JP2568712Y2 - タイムレコーダにおける識別コード読取装置 - Google Patents

タイムレコーダにおける識別コード読取装置

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JP2568712Y2
JP2568712Y2 JP2697092U JP2697092U JP2568712Y2 JP 2568712 Y2 JP2568712 Y2 JP 2568712Y2 JP 2697092 U JP2697092 U JP 2697092U JP 2697092 U JP2697092 U JP 2697092U JP 2568712 Y2 JP2568712 Y2 JP 2568712Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、タイムカード上に、各
個人の氏名、就業形態等を判別する識別コードを構成す
る複数の単位マークがカードの移送方向に沿って印字あ
るいは印刷によって付されたタイムカードを用いたタイ
ムレコーダに係り、特にそのカード上に付された識別コ
ードの読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の識別コード読取装置に関する従
来技術を示すものとして、例えば、実開平3−5027
7号には、タイムカードの側縁部に該カードの移送方向
に沿って識別コードを構成する複数の単位マークを配列
し、他方、タイムレコーダ本体側に前記識別コードマー
クを検出するセンサ及びタイムカードの移送距離を検出
するエンコーダを設け、該エンコーダの出力を基準にし
てセンサにより識別コードの各マークを順次検出して識
別コードを生成する構成が開示されている。
【0003】又、特開昭55−124885号には、タ
イムカードの側縁部に該カードの移送方向に沿って、基
準となるクロックマークを配列するとともに前記クロッ
クマークの横方向にマトリックス状に区分された識別コ
ードマーク領域を形成し、他方、タイムレコーダ本体側
に前記クロックマークを検出する反射型センサ及び識別
コードマーク領域に記入される識別コードマークを検出
する複数の反射型センサを設け、前記クロックマークの
検出出力を基準として識別コードマークをそれぞれ検出
して各個人の識別コードを読出す構成が開示されてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前述した実開平3−5
0277号に開示された構成では、識別コード読取用の
センサの数を低減した点では改善が見られるが、カード
送り制御にエンコーダを用いているために専用のエンコ
ーダ回路が必要であり、回路構成が複雑になり、又、コ
スト高になるといった問題があった。又、特開昭55−
124885号に開示された構成ではクロックマーク検
出用のセンサの設置数が多く、それだけコスト高になる
とともにカード上に付される識別コード領域がカードス
ペースを相当に占めカード領域の有効利用が制約される
問題があった。
【0005】更に、タイムカードに印字されるデータ
は、就業データに限らず集計データ等があり、カードス
ペースが限られているので、カードの表裏を有効に使用
することが望まれるが、上記の従来技術ではこの点にも
問題がある。すなわち、上記従来技術では、カードの一
面のみを使用する構成であり、表裏両面を使用する場合
には、カードの表裏側にも同様のマークを形成し、セン
サを裏面側の対応位置にも設ける必要があり、カード作
成の手間が倍化したり、センサ設置数が倍になるといっ
た問題があった。
【0006】従って、本考案は上記従来技術における諸
問題に鑑みなされたものであり、その目的はエンコーダ
等の専用回路を設けることなく識別コードのマークを確
実に読取ることができ構造が簡単で安価に製作し得ると
ともにカード作成の手間も少ないタイムレコーダにおけ
る識別コード読取装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記本考案の目的を達成
するために、本考案においては、カードの一方の面にお
いてその一方の側縁部にカードの移送方向に沿って識別
コードを構成する複数の単位マークが配列されたタイム
カードをカード送り機構によってカード通路内で送ると
ともに該カード上の識別コードを読取ってカード処理を
