JP3730097B2 - タイムレコーダ装置並びにタイムカードとその作成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、社員個人の就業データを記録するタイムレコーダの技術分野に属するものであって、具体的には、タイムカードを作成して発行するに当って、無駄なカードの発行を極力少くするように工夫したタイムレコーダ装置並びにタイムカードとその作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タイムカードの作成に関しては、従来より、例えば特公平3−31592号公報に記載された「タイムカード作成、使用方法及び装置」や、実公平4−41408号公報に記載されている「カード作成機能を備えたタイムレコーダ」が存在する。
【0003】
上記前者の公報に記載されている「タイムカード作成、使用方法及び装置」には、異なる機械読取り用の識別子が印刷された複数枚のタイムカードを1組として使用し、各々のタイムカードがタイムレコーダに差込まれる度に、予めタイムレコーダのメモリに記憶されている従業員用のIDと、その他の情報とを関連づけてメモリに記憶する一方、タイムカードにはカードの使用者名を印字することによって、社員個人のタイムカードを作成する方法が開示されている。
【0004】
また、上記後者の公報に記載されている「カード作成機能を備えたタイムレコーダ」には、タイムカードをタイムレコーダに差込み、且つ、テンキーの操作によって各人の社員番号を入力すると、タイムレコーダの記憶装置に記憶されている個人情報が呼出され、この個人情報をタイムカードに対して機械読取り可能にコード化された状態と、目視確認可能な状態に印字する構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記前者の公報に記載されている「タイムカード作成、使用方法及び装置」は、予め番号が異なる複数枚のカード(例えばNo.01〜No.99のカード)を1組として印刷しておいて、これを各人のタイムカードとして使用するものであるから、タイムカードの使用人数が増えて1組のカード枚数(例えば99枚)を越えると、カード不足の問題が発生し、また、この問題を別の組のカードを使用して解決しようとすると、カード番号が重なってしまう問題が発生していた。
【0006】
従って、この様なトラブルを回避するには、常に人数以上の多数のタイムカードを夫々番号を異にして予め印刷しておく必要がある。つまり、余分なタイムカードを常に余分に印刷しておく必要があって、タイムカードの無駄が発生し、また、同様にカードの損傷等によりカードを再発行する場合にも、カードの不足や番号の重なりと言った問題が発生していた。
【0007】
一方、前記後者の公報に記載されている「カード作成機能を備えたタイムレコーダ」では、カードを1枚1枚作成して発行するものであるから、印刷されていない未使用のカードを多く所持することによって、人数の増加に対応することが可能であるが、しかし、カードには夫々機械読取り用の識別記号等を異なった番号や記号で印刷するものであるから、印刷には大変多くの工数を必要とし、且つ、機械読取りのミスが発生しないように、常に印刷品質を一定に維持するための印字リボン交換等の煩雑なメンテナンスが必要とされるため、その管理が非常に面倒であった。
【0008】
そこで本発明の技術的課題は、タイムカードの作成に当ってカードの無駄を極力少くし、且つ、タイムカードに対する機械読取り用の識別番号や記号を印刷するための時間を少くすると共に、カード印刷の量を必要最小限に抑えることができるように工夫したタイムレコーダ装置並びにタイムカードとその作成方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記の技術的課題を解決するために、本発明では前記請求項1に記載の如く、差込まれたタイムカードに記録されているIDを識別し、このIDに該当する社員個人のメモリに対して現在時刻等の出退勤情報を記憶すると共に、この出退勤情報を上記タイムカードの印字欄に印字するように構成したタイムレコーダ装置であって、差込まれたタイムカードに付されているIDを読取る読取り手段と、この読取ったIDとメモリに記憶されているカードIDとを比較するID比較手段と、比較の結果、同じIDが存在する場合にタイムカードに付されているIDとは別に拡張用のIDをタイムカードに印刷する印刷手段と、上記既に付されているIDと新たに印刷された拡張IDとの組合せによって構成されるIDを、新たなIDとして上記のメモリに各社員の個人情報と関連づけて記憶する記憶手段とを備えるように構成している。
