JP2585718Y2 - タイムレコーダにおける識別コードのチェック装置 - Google Patents

タイムレコーダにおける識別コードのチェック装置

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JP2585718Y2
JP2585718Y2 JP2227392U JP2227392U JP2585718Y2 JP 2585718 Y2 JP2585718 Y2 JP 2585718Y2 JP 2227392 U JP2227392 U JP 2227392U JP 2227392 U JP2227392 U JP 2227392U JP 2585718 Y2 JP2585718 Y2 JP 2585718Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、タイムカード上に、各
個人の氏名、就業形態等を判別する識別コードが印字あ
るいは印刷によって付されたタイムカードを用いたタイ
ムレコーダに係り、特に、そのカード上に付された識別
コードの濃度をチェックするためのチェック装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の識別コードをカード上に付する
方法として、インクリボン等の印刷媒体を用いる場合、
就業時間等の印字がタイムレコーダに内蔵されたプリン
タによりインクリボン等の印刷媒体を介して行なわれる
ことから、この識別コードも同じプリンタならびに印刷
媒体を用いて印字する方法がある。例えば、実開昭61
−46668号は、個人の識別コードとしてバーコード
をタイムカードの下端部に設けた個人情報表示部に印字
する構成を開示している。又、他の方法として、カード
上に予め識別コードを印刷しておく方法もある。
【0003】識別コード等のバーコードデータを印字す
る、いわゆるバーコードプリンタ等において、従来にお
いてバーコードの印字が正常か否かを確認するために、
印字されたバーコードをセンサで読取り、該読取ったバ
ーコードデータを、予め設定されたバーコードデータと
それぞれ照合(ベリファイ)する方法が通常採用されて
いた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】タイムカードは、日々
行なわれる就業時間の印字及び集計等の印字時に、タイ
ムレコーダのカードガイド内で上下動を繰り返すために
該ガイドとの摺接による摩耗によって識別コードの付さ
れた濃度が薄くなってしまう。又タイムレコーダの保管
場所、状態により、識別コードが退色し、これによって
も濃度が薄くなってしまうのである。このように、識別
コードの濃度が低下すると、センサによる該コードの正
常な読取りが行なわれなくなり、読取りミスあるいは読
取り不能の事態が発生する問題があった。
【0005】特に、上記問題は、就業時間等の印字に用
いられる同じインクリボンの印刷媒体を用いてプリンタ
で印字するようにした場合に顕著に現れるが、予めコー
ドをカード上に印刷したものでも、カードガイドとの間
の摩耗等によりコードが不鮮明になり、同様の問題が発
生するものであった。
【0006】識別コードは各個人にそれぞれ異なったコ
ードが割り当てられるものであるから、タイムカード毎
に異なるものである。どのカードがタイムレコーダに挿
入されたかは、読取ったコードにより判断されるので、
使用者が日々の就業印字を行なう出退モードにおいて、
上記のようにカードの摩耗や退色を原因として別のコー
ドと読み間違った場合、読取ったコードをすでに登録さ
れているコードと、照合(ベリファイ)して該当するコ
ードがない場合には読取りミスとしてチェック可能であ
るが、読取ったコードがすでに登録されている別のコー
ドに該当したときは、これを読取りミスとしてチェック
できず、そのまま、誤った別のコードとして処理が行な
われてしまい、その結果、集計時になって初めてミスが
発見され多くのカード集計が無駄になるといった問題が
あった。
【0007】従って、本考案は上記問題を解消するため
になされたものであり、その目的は、繰返しの使用によ
るカードの摩耗及び退色等を原因とする識別コードのカ
ード上の濃度の低下によって生じ得るセンサの読取りミ
スをカード使用に際して逐一チェックして早期に発見
し、対処し得る識別コードのチェック装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、複数の単位マークの組合せよりなる識別
コードがタイムカードの送り方向に沿う同一線上におい
て該カード上に付され、該カードをカード送り機構によ
って送るとともに識別コードを読取って、該コードに対
応して就業データ等をカード上に印字処理する構成のタ
イムレコーダを前提として、前記カード上に付された識
別コードの単位マークと実質的に同一形状の読取りチェ
ックマークをカード送り方向に沿って前記識別コードの
単位マークと同一の線上において該カード上に付与する
とともに、該付与されたチェックマークを検出手段によ
って読取り検出し、該検出手段からの信号を受けて識別
コードのカード上の濃度を濃度判定手段により間接的に
判定するようにしたことを特徴とする構成のタイムレコ
ーダにおける識別コードのチェック装置を提案するもの
である。
【0009】
【作用】上記本考案のチェック装置によれば、読取り用