行なうタイムレコーダの構成を前提として、タイムカー
ドの他方の面において前記識別コードの単位マークが配
列された側と反対の側縁部にカードの移送方向に沿って
識別コードの単位マーク読取りのための読取基準位置マ
ークを配列形成し、該タイムカードの挿入側端部一側縁
にカード挿入状態判別用マークを設け、前記識別コード
の単位マーク及び読取基準位置マークにそれぞれ対応す
るカード通路の左右位置にカードの表裏に対向する方向
に第1の反射型センサ及び第2の反射型センサを設け、
これら第1及び第2の反射型センサによって前記カード
挿入状態判別マークの検出出力に応じてカード挿入状態
を判別する挿入状態判別手段を設け、該挿入状態判別手
段による判別結果に応じて該第1及び第2の反射型セン
サを、対応する識別コードのマーク及び読取基準位置マ
ークのそれぞれの読取り処理に割当てるセンサ機能割当
手段とを設け、割当てられた第1及び第2の反射型セン
サの一方により読取基準位置マークの個々の検出を行な
うとともに該検出のタイミングに応じて他方のセンサに
より識別コードの単位マークをそれぞれ検出して識別コ
ードの読取りを行なうようにした構成を特徴とする識別
コード読取装置を提案するものである。
【0008】又、本考案では前述の構成において前記読
取基準位置マークを、カード送り機構によって送られる
カードの印字段と同一のピッチで、かつ、該カードの実
質的に全印字段数分、設けるとともに該読取基準位置マ
ーク中、識別コードの読取りに対応するマークの位置を
示すコード位置メモリを設けた構成も提案するものであ
る。
【0009】本考案では前述の構成において更に、タイ
ムカード上に印字開始のタイミングを示す印字基準位置
マークを前記識別コードの単位マークが付されたカード
側縁部に付与し、該印字基準位置マークを基準として前
記読取基準位置マークが対応する印字段数を示す印字段
数メモリを設けるとともに該印字段数メモリによって読
取基準位置マークが対応するカードの印字位置を判別す
る印字位置判別手段を設けた構成も提案するものであ
る。
【0010】上記構成の本考案に係る識別コード読取装
置によれば、識別コードの読取りに際してタイムレコー
ダのカード案内路に挿入されたカードの表裏がカード挿
入状態判別用マークを検出して挿入状態判別手段により
判別され、この判別結果に応じてセンサ機能割当て手段
により、第1及び第2の反射型センサをそれに対応する
マーク、すなわち識別コードの単位マークか読取基準位
置マークを検出するようにセンサ機能を割当てる構成と
なっている。従って、センサを2つ設置するだけでカー
ドの表裏のいずれの挿入状態においても識別コードの読
取りができる。又、識別コードの各単位マークの検出タ
イミングは読取基準位置マークの検出に対応させて行な
われるので、エンコーダ回路等の読取り専用の回路が不
要であり、又、カードの送りスピードの変化に影響され
ず確実な読取り処理を行なうことができる。
【0011】又、本考案の構成によれば、読取基準位置
マークをカードの印字段と同一ピッチで、かつ、実質的
に全印字段数分、カード上に設けることにより、各印字
段における印字のタイミングも該基準位置マークを基に
して算出されるので、前述と同様にエンコーダ等のタイ
ミング設定用の専用回路が不要となる。そして、この構
成において、識別コードの読取りの場合、該基準位置マ
ークの中で識別コードの読取りに対応するマークの位置
を示すコード位置メモリによって他の印字のためのマー
クとの区別がなされるので、識別コードの読取りと各印
字段での印字のそれぞれのタイミングの検出を、この一
連の基準位置マークで全て行なうことができる。
【0012】更に、本考案の構成によれば、印字開始の
タイミングを示す印字基準位置マークを設けて、このマ
ークの検出からカウントして各読取り基準位置マークの
対応する印字段数を印字段メモリに蓄積し、このメモリ
からの読み出しに基づき印字位置判別手段により各読取
基準位置マークが対応するカードの印字位置が判別され
る。従って、カード印字のためのカード送り量の算出も
カード送り専用回路なしに確実に行なうことができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の一実施例を説
明する。図1において、タイムレコーダに設けられた制
御部1には、個人識別情報の入力設定、タイムレコーダ
の各種設定、集計操作、モード変更操作を行うためのキ