【0010】
(2) また、本発明では前記請求項2に記載の如く、差込まれたタイムカードに記録されているIDを識別し、このIDに該当する社員個人のメモリに対して現在時刻等の出退勤情報を記憶すると共に、この出退勤情報を上記タイムカードの印字欄に印字するように構成したタイムレコーダ装置に使用するタイムカードであって、同じ桁数で、且つ、夫々異なった番号又は記号から成るIDを、機械読取り可能な状態に印刷するID印刷エリアと、このIDとは別の拡張IDを同じく機械読取り可能な状態に印刷する拡張ID印刷エリアとを設けるように構成している。
【0011】
(3) また、本発明では前記請求項3に記載の如く、差込まれたタイムカードに記録されているIDを識別し、このIDに該当する社員個人のメモリに対して現在時刻等の出退勤情報を記憶すると共に、この出退勤情報を上記タイムカードの印字欄に印字するように構成したタイムレコーダ装置に使用するタイムカードの作成方法であって、タイムカードから読取ったIDと同じIDがメモリに存在する場合に、このIDとは別の拡張IDをタイムカードに印刷して、これ等IDと拡張IDとによって構成される新たなIDを、上記のメモリに各社員の個人情報と関連づけて記憶するように構成されている。
【0012】
(4) また、本発明では前記請求項4に記載の如く、タイムカードを、ID印刷エリアと拡張ID印刷エリアとを、タイムカードの挿入方向に対して左右横方向に間隔をあけた並列状態、又は、縦1列の直列状態に設けるように構成している。
【0013】
(5) また、本発明では前記請求項5に記載の如く、タイムカードを、ID印刷エリアと拡張ID印刷エリアの双方をタイムカードの表裏いずれか一方の面に形成し、他方の面にはID印刷エリアのみを形成して、これ等各エリアにID又は拡張IDを印刷するように構成している。
【0014】
(6) また、本発明では前記請求項6に記載の如く、タイムカードを、その挿入方向に対して、タイムカードに挿入方向に対して、ID印刷エリアと拡張ID印刷エリアの前部にスタートマークを印刷し、ID印刷エリアの後部にエンドマークを印刷するように構成している。
【0015】
(7) また、本発明では前記請求項7に記載の如く、前記各ID印刷エリアの前部に印刷するスタートマークを、少くとも左右横方向に並列させたID印刷エリアと拡張ID印刷エリア間の長さと同じ寸法の横長か、又は、それよりも長い寸法の横長に形成するように構成している。
【0016】
(8) 更に本発明では、前記請求項8に記載の如く、前述したタイムレコーダ装置が、タイムカードのID印刷エリアと拡張ID印刷エリアに印刷されているIDを読取って、タイムカードのID又は拡張IDを読出すID読出し手段と、これ等IDの読出し状況、又は、各ID印刷エリアの前後に印刷したスタートマークやエンドマークの読取り状況によって、差込まれたタイムカードの表裏を判定するカード表裏判定手段とを備えるように構成している。
【0017】
上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、通常、例えば社員数が100人以下である場合は、機械読取り可能な01〜99のID番号を予め付したタイムカードを使用し、100人以上の場合は別のカード群(別の01〜99のカード)を使用するため、カードID番号が重なってしまうものが発生するが、IDを読取った結果、ID番号が重なってしまったことをタイムレコーダが認識すると、拡張IDをタイムカードの拡張ID印刷エリアに印刷し、この拡張IDと元のIDとの組合せによって新しいIDが形成されて、この新しいIDが社員の個人情報と共にタイムレコーダのメモリに記憶することができる。従って、タイムカードの印刷は予め定めた数の異なった番号のカードを複数ブロック印刷して準備しておけばよく、各タイムカードにバーコードのような機械読取り可能な識別記号等を印刷する必要がなく、一部IDが重なった場合に於いてのみ、拡張IDを付与すればよいため、タイムカード印刷の量を少くしてスピードアップを図れると共に、印刷用印字リボン等の消耗を可及的に少くして、タイムレコーダの使用コストを低減することを可能にする。