のチェックマークがカード送り方向に沿って識別コード
の一連の単位マークと同一の線上にインクリボンによる
印字あるいは印刷によって付与され、このチェックマー
クを特にカード使用時に、識別コードの読取りとともに
検出手段をなすセンサで読取りチェックし、該読取り結
果の適否を、該センサからの読取り信号に基づき濃度判
定手段により判定する。これによって、識別コードの読
取りが正常に行なわれたか否かを間接的に判定する。そ
して、カードを使用する出退モードにおいて、読取り結
果が「否」の場合には、使用者による識別コードの再入
力によるコード書換処理を逐次できるようにする。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の一実施例を説
明する。図1において、タイムレコーダに設けられた制
御部1には、個人識別情報の入力設定、タイムレコーダ
の各種設定、集計操作、モード変更操作を行うためのキ
ーボード2,該キーボード2から入力設定される個人の
識別情報、例えば氏名、社員番号、所属、勤務区分番号
等の情報及び入力設定時に自動付与される個人コード、
例えばカード番号をRAMメモリで記憶する個人識別デ
ータメモリ3、個人コードに対応して各個人毎の出退社
時間等の就業データをRAMメモリで記憶する就業デー
タメモリ4、水晶発振器から出力されるクロック信号に
基づいて現時刻データを形成して制御部1へ出力する時
計回路5、タイムレコーダの各種操作状況、結果等を操
作者に表示する表示部6が接続されている。
【0011】7はインクリボンをその走行方向に対して
横方向にシフトして印字位置に対して異なる複数のリボ
ン領域を対応させるインクリボン切替機構、8は制御部
1に接続され、後述するように通常印字の場合と識別コ
ード印字及び読取りチェックマークの印字の場合にイン
クリボンをそれぞれ対応したリボン領域にシフトさせる
ようにリボン切替機構7を作動させるリボン切替制御手
段をなすリボン切替制御回路である。9はタイムカード
上に、個人識別データ、就業データ及び識別コードなら
びに読取りチェックマークの印字を印字位置においてイ
ンクリボンを介して行う、例えばドットプリンタ形式の
プリンタ、10は該プリンタ9に接続されるとともに制
御部1に印字バッファ11を介して接続されたプリンタ
駆動制御回路であり、制御部1を介して識別コード及び
読取りチェックマークの印字指令をプリンタ9へ送出す
る。12はタイムカードをタイムレコーダのカード挿入
口より印字位置へ搬入するとともに該印字位置から、所
定の印字終了後排出するカード送り機構、13は制御部
1に接続されるとともにタイムカードの搬入、排出を行
うようにカード送り機構12の正転、逆転動作を制御す
るカード送り制御回路である。
【0012】14,15はタイムカードのタイムレコー
ダへの挿入の有無及び識別コードマーク、挿入状態判別
用のマーク及び識別コードの濃度判定のための読取りチ
ェックマークを検出して各種検出信号を送出する検出手
段をなす反射型の一対のセンサで、後述のように、それ
ぞれ挿入されるタイムカードの両側縁に対応するととも
に一方がカードの表、他方がカードの裏に対応配置され
ている。16はこれらセンサ14,15からの検出信号
を読取って、各種の処理信号を送出する読取信号処理手
段であり、カード挿入時のカード挿入検出信号、挿入状
態判別用の信号、チェックマーク検出信号及び基準カウ
ンタ17による所定のタイミングで対応するセンサ1
4,15のいずれかからの検出信号を処理して生成した
識別コードデータを、それぞれ制御部1、挿入状態判別
手段19、濃度判定手段28及び識別コードメモリ18
に送出する。基準カウンタ17は後述するロータリーエ
ンコーダ37からのパルスをうけて、基準タイミングパ
ルスを送出し、識別コード及びチェックマークの印字及
び読み取りの基準タイミングを決定する。識別コードメ
モリ18はタイムカードから読み取って前記生成された
識別コードデータを記憶するもので、該識別コードに基
づいて各種就業データの処理が行なわれる。挿入状態判
別手段19は読取信号処理手段16に接続され、両セン
サ14,15により検出された信号を該処理手段16よ
り処理信号として受け、タイムカードの挿入状態を判別
するものであり、20は該判別手段19に接続されタイ
ムカードの挿入状態が表裏、正逆について正しく挿入さ
れたか否かの適否を判定する挿入状態適否判定手段であ
る。該適否判定手段20は制御部1に接続され、該判定
手段から送出される判定信号に基づき制御部1を介して
カード送り制御回路13へ制御信号が送出される。濃度
判定手段28は読取信号処理手段16に接続され、該処
理手段16からのチェックマーク検出信号を受けて、チ
ェックマークの検出の可否により識別コードの印字濃度
がどの状態にあるのかを判定し、制御部1を介して判定
結果を表示部6において表示させる。
【0013】図2には使用されるタイムカード21が示
されており、該カード21の表面には、カード上端部領
域22に各個人の氏名、所属等、個人識別データメモリ
内に蓄積された個人識別情報が印字される印字欄であ
る。23は日付、日毎の出退勤時刻等が印字される就業
印字欄である。24で示す範囲はカード21の一側縁を
利用し、該カード21の送り方向に沿って識別コード2
5a,25b,25c・・・を印字する識別コード印字
欄である。識別コードは図示のように印字欄24内に印
字位置が複数桁設定され、これらの位置に細幅の単位マ