ーボード2,該キーボード2から入力設定される個人の
識別情報、例えば氏名、社員番号、所属、勤務区分番号
等の情報及び入力設定時に自動付与される個人コード、
例えばカード番号をRAMメモリで記憶する個人識別デ
ータメモリ3、個人コードに対応して各個人毎の出退社
時間等の就業データをRAMメモリで記憶する就業デー
タメモリ4、水晶発振器から出力されるクロック信号に
基づいて現時刻データを形成して制御部1へ出力する時
計回路5、タイムレコーダの各種操作状況、結果等を操
作者に表示する表示部6が接続されている。
【0014】7はインクリボンをその走行方向に対して
横方向にシフトして印字位置に対して赤、黒等の異なる
リボン領域を対応させるインクリボン切替機構、8は制
御部1に接続され、通常の就業時間帯の印字と、遅刻・
早退等の印字の場合にインクリボンをそれぞれ対応した
リボン領域にシフトさせるようにリボン切替機構7を作
動させるリボン切替制御回路である。9はタイムカード
上に、個人識別データ、就業データ等の印字を印字位置
P(図3)においてインクリボンを介して行う、例えば
ドットプリンタ形式のプリンタ、10は該プリンタ9に
接続されるとともに制御部1に図示しない印字バッファ
を介して接続されたプリンタ駆動制御回路である。12
はタイムカードをタイムレコーダのカード挿入口よりカ
ード通路に沿い印字位置Pへ搬入するとともに該印字位
置から、所定の印字終了後排出するカード送り機構、1
3は制御部1に接続されるとともにタイムカードの搬
入、排出を行うようにカード送り機構12の正転、逆転
動作を制御するカード送り制御回路である。
【0015】14は、センサA,Bからの検出信号を読
取って、各種の処理信号を送出する読取信号処理手段で
ある。センサA,Bは、後述のようにタイムカードのタ
イムレコーダへの挿入の有無、識別コードの単位マー
ク、読取基準位置マーク等の検出を行ない各種検出信号
を送出する検出手段をなす反射型の一対のセンサで、そ
れぞれ挿入されるタイムカードの両側縁部に対応して、
その一方のセンサAがカードの表を、又、他方のセンサ
Bがカードの裏を検出するように配置されている。
【0016】読取信号処理手段14は、センサA,Bか
らのカード挿入時の検出信号を読取り、挿入状態判別手
段16へ所定の処理信号を送出し、基準カウンタ15に
よるタイミングでセンサA,Bにより検出された識別コ
ードの各単位マークの検出信号を処理して識別コードを
生成し、識別コードメモリ17に記憶させる。識別コー
ドの位置は、コード位置メモリ18に予め記憶されてお
り、識別コード生成時に該メモリ18からの読出しがな
される。生成された識別コードに基づいて各種就業デー
タの処理が行なわれる。挿入状態判別手段16は読取信
号処理手段14に接続され、両センサA,Bにより検出
された信号を該処理手段14より処理信号として受け、
タイムカードの挿入状態を判別するものであり、19は
該判別手段16に接続されタイムカードの挿入が正逆に
ついて正しく挿入されたか否かの適否を判定する挿入状
態適否判定手段である。該適否判定手段19は制御部1
に接続され、該判定手段から送出される判定信号に基づ
き制御部1を介してカード送り制御回路13へ制御信号
が送出され、カードが逆に挿入されたことが判定された
場合には、カードをタイムレコーダより排出するように
該カード送り制御回路13を介してカード送り機構12
を逆転動作させる。
【0017】前記読取信号処理手段14は、挿入状態判
別手段19による判別結果を受けてセンサA,Bのセン
サ機能を対応する識別コードのマーク及び後述する読取
基準位置マークの読取りに適合するように割当てるセン
サ機能割当て手段を備えている。
【0018】20はタイムカード上の印字領域において
カードの送り方向に沿って印字すべき印字段位置を判定
する印字位置判別手段で、後述のように印字基準位置マ
ークから印字すべき印字段位置までのセットされた印字
段数を印字段数メモリ21より受けるとともに基準カウ
ンタ15によるカウントに基づいて印字段位置を判定
し、該位置の到来時に信号を送出して制御部1を介し
て、カード送り制御回路13にはカード送り機構12に
カード送り停止の作動制御を行なわせるとともにプリン
タ駆動制御回路10にはプリンタ9により印字開始の動
作制御を行わせる。
【0019】図2において、25は本考案において用い