【0018】
上記(2)で述べた請求項2に係る手段によれば、タイムカードに機械読取り可能な状態でIDと拡張IDを印刷するための印刷エリアを設けるだけで、社員数の増加に簡単に対処することができるものであって、予め人数以上の枚数のタイムカードを夫々番号を異にした状態で印刷して、これを常にストックして置く必要がないため、タイムカードの無駄を無くして、タイムカードに関するコストを安くすることを可能にする。
【0019】
上記(3)で述べた請求項3に係る手段によれば、タイムレコーダにタイムカードを挿入すれば、自動的にID番号の重複が認識され、これと同時に拡張IDを付した新しいID番号のタイムカードが作成されることになるから、別のタイムカードをその都度作る手間を省くことができるものであって、タイムカードの作成を安いコストで簡単に行うことを可能にする。
【0020】
上記(4)で述べた請求項4に係る手段によれば、ID印刷エリアと拡張ID印刷エリアを左右横方向に並列状態に設けたタイムカードの場合は、両エリアに印字された各IDの読取りを同時に行うことができるため、ID読取り時間のスピードアップを図ることができ、また、両印刷エリアを縦1列に直列状態に設けたタイムカードの場合は、本来のIDと拡張IDの双方を同じ読取り手段(センサー等)で読取ることが可能となるため、タイムレコーダのコード読取り部の構成を簡略化することを可能にする。
【0021】
上記(5)で述べた請求項5に係る手段によれば、タイムカードに拡張IDを印刷する場合、例えば、タイムカードの裏面には拡張IDを印刷する必要がないため、タイムカード作成のスピードアップと、省力化及び省コスト化を図ることができる一方、タイムレコーダのID読取り手段(センサー)に関しては、タイムカードの差込み通路を挟んで表面側に2台のセンサーを設け、裏面側に1台のセンサーを設けるだけで、例えばタイムカードを表面に向けて差込んだ場合は、正面の2台のセンサーがIDと拡張IDの双方を読取り、また、裏面に向けて差込んだ場合には、カード裏面側のIDを上記表面側の一方のセンサーで読取り、カード表面側の拡張IDを上記裏面側のセンサーで読取ることができるため、センサーを表裏計4台設ける必要がなく、表裏計3台のセンサーでタイムカードを表裏いずれを向けて差込んだ場合でも、IDと拡張IDの双方を読取ることを可能にする。
【0022】
上記(6)で述べた請求項6に係る手段によれば、スタートマークを読んでからID番号の読取りを開始し、また、拡張IDを印刷する場合はこのスタートマークの位置からその印刷位置を割り出すことができ、更に、エンドマークはIDの読取りを終了してその番号を確定できるものであって、これ等スタートマークとエンドマークとによって、タイムカードに対する各IDの読取りと印刷を確実に行うことができると共に、拡張ID印刷エリアにはエンドマークが印刷されていないため、ここには必要桁数の拡張IDを印刷することが可能と成る。
【0023】
上記(7)で述べた請求項7に係る手段によれば、横長に印刷されたスタートマークを、左右横方向に間隔をあけて設けたID印刷エリア用と拡張ID印刷エリア用の各読取り手段(センサー)に読み取らせることによって、タイムカードが傾いて挿入されたか否かを判定して、印刷ミス等の発生を防止することを可能にする。
【0024】