ークの有無の組合せにより個人識別情報のコード化がな
されている。26,26は識別コードマーク25a,2
5b・・・と同じカード側縁において、カード送り方向
に沿って識別コードのマークと同一の線Y−Y上に印字
された濃度判定のための読取りチェックマークで、識別
コードマークと同じ細幅の単位マークで構成され、これ
がセンサ14により読取られて、その検出結果により識
別コードの印字濃度が判定される。読取りチェックマー
ク26は、このように識別コードを構成する単位マーク
25a,25b・・・と同じ形状で、同一の線Y−Y上
に設けられるので、後述するカードガイド31に対して
摺接することにより摩耗する度合が同一の条件となる。
従って、チェックマークの読取り判定により、間接的に
識別コードの印字濃度を把握することができる。27,
27は該カード21において識別コード印字欄24と同
じカード側縁の上下に予め形成されるとともに、識別コ
ード及びチェックマークの印字及び読み取りの開始と終
了の基準となる基準マークで、カード挿入に際して該マ
ーク27を対応するセンサ14により検出し、この検出
された基準マーク27を基準として基準カウンタ17が
各識別コードとチェックマークの印字及び読み取りタイ
ミングを生成するようになっている。29はカード21
の下端縁の角隅部に形成されたカード挿入状態の判別を
行なうマークである。
【0014】図3において、30はタイムレコーダ本体
で、該本体30には、タイムカード21を挿入案内する
案内路32を形成するカードガイド31が設けられ、カ
ード21はカード挿入口32より矢印で示すように挿入
される。カード挿入口32には前記センサ14,15が
配置されている。図2において示した識別コードの各マ
ーク25a,25b・・・,及び読取りチェックマーク
26、更には基準マーク27は、同一線Y−Y上にあ
り、丁度このY−Y線にセンサ14が対応している。プ
リンタ9は該案内路32を横断して印字ラインX−Xに
沿い往復動可能に配置され、印字位置Pでカード21上
に所定の印字がなされる。
【0015】タイムレコーダ本体30には、カード送り
機構12が設置され、該機構12は、上下一対の送り軸
33、その上に取着された送りローラ34、これら一対
の送り軸33を連動回転させるように互いにプーリ及び
タイミングベルトに連結した駆動伝達機構35及び該機
構35に駆動力を付与する可逆モータ36より構成され
ている。なお、一対の送りローラ34に対向して背面側
に従動ローラが設けられているが図示を省略してある。
又、送り軸33の一端部には、ロータリーエンコーダ3
7が設けられている。該エンコーダはスリット板38と
フォトインタラプタ39とから成り、タイムカードの移
送距離に相当するパルスを生成するとともに基準カウン
タ17へ該パルスを送出する。基準カウンタ17はこの
パルスが入力されると、所定パルスのカウント毎に基準
タイミングパルスを送出する。
【0016】前記センサ14は挿入されるカード21の
表側に、他方のセンサ15は裏側に対応し、カード挿入
に当り、センサ14がマーク29を検出すれば、該カー
ド21が図2に示すように表裏が表の状態に挿入された
ことが判別され、他方のセンサ15がマーク29を検出
した場合は、タイムカード21が裏の状態に挿入され、
又、両センサのいずれもがカード挿入の当初にマーク2
9を検出しない場合にはカードが逆さに挿入されたこと
が判別され、挿入状態適否判定手段20により挿入状態
が「否」と判定された場合には、再度、適正な状態での
カード挿入が求められる。
【0017】カード21が適正に挿入されると、カード
送り機構12により挿入方向(正方向)に印字位置に向
って送られ、センサ14により基準スタートマーク27
が対応したところからカウントが開始される。そして、
カウントによるタイミングでカード毎に異なる識別コー
ド及び全カードについての共通の読取りチェックマーク
26が所定の位置に順次印字される。ここで、読取りチ
ェックマークは全カードについて必ず、図2に示すごと
く読取りコードのマーク25a,25b・・・と同じカ
ード送り方向に沿う線Y−Y上に印字され、又、そのマ
ークの数は全カードについて同一本数(実施例では2
本)印字されるので検出出力の有無を判定するのみによ
り、すなわち、センサによる読取りが行なえたか否かに
より、センサの感度に応じた印字濃度を維持しているか
否かを判定できる。カードの排出はモータ36が逆転し
カード送り機構12によりカード21が排出方向(逆方
向)に送られることによりなされる。
【0018】次に、図4ないし図8について、本考案の
チェック装置に備えられたインクリボン切替機構7につ
いての具体的構成を説明する。図4において、40はプ
リンタ9を載置してタイムレコーダ本体30上の一対の
ガイドレール41,41によって支持されて印字ライン
に沿って往復動するキャリッジ、42は該キャリッジ4
0上に支軸43を介して一端部(後端部)で着脱自在に
回動支持され圧縮バネ44により常時、図において反時
計方向に付勢されたインクリボンカセットである。この
カセット42に収容されたインクリボン45は該カセッ
トの他端部(前端部)で露出してプリンタ9と、タイム
カード21が挿入されるカード案内路32との間に介在
し、印字位置Pに対向している。図に実線及び鎖線で示
すようにインクリボン切替機構7によって、インクリボ
