンリンクを介在させたアウターサイドバンドが伸び
きるまでタイヤ裏側寄りにずらせて前記した両端のクロ
ストレッドをタイヤの裏側に落としこみ、タイヤの裏側
においてインナーサイドバンドの両端を相互に結合させ
る。
【0007】つぎにタイヤ表側の、中間にチェーンリン
クを有するアウターサイドバンドを外側に引っ張って前
記した上端のクロストレッドをタイヤトレッド面中央部
に位置するように引き出す(このときインナーサイドバ
ンドはタイヤ裏側に張られてタイヤに密着する)。 さ
らに引き出したクロストレッドのアウター側両端部を、
上記したアウターサイドバンドのチェーンリンクに結合
させて、最後にタイヤの外側(表面側)においてチェー
ンバンド等の緊張手段により環状のサイドバンドを放射
軸方向に緊張させて装着する。
【0008】
【実施例】以下において本考案の具体的な内容を図1〜
2の実施例をもとに説明すると、1はインナーサイドバ
ンド、4はアウターサイドバンド、8はクロストレッド
を示す。 インナーサイドバンド1は、その一端にフッ
ク2を、また他端に環状の連結金具3を有し、相互にワ
ンタッチにて無端状に結合できるようになっており、ま
たアウターサイドバンド4は、その両端の連結環5.6
間にチェーンリンク7が介在されている。 インナーサ
イドバンド1とアウターサイドバンド4とは、相互に平
行し、この両者間には2本一対のクロストレッド8が、
両端をクロス金具9および10によりそれぞれカシメつ
けられて複数対架け渡されている。
【0009】さらに平行に架設された各対のクロストレ
ッド8は、そのサイドバンド1.4寄りの位置を平行金
具11・12によりそれぞれ平行に保持されているとと
もに、その一方とこれに隣接する別の対の一方のクロス
トレッド8と、その各中央部においてそれぞれ引き寄せ
金具13により相互に引き寄せて、上記各対のクロスト
レッド8.8を、それぞれの中央部において相互に離間
させ、これによって上記各対のクロストレッド8.8間
に略亀甲型が形成されている。 なお各クロストレッ
ド8には、カラーおよび一定の間隔毎にコイル状に巻回
されたスプリングが挿通されている。
【0010】上記した実施例の構成において、インナー
サイドバンド1の両端部を入り口として、滑り止め装置
をタイヤ(T)の上方から下方に向けて被せた後、車輪
を45〜90度程度回転させて滑り止め装置のつなぎ部
分を作業しやすい位置に止め、アウターサイドバンド4
には取り付けずにアウターサイドバンド4の両端末に位
置するところの、係止フックCを介して相互に連結させ
てなるクロストレッド8のアウター側両端を、タイヤ
(T)のトレッド面に乗り上げ、さらに中間にチェーン
リンク7を介在させたアウターサイドバンド4が伸びき
るまでタイヤ裏側寄りにずらせて前記した両端のクロス
トレッド8をタイヤの裏側に落としこみ、タイヤの裏側
においてインナーサイドバンド1の両端に有するフック
2と連結金具3とを相互に結合させてインナーサイドバ
ンド1を環状に構成する。
【0011】つぎにタイヤ表側の、中間にチェーンリン
ク7を有するアウターサイドバンド4を外側に引っ張っ
て前記した上端のクロストレッド8をタイヤ(T)のト
レッド面中央部に位置するように引き出す(このときイ
ンナーサイドバンド1は十分に延びきり、タイヤ裏側に
張られて密着する)。 さらに引き出したクロストレッ
ド8のアウター側両端部に形成した係止フックCを、ア
ウターサイドバンド4のチェーンリンク7に結合させ
て、最後にタイヤ(T)の外側(表面側)においてチェ
ーンバンド等の緊張手段により環状のアウターサイドバ
ンド4を放射軸芯方向に緊張させて装着作業を完了す
る。
【0012】また取り外す場合には、サイドバンド1.
4の両端部が上方部に位置するところで車両を止め、チ
ェーンバンド等の緊張手段を解くとともに、インナーサ
イドバンド1のフック2と連結金具3との結合を解き、
滑り止め装置の全体をタイヤ(T)の下方に向けて下げ
降ろした後、車両を移動させて滑り止め装置を取り外
す。
【0013】
【考案の効果】本考案は上記したように、平行するイン
ナーサイドバンドとアウターサイドバンドとの間に複数
のクロストレッドを取り付けてなり、上記各サイドバン
ドの端部には、相互に係着して環状に構成するためのフ
ックを取り付けてなるタイヤ滑り止め装置において、ア
ウターサイドバンドの両端部を、中間にチェーンリンク
を介在させて相互に連結させるとともに、アウターサイ
ドバンドの両端末に位置するクロストレッドのアウター
側両端を、アウターサイドバンドには取り付けずに係止
フックを有する金具を介して相互に連結させてなるもの
であるために、タイヤに対する装着に際し、クロストレ
ッドのタイヤトレッド面に対する馴染みがよく、タイヤ
に対する装着性が格段に向上する。
【0014】そればかりでなく、2本の各対のクロスト
レッドの一方を、隣接する一対のクロスケーブルの一方
と、その中央部において相互に引き寄せ金具により引き
寄せて、上記各対のサイドケーブルを、中央部において
相互に離間させて略亀甲型を形成するようにした場合に
は、路面のグリップ力が格段に向上し、車両の走行に際
して、車輪の回転方向のみならず、軸方向に対する滑り
抵抗が良好となり、氷雪路面における安定性と走破性が
向上するとともに、無雪路面での登坂性にも優れ、安全
性が良好となる。
【0015】また、とくに2本のサイドバンド間に架け
渡された各対のクロストレッドは、上記したように中央
部を相互に引き寄せる引き寄せ金具を有するために、ク
ロスケーブルとサイドケーブルに架け渡すためのクロス
金具との結合部分に極端な折り曲げ箇所を生ずることが
なく、常にサイドケーブルに対して直角に架け渡される
結果、上記結合部分の損傷がなく耐久性が著しく向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるケーブル式タイヤ滑り
止め装置の全体をあらわした斜視図。
【図2】図1のケーブル式タイヤ滑り止め装置の一部を
展開してあらわした平面図。
【図3】従来のケーブル式タイヤ滑り止め装置の、一部
を省略した状態の平面図。
【符号の説明】
1 インナーサイドバンド 2 フック 3 連結金具 4 アウターサイドバンド 5 連結環 6 連結環 7 チェーンリンク 8 クロストレッド 9 クロス金具 10 クロス金具 11 平行金具 12 平行金具 13 引き寄せ金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−32909(JP,A) 実開 昭62−181409(JP,U) 実開 平6−20107(JP,U) 実開 平5−28709(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60C 27/016 - 27/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行するインナーサイドバンドとアウタ
    ーサイドバンドとの間に複数のクロストレッドを取り付
    けてなり、上記各サイドバンドの端部には、相互に係着
    して環状に構成するためのフックを取り付けてなるタイ
    ヤ滑り止め装置において、アウターサイドバンドの両端
    部を、中間にチェーンリンクを介在させて相互に連結さ
    せるとともに、アウターサイドバンドの両端末に位置す
    るクロストレッドのアウター側両端を、アウターサイド
    バンドには取り付けずに係止フックを有する金具を介し
    て相互に連結させてなることを特徴としたケーブル式タ
    イヤ滑り止め装置。
JP1992059059U 1992-07-30 1992-07-30 ケーブル式タイヤ滑り止め装置 Expired - Lifetime JP2575247Y2 (ja)

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JPH0613905U JPH0613905U (ja) 1994-02-22
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