られるタイムカードであり、(a)には該カード25を
表側から見た全体の態様が示され(b)には該カード2
5を表側から見た右側縁部分の裏側の態様が示され、
(c)には該カード25を上端側より見て両センサA,
Bならびにプリンタ9の印字ヘッド26との対応関係の
概略が示されている。
【0020】図2で示すように、一対のセンサA,Bは
タイムカード25の送り方向(図2(a)において上下
方向)に沿い該カードの両側縁部において、その一方の
センサAはカード25の表側に、他方のセンサBは裏側
にそれぞれ対応するようになっている。そのセンサAが
対応するカード25の一方の側縁部25aの表側には、
センサAが相対的に通過するカード送り方向の軸線Y−
Yに沿って、識別コード27を構成する細幅の各単位マ
ーク27a,27b・・・がコード領域Rに形成されて
いるとともに、その上部段位置に印字開始の基準位置を
示す印字基準位置マーク28が形成されている。識別コ
ード27は、このように複数の単位マークの有無の組合
せにより個人識別情報のコード化がなされている。
【0021】他方のセンサBは、カード25の他方の側
縁部25においてカード送り方向に沿う軸線Z−Zを相
対的に通過するように対応し、その側縁部25bの裏側
には該軸線Z−Zに沿い複数の細幅の読取基準位置マー
ク(以下、基準マーク)30が形成されている。又、同
じ側縁部25bの裏側下端部一側縁にカード挿入状態判
別のための判別マーク31が形成されている。
【0022】これら各基準マーク30、判別マーク31
及び識別コードの各マーク27a,27b・・・,印字
基準マーク28はカード上に予め印刷より付与される。
但し、例えば識別コードの各マークはタイムレコーダが
カード作成機能を備えた構成の場合、該レコーダに備え
られた印字用プリンタでインクリボンにより印字形成す
ることもできる。又、他のマークについても可能であ
る。
【0023】本実施例では、就業時間等の印字を各日付
毎に行なう印字欄Kの範囲をタイムレコーダのプリンタ
9でインクリボンを介して行なう態様を示してあり、該
印字欄Kには、図2(a)に示すカード25の右側に
1.5.10・・・と付記したごとく、1ヵ月分の日付
数に相当する31の印字段が設けられている。そして、
識別コード27の各マーク27a,27bは、この印字
段と同一のピッチで印字段20〜26段めに対応し、
又、印字基準位置マーク28は印字段18段目に対応し
て設けられている。
【0024】同様に、基準マーク30は印字段のピッチ
と同一のピッチで、かつ全印字段数の31個分設けられ
ている。
【0025】前記基準マーク30はこれに対応するセン
サA,Bと共働して、タイムカード25の移送の際に順
次、パルスを生成し、これを基準カウンタ15へ送出す
る。基準カウンタ15は、このパルスが入力されると、
そのパルス入力毎に基準タイミングパルスを発生し、こ
れを基準として識別コード27の読取りや各印字段にお
ける印字等の各種の処理が実行される。従って、本考案
ではエンコーダやパルスモータ等の専用のパルス発生手
段を必要としない。図2(b)に示すごとく、基準マー
ク30は基準カウンタ15におけるカウントCの1〜3
1に割当てられ、この各カウント数が各印字段1〜31
段目に対応するようになっている。なお、基準マーク3
0の位置が印字段の位置と高さH(図2(b))だけず
れているのは、図3にて示すタイムレコーダの構成上、
センサA,Bの設置位置とプリンタ9の印字位置Pに差
があるためであり、センサA,Bが任意の基準マーク3
0に対応したとき、プリンタ9の印字位置Pは、この基
準マーク30のカウントCと同じ印字段に対応する。
【0026】識別コード27の読取りのためのタイミン
グは基準マーク30の内の一部の領域Tにある基準マー
ク30により設定される。このコード読取タイミングマ
ーク領域Tは、印字段15〜26段目(C:20〜3
1)に対応し、識別コード領域Rと同じ高さ位置にあ
る。これは、これらのマーク読取りが、共に同じ高さ位
置にあるセンサA,Bでそれぞれ行なわれるからであ
る。このように、本実施例では基準マーク30を印字段
数分設けて、その一部を識別コードの読取りのタイミン
グ設定に兼用させており、構成の簡略化を一層はかって
いるが、該識別コードの読取りだけの構成であれば、該
コードのマーク数だけの基準マークを設ければよいし、
又、印字用の基準マークとは別途に、これとは異なるピ