ン切替操作時にリボンカセット42は支軸43のまわり
で回動し、これによってインクリボン45は上下方向に
シフトして異なるリボン領域への切替、いわゆる印字段
の切替えがなされる。
【0019】図5に示すように本実施例では、インクリ
ボン45が、その幅方向に区切られた3段のリボン領域
45a,45b,45cに切替えられて、いわゆる3段
切替で使用できる態様を示し、例えば、各段のリボン領
域45a,45b,45cは、それぞれ、平常勤務時間
帯の印字(第1段)、識別コード及びチェックマークの
印字(第2段)、遅刻・休日等の時間帯の印字(第3
段)に分けて使用できる。このリボン45は赤、黒の2
色リボンで、リボン領域45a、45bが含まれる帯部
46aが黒色、リボン領域45cが含まれる帯部46b
が赤色で印字されるようになっている。勿論、各段に対
応する部分の帯色を黒、赤、青にそれぞれ色分けしたイ
ンクリボンを用いることもできる。この第1段及び第3
段のリボン領域45a及び45cが出退勤等の通常業務
のデータを印字するために頻繁に使用される通常印字の
領域である。他方、第2段のリボン領域45bは、この
通常印字の領域とは異なる識別コード印字及びチェック
マーク印字のためのリボン領域である。
【0020】図4で示したキャリッジ40はリボンカセ
ット42と共に本体30上で左端のホーム位置Hから右
端の印字終端位置Eまでの間を、図示しない駆動ベル
ト,プーリ,モータ等によりなる駆動機構によって往復
駆動されるようになっている。
【0021】図7において、47はキャリッジ40の下
面に下方に突設された検出部、48,49は該検出部4
7がキャリッジ40の走行とともに移動する通路に間隔
をおいて配置されたキャリッジ位置検出センサである。
一方のセンサ48は検出部47がこれに対応した位置に
来ることによってキャリッジ40がホーム位置Hに復帰
したことを検出するものであり、他方のセンサ49は、
検出部47がキャリッジ40のホーム位置への復帰に際
して、その中途部においてこれに対応した位置に来るこ
とにより、キャリッジ40の印字待機位置Aを検出する
ものである。後述のように、インクリボン45が同一の
リボン領域ないし印字段において印字を継続する場合
に、該キャリッジ40をホーム位置Hに戻すことなく、
該印字待機位置Aで停止させ、ここから印字を開始させ
る基準位置をなす。尚、図示していないが、印字終端位
置Eに対応して、該位置Eを検出してキャリッジ40を
停止させるキャリッジ位置検出センサも設けられてい
る。
【0022】次に、インクリボン切替機構7を図4,
6,7,8について詳述する。50は、キャリッジ40
の走行方向に沿いキャリッジ40とリボンカセット42
の間に延出するとともに両端部が折曲されて支軸51に
より本体30上に揺動可能に支持されたリボン作動部
材、52は該部材50の折曲された一方の端部プレート
により構成され周囲に複数の係合歯53を形成した切替
回動部材である。
【0023】図4において実線で示す位置(原位置)に
切替回動部材52が位置するとき、リボン作動部材50
はバネ44に抗してその上面でリボンカセット42を実
線で示すようにおおむね水平に支持し、インクリボン4
5を第1段の非上昇位置のリボン領域45aを印字位置
Pに対応させる。そして、鎖線で概略示すように切替回
動部材52が支軸51の回りで原位置から時計方向に回
動させられると、これに伴ってリボン作動部材50は傾
斜してバネ44に抗してリボンカセット42を支軸43
のまわりに回動させてインクリボン45を第1段より矢
印で示すように上昇させ、第2段又は第3段のリボン領
域45b,45cを印字位置Pに対応させるようになっ
ている。
【0024】55は本体30に設置された作動ソレノイ
ド、56は該ソレノイド55にプランジャ57及び回動
支軸58を介して連結されるとともに引張バネ59によ
り常時は切替回動部材52の係合歯53と係合状態に配
置された作動爪部材、60は本体30に回動支軸61に
より支持されるとともに常時は引張バネ62により切替
回動部材52の係合歯53と係合状態に配置された保持
爪部材である。両爪部材56,60は連動手段をなす互
いに係合可能な折曲舌片56a,60aを有するととも
に一方の爪部材56は、図7で見るように該舌片56a
と連接し、若干傾斜して横方向に突出したカム部片56
bを有し、該カム部片56bはキャリッジ40の側縁に
突設した係合突起63と係合可能に対応して両者より係
合解除手段が構成されている。
【0025】両爪部材56,60が切替回動部材52の
係合歯53に係合した状態において、キャリッジ40が
ホーム位置Hへ復帰したとき、係合突起63はカム部片
56bに係合し、傾斜したカム部片56bのカム作用に
より、まず作動爪部材56が係合歯53より離脱する方
向に押し下げられるとともに、これに伴って舌片56a
が保持爪部材60の舌片60aに係合して、これを押し
下げるので、該保持爪部材60も係合歯53より離脱す
る。これにより、切替回動部材52はフリーとなりバネ
44の付勢により原位置に回動復帰し、インクリボン4
5を第1段の非上昇位置に戻す、いわゆるインクリボン
のリセットがなされる。そして、キャリッジ40がホー
ム位置Hから印字のために走行を開始すると、前述の係
合突起63とカム部片56bとの係合が解除されるの
で、両爪部材56,60は原位置にある切替回動部材5
2の係合歯53と再び係合する。
【0026】図8について、両爪部材56,60を介し