上記(8)で述べた請求項8に係る手段によれば、差込まれるタイムカードの表裏判定を、例えば、タイムカードの表裏に印刷するスタートマークやエンドマークの形状等を変えて表裏を判定したり、或は、表面側と裏面側の各読取りセンサーが読取る各ID及び拡張IDの読取り状況、即ち、タイムカードの差込み具合によって、本来は読取るべきなのにIDを読取ることができなかったり、本来は読取るべきでないのに読取ってしまったりする状況等に照して、タイムカードの表裏判定を正確に行うことを可能にする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るタイムレコーダ装置並びにタイムカードとその作成方法の実施の形態を図面と共に説明すると、図1は本発明に係るタイムレコーダ装置の電気的構成を説明したブロック図で、符号1で全体的に示したタイムレコーダには、主フレームであるCPU2と、システムプログラムや社員個人の情報を格納し、且つ、社員個人用の記憶部を備えたメモリ3と、これ等CPU2とメモリ3の間にバス4を介して接続されたインターフエイス回路5とから成る制御部が設けられていて、タイムレコーダ1の全体をコントロールするように構成されている。
【0026】
また、上記制御部を構成するインターフエイス回路5には、基準時刻信号を発する時計回路6と、現在時刻やその他のデータ類を表示する表示器7と、タイムカードの作成や時刻データの印字等に用いるプリンタ8と、動作モード選択用の選択スイッチ9と、各種のデータをキー入力する入力装置10が接続され、更に、差込まれたタイムカードを検知するカード検知センサー11と、このセンサー11がタイムカードを検知すると、カード搬送用のローラを回転してタイムカードを印字部に向けて搬送し、また、印字後はこれを逆転してタイムカードを差込口に送り戻すカード搬送モータ12と、前記プリンタ8を印字移動させるプリンタ用モータ13と、上記カード搬送モータ12の回転にタイムカードの搬送状況を検出するカード搬送センサー14と、外部サーバに対してデータを入出力したり、外部からの設定入力を行う外部インターフエイス15と、タイムカードに記録(印刷)されているIDと、拡張IDを読取ったり、後述するスタートマークやエンドマークを検出する計3台の読取りセンサー16A,16B,16Cが接続されていて、夫々が上記CPU2の監視下でメモリ3に格納されているシステムプログラムに従って制御作動するように構成されている。
【0027】
図2の(イ)図は本発明に係る2ライン用タイムカードTの表面図、(ロ)図はその裏面図で、その表裏両面TM,TNには、社員個人のコード番号、氏名、所属等の個人情報を印字する印字部TA,TB,TCと、日々の就業データを印字する印字欄TH,TH′が形成され、更にこの印字欄TH,TH′の下側は、以下に述べるタイムカードのID番号や、その他のマーク類を印刷(印字)するための印刷面TK,TK′に成っている。
【0028】
即ち、2ライン用タイムカードTの表面TMの印刷面TKには、上記図2の (イ)図に示すように例えば01〜99番のタイムカードのID番号をカード毎に順番に予め印刷するID印刷エリア20と、ID番号が重複する場合に用いる拡張IDの番号を印刷する拡張ID印刷エリア21が、左右に間隔をあけて並設され、また、これ等両エリア20,21の下側部には、少くとも両エリア20,21の間の寸法と同じ寸法か、或は、それよりも長い寸法の横長に形成したスタートマーク22が印刷されており、更に、ID印刷エリア20の上側にはストップマーク23が印刷されている。
【0029】
一方、上記タイムカードTの裏面TNの印刷面TK′には、表面TMに対して丁度前記拡張ID印刷エリア21に対応する位置に、タイムカードのID番号を印刷するID印刷エリア20′が形成され、また、このID印刷エリア20′の下側部には前記表面側のスタートマーク22と同一寸法の横長に形成したスタートマーク22′が印刷され、更に、上記ID印刷エリア20′の上部には、前記表面側のストップマーク23とは異なる形状のストップマーク23′が印刷されている。
【0030】
裏面TN側に拡張ID印刷エリア21を設けなかったのは、図4の如くタイムカードTの差込通路を挟んでその前面側に2台、背面側に1台設けた読取りセンサー16A,16B,16Cの配列によって、タイムカードTをその表面TM (通常は月の前半に用いる)側を前面に向けてタイムレコーダ1に差込んだ場合に、左右のID印刷エリア20と拡張ID印刷エリア21に印刷されている各番号を、前面側の2台のセンサー16A,16Bによって読取ることができ、また、タイムカードTをその裏面TN(通常は月の後半に用いる)側を前面に向けてタイムレコーダ1に差込んで場合は、裏面TNのID印刷エリア20′に印刷されたID番号を、前面側のセンサー16Aが読取り、表面TMの拡張ID印刷エリア21に印刷されている拡張ID番号を、背面側のセンサー16Cが読取ることができるためであって、その結果、裏面TNへの拡張ID番号の印刷を不要にしてカード作成のスピード化と、省力化を図る仕組に成っている。