ッチで設けておき、印字処理とは別系統の処理も可能で
ある。このように、読取りの基準タイミングは、両セン
サA,Bが同じ高さ位置に設定されていることから、カ
ード25上の同じ高さ領域のマークが割当てられてい
る。従って、印字基準位置マーク28は印字段13段目
(C:18)に対応する。
【0027】図3において、40はタイムレコーダ本体
で、該本体40には、タイムカード25を挿入案内する
カード通路42を形成するカードガイド41が設けら
れ、カード25はカード挿入口42aより矢印で示すよ
うに挿入される。カード挿入口42aには前記センサ
A,Bが同一の高さ位置で軸線Y−Y,Z−Zに沿い、
挿入されるカード25の左右の側縁部25a,25bに
対応している。プリンタ9は該カード通路42を横断し
て印字ラインX−Xに沿い往復動可能に配置され、印字
位置Pで印字ヘッド26によりカード25上に所定の印
字がなされる。
【0028】タイムレコーダ本体40には、カード送り
機構12が設置され、該機構12は、上下一対の送り軸
43、その上に取着された送りローラ44、これら一対
の送り軸43を連動回転させるように互いにプーリ及び
タイミングベルトに連結した駆動伝達機構45及び該機
構45に駆動力を付与する可逆モータ46より構成され
ている。なお、一対の送りローラ44に対向して背面側
に従動ローラが設けられているが図示を省略してある。
【0029】次に、図4ないし図6に示すフローチャー
トにつき本考案における識別コード読取装置において、
カード読取りならびにその後の通常の印字処理までの一
連の処理手順を説明する。
【0030】図4において、ステップ50にてタイムカ
ード25をタイムレコーダのカード挿入口42aへ挿入
してカード読取りがスタートする。この場合、両センサ
A,Bは当初、カード挿入信号読取り用として機能して
いる。ステップ51で、両センサA,Bの変化により信
号入力の有無が確認され、両センサ共に無確認の時は、
再度カード入力を促すためにステップ52で処理を終了
し、両センサA,Bのいずれかにおいて信号入力が確認
できたときは、まずステップ53で一方のセンサA側が
確認され、該センサAで信号入力なしの場合、他方のセ
ンサBで信号入力があったことになるので、ステップ5
4において、センサAは基準マーク30の読取り用とし
て、又、センサBは識別コード27の読取り用として、
読取信号処理手段14及び挿入状態判別手段16の共働
により、両センサA,Bのセンサ機能の割当てがなされ
る。すなわち、この場合には、タイムカード25がタイ
ムレコーダに対して図2に示す向きとは表裏反対に挿入
された状態である。このように、両センサA,Bのいず
れか一方に信号入力による変化があり、他方には変化が
生じない状態となるのは、カード下端部の一方の角隅部
に判別マーク31を設けたことによる。
【0031】センサA側に変化がある場合には、ステッ
プ55へ移行して他方のセンサBを確認し、同センサB
も変化があった場合には、該カードが逆さに挿入された
ものと判定し、ステップ56でカードエラー処理の旨を
表示部6に表示してステップ57で処理を終了し、再度
のカード挿入を促す。他方、センサB側に変化がない場
合には、ステップ58で前記ステップ54と同様にし
て、センサ機能の割当てが行なわれ、センサAが識別コ
ード読取用として、センサBが基準マーク読取用として
機能するようセットされる。この場合は、カードが図2
で示すと同じ表裏状態で挿入されたこととなる。
【0032】以上のようにして両センサA,Bのセンサ
機能の割当て処理が完了すると、ステップ59でカード
引き込み開始がなされ、カード送り機構12の正方向の
送り動作でカード25がカード通路42に沿い引き込ま
れる。以下の説明では、センサAが識別コード読取り用
に、センサBが基準マーク読取り用に機能付けされたも
のとする。
【0033】図5のステップ60において、基準カウン
タ15のカウントCを初期値31にセットし、ステップ
61において対応するセンサBが最初の基準マーク30
に達したか否かの信号入力の有無が確認される。入力な
い場合には、ステップ61が繰返されるとともに入力あ
った場合には、ステップ62において基準カウンタ15
のカウント数を順次ダウンさせていく。本実施例では、
次位の基準マーク30をセンサBにより検出する毎に全
カウント数31からカウント数を順次ダウンさせて行