て作動ソレノイド55により切替回動部材52を切替動
作させる態様を説明すると、(a)は切替回動部材52
が原位置にあり、作動ソレノイド55が非励磁状態にあ
って、両爪部材56,60がそれぞれのバネ59,62
の付勢によって係合歯の歯溝53a,53bにそれぞれ
係合した通常の位置状態を示す。(b)は(a)の状態
において、作動ソレノイド55に対し、インクリボン4
5を2段目の位置にセットするためにワンショットパル
スの励磁がなされた状態を示す。この状態において、ま
ず作動爪部材56はプランジャ57によって所定ストロ
ーク矢印方向に引かれ、これにより該爪部材56は切替
回動部材52を時計方向に一歯分回動させる。これによ
り、保持爪部材60は係合歯53の1つを乗越えて次位
の歯溝53cへ係入し、この回動状態に切替回動部材5
2を保持する。作動爪部材56は作動ソレノイド55が
ワンショットの作動が終ると直ちに鎖線で示すように引
込まれた位置から戻り、この際、1つの係合歯53を乗
越えて次位の歯溝53bへと係入する。
【0027】上述のようにワンショットパルスの励磁に
よって作動ソレノイド55がその後直ちに非励磁状態に
戻っても両爪部材56,60が切替回動部材52を一歯
分回動した位置に確実に保持することができる。そし
て、この一歯分の回動量が丁度、インクリボン45を1
段目のリボン領域45aから2段目のリボン領域45b
へ上昇移動させる移動量に対応させてあるので、インク
リボン45が2段目の位置に切替セットされることにな
る。
【0028】作動ソレノイド55を図8(b)の状態か
ら更にワンショットパルス励磁させてやると、前述と同
様に両爪部材56,60が共働して更に一歯分、切替回
動部材52が回動し、この回動位置に保持されるので、
この更なる一歯分の回動量を前述と同様に2段目から3
段目のリボン領域45cへのインクリボン45の上昇移
動量に対応させることにより、インクリボン45を3段
目の位置に切替セットすることができる。なお、切替回
動部材52が原位置、すなわちインクリボン45が1段
目の位置にある状態から3段目の位置へ、直接インクリ
ボン45を切替セットする場合には、作動ソレノイド5
5を2回励磁させてやればよい。
【0029】上述のように切替回動部材52が両爪部材
56,60により回動位置に保持された状態で、印字が
終了しキャリッジ40がホーム位置Hへ戻ると、前述の
ように係合突起63とカム部片56bとの係合により両
爪部材56,60は切替回動部材52の係合歯53より
離脱し、図8(c)に示すように切替回動部材52が原
位置に復帰し、インクリボン45も1段目の非上昇位置
へリセットされることとなる。
【0030】このようにして、インクリボン切替機構7
においては、作動ソレノイド55に対して一時的励磁パ
ルスを付与するだけで、インクリボン45を所望のリボ
ン領域ないしは印字段にシフトすることができる。上述
のように、インクリボン45はこのセットされたリボン
領域にキャリッジ40が1行分の印字を終了してホーム
位置Hへ戻されるまで保持されるが次行の印字が同じ領
域で行なわれる場合には、キャリッジ40をホーム位置
Hに戻さずに、その手前に設けた印字待機位置Aでキャ
リッジ位置検出センサ47により検出し、該センサ47
より検出信号を送出してキャリッジ40を該位置Aで停
止させる。従って、インクリボン45のリセットは行な
われず、同じリボン領域で印字が継続される。そして、
インクリボン45の異なるリボン領域での印字が求めら
れる際には、該センサ47からの検出信号にも拘らずキ
ャリッジ40がホーム位置Hまで戻され、インクリボン
45のリセットを行なうとともに作動ソレノイド55が
再び作動して所望段位置までのインクリボンの切替がな
される。
【0031】以上、インクリボン切替機構7を説明し
た。切替回動部材52の周囲の係合歯53の歯数は、3
段切替に応じた分、設けてあるが、インクリボン45を
それ以上の段数に分けて使用する構成の場合は、それに
応じた分の歯数を設ければよい。又、係合歯53の歯の
ピッチを、いわゆるハーフピッチにすることにより、よ
り幅狭のリボン領域にもリボン領域を設定でき、段数な
らびにピッチを任意に設定できる。特に、識別コードの
マーク、読取りチェックマークの印字は、図2で示すよ
うに幅狭のマークでよいので、この印字に要するリボン
領域も幅狭で済む。従って、インクリボンを慣用の赤黒
の二色リボンを用いて、黒色部分で平常勤務の印字、赤
色部分で遅刻、休日等の印字を行うものにおいて、識別
コードのマーク及び読取りチェックマークをこれら印字
部の間のわずかな領域又はリボンの両端縁附近を利用
し、ハーフピッチでシフトさせて印字させることもでき
る。
【0032】以上説明したインクリボン切替機構7にお
いて印字される第1段目及び第3段目のリボン領域45
a,45cは就業時間等の就業データのための通常印字
に用いられる領域で、これを第1のリボン領域とする
と、第2段目のリボン領域45bは識別コード及び読取
りチェックマーク印字のための第2の領域をなす。この
インクリボン45が2段切替の構成で黒、赤の二色リボ
ンを用いる場合には、正規の就業時間等の印字を行なう
黒色リボン領域を通常印字の第1のリボン領域とし、遅
刻、休日等の印字を行なう赤色リボン領域を第2のリボ
ン領域として、この第2のリボン領域を用いて識別コー
ド及びチェックマークを印字させる。いずれにしても、