【0031】
図3は、上述したID印刷エリア20と拡張ID印刷エリア21を、下側部に横長に形成したスタートマーク22を印刷し、中間にストップマーク23″を印刷した状態で、縦1列に設けた1ライン用タイムカードT′の構成を示したものであって、この様に両エリア20,21をタイムカードT′の表裏に直列式に設けた場合は、前部側の2台のセンサー16A,16Bによって表裏の両エリア20,21に印刷されているID番号と拡張ID番号を読取り可能にするものであって、タイムレコーダ1に於ける読取りセンサー部分の構成を簡略化することを可能にする。
【0032】
尚、各スタートマーク22,22′を横長に形成したのは、左右のセンサー16A,16Bの検知によて、タイムカードTが真直ぐ差込まれているか否かを判定するためである。更に、タイムカードTの表裏TM,TNに印刷された各スタートマーク22,22′やストップマーク23,23′の形状を変えたり、或は、各センサー16A,16B,16Cによる各ID印刷エリア20,21,20′の読取り状況を判定することにより、カードの表裏判定を行うことを可能にしている。
【0033】
また、タイムカードTの拡張ID印刷エリア21には、タイムカードTをタイムレコーダ1に差込んでカード作成するに当って、センサー16Aが読取ったID番号が重なって使用されていることが判明した場合に、拡張ID番号をこの拡張IDエリア21に印刷して、予め印刷されている元のID番号(例えば12)とこの拡張ID番号(例えば1)との組合せから成る新しいID番号(121)をタイムカードの番号として使用するものであって、この新しいID番号が決まると、これが社員個人の情報(氏名やコード番号等)と一緒にメモリ3に記憶されると共に、これ等社員個人の情報がタイムカードTの各印字部TA〜TCに印字されてカード作成され、以後、この拡張された新しいID番号がタイムカードの番号と成って、タイムカードTを差込む度に現在時刻等の出退勤情報が各個人のメモリに記憶され、且つ、タイムカードTの印字欄TH,TH′に印字出力される仕組に成っている。
【0034】
次に、図5乃至図8に示したフローチヤートに従って上述した本発明の処理手順を説明すると、図5は図2に示した2ライン方式のタイムカードT、即ち、ID印刷エリア20と拡張ID印刷エリア21を左右に並設したタイムカードTを用いて、カード作成する場合の処理手順を説明したものであって、カード挿入 (ステップS1)、スタートマークチェック(ステップS2)、搬送タイミングのパルスカウント開始(ステップS4)、カードID番号の読出し(ステップS5)の各処理を行い、次のステップS6でカードに拡張IDの印刷が有るか否か、即ち、使用済みカードであるか否かの判定を行って、その結果、拡張IDの印刷が無しと判定されると、ステップS7でカードの表裏チェックを行い、更に、ステップS9に進んでタイムレコーダ1の社員情報のデータベースからカード登録情報が入力される。
【0035】
次いで、ステップS8に進んで読取ったID番号がメモリ3に既に登録済みであるか否かが判定され、登録済みでない場合はステップS14に進んで新たなカードID(コード)と社員情報を関連づけて、これ等社員情報をタイムカードTの印字部TA〜TCに印字出力し、且つ、ステップS15で社員情報データベース(メモリ3)に登録することによって、カード作成を終える。
【0036】
しかし、上記ステップS8で既に登録されているIDが有り、IDが重複していると判定された場合は、ステップS10に進んで拡張IDの印刷位置を割り出した後、ステップS12で社員情報データベースからカード登録情報を受け取り、且つ、ステップS11で拡張IDエリア21に拡張ID番号(例えば1)を印刷して、ステップS13で予め印刷されていたID番号(例えば12)と、拡張ID番号(例えば1)によって構成される新しいID番号(例えば121)にカードコードを変換して、前述したステップS14以降の印字と登録処理に進み、カード作成を終える。