く。そして、ステップ63において、カウントCが識別
コード領域Rに対応する読取りタイミングマーク領域T
のスタートカウント31(S)に達したか否かがコード
位置メモリ18との比較により確認され、未だ達しない
場合には前ステップが繰返され、達した場合にはステッ
プ64において、識別コード27に対応する他方のセン
サAによりコード読取りが実行されて識別コードメモリ
17に読取った識別コードをデータとして記憶させる。
そして、ステップ65においてこの動作は、基準カウン
タ15がコード位置メモリ17のエンドデータに対応す
るコード領域Tの終端のカウントCが20(E)になる
まで続行される。なお、本実施例の場合、図2で示すよ
うにマーク領域Tのスタートカウントは、最初に検出さ
れるカウントCが31の基準マーク30に合致している
が、識別コード領域Rを設ける位置に応じ、コード位置
メモリ18を変えれば、該マーク領域Tを全基準マーク
30のいずれの部分にも設定し得る。
【0034】ステップ65において識別コード読取りが
終了すると、ステップ66、ステップ67で更にカウン
ト数をダウンさせ、ステップ68で印字基準位置マーク
28の検出に入り、識別コード読取り用に機能付けられ
たセンサAによって該マーク28を読取った場合、ステ
ップ69においてカード送りを停止せ、カード引込み動
作を終了する。
【0035】次いで、図6のステップ70に移り、読取
った識別コードより各データを参照して、カードの印字
欄Kのどの印字段に就業時間等の印字を行なうかを確認
して、該印字段までの印字段数の算出を印字位置判別手
段20より行ない、印字段数メモリ21にセットする。
算出された印字段数よりカード送り方向を判断し、ステ
ップ71において、該位置のカウントCが印字すべき位
置のカウントMに合致している場合には、直ちにステッ
プ72に移って、プリンタ9により印字が開始され印字
終了後、ステップ73でカード送り機構12が逆転動作
してカードが排出されて一連の処理がステップ74で終
了する。
【0036】ステップ71においてカウントCが印字位
置に合致していないときはステップ75に移って該カウ
ントCが印字位置のカウントMより大の場合には、ステ
ップ75においてカードが更に引き込まれる。そして、
ステップ77,78でカウント数を順次ダウンさせて、
ステップ79において未だ印字位置に合致しない場合に
は前ステップが繰返され、合致した場合には、ステップ
80でカード送りが停止し、ここで前述と同様にしてス
テップ72,73,74を経て所定の印字が実行され
る。
【0037】又、ステップ75においてカウントCが印
字位置までのカウントMより小さい場合には、ステップ
81においてカード送り機構12の逆転動作によりカー
ド吐出し動作が開示され、目的の印字位置に到来するま
で、ステップ82,83によりカウント数を順次アップ
させ、ステップ84において未だ達していないときには
前ステップを繰返し達したときにステップ85において
カード送りを停止する。そして、前述と同様にして、ス
テップ72,73,74を経て所定の印字が実行され
る。
【0038】以上のようにして印字動作が終了したら、
センサA,Bをカード挿入信号読取り用に機能を戻す。
【0039】以上、実施例について説明したが、本考案
は上記実施例に限定されず種々の変形例をも含み得るも
のである。
【0040】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、タイム
レコーダに挿入されるタイムカードの両側縁に位置し、
かつ一方が該カードの表に他方がカードの裏にそれぞれ
対応するように左右一対の反射型センサを配置して、こ
れによってカード挿入状態の判別を行なうとともにカー
ドの表裏の判別結果に応じて、両センサを対応する識別
コードの読取り用及び該コードとは反対のカード面に設
けた読取基準位置マークの読取り用にそれぞれ機能の割
当てを行なうように構成したので、センサの設置数を少
なくできると共に読取りタイミングを従来のごとくエン
コーダ等の専用のタイミング発生手段を設けることなく
行なえるので、製作コストを大幅に低減でき、又、カー
ド送りスピードに何等影響を受けることなく確実な読取
り動作を遂行できる。更に該読取基準位置マークをカー
ドの印字段のピッチに合せると共に該マーク数を全印字
段数分設け、そのマークの一部を識別コードの読取り用