識別コード及びチェックマークは通常最も頻繁に繰返し
て使用されるリボン領域以外の領域を用いて印字される
ので、その印字濃度は通常印字の濃度よりも常に濃い状
態に保たれる。
【0033】次に、図9について、カード作成モードに
おける一連の処理手順を説明する。このタイムレコーダ
は、各個人のタイムカードを例えば月毎に作成するカー
ド作成モード、作成されたカードについて毎日の就業時
間等の通常印字を行なう出退モード、月毎に就業データ
メモリに記憶されたデータの集計を行なう集計モード、
ならびに該カードについてのメンテナンス・モードが準
備されている。ここでは、本考案に関連するカード作成
モードを説明する。
【0034】図9において、ステップ70でキーボード
2より操作者がカード作成モードを選択しスタートさ
せ、タイムカード21を挿入し、ステップ71でカード
挿入の有無がセンサ14,15により確認され、確認さ
れればカード送り機構12によりステップ72でカード
引き込みが行なわれる。ステップ73で挿入されたカー
ド21の表裏、正逆の状態が、挿入状態判別手段19に
よりなされ、ステップ74において、挿入状態適否判定
手段20の判定結果、正しく挿入されていない場合は、
カード送り機構12を逆転動作させてステップ75で該
カード21を排出し、表示部6にステップ76でカード
挿入エラーの表示を行なって操作者にカード再挿入を指
示して、この一連の処理をステップ77で終了させる。
【0035】ステップ74でカード挿入状態が適正であ
るとの判定がなされた場合には、ステップ78により識
別コードが該カードに印字されている既作成のものか否
かの読取りが行なわれ、ステップ79において、既に印
字済みの読取りがなされた場合には、ステップ80にお
いてカード送り機構12によりカード21を排出し、ス
テップ81において、表示部6に「コード印字済」の旨
の表示を行ない、ステップ82でこの一連の処理をステ
ップ82で終了させる。なお、識別コードが印字されて
いることが確認された場合には、読取りチェックマーク
26も同時に印字されている。
【0036】ステップ79において該カード21上に識
別コードが未印字の旨の読取りがなされた場合、ステッ
プ83において印字すべき個人の識別データを個人識別
データメモリ3から読み出して印字バッファ11にセッ
トし、ステップ84において挿入方向に送り終えたカー
ド21をカード送り機構12により、排出方向にその送
りを反転させ、カード21の上端部領域22を印字位置
に合せて、ステップ85においてプリンタ9により個人
識別情報が印字される。尚、この印字の際には、インク
リボン45は通常印字であるから、リボン切替機構7が
非上昇位置ないしシフトしない位置にリボン45を維持
し、印字は第1のリボン領域45aを用いて行なわれ
る。
【0037】次いで、ステップ86及び92において、
カード21の送り方向に沿う同一の線Y−Y上に同一の
単位マークの形状で読取りチェックマーク26の印字が
なされるとともに識別コードの印字がそれぞれなされ
る。識別コードの印字に際してはステップ85において
印字された個人に対応する識別コードが個人識別データ
メモリ3から読み出されて印字バッファ11にセットさ
れるとともに、センサ14がカード上の基準マーク27
(図2)を検出したときから基準カウンタ17がカード
送り量をカウントしてコード印字タイミングを決定し、
カード送り機構12によってカード21を順次送りつつ
所定印字位置でプリンタ9により識別コードのマーク2
5a,25b・・・を順次印字する。これら一連の、識
別コードの印字は、制御部1に含まれる識別コード印字
制御手段により、プリンタ駆動制御回路10及びリボン
切替制御回路8を制御することにより上述のように行な
われる。なお、読取りチェックマーク26の印字に際し
ても、基準マーク27及び基準カウンタ17によって所
定の印字位置が決められることは識別コード印字と同様
である。
【0038】上記読取りチェックマークの印字手順は、
図10(a)に示すように、ステップ86の開始ととも
にステップ87で、まず、チェックマークを印字すべき
リボン領域、すなわち第2のリボン領域45b(図5)
にインクリボン45を切替シフトする。切替シフトはセ
ンサ14がカード上の基準マーク27の検出がなされ、
この検出信号を読取信号処理手段16より制御部1へ送
出されたとき該制御部1からリボン切替制御回路8へ伝
達され、該回路8からリボン切替機構7へ切替信号が送
出されることにより、ワンショットのパルスが作動ソレ
ノイド55へ付与され、該リボン切替機構7によってイ
ンクリボン45が第1段目のリボン領域45aから第2
段目のリボン領域45bへ切替えられる。そして、キャ
リッジ40のホーム位置Hからの走行によりプリンタ9
がステップ88で1ライン分の印字を終了すると、ステ
ップ89で所定本数のチェックマークの印字の終了が確
認されると、ステップ90においてキャリッジ40がホ
ーム位置Hに戻されてインクリボン45は元の非上昇位
置へと切替えられ、ステップ91により2個のチェック
マークの印字処理が終了する。このチェックマークの印
字は、制御部1を介して、プリンタ駆動制御回路10及
びリボン切替制御回路8を制御することにより上述のよ
うに行なわれる。なお、読取りチェックマーク26は2
個のみ印字する態様を示してあるが、これはマークの検
出をより確実とすることと、処理時間の短縮化を計るた