【0037】
図6は、図3に示した1ライン方式のタイムカードT′、即ち、ID印刷エリア20と拡張ID印刷エリア21を縦1列に設けたタイムカードT′を用いて、カード作成する場合の処理手順を説明したものであって、ステップS21からステップS35で説明した各処理手順は、いずれも前記図5のステップS1からステップS15に示した2ライン方式に於けるカード作成の処理手順と殆ど同一であるため、その説明を省略する。但し、ステップS30の拡張ID印刷位置の割り出し手順だけは、1ライン方式の直列式である関係で、前記図5に示した2ライン方式のタイムカードTを用いた場合に於ける処理手順のステップS10とは、若干処理の内容を相違している。
【0038】
次に、図7は上記図2に示した2ライン方式のタイムカードT、即ち、前記図5に示した処理手順によって作成されたタイムカードTを用いて各個人の出退勤情報を記憶、印字する場合の手順を説明したフローチャートを示したものであって、カード挿入(ステップS41)、2ラインのスタートマーク22のチエック(ステップS42)、搬送タイミングのパルスカウント開始(ステップS43)の各処理を行うと、次のステップS44でA・Bライン、即ち、ID印刷エリア20と拡張ID印刷エリア21に印刷されているID番号と拡張ID番号(存在しない場合もある)から成るカードID番号(カードコード)の読出しを行い、次いでカード表裏チェック(ステップS45)の処理を行う。
【0039】
上記カードコードの読出しと表裏チェックが行われると、ステップS47で社員情報データベースからカード登録情報を入手して、次のステップS46で上記読出したコードがメモリ3に登録されているか否かが判定され、有りの場合は印字位置と搬送タイミングのパルス量算出(ステップS48)、印字位置までタイムカードTを移動(ステップS49)、社員情報データベースからの打刻情報の入手(ステップS51)、タイムカードTに時刻等を打刻印字(ステップS50)、打刻情報を社員情報データベース(個人のメモリ)へ記憶(ステップS53)の各処理を行い、最後にステップS52でタイムカードTを差込口に送り戻して処理を終える。
【0040】
図8は、図3に示した1ライン方式のタイムカードT′、即ち、前記図6に示した処理手順に従って作成されたタイムカードT′を用いて、各個人の出退勤情報を記憶及び印字する場合の手順を説明したフローチャートであって、ステップS61からステップS71に示されている各処理手順は、いずれも前記図7に示した2ライン方式に於ける処理手順と殆ど同一であるため、その説明を省略する。但し、ステップS63のカードコード読出し処理だけは、1ライン方式の直列式である関係で、前記図7に示した2ライン方式の場合とは読出し方法に若干の相違が見られる。
【0041】
【発明の効果】
以上述べた次第で、本発明に係るタイムレコーダ装置並びにタイムカードとその作成方法によれば、タイムカードの作成時にカード番号IDが重なってしまった場合には、タイムカードの拡張ID印刷エリアに拡張ID番号を印刷するだけで、ID印刷エリアに元々印刷されているカードID番号との組合せによって、新しいカードIDを作ることができるため、カード番号が重なるトラブルの発生を回避できるものであって、常に人数以上の枚数のタイムカードを夫々カード番号を異なる状態にして予め印刷しておく必要がなく、タイムカードの無駄を無くすことができると共に、これ等無駄なタイムカードを作成することによって生じる時間や手間、或は、各種コストを軽減できる経済性を備えており、人数の変更に対してフレキシブル対応ができる優れた特徴を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイムレコーダ装置の電気的構成を説明したブロック図である。
【図2】(イ)図は並列方式(2ライン方式)に構成した本発明に係るタイムカードの一部破断表面図で、(ロ)図はその裏面図である。
【図3】直列方式(1ライン方式)に構成した本発明に係るタイムカードの要部を示した表面図である。
【図4】本発明で用いる読取りセンサー部分の構成を説明した平面図である。
【図5】図2に示した1ライン方式のタイムカードを作成する手順を説明したフローチャートである。