に兼用させる構成とすることにより、処理制御系の構成
を一層簡略化でき、更に製作コストの低減が可能となる
等、種々の実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構成を示すブロック図である。
【図2】識別コード、読取基準位置マーク等を付した本
考案において用いられるタイムカードを示し、(a)は
その表側から見たカードの全体を示し、(b)は該カー
ドの一方の側縁部を裏側から見たカードの一部を示し、
(c)は該カードの上面側より見て両センサならびにプ
リンタの印字ヘッドとの位置関係を示すものである。
【図3】カード送り機構によるカード送りを説明するた
めのタイムレコーダの概略正面図である。
【図4】識別コードの読取り、ならびにそれに続く印字
処理の一連の手順を示す最初の部分のフローチャート部
分図である。
【図5】図4に続く部分のフローチャート部分図であ
る。
【図6】図5に続く最後の部分のフローチャート部分図
である。
【符号の説明】
A,B 反射型センサ 15 基準カウンタ 18 コード位置メモリ 20 印字位置判別手段 21 印字段数メモリ 27 識別コード 28 印字基準位置マーク 30 読取基準位置マーク

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カードの一方の面においてその一方の側縁
    部にカードの移送方向に沿って識別コードを構成する複
    数の単位マークが配列されたタイムカードをカード送り
    機構によってカード通路内で送るとともに該カード上の
    識別コードを読取ってカード処理を行なうタイムレコー
    ダにおいて、 タイムカードの他方の面において前記識別コードの単位
    マークが配列された側と反対の側縁部にカードの移送方
    向に沿って識別コードの単位マーク読取りのための読取
    基準位置マークを配列形成し、該タイムカードの挿入側
    端部一側縁にカード挿入状態判別用マークを設け、前記
    識別コードの単位マーク及び読取基準位置マークにそれ
    ぞれ対応するカード通路の左右位置にカードの表裏に対
    向する方向に第1の反射型センサ及び第2の反射型セン
    サを設け、これら第1及び第2の反射型センサによって
    前記カード挿入状態判別マークの検出出力に応じてカー
    ド挿入状態を判別する挿入状態判別手段を設け、該挿入
    状態判別手段による判別結果に応じて該第1及び第2の
    反射型センサを、対応する識別コードのマーク及び読取
    基準位置マークのそれぞれの読取り処理に割当てるセン
    サ機能割当手段とを設け、割当てられた第1及び第2の
    反射型センサの一方により読取基準位置マークの個々の
    検出を行なうとともに該検出のタイミングに応じて他方
    のセンサにより識別コードの単位マークをそれぞれ検出
    して識別コードの読取りを行なうようにしたことを特徴
    とする識別コード読取装置。
  2. 【請求項2】前記読取基準位置マークを、カード送り機
    構によって送られるカードの印字段と同一のピッチで、
    かつ、該カードの実質的に全印字段数分、設けるととも
    に該読取基準位置マーク中、識別コードの読取りに対応
    するマークの位置を示すコード位置メモリを設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の識別コード読取装置。
  3. 【請求項3】タイムカード上に印字開始のタイミングを
    示す印字基準位置マークを前記識別コードの単位マーク
    が付されたカード側縁部に付与し、該印字基準位置マー
    クを基準として前記読取基準位置マークが対応する印字
    段数を示す印字段数メモリを設けるとともに該印字段数
    メモリによって読取基準位置マークが対応するカードの
    印字位置を判別する印字位置判別手段を設けたことを特
    徴とする請求項2に記載の識別コード読取装置。
JP2697092U 1992-03-30 1992-03-30 タイムレコーダにおける識別コード読取装置 Expired - Lifetime JP2568712Y2 (ja)

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