めであるが、更に数個、同じカード側縁の同一の線Y−
Y上に印字するようにしてもよい。この場合、図10
(a)のステップ89では更に1ラインの印字がステッ
プ88でなされ、この間キャリッジ40はホーム位置H
には戻されず、インクリボンは同じリボン領域45bに
保持される。
【0039】このようにして、読取りチェックマーク2
6が印字されると、次いで前述のようにステップ92に
おいて識別コードの印字が行なわれる。この印字の開始
に当ってインクリボンは読取りチェックマーク26の印
字と同様に同じ第2のリボン領域45bに切替シフトさ
れる。切替シフトは個人識別データメモリ3からの特定
のコードの読み込みがなされて、該情報が制御部1から
印字バッファ11へ送出されたとき、該制御部1からリ
ボン切替制御回路8へ伝達され、該回路からリボン切替
機構7へ切替信号が送出されることにより、前述の読取
りチェックマーク26の場合と同様にして図10(b)
のステップ93,94,95において印字が行なわれ
る。そして、一連の識別コードのマーク25a,25b
・・・の印字が完了するまで、キャリッジ40はホーム
位置Hに戻されず、インクリボンは同じリボン領域45
bに保持され、全部のコードマークの印字完了によりス
テップ92でインクリボンが通常印字領域である第1の
リボン領域45aへ切替えられてステップ97で識別コ
ードの印字処理が終了する。
【0040】次いで、ステップ98において読取りチェ
ックマーク26の読取りをセンサ14より行ない検出信
号を読取信号処理手段16へ送出し、ステップ99で読
取ったチェックマーク26の読取出力を、濃度判定手段
28において判定する。ここで該読取出力が、1本のチ
ェックマークしか検出できない時及び2本とも検出でき
ない時は、印字濃度がセンサで読取り不能なレベルまで
低下したと判定し、ステップ100において、その旨の
判定結果を制御部1を介して表示部6で表示するととも
にインクリボン濃度の不足を使用者に知らせてリボン交
換を促すようになっている。判定の結果、2本のチェッ
クマークを検出できた場合には、識別コードの印字も適
正に行なわれたと判断し、ステップ101でカードがタ
イムレコーダより排出され、このカード作成モードの一
連の処理が終了する。
【0041】このようにして、読取りチェックマーク2
6を識別コードの各マークと同じ通常印字には用いられ
ない第2のリボン領域45bで印字させるようにしたた
め、これらマークの印字濃度は通常印字よりも、常に濃
い印字状態を維持できる。そして、該読取りチェックマ
ーク26は、識別コードの各単位マークと同一形状で同
一の線Y−Y上で印字されるので、その検出の有無の判
定により、印字された識別コードの全マークを読取って
逐一、印字用にセットされた識別コードデータとの一致
判定を行なわなくても、これら識別コードの印字濃度を
間接的に把握できるものである。なお、この実施例にお
いては、識別コードのマーク及び読取りチェックマーク
26をタイムレコーダに備えられたプリンタ9を利用
し、インクリボン45を介してタイムカード21上に印
字することにより付与する態様を示したが、これらのマ
ークをカード上に予め印刷手段を用いて同条件で印刷し
ておく付与方法もあり、この場合も、勿論、本考案に含
まれる。
【0042】次に、作成されたカードについて、日々の
就業時間等の通常印字を行なう出退モードについて図1
1を参照して説明する。本考案ではこの出退モードにお
いて、通常印字に移る前にカード上の読取りチェックマ
ーク26の検出を行ない識別コードの各マークの摩耗や
退色による印字不良の有無をチェックするようになって
いる。
【0043】図11において、出退モード110は、キ
ーボード2上で出退モードにモード切替を行なうことに
より設定される。各カードの使用者が出勤、退勤の記録
を行なうためにタイムレコーダにカードを挿入すると、
ステップ111でカード挿入の有無がセンサ14,15
により確認され、確認されればカード送り機構12によ
りステップ112によりカード引き込みが行なわれる。
ステップ113で挿入されたカード21の表裏、正逆の
状態が挿入状態判別手段19によりなされ、ステップ1
14において、挿入状態適否判定手段20の判定結果、
正しく挿入されていない場合は、カード送り機構12に
よりステップ115において該カード21を排出し、表
示部6にステップ116でカード挿入エラーの表示を行
なって使用者にカード再挿入を指示してステップ117
で終了する。
【0044】ステップ114でカード挿入状態が適正で
あるとの判断がなされた場合には、ステップ118によ
り対応するセンサ14により識別コードの読取りがなさ
れ、読取り信号処理手段16により処理される識別コー
ドを識別コードメモリ18に記憶するとともに続いてス
テップ119で読取りチェックマーク26の読取りがな
される。読取りチェックマーク26はステップ119で
センサ14により読取り検出がなされ、検出信号を読取
信号処理手段16へ送出し、読取出力を濃度判定手段2
8において判定する。ここで、該読取出力が、1本のチ
ェックマークしか検出できない時、及び2本とも検出で
きない時は、印字濃度がセンサで読取り不能なレベルま
で低下したと判定し、ステップ121において、その旨
の判定結果を制御部1を介して表示部6で表示するとと
もにマークの摩耗あるいは退色による印字濃度の不足を