【図6】図3に示した2ライン方式のタイムカードを作成する手順を説明したフローチャートである。
【図7】2ライン方式のタイムカードを用いて出退勤情報を記憶及び印字する処理手順を説明したフローチャートである。
【図8】1ライン方式のタイムカードを用いて出退勤情報を記憶及び印字する処理手順を説明したフローチャートである。
【符号の説明】
1 タイムレコーダ
3 メモリ
8 プリンタ
16A,16B,16C 読取りセンサー
T,T′ タイムカード
20,20′ ID印刷エリア
21 拡張ID印刷エリア
22,22′ スタートマーク
22,23′,23″ エンドマーク
Claims (8)
- 差込まれたタイムカードに記録されているIDを識別し、このIDに該当する社員個人のメモリに対して現在時刻等の出退勤情報を記憶すると共に、この出退勤情報を上記タイムカードの印字欄に印字するように構成したタイムレコーダ装置であって、
差込まれたタイムカードに付されているIDを読取る読取り手段と、この読取ったIDとメモリに記憶されているカードIDとを比較するID比較手段と、比較の結果、同じIDが存在する場合にタイムカードに付されているIDとは別に拡張用のIDをタイムカードに印刷する印刷手段と、上記既に付されているIDと新たに印刷された拡張IDとの組合せによって構成されるIDを、新たなIDとして上記のメモリに各社員の個人情報と関連づけて記憶する記憶手段とを備えて成ることを特徴とするタイムレコーダ装置。 - 差込まれたタイムカードに記録されているIDを識別し、このIDに該当する社員個人のメモリに対して現在時刻等の出退勤情報を記憶すると共に、この出退勤情報を上記タイムカードの印字欄に印字するように構成したタイムレコーダ装置に使用するタイムカードであって、
同じ桁数で、且つ、夫々異なった番号又は記号から成るIDを、機械読取り可能な状態に印刷するID印刷エリアと、このIDとは別の拡張IDを同じく機械読取り可能な状態に印刷する拡張ID印刷エリアとを設けて成ることを特徴とするタイムカード。 - 差込まれたタイムカードに記録されているIDを識別し、このIDに該当する社員個人のメモリに対して現在時刻等の出退勤情報を記憶すると共に、この出退勤情報を上記タイムカードの印字欄に印字するように構成したタイムレコーダ装置に使用するタイムカードの作成方法であって、
タイムカードから読取ったIDと同じIDがメモリに存在する場合に、このIDとは別の拡張IDをタイムカードに印刷して、これ等IDと拡張IDとによって構成される新たなIDを、上記のメモリに各社員の個人情報と関連づけて記憶することを特徴とするタイムカード作成方法。 - ID印刷エリアと拡張ID印刷エリアとを、タイムカードの挿入方向に対して左右横方向に間隔をあけた並列状態、又は、縦1列の直列状態に設けたことを特徴とする請求項2記載のタイムカード。
- ID印刷エリアと拡張ID印刷エリアの双方をタイムカードの表裏いずれか一方の面に形成し、他方の面にはID印刷エリアのみを形成して、これ等各エリアにID又は拡張IDを印刷するように構成したことを特徴とする請求項2又は4記載のタイムカード。
- タイムカードの挿入方向に対して、ID印刷エリアと拡張ID印刷エリアの前部にスタートマークを印刷し、ID印刷エリアの後部にエンドマークを印刷したことを特徴とする請求項2、4又は5記載のタイムカード。
- 前記各ID印刷エリアの前部に印刷するスタートマークを、少くとも左右横方向に並列させたID印刷エリアと拡張ID印刷エリア間の長さと同じ寸法の横長か、又は、それよりも長い寸法の横長に形成したことを特徴とする請求項6記載のタイムカード。
- タイムカードのID印刷エリアと拡張ID印刷エリアに印刷されているIDを読取って、タイムカードのID又は拡張IDを読出すID読出し手段と、これ等IDの読出し状況、又は、各ID印刷エリアの前後に印刷したスタートマークやエンドマークの読取り状況によって、差込まれたタイムカードの表裏を判定するカード表裏判定手段とを備えて成ることを特徴とする請求項1記載のタイムレコーダ装置。
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