使用者に知らせる。これにより、使用者は識別コードの
印字濃度不足を認識することができ、ステップ122に
おいて、キーボード2から自己の識別コードをキー入力
して、ステップ123で既にメモリ18に記憶されてい
る識別コードを、キー入力された正規の識別コードに書
換処理する。ここでは、識別コードの印字濃度不足によ
り、一旦読取った識別コードが間違っているものとみな
して正規のコード入力を促している。そして、ステップ
124の通常処理のステップに移行し、就業時間等の通
常印字処理が行なわれる。上記ステップ120で読取り
チェックマーク26を2本とも検出できた場合には、識
別コードの印字状態もまだ十分な濃度を保っていると判
断し、ステップ124へ移行し、通常印字処理が行なわ
れる。
【0045】以上のように、読取りチェックマーク26
はカード作成モード及び出退モードの両方でその検出の
有無が確認され、カード作成モードではインクリボンの
印字濃度の不良、又、出退モードでは印字済のマーク部
分の摩耗や退色によって生ずる濃度の不良をそれぞれ検
出して識別コードのカード上の現在の濃度の適否を間接
的に把握するようになっている。
【0046】なお、本実施例では、説明されていない
が、集計モードやメンテナンスモードにおいて上記と同
様にしてチェックマークの読取り検出を行なうことも勿
論可能であり、又、上述したように、識別コードのマー
ク及び読取りチェックマークを予めカード上に印刷手段
によって付与しておく構成のものについても本考案を適
用し得るものであり、本考案は実施例に限定されるもの
ではない。
【0047】
【考案の効果】以上のように、本考案のチェック装置に
おいては、読取り用のチェックマークがカード送り方向
に沿って識別コードの一連の単位マークと同一の線上に
インクリボンによる印字あるいは印刷によって付与さ
れ、このチェックマークを特にカード使用時に、識別コ
ードの読取りとともに検出手段をなすセンサで読取りチ
ェックし、該読取り結果の適否を、該センサからの読取
り信号に基づき濃度判定手段により判定し、これによっ
て、識別コードの読取りが正常に行われたか否かを間接
的に判定するように構成したので、繰返しの使用による
カードの摩耗及び退色等を原因とする識別コードのカー
ド上の濃度の低下によって生じ得るセンサの読取りミス
をカード使用に際して逐一チェックして早期に発見して
対処できるものであり、センサの読取りミスの発生なら
びにそれによるカード集計処理不能等のトラブルの発生
を防止でき、無駄をなくして迅速かつ正確なカード処理
作業を行わせることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構成を示すブロック図である。
【図2】読取り用チェックマークを印字したタイムカー
ドの部分破断正面図である。
【図3】カード送り機構によるカード送りを説明するた
めのタイムレコーダの概略正面図である。
【図4】インクリボン切替機構を説明するためのタイム
レコーダの概略側面図である。
【図5】インクリボンの印字領域の態様を示す拡大部分
図である。
【図6】図4に示すタイムレコーダの概略平面図であ
る。
【図7】図4に示すタイムレコーダ及びインクリボン切
替機構の要部拡大斜視図である。
【図8】インクリボン切替機構の動作態様を(a),
(b),(c)でそれぞれ示す動作説明図である。
【図9】カード作成モードにおけるタイムカードの処理
手順を示すとともに特に、チェックマークの濃度判定の
手順を明らかにしたフローチャートである。
【図10】(a)は、図9のフローチャートの内、チェ
ックマークの印字手順を、又、(b)は識別コードの印
字手順をそれぞれ詳述するフローチャートである。
【図11】タイムカードを使用する際の出退モードにお
けるチェックマークの読取り処理を説明するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 制御部 7 インクリボン切替機構 9 プリンタ 14,15 センサ 21 タイムカード 26 読取りチェックマーク 28 濃度判定手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の単位マークの組合せよりなる識別コ
    ードがタイムカードの送り方向に沿う同一線上において
    該カード上に付され、該カードをカード送り機構によっ
    て送るとともに識別コードを読取って、該コードに対応
    して就業データ等をカード上に印字処理するタイムレコ
    ーダにおいて、 前記カード上に付された識別コードの単位マークと実質
    的に同一形状の読取りチェックマークをカード送り方向
    に沿って前記識別コードの単位マークと同一の線上にお
    いて該カード上に付与するとともに、該付与されたチェ
    ックマークを検出手段によって読取り検出し、該検出手
    段からの信号を受けて識別コードのカード上の濃度を濃
    度判定手段により間接的に判定するようにしたことを特
    徴とするタイムレコーダにおける識別コードのチェック
    装置。
JP2227392U 1992-03-13 1992-03-13 タイムレコーダにおける識別コードのチェック装置 Expired - Lifetime JP2585718Y2 (ja